時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

安倍晋三に日本の未来を託せるのか

2006年08月23日 | 政治問題
小泉自民党総裁の後継者についての報道が騒がしい。
対抗馬もなく、安倍氏で決まりだろうという報道である。しかし、新聞報道が競馬予想のような、しかもただ勝ち馬に乗るような記事だけでよいのだろうか?
自民党の総裁選は、一政党の総裁選びにとどまらず、事実上日本の総理大臣を決定する選挙である。ならば、安倍晋三がどのような方向に日本を導こうとしているのかを徹底的に検証してもらいたい。生い立ちや今までの政治家としての発言や行動なども克明に追いかけて欲しい。
彼は、経済政策と言えば消費税などの庶民増税以外は何も持っていないだろう。根っからの憲法「改正」論者であり、首相になったら憲法「改正」を政策課題にすると明言しており、小泉首相以上に右翼的ではないのか。これでアジア外交は順調に進むのだろうか。A級戦犯でありながら、戦後総理大臣にまで登りつめた祖父岸信介の思想をそのまま受け継いでいる人物ではないのか。あの狂信集団、統一教会との黒い関係も以前よりよく知られている。国民にとってどういうくらしが訪れるのか。こういう事項をしっかりと報道してもらいたいものだ。
私もけっして彼のことをよくわかっているわけではないが、その右翼的な言動に危惧を感じるのは私だけではあるまい。これでは、小泉内閣の悪い部分のみに拍車をかける結果にならないだろうか。
ところで、彼は成蹊大学(どこにあるのかさえ知らないし、別に知りたくもないが・・・。)の出身であるという。
成蹊とは、中国の故事「桃李(トウリ)ものを言わざれども、下(シタ)自(オノズカ)ら蹊(ミチ)を成す」にあやかって名づけたらしい。桃や李(スモモ)は何も言わないけれども、その甘い香りに誘われて人が集まってきてそこに自然に道ができる。人格ある者は自ら宣伝をしなくても、その人徳を慕って自然に人が集まって来る、というような意味である。
彼は、こういう崇高な理念の下で学んだ割には、この根本を理解しないまま卒業したとしか考えられない。
彼ががむしゃらに作ろうとしている蹊(ミチ)は、香り豊かな桃李への蹊ではなく、国民の願いや国際社会に背を向けて、歴史に逆行する党利への蹊ではないだろうか。
そして、彼の周りに、どのような人物が集まるのだろうか?安倍人気を当て込んだ当選目当ての自民党議員、大臣ポスト欲しさに擦り寄る公明党、利権あさりの大企業、出世を望む官僚たち、胡散臭い狂信集団、・・・などであろうことは容易に想像できるのである。


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