時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

橋下知事講演「自民、公明、民主の枠組み崩れる」

2009年07月24日 | 政治問題
大阪府の橋下徹知事が、松山市内で講演し、「次の総選挙でいろんなことが起きても、すぐ次の次の選挙が近づいてくる。国会はグチャグチャになり、自民、公明、民主の枠組みが崩れることは間違いない」と述べ、総選挙後に政界再編があり得るとの見方を示したという。
橋下知事の言動には、傾聴に値しないものが多く、まぁ無視しておけばよいのだが、今回の発言はなかなか面白い。
講演は地元経済団体などが主催し、このくだらない講演を聴くために、約1,300人もに人が集まったそうだ。
橋下知事は「次の総選挙は『地方分権総選挙』。霞が関の大改革をやらないといけない」と持論を展開。「麻生首相を筆頭に、国が何を目指そうとしているのか全くわからない。国会議員は危機感がない」と批判したという。この辺の話はつまらない。
問題は、講演後に、報道陣から政界再編について聞かれた橋下知事は「僕は(起きると)思っている。自民党の中に対立構造があり、このまま、まとまり続けるとは思えない。自民、公明、民主の枠組みが崩れる」と語ったという。
自公民3党の枠組みが崩れるという点は鋭い観察である。
枠組みが崩れるということは、この3党の議員であれば、誰と誰がくっついてもまったく違和感がなく、要するに政策の違いもほとんどないということだ。
この間の連立政権を通して、自民と公明の間には、政策的にはまったく違いがなくなった。支持層、支持母体が異なるだけで、中身はまったく変わらない。
問題は、今度の総選挙の結果、政権を握る民主党と自公両党との間に、どの程度の政策の違いがあるのかという問題である。
民主党も、いったん政権につけば、官僚の天下りや年金問題など、相応の「改良」は行うだろうが、すぐにネタも尽き、あとは自民党と同じということになって、国民からも見放されるだろう。
その時に、自民、民主の双方が分かれて、どちらかの一方と野合し、これに公明党が追随することは、十分にあり得ることであろう。
この点で、橋下氏の予言は当たると思われるが、どのような組み合わせになったとしても、国民にとっては、あまりうれしくない選択であり、自公民のどこが政権についても、政治の中身はそれほど変わらないであろう。

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