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【雑感】中国の台頭に対応、政府が「防衛大綱」抜本改定へ【和文/読売】

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080419-OYT1T00894.htm

 政府は19日、日本の防衛政策の基本指針となる「防衛計画の大綱」を5年ぶりに抜本的に改定する方針を固めた。

 中国の軍事力の増強が将来、日本の安全保障を脅かしかねないことから、10年後までを視野に入れた新大綱で、中国軍の軍拡に対応した防衛力整備を明記する必要があると判断した。一連の不祥事を受けた防衛省改革も反映させる。政府は年内にも、有識者会議を設け、来年末の閣議決定を目指す。

 防衛大綱は、国際的な軍事情勢や防衛政策の基本方針、防衛力整備の水準などを盛り込んだもので、国際情勢の変化に合わせて改定されてきた。冷戦中の1976年に初めて策定された後、冷戦終了後の95年、弾道ミサイルやテロの脅威が課題となった04年にそれぞれ改定された。

 政府はこれまで現大綱の部分修正を検討してきたが、中国の軍事力増強などに備えた抜本改定の方向となった。

 中国は、最新鋭の戦闘機や新型潜水艦、弾道ミサイルの積極的な配備など、日本が当初想定したペースを上回る軍拡を続けている。新大綱では自衛隊の対潜能力やミサイル防衛の強化などが課題になると見られる。


 仏系スーパーの前にダンプを並べたり、仏大使館の前を暴走したり、手段は一部モータリゼーションされているものの、洋貨排斥といい、自分たちの思い込み通りに行動しない(この場合は買い物にきただけ)の人間を最大限の表現で罵倒したりと、いつか来た道を拡大再生産している。

・中国各地のカルフール前でデモ 客に罵声「売国奴」http://www.asahi.com/business/update/0419/TKY200804190176.html
・中国:反仏デモ拡大 カルフールに1000人乱入http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080421k0000m030060000c.html

 五・四運動を再生した活動になるので、結果的に1920年代をなぞってしまうのは一応筋は通っているものの。1世紀たっても同じ発想、同じ方法で行動するあたり、骨がらみの中華思想には、進歩がないといわざるを得ない。
 当時同様、(80年代後半とも同じだが)経済成長にともなうインフレ、富の偏在による不平、体制側の腐敗・無能への反感が背景にはある。ただし、これは支那の体制に必ず見られる事象であり、これまた進歩がないと言わざるを得ない。

 陰謀論的、かつ結果論でいうと。
 かつて日本は、国民党に対抗する目的で、これら支那の民族主義の動きを最大限利用され、共産党によって大陸に深入りさせられた、と考えている。
 その意味で、現在の大陸の動きは日本にとって憂慮すべきとも言える。(当時の大陸にあった権益同様、現在も民間企業は多大な資本を中国に投下している)
 事象面では、1920年代、明確な大陸政策がないまま、少ない兵力で権益を保護しきれなくなった海軍と世論に引き回された、という見方もできる。
 1世紀がたち、支那は当時と同様のバイタリティで行動しているが、日本政府はタイトルの記事に見られるように、同じ轍を踏むつもりはないようだ。

 また新華社と外交部が騒ぎ、中華民族主義が悲鳴をあげてのたうちまわっているこのタイミングなので、2005年、いや1920年代同様、反仏以上の抗日運動につながるかもしれない、という想像も楽しいが。自分が所属する体制が、体験から学習し未来に備える能力を有しているらしい、と自覚できるのは納税者として安心できる。
 辛らつに言えば、体制とは嘘でも安心感を信じさせなければ持続できない、その事実を認識しているだけでもまし。

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