goo blog サービス終了のお知らせ 

四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

【雑感】ジンバブエ向け武器積んだ中国船、荷揚げ出来ず帰航と【和文/CNN】

2008-04-25 22:39:17 | 雑感

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200804240037.html

大統領選絡みの厳しい与野党対立が続くアフリカ南部、ジンバブエ向けの武器、弾薬類を積み南アフリカのダーバン港で荷揚げを計画していたものの港湾労組がこれを拒否していた中国貨物船の問題で、中国外務省報道官は24日、同船が帰航に向かったと述べた。

同船はその後、モザンビークなどジンバブエ隣国への寄港を計画したものの、米国がジンバブエの政治危機を理由に関係諸国に立ち寄り拒否を要請。ブラウン英首相もジンバブエへの武器禁輸を呼び掛ける中で、寄港を受け入れる国はなかった模様だ。

港湾労組は荷下ろし拒絶について、武器類がジンバブエのムガベ政権に国民弾圧や反政府勢力の締め付けに用いられる恐れがあると説明。南アの裁判所も労組支持の見解を打ち出していた。

中国外務省報道官は、帰航の理由についてジンバブエが当初の期日通り、荷を受け取らなかったためと主張。中国政府は今回の輸出取引について、ジンバブエで3月下旬に実施した大統領選前に合意しており、同国の政治混乱とは無関係とし、米国の横やりを非難している。また、中国はアフリカ南部諸国と友好関係を維持しているとも述べた。

港湾労組などによると、積み荷には銃弾、小火器、迫撃砲弾、ロケット弾が含まれる。米政府高官は、荷の受取人はジンバブエの治安部隊とも明かしている。

ジンバブエでは、大統領選の公式結果がいまだに発表されない異例の事態になっている。野党は独自集計を基に勝利を宣言、発表の遅延は5期目を目指すムガベ大統領の権力維持のための工作と非難している。拘束など野党に対する弾圧が始まったとの報道もある。

同国は経済政策の失敗で食糧生産が停滞、超高率のインフレに見舞われて日常生活品が不足し、南アフリカへ逃れるジンバブエ人も多い。


 要約すると、社会・政情が不安定な国の体制側に、中国が武器を輸出し。その武器が民衆の弾圧に使用される恐れがあるため、欧米が揚陸をやめさせた、という事件。
 独善において、長い歴史を持つ「中華人民」。ましてや、世界中で叩かれまくり、生来の被害妄想に輪をかけている昨今、スルーなどできるわけがない。

・西側、アフリカでの中国武器輸送船拒否を誇張、中国への新たな圧力に【中文/環球時報】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-04/23/content_8033676.htm

・外電、中国軍人がジンバブエを管理、と捏造【中文/国際先駆導報】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-04/24/content_8041680.htm

 要約:
 中国は正常な商取引をしている。これは中国に圧力をかけようとする、CIAの陰謀だ。
(要約は2記事とも同じ)

 民族主義において双璧をなす、この2紙ならではの電波記事。
 先進国に暮らしていると、ほとんど意識せずにいられることだが、この惑星上では「食事のために人が命を落とす」社会のほうがまだ多い。
 そこに武器を売りつけようというのだから、中国が叩かれるのも当然ではある。
 それがわかっていても、叩かれ弱いのが「中華民族」の民族性なのである。尚、素でわかっていない人民の方が多い可能性も、多分にある。


【雑感】中国当局、「防衛隊」100人派遣・日本と見解相違、警備上の混乱も【和文/日経】

2008-04-25 22:38:09 | 雑感

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080425AT1G2404N24042008.html

 長野での聖火リレーに向けて中国当局は25日、100人超のスタッフを日本に派遣する。日本に住む中国人留学生らも現地に多数集結する見通しだ。ただ各国でリレーに伴走してきた中国の「聖火防衛隊」の役割を巡っては日本側と見解が相違。リレー成功を目指す中国側の一連の動きは、かえって警備上の混乱を招く危うさもはらんでいる。

 「北京五輪を支持し、中日友好を促進しよう」。全日本中国留学生学友会など約40団体は14日、在日中国人向け新聞やネットで、一斉に長野の聖火リレーへの参加を呼びかけた。当日は約2000人が集まる見通し。ある男子留学生は「中華民族の空前の結束力を示したい」と意気込む。

 

 組織委員会が、なにを持って聖火リレーの成功、と考えているかは知らない。
 個人的には、今回のオリンピックでは、中国当局の独善的な体質があからさまになればいいと考えていた。
 筆者のその願望は、聖火リレーが走り出した時点で、ほぼ満足されたといってよい。(当局のみならず、人民レベルでここまで独善的な集団的傾向をもっている、とまでは思っていなかったが)
 上記の記事を見る限り、どうやら中国当局、というより「華人」とやらは、ダメ押しで筆者を楽しませてくれるようだ。

 朝日によれば、「中国側」は、防衛隊は警備活動を行わない、と確約した事になっている。
 五星紅旗を手に集まった「華人」に埋め尽くされた長野市内、これらがお茶の間に放映されただけで、日本の国民感情がどうなるか、興味深いものがある。
 もっとも、チベットからみにしては珍しく、朝日のこの記事は中国寄りの感じがある。
 毎日の記事では「中国側から(暴漢の逮捕など)公権力の行使は行わないと確約を得たうえで受け入れている」となっており。日経の分析のとおり、日中で「公権力」の概念が一致しているとは思えない。
 もっともそれを言ったら、中国内部でも組織委員会と防衛隊で「公権力」の概念は、バラバラだろう。
 筆者にとって、この前座のオチは既に終わっており、幕間のやりとりを待つ心境ではあるが、明日現場でなにがおこるか、実に興味深い。

 さらにうれしいのは、まだ本番が始まってもいないことなのだ。
 それが悲劇なのか喜劇なのか、観客によって評価は異なる。


 尚、下記のニュースを見る限り、安易に「命をかけて」しまっているあたり、筆者には茶番に思える。

・長野に「命がけで守る留学生」4千人が日本中から集結―中国で報道【和文/Record China】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000012-rcdc-cn

2008年4月24日、新華社系「国際先駆導報」の報道によると、今月26日に長野で行われる北京五輪聖火リレーには、「命がけで聖火を守る」ため、日本国内の中国人留学生約4000人が長野に集結することがわかった。

(中略)

「26日当日、長野の街には命がけで聖火を守る中国人留学生が多数集結するだろう」