桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

千壽七福神詣で(1)

2011年01月01日 19時44分17秒 | 寺社散策

 謹賀新年、であります。
 今年も独りよがりなブログをつづけますが、宜しくお引き回しのほどお願い申し上げます。

 去年の元旦は同じ松戸市内でも新松戸に棲んでおりましたので、歩いて十分ほどのところにある赤城神社に初詣をしてお茶を濁しました。
 転居した北小金で徒歩十分というと、このところ日参している前ヶ崎の香取神社か八坂神社、あるいは東雷神社ということになりますが、二年つづけて安直なことでは我ながら情けない。かといって、あまり遠いところには行けません。
 この冬は血の巡りの悪い私には珍しく、手指や肩口は嘘寒いのに、足だけは暖かいという状態がつづいて、手には手袋をしているのに、足は素足にスニーカーという出で立ちで散策をしていましたが、いつの間にか寒くなって靴下が欠かせないようになり、そうこうするうちに身に沁みるような寒気がきて、ちょっとした奇形を持つ右足が痛むようになってきたのです。

 で、暮にインターネットを視ていたら、距離的には頃合いの北千住に千壽七福神があると識ったので、初詣を兼ねて行ってみることにしました。
 松戸七福神も流山七福神も巡りお果せましたが、気が向いたときに一つ二つと巡ったので、何日もかけています。しかし、千壽七福神は狭い地域に集中しているので、一日で巡ることができます。それもザッと巡るだけのつもりなら、所要時間は一時間半から二時間。

 右廻りと左廻りのコースがあります。
 私は左廻りで千住本氷川神社(大黒天)、大川町氷川神社(布袋尊)、元宿神社(寿老神)、千住神社(恵比寿)、八幡神社(毘沙門天)、河原町稲荷神社(福禄寿)、仲町氷川神社(弁財天)の順に巡ることにしました。



 北小金から常磐線で二十分ちょっと。北千住駅で降りました。
 庵を出たときは陽射しこそあったものの、まだ朝の冷気が残っていて、つれて歩き方もぎこちない。ラバーソールの靴を履いていても、冷たいと奇形を持つ右足だけ足の裏が返せないので、スーッ(左足)、バタン(右足)、スーッ、バタンとなるのですが、電車に乗っている間に暖かくなり始め、いつの間にか気にならなくなっていました。

 


 北千住駅を出てから九分で本氷川(もとひかわ)神社に着きました。鎌倉時代の徳治二年(1307年)、千葉氏がいまとは別の場所に建立したもので、祭神は素盞嗚尊。
 ここに祀られているのは大黒天。拝殿はともかく、大黒天堂にはお参り待ちの行列ができていたので、斜め後ろから撮影させてもらいました。
 社務所で御朱印帳を買うと、ガイドマップやスタンプラリーの台紙などをセットにした手提げ袋をくれます。みなその袋を手に提げて歩いているので、すぐにそれとわかります。

 次の大川町氷川神社に向かう途中に安養院があるので、再訪しました。去年九月、旧千住宿を訪ねたときにお参りしている新義真言宗のお寺です。

 


 安養院の本堂(上)と阿弥陀堂です。
 建長年間(1250年ごろ)に北条時頼が創建したと伝えられていますが、「足立風土記」によると、創建は応永二年(1395年)。本尊は鎌倉末期の作と伝えられる、金銅の阿弥陀如来。阿弥陀堂の扉が開けられていましたが、堂内は暗過ぎて撮影は不可能でした。



 去年は駅のほう(東側正門)から入ったので、南側からも出入りできることを知りませんでした。その南入口の正面に建つ地蔵尊二体。左は寛文四年(1664年)の建立、右は同十年。
 仲直し地蔵と記されているので、喧嘩別れかなんかした友達とヨリを戻せる地蔵さんなのかと思ったら、「なかよし」と読ませるようです。二体並んで仲良く立っておわす、というだけのことか。



 ほんのちょっと寄り道をして、順路を外れたかと思いましたが、そこここに幟が立てられているので、曲がり角にきても迷うことはないようにできています。

 


 本氷川神社から国道4号線のガードをくぐり、十五分で大川町氷川神社に着きました。安養院に寄り道をせずに、直行していれば、歩いて十分ちょっとです。ここに祀られているのは布袋尊。
 前の大黒天とは違って、拝殿にお参りする人はあとを絶たないのに、私がいた間は布袋尊に参る人はいませんでした。

 街を歩いていると、そこらじゅうで例の袋を提げた人たちを見かけるのですが、肝心の神社の境内に入ると、なかなか見ません。お参りしているのはいかにも地元、という人ばかりです。

 


 荒川が近かったので、また寄り道しました。この川は私に一番馴染みの深い川です。大きな河川で、水源も河口も見ているのはこの川だけ。下の画像は今日元日の荒川上空。

 


 大川町氷川神社から十二分で寿老人を祀る元宿神社に着きました。ここも寿老人前は閑散たるもの。

 元宿神社から次の千住神社までは少し間が空きます。空いているからかどうか、道しるべの幟がなくなってしまいました。
 今日、携帯していたのは市販の地図ではなく、「北千住の細道」というホームページからダウンロードしたイラストマップです。
 お目当ての神社と非常にアバウトな道路が描かれているだけなので、目印になりそうなのは日光街道(国道4号線)しかありません。
 ともかく日光街道に出て、袋を提げた人を見つければ、なんとか辿り着けるだろうと思って歩いていたら、千住神社を飛ばして先に八幡神社に着いてしまいました。元宿神社からは十八分ぐらいでした。

  


 八幡神社と毘沙門天です。この神社でも拝殿に参る人は引きも切らないのに、毘沙門天に参る人は見かけません。
 賽銭箱が傾いていて置かれていたのもちょっと残念。直そうかと思いましたが、木製とはいっても重そうだし、部外者が触れたのでは賽銭泥棒と間違われてしまうでしょう。

 七福神巡りはこれで四つ目が終わったところですが、このまま行くと、かなり長くなってしまいそうなので、明日に〈つづく〉ということに致します。

↓北千住駅から八幡神社まで。
http://chizuz.com/map/map81192.html


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