時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

久間防衛相、原爆発言で「自爆」

2007年07月05日 | 政治問題
久間防衛相による「原爆投下はしょうがない」との発言が多くの国民の非難を浴びて、同氏はとうとう辞任に追い込まれた。
聞けば、同氏は長崎県の出身というではないか。自分の親戚、縁者、友人にも被爆者がたくさんいるだろうし、長崎県民として、原爆に対してもっとも憤りを持って育ってきたのではないのか?
長崎県民の気分、感情を逆なでしてはばからない、どうしようもない人物としか言いようがない。
しかも、辞任の弁が振るっている。「国民の皆様にご迷惑とご心配をおかけした」と述べているが、こんな人物のことは誰も心配などしていない。国民が心配しているのは、こういう人物が閣僚を務めている日本という国の行く末である。また、辞任はしたが、発言そのものを取り消したり、発言の誤りを認めたりはしていない。野党ばかりか与党内からも批判が噴出し、参議院選挙への影響を考慮して辞任しただけだ。
長崎県民も、これに懲りて、このような人物を絶対に国政に送らないようにしなければならないだろう。他の政策はともかく、少なくとも長崎からは、核兵器の廃絶を自らの信念とし、生涯の目標として活動している人物を選出して欲しいと願っている。
さて、後任は小池百合子だそうだが、この人物は、「核兵器の所有も考慮すべき」と述べている人物であり、「原爆はしょうがない」と言って辞任に追い込まれた人物の後釜として、これほど不適切な人物はいない。
安倍内閣が発足して、わずか9ヵ月の間に、佐田行革相、松岡農水相、久間防衛相と3人の閣僚が辞任した。しかも、新たな閣僚のなかにも、赤城農水相のように、就任早々に事務所経費問題や献金の不記載問題が発覚するなど混乱を極めている。
次々と明るみになる閣僚の不祥事、しかも現職閣僚の自殺まで起きているという事態は、安倍内閣に政権担当能力がないことの証明である。
幸い、近く参議院選挙が行われる。
自公政権に対する国民の批判が集まる選挙になることを期待している。


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