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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「カラスはやっぱり「黒い」」と報じることさえ出来なくしろ!、と叫ぶ作家とそれに喝采する自民党議員

2015年07月01日 00時00分59秒 | Weblog


東京電力のコラム 【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015062702000165.html)。

 「ある国で、新しい法律がつくられた。「ペット特別措置法」である。茶色以外の犬や猫は飼ってはならぬ。黒い犬も白い猫も「処分」せねばならぬという法律だ」。

 「黒い」カラスは殺処分。「カラスはやっぱり「黒い」」と報じることさえ出来なくしろ!、と叫ぶ作家センセとそれに喝采を叫ぶ若手自民党議員。異常だ。こんな事態を許容できるニッポンで良いのか? 

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
        「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない!  
              「私は辞める」なんて考える訳がない!!
   『●「主権在アベ様」=「地域住民ごときが文句を言うのは
             許されないというのが安倍政権の立場」

   『●アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること・・・
       「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」

   『●今の辺野古破壊の基本構図:
      「今は米国と日本の政府が向こう岸にいて、沖縄に対峙している」

   『●福島瑞穂氏への「絶対権力」者の横暴と狭量:
     「自らと異なる立場に対する敬意や尊重などかけらもない」


 また、「最初は重大に見えないことが、恐ろしい結果につながり、気付いたときには手遅れになることを知ってほしい」。もうこれだけ「見えている」というのに・・・・・・。


   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定・・・ 
                 「やめろと言わないのは“許した”のと同意」
    「「▼「明日戦争がはじまる」という詩を人に教えられた。
     <まいにち満員電車に乗って/人を人とも思わなくなった/
     インターネットの掲示板のカキコミで/心を心とも思わなくなった/
     虐待死や自殺のひんぱつに/命を命と思わなくなった
     じゅんびはばっちりだ/戦争を戦争と思わなくなるために
     いよいよ明日戦争がはじまる>▼宮尾節子さんという詩人が
     書いた」・・・・・・ニーメラーの「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
     を思い出した。」

   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定
      ・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」

   『●Nuclear:「核」と「原子力」の使い分け
    「講演のなかで、ホロコーストをまぬがれ強制収容所から生還した
     マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
     という詩を引用をしてます:

      ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
      共産主義者でなかったから何もしなかった。

      ナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、
      社会主義者ではなかったから何もしなかった。

      学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、
      まだ何もしなかった。

      ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した
      ― しかし、それは遅すぎた。」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015062702000165.html

【コラム】

筆洗
2015年6月27日

 ある国で、新しい法律がつくられた。「ペット特別措置法」である。茶色以外の犬や猫は飼ってはならぬ黒い犬も白い猫も「処分」せねばならぬという法律だ▼この法を批判する記事を連日のように載せた新聞は、政府によって廃刊に追い込まれる残ったのは「茶色新報」なる新聞だけ。そんな状況でも、人は考える。「茶色に守られた安心、それも悪くない」▼茶色は、フランスではナチスや全体主義を思わせる色。かの国で十数年前に出版されて、大反響を呼んだF・パヴロフ氏の短編『茶色の朝』(藤本一勇訳)は、人々が異を唱えることをためらううちに、あらゆるものが一色に染め上げられるさまを淡々と描いた寓話(ぐうわ)だ▼首相に近い自民党の若手議員の会合で「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい」との発言があったという。その場で作家の百田尚樹氏は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」と語ったともいう▼沖縄の二紙とは、安保法制などで反対の論陣を張る琉球新報沖縄タイムスのこと。「茶色新報や「茶色タイムス」を求めるような人が、この国の権力の中心近くにいるのだとするなら、茶色の寓話も妙に生々しく響く▼パヴロフ氏は執筆の動機をこう語っている。「最初は重大に見えないことが、恐ろしい結果につながり、気付いたときには手遅れになることを知ってほしい
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●戦争法案・壊憲法案の愚に気付かぬ「愚」、市民の多数の苛立ちに気付かぬ自公議員への「苛立ち」

2015年06月30日 00時00分07秒 | Weblog


東京新聞の社説【自民の報道批判 民主主義への挑戦だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015062702000179.html)。

 「自民党議員からまた「暴言」が飛び出した。広告主に働き掛けて自分たちの意に沿わない報道機関を懲らしめるのだという。民主主義の根幹をなす言論の自由への重大な挑戦であり、看過できない」。

 綿井健陽さん「「様々なメディアが多種多様な報道を自由にできること」は社会の根幹」。不承不承の「遺憾の意」程度で、アベ様や谷垣氏は早くも幕引きしたいようだが、それでいいのか? 
 「そもそも国会議員は全国民を代表する公人」、誰が彼らに投票し、選んだのか? 彼らへの投票者も、「戦争できる国」「死の商人」への道で、心は一つなのか? アベ様やその取り巻き自公議員に「政権にとって好都合な「白紙委任状」」を「勘違い」させた罪は、彼らへの投票者や「眠り猫」の罪だ。
 戦争法案壊憲法案の愚に気付かぬ「愚」、そして、市民の多数の苛立ちに気付かぬ自公議員への「苛立ち」。「アベ様のNHK」や読売産経だけでなく、多くの市民の苛立ちを批判的的に伝えるメディアの声に耳を傾けられない自公議員なんて、要らない。


   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●「想像」力無き自民党高村正彦副総裁の「真の勇気」ある者、
                 そして、後藤健二さんのメッセージ

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 
     「アベ様のNHK」的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
   『●亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道:    
        アベ様は「現地を取材されて困ることでもあるのか」?
   『●綿井健陽さん「「様々なメディアが多種多様な
          報道を自由にできること」は社会の根幹」

   『●「有形無形の圧力となって、現場の刃がそがれていく」
            ・・・カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなる日

   『●脳内回路は大丈夫?? 自民党若手の脳内では、
         「憲法学者達<<百田尚樹氏」という訳だ!?


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015062702000179.html

【社説】
自民の報道批判 民主主義への挑戦だ
2015年6月27日

 自民党議員からまた「暴言」が飛び出した。広告主に働き掛けて自分たちの意に沿わない報道機関を懲らしめるのだという。民主主義の根幹をなす言論の自由への重大な挑戦であり、看過できない。

 その発言は二十五日、安倍晋三首相に近い自民党若手議員が党本部で開いた勉強会であった。出席議員が、安全保障法制を批判する報道機関について「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人、民間の方々が経団連に働き掛けてほしい」などと、講師として招いた作家の百田尚樹氏に呼び掛けたのだ。

 勉強会は冒頭以外は非公開だったが、本紙を含めた報道を受けて安保法制関連法案を審議する衆院特別委員会でも問題視された。浜田靖一委員長が発言はあったと確認し、「甚だ遺憾」と述べた。

 発言の背景には安保法案への反対が依然、国民の多数を占めることへのいら立ちがあるのだろう。

 しかし、「憲法違反」と指摘される法案を国民に理解しろということ自体、無理がある法案に批判的な報道機関に責任転嫁するような愚を犯すのではなく、なぜ自らの非を認めようとしないのか。

 報道機関の重要な収入源である広告の出稿を、広告主に要請して止めれば、報道側が音を上げ、権力が意のままに操れる。そう考えているのなら勘違いも甚だしい。

 表現や言論、報道の自由は民主主義社会の根幹をなす。権力による言論統制や言論弾圧が日本を破滅的な戦争へと導いたことを忘れてはなるまい。自民党に限らず、政治に携わる者すべてが歴史を学び直すべきである。

 首相は遺憾の意を示したが、発言があったのは「党の正式な会合ではない」とも釈明した。

 そもそも国会議員は全国民を代表する公人であり、勉強会も党本部という公の場で開かれた。正式な会合でないから、何を発言しても許されるわけではあるまい認識が甘すぎるのではないか

 勉強会では百田氏が、米軍普天間飛行場の「県内移設」に反対する沖縄県の地元紙、琉球新報沖縄タイムスを「つぶさないといけない」とも述べた冗談では済まない一作家の発言だが、反論しなかったのなら同意したと受け取られても仕方があるまい

 報道の自由に対する挑発、挑戦である。平和国家として歩み続けてきた戦後日本が重大な岐路に立たされている今だからこそ、沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で抗議すべきことである。
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●「放送法への言及や事情聴取の形で圧力をかける手口は、田氏解任から五十年近くがたっても変わらない」

2015年05月24日 00時00分31秒 | Weblog


東京新聞のコラム『【私説・論説室から】田英夫さんなら…』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015051302000141.html)。

 「テレビ朝日の放送内容をめぐり、政権側が放送法に言及したり、事情聴取するという話を聞き、政界引退直前の二〇〇七年、インタビューした故・田英夫さんを思い出した・・・・・・乱れた「田英夫」の文字は、私たち後輩記者への叱咤激励に思えてならない」。
 ”テレ朝は今日、死んだに等しいと思います”・・・・・・。「放送法への言及や事情聴取の形で圧力をかける手口は、田氏解任から五十年近くがたっても変わらない」。こんなキッタナイ自民党のやり口を、一致団結してはね返せないマスコミのだらしなさ。 

   『●FUKUSIMA原発人災で苦しむ人々を癒せるよう、
                      テレ朝・古舘伊知郎氏に期待したい

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
     そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●ヒヨる「マスコミがもう一度軍靴の行進に旗を振」る世の中で、
                      「東京新聞の読者の数が平和の数」

   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない!  
                  「私は辞める」なんて考える訳がない!!

   『●”テレ朝は今日、死んだに等しいと思います”


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015051302000141.html

【私説・論説室から】
田英夫さんなら…
2015年5月13日

 テレビ朝日の放送内容をめぐり、政権側が放送法に言及したり、事情聴取するという話を聞き、政界引退直前の二〇〇七年、インタビューした故・田英夫さんを思い出した。

 田氏は共同通信記者からTBSテレビ「ニュースコープの初代キャスターに転身。現地からのベトナム戦争報道を偏向だと批判した政府・自民党幹部の圧力で「解任」され、参院議員に転じた経緯がある。

 当初、田氏を擁護していた経営者も、政権幹部が放送再免許を与えない可能性に言及した途端、態度が変わったという。権力の意に反する報道内容に対し、放送法への言及や事情聴取の形で圧力をかける手口は、田氏解任から五十年近くがたっても変わらない。

 放送法は、番組は法律の権限に基づく場合を除き、誰からも干渉され、規律されないと定める。それは大本営発表を垂れ流し、真実を伝えなかった戦前・戦中の反省でもある。

 政権の圧力に萎縮せず、はね返す気概を持てと、田氏が存命なら言うであろう。

 特攻隊員だった田氏は憲法九条の大切さも説き、改憲の動きにも警鐘を鳴らしていた。

 脳内出血を患い手足に障害が残っていた田氏はインタビューの終わり際、左手で自著にサインしてくれた。あれから八年。自衛隊の海外派遣拡大や改憲の動きも加速する。乱れた「田英夫」の文字は、私たち後輩記者への叱咤(しった)激励に思えてならない。 (豊田洋一
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●”テレ朝は今日、死んだに等しいと思います”

2015年05月08日 00時00分28秒 | Weblog


東京新聞の記事【テレビ朝日 報ステ関係者を処分 古賀氏「自民圧力に屈した」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015042902000134.html)。

 「古賀茂明氏が「官邸からバッシングを受けてきた」などと発言・・・・・・吉田慎一社長は「番組進行上、不適切な事態に至ったことを深く反省している。混乱を防げなかった責任は当社にある」と謝罪。これに対し古賀氏は、本紙の取材に「今回の処分は、自民党に対する単なるアリバイ作り」と述べ、「放送法に言及されて、テレ朝は自民党の圧力に屈した言論機関として恥ずべきことだ」と話した」。
 テレ朝も「カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなった日」。酷い結末でした。

   『●FUKUSIMA原発人災で苦しむ人々を癒せるよう、
                      テレ朝・古舘伊知郎氏に期待したい

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
     そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●ヒヨる「マスコミがもう一度軍靴の行進に旗を振」る世の中で、
                      「東京新聞の読者の数が平和の数」

   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない! 
                  「私は辞める」なんて考える訳がない!!

 『報ステ』冒頭に、言ってほしいかったですね、「テレ朝は今日、死んだに等しいと思います」と。
 ウィキペディアによると、「・・・・・・『筑紫哲也NEWS23』でTBSの対応に疑問を呈し続けた。当時のTBS社長・磯崎洋三が過ちを認めた1996年(平成8年)3月25日の記者会見の後、その日の「多事争論」にて『TBSは今日、死んだに等しいと思います』と発言し、TBSの社内から自身の報道番組より、TBSに対して痛烈批判した。「身内に甘い」と評されるテレビ業界にあって、筑紫の一貫した報道姿勢は高く評価された」。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015042902000134.html

テレビ朝日 報ステ関係者を処分 古賀氏「自民圧力に屈した」
2015年4月29日 朝刊

 「報道ステーション」で元経済産業省官僚の古賀茂明氏が「官邸からバッシングを受けてきた」などと発言したことについて、テレビ朝日は二十八日、報道局の担当部長ら三人を戒告処分とし、早河洋会長ら三人が役員報酬を自主返上する、と発表した。

 NHKも同日、報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、「過剰な演出や誤解を与える編集があった」などとする調査報告書を公表。番組を担当した大阪放送局記者を停職三カ月とするなど関係者十五人の懲戒処分を明らかにした。

 古賀氏は三月二十七日の放送で、テレ朝の早河会長らの意向で「今日が最後(の出演)」と発言。安倍政権に批判的だとして官邸からバッシングがあったと述べて、古舘伊知郎キャスターと口論になった。

 会見した吉田慎一社長は「番組進行上、不適切な事態に至ったことを深く反省している。混乱を防げなかった責任は当社にある」と謝罪。これに対し古賀氏は、本紙の取材に「今回の処分は、自民党に対する単なるアリバイ作り」と述べ、「放送法に言及されて、テレ朝は自民党の圧力に屈した。言論機関として恥ずべきことだ」と話した。

 立教大の砂川浩慶准教授(メディア論)は「放送現場が萎縮する恐れがある。古賀さんのように自由に発言するコメンテーターを採用せず、当たり障りのないコメントをする人を使うようになれば、多様な論点が失われる生放送は避けて不適切な発言は編集でカットするということにもつながりかねない」と指摘。「せめてコメンテーターの発言の自由は担保すると明言するなど、プラスの姿勢を示すべきだ」と語った。

 一方、NHKの調査委は、事実の捏造(ねつぞう)につながるやらせはないとしたが、記者が部屋にいた中で取材相手を隠し撮りふうに撮影したことなどを、過剰な演出と判断。二十八日放送の「クローズアップ現代」で検証報道をして謝罪した。

 これに対し、上智大の碓井広義教授(メディア論)は「伝えようとしたことと事実にズレが出てきたときに、記者が構成したいストーリーに映像を当てはめていったように見える。何がどう過剰なのかは報告書を読んだ限りでははっきりしない。『やらせ』という言葉を外したいから『過剰な演出』という言葉になったのか」と話している。
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●ヒヨる「マスコミがもう一度軍靴の行進に旗を振」る世の中で、「東京新聞の読者の数が平和の数」

2015年05月02日 00時00分03秒 | Weblog


asahi.comの記事【自民の文書は「報道への介入」 民放労連が抗議】(http://www.asahi.com/articles/ASH4F4672H4FUCVL00W.html?iref=comtop_list_pol_n04)。
nikkan-gendaiの記事【安倍政権「海外メディア」にも圧力 ドイツ紙記者が怒りの暴露】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158938)。
東京新聞の記事【権力と放送法 統治の具と成す不見識】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041602000174.html)。
nikkan-gendaiの記事【「報ステ」にまた圧力…自民党がテレ朝幹部を異例の呼び出し】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159019)。

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない! 
                  「私は辞める」なんて考える訳がない!!

 「自民党がテレビ朝日系ニュース番組「報道ステーション」に対して、「公平中立」を求める文書を出していた問題で、「放送免許の許認可権限を背景にした政権政党が、個別の番組内容に注文をつけること自体『報道への介入』であり、政治的圧力以外の何物でもない」と抗議する委員長談話を発表」。
 当のテレ朝がにヒヨっていてはねぇ・・・・・・。

 「もはや、常軌を逸している。安倍政権による“圧力”が海外メディアにまで及んでいることがわかった。外国人ジャーナリストは安倍政権のやり方にカンカンになっている」。「権力者はなぜ、かくも安易に放送法を振りかざすのか。放送内容に誤りなきを期すのは当然だが、放送局側を萎縮させ、表現の自由を損ねてはならない。きっかけは三月二十七日夜、テレビ朝日系列で放送された「報道ステーション」だった」。「番組内容をめぐり、政権与党がテレビ局に直接説明を求めるのは異例中の異例だ」。
 アベ様は「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言・・・・・・アベ様、有言実行を。

 最後に、東京新聞の記事【愛川欽也さん死去 80歳 東京と平和愛し続け】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015041790140126.html)によると、「東京新聞の読者の数が平和の数だって言っていいよ」。「戦争をしない、平和憲法を守るってテレビがどこもないから、おれがやってるんだ・・・・・・「憲法を守って戦争しない街と、そんな人間が残ったら。おれはそれにロマンを感じる」。憲法と平和の話になると止まらない。・・・・・・本紙を評してキンキンに言われた言葉は忘れない。「東京新聞の読者の数が平和の数だって言っていい」・・・・・・また、強い国の夢をみる人が増えてきたような気がする。マスコミがもう一度軍靴の行進に旗を振ったり、提灯(ちょうちん)を灯(とも)したりしたらこの半世紀は一体何だったのだろうと思う」。
 マスコミも堕落し、物言えぬ雰囲気に。そして、・・・・・・:

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)
     「権力に立ち向かうような俳優や芸人が日本には少ない。
      成田三樹夫は、「最近の役者・・・いやらしいのが多すぎる
      ・・・総理大臣主催のナントカ会・・・ニコニコして出かけて行って
      握手なんかして喜んでるだろ。・・・情けなくなっちまうね
      権力にへたへたする役者じゃ意味がない
      ・・・バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ」」

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http://www.asahi.com/articles/ASH4F4672H4FUCVL00W.html?iref=comtop_list_pol_n04

自民の文書は「報道への介入」 民放労連が抗議
2015年4月13日17時44分

 日本民間放送労働組合連合会(赤塚オホロ・中央執行委員長)は13日、自民党がテレビ朝日系ニュース番組「報道ステーション」に対して、「公平中立」を求める文書を出していた問題で、「放送免許の許認可権限を背景にした政権政党が、個別の番組内容に注文をつけること自体『報道への介入』であり、政治的圧力以外の何物でもない」と抗議する委員長談話を発表した。

 談話では、こうした文書が「言論・表現の自由、番組編集の自由への極めて重大な侵害に当たる」と指摘。「自民党による度重なる蛮行に対し、強い怒りをもって抗議する」としている。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158938

安倍政権「海外メディア」にも圧力 ドイツ紙記者が怒りの暴露
2015年4月14日

      (国際問題に発展か(左は「ナンバー新聞」表紙)/(C)AP)

 もはや、常軌を逸している。安倍政権による“圧力”が海外メディアにまで及んでいることがわかった。外国人ジャーナリストは安倍政権のやり方にカンカンになっている。

 つい最近までドイツの高級紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」で東京特派員を務めていたカールステン・ガーミス氏が、圧力の実態を明らかにしている。

 ガーミス氏が暴露したのは、外国人特派員協会が発行する機関紙「ナンバー1新聞」4月号。日本での5年間の取材をふり返る形で、安倍政権の暴走を詳細に伝えている。内容は“国際問題”にも発展しかねないトンデモないものだ。

   「ナンバー1新聞」の記事によると、安倍政権になってから、
    海外メディアとの関係は悪化。エネルギー政策やアベノミクスの危険性に
    ついて取材しようとしても、政権サイドはまともに対応しようとせず、
    日々、対立は深刻化しているという。

 批判記事を書こうものなら、外務省を使って、本国の本社に直接“圧力”をかけるという行動にも出ている。

 ガーミス氏が安倍政権の歴史修正主義について、批判的な記事を書いた時のことだ。在フランクフルトの日本総領事が、ドイツにある編集部に乗り込んできて猛抗議したという。

 対応した編集者に向かって「(あの男は)金が絡んでいると疑わざるを得ない」と信じられない暴言を吐いた上、安倍批判の記事を書くのは中国へのビザ申請を承認してもらうためではないか、と妄想としか思われない見解を示したという。

 ガーミス氏は「私が?北京のために金で雇われたスパイ? 私は中国へ行ったこともないし、ビザ申請をしたこともない」と真っ向から否定。「私と、編集者と、本紙全体に対する侮辱だ」と激高している。

 外務省による“攻撃”は昨年からより一層激しくなり、ガーミス氏は記事を書くたびに呼び出しを受けたという。

 元外交官の天木直人氏はこう言う。

   「今まで聞いたことがない衝撃的な内容です。安倍政権のあまりの
    下劣なやり方に、ドイツ国民は腰を抜かすのではないでしょうか。
    圧力をかけた点と外交官の暴言、二重の意味で権威を損ねている
    圧力を受けたのはドイツ紙だけとは思えません。今後、世界各地で
    同じような話が出てくるのではないか。国際的に大問題になりますよ。
    これを報じない日本のメディアも終わっています

 英語で書かれた今回の記事は、インターネットを通じて世界に拡散していくだろう。安倍政権のやっていることは、日本の恥でしかない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041602000174.html

【社説】
権力と放送法 統治の具と成す不見識
2015年4月16日

 権力者はなぜ、かくも安易に放送法を振りかざすのか。放送内容に誤りなきを期すのは当然だが、放送局側を萎縮させ、表現の自由を損ねてはならない

 きっかけは三月二十七日夜、テレビ朝日系列で放送された「報道ステーション」だった。

 この日が最後の出演とされたコメンテーター、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が「菅義偉官房長官をはじめ、官邸の皆さんからバッシング(非難)を受けてきた」と述べると、菅氏は三十日の記者会見で「事実無根」と反論し、こう付け加えた。「放送法という法律があるので、テレビ局がどう対応するか、しばらく見守りたい」


◆表現の自由を目的に

 自民党はあす、テレビ朝日などの経営幹部を呼び、番組内容について説明を求めるという。

 放送事業を規定する放送法は不偏不党、真実、自律を保障することで表現の自由を確保し、健全な民主主義の発達に資することが目的だ。放送番組は法律に基づく以外は誰からも干渉されないことが明記され、同時に政治的な公平、真実を曲げないこと、意見が対立する問題は多くの角度から論点を明らかにすることも求めている。

 放送は、政権や特定勢力の政治宣伝に利用されるべきではない。大本営発表を垂れ流して国民に真実を伝えず、戦意高揚の片棒を担いだ先の大戦の反省でもある。

 政治的に偏ったり、虚偽を放送しないよう、放送局側が自ら律することは当然だが、何が政治的公平か、真実は何かを判断することは難しい。にもかかわらず政治権力を持つ側が自らに批判的な放送内容を「偏っている」と攻撃することは後を絶たない。

 さかのぼれば一九六八年、TBSテレビ「ニュースコープ」のキャスターだった田英夫氏(二〇〇九年死去)がベトナム戦争報道をめぐり「解任」された件がある。


自民党の圧力で解任

 田氏は前年、北ベトナムの首都ハノイを西側陣営のテレビ局として初めて取材し、戦時下の日常生活を伝えた。以前からTBSの報道に偏向との不満を募らせていた自民党側は放送後、TBS社長ら幹部を呼び「なぜあんな放送をさせたのか」と批判する。

 このとき社長は、ニュースのあるところに社員を派遣し、取材するのは当然、と突っぱねたが、翌六八年に状況は大きく変わる。

 成田空港反対運動を取材していた同社取材班が、反対同盟の女性らを取材バスに乗せていたことが発覚し、政府・自民党側がTBSへの圧力を一気に強めたのだ。

 田氏は自著「特攻隊だった僕がいま若者に伝えたいこと」(リヨン社)で当時の様子を振り返る。

 <当時の福田赳夫幹事長が、オフレコの記者懇談で、なんと「このようなことをするTBSは再免許を与えないこともあり得る」という発言をしたのです。

 これを聞いたTBSの社長は、翌日すぐに私を呼んで、「俺は言論の自由を守ろうとみなさんと一緒に言ってきたのだけれども、これ以上がんばるとTBSが危ない。残念だが、今日で辞めてくれ」と言われ、私はニュースキャスターをクビになりました>

 田氏解任の決定打は権力側が免許に言及したことだ。放送は電波法に基づく免許事業。五年に一度の再免許を受けられなければ事業は成り立たない。同法は放送法に違反した放送局に停波を命令できる旨も定める。権力が放送免許や放送法を統治の具としてきたのが現実だ。

 昨年の衆院選直前、安倍晋三首相はTBSテレビに出演した際、紹介された街頭インタビューに首相主導の経済政策に批判的な発言が多かったとして「おかしいじゃないですか」などと批判した。

 自民党はその後、在京テレビ局に選挙報道の公平、中立を求める文書を送り、報道ステーションには経済政策に関する報道内容が放送法抵触の恐れありと指摘する文書を出した。そして菅氏の放送法発言自民党による聴取である。

 報道の正確、公平、中立の確保が建前でも、権力が免許や放送法に言及し、放送内容に異を唱えれば放送局を萎縮させ、結果的に表現の自由を損ねかねない。歴代政権は、自らの言動がもたらす弊害にあまりにも無自覚で不見識だ。


◆「報道に意気込みを」

 キャスターを解任された田氏は七一年、参院議員となる。二〇〇七年に政界を引退する直前、本紙のインタビューに「メディアはもっと姿勢を正さなくちゃいけないね。報道に意気込みが感じられない。引きずられているんだよ」とメディアの現状を嘆いていた。

 政権による圧力に萎縮せず、それをはね返す気概もまた必要とされている。放送のみならず、私たち新聞を含めて報道に携わる者全体に、大先輩から突き付けられた重い課題である。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159019

「報ステ」にまた圧力…自民党がテレ朝幹部を異例の呼び出し
2015年4月15日

     (揺れるテレ朝とNHK(C)日刊ゲンダイ)

 これはテレビ局に対する新たな圧力だ。

 自民党が17日に開く情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚労相)の会合にテレビ朝日とNHKの幹部を呼び、最近問題となったそれぞれの報道番組の内容や経緯などについて事情を聴くという。複数の同党関係者が14日、明らかにした。番組内容をめぐり、政権与党がテレビ局に直接説明を求めるのは異例中の異例だ。

 問題とされているのは、テレビ朝日は先月27日放送の「報道ステーション」で、番組に出演した元経産官僚の古賀茂明氏が菅義偉官房長官らに「バッシングを受けてきた」などと発言したこと。NHKは「クローズアップ現代」で制作側による「やらせ」の疑惑が指摘されていること。

 すでに自民党は、「アベノミクス」を取り上げた昨年11月の「報道ステーション」の内容が偏っているとして、文書で「中立」を求めたことが明らかになっている。これが報道への圧力だと批判を浴びているさなか、今度はテレビ局幹部を党に呼びつけるというのだから驚くしかない。

 今回は幹部に聴取というが、「言論の自由」を軽視する安倍自民のことだから、そのうち「キャスターの古舘伊知郎も呼べ」となっても、おかしくない
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●福島瑞穂氏への「絶対権力」者の横暴と狭量: 「自らと異なる立場に対する敬意や尊重などかけらもない」

2015年04月27日 00時00分54秒 | Weblog


asahi.comの社説【言論の府で―異論への異常な圧力】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)。
東京新聞のコラム【【私説・論説室から】正しい「評論家」が必要だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015042202000158.html)。
asahi.comの記事【戦争法案発言「修正要求許さない」 民主・長妻氏】(http://www.asahi.com/articles/ASH4R51QPH4RUTFK00Q.html?iref=comtop_list_pol_n02)。

 「言論をめぐる、昨今の自民党の行状が目にあまる。1日の参院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、自民党は「不適切と認められるような言辞があった」として修正を求めている・・・・・・福島氏は拒否し、「国会議員の質問権をこういう形で抑え込もうというのは極めておかしい。表現の自由に関わる」と反発」。
 「国会での発言の削除や修正の要求は、絶対に許さないという意思を明確に出さないと、どんどん押し切られて議会の役割を果たせなくなってしまう・・・・・・社民党の福島瑞穂氏が安全保障関連法案を「戦争法案」と国会で質問したのに対し、自民党の議員が修正を要求」。
 福島瑞穂さん、ガンバレ!! 「戦争法案」、一体何が問題なの? 「「国際平和支援法案」・・・・・・この実情を見れば「戦争法案」であり、「戦争できる国法案」「戦争したい法案」である。「平和憲法」「平和主義」の「へ」の字もない」。

   『●「平和憲法」が泣いている
   『●神浦元彰さん「後方支援がなければ前線の戦闘は成り立ちません。
                    後方支援は紛れもない武力行使」

   『●戦争に油を注ぎ、番犬様の片棒を担げば、
        「非戦闘地域」「後方支援」は何の保証にもならない


 「異論を許さず、気にくわないと放送免許や酒販免許を振りかざす政府・与党である。そうやって沖縄の民意も、原発再稼働差し止めの司法判断も、突っぱねるのではないか。言論をも封殺しかねない暴走政権に抗(あらが)い、その愚かさを正す「強権政治」評論家「統制経済」評論家らが今こそ必要だ」。
 国会でも、沖縄でも、報道でも、カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなる日は近い。

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
        「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない! 
              「私は辞める」なんて考える訳がない!!
   『●「主権在アベ様」=「地域住民ごときが文句を言うのは
             許されないというのが安倍政権の立場」

   『●アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること・・・
       「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」

   『●今の辺野古破壊の基本構図:
      「今は米国と日本の政府が向こう岸にいて、沖縄に対峙している」


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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

言論の府で―異論への異常な圧力
2015年4月21日(火)付

 言論をめぐる、昨今の自民党の行状が目にあまる

 1日の参院予算委員会での社民党・福島瑞穂氏の発言について、自民党は「不適切と認められるような言辞があった」として修正を求めている。

 福島氏は質問の中で「安倍内閣が、14本から18本以上の戦争法案を出すと言われている。集団的自衛権の行使や後方支援という名のもとに、戦場の隣で武器弾薬を提供することを認めようとしている」と述べた。

 安倍首相はその場で「レッテルを貼って議論を矮小(わいしょう)化していくことは断じて甘受できない」と反論した。

 その後、自民党の堀井巌・予算委理事が福島氏に会い、「戦争法案」との表現を修正するように要求。福島氏は拒否し、「国会議員の質問権をこういう形で抑え込もうというのは極めておかしい。表現の自由に関わる」と反発している。

 国会議員の国会内での発言は、国会の外で責任は問われないと憲法は定めている。すべての国民を代表する議員が自由に議論するためだ。それほど尊重されるべきものだ

 これまでも議員発言が議事録から削除・修正されたことはあるが、国会の権威や人権を傷つけたような場合が通例だ。

 福島氏の発言は、集団的自衛権についての強引な解釈改憲に基づく法整備への、国民の根強い懸念を代弁している。多数意見であろうとなかろうと、国会で尊重されるべき主張である。

 政権側に異論があるなら、議場で反論し、やりとりをそのまま記録に残せばいい。その是非を判断するのは、現在と後世の国民だ

 多数派の意に沿わない発言だからといって、「一方的だ」という理由で修正させようというのは、数の力を背景にした言論の封殺である。

 権力と憲法の関係について、改めて考えたい。

 憲法によって権力の暴走を防ぐ「立憲主義」について、首相はかつて国会で「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方だ」と語った。まるで権力を縛るなど時代錯誤だと言わんばかりだった

 しかし、最近の安倍首相ら政権側の言動はどうだろうか。沖縄県知事らの意向などお構いなしの普天間飛行場移設の強硬姿勢。個別の報道番組への口出し。そして今回の議員発言への修正要求である。

 自らと異なる立場に対する敬意や尊重などかけらもない「絶対権力」の振る舞いと見まごうばかりである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015042202000158.html

【私説・論説室から】
正しい「評論家」が必要だ
2015年4月22日

 航空会社の社員がボヤいた。空の事故が相次ぎ、会社の機長OBが航空評論家の肩書でメディアに登場するが、誤ったコメントを散見するという。機長経験者とはいえ航空問題全般にまで精通しているわけでもなく、知識はすぐに時代遅れとなる。ドイツの格安航空機墜落事故でも「格安航空だから安全投資が少ない」など、とんでもない発言もあった。

 しかし、素人は専門家の解説だからと信じる。解説が正しいのかの判断はつかない。結果、玉石混交の評論家が世に存在する。

 ならば航空評論家の評論が正しいのか評論する「航空評論家」評論家がほしい。国債の信用度を格付けしている格付け機関の信用度はどうなのかを格付けする「格付け機関」格付け機関などもあってしかるべきだ。

 では政治評論家や経済評論家、さらにエコノミストや学者らはどうか。政府の審議会や有識者会議に入っている方々は要注意である。政権の意向を忖度(そんたく)し、無批判・無抵抗でお墨付きを与え、政権にとってありがたい「御用達」派かもしれないからだ。

 異論を許さず、気にくわないと放送免許や酒販免許を振りかざす政府・与党である。そうやって沖縄の民意も、原発再稼働差し止めの司法判断も、突っぱねるのではないか言論をも封殺しかねない暴走政権に抗(あらが)い、その愚かさを正す「強権政治」評論家「統制経済」評論家らが今こそ必要だ。 (久原穏
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http://www.asahi.com/articles/ASH4R51QPH4RUTFK00Q.html?iref=comtop_list_pol_n02

戦争法案発言「修正要求許さない」 民主・長妻氏
奈良部健 2015年4月24日01時35分

 「国会での発言の削除や修正の要求は、絶対に許さないという意思を明確に出さないと、どんどん押し切られて議会の役割を果たせなくなってしまう

 民主党の長妻昭代表代行は23日、社民党の福島瑞穂氏が安全保障関連法案を「戦争法案」と国会で質問したのに対し、自民党の議員が修正を要求したのを受け、記者会見で語った。

 1940年に政府・軍部の日中戦争の対応を批判した斎藤隆夫の「反軍演説」が、衆院本会議の議事速記録から削除されたことを引き合いに出したものだ。

 反軍演説は3分の2が議長職権で削除された。この演説が原因で斎藤は衆院議員を除名された。その後、各政党は解党し、大政翼賛会を結成した。長妻氏は「野党が大声を上げ国民に問題点を説明しないと、自由の範囲が狭くなり、戻れない地点まで行きかねない」とも語った。(奈良部健)
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●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない! 「私は辞める」なんて考える訳がない!!

2015年04月11日 00時00分10秒 | Weblog


asahi.comの記事【自民、テレ朝に中立要請 衆院選前、アベノミクス報道で】(http://www.asahi.com/articles/ASH4B3SDNH4BUTFK004.html?iref=comtop_6_02)。

 「テレビ朝日が衆院解散後の昨年11月24日に放送した「報道ステーション」でのアベノミクスに関する報道に対し、自民党が「公平中立な番組作成」を要請する文書を出していたことが分かった。自民党は要請を「圧力ではない」と説明している」。

 「これは圧力です」なんて答えるわけがないし、認めるわけがないでしょう。それにしても情けないのはテレ朝。洗いざらい、一切合財オープンにすればいいのに、ダラシナイ。テレ朝は「報道ステーション」で報じればいいのだ。アベ様らによるこんな「テレ朝圧殺」を見てみぬふりをしている他のマスコミや週刊誌は、それでもテレ朝を非難するのだろうか? これでもテレ朝を支持できないようであれば、ジャーナリズムの自死だと思うけれども。

   ●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、
              そんな例があったら私は辞める」と明言

 放送法まで持ち出して恫喝・・・・・・、「自民党の福井照報道局長名で「アベノミクスの効果が大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく断定する内容」と批判」したそうだ・・・・・・、全くお笑いである。

   ●『消費税のカラクリ』読了
   『●所得再分配機能が破壊:
        「眠り猫」はアベ様を「支持」することで自分の首を絞めている

   『●格差社会を拡大する「トリクルダウン理論」: 
       「したたり落ちているのは、若い世代の悔し涙なのか」?
   『●「トリクルダウン理論」: 
        「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」が!

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http://www.asahi.com/articles/ASH4B3SDNH4BUTFK004.html?iref=comtop_6_02

自民、テレ朝に中立要請 衆院選前、アベノミクス報道で
2015年4月10日11時53分

 テレビ朝日が衆院解散後の昨年11月24日に放送した「報道ステーション」でのアベノミクスに関する報道に対し、自民党が公平中立な番組作成を要請する文書を出していたことが分かった。自民党は要請を「圧力ではない」と説明している。

 要請書は昨年11月26日付。自民党の福井照報道局長名で「アベノミクスの効果が大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく断定する内容」と批判。意見が対立する問題は多角的に報じることを定める放送法4条に触れ、「番組の編集及び解説は十分な意を尽くしているとは言えない」と指摘した。

 自民党は昨年11月20日付でも、在京のテレビキー局各社に対し、衆院選報道での「公平中立、公正の確保」を求める文書を送っていた。

     ◇

 〈テレビ朝日広報部の話〉 去年11月、自民党から番組プロデューサー宛ての文書を受領したことは事実ですが、内容の詳細についてはお答えを控えさせていただきます。番組では日ごろから公平公正を旨としており、特定の個人・団体からの意見に左右されることはありません
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●有言不実行: アベ様は「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言

2015年03月30日 00時00分53秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【『報道ステーション』で古賀茂明が「官邸の圧力で降板」の内情暴露! 古舘が大慌て】(http://lite-ra.com/2015/03/post-980.html)。

 「「・・・『日本人は違いますよ』ということを、しっかり言っていく必要がある」と発言したのだが、これに対して、官邸が激怒したのだという」。

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
       そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?


 これまた、アベ様の有言「不」実行。だって、アベ様は「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞めると明言していたのに。「それ」と「これ」と違うとでも言うのかな? あるいは、自身がやったとこではなく、「アベ様の周りの忠実なシモベ」がやったこととでも言うのかな?
 でも、アベ様はもはやテレ朝の『報道ステーション』を見ながらほくそ笑んでいたのではないでしょうか。抗議の電話をする必要もなかったのではないか?、と思います。

   『●FUKUSIMA原発人災で苦しむ人々を癒せるよう、
                  テレ朝・古舘伊知郎氏に期待したい


 抗議などしなくても、テレ朝や『報ステ』さえもがもはや「カラスはやっぱり「黒い」」と言えなくなっている、あるいは、その一歩手前にいる、ということではないでしょうか。怖い世の中になってしまったものです。

   ●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●カラスはやっぱり「黒い」:  
      「アベ様のNHK」的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
   『●亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道: 
       アベ様は「現地を取材されて困ることでもあるのか」?
   『●綿井健陽さん「「様々なメディアが
        多種多様な報道を自由にできること」は社会の根幹」


 古賀氏も取り上げたガンジー。その日の午前、たまたま、ツイッター上で: 「@fuku00011 @merlyjiman 荻窪の図書館裏にひっそり立つマハトマ・ガンジー像と彼の残した「七つの大罪」の言葉の日本語と英語。杉並は平和活動が盛んだった土地柄だからかしら。七つの大罪を、今の政権のトップに立つ人々や、自分自身と、照らし合わせてみる」・・・・・・というのを知りました。
 この『七つの社会的罪』(Seven Social Sins)は以下の通り。

   『●『DAYS JAPAN』
       (2014,JUN,Vol.11,No.6)の最新号についてのつぶやき

      「広告【善きことは、かたつむりの速度で動く。】、「ガンジー・・・
       『七つの社会的罪』 Seven Social Sins
        1.理念なき政治 Politics without Principles
        2.労働なき富 Wealth without Work
        3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
        4.人格なき学識 Knowledge without Character
        5.道徳なき商業 Commerce without Morality
        6.人間性なき科学 Science without Humanity
        7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice」」

 アベ様や「「積極的平和主義」を愛する公明党」の「理念なき政治 Politics without Principles」の暴走を止められないマスコミ、 「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」 というのに、自公議員に投票し、あるいは、眠り猫化してしまう人々・・・・・・。

   『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                       2014年12月衆院選に是非行こう!

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http://lite-ra.com/2015/03/post-980.html

『報道ステーション』で古賀茂明が「官邸の圧力で降板」の内情暴露! 古舘が大慌て
2015.03.28

 元経産官僚・古賀茂明氏が『報道ステーション』(テレビ朝日系)に最後の一刺しを放った。
 本サイトでは、1ヵ月以上前に、古賀氏が定期的に出演していた同番組から、3月いっぱいで降板させられることを報じていた。
 直接のきっかけは1月23日の放送だった。「イスラム国」による人質事件の最中でほとんどのメディアが政権批判を控えているなか、同番組に出演した古賀氏は安倍晋三首相の外交姿勢を敢然と批判。「I am not ABE”(私は安倍じゃない)というプラカードを掲げて、『日本人は違いますよ』ということを、しっかり言っていく必要がある」と発言したのだが、これに対して、官邸が激怒したのだという。

   「番組放映中に官邸からテレビ朝日に直接電話で抗議が入るなど、
    凄まじい圧力がかかった。それで、最近、安倍首相と急接近している
    テレビ朝日の早河(洋)会長が乗り出してきて、降板が決まったんです。
    ただ、もともと不定期出演だったこともあり、番組サイドはおおっぴらに
    せずにフェードアウトという感じにもっていこうとしていた」
    (テレビ朝日関係者)

 その古賀氏の最後の出演が昨日だったのだが、古賀氏は番組でその内情の一端を暴露したのだ。スタジオで古舘が古賀氏にイエメンの空爆についてコメントをもとめたところ、古賀氏がいきなり「そのお話をする前に」とこう切り出した。

   「私、今日が最後ということで。テレビ朝日の早河会長と、
    古舘プロジェクトの佐藤会長のご意向で今日が最後ということで。
    これまで本当に多くの方に激励していただいた。一方で菅官房長官を
    はじめとして官邸のみなさんからものすごいバッシング
    受けてきましたけれども、それを上回るみなさんの応援の
    おかげで楽しくやらせていただいたということで、心からお礼を
    申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。」

 これに古舘は大慌て。「古賀さん、ちょっと、ちょっと待ってください。今の話は私としては承服できません」と話をさえぎり、こう反論したのだ。

   「古賀さんは金曜日に時折出てくださって、私も勉強させていただいて
    いる中で、4月から番組の様相が変わっていく中でも、古賀さんに
    機会があれば、企画があうなら、出ていただきたいと相変わらず
    思っていますし、古賀さんがこれですべて何かテレビ側から
    おろされるということはちょっと古賀さん、それはちがうと思いますよ」

 しかし、古賀氏はひるまない。「いや、でも古舘さんおっしゃいましたよね、私がこういうふうになるということについて、『自分は何もできなかった。本当に申し訳ない』と」とさらに内情を暴露したのだ。
 これに対して、古舘が「この前、楽屋でお話しさせていただいたのは、古賀さんの思うような意向に添って流れができていないとしたら、大変申し訳ないというと。今でも私はそう思っている。でもさっきのはちょっと極端すぎる」と弁明にならない弁明をすると、古賀氏はなんと、「私は全部、録音させていただきましたんで、そこまで言われるならすべて出させていただきますけども」と断言したのだった。
 古舘は「そしたら、こちらも出させていただくことになっちゃいますよ」と言いつつ、「それはおいて」と話をイエメン問題に戻したが、終盤になって、再び話が蒸し返された。
 古賀氏は安倍政権と安倍首相の政策についての批判を5分以上滔々と述べ、最後に「これは古舘さんにお送りしたいんですけど」と前置きしてマハトマ・ガンジーの「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。 そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」という言葉を紹介。そのうえで、こう述べたのだ。

   「つまり圧力とか自粛に慣れていって、何もしない、ひとりで
    やったってしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということで
    やらないと、知らないうちに自分が変わってしまって、本当に
    大きな問題が起きているのに気がつかないということが
    あるんですよ。(中略)
     私が言いたかったのは、言いたいことはそのまま自然に
    言いましょうということ。もちろん、ちがう意見があれば、
    古舘さんだってどんどん言っていただいて、全くなんの問題もない。
    何か言ったことについて、裏で圧力をかけたり、官邸から電話を
    かけてなんだかんだ言ったりするのは、そういうことは止めて
    いただきたい。そういうふうに思うわけです」

 この二人のやりとりを見れば、本サイトが指摘したように、明らかに官邸からの圧力によって古賀氏が降板に追い込まれたのは間違いないだろう。実際、番組終了後、古賀氏は、ジャーナリスト・岩上安身氏の直撃にもっと詳細な証言をしている。以下はその概要だ。


   「今日の放送は官邸に抗議するというのが僕の目的だった。
    僕がなぜ『I am not Abe』を出したかと言うと、官邸が僕のことを
    個人的に攻撃しているんですよ。官房長官は名前は出さないけど
    明らかに私を攻撃してくる。「俺だったら放送法違反だと言って
    やったのに」と言ってるという話も聞いている。官房長官という政府の
    要人が、放送免許取り消しもあるよという脅しですよ。私は
    脅されているからと言って黙るということはできない。
    だから自分を無理矢理追いつめていました。  
     番組終わってから、報道局長がきてあんなのおかしい、
    裏切りだとガンガン言われて、こっちもやり返してやりましたよ。
    いま、マスコミには黙ってほしくないんですよと言ったら、
    世の中の人にはわからないと言うんです。僕は一石投じることを
    したかった。それ言ったら番組を私物化してると言われたけど。
     でも官邸、政府はお金も大量にあるし組織的にマスコミを
    抑えることをガンガンやってる。あいつはキチガイだと言う人も
    いると思います。みんながどんどん転向していっている
    官邸の偉い人とご飯を食べて、審議会にどうこう言われれば、
    みんな変わるそうです。官邸に攻撃されたら民主党のブレーン
    だって官邸の味方だからと言ってるらしいんですよ。
    僕も官僚だったからわかりますよ。でも、テレビキャスターで
    官邸側に転向しないのが僕以外にたった一人だけいる
    と言ってたらしいです。
     電通の人も言ってましたよ。官邸だけじゃなく自民党にはお金が
    余ってるからそれを取りに行くんだと、だから優秀な営業マンを
    付けるんだとね。みんな官邸になびいていくんですよ。これで
    当分僕の東京のキー局での出演はありえないですね」
    (『岩上安身チャンネル』)

 しかも、気になるのは、古賀氏の降板だけではない。古舘は古賀氏との口論の中で「4月から番組の様相が変わっていく中でも」という台詞をはいていたが、『報道ステーション』では、番組統括の女性チーフプロデューサーが、古賀氏と同時に4月から“粛清”されることが決まっている。
 これについても、古賀氏が昨夜の『報ステ』で「プロデューサーが今度、更迭されるというのも事実です」と暴露、古舘を慌てさせていたが、この女性プロデューサーは『ニュースステーション時代からディレクターを務めてきた人で、安倍政権やテレ朝上層部からの圧力に盾になって今の『報ステ』路線を守ってきた。その番組の柱ともいえる存在に突如、更迭が言い渡されたのだ。

   「昨年9月10日の川内原発再稼働をめぐる報道で、
    原子力規制委員会田中俊一委員長の会見での受け答えに
    関する報道が原子力規制委員会から「恣意的な編集だ」
    と抗議を受け、BPOの審議対象になった。そのことの責任を
    取らされた形です」(前出・テレ朝関係者)

 しかし、この報道は「恣意的」でもなんでもなく、途中のやり取りを省いただけ。明らかに官邸と連動した原子力規制委員会からのイチャモンにすぎなかった。だが、テレ朝側はその抗議を積極的に受け入れ、謝罪。自らBPOの審議入りを申し出たのだ。

   「上層部が官邸サイドから『あの女プロデューサーをなんとかしろ』
    と言われているという噂はずっとあった。そこに、都合よく
    この問題が起きたため、早河会長と、安倍首相に近く、
    テレビ朝日番組審議会委員長を務めている見城徹・幻冬舎社長が
    組んで、問題を大きくし、プロデューサーの更迭に持ち込んだ
    といわれています」(前出・テレ朝関係者)

 チーフプロデューサーの交代によって4月以降、番組の政権批判の方針がガラリと変わると言われていたが、昨日の番組のやり取りでそれが裏付けされたというわけだ。
 しかも、昨日の放映では、一時は降板覚悟で徹底抗戦をするといわれていた古舘もこのテレ朝上層部の意向に恭順の意を示していることもわかった。政権批判ができる唯一の番組も風前の灯火ということらしい。
 なお、この間、『報道ステーション』の裏側で起きていたこと、古賀氏や女性チーフプロデューサー更迭の真相などについては、本サイトの以下の記事を読み返してほしい。

●朝日新聞の次は『報道ステーション』がやられる!? 古舘降板、番組終了も
●官邸の圧力!?『報道ステーション』で安倍批判をした古賀茂明が番組を降ろされた!

田部祥太
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●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」

2015年03月09日 00時00分07秒 | Weblog


たまたま2つの石碑に出会いました。偶然。「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」。



 「戦争への「きな臭い戦後70年」・・・「ああ、安倍談話さえなかったら!」が現実に一歩々々」近づく今、危機感を感じずにはいられません。

 「戦没 新聞人の碑」・・・・・・「アベ様のNHK」や産経、読売の様な報道姿勢で良いのでしょうか? 『朝日』君がベストだとは言いませんが、多くの他社の「新聞人」の矜持が失われていないでしょうか。 

   ●原発再稼働・もんじゅ推進を無批判に放送できる
                 公正中立な公共放送「アベ様のNHK」

   『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事

   『●「治安維持法」を止めるために:
         「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない

   『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?
   『●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」
   『●「一体誰が朝日の記者に吉田調書を流したのか」
           ・・・・・・犯人捜しなどやってる暇があるのか?

   『●東京電力原発人災鼻血問題: 風評被害に矮小化していて良いのか?
   『●「鼻血」「死の街」問題と「金目でしょ」発言に対するマスコミ対応の落差
   『●(非)特定秘密「隠蔽」法を大歓迎:  
       「たかり記者」だった?読売新聞ナベツネ氏は正気なのでしょうか?
   『●「政権批判」だったら歌うなとでも?  
        「アベ様のNHK」は「放送禁止歌」にでもしますか?

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
       そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

   『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●「想像」力無き自民党高村正彦副総裁の「真の勇気」ある者、
                 そして、後藤健二さんのメッセージ

   『●カラスはやっぱり「黒い」:  
     「アベ様のNHK」的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
   『●亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道:    
        アベ様は「現地を取材されて困ることでもあるのか」?
   『●綿井健陽さん
     「「様々なメディアが多種多様な報道を自由にできること」は社会の根幹」

   『●「有形無形の圧力となって、現場の刃がそがれていく」

            ・・・カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなる日


 以下のような琉球新報の記事がありました。

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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-107667-storytopic-86.html

平和の誓い新たに/戦没新聞人慰霊の集い
2001年10月19日

 新聞週間(15-21日)期間中の18日、戦没新聞人慰霊の集いが那覇市若狭の旭ケ丘公園内に建てられた「戦没新聞人の碑」前で行われた。県内の新聞人ら約20人が出席、碑に花をささげ、平和への誓いを新たにした。

 琉球新報社の野里洋取締役が「戦時中、壕の中で新聞を発行し、多くの先輩が犠牲になった。沖縄の記者としてこの事実を心に刻み、住みよい沖縄をつくるために力を入れていきたい」とあいさつ。沖縄タイムスの真久田巧(さとし)中部支社編集部長が戦没新聞人の碑が建立されたいきさつなどを説明した。

 建立にかかわった共同通信初代那覇支局長の横田球生さんからメッセージが寄せられ、藤塚正道共同通信那覇支局長が「ただ先人たちの霊を慰めるだけでなく、先人たちの前に反戦平和を誓う場所がこの碑ではないか」と読み上げた。

 集いは県内の新聞社、全国紙の那覇支局長らが呼び掛けた。碑には沖縄戦で亡くなった沖縄新報、同盟通信、毎日新聞、朝日新聞の14人がまつられている。今年は碑建立から40年になる。
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 そしてもう一つ。「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」。

   『●「通貨が社会を変える?」
       『週刊金曜日』(2014年7月4日、998号)についてのつぶやき

      【黒島美奈子の政治時評/対馬丸事件の教訓を唾する「武力放棄」
       憲法下での異常 日本は再び戦争のできる国に】、「この悲劇は、
       いったん戦争に巻き込まれればいかなる対象も、攻撃される対象と
       なる危険性を後世に伝えている

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●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア

2015年01月22日 00時00分16秒 | Weblog


マガジン9』の記事【柴田鉄治のメディア時評:昨年は安倍政権の『暴走』がまかり通った年、メディアのチェック機能は弱かった】(http://www.magazine9.jp/article/shibata/17314/)。

 「特定秘密保護法から始まって武器輸出三原則の撤廃、集団的自衛権の行使容認を閣議決定、さらに長期政権の維持を目指して『大義なき解散・総選挙』を断行して圧勝したのだから、「やりたいことは全部やった」という状況は否定できまい」。
 メディアが「チェック機能」を果たすどころか・・・・・・『アベ様のNHK』や『産経』なんて酷いモノ。ナベツネ氏の『読売』もね。 

   ●原発再稼働・もんじゅ推進を無批判に放送できる
                 公正中立な公共放送「アベ様のNHK」
   『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
   『●「治安維持法」を止めるために:
         「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない
   『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?
   『●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」
   『●「一体誰が朝日の記者に吉田調書を流したのか」
           ・・・・・・犯人捜しなどやってる暇があるのか?
   『●東京電力原発人災鼻血問題: 風評被害に矮小化していて良いのか?
   『●「鼻血」「死の街」問題と「金目でしょ」発言に対するマスコミ対応の落差
   『●(非)特定秘密「隠蔽」法を大歓迎:  
       「たかり記者」だった?読売新聞ナベツネ氏は正気なのでしょうか?
   『●「政権批判」だったら歌うなとでも?  
        「アベ様のNHK」は「放送禁止歌」にでもしますか?


 アベ様の露骨なメディアへのプレッシャーの賜物。いまやメディアに「政権チェック」「政権批判」の気概もなく、「牙」もなし。

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
       そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?


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http://www.magazine9.jp/article/shibata/17314/

2015年1月14日up
柴田鉄治のメディア時評

その月に書かれた新聞やテレビ、雑誌などから、ジャーナリスト柴田さんが気になったいくつかの事柄を取り上げて、論評していきます。


昨年は安倍政権の『暴走』がまかり通った年、メディアのチェック機能は弱かった

 年末に体調を崩し、緊急入院したため2014年を総括する「12月のメディア時評」を休載させていただいた。幸い年明けに退院できたので、遅ればせながら「2014年を総括するメディア時評」をお送りする。

   *

 2014年はどんな年だったか。私の見方は「安倍政権の暴走がまかり通った年だった」という表現が一番ぴったりだと思っている。いや、私だけでなく、安倍政権を強く支持している人たちだって、『暴走』という言葉を除けば、この見方に反対はしないのではあるまいか。

 特定秘密保護法から始まって武器輸出三原則の撤廃、集団的自衛権の行使容認を閣議決定、さらに長期政権の維持を目指して『大義なき解散・総選挙』を断行して圧勝したのだから、「やりたいことは全部やった」という状況は否定できまい。

 安倍首相がやりたかったことをひと言でいうと、「戦後レジームからの脱却」、つまり「戦前の日本はよかった、戦後の日本はよくないという歴史観を日本中に広めたいというものだろう。この歴史観に同調する人たちが、「戦前の日本はよくなかった」という人たちを「自虐史観だ」といって攻撃するのも、その一環だと考えれば分かりやすい。

 この「歴史観の社会への浸透」というのは、一見どこまで広がったかは分かりにくいものだから、安倍首相の悲願をもっと具体的で分かりやすい言葉で言えば、「憲法9条を改定したい」ということになろうか。

 この安倍首相の目指しているところを、東京新聞の「論点明示報道」の手法で表現すれば、「日本を戦争のできる国にしよう!」となるのではないか。論点明示報道というのは、その政策のもたらす結果を先取りし、一面トップの見出しで大きく表示しようという試みで、2014年度の日本ジャーナリスト会議のJCJ大賞に選ばれた手法である。

 たとえば、5月13日に首相の個人的諮問機関、安保法制懇が報告書を出し、首相が記者会見した時の東京新聞の一面トップの見出しは、「『戦地へ国民へ道」と踏み込み、また集団的自衛権行使容認の閣議決定の時には「海外で武力行使可能に」と他紙とは一味違う大見出しをうたったのである。

 東京新聞の頑張りはなかなかのものだったが、メディア全体の批判は必ずしも厳しいとは言えず、安倍政権の暴走はとまるどころか、「もうすべて実現したようなものだと見ている人も少なくないかもしれない。


安倍政権の『メディア懐柔策』が目立った年でもあった!

 安倍首相の悲願は「憲法9条の改定」だとしても、9条の改定についてはどの世論調査でも反対意見のほうが多いため、そう簡単にはいかない。そこで政府・与党では国民の間に反対意見の少ない「環境権」の導入などから提起して、地ならしをしてから9条の改定にかかろうと計画しているようだが、果たしてどうなるか。

 問題はメディアである。50~60年代はどの新聞も野党精神が旺盛だったが、70年代にまず産経新聞が政府・与党寄りに論調を転換し、次いで80年代に読売新聞があとを追い、「新聞論調の二極分化」の時代と呼ばれるようになった。

 その後、安全保障問題については日経新聞も同調し、「読売・産経・日経新聞 対 朝日・毎日・東京その他主要地方紙」という構図が生まれている。これは、原発政策などでも同じ構図になっている。

 国民の意識を変えるには、カギを握るのはメディアだろうと、2014年は安倍政権がメディアの懐柔策に全力を挙げた年でもあった。

 いや、正確に言えば就任早々からメディア戦略に並々ならぬ努力を重ねている。たとえばメディアのトップと個別に次々と会食を続けており、従来の政権が避けてきた各メディアとの個別のインタビューにも応じるという、新方式も平然と実行しはじめた。

 個別のメディアへの懐柔策は、2014年の年頭、まずNHKの会長人事への介入から着手した。会長の任命権をもつ経営委員への人事権を活用して、首相と同じような歴史観を持つ作家の百田尚樹氏や埼玉大学名誉教授の長谷川三千子氏らを経営委員に送り込み、籾井勝人会長の実現を図ったのである。

 籾井会長は就任の記者会見で「政府が右というものを左とは言えない」とか「従軍慰安婦問題は世界中どこにでもあった」とか、メディアのトップにはふさわしくない発言を繰り返し、各方面から批判の声が上がったが、政権に支えられていまだに辞任には至っていない。

 ただ、NHKのOBたちから「辞任を求める」署名が2千人を超えたというから相当なものだが、現役からの声が少ないのは残念だ。籾井会長の時代になってからNHKのニュースの時間に、安倍首相の出てくる場面が多くなったという声が聞かれるが、どうだろうか。

 メディアへの直接の介入と言えば、解散の前日、自民党は、荻生田光一・筆頭副幹事長と福井照・報道局長の連名で、NHKと在京の民放5局あてに「選挙報道の公平・中立を求めるという『要望書』を突きつけた。

 要望とはいっても、出演者の発言回数や時間、ゲスト出演者の選定、テーマ選び、街頭インタビューや資料映像の使い方まで、4項目にわたって細かく注意するよう求める内容で、過去の総選挙にも前例のない異例のものだという。

 本来なら受け取ったテレビ局がすぐに公表して問題にすべきものだと思うが、どこのテレビ局も取り上げず、1週間後にそれを知った新聞が報じて明るみに出た。要望書には「過去にあるテレビ局が政権交代を画策した偏向報道を行い、大きな社会問題になった事例もあった」とも示しており、テレビ局の選挙報道を牽制したものだ。

 立教大学の服部孝章教授(ジャーナリズム論)は「放送法の文言を引いて公平・中立を求めているが、実態はテレビ局への恫喝だ」と語っているが、私もそう思う。

 要望書が挙げている事例というのは、1993年の「テレビ朝日報道局長発言」を指しているのだろうが、これは民間放送連盟の内輪の会合で「非自民政権が誕生するように放送せよと指示した」などと産経新聞が報じ、記事を見て怒った自民党が国会喚問を要求したものだ。

 あとで分かった発言の全容と比べると、発言のごく一部をとらえ、しかも多少捻じ曲げて報じたものだったが、テレビ朝日の対応がおかしく、国会喚問に応じて平謝りに謝ってしまったため、自民党の追及が正しかったような印象を与えてしまった事例なのである。

 付言すれば、この産経新聞の記事が同年の新聞協会賞に選ばれたため、新聞協会賞の権威まで地に堕ちてしまったということまであった事例なのである。

 自民党にとっては過去の成功例として挙げたつもりかもしれないが、放送にある公平・中立の原則というのは、本来、政府に批判的な意見や少数意見などを報道するための武器として使われるものであろう。圧倒的な力を持つ側に厳しい姿勢でのぞむことこそメディアの使命であり、公平さなのである。


特定秘密保護法も、朝日新聞問題も安倍政権のメディア戦略?

 安倍政権が「戦争ができる国」への第一歩として特定秘密保護法の制定から着手したのも、メディア戦略の一環だと言えば言えよう。特定秘密保護法は、秘密を漏らした公務員を罰する法律のように見えて、実は、メディアを規制しようとするものだからだ。メディアが公務員から秘密を得ようとする行為を「教唆・煽動」として罰しようとしていることからも、それは明らかだ。

 このメディアを規制しようとする法律の制定に、賛成するメディアがあるとは信じられないことだが、日本の現状は残念ながらそうなのだ。安倍政権を全面的に支持する読売新聞と産経新聞が、特定秘密保護法にも賛成を表明しているのだ。

 ただ、唯一の救いは、他の安全保障問題などでは読売・産経と論調を同じくしている日経新聞が、特定秘密保護法については反対の態度を表明していることだ。したがって、新聞論調の二極分化とはいっても、特定秘密保護法に関しては地方紙のほとんどが反対しており、日本のメディアの圧倒的多数は「反対」という健全な姿をしているといっていいだろう。

 「何が秘密か、それが秘密だ」という言葉が象徴しているように、この法律違反で処罰される人が出てきても、恐らく裁判でも秘密の内容は明らかにされないのではないか、とさえ言われている。

 特定秘密保護法についてはその危険な側面がしだいに明らかになり、あと一歩で阻止できるかもしれないという状況が生まれたが、政府・与党がそれを察知して2013年暮れに強行採決により成立させた。反対運動の立ち上がりがもう一歩早かったら、と残念でならない。

 同法の施行は制定から1年後の2014年末だったので、同法をめぐる政府・与党とメディアとの闘いはこれからが本番だ。幸い、法律の施行で終わりではなく、「粘り強い闘いこそ」と反対運動を続けているメディアも少なくなく、メディアが安倍政権の思いのままに操られると思ったら間違いだろう。

 メディア問題を論じるなら2014年8月の朝日新聞の従軍慰安婦をめぐる検証報道から嵐のような「朝日バッシングが巻き起こり、それに幻惑されてか、次々と失態を繰り返した朝日新聞問題を避けて通るわけにはいかない。

 この問題については8月、9月のメディア時評で取り上げたので、繰り返すことはやめるが、第1は検証記事の出し方の失敗、「いまなぜ」の説明がなく、吉田清治証言を取り消したのに当然つくべき謝罪がないうえ、それに「今後も従来と同じ姿勢で従軍慰安婦報道を続ける」という決意表明を一緒にしたため開き直っているような印象を与えたこと。

 第2の失敗は、池上論文を没にした「信じられないような判断ミス」、第3は、原発「吉田調書」の記事を誤報でもないのに「虚報扱い」にして「記事を取り消し、社長も責任を取って退任」とした、将来の報道姿勢をも揺るがしかねない大失敗であり、いずれも朝日新聞が自ら招いたもので、サッカーでいう「オウン・ゴール」だったと私は思っていた。

 ところが、それから約3か月が過ぎ、朝日新聞社が委託した第三者委員会の報告書などが次々と出てきたこともあって、「オウン・ゴール」であるという性格は変わらないとしても、安倍政権のメディア戦略に朝日新聞も乗せられたのではないか、という疑いが色濃く浮かび上がってきた。

 たとえば、従軍慰安婦問題については強制連行を認めて謝罪した「河野官房長官談話」があり、安倍政権は河野談話を取り消したいのだが、そうもいかないので「河野談話の制作過程を検証して発表する」という策を取った。その内容に韓国が猛反発していたちょうどそういう時期に朝日新聞の検証報道は当たっていたのである。

 朝日新聞が20~30年前の吉田清治証言を取り消すと発表した途端に、「待ってました」とばかり、新聞、テレビ、週刊誌、月刊誌、ネット……が一斉に「朝日バッシング」に乗り出し、「朝日新聞の報道が慰安婦問題を浮かび上がらせ、日本を貶めたのだ」として「国賊!」「売国奴!」「反日!」といった罵声が乱れ飛んだのである。

 安倍政権から朝日新聞社に「過去の慰安婦報道について検証してほしい」という依頼があり、朝日新聞社がそれに応じるのを、安倍政権支持のメディアが手ぐすね引いて待っていた、と考えると分かりやすいのではあるまいか。

 それに、そう考えると、朝日新聞社の木村伊量社長が「従軍慰安婦報道の検証はやるが、絶対に謝罪はするな」と厳命したという不思議な事実が「なるほどな」と浮かび上がってくる。つまり、メディアとして過去の報道に問題があれば正すことはやるが、安倍政権の狙い通りには意地でも従わないぞ、というメディアの責任者としての思いが、記事を取り消しながら謝罪を拒否するという奇妙な命令を生み出してしまったのだ、と考えると納得がいく。

 さらにもう一つ、従軍慰安婦報道とは全く関係のない原発「吉田調書」の記事を朝日新聞が取り消した背景には、「慰安婦報道も原発報道も日本を貶める点では同類だ」という批判の声が高まってきたのを見て、安倍政権がまず産経新聞に、次いで読売新聞に吉田調書をリークして、朝日新聞批判を後押ししようとしたことはほぼ間違いあるまい。

 もちろん、こう見てきても、安倍政権の要請に勝手に応じた朝日新聞の「オウン・ゴール」であることには違いなく、とくに原発「吉田調書」記事を1950年の伊藤律事件や89年のサンゴ事件と同じ「虚報扱い」にした間違いには、一刻も早く気付いて修正してもらいたいと願わずにはいられない。
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●「20世紀で懲りたはずでしょう?」「二度と戦争が起きないように仲良く」のメッセージはアベ様には?

2015年01月20日 00時00分36秒 | Weblog


asahi.comの記事『「政府批判の指摘こそ都合いい解釈」 桑田さん発言要旨』(http://www.asahi.com/articles/ASH1L0JL9H1KUCVL01M.html?iref=comtop_6_04

 「■ちょび髭はコントの定番アイテム・・・・・・「あれはアドルフ・ヒトラーだ」「だから現在の政権を批判しているんだ」というデマも流れていたようですが、はっきり申し上げて、ヒトラーのつもりはまったくございません・・・・・・日本政府を批判していると一部のメディアが報道したそうなんですね。はっきり言ってそれこそが都合のいい解釈です・・・・・・東アジア全体で起こっている問題として作った歌詞なんでございます。その上で「20世紀で懲りたはずでしょう?」と。まだやっているのか。二度と戦争が起きないように仲良くやっていこうよというメッセージを込めたつもりなんですけど」。

   『●「政権批判」だったら歌うなとでも? 
        「アベ様のNHK」は「放送禁止歌」にでもしますか?


 十分に、ブログ主はメッセージを受け取りました: 「20世紀で懲りたはずでしょう?」「「二度と戦争が起きないように仲良く」。それらはアベ様達を特定してのメッセージではなく、広く「東アジア全体」へということでしょうか。東アジアに位置するニッポン、「積極的平和主義」「集団的自衛権」「存立事態」などなど「戦争できる国」に向かっていますが、東アジアだけでなく世界に誇るべき「平和憲法」を持つ国であり、人を殺すための武器ではなく「薔薇の花束」をかざすべきニッポンに住む人々にこそ、重要なメッセージだとブログ主は感じます。今回の桑田佳祐氏のその後の経緯、結果として、アベ様達や「アベ様のNHK」上層部、「右派」の人々からの十分な「メッセージ」効果が発揮され、日増しに、さらに息苦しさを感じざるを得ない、という意味で残念です。

   ●「戦争できる国」の未来:
        「兵士は言った。「歌ってみろ。それでも、歌えるものなら」」
   『●イラク人女性: 「自衛隊を派遣した日本にも、
              (この事態を引き起こした)責任がある」
   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?
   『●笑うに笑えない「独裁者」の国
        ・・・・・・やがて「笑う自由」もなくなる日も近い
   『●「とある暴力集団」による「暴力犯罪」、そして「歪んだ社会」ニッポン


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http://www.asahi.com/articles/ASH1L0JL9H1KUCVL01M.html?iref=comtop_6_04

「政府批判の指摘こそ都合いい解釈」 桑田さん発言要旨
2015年1月18日02時50分

 サザンオールスターズの桑田佳祐さんは17日深夜、「TOKYO FM」のラジオ番組で、紫綬褒章の取り扱い方などをめぐり批判が出ていることを受けて謝罪し、考えを述べた。桑田さんのラジオでの発言要旨は次の通り。

     (渦中の桑田さん「曲解は避けて通れぬ」 褒章扱いは謝罪)


■段取り間違え、褒章をポケットに

 周囲の方々から「サザンの年越しライブがネットで話題になっているよ」と聞き、最近になって、一部の内容でご批判をいただいていることを知りました。

 今週の木曜日、この前の年越しライブに関するおわびの文章を発表しました。それについて説明させていただきます。

 サザンは年末にライブをやって、4日間のライブの中で毎回、昨秋いただいた紫綬褒章をお披露目する場面をやっていました。歌謡曲「ラブユー東京」の替え歌を、「ラブユー褒章」として、大きな感謝を込めて歌詞を作り替えました。会場にいたみなさんには感謝の気持ちをお伝えできました。ただ、4日目のライブは、紅白歌合戦と年越しという一大イベントがありました。そこにぴったりと時間を合わせないといけなくて、言い訳になるが、その時イヤーモニターにスタッフから巻き(の連絡が)入ってくる。時間調整に舞い上がっていた部分もあり、それまでの3日間は、紫綬褒章を正式な木箱に入れて、白い手袋をしたスタッフが私に丁寧に手渡す感じでやっていました。でも最後の日だけは、うっかりあせったのか段取りを間違え、一曲早めに手にしてしまい、慌てて衣装のポケットに入れてしまった。段取りを間違え、あのような状況になりました。もちろん、褒章をぞんざいに扱う気持ちは毛頭ありませんでしたが、結果としてポケットに入れて出すということになり、大変反省していますし、心より心よりおわび申し上げたい。

 それから昨秋の皇居における伝達式の様子をライブでみなさんにお話ししする時、私、日頃からずっと平和の大切さを述べておられる天皇陛下を心から尊敬しておりますが、伝達式の陛下のご様子をみなさんにお伝えしようとしたということが私の浅はかなことでした。結果として大変失礼にあたり、不快に感じた方がいらっしゃたことを大変反省しています。

 紫綬褒章のオークションをするというパロディーは冗談のつもりだったが、下品な冗談を言うべきではなかった。心よりおわび申し上げます。


■ちょび髭はコントの定番アイテム

 紅白に出演した時に「ちょび髭(ひげ)」を付けたことが臆測を呼んでしまったということですが、「あれはアドルフ・ヒトラーだ」「だから現在の政権を批判しているんだ」というデマも流れていたようですが、はっきり申し上げて、ヒトラーのつもりはまったくございません。(サザンとしては)31年ぶりの紅白で緊張もありましたし、重々しい雰囲気で出て行くよりも、出落ちというか、にぎやかしというか、笑いを取りたいなというか。こういうところも浅はかなんですが、直前にスタッフと相談して、ハゲ面かぶろうかなとも思ったが、結局つけ髭の用意を頼んだ。結果(用意した)つけ髭が、ちょび髭だった。加藤茶だとかチャプリンだとか、そういう方たちのものまねさえ私の頭にはなくて、私の世代は、ちょび髭はコントの定番アイテムですから。それをヒトラーと結びつける人がいるのは大変驚いています。

 紅白で「ピースとハイライト」を演奏したのですが、これについてネットで私の意図とは異なる解釈をしていることに驚きました。(曲は)一昨年の夏発売したが、当時、東アジア、特に日本の周辺の国で緊張が高まっていたんですよね。心配になる状況がありました。歴史認識が違うことでいろんな摩擦もありました。そういうこともあって書いたんです。「都合のいい大義名分(かいしゃく)で/争いを仕掛けて/裸の王様が牛耳る世は...狂気(Insane)」とも書いたが、この部分を日本政府を批判していると一部のメディアが報道したそうなんですね。はっきり言ってそれこそが都合のいい解釈です。作ったのは、一昨年ですから、集団的自衛権も話題になる前だったと思う。東アジア全体で起こっている問題として作った歌詞なんでございます。その上で「20世紀で懲りたはずでしょう?」と。まだやっているのか。二度と戦争が起きないように仲良くやっていこうよというメッセージを込めたつもりなんですけど。「色んな事情があるけどさ/知ろうよ/互いのイイところ!!」ということも書きました。


■「ピースとハイライト」は平和を願う曲

 それから一昨年のサザンのライブで「ピースとハイライト」を演奏した時にバックに使用した映像がある。日の丸にバッテンをした映像だとか、領土問題に対するデモ映像だとか、それが全部サザンの主張であるかのようにね……、とにかく「ピースとハイライト」は平和を願う曲ですから、一昨年当時世界で起こっていたデモなんかのニュース映像を使いまして、「世界ではこういうのが起こっているよ」「このままじゃまずいんじゃないの」という意味で使用させていただきました。それを「反日だ」「お前は日本人じゃない」と言い出す方がいるのは本当に残念ですし、明確に否定させていただきます。

 たかが歌なのでたいした力はありませんけど、「希望の苗を植えていこうよ/地上に愛を育てようよ/この素晴らしい地球(ふるさと)に生まれ」というメッセージをね、私は日本を愛するものですし、平和を願うものとして、お伝えしたいなと思っていますし、今後も時折、こういうメッセージを発信していきたいと思っています。

 それではいろいろございましたが、聴いてください。サザンオールスターズで「ピースとハイライト」。


 (曲の終了後)


 いい曲じゃない、って自分でいっちゃ駄目ですよね。

 ということで、いろいろ不快な思いをした方には心よりおわびさせていただきます。

 今までもいろんなことを言われ書かれましたが、全然事実と違うこととか、語られたことがあるんですけど、語られ続けると思うんですけど、大衆音楽というか大衆芸能というか、そういうことを生業(なりわい)にしていると誤解と曲解とか、そこはさけて通れないし、我々は腹を決めなければいけないし、覚悟していますよ。今後ともよろしくお願いします。
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●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 2014年12月衆院選に是非行こう!

2014年12月08日 00時00分31秒 | Weblog


asahi.comの保坂展人さんによる記事【低投票率は「白紙委任状」に等しい】(http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2014120115191.html?iref=comtop_fbox_d2_05)。

 「いよいよ、総選挙が始まります。このままでは、棄権白票も含めて、投票に行かないか、意思表示しない人が増えて、結果として「安倍政権への白紙委任」となるおそれがあります。是が非でも投票に行って、後日の悔いのないようにしたいものです」。2年前の教訓を思い出すべき。この2年間の悪夢を思い出すべき。
 マスコミに踊らされて、諦めてはイケナイ!、低投票率ではイケナイ!! 税金をドブに棄てる行為だし、「騙されることの責任」「考えないことの罪」を自覚しない支持者や投票者と同じです。是非投票に行きましょう、未来がかかっています

   『●『DAYS JAPAN』(2014,DEC,Vol.11,No.12)の
                                            最新号についてのつぶやき

     ■⑫『DAYS JAPAN』(2014,DEC,Vol.11,No.12) /
       斎藤美奈子さん【OUTLOOK 福島県知事選が示した脱原発への
       厳しい道】、「が、ここで注意すべきは・・・・・・という投票率の低さ・・・・・・
       内堀氏の得票数が49万384票・・・・・・棄権した有権者は
       その2倍近い86万6337人もいたのである」
     ■⑬『DAYS JAPAN』(2014,DEC,Vol.11,No.12) /
       斎藤美奈子さん【OUTLOOK 福島県知事選が示した脱原発への
       厳しい道】、「これが政治への失望票、批判票でなくてなんだろう。
       ・・・・・・沖縄県知事選・・・・・・安倍自民党に今度はどんな判定が
       下されるのか。福島県知事選との得票率の差にも注目したい」

   『●「真っ当に憲法を考えている政党はどこだ?」
          『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号)について

     ■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) /
       矢崎泰久さん【発言2013】、「腰を抜かすほど驚いて、
       「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になること
・・」・・
       民主主義の大敵は投票に行かないことだ・・。・・とにかく投票に行く。
       このことによってしか、悪政は拒否できない・・棄権は危険だ!」

   『●自公「二三八」議席以下は当然、
      壊憲「三一七」議席なんてトンデモ、脱原発「一二六」議席では少な過ぎ!

     「衆院選では毎回、七百億円前後の事務経費が国の予算に計上される。
      全国の二十歳以上の有権者は約一億人のため、投票に行くか行かないか
      に関係なく、有権者一人につき七百円程度の税負担が生じる」
      ・・・・・・そうです。

   ●壊憲、原発推進、平成の治安維持法、TPP、
        高江・辺野古、カネ、ダーク・・・「アベ様政治」全体が争点』 
   『●2014年12月衆院選: マスコミに踊らされて、
         諦めてはイケナイ!、低投票率ではイケナイ!!
   『●自公や翼賛野党に投票する人々:
       「無関心や「大丈夫そうだね」の「鬼」」・・・イッパイ過ぎる


 比例代表については明確に決めています。私の選挙区での問題は、小選挙区の方。入れるべきでない候補は明確なのですが、より当選の可能性が高い候補者に入れるべきなのかどうか考えあぐねています。その野党にはとても共感できないし、一方で、私の入れたい候補者の当選の確率はとても低い・・・・・・。悩ましい・・・・・・。
 例えば、与野党のどちらの候補者も原発推進派の場合、どちらに投票すればいいのでしょう?? それでも、比例代表では脱原発等の意思表示は可能なわけで、絶対に選挙に行きましょう。

 最高裁判所裁判官国民審査も忘れてはいけませんね。「鬼丸かおる(おにまる かおる)氏・木内道祥(きうち みちよし)氏・池上政幸(いけがみ まさゆき)氏・山本庸幸(やまもと つねゆき)氏・山敏充(やまさき としみつ)氏」の5氏です。例えば、ココ(http://politas.jp/articles/226)に詳しい経歴がありますので、「予習」をしておかないといけませんね。白票ではなく、こちらも積極的に「×」で意思表示すべき最高裁判所裁判官を評価しなくっちゃ。

   ●忘れられた最高裁国民審査
   『●「今、福島の森と川で何が起きているのか」
        『週刊金曜日』(9月13日、959号)についてのつぶやき


 最後に、マスコミの委縮。アベ様の思うツボです。

   『●アベ様は「報道がそれで抑圧される、
      そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

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http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2014120115191.html?iref=comtop_fbox_d2_05

低投票率は「白紙委任状」に等しい
保坂展人
2014年12月1日 

 いよいよ、総選挙が始まります。このままでは、棄権や白票も含めて、投票に行かないか、意思表示しない人が増えて、結果として「安倍政権への白紙委任」となるおそれがあります。是が非でも投票に行って、後日の悔いのないようにしたいものです

 総選挙となれば、これ以上に大きな「国民の選択」はなく、告示日となれば各党が何を掲げて闘うのかに注目が集まってきました。2005年は「郵政選挙」、2009年「政権交代選挙」と呼ばれるように、街頭では飛ぶようにマニフェストが手渡されていきました。

 ところが、告示の直前だというのに、テレビの報道番組以外に「総選挙」の話題を聞きません。この間、顔をあわせた人の数は多いですが、政党関係者以外に「総選挙」の話をした人はほとんどいませんでした。

 このままでは5割を切るような「戦後最低の投票率」にとどまる可能性もありそうです。世論調査では「この時期の衆議院解散」に否定的な意見が強く出ています。任期2年を残して、突然の奇襲解散に打って出たのは、野党がバラバラである時期を狙って、安倍首相の「長期政権」への布石を打つことが主な理由である、ということも多くの人が理解しています。(2014年11月25日「太陽のまちから」)

 私たちは、目の前の物事を順序立てて考え、合理的なものだと確認すると意識の中に刻んでいきます。ところが「12月2日公示・14日投票」には、従来までの総選挙と比べると、政権や政策変更の土台を問うような「切迫した必然性」をうかがうことができません。すると、食事中に飲み込んだ異物を反射的に吐き出してしまうように、記憶に深く認識されません。納得できないものにはつきあわないぞ、という積極的拒否反応さえ生まれてきます。

 投票率が劇的に低下し、無党派層が選挙に関心を示さず、組織票が勝敗を決するという結果も予想されています。これが従来のように、政権側に有利に作用すれば、計算通りということになるでしょう。ただし、自民党を支える地縁組織、業界団体は高齢化して疲弊しています。2年前の「TPP反対の公約を覆して推進しようとしている政権側から、「農協の解体論」まで飛び出している現状を見ると、これまでの「投票率と選挙の常識」は覆る可能性もあります。

  また、05年も09年も選挙結果に大きな影響を与えたのは無党派層だと言われています。投票に行かないことを決めている人や、年末の繁忙期に総選挙の存在を忘れている人たちの多くが「こうしてはいられない。やはり投票に行こうと判断を変えるだけで、波紋は大きく広がっていくでしょう

 朝日新聞の世論調査では、安倍内閣の2年間の経済政策について、「成功」(37%)「失敗」(30%)と、評価がやや高いものの、国民の間で意見が分かれる重要政策については辛口の反応が出ています。 「憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認したこと」について「評価する」(32%)「評価しない」(50%)、さらに「原発再稼働」に「賛成」(28%)「反対」(56%)となっています。

 ところが、「集団的自衛権」や「原発再稼働」に反対の人たちの2割が比例区の投票先を「自民党」と答え、野党がその受け皿となっていないとも報道されています。

 11月18日にTBSの報道番組に出演した安倍首相が、アベノミクスについての街頭インタビューで否定的な声が多かったことに「おかしいじゃないですか」と不快感を示したことが話題になりました。

 その2日後、自民党はNHKや在京テレビ局に要望書を出しました萩生田光一・自民党筆頭副幹事長、福井照・報道局長の両衆院議員の連名で、出演者の発言回数や時間▽ゲスト出演者の選定▽テーマ選び▽街頭インタビューや資料映像の使い方――の4項目について「公平中立、公正」を要望する内容になっています。(11月27日付毎日新聞)

 こうした報道や言論への「注文」に対しての反応は、さっそく具体的な形になって現れています。深夜の討論番組「朝まで生テレビ」への出演依頼を受けていた若手評論家の荻上チキさんが、直前になって出演依頼を取り消されたというのです。

 荻上さんによると、21日に出演を依頼されたものの、27日になってテレビ朝日の番組スタッフから電話があり、各党議員と荻上さんらゲスト数人という出演者の構成について「ゲストの質問が特定の党に偏る可能性などがある」との理由で、議員のみの出演に変えると伝えられたというのです。(11月28日付毎日新聞)

 私も、国政選挙の前に政治家として何度か「朝まで生テレビ」に出演したことがありましたが、「出演者は政治家に限る」という扱いはなかったと記憶しています。NHKの「日曜討論」とはまったくステージが違う議論が特徴だった「朝まで生テレビ」が、深夜番組ならではの自由な発言や応酬を今回に限って回避したことと、局側は「政治の圧力によるものではないと弁明しているが、先の要請は無関係だとは思えません

 こうして、多くの国民の耳目を集めるような議論がテレビ番組から消えてしまい、ニュース番組の一部で各党のマニフェストや党首の動きなどを伝えても、総選挙に対しての関心は高まりません。低関心と投票率低下を反転させる報道が今こそ必要だと思います。

  政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません
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●アベ様は「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言・・・ETV番組改編問題は?

2014年12月02日 00時00分15秒 | Weblog


asahi.comの記事【「報道の抑圧があれば私は辞める」 首相、秘密法を説明】(http://www.asahi.com/articles/ASGCM0D9CGCLUTFK01G.html?iref=comtop_list_nat_n02)。
nikkan-gendaiの書評『「NHKと政治権力」永田浩三著』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/155016)と、
記事【選挙報道に露骨な注文…安倍自民党がテレビ局に“圧力文書”】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155292)。
東京新聞の記事【自民、文書で「公正に」 TV各局に解散前日要求】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014112802000123.html)。

 「「これはまさに工作員やテロリスト、スパイを相手にしているから、国民は全く、これは基本的に関係ない。施行してみれば分かる」と説明した。そのうえで、「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言」!!
 え~っ、オトモダチを送り込んでのNHK暴走人事や『朝日』叩きは「報道の抑圧」とは言わないのかな? 古くはNHK ETV番組改編問題。「平成の治安維持法」を作ったアベ様の言うことを誰が信じられようか。さらには、歴代与党自民党の幹部についていえば、沖縄密約事件もそうだ。

   『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
   『●「治安維持法」を止めるために:
       「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない
   『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?
   『●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」
   『●「アベ先生、悪いのは『アサヒ』君だけじゃありません!」
                  ってなぜ言わぬ!、『読売・産経・・』君



   ●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
                        最新号についてのつぶやき

    「斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負った
     NHK会長の迷走】、アベ氏・中川一郎氏の圧力による
     「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a)」

   『●『創(2009年4月号)』(2/2)
     「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた
       番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と
       指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKは
       それに屈した訳だ」

   『
●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
    「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
     「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
     それは対国家対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
     たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
     安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
     西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
     最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
     文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
     「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
     〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」

   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
    「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
     行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
     「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
     安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
     ・・・などと放送中止を求める発言もした」。
     「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている
     これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
     無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
     辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
     どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
     着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」

   ●三十数年前の映画 ~『密約 ―外務省機密漏洩事件―』
   『●白々しかった歴代首相・関係者(1/2)
   『●白々しかった歴代首相・関係者(2/2)
   『●白々しい歴代首相・関係者
   『●密約破棄
   『●『密約 ~外務省機密漏洩事件~』読了
   『●〝沖縄密約〟東京高裁判決、原告側の逆転敗訴
   『●『沖縄密約』文書破棄という歴史の冒涜
      ~「捨てちゃったんだからもういいジャン」の国~
   『●沖縄密約と日曜劇場『運命の人』
   『●『運命の人』というフィクション・ドラマと沖縄密約事件についての
                                    ノンフィクション
   『●『運命の人』余話 ~あるフィクサー的政〝界〟記者の反論~
   『●続『運命の人』余話 ~ある元政〝界〟記者の筋違いな激怒、はさておき~


 NHK ETV番組改編問題について、日刊ゲンダイの『「NHKと政治権力」永田浩三著』の書評には、「第2次安倍政権がゴリ押し実現させたNHK籾井会長人事。その背景は13年前の「NHK従軍慰安婦番組改変問題」にある。当時の安倍晋三自民党幹事長代理と中川昭一経産相が放送前日にNHK幹部を呼びつけ、「偏向報道」をとがめる露骨な圧力をかけた」。 その問題の当事者・アベ様が「「報道の抑圧があれば私は辞める」 首相、秘密法を説明」してもね~、説得力ゼロというもの。 

 さて、【自民、文書で「公正に」 TV各局に解散前日要求】だそうだ。・・・・・・「「過去にあるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道し、大きな社会問題となった」などと記載。出演者の発言回数や時間、ゲスト出演者などの選定、テーマ選定を中立公平にし、街角インタビューや資料映像も一方的な意見に偏ることがないよう求めている」・・・・・・「「公平中立な放送を心がけよ」――。自民党がこんな要望書をテレビ局に送りつけたことが大問題に・・・・・・おそらく萩生田氏が安倍首相にゴマをするために行ったのでしょうが、もし首相も了承しているなら、日本は世界から相手にされなくなります」。
 アベ様達こそ歪んで「不公正」であるし、しかも、その自覚がないときている。さらには、世界に恥さらし。あ~それなのに、アベ様信者や自公投票者ときたら、『●選挙を何度やっても、「騙されることの責任」「考えないことの罪」を自覚し得るかどうか?』。

   『●壊憲、原発推進、平成の治安維持法、TPP、
         高江・辺野古、カネ、ダーク・・・「アベ様政治」全体が争点


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http://www.asahi.com/articles/ASGCM0D9CGCLUTFK01G.html?iref=comtop_list_nat_n02

「報道の抑圧があれば私は辞める」 首相、秘密法を説明
2014年11月19日01時41分

 安倍晋三首相は18日夜、TBSの報道番組で、12月10日に施行される特定秘密保護法について、「これはまさに工作員やテロリスト、スパイを相手にしているから、国民は全く、これは基本的に関係ない。施行してみれば分かる」と説明した。そのうえで、「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞めると明言した。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/155016

「NHKと政治権力」永田浩三著
2014年11月18日

 第2次安倍政権がゴリ押し実現させたNHK籾井会長人事。その背景は13年前の「NHK従軍慰安婦番組改変問題」にある。当時の安倍晋三自民党幹事長代理と中川昭一経産相が放送前日にNHK幹部を呼びつけ、「偏向報道」をとがめる露骨な圧力をかけた。そのとき番組の現場責任者として矢面に立った当時のNHKチーフプロデューサーは圧力に抗しきれず番組の改変に着手。あげくに放送された番組内容に、今度は取材された側の「女性国際戦犯法廷」を主催した市民団体が強く抗議したのだ。

 立ち往生したプロデューサーは組織の中での孤軍奮闘もむなしく退社に追い込まれた。そのプロデューサーが本著の著者。辞職したのち、一連の過程を当事者として赤裸々に記した回顧録だが、単なる暴露や告発ではなく、ジャーナリストとしての深い反省と真摯な教訓に達しているのが特徴。これまで上司や同僚として絆を交わしたはずの相手が組織の論理の中で豹ひよう変へんするさまなどは日本の「組織」をめぐる秀逸なルポでもある。

(岩波書店 1240円)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014112802000123.html

自民、文書で「公正に」 TV各局に解散前日要求
2014年11月28日 朝刊

 自民党が衆院解散の前日、選挙期間中の報道の公平性を確保し、出演者やテーマなど内容にも配慮するよう求める文書を、在京テレビ各局に渡していたことが二十七日、自民党などへの取材で分かった。

 自民党広報本部は取材に「報道の自由は尊重するという点は何ら変わりない。報道各社は、当然ながら公正な報道を行ってもらえると理解している」と回答した。

 文書は二十日付で、在京キー局の編成局長と報道局長宛て。差出人は自民党筆頭副幹事長の萩生田光一氏と、報道局長の福井照氏となっている。

 文書で自民側は、衆院選は短期間で、報道の内容が選挙に大きく影響しかねないとした上で「過去にあるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道し、大きな社会問題となった」などと記載。出演者の発言回数や時間、ゲスト出演者などの選定、テーマ選定を中立公平にし、街角インタビューや資料映像も一方的な意見に偏ることがないよう求めている

 民放各局は自民党から文書が届いたと認め「これまで通り公平中立な報道を続ける」とした。NHK広報局は「個別の件についてお答えはしていない」としている。

 立教大の服部孝章教授(メディア法)は「報道の自由への不当な介入や圧力といえる対応だ。『公平』と繰り返す文書の内容からは、安倍政権が報道機関による批判報道におびえていることがうかがえる。姿勢が一方的で、報道機関や市民と『キャッチボール』をしない政権といえる。受け取った時点で報道しなかったテレビ各局の対応にも疑問が残る。あまりに鈍感だ」と話している。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155292

選挙報道に露骨な注文…安倍自民党がテレビ局に“圧力文書”
2014年11月28日

     (差出人は萩生田筆頭副幹事長/(C)日刊ゲンダイ)

 「公平中立な放送を心がけよ」――。自民党がこんな要望書をテレビ局に送りつけたことが大問題になっている。

 文書は「選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い」というタイトルで、20日付で在京のテレビキー局に送付された。差出人は筆頭副幹事長の萩生田光一と報道局長の福井照の連名。その中身がむちゃくちゃなのだ。

 投票日の12月14日までの報道に〈公平中立、公正な報道姿勢にご留意いただきたくお願い申し上げます〉と注文をつけた上に、〈過去においては、具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、(略)大きな社会問題となった事例も現実にあったところです〉とクギを刺している。文中には「公平中立」「公平」が13回も繰り返されている。要するに自民党に不利な放送をするなという恫喝だ。

 さらに4項目の要望を列記。露骨なのは〈街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたい〉という要求。この一文は、恐らく安倍首相から直々に注文があったのだろう。

 11月18日、TBSに出演した安倍首相は、街頭インタビューで一般国民が「景気がよくなったと思わない」「全然アベノミクスは感じてない」と答えると、「(テレビ局の)皆さん、(人を)選んでおられる」「おかしいじゃないですか!」とキレまくり、国民から批判を浴びたばかりだ。安倍周辺は有権者の率直なコメントに神経質になっているという。

 テレビ関係者が言う。

   「要求を丸のみしたら、安倍首相の経済政策に批判的な人は
    排除するしかなくなる。街頭インタビューでは、景気停滞に
    苦しむ地方の不満や、右傾化路線を批判する声も放送できなくなります」

 まさに言論の封殺だ。政治評論家の森田実氏が言う。

   「自民党がこんな要望書を出したのは初めてでしょう。
    萩生田氏は党副幹事長のほかに総裁特別補佐を
    務める政権の中心メンバー。その幹部が自民党には
    『自由』も『民主主義』も存在しないことを宣言した。
    実に恥ずべき行為です。国民から言論の自由を奪うのは
    明らかに憲法違反。彼は今度の選挙で立候補する資格は
    ありません。おそらく萩生田氏が安倍首相にゴマをするために
    行ったのでしょうが、もし首相も了承しているなら、日本は
    世界から相手にされなくなります

 26日、自民党幹事長室に要望書の真意を問いただしたところ、「質問を文書にして送れ」と要求した上、質問状を送ったら、「取材にはお答えできません」との回答だった。このペテン政党に、国民は正義の鉄槌を加えなきゃダメだ
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●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」

2014年05月28日 00時00分59秒 | Weblog


田中龍作ジャーナル』の記事【『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく】(http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367)。

 いつも連続的に掲載されている訳ではないようですから、「休載」=「お終い」ということではないと信じたいです。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●西山太吉さんが喝破、「うそをつく人たちが作ろうとしている危険な法案」
   『●東京五輪と東電原発人災の現実:
        「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」


 「首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」・・・・・・アベ様が「根拠のない風評を払拭」「正確な情報を提供」だそうです。苦笑するしかありません。「完全にブロック」「状況はコントロール」と世界に向けてアベ様は「正確な情報を分かりやすく提供」したようです。「根拠のない」言説は一体どちらか? 「国として全力をあげて対応」していく方向性が、明後日の方向。「除染でなく、避難を」。

 「出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい・・・・・・もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう」・・・・・・かつてのNHKに対する圧力も。

   『●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
                     最新号についてのつぶやき

    「斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負った
     NHK会長の迷走】、アベ氏・中川一郎氏の圧力による
     「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a)」

   『●『創(2009年4月号)』(2/2)
    「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた
       番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と
       指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKは
       それに屈した訳だ」

   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
    「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
     「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
     それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
     たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
     安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
     西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
     最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
     文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
     「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
     〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」

   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
    「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
     行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
     「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
     安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
     ・・・などと放送中止を求める発言もした」。
     「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている
     これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
     無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
     辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
     どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
     着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」

 いまや「アベ様のNHK」「アベ様の犬HK」である。

   『●原発再稼働・もんじゅ推進を無批判に放送できる
                 公正中立な公共放送「アベ様のNHK」
   『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
   『●「治安維持法」を止めるために:
         「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない
   『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?


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http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367

『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく
2014年5月19日 15:48

     (『美味しんぼ』休載の告知。=ビッグコミックスピリッツ
               19日発売号より 写真:筆者=)

 低線量被ばくによる鼻血を題材にして、政府や福島県の自治体などから批判を浴びた『美味しんぼ』が『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)の本日(19日)発売号で休載となった。同誌誌面で告知された。

 原発推進勢力が問題とする『美味しんぼ』は4月28日発売号。原発事故以降、鼻血が頻繁に出るようになったという井戸川克隆・前双葉町長が実名で登場するなどして大きな反響を呼んだ。

 佐藤雄平・福島県知事は記者会見で「極めて遺憾」と不快感を表明したうえで「正しい情報をしっかり発信していくことが大事だ」と述べた。

 原発推進の大元帥である安倍首相に至っては17日、福島を訪問してあくまでも「風評被害」であると強調した。

 訪問先で『美味しんぼ』について記者団から聞かれた首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」と答えた。

 佐藤福島県知事、安倍首相とも言論介入と受け止められる直接的な表現を避けているが、出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい

    (NPO法人代表のコメント。『美味しんぼ』が政治権力から強い批判を
     浴びたことにより、鼻血の症状すら口にできない言論封殺の雰囲気が
     できあがってしまうのだろうか。=ビッグコミックスピリッツ
     19日発売号より 写真:筆者=)

 小学館・愛読者サービスセンターによれば「元々『福島の真実編』はこの号で一度終了の予定だった。打ち切りではない」と説明した。再開のメドは「今のところついていない」という。政府からの圧力について聞くと「ない」と答えた。

 渦中の『美味しんぼ・福島の真実編』最終回は、主人公・山岡士郎と海原雄山の反目しあう親子が手を取り合うシーンで終わった。作品の縦線を流れるテーマが親子の確執であったので、その「和解」を最後に持ってくることによって、いつ作品が完全に終了してもおかしくない表現になっている。

 いずれにしても『福島の真実編』はこれで終わる。もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう。
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●それでも自公政権が支持されるのはいったいなぜ? 信じ難い現実・・・

2013年06月27日 00時00分36秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142948)、asahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、6月18日)、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061902000107.html)、そして神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002818.php)。

 「元外務審議官の田中均氏のインタビュー記事(12日付毎日新聞)に激高し、フェイスブックに「彼に外交を語る資格はありません」と書き込んだ」そうだ。また、以前にもブログで取り上げましたが、「渋谷で都議選の応援演説を行った安倍首相は9日、自身のフェイスブックとツイッターに「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました」などと投稿」しています。

  『●原発推進派がやっていることこそ「恥」
  
    「エネルギー「白書は政府が毎年度出す「公式の記録」だが、
     東日本大震災後の脱原発の動きをほぼ消し去っている」そうだ。
     まったく「」とか、「恥ずかしい」とかいう概念は無いのかな? 
     「TPPや原発に反対していた人たち」と、
     一体どっちが「恥ずかしい大人の代表たち」だ?」

 なんか、安倍首相や自公政権の言っていることは支離滅裂だと思うんですが・・・・・・でも、都議選の結果などを眺めていると、それが支持されているようなのですから、ますます意味が分かりません。

 昔、NHKに圧力をかけるという事件があって、そのことを思い出しました。

  『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
  
    「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
     「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
     それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
     たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
     安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
     西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
     最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
     文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
     「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
    〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」

  『●『官僚とメディア』読了(3/3)
   
    「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
     行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
     「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
     安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
     ・・・などと放送中止を求める発言もした」。
     「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている
     これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
     無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
     辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
     どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
     着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」

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http://gendai.net/articles/view/syakai/142948

安倍首相 異常で異様な言論弾圧

野党はなぜ黙っているのか!?

<元外交官の論評に逆ギレ>

 コイツ、大丈夫なのか。誰もが唖然としたのが安倍首相のフェイスブックだ。元外務審議官の田中均氏のインタビュー記事(12日付毎日新聞)に激高し、フェイスブックに「彼に外交を語る資格はありません」と書き込んだ一件である。

 田中均氏といえば、2002年の小泉訪朝の際に、北とのパイプ役になった人物だ。北との融和路線を模索し、日朝共同宣言を後押しした。強硬路線だった安倍とは当時から対立しているのだが、それにしたって、安倍の過剰反応にはビックリしてしまう。田中氏が語ったのはごくごく当たり前の論評だからだ。

   「安倍晋三首相の侵略の定義や河野談話村山談話
    そのまま継承するわけではないという発言や、麻生副総理らの
    靖国参拝、日本維新の会の橋下徹共同代表の従軍慰安婦についての
    発言などで、(日本は)いわゆる右傾化が進んでいると思われだしている

   「飯島さんの訪朝がスタンドプレーだとは言わないが、そう見られてはいけない」

   「日本が自己中心的な、偏狭なナショナリズムによって動く国だ
    というレッテルを貼られかねない

 別に田中氏の肩を持つわけじゃないが、主張はいちいち、もっともだし、的外れであったとしても、言論の自由だ。なのに、安倍は「外交を語る資格がない」と田中の言論活動そのものを否定した。「外交官として決定的判断ミス(をした)」とも書き込み、ヒステリックに騒いだ。これはどう考えたって異常だ。

   「安倍さんは興奮すると、抑えられなくなってしまう。とくに中国、
    北朝鮮にはナーバスで、“脅しに屈しない”などと騒いだりする。
    今度も、そんな危うさが見えてしまった」

 与党関係者ですら、こう言っているのだ。当の田中氏にコメントを求めると、「この件では取材に対応しないことにしている」とスタッフが答えた。元外交官の天木直人氏はこう言った。

   「言論を否定するような書き込みは論外ですが、安倍首相に
    してみれば、痛いところを突かれたのも間違いない。本当は飯島訪朝で
    拉致問題を進展させたかったのに米国に釘を刺されて、動けなくなった。
    そこをよりによって拉致問題で対立してきた田中氏に突かれたものだから、
    余計に冷静さを失ったのでしょう」

 いずれにしたって、安倍の書き込みは致命傷だ。世界はますます、奇異の目で見るだろうし、野党は国会で徹底追及し、平気で言論弾圧する最高権力者を追放しなければウソである。================================================================================

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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、6月18日】

2013年6月18日(火)付
首相の反論―異論受けとめる度量を

 「彼に外交を語る資格はありません」

 安倍首相がフェイスブック(FB)に書き込んだ一言が波紋を広げている。
 「彼」とは、日本人拉致問題で北朝鮮との交渉経験をもつ田中均元外務審議官のことだ。
 元外交官とはいえ、いまは民間人である。一国の首相がネットで個人攻撃を繰り広げる光景は、尋常ではない
 発端は毎日新聞に掲載された田中氏のインタビューだ。
 田中氏は、河野談話や村山談話をめぐる首相の発言や、閣僚の靖国参拝、橋下徹・大阪市長の慰安婦発言などを挙げ、「(日本は海外から)右傾化が進んでいると思われ出している」と懸念を示した。
 首相のFBは、これへの反論として書かれたものだ。ただし、右傾化問題には触れず、02年にあった田中氏との意見対立を紹介している。
 北朝鮮から一時帰国した拉致被害者5人を送り返すかどうかをめぐり、当時、外務省で交渉当事者だった田中氏は「返すべきだ」と主張した。一方、官房副長官だった安倍氏は「日本に残すべきだ」と判断。結局、小泉首相の決断で日本にとどまることになった――。
 安倍氏は「外交官として決定的判断ミス」と指摘し、田中氏に外交を語る資格はない、と決めつけた。
 だが、この批判は筋違いだ。
 田中氏は外交官として、政治家が決断するための選択肢を示したのであり、小泉首相が下した最終的な結論にはもちろん従っている。
 そもそも、この問題と田中氏が指摘した右傾化問題とどういう関係があるのか。
 安倍政権になってから日本を見る海外の目が厳しくなったという指摘は、首相にとって愉快ではなかろう。
 だが、首相がこんな態度をとれば、耳に痛い意見は届きにくくなる。それで正しい判断ができるだろうか。
 外交に限らず、政策論議は自由闊達(かったつ)に行う。民間の意見にも耳を傾ける。その上で最終決断は首相が下す。それこそ、民主主義国の強さだろう。
 首相は5月の国会答弁で、特定の集団をおとしめたり暴力や差別をあおったりするヘイトスピーチ(憎悪表現)が増えていることについて「どんなときも礼儀正しく、寛容で謙虚でなければならないと考えるのが日本人だ」と語った。
 異論も取り込んで政策の厚みを増していく。首相にはそんな度量がほしい。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061902000107.html

首相、元外務官僚をFBで非難 党内外から批判相次ぐ
2013年6月19日 朝刊

 安倍晋三首相が交流サイト「フェイスブック」で元官僚を名指しで非難する異例の書き込みを行い、民主党の細野豪志幹事長との批判合戦に波及している。与党内からは首相に自制を求める声が出ている。
 首相は十二日、フェイスブックへの書き込みで、二〇〇二年に拉致被害者五人が「一時帰国」した際、北朝鮮に帰すべきだと主張した田中均・元外務審議官を「外交官として決定的判断ミスと言える。それ以前の問題かもしれない。彼に外交を語る資格はない」と厳しく非難した。
 細野氏は十五日、フェイスブックで、首相の田中氏批判を取り上げ、「最高権力者が持つ強大な権力を考えた時に、あのような発信は自制すべきだ」と求めた。「自民党には首相の発信をいさめる人すらいない」とも書き込んだ。
 すると、首相は細野氏への批判をまたもフェイスブックで展開。細野氏について「的外れな批判。私の厳しく的確な反論を封じようとの意図だ」と書き込むと、今度は細野氏が「首相自身が的外れな回答をしている。私が懸念するのは表現の自由だ」と反発した。
 首相は以前にもフェイスブックの書き込みで、記者や街頭活動中の市民団体を非難したことがある。田中氏をめぐる応酬も収まる気配はない。
 自民党の小泉進次郎青年局長は十八日、首相の田中氏に関する書き込みについて「個人の名前を挙げて反論、批判はすべきでない」と記者団に強調。「首相が何をやっても批判されるのは宿命。(首相としての)結果を出すことに専念した方がいい」と求めた。
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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002818.php

ニュース・コメンタリー (2013年06月15日)
左翼のクソ」に「シャラップ
日本で要人の失言が相次ぐわけ


 数週間前に橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言が波紋を広げたことは記憶に新しいが、今週もまた政府要人の失言が相次いだ。しかも、今回のその内容は、少々次元が違う。次元が低いのだ。
 まずは安倍首相。渋谷で都議選の応援演説を行った安倍首相は9日、自身のフェイスブックとツイッターに「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました」などと投稿した。首相の隣で演説をしていた団体は左翼団体ではなく、TPP交渉参加に反対する市民団体だったと言われている
 首相はその書き込みを一旦は削除したが、既にそれがリツイートなどで広がっていることを知ったためか、再びそれをあげなおしたという。
 続いて、復興庁の水野靖久参事官が、福島県の被曝対策に取り組む市民団体の集会に出席後、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。感じるのは、相手の知性の欠如に対する哀れみのみ」と匿名のアカウントでツイッターに投稿していることが明らかになり、13日、復興庁は水野氏を被災者支援担当から外す処分を行った。
 そして極めつけは、先月22日にジュネーブで開かれた国連の拷問禁止委員会でのこと。日本が行っている死刑や被疑者の長期勾留などにアフリカ・モーリシャスの委員から、「日本は中世か」と問われたことに対し、外務省から派遣されている上田秀明人権人道大使が「shut up!(黙れ!)日本は人権先進国の一つだ。」と発言していたことが明らかになった。
 失言にもいろいろあろうが、今週はTPPに反対したり、被曝対策に取り組む市民を「左翼のクソ」呼ばわりしたかと思うと、日本の前時代的な刑事司法制度を笑われて「シャラップ」と言い放つ始末である。
 なぜ要人の失言が後を絶たないのか。そしてまた、なぜ失言の中身がこうも低次元なのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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