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桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

花咲じじい

2010年09月01日 08時35分26秒 | つぶやき

 富士川沿いを下り、坂川沿いを遡って金乗院まで歩いた二十七日は歩数一万三千歩。廣壽寺から小金宿本陣跡まで歩いた二十九日は一万歩。
 体調のほうはよほど恢復してきたとみえて、猛暑の中をそうして長時間歩いたあとも、具合が悪くなるようなことはない代わり、脚の各所には筋肉痛が出ます。
 痛いからといって家に引きこもっていてはよくないと思うので、長距離を歩いた翌日はクールダウンを兼ねて、北小金の駅まで軽く歩いたりすることにしました。



 転居して、インターネット回線が変わったため、ルータも替わりました。廣壽寺から小金宿本陣跡まで歩いた翌日はそれまで使っていたルータをNTTに返却するために、歩いて十分ほどの松戸大金平郵便局へ。

 

 パン工房マキノは郵便局からほんの少し先です。
 こぢんまりとした店でした。新松戸のパン・デ・モルデと較べれば、小さな店です。従ってレパートリーも少ない。これは致し方がない。
 ご夫婦二人だけでやっている店のようです。従業員をたくさん抱えているサフランやパン・デ・モルデのように、朝早くに店を開けることはできないらしい。これも致し方ない。

 まず六枚切りのホテルブレッドを買って、あとは……と物色しましたが、とくに触手が伸びるようなものはなかったので、まあ、近いのを幸い、通えば追々好物になるものも見つかるかもしれないと、この日はホテルブレッドだけ。¥262。



 郵便局やパン工房マキノへの行き帰りは、本土寺の参道を途中で折れて、こんな台地を上り下りします。

 昼食は冷凍してあったコロッケを温めて、買って帰ったホテルブレッドに挟み、トーストサンドにして食べました。パンは少し堅めの印象を受けました。耳は棄てず、おまけにつけてありました。これはよいことです。



 連日こんな夏空。
 猛暑は相変わらず、昨三十一日も最高気温は35・8度という猛暑日。
 雨がないことも相変わらず。この八月はついに雨が降ったのは三日だけという少雨で終わってしまいました。月間の総雨量もわずか8ミリ。
 しかし、東漸寺の梵鐘を合図にするかのように、夕方五時を過ぎるころになると、暑さはほんの少しだけ和らぎます。庭へ出て農作業。
 旧庵ではベランダに置いていた鉢植えを、一鉢ずつ庭に移し替えています。

 転居した翌日、部屋の片づけはあと回しにして、庭の草を刈り取りました。草ぼうぼうだったので、虫が多くて閉口していたからです。
 庭の大部分を覆っていたのはドクダミ(蕺草)。特有の臭さにこれまた閉口しながらも、虫のすみかを残しておくよりよほどマシだと思って、休むことなく刈り終えました。
 初めは根こそぎ引っこ抜いていましたが、これでは非常に時間がかかる。たまたま剪定鋏が見つかったので、チョキチョキ、と。



 野草はじつに生命力が強い。引っこ抜いて、ひと月もたたないうちに青々とした芽を出しています。そこで、百円ショップへ行ってこんなんを買ってきました。
 蛇足ながら、南柏には大きな書店があるほか、100円ショップのダイソーが二店舗もあって愉しそうだと、以前のブログに書きましたが、100円ショップは北小金にも二店舗ありました。
 うち一つはスーパーの二階にあって、そこそこ広く、品揃えも豊富なので、ときおり行っては店の中を観察しています。
 この園芸用品の一つは草かき(左)といい、もう一つは四本熊手といいます。その店で買ったものです。これを両手に持ってしゃがみ込み、ボートを漕ぐようにガーガーとひっかけば、とりあえず目に見える草はなくなります。



 アパートを建てる前は畑地であったということですが、ちょっと掘ると、スコップに小石が当たります。大きくても4~5センチぐらいのものですから、スコップの入る位置が具合よければ、難なく掘り起こせるのに、不思議と小石の真ん中に当たるのです。周りを土がガッチリと固めているので、大きな石に当たったかのように、しばらくはビクともしません。
 
三十分ほどの農作業の間に、これだけの小石。
 それに、いまのところはなんだかわからない植物の地下茎も到るところに根を張っています。
 それらに混じって、前の住人が使っていたらしき植木の支柱の断片、かわらけ、洗濯ばさみ、カーテンのランナー、なんに使っていたのかわからぬ金属製の輪っか、等々等々……。

 掘り返しながら、「花咲じじい」のいじわるじいさんを思い出してしまいました。
 しかし、場所は本土寺に近く、歴史は古い土地なので、♪大判小判がザクザクザクザク……と、出ないとも限らない。
 もし出たら、誰のモノということになるのだろう。土地は人のモノなので、その人に半分、発見者である私に半分、ということになるのでしょうか。

 童謡の「花咲じじい」では、♪裏の畑でポチがなく……と歌われますが、民話では犬には名はないようです。地方地方によっていろいろなバリエーションがあるようですから、一概にないのだ! とは言い切れませんが……。

 楠山正雄(1884年-1950年)という人を識りました。
 大正昭和期の演劇評論家であり、辞典編集者であり、児童文芸家でもあった人です。大正八年の「世界童話宝玉集」につづいて、同十年に「日本童話宝玉集」(いずれも冨山房刊)という童話集をまとめました。
「日本童話宝玉集」には金太郎、桃太郎、猿かに合戦などと並んで「花咲かじじい」も収録されています。いまは講談社学術文庫(題名は「日本の諸国物語」)で刊行されています。 
 青空文庫というサイトに楠山正雄が書いた「花咲かじじい」がありましたので、参考までに。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000329/card3391.html

 犬の名は、というと……白(しろ)とされていて、隣に住むのはいじわるじいさんではなく、欲ばりのおじいさん、おばあさんです。



 夜、本土寺参道へ夕涼みに出たら、「かふぇどえんで」という喫茶店の隣に、こんな電飾看板が出たのを見ました。

 炭火やき鳥「樂」。

 本土寺の山門・仁王門に近く、陽が落ちたあとは真っ暗になって、前をときどき車が通って行くだけです。歩く人影はほとんどありません。見ず知らずの他人の店ながら、経営状態がちょっと心配です。