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▲本日、午後1時半から愛西市大野町「くわはら内科」で学習会をします

■中日新聞に、金曜日からのすったもんだの事件が載りました。

 19日(金)に、愛西市大野町の鉄鋼スラグ関連施設建設計画地(共同建設)に、津島市で野積みされている鉄鋼スラグが持ち込まれ、埋められているとの住民からの連絡を受け、県や市などと連絡をとり、ストップさせることができました。そして、すぐに過去の資料や公文書などを調べなおしました。

 そして、私が、昨年9月に受け取った「公開質問状の回答」を、このブログで公表したのがきっかけで、県は「津島市の鉄鋼スラグに汚染があった」ことを思い出したのでしょう。

 昨年9月に受け取った回答は、以下

質問
 環境部は、「津島市の鉄鋼スラグは、製品である」と判断したと聞いているが、事実か。また、リサイクル製品として扱われた経緯があったとしても、不要となれば廃棄物であるが、どのような根拠で廃棄物か有価物かの判断をされたのか説明いただきたい。

県回答
 共同建設(有)がリサイクル目的で鉄鋼スラグを(株)祥雲に有償売却したものであり廃棄物ではないと判断していた。
 しかし、今回の溶出試験の結果において、フッ素が土壌環境基準値を超過していたことから同社は、改善計画書の中で(株)祥雲に有償売却した鉄鋼スラグにおいても全量撤去することとしております。
 

 【東京新聞】080422

基準超える鉄鋼スラグ埋設 愛知県、見過ごし了承

2008年4月22日 09時29分

 産業廃棄物中間処理業者「共同建設」(愛知県蟹江町)が農地に野積みされていた鉄鋼スラグについて、土壌改良材として自社所有地内に埋める計画を県に打診したところ、県が昨年8月の調査でこの鉄鋼スラグから環境基準を超す有害物質のフッ素を検出していたにもかかわらず、調査結果を見過ごして了承し、同社が約120トンを埋めていたことが分かった。

 同社が打診したのは今月16日で、了承を受けて同日中に同県愛西市内に埋めた。

 地元住民らが埋設に気付いて同社にやめるよう訴え、県にも報告したため、県は昨年調査していたことに気付き、フッ素が環境基準を超すことからこの鉄鋼スラグを産廃に当たると判断。廃棄物処理法に基づき、業者に撤去を指導した。

 共同建設は「環境基準を超えていることを知っていれば、使わなかった」と話すが指導には従い、22日から撤去するという。県廃棄物監視指導室は「担当者が変わり、検査結果を失念していた」とミスを認めた。

 共同建設が製造した鉄鋼スラグの問題は昨年8月に発覚。同社が同県弥富市などに野積みして長期間の雨風にさらす「養生」と呼ばれる工程の最中だった鉄鋼スラグについて、県がサンプル調査して、一部から環境基準を超える鉛やホウ素、フッ素を検出した。県は同社に環境基準を超えた鉄鋼スラグは産廃に当たるとして適正処分するよう改善命令を出した。

 この際、県はすでに製品として売却された後に、同県津島市の農地に野積みされたままだった約8千トンの鉄鋼スラグも調査。1リットル当たり0・85ミリグラム(環境基準値0・80ミリグラム)のフッ素を検出したが、共同建設に伝えていなかった。

 社会問題化したのを受けて共同建設は、売却先の事情で放置される恐れのあった津島市の8千トンを買い戻していた。

 売却済みの鉄鋼スラグが環境基準をクリアしていればリサイクル製品として問題ないとして、同社は買い戻した分について独自にサンプル調査を実施。基準値内だったとして県に土壌改良材として使う方針を伝えていた。8千トンを埋める計画だったという。

 【鉄鋼スラグ問題】 鉄鋼スラグは製鉄の過程で発生する副産物。路盤材やコンクリート製品の骨材として利用されている。昨夏、市民グループの調査で愛知県弥富市などで野積みされていた共同建設の鉄鋼スラグから環境基準を超える有害物質が検出されたことをきっかけに県が調査に乗り出し、改善命令を出すなど共同建設を指導していた。同社は改善計画を出して野積み状態の鉄鋼スラグについて処分を進めている。

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