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【妄言】国家文書局、中国のチベット領有の根拠となる古文書を公表【中文/新華ネット】

http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-04/07/content_7935967.htm

 7日、新華ネットが「チベットが元の時代より中国(原文ママ)の一部分であり、独立していた時期はない!」「中央政府がチベットの地方官を任官した古文書は今も鮮やかだ!」「中国(原文ママ)中央政府がチベットを700年以上有効支配していたのは不変の事実だ!」とする、国家文書局の発表を伝えた。

 また、別の記事においては、その「鉄証」とされる、元代の古文書の画像も提示した。

 


 二十年前くらいは、満州族王朝の「清」、モンゴル王朝んの「元」は異民族の侵略王朝であり、革命政府としては正当性を認めていなかったのだが、自分に都合がよければなんでもアリらしい。
「元」まで中国だ、と言ってしまえば、日本からポーランドまで「中国」だと言い張れる。
 いや、国際的には、そんな「ひいひいじいさんの田んぼだったから、この田んぼは俺のだ」みたいな理屈、とても恥ずかしくてイチャモンでも言えたものではないのだが、そこはそれ中華世界の住人。
 困ったことに、人民レベルで信じているようなのだ。

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【雑感】パリ聖火リレー、抗議活動で途中打ち切り【和文/CNN】

http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200804070039.html

 パリ──北京五輪の聖火リレーが7日、パリに場所を移し、エッフェル塔からスタートしたが、前日のロンドンに引き続き、中国の人権問題やチベット騒乱を受けた抗議活動の参加者が詰め掛け、警備要員が少なくとも5度にわたって火を消し、パリ市役所前などの区間ではトーチをバスで運搬する事態となった。 予定されていた最後の区間もキャンセルされ、近代オリンピック創立ゆかりの地での聖火リレーは途中で打ち切られた。


 ロンドン-パリと、中国の(非人道的)内政を批判する人々により、聖火リレーが妨害された。是非はこの際おいておいて、中国政府のリアクションを詳しく見てみたい。


・「チベット独立」分裂勢力による聖火リレー妨害について【和文/人民日報】
http://www.people.ne.jp/a/4afb1c09681546f29df64b62a40266c9

 私たちは、「チベット独立」分裂勢力がオリンピック精神と英仏両国の法律を顧みず、下心をもって聖火リレーを妨害・破壊したことを強烈に非難する。この卑劣な行為は、崇高なオリンピック精神への冒涜であり、オリンピック運動を愛する全世界の人々への挑発である。

・聖火リレー妨害で中国国内 欧米批判高まる【和文/北海道新聞】
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/85992.html


 五大陸を回る北京五輪聖火リレーは、六日のロンドンに続き、七日にパリでも中国のチベット暴動鎮圧に対する抗議デモと妨害に遭遇した。これに対し、中国ではチベット問題に対する欧米の厳しい視線に反発する声がインターネット上などで広がっている。

・<聖火リレー>「偉大な祖国」「西側の治安に疑問」度重なる妨害に国民は怒り沸騰―中国【和文/Record China】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000026-rcdc-cn

1)チベット独立勢力への批判
・彼らは卑劣な本性を世界にさらした
・このような恥知らずの集団には未来はない、近く必ず消滅するだろう

2)西側諸国への批判
・イベントの保安体制、国家の治安に問題あり。これはフランスの恥だ
・中国の面子を潰した西側諸国とは断交すべき
・西側諸国での聖火リレーを取りやめよう

3)愛国心の鼓舞
・諸国は中国の強大さ、偉大さに嫉妬している
・この程度でわが祖国の勢いを止めることはできない
・この機会に国民は一致団結、奮起し国家の威容を示そう

4)冷静な分析・指摘
・五輪精神を汚す行為に平和を愛する市民は落胆している
・スポーツと政治を混同すべきではない
・「何故、こうなったのか?」を誰も分析しないのだろうか?


 中国のインターネットは、当局の検閲下にあるので、書き込まれた内容は政府の意向そのものを考えてよい。したがって、上の二例は中共のリアクションと考えることができる。
 詳しく見るもなにも、「自分の期待通りに周りが動かないものだから、その原因が自分にあることを棚に上げて、逆切れする子供」としか言いようがない。
 まあ、報道官のコメントには「オリンピック専制」的な匂いも感じられるが、これは中共の体質から考えれば当然といえる。

 筆者が問題だと思えるのは、当局の検閲がなくとも、人民が心の底から、価値観として欧米に反対しているらしいことなのだ。
 昔は、人民は面従腹背していると思えたものだが、ここ20年の総合愚民教育によるものか、歴史的に国際社会から隔離された価値観の元で培養された為か、とにかくあの国は「中華世界」とでも呼ぶべき別のルールに支配されていると思える。

 スポーツマンシップは別にして、聖火リレー妨害は抗議する側にとって、これほど効果的なシチュエーションはなく。自業自得とはいえ、中共はネギを背負って飛び込んできたようなものといってよい。
 事ここに至って、中共としては、行く先々で聖火がブーイングを浴び、世界中の嫌われ者を自覚しつつ、開き直るしか手は残されていない。
 中華世界では「食うか」「食われるか」の二択しかなく、国際社会に大して譲歩しようものなら、食ってもいいと勘違いして人民革命が起こる。

 中国人も言ってることだし、中国国内と北朝鮮だけでリレーすればよかったのに。

<<参考>>
平壌での聖火リレー、国連は参加せず…ユニセフ報道官
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/world/news/20080408-OYT1T00362.htm

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【雑感】聖火リレー妨害は「民主主義の勝利」、英各紙は好意的【和文/AFP】

http://www.afpbb.com/article/politics/2375053/2806103

【4月7日 AFP】7日の英新聞各紙は、前日ロンドン(London)で行われた北京五輪の聖火リレーでの妨害行為を、「民主主義の理想の勝利」と好意的に報じた。

 6日の聖火リレーでは、チベット(Tibet)暴動への対応をめぐり中国政府に抗議するデモ隊などが市内を通過する北京五輪の聖火を消そうとするなどして、警官隊と衝突、37人が逮捕された。

 大衆紙サン(Sun)は、「民主主義の勝利だ。合法的かつ平和的にデモを行う権利が尊重される国に住んでいるわれわれは幸せだ」と報じた。

 デーリー・メール(Daily Mail)は社説で、「ひとつ確かなことは、ここ(英国)は中国が望むようなプロパガンダの勝利とはかけ離れた世界だということ」と述べた。

 タイムズ(The Times)は、「中国は今回のデモで、五輪を自分たちの都合で捉えることはできないと気づいたはずだ。聖火リレーはあらゆる権利を象徴するもので、中国の栄光を示すためのものではない。むしろ、(ロンドンでの聖火リレーは)チベット問題への抗議を浮き彫りにしただけでなく、統制の及ばない不穏や混沌を内在するのが寛容な社会の本質だということを示す機会となった」との評論を掲載した。

 デーリー・ミラー(Daily Mirror)は、社説でデモ隊の立場を支持。「デモ隊の行動は、中国が行ってきた人権侵害に対する抗議として的を得ている」と論じた。

 インディペンデント(The Independent)の社説は、これまで数々の妨害行為が行われてきた経緯を踏まえ、北京五輪が掲げる聖火リレーの「調和の旅(journey of harmony)」というテーマを引用。「もはや調和の聖火とは言えない。聖火リレーを今後どうするべきか?」と述べて、聖火リレーを続けることへの疑問を呈した。


 これらの社説、イギリスらしい辛辣な論評といえるのだが、おそらく中国人には永遠に理解されないと筆者は思う。 

 

<<参考>>
・「西蔵独立」分子、聖火リレーを妨害 英警察が逮捕【和文/人民日報】
http://j.people.com.cn/2008/04/07/jp20080407_86400.html

 英ロンドン警察当局は6日、オリンピックの聖火リレーを妨害しようとした「西蔵独立」分子数人を逮捕した。聖火リレーを破壊する「西蔵独立」分子の悪質な行動に対し、現地市民の多くは非常に憤慨しており、北京五輪組織委員会の関係報道官はこれを厳しく非難した。

  北京オリンピックの聖火リレーは現地時間の6日午前10時30分(北京時間午後5時30分)、集まった人々の歓声と拍手がわき起こる中、スタートした。途中、「西蔵独立」分子の1人がトーチを奪い取ろうとし、さらに2人が聖火を消そうとした。その後、さらに数人が聖火リレーを妨害しようとしたが、警察側がこれらの行為を迅速に食い止め、リレーは順調に続けられた。


 自画自賛というか、目先を塗糊するのに必死で、そのような精神的余裕もなさそうだ。

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