妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
【雑感】中国がダライ・ラマ側と対話へ、五輪控え収拾に動く【和文/日経】
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080425AT1G2404N24042008.html
【北京=尾崎実】中国政府が近くチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人と直接対話する方針であることが、25日分かった。国営の新華社が関係当局者の話として「中央政府の関係部門がダライ・ラマの個人的な代表と接触し、協議するつもりだ」と報じた。チベット騒乱の鎮圧に端を発した国際社会の批判が長引く中、北京五輪を控えた中国は事態の収拾に向けて本格的に動き出した形だ。
中国政府とダライ・ラマ側の対話が実現すれば昨年7月以来。欧米各国や日本などから双方の対話を求める声が強まっていた。対話の具体的な時期や場所は明らかになっていない。(25日 22:21)
3/16に書いたように、一月前にこの対応を取られていたら、中共は、少なくとも短期的・対外的には面子がたち、聖火リレーにたいする抗議もなく、国際社会が中国社会の現状を知ることもなくかっただろう。
筆者としては、それをされるを恐れていた。
カルフール、マスコミへの逆切れという形で政府、国民みずからがそれをアピールし、世界中が中国の異質性を確認した今となっては、国外的には形式的な意味しか持たず。
昨日まで「チベットは中国古来の領土(中文)」と言い張り、今朝まで、「中国統一の敵ダライ集団(中文)」とクソミソにけなしていたチベット亡命政府と対話、などと発表した日には。
国内的には、そのダブスタに求心力を失う以前に、弱腰として、人民に足元をみられかねない。
中共としては、目先の国際的体面以外には、デメリットしかない。上記エントリーでは「長期的には」と但し書きをつけたが、タイミングがずれたために、「目先以外」に時制が変化してしまっている。
あるいは、それから先まで読んだ手であるのか、そこまではわからない。
というか、新華ネットを見る限り、対話の雰囲気は毛ほどもない。尚、米中接近は記憶している年齢なので、中共の機会主義は充分承知している。