時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

敗因は、公明らしさの喪失?

2009年09月09日 | 政治問題
公明党の新代表に山口那津男氏を内定した7日の党常任役員会で、10年間の自公連立政権の総括を巡って議論が紛糾したことがわかったという。「公明党が埋没した」との総括を目指す新執行部に対し、連立を主導した重鎮たちが反発。山口新体制は「連立の後始末」で波乱含みのスタートとなりそうだ。
常任役員会では、山口氏が全国代表者会議で読み上げる就任あいさつの内容が議論になった。出席者によると、山口氏側が示した原案には「連立政権の中で埋没した」「この10年間で公明党らしさが失われた」「政権運営に時間を取られ、支持者への説明が十分できなかった」との趣旨の言葉が盛り込まれていたという。
これに対し、引責辞任する太田代表が「公明党らしさを十分発揮してきたし、努力してきた。一刀両断に『なかった』というのは不本意だ」と強く反発したという。同じく辞任する北側一雄幹事長や、落選した冬柴鉄三前幹事長ら自公政権を主導した執行部経験者からも「連立の枠組みの中で全力を尽くしてきた」などと修正を求める声が続出。原案は修正され改めて調整することになったという。
山口氏は、総選挙惨敗を受けて自公路線に代わる針路を示し、来夏の参院選に向けて党の独自性をアピールすることを期待されている。だが、党内には自公路線へのこだわりもなお強い。出席者の1人は「原案は山口氏を中心に作成した。自公連立の負の部分を総括したい新執行部と、連立を支えてきた自負がある旧執行部の意識の差が対立になって表れた」としており、党再建の行方は不透明だという。
しかし、考えてもみよう。
自民・公明政権の中で、公明党は埋没どころか、積極的な役割を果たした。
自民党単独ではできない政策を、むしろ公明党が推進してきた。「福祉の」公明党が大胆にナタを振るったからこそ、高齢者、障害者などの福祉予算をバッサリ削減することができたのである。
自民党だけでは、国民の反発が大きく、とてもできなかったに違いない。
あの「福祉の」公明党がやっていることだから、福祉がよくなるに違いない。絶対によくなるはずだ。創価学会の無知蒙昧なおばちゃんたちもそう思って応援してきた。ところが、出来上がったものは、後期高齢者医療制度であり、障害者「自立支援」法などである。
政権の中に埋没したどころか、「生活を破壊し抜く」、「暮らしを破壊し尽くす」公明党の本領を発揮し、埋没どころか、悪政の先頭に立って自民党を引っ張ってきたのが公明党である。
「生活破壊をやり抜いたのは、誰か、公明党である!」、「太田昭弘である!」と絶叫し、真実を国民に知らせるべきである。
今回の公明党の敗北は、そういう公明党の化けの皮が剥がれただけのことである。宗教団体に依拠して、信者を騙して選挙や投票に駆り立てるということ自体が憲法違反である。
この際、自主的に解党するのが、公明党が真っ先に行うべきことだろう。

最新の画像もっと見る