http://www.asahi.com/international/update/0417/TKY200804170249.html
【北京=坂尻信義】米CNNテレビのコメンテーターによる対中批判発言に中国外務省が抗議し、CNNが釈明したが、その内容が不十分として同省の劉建超報道局長がCNN北京支局の責任者を呼びつけ、再び抗議した。同省が17日、発表した。
コメンテーターのカファティ氏が9日のCNNの番組で北京五輪に絡み、中国人を「ならず者で凶徒」、中国製品を「がらくた」と批判。これに怒った同省が抗議し、CNNは「中国の人々を怒らせることを意図したわけではない。そう受け取った人がいたら謝罪する」との声明を出した。「カファティ氏が中国の人々にではなく、中国政府には意見を強く持っている」ことの表れとも説明した。
これに対し、劉局長は声明が「謝罪」になっていないうえ「矛先を中国政府に向けている」と再び抗議した。
17日夕には北京市内のCNN支局前で、女性4人がプラカードを持って抗議活動を展開。大手ニュースサイト新浪網がCNNなど欧米メディアのチベット報道が事実を歪曲(わいきょく)しているとして呼びかけた抗議の署名も同日、560万人を超えるなど、中国ではCNNへの反発が強まっている。
神社を題材に中国人が撮った映画など及びもつかない、これこそまさに「体制による言論の自由抑圧の典例」といいたいところだが、残念ながらそれにはあたらない。
言論の自由が国民の権利として認められている国において、国家体制が国民の言論を抑圧して初めてそれが成立するのであって。成立以来、中華人民共和国は、言論・表現の自由を認めたことなどない。
女性4人の抗議活動(カルフールへの抗議もそうだが)については、体制の代弁者としての擬似的な言論の自由は見た目保証されている。例えて言えば、朝日新聞の読者投稿欄のようなものだと思えばよい。
ただし、歴史的にも支那は非所に民族主義が強いので、心の底から愛国的情熱に燃えて「外貨を排斥」している可能性も捨てがたい。
1920年代の上海を見ているようだ。