時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

無知をさらけ出した自民党新総裁

2009年10月15日 | 政治問題
自民党の谷垣禎一総裁は、党本部で就任後初の定例記者会見を行い、子供手当て創設など鳩山政権が掲げる政策について「困っているところがあると補助を入れようという議論が非常に多い。かなり社会主義的な政策体系で、大いに対決する必要がある」と述べ、臨時国会で論戦を挑む考えを強調したという。
面白い発言である。
果たして、谷垣氏は、資本主義と社会主義の違いを理解しているのだろうか?
両者は、経済体制の違いであり、生産手段(工場や生産設備など)を一握りの資本家が所有しているか、それとも、社会が所有しているかという点にある。
子供手当の創設のどこが社会主義なのだろうか?無知蒙昧としか論評しようがない。
しかも、「困っているところに補助」することは、それほど悪いことなのだろうか?
自民党が政権を握っていた時は、困っている人たちから召し上げた税金を、まったく困っていない大企業や資産家のために使い、格差の拡大を生み出し、それが、先の総選挙で批判を浴び、自民党が下野する要因になったことをまったく理解していない。
ある所から取って、ない所に使うという、当たり前の税金の使い道を国民は求めている。不要なことに使わずに、国民生活に直結する、必要なことに税金を使うということを国民は求めている。これが社会主義だというのなら、社会主義万歳!というのが、国民の気持ちではなかろうか。
もっとも、編集長は、民主党の子供手当てには反対である。財源は、配偶者控除、扶養控除の削減もしくは廃止によって捻出し、対象となる子供のいる金持ち世帯にまで支給するのは、制度の趣旨に反する。もし、これを実行するのなら、まず、金持ちへの徹底した増税を行ったうえで、実行すべきであろう。
いずれにせよ、こういう愚かな新総裁を頭に戴いた自民党は、野党の時代がますます長くなるに違いない。

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