時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

意外と静かな宮崎県議会

2007年03月03日 | 政治問題
宮崎県に、そのまんま東こと、東国原知事が誕生して、県議会が開催されているようだが、議場は予想以上に静かである。
ご承知のとおり、県議会は「オール野党」のため、かなり混乱するのではないかというのが一般的な見方だったため、この静けさは予想外である。
知事が、慎重に対応しているせいもあるが、その原因は、マスコミと県民の注目である。
一般に、地方自治体の議会(国会もそうであるが)では、野党の質問に対して与党席から聞くに堪えないようなヤジや怒号が浴びせられるのが普通である。時には、傍聴者に対しても怒号が飛ぶことも多い。
また、質問する議員に対してヤジを飛ばす首長さえいる。
しかし、宮崎県議会を見ると、知事も議会も整然としている。
その原因は、マスコミによる取材やテレビ中継、傍聴席を埋める多くの県民の監視があるからである。
一地方議会の様子は、いまや全国から注目され、全テレビを通じて国中に放映される。そのような舞台では、普段は行儀の悪い議員もさすがに口汚いヤジを飛ばすわけにもいかない。そのような行為は、直ちに次回の当選を危うくするからである。
東国原知事の手腕は未知数であるが、マスコミや県民の監視があれば、県民世論が反映した政策が実行されることになるだろう。逆に、国民や県民が監視を怠ると、談合は当たり前の醜い県政に逆戻りする可能性が高い。
当たり前のことだが、国会でも、地方議会でも、有権者の関心、監視が政治をまともな方向に変えていく大きな力になるのである。
宮崎県議会は、そのことを多くの国民に教えてくれた。
このことが、東国原知事誕生の最大の功績ではなかろうか。

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