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●「とある暴力集団」による「暴力犯罪」、そして「歪んだ社会」ニッポン

2014年12月31日 00時00分15秒 | Weblog


asahi.comの社説【ヘイトスピーチ―社会も問われている】(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。

 「差別的言動を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)によるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、「人種差別」と断じた大阪高裁の判決が最高裁で確定した。在特会側には、計1200万円を超す高額賠償金を支払う義務が生じる」。
 「とある暴力集団」による「暴力犯罪」。社説の言う通り、「社会も問われている」。だって、ネオナチや「とある暴力集団」に「信奉」されて平気な議員がいるくらいですから、世界から「歪んだ社会」と見られても仕方のないニッポン。

   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                      「信奉」される議員が取り巻くアベ様


 また、「ヘイトスピーチ」ではなく、それは「暴力犯罪」だそうです「威力業務妨害罪と器物損壊罪」。CMLの記事【[CML 035423] Re: 京都朝鮮学校事件、在特会側上告棄却】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035531.html)によると・・・・・・、

   「朝鮮学校の方たちもいちおうほっと一息です。
    ヘイトデモは無くなっていませんし、警察がガードしていますし、差別はひどい
    状況ですが、
    日本社会がヘイトを許しているわけではないことも示されたことになります。
    もっとも、京都朝鮮学校事件をヘイト・スピーチと呼ぶことは不正確です。
    京都朝鮮学校事件は威力業務妨害罪と器物損壊罪で有罪が確定した、
    れっきとした暴力犯罪です。
    これをマスコミはヘイト・スピーチと呼びます。
    そして、無知な憲法学者が「ヘイト・スピーチは言論だから表現の自由だ」など
    とデマを流します
    よって在特会が「表現の自由だ」とお墨付きを得てきたのです。
    このためにこの5年間、私たちはとても苦労してきました。
    ヘイト・スピーチは差別と暴力であり、排除と迫害であることをきちんと認識す
    ることが必要です。」

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http://www.asahi.com/paper/editorial2.html

ヘイトスピーチ―社会も問われている
2014年12月12日(金)付

 京都市の朝鮮学校に対し、差別的言動を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)によるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、「人種差別」と断じた大阪高裁の判決が最高裁で確定した。在特会側には、計1200万円を超す高額賠償金を支払う義務が生じる。

 最高裁は、「表現の自由の範囲内」とする在特会側の主張を退け、「主眼は在日朝鮮人に対する差別意識を世間に訴えることにあった」と認定した高裁判断を支持した。「排外主義は認めないという世界共通の価値観を、日本の司法も共有する姿勢の表れとみるべきだ。

 在特会は朝鮮学校の周辺で拡声機や街宣車を使い、「朝鮮半島へ帰れ」などと聞くにたえない言葉を投げつけた。子どもたちの恐怖や精神的な被害は極めて大きく、もはや暴力とさえいえるレベルだった。

 今回の裁判では、在特会による朝鮮学校へのヘイトスピーチという特定の行為について賠償責任を認定し、日本も加盟する人種差別撤廃条約に照らして賠償額を引き上げた。一方で、ヘイトスピーチ一般について判断が示されたわけではない。

 それでも、人種差別を伴う罵声に高額の賠償を命じられるという司法判断が定着した意義は大きい。

 一方的な攻撃にさらされても声を上げられなかった被害者にとっては心強いだろう。これを機に、ヘイトスピーチを繰り返している団体は、人権侵害を伴うような街宣行為をきっぱりとやめるべきだ。

 日本にはヘイトスピーチを直接取り締まる法律はない。ドイツやフランスには、ヘイトスピーチや差別を先導する発言そのものを規制する法律がある。日本でも議員立法をめざす動きも出ている。

 差別を許さない社会をめざすのは当然だが、表現の自由との兼ね合いもある。どこで線引きをするのかなど、詰めるべき点も少なくないだろう。

 気がかりなのは「ヘイトスピーチを許さない」という社会的な合意が十分できているとは言い難いことだ。

 市民グループの調査では、ヘイトスピーチを伴うデモや街宣は、昨年1年間で360件以上あった。しかも地方に拡散しているという。ネット上では、外国人に対する憎悪の言葉が飛び交っている。

 ヘイトスピーチがなくならないのは、この国の社会に存在する隠れた差別感情の表出だと言えないだろうか。問われているのは私たち自身でもある。
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