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●《神さま》気取りのアベ様にこんなお願いする気? ―――「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限…緊急事態条項の創設」

2021年05月12日 00時00分06秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


(2021年05月09日[日])
アサヒコムの記事【「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論】(https://www.asahi.com/articles/ASP536JG0P53UTIL002.html?iref=pc_ss_date_article)。
リテラの記事【菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5872.html)。

 《フォーラムには、菅義偉首相が憲法改正にむけた協力を呼びかけるビデオメッセージを寄せたほか、自民党の下村博文政調会長が登壇。「時代の変化に対応できてない憲法。コロナというピンチをチャンスととらえるべきだ」と述べ、改憲の必要性を呼びかけた。国民民主党の山尾志桜里衆院議員は「憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた》。
 《まったくふざけるのもいい加減にしろ、という話だろう。当然ながら、緊急事態条項がなくても医療や検査の強化・拡充はできるし、人流を抑えたいのならば十分な補償や給付金の支給によって国民の生活を支えればいい。だが、それらを完全におろそかにして、挙げ句、やってきたことといえば「GoToキャンペーン」のゴリ押し。しかもこの第4波の最中にも東京五輪を強行開催しようとしているこの国がコロナ対応で失敗してきたのはすべて政治責任にほかならないというのに、それを「緊急事態条項がないからだ」などと憲法改正に話をすり替えるのは、はっきり言って犯罪的な悪質さだ》。

 滅茶苦茶すぎて、言葉が出ない。《憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた》…山尾志桜里氏への失望は、今に始まったことではないし、元文科相にいたっては、毎日新聞【「軍事研究せぬなら、行政機関から外れるべき」 自民・下村博文氏、学術会議巡り】に続く、「正気か?」な発言だ。これだけ多くの死者を出しておいて、コロナが壊憲の《チャンス》って…。
 連中の無為無策無能さを棚に上げ、違憲に壊憲とは呆れるばかり。「国民主権の縮小戦争放棄の放棄基本的人権の制限緊急事態条項の創設」する気満々な政権と自公お維。主権者の皆さんは、ソンナコトを望んでいるのか?、このコロナ禍で。それとも、気づいていないのか? COVID19を収束するために、違憲な壊憲が必要とでも信じ込まされているのだろうか。しつけられてて、大丈夫ですか?

 アサヒコムの記事【「コロナのピンチをチャンスに」 改憲巡り自民・下村氏】(https://www.asahi.com/articles/ASP536FDGP53UTFK00L.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《自民党の下村博文政調会長は憲法記念日の3日に改憲派の集会に出席し、党改憲案の一つである緊急事態条項創設の実現を訴える中で感染症拡大を緊急事態の対象に加えるべきだと述べ、「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と語った。下村氏は、今の憲法は占領下で制定されたため緊急事態に関する規定が衆院解散時の参院の緊急集会しかないとし、「独立後も70年改正されず時代の変化に対応できていない」と主張。「いま国難だが、ピンチをチャンスに変えるように政治が動かねばならない」とし、昨年に立ち上げた党内の議員連盟で「感染症を緊急事態に入れるべきだと提案した」と紹介した。(藤田直央)》。

 沖縄タイムスの【社説[憲法とコロナ]命と暮らし守る政治を】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/748082)によると、《自民党議員からは「予期せぬ事態に対応するためには憲法に『緊急事態条項』を設けるべきだ」との声も上がっている。「緊急事態条項」をコロナ対策と結び付けることによって、憲法改正を前に進める、という狙いが透けて見える。緊急事態宣言は特別措置法で定められているが、憲法上の緊急事態条項は、似て非なるものだ立法権を持つ国会を通さずに、法律と同じ効力を持つ政令を制定する。それが緊急事態条項の考え方で、国家緊急権の考え方に立っている。安倍政権は、野党議員が憲法53条に基づいて要求した臨時国会を召集しなかったそんなスタンスの政府自民党が緊急事態条項を行使することになれば、どうなるのか権力の暴走を止めることが事実上、不可能になる懸念がある》。

   『●すぐさま公選法違反な河井克行元法相夫妻を逮捕…《憲法53条は
     「いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は…」》
   『●司法までもが壮大なカルト状態…《九十八日間もの臨時会の先延ばし》
      国会召集訴訟、《東京地裁は憲法論に立ち入らず形式的に請求》却下

 呆れる…《国民投票法に条件付き賛成で…支持者が増》<<「支持者減」。立憲を掲げて、しかも、このコロナ禍で、あのトンデモ壊憲に手を貸すとは呆れる。
 日刊スポーツのコラム【【政界地獄耳】立憲民主党の国民投票法対応、付和雷同ではダメだ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202105050000075.html)によると、《★今回はそれだけではない。自民党が右派へのリップサービスを続けることで効果があるとみるや、立憲民主党も選挙で共産党の支持は黙っていてもついてくるが、自民党嫌いの保守層を取り込みたいがために、国民投票法の審議に応じる構えを見せた。自民党がポリシーや筋をかなぐり捨ててもウイングを広げていくことは国民政党としての宿命かもしれないが、今の立憲がやるべきことは基本政策を固めることだ。 ★ウイングは徐々に広げることができるが毎回言うことが変わる政党は信用されない。または党首が変わることで、方向性に変化があるならばともかく、これでは合流協議をして多くが吸収された社民党の面々が浮かばれない加えて国民は立憲が選挙のために魂を売り、目先の動きに右往左往する政党とみるだろう。党代表・枝野幸男は自らと党を過大評価している。本人は柔軟に対応していると考えているようだが支持者は変節漢ととるだろう。問われるのは筋とアプローチの仕方だ。国民投票法に条件付き賛成で一体幾人の支持者が増えるのか。若い政党は時流に乗るために結党時の理念から変節する場合があるが、それが党内の試行錯誤と切磋琢磨(せっさたくま)から生まれてくるならともかく、付和雷同ではダメだ》。

 東京新聞のコラム【筆洗/「カエルの王様」という昔話がある。ある日、カエルたちは自分…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/102077?rct=hissen)によると、《…たちの王様がほしいと、神さまに頼んだ。神さまは木片を一つ、カエルたちがいる沼に投げ込んだ▼木片は動かない。カエルたちは、こんな王様では恥ずかしいと思い、もう一度、神さまに頼むことにした。「もっとましな王様と取り換えてください」。神さまは腹を立てて、水蛇を遣わした水蛇はカエルたちをすべて食べてしまった▼憲法記念日である。心配性は、最近の調査の結果にカエルの顔をつい思い浮かべてしまう。共同通信社の世論調査によると、新型コロナウイルスのような感染症や大規模災害などに対応するため、緊急事態条項を新設する憲法改正が「必要だ」とした人が57%、「必要ない」は42%で、容認意見が上回ったそうだ▼コロナ禍の影響もあるのだろう。いつまでも収まらぬコロナの猛威にいらだち、内閣に強い権限を与え、私権の制限に踏み込んででもコロナ制圧に取り組むべきだという気分は分からぬわけではない▼なるほど緊急事態条項は感染症には対抗しやすいかもしれぬ。なれどそれを憲法に新設することは、あまりに凶暴な「水蛇」をわれわれの沼に迎える結果につながらないか▼冷静で慎重な議論を望む。感染症や大規模災害対応に効果があったとしても権利と自由がカエルのように食べ尽くされてしまっては元も子もない》。
 《神さまは腹を立てて、水蛇を遣わした水蛇はカエルたちをすべて食べてしまった》という結末が見えるようだ。《神さま》気取りのアベ様にこんなお願いする気? ―――「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限…緊急事態条項の創設」。

 そもそも、コンナ事をやっている場合か?
 リテラの記事【コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ! 厚労委でコロナ対策の議論より医療削減優先する異常】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5877.html)によると、《しかし、こうした喫緊の課題を差し置いて与党が推し進めている問題法案は、国民投票法改正案だけではない。なんと、コロナ対策にとって重要な議論の場である衆院厚労委員会では「そんなことをやってる場合か!」と言わざるを得ない、ある法案の審議がおこなわれており、与党は明日にも強行採決に踏み切るのではないかとも言われているのだ。それは、「全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」の審議。なんと、年金を含む年収が単身世帯で200万円以上の75歳以上の医療費を現行の1割負担から2割負担に引き上げよう、という法案だ。コロナ渦中の厚労委員会で、コロナ対策ではなく、まさか年収200万円のギリギリの生活を余儀なくされている高齢者の医療費負担を2倍にしようという法案が審議されている──。昨年、予算委員会などで当時の安倍晋三首相をめぐる「桜を見る会」問題の追及がおこなわれると、安倍応援団を中心に「こんなときに『桜』をやっている場合か」などという声があがったが(ちなみに、その後、安倍首相が「桜」問題で少なくとも118回も虚偽答弁をおこなっていたことを衆院調査局が認めたように国会審議を空費させていたのは安倍首相だった)、「100年に1度とも言われる世界的パンデミックの最中に医療費値上げ審議」とは、これこそ「そんなことやっている場合か!」という話だろう》。

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https://www.asahi.com/articles/ASP536JG0P53UTIL002.html?iref=pc_ss_date_article

「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論
津田六平、編集委員・北野隆一2021年5月3日 20時06分

     (憲法に関する集会にリモートで参加して、あいさつする
      枝野幸男・立憲民主党代表=2021年5月3日午後1時45分、
      ユーチューブ画面から)

 憲法記念日の3日、護憲派と改憲派が各地でイベントを開いた。新型コロナウイルスの感染拡大がやまない中、ともに新型コロナにからめた憲法論を展開した。
 護憲派の九条の会などは、国会前で「平和といのちと人権を! 5・3憲法大行動2021」と題するイベントを開いた。感染防止のため、参加人数を絞ってネット中継もした。
 貧困問題に取り組む作家の雨宮処凛さんはあいさつに立ち、「コロナ禍が1年たっても生活困窮者からの相談が相次ぎ、国の救済制度が整っていない憲法25条の生存権が守られていない」と訴えた。
 あいさつした野党党首たちも、コロナ禍で生活困窮に追い込まれる人々が相次いでいるとして、生存権の重要性を呼びかけた。
 立憲民主党の枝野幸男代表はオンラインで、25条の重要性に触れ「社会福祉や公衆衛生を増進する政治が我々に課されている」と説いた。共産党の志位和夫委員長も「コロナ危機は憲法に問題があるからではなく憲法を遵守(じゅんしゅ)した対策を怠った菅政権による人災」と指摘。会場であいさつした社民党の福島瑞穂党首も、コロナ禍で困窮を強いられる人に多く会ったとして「25条の最低限度の生活がまったく保障されていない」と述べた。
 また、田中優子・前法政大総長は「この1年のコロナ禍でも、個人の幸福よりも経済や五輪が優先され、企業側に立った非正規雇用問題の放置などが行われてきた」と指摘した。
 一方、改憲をめざす国民運動組織「日本会議」系の団体はこの日、「この憲法で国家の危機を乗り越えられるのか!」と題したフォーラムを開き、ネット中継した。
 フォーラムには、菅義偉首相が憲法改正にむけた協力を呼びかけるビデオメッセージを寄せたほか、自民党の下村博文政調会長が登壇。「時代の変化に対応できてない憲法。コロナというピンチをチャンスととらえるべきだ」と述べ、改憲の必要性を呼びかけた。国民民主党の山尾志桜里衆院議員は「憲法が機能していない」として、9条への自衛隊明記などを訴えた。
 登壇者の一人、日本医科大の松本尚教授は「コロナ禍でわかったのは非常時の医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さ。特措法では迅速性に欠ける」と指摘。そのうえで、災害時などに法律ではなく内閣による政令で私権を一時的に制限する「緊急事態条項」を求める声があることを踏まえ、「法的な準備は事が起こってからでは遅い。憲法を改正して、緊急事態条項をつくる好機だ」と述べた。
 基調提言したジャーナリストの櫻井よしこ氏は「国内外で憲法改正を望む声が圧倒的に強くなっている」。先月行われた日米首脳会談に触れ、「中国の独断的な行為を受け入れるわけにはいかない。憲法改正をしないで中国の影響下に入るのか。そんなことはあり得ない」と述べ、緊急事態や自衛隊の条項を含めた改憲を実現すべきだと訴えた。(津田六平、編集委員・北野隆一)
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https://lite-ra.com/2021/05/post-5872.html

菅首相が日本会議系改憲集会で自らのコロナ対応失敗を「緊急事態条項」にスリカエる詐欺的メッセージ! 国民投票法も強行採決へ
2021.05.03 08:53

     (「公開憲法フォーラム」にビデオ出演する菅首相)

 盗っ人猛々しいとのはこのことだ。新型コロナの感染拡大が止まらないなか、菅義偉首相は憲法記念日である本日、日本会議が主体となった団体が開催する改憲集会「公開憲法フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、そこで「新型コロナへの対応を受けて、緊急事態への備えに対する関心が高まっている」とコロナに言及した上で、こう語ったのだ。

「緊急時において国民の命と安全を守るため国家や国民がどのような役割を果たし国難を乗り越えていくべきか、そのことを憲法にどのように位置づけるかは極めて重く大切な課題だ」

 これはあきらかに自民党の改憲案にある「緊急事態条項」を念頭に置いた発言だ。実際、本日放送されたNHKの憲法記念日特別番組では、自民党憲法改正推進本部の衛藤征士郎本部長が「新型コロナウイルスに迅速に対応する緊急事態条項がない」と発言していた。
 まったくふざけるのもいい加減にしろ、という話だろう。当然ながら、緊急事態条項がなくても医療や検査の強化・拡充はできるし、人流を抑えたいのならば十分な補償や給付金の支給によって国民の生活を支えればいいだが、それらを完全におろそかにして、挙げ句、やってきたことといえば「GoToキャンペーン」のゴリ押ししかもこの第4波の最中にも東京五輪を強行開催しようとしている。この国がコロナ対応で失敗してきたのはすべて政治責任にほかならないというのに、それを「緊急事態条項がないからだ」などと憲法改正に話をすり替えるのは、はっきり言って犯罪的な悪質さだ。
 だが、恐ろしいのは、菅政権や大阪府の吉村洋文知事らが繰り広げているこの「自分たちの政治責任を放棄して改憲につなげよう」というキャンペーンが、世論に確実に影響を与えていることだ。実際、共同通信社が1日に公表した世論調査では、感染症や大規模災害に対応するために緊急事態条項を新設する憲法改正が「必要だ」とした人が57%にものぼり、「必要ない」と答えた42%を上回ったからだ。
 言っておくが、感染症はもちろんのこと、大災害時も災害対策基本法で対応は十分にできる。だが、「感染拡大は私権制限ができないからだ」という政治責任を放棄するだけのメッセージが国民にも広がり、現実に改憲の機運を高めているのである。
 しかも、このまやかしでしかない改憲に向けて一気に走り出す危険が、いま目の前まで迫っている。というのも、衆院憲法審査会では、自民党をはじめとする改憲勢力が、連休明けの6日にも国民投票法改正案を強行採決しようとしているからだ。
 実際、菅首相も、前述したビデオメッセージのなかで「憲法改正に関する議論を進める最初の一歩として、まずは国民投票法改正案の成立を目指していかなければならない」と明言した。


■CM規制なし、改憲勢力に有利な国民投票法がコロナのどさくさに紛れ連休明けに強行採決へ

 だが、この国民投票法改正案は、コロナのどさくさに紛れて強行採決されるようなことは絶対に許されない、改憲への大きな一歩となる危険極まりないものなのだ。
 そもそも、この国民投票法改正案は、憲法改正の是非を問う国民投票で駅や商業施設に「共通投票所」を設けることなどが盛り込まれているのだが、問題なのは、この改正案にはCMなどの規制がない、という点だ。
 おさらいしておくと、憲法改正が発議されれば国民投票運動が60〜180日間にわたっておこなわれるが、現行の「国民投票法」では、新聞広告に規制はなく、テレビ・ラジオCMも投票日の15日前まで「憲法改正案に対し賛成又は反対の投票をし又はしないように勧誘する」CMを無制限に放送することが可能になっている。しかも、投票日前2週間のあいだも「賛否を勧誘」しないCMならば投票日まで放送できる。つまり、有名人が登場して「私は憲法改正に賛成です」などという意見広告は放送可能だ。
 つまり、CM規制がないまま改正案が通れば、170億2100万円(2021年度)というダントツの政党交付金を受け取っている自民党をはじめ、国会で多数を占める改憲派が潤沢な広告資金を抱えているため、CMを使った広報戦略では圧倒的に有利となるのだ。
 実際、「令和」への改元時に自民党は、人気キャラクターデザイナーの天野喜孝氏を起用して当時の安倍晋三首相を似ても似つかぬイケメン化させるなどの広告キャンペーンを展開させたが、国民投票が実施されるとなれば、自民党があのとき以上の一大キャンペーンを張るのは明らか。いや、自分たちの無為無策を棚に上げ、新型コロナなどパンデミックの恐怖を煽りに煽り、改憲の必要性を訴えるのは間違いない。
 さらに、菅首相は安倍前首相以上に芸能界に人脈があるとも言われており、改憲のPRには芸能人が大量投入されることも考えられる。また、CMを出稿するのは政党にかぎったものではなく、改憲派の団体や資金力をもった企業が有名人を動員して「憲法を改正しよう」というキャンペーンを張る可能性は十分あるのだ。


■CM規制なしにテレビ局も加担! 危険な内容にSNS上では「#国民投票法改正案に抗議します」の抗議が

 しかも、この改憲キャンペーンを後押しするのが、民放テレビ局だ。
 じつは、2006年に参院憲法特別調査特別委員会で国民投票法が可決された際には〈テレビ・ラジオの有料広告規制については、公平性を確保するためのメディア関係者の自主的な努力を尊重するとともに、本法施行までに必要な検討を加えること〉という附帯決議がつき、メディアには「公平性の確保」が求められていた。しかし、2019年におこなわれた意見聴取では、日本民間放送連盟の永原伸専務理事が“量的な自主規制を現時点では考えていない”と答弁し、「政党が自らの取り決めで広告出稿量を調整すれば、国民の表現の自由を脅かす心配はなくなる」と強調したのだ
 民放連がCM量の公平性を担保せず、野放図になってしまえば、憲法改正という重大事の賛否が金の力で左右されてしまうという事態に陥る。にもかかわらず、民放連は放送に求められる公平性の確保を「表現の自由」の問題にすり替え、自分たちの儲けを優先させたのだ。
 民放連が公平性を確保できないというのならば、どう考えても国民投票法の議論をイチからやり直すのが道理だ。しかし、自民党や公明党、日本維新の会などは「議論は尽くされた」として、6日の衆院憲法審査会での強行採決を目論んでいる。そして、このままコロナ禍のどさくさに紛れてCM規制が盛り込まれないまま国民投票法改正案が強行採決されてしまえば、メディアでは大規模な改憲キャンペーンが展開されることになるのである。
 SNS上では「#国民投票法改正案に抗議します」というハッシュタグによる抗議が起こっているが、いまからでも遅くはない。約1年前、緊急事態宣言下のなかで起こった「#検察庁法改正案に抗議します」というTwitterデモによって成立断念にまで追い込んだように、再び菅政権による火事場泥棒に抗議の声をあげなければならない。

(編集部)
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●JOC臨界事故で何が起きたでしょうか?…《人が制御できないなんて恐ろしい。政府は…本当のことを言っていない》

2019年10月07日 00時00分32秒 | Weblog

[『朽ちていった命 ―被曝治療83日間の記録―』 NHK「東海村臨界事故」取材班」(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41AlC-AwBGL._SX357_BO1,204,203,200_.jpg)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>金のために魂を売ってはならない】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1001110.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/原発マネー、倫理も正義も治外法権!?】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201910040000209.html)。

 《「人が制御できないなんて恐ろしい。政府はいつも『大丈夫』と発表するが、本当のことを言っていない」。1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)の東海事業所で臨界事故が発生した。当時、近所に住んでいた女性は8歳の頃に感じた恐怖を語った》。
 《★原発を巡りノーと言える人と言えない人の明暗がくっきりと浮かぶ。東北電力女川原発から30キロ圏にある宮城県美里町長・相沢清一…★政治家として町長として立派な発言だ。相沢でなくとも、国が安全だと言ったところで何かあればその責任は現場の町長に及ぶ。…★一方、関西電力の経営陣の対応社会常識と乖離(かいり)している問題。》


 JOC臨界事故で何が起きたでしょうか? 《女性は窓を閉め切り、クーラーを止め、蒸し風呂のような室内で家族と報道番組を見ていた「重体」と伝えられた作業員2人はその後、死亡した ▼事故で住民600人以上が被ばくした。冒頭の女性は2011年、福島第1原発の事故を受けて取材に応じた》。

   『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言
    「小出裕章さんが良く取り上げておられる
     『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』……
     JOC臨界事故で何が起きたでしょうか? そして、
     「二次被曝した救急隊員、大泉実成さんのご家族」に
     何が起こったでしょうか?」

 《事故後も「安全神話」は生き続け、福島の事故につながった》…なのに、核発電を続けたいという。
 そして、そのためには何でもする核発電「麻薬」中毒な皆さん方。《一方で現在、関西電力役員らの金品受領が明らかになっている。金品は高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役から贈られた》。《11年9月、東海村の村上達也村長(当時)は「原子力に向き合う姿勢を正し、金のために魂を売ってはならない」》という警告を無視して。

 やはり核発電は「金のなる巨大木」…原発マネーの《還流》どころか、政治家のセンセのお名前もポチポチと…。
 自民党以外は? お維は、どうなんでしょうねぇ?

 日刊ゲンダイの記事【政界に飛び火 原発マネー“還流”で関電が挙げた議員の名前】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/262733)によると、《稲田朋美幹事長代行との関係性に“焦点” 八木誠会長、岩根社長ともに「悪いのは森山氏」と言わんばかりだったが、まずかったのは、報告書に〈森山氏は、高浜町、福井県庁、福井県議会および国会議員に広い人脈を有して(いた)〉と記載したことだ…政界への“飛び火”に今ごろ、安倍官邸は激怒しているに違いない》。

 核発電「金のなる巨大木」に蝟集する人々。
 週刊朝日の記事【関電3億2千万円“裏金” 元助役の関連会社が稲田朋美元防衛相ら自民党議員に献金 後援会長も】(https://dot.asahi.com/wa/2019100300042.html)によると、《その関連会社の「アイビックス」(本社・福井市)が、自民党の稲田朋美元防衛相に献金していたこともわかった。アイビックスの吉田敏貢会長は稲田氏の後援会長を務めていた。稲田氏が代表を務める自民党福井県第一選挙区支部の政治資金収支報告書によると…。また、衆院議員の高木毅氏(福井2区)が代表を務める自民党福井県第二選挙区支部は、16年に警備費用としてオーイングに約19万4千円を支払っていた。…ある野党幹部が話す。「…高木氏がなぜかアポもなく野党の控室にふらっと現れてびっくりした。…野党が何か探ってないか偵察にきたんじゃないか。関電スキャンダルと政治については今後、国会で追及したい」》。
 《“パンツ大臣”高木毅復興相》、大丈夫?

 《倫理観も正義感、透明性、そのすべては原発という国策の前では治外法権だといわんばかりだ

   『●砂上にペラペラの壁を造ってまでも再稼働したくなる
               浜岡原発という「金のなる巨大木」
   『●アベ様による「棄民」政策をも追認…東電旧経営陣の
     刑事裁判で永渕健一裁判長は「無罪」という「政治判断」を下した
   『●阿部岳さん【「東電無罪」の論理】《「…運転はおよそ
    不可能になる」…判決は意図せず原子力制御の限界を認めている》
   『●やはり核発電は「金のなる巨大木」だった…
     高浜「原発マネー」が八木誠会長ら関西電力経営陣個人に見事に《還流》
   『●東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》
     ではない…「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」

   『●東電旧経営陣に無罪判決…《誰も事故の責任を
     取らなければ企業に無責任体質がはびこり、また同じことが起きる》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1001110.html

<金口木舌>金のために魂を売ってはならない
2019年10月4日 06:00
原発 電力会社 金口木舌

 「人が制御できないなんて恐ろしい。政府はいつも『大丈夫』と発表するが、本当のことを言っていない」。1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)の東海事業所で臨界事故が発生した。当時、近所に住んでいた女性は8歳の頃に感じた恐怖を語った

女性は窓を閉め切り、クーラーを止め、蒸し風呂のような室内で家族と報道番組を見ていた「重体」と伝えられた作業員2人はその後、死亡した

事故で住民600人以上が被ばくした。冒頭の女性は2011年、福島第1原発の事故を受けて取材に応じた。「原子力のデメリットを国民は知っておく必要がある」と語っていた

▼JCOの事故は安全を守るマニュアルを無視し、簡略化した手順で作業が行われる中で起こった。根拠のない「安全神話」が命を奪い、住民を危険にさらした

▼事故後も「安全神話」は生き続け、福島の事故につながった。一方で現在、関西電力役員らの金品受領が明らかになっている。金品は高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役から贈られた

▼11年9月、東海村の村上達也村長(当時)は「原子力に向き合う姿勢を正し、金のために魂を売ってはならない」と述べた。東海村と福島の事故を経験しても、なお原子力の利用は必要と考えるのか。住民主体で議論を深めていく必要がある。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201910040000209.html

政界地獄耳
2019年10月4日10時1分
原発マネー、倫理も正義も治外法権!?

★原発を巡りノーと言える人と言えない人の明暗がくっきりと浮かぶ。東北電力女川原発から30キロ圏にある宮城県美里町長・相沢清一は朝日新聞のインタビューに答え「やはり再稼働はするべきでないと思う。福島の原子力事故から8年半たった今も大勢が避難している。女川原発の30キロ圏内の住民はもとより、宮城県民が原子力の安全性を本当に信頼して再稼働に踏み切るのか、心配がある。特に宮城は農業県』なので事故はあってはならない。もし国が認めてもノーと言わざるを得ない。私たちには住民の命を守る責任があり、万が一の時にはその責任がとれないからだ」。

政治家として町長として立派な発言だ。相沢でなくとも、国が安全だと言ったところで何かあればその責任は現場の町長に及ぶ。慎重になるのは技術的な安全だけではない。福島原発の事故では東京電力や国は事態を絶えず隠蔽(いんぺい)し、発覚してから公表まで時間をずらすなど住民や国民に不誠実に対応してきた。また事故とさまざまなその後に起こった事象との因果関係にも不誠実に対応してきた。つまり、技術の安全宣言よりも信頼関係があるか否かの方がずっと重要でもある。

★一方、関西電力の経営陣の対応社会常識と乖離(かいり)している問題。同社の幹部ら20人が福井県高浜町の故人の元助役から受け取ったとされる3億2000万円相当の金品を断るすべはなかったと説明。幹部らは一様に、怖くて言えないとか、その原資はどこからのものかと考えなかったの問いに、1度も考えなかったと答えている。原発に万が一があってはいけないと町長は体を張って住民を守ろうとしているが、関電幹部は数億円の金が助役から行ったり来たりすることを迷惑だとは感じていたものの、そういった金が飛び交うことに全く注力していないさまが幾度かの会見で垣間見える。原発マネーには調整費や賄賂、裏金が常識で支払うべき側が、金品を受け取る異常なロンダリングが通常行われていたことを示唆するとともに、この金に違和感すら感じていない。倫理観も正義感、透明性、そのすべては原発という国策の前では治外法権だといわんばかりだ。今日からの国会で少しは解明されるのだろうか。(K)※敬称略
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●《実際、元大阪市長の橋下徹は都構想の目的として「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」…》

2019年04月06日 00時00分20秒 | Weblog


日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え/維新の会はトンデモ集団 全野党で駆逐しなければならない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250754)。

 《政令指定都市である大阪市を潰し、その権限、力、お金をむしり取ることである。実際、元大阪市長の橋下徹は都構想の目的として「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」(読売新聞2011年6月30日付朝刊)と述べている。当然、大阪市民は財源も自治も失い、行政サービスは低下する》


   『●【筆洗】《民意を問うというより、民意を調達する行為》
          …大阪「ト」構想のための「入れ替わりダブル選」
    《奇策といおうか、曲芸といおうか。理解が難しい。大阪の首長選を
     めぐる動きである▼松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が
     任期を残して辞職する。入れ替わるように、市長選と府知事選に
     立候補するのだという。新たな任期四年への「入れ替わりダブル選
     だそうだ▼両氏の大阪維新の会の看板政策「大阪都構想」を
     実現するためという》

 リテラの記事【松井一郎が対立府知事候補攻撃のためにネトウヨサイトのフェイクをRT! 大阪W選挙で維新が見せる詐術】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4635.html)によると、《「大阪ダブル選」をめぐり、悪質なデマが拡散され、問題になっている。というのも、あきらかなデマ記事を、よりにもよって大阪市長選に出馬している大阪維新の会・松井一郎代表が拡散》。
 また、日刊ゲンダイの記事【松井前知事“迷走”に拍車…橋下氏加勢も困難で維新崖っぷち】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250853)によると、《大阪維新にとって、ダブル選勝利と府・市議選での議席過半数獲得が、住民投票を実施する必須条件》。
 さらに、同紙の記事【大阪W選で維新が“誇大広告” 教育関連チラシで実績カサ上げ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250749)によると、《「こども・教育の予算推移」をグラフにしたチラシ…が、“偽装ではないか”と地元で話題に…■単位や目盛りのトリックで実績をカサ上げ》。

 大阪「ト」構想のための「入れ替わりダブル選」については、部外者からは信じ難いけれども、お維の圧勝ではないかなどという不穏な噂…。お維支持者の大阪の皆さんも、お好きですねぇ。
 アノ「ト」構想ねぇ? まだやってんだぁ、これまた、お維支持者の皆さんも、お好きですねぇ。選挙に行きもしない眠り猫な大阪の皆さん、ホントにこれでいいの? 《両氏の大阪維新の会の看板政策「大阪都構想」を実現》させてくれだって? 大阪の皆さんって、ホントにそんなものを望んでいるの? No!の民意は既に示されたのでは? そして、元大阪「ト」知事は政界を去ったのでしょ? お維が大阪を牛耳る限り、何度でも、大阪「ト」構想が達成されるまでやるつもりかねぇ。「大阪市を潰し、その権限、力、お金をむしり取」られた後では、遅いと思うのですがね。

 大阪の支持者の皆さんは、よっぽどお維がお好きなのね。でも、《要するに維新の会は、大阪の人々をバカにしているのだそろそろ悪ふざけはおしまいにしよう》よ。
 適菜収さんのもう一つのシリーズ=コラム【適菜収 大阪市が消える日/維新は邪道「なんで八尾のオッチャンが大阪市を潰すんや」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251040)によると、《今回、大阪維新は「大阪都構想」に対する賛否を争点として掲げているが、2015年の住民投票ですでに市民の判断は示されているし、そもそも「住民投票は1回しかやらない」と繰り返していたのは大阪維新である。なぜ、こんな非常識なことがまかり通るのか? …■広がる維新への飽きと嫌悪 …維新に近いメディアが誤誘導しているように、今回は「維新VS反維新」の戦いではない。「嘘、デマを社会にまき散らす勢力VSそれはよくないということで結束する諸政党」の戦いだ。大阪維新は野党を「既得権益にしがみつく」と批判するが、この10年間、大阪の権力を牛耳ってきたのは連中である》。

   『●『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』を
               持つ人達は反省してくれるでしょうか?

   『●「俺様王国」ニッポン、「俺様王国」大阪「ト」を
             造りたい強権的政治手法好きな二人

   『●ご冗談を橋下さん:「泣き落とし」の一環、
      「やめたらアカン」・・なんて許されない、すっぱり政界引退を

   『●所詮「ト」構想だった: 
      「地方自治への逆行」「何でもぶっ壊せばいいという暴論」
   『●大阪「ト」の万博、お維とアベ様らが賭博場開帳のために 
            《血税をつぎこむための隠れ蓑》…上前はどこに?
    「リテラの記事【大阪万博“カジノ利権”の証明! オフィシャルスポンサーに
     安倍首相がトランプにねじこまれた米カジノ企業3社が】…《いや、
     安倍首相だけではない。昨年9月には、松井大阪府知事、吉村大阪市長
     ラスベガス・サンズアデルソン会長会談。その際、アデルソン会長から
     当初の政府原案にあったカジノ面積15000平方メートルの上限撤廃を
     要求されたとみられている。すると、実際に国会へ提出された法案では
     その要求どおり上限規制が撤廃されていたのだ》」

   『●「姉妹都市への決別宣言をする短絡的な政治」家・吉村洋文氏よりも、
                           「国際政治家」な映画人・国村隼さん

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250754

適菜収 作家
1975年生まれ。早大で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳した「キリスト教は邪教です!」、「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体」など著書多数。近著に「もう、きみには頼まない 安倍晋三への退場勧告」。


それでもバカとは戦え
維新の会はトンデモ集団 全野党で駆逐しなければならない
2019/03/30 06:00

 統一地方選と同日実施される大阪府知事、大阪市長の入れ替えダブル選(4月7日投開票)。知事選では、大阪維新の会政調会長で大阪市長の吉村洋文と自民党が擁立した元府副知事の小西禎一、市長選では、維新代表で府知事の松井一郎と自民が擁立した元市議の柳本顕の対決となる。小西、柳本は無所属で出馬。自民党は推薦、公明党は府本部レベルで推薦、立憲民主党府連と共産党は自主支援を確認した。

 これまでの経緯を知らない人は維新の会が垂れ流している「野党は野合だあ」「共産にまで魂を売るのか」という批判に騙されてしまうのかもしれない。しかし維新の会は、自民党から共産党、公明党まで全野党が力を合わせて駆除しなければならないとんでもない集団なのだ。

 維新の会が選挙の争点として掲げる「大阪都構想」の目的は、府を都にすることではない。政令指定都市である大阪市を潰し、その権限、力、お金をむしり取ることである。実際、元大阪市長の橋下徹は都構想の目的として「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」(読売新聞2011年6月30日付朝刊)と述べている。当然、大阪市民は財源も自治も失い、行政サービスは低下する

 その実態を隠すため、維新の会はデマを流し続けている。松井は「制度を見直すだけで、大阪市がなくなるというのは印象操作」と発言。

 柳本は驚愕。「未だに、『市役所がなくなるだけ…』『市域は残る』とか主張されて、大阪市が廃止され、なくなるという真実を目を向けておられませんでした」とツイート。小西も「印象操作ではなく事実です」とリプを返していた。

 15年の住民投票の際も、維新の会はデマを流していた。目盛りをごまかした詐欺パネルを使い「教育費を5倍にした」などと嘘をついた。年間4000億円の財源を生み出すのは「最低ライン」と言っておきながら、そのうち「財政効果なんていうのは意味ない」と言い出し、投票日直前になると「財政効果は無限」と言い出した。サルでもわかる詐欺である。

 松井は街頭演説で「大阪都で大阪市がなくなるって、この駅前がなくなるというのか」と発言。「ああよかった。大阪市の街並みが更地になるわけではないのね思うやつはいるのか。要するに維新の会は、大阪の人々をバカにしているのだそろそろ悪ふざけはおしまいにしよう
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●山本太郎さん×久米宏さん対談、「安倍政権とカジノ、杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会…」

2018年09月25日 00時00分13秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【山本太郎久米宏が反骨タッグ! 安倍政権とカジノ、杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会に言及】(http://lite-ra.com/2018/08/post-4169.html)。

 《山本太郎が安倍政権のカジノ法案強行に「一番のヤクザは国家」…久米宏「公明党は死んだ」 山本太郎「創価学会は自民党に魂を売った」…久米宏が杉田水脈議員を「国会のサル山にはクズがいる」と辛辣批判》。

 「憲政史上最悪の国会」で起きたこと、また、《安倍内閣の問題点を簡単に挙げただけでも2時間45分になった》こと、これらが網羅されたラジオでの対談。中でも注目すべきことは、《子育ての党》を詐称し、アベ様の《積極的平和主義》を愛する公明党を批判したこと。
 で、その後の沖縄県知事選でも、「#カネ色の候補者」のためのなりふり構わぬ「#美ら海の色の候補者」へのデマ攻撃などなど。滅茶苦茶だ。新潟県知事選名護市長選でのデタラメぶりを見てみて下さい。

   『●「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を
               簡単に挙げただけでも2時間45分になった」
    「リテラの記事【枝野幸男が2時間45分怒りのフィリバスター!
     自民議員のヤジも「安倍首相のようなクソと一緒にするな」と一蹴】…。
     …《だが、この野党の最後の抵抗に対し、いつものように湧いて
     出てきたのが安倍応援団のネトウヨたちだ》」

   『●「自民党や公明党を応援している人たちは、
      なぜ彼らを応援しているの?…どんなに酷いか知っているの?」
   『●トリは災害対応そっちのけで博打合法化案を議論…
        《憲政史上最悪の…「国権の最高機関」という国会》
    《党の手柄や内閣の手柄を優先し打ち出したい石井の薄っぺらな対応
     対して山本の怒りは「本気を出して欲しい」。ばくち災害対策を同時に
     議論し、両方に応える石井の答弁は議会史に残る“滑稽な様子”
     
と記しておきたい》
    《通常国会が終わった。この国会は、野党が言うように
     憲政史上最悪のものだった。憲法41条の「国権の最高機関という
     国会の本質を、政府と与党が踏みにじった

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http://lite-ra.com/2018/08/post-4169.html

山本太郎と久米宏が反骨タッグ! 安倍政権とカジノ、杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会に言及
2018.08.05

     (2017年本サイトの直撃に答える山本太郎氏(撮影/編集部))

 昨日、本サイトでも記事にしたように、フリーアナウンサーの久米宏が4日のTBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』で安倍政権による東京五輪ゴリ押し開催を痛烈に批判したが、この放送回では五輪の話題とは別に、あの山本太郎参院議員がゲストとして登場。久米と一緒に、かなり踏み込んだトークを展開した。

 そもそも山本といえば、本サイトでも取り上げてきたように、国会では他の野党議員が恐れて訊こうとしない鋭い質問を連発して話題になっているが、一方でマスコミからはほとんど無視されている。たまにテレビやラジオに出演しても、マイナーな番組であることが多い。

 しかし、今回はラジオとはいえ、久米宏という大物司会者の人気番組に登場した。いったいどういう話を繰り広げるのか、注目していたわけだが、山本と久米は冒頭からフルスロットル。いきなり、原発と東京電力タブーに切り込んだ。まず、久米から政治家になった理由について訊かれた山本が、原発事故によって「国」についての見方が一変したことをこう語った。

「東電原発事故っていうのが自分の生き方が変わるきっかけになったことかもしれないですね。そのあと、国がどう対処するのかということに対して、あ、国は人々の命を守る気がないんだなって事柄にどんどん出会っていくわけですね。たとえば追加で被曝する限度みたいなものが、年間1ミリシーベルト以下に抑えるという話が、こどもたちも20ミリまでOKって話になったと。この数字はなんだったのかと調べてみたら、放射線管理区域の年間相当のかける4倍、これが20ミリだということに気づいて。あっ、なるほど、国とは形だけのものであって、たとえば目先のカネだったりとか企業との繋がりのほうを大事にするんだなってたことで、自分のなかで生き方が変わったというか。いままでの自分がメルトダウンしていくというか、メルトスルーしていくという状況なんですかね」

 すると久米は、自らマスコミ・芸能界に原発タブー、東電タブーがあることを指摘。山本との間でこんなやりとりを行った。

 久米「あのー、福島の原発事故が起きるずいぶん前から、有名な月刊誌だとか印刷媒体だとか、もちろんテレビもそうなんですけど、もう日本はカチっとした“あるシステム”ができていてね。東電というのは大スポンサーで。原発は安全だっていうキャンペーンもずーっとやってたんですよ。いろんな著名なタレントさんがそれに出て、原発の内部に立って笑ってる写真とかでキャンペーンやってきて。広告代理店も、もちろん芸能界で職を食んでいる人というか、生きている人たちも、原発に関してずっと流れがあったわけだから、つまり東電に対して、反旗を翻すようなことは絶対に言えないという土壌ができているなかで、山本さんが俳優さんだったのに『原発は危険だったんだ、いままでの東電のキャンペーンは嘘だったんだ』って言うのは、普通は言えなかったことだったんですよね」

 山本「それ、ただ単に私の堪え性のなさというか(笑)。我慢できないタイプだったんで、我慢せずに言っちゃったら、やっぱり仕事はどんどんなくなっていくっていう現象が起きたということなんですけど」

 久米「それはだから、原発事故を起こした後に(原発批判を)言っても仕事がなくなっていくという、この、なんて言いますかね、つながっちゃってる恐ろしさね。本当は、東電はあそこで悔い改めて、そんなことは全部なしにして、是とする意見は是とするべきだっていうふうに、生まれ変わるべきなのに、それがないんですね、この国は」

 山本「ないですね。しかも、メディアとしても、そこらの企業が事故を起こしたわけじゃなくて、東電とかそういう大きな電力という絶対必要的なインフラを持つ権力がこのような事故を起こした場合には、間違いなくまた復活しますよね。しばらく静かにした後にっていうか、ことが落ち着いたあとには復活するだろうから、それはスポンサーとしてずっと続けられる話ですよね」


■山本太郎が安倍政権のカジノ法案強行に「一番のヤクザは国家」

 原発そのものに対する批判はこれまで大手マスコミも取り上げてきたが、その背後にいる東電と電力業界批判がタブーであること、マスメディアで明確に話したのはかなり貴重と言っていいだろう。しかも、久米と山本のコンビの勢いはここで止まらず、カジノ法案を巡る利権の問題にも踏み込んでいく。

 また久米が、カジノ法について「カジノが日本に必要なのかって本当に思うんですけど」「なんで国会はこんな法案を、あんなに野党が反対しているのに無理やり通したりするのか。なんでこんなことになっているんですか」と訊くと、山本は「経済政策の目玉がカジノなんだっていう時点で、もう終わってますよねどんな衰退国家ですかっていう?」と一刀両断。久米も「経済政策の目玉でカジノって世も末だっていう感じしますよね」と応じると、山本はさらにこんな本質的な批判を語った。

「一番のヤクザは誰だって言ったら、国家だって話になってきますよね。このやってることを見ていても。このカジノ法案というものの審議の直前に、大災害が起こった、豪雨が起こったと。しかしこれと天秤にかけて一緒に同時進行しようということを決めちゃうわけですよね。これがちょっと考え方としてありえないんじゃないかと思うんですけど。たとえばこれが、この法案を通さなきゃ国民の生命財産にとってかなりのマイナスがあるんだっていう法案ならば、これは同時にやることも考えなきゃだめなんですけど、これは本当の利害関係者、カジノ業者だったりとか、カジノ業者からパーティチケット買ってもらってる議員だったりとか、そういう人たちしか、このカジノ法案を通す必要性感じていないわけですから」

 さらに、興味深かったのは、カジノ法案の成立にからんで、公明党、創価学会の思惑と責任に言及したことだった。

「公明党がとにかく選挙の近くになってからカジノ法案を通すのをやめてくれ、と。創価学会のみなさんがカジノに対してよろしく思っていないので、ということで。だから、今国会で無理やり通したのは公明党のせいでしょうね。聞いてますか? 信濃町のみなさん!」


■久米宏「公明党は死んだ」山本太郎「創価学会は自民党に魂を売った」

 いうまでもなく「信濃町」というのは創価学会総本部の所在地のことを指しているわけだが、公共の電波で堂々と学会員へこれでいいのか?と呼びかけたのは、さすが「みなさんの鉄砲玉」を自認する山本太郎といったところ。久米もそんな山本に触発されたのか、少し経ってから「僕がもっともよくわからないのは実は公明党なんです」と話題をぶり返し、こう続けたのだ。

 久米「公明党の話をすると……結構、ラジオ聞いている方のリアクションが激しかったりして。非常に、あの、僕もナーバスに話すように気をつかってるんですけれども」

 山本「先言ってくださいよ、それ(笑)」

 久米「やっぱり公明党はね、よくわからないんですよ。昔は、もうちょっと生活者の党とかね、平和の党とか言っていたのが、わりと自民党べったりになって、結局いま、公明党がいなかったら自民党は100人ぐらい落選しますよ、はっきり言って、衆議院選挙で。もう完全に、いいように使われているんです自民党に、公明党って。(以前は)そういうふうな党じゃなかったんですよ! もうちょっと、自分たちの考えをしっかりもってて、生活者それから主婦に目を向けて、女性の優しい目をしっかりくみ上げて、平和の党だって言っていたのが、いまはもうねえ、閲兵式に出そうな党になっちゃって。あの党が一番わかんないですね」

 池田大作の「平和思想」を大切にしているはずの創価学会と、その政治部隊である公明党のギャップについては、とりわけ安保法制以降は内外から言われ続けてきたことではある。しかし、創価学会がスポンサーCMを流しているラジオ業界でここまで追及されたのは、異例と言ってもいいだろう。

 この久米の踏み込んだ発言に対し、山本も「もう、いまは覚悟決まったんでしょうね。この権力側に寄り添うことというか。権力になることによって」と権力の走狗と化した公明党の現状を指摘。久米は「よくもまあ、いろいろな政策で自民党に寄り添って賛成票入れてましたけど、あの(創価学会)婦人部がよく我慢しているか、黙っているか。僕ね、公明党って死んじゃったのかと思ってるぐらいなんですね」と言及し、それを受けて山本が「でも、魂売った状態じゃなけりゃあ、いま自民党がやっていることに、一緒にやってらんないですよね」「大きく魂を売って小さく政策を実現させる、というところに集中されてるんじゃないですかね」と返すなど、公明党=創価学会にかんする的を射た分析と本質を突く批判がふたりから次々ととびだした。


■久米宏が杉田水脈議員を「国会のサル山にはクズがいる」と辛辣批判

 さらに、例のLGBTヘイトをぶちまけた杉田水脈衆院議員の話題も、久米は「なんでLGBTは生産性が低いって言うのがね、比例代表のトップのほうに入ってる人が当選しちゃうのかって、それ、比例代表の名簿ちゃんとチェックしてなかったからです、国民が。この女は、とんでもない文章を書いてて、LGBTの人に対しては非常に偏見を持っているっていうのを当選させちゃいけないのに、やすやすと当選させちゃってんの、われわれ国民ですから!」と力を込めた。

 そして山本が有権者は国会を日頃からチェックしてほしいという意味で「結構おもしろいんですよ、動物園みたいなところですから」とリスナーに呼びかけると、久米が間髪を入れず「よく言いますよね(国会は)サル山だとかね」と頷き、こう言い放ったのだった。

「やっぱりね、サル山にはね、結構いるんですよ。クズが
「上野(動物園)に行って見てるとよくわかりますけど、こいついなくてもいいんじゃないか、というよりも、いないほうがいいな、っていうのがかなりいますからね。あのLGBT差別なんかは、いなくてもいいって、いないほうがよっぽどいい」

 いずれにせよ、地上波のテレビでは絶対聞くこのできないタブーに踏み込む発言を連発し、苛烈な与党批判を展開した久米宏と山本太郎の生ラジオ対談。安倍自民党の圧力に萎縮し、自分で自分の首を締め、ますますつまらなくなっていっている放送業界にあって、こうした姿勢は本当に貴重なものだ。

 番組では、久米が山本に「また当選したら(番組に)来てください。落選したらでもいいかもしれない(笑)」と呼びかけ、山本も「そうですね、ってそうですねじゃない(笑)」と応じる一幕もあったが、次はぜひ、テレビで久米と山本の“反骨タッグ”を見てみたいものである。

(編集部)
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●構造調整という名の奈落: 「エコノミック・ヒットマン…巨額の貸付金によって途上国を債務漬けにし…」

2018年07月13日 00時00分17秒 | Weblog


レイバーネット(http://www.labornetjp.org/)のコラム【〔週刊 本の発見〕『エコノミック・ヒットマン ― 途上国を食い物にするアメリカ』/なぜ世界はかくも怒りに満ちているのか?】(http://www.labornetjp.org/news/2018/0628hon)。書評者は、菊池恵介氏。

 《巨額の貸付金によって途上国を債務漬けにし、アメリカが思いのままに操れる状況を作り出すことだ》。

 不勉強にも、《エコノミック・ヒットマン》(an Economic Hit Man)という言葉を初めて知りました。
 以下は、【「水」戦争の世紀 (“Blue Gold”) 、集英社新書、p.149】よりのメモ。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
  “構造調整” = 新規融資のための行政改革要求 [ニカラグア・タンザニアなど]
    ・公務員の削減と公共サービスの民営化
    ・貿易・投資・金融の自由化
    ・輸出換金作物の栽培奨励や天然資源輸出制限の撤廃など

                     [自由化・民営化・規制
                           緩和・輸出志向型経済]

     負債解消のための輸出依拠型経済 
       →  輸出の増加 (限定された種類の産品になりがち)
         →  価格下落 + 借金返済による収入減少 
           →  未払い + 利子増大 → 負債の増大
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 《ほぼ例外なく債務不履行に陥る。そうなると、著者が「コーポレートクラシー」と呼ぶ一群のアクター(大企業、政府、世界銀行、IMFなど)が登場し、「マフィアと同じく、厳しい代償を求める》…。《コーポレートクラシー》とは、「企業独占主義 (corporatocracy: コーポレートクラシー)」(http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-2356.html)、あるいは、「コーポレートクラシーとは、上の旗に掲げられているようなアメリカの多国籍企業が実質的にアメリカの政治を支配し、ひいては世界を支配していることを説明する言葉」(http://bougainvillea330.blog.fc2.com/blog-entry-356.html)だそうです。
 「構造調整」という名の奈落。民営化私企業化)・規制緩和市場原理…泥沼。

   『●IMFと世界銀行: ワシントンコンセンサス、
               ブレトンウッズ体制を支えるもの達
    「消費税増税を促すような口出しまでされて(口出しするよう外圧を
     加えさせて?)、何も感じない? 消費税増税で我が国も不幸の
     どん底になり、IMFや世銀のおかげで不幸になった国の一例になる
     のかもしれない。
       「小さな政府」という幻想を振りまく竹中平蔵氏が
     元・大阪〝ト〟知事のバックに、ブレインに。と~ってもお似合いだ。
     彼らが、大阪市民・府民や日本の国民のことなど何も考えていないこと
     がよく分かるよ」

   『●世界の潮流に周回遅れで水道私企業化の亡国…
       「15年までに再公営化を決断した自治体は世界で180」


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http://www.labornetjp.org/news/2018/0628hon

〔週刊 本の発見〕『エコノミック・ヒットマン途上国を食い物にするアメリカ
毎木曜掲載・第63回(2018/6/28)

なぜ世界はかくも怒りに満ちているのか?
●ジョン・パーキンス『エコノミック・ヒットマン ― 途上国を食い物にするアメリカ』(古草秀子訳、東洋経済、2007)/評者:菊池恵介

 本書は、長年、国際開発のエキスパートとして現代史の裏舞台で活躍してきた人物の告白の書である(原題:Confessions of an Economic Hit Man)。著者のジョン・パーキンスは、表向きにはコンサルティング会社のエコノミストとして途上国の開発計画に携わってきたが、裏では「エコノミック・ヒットマンEHM」と呼ばれる秘密の任務に従事してきた。それは、巨額の貸付金によって途上国を債務漬けにし、アメリカが思いのままに操れる状況を作り出すことだ

 1971年に、アメリカ国家安全保障局(NSA)の試験を26歳で合格したパーキンスは、メイン社という大手コンサルティング会社に入社する。そこで「エコノミック・ヒットマン(EHM)」としての手ほどきを、クローディンと名乗る女性工作員から受けた後、インドネシア、パナマ、エクアドル、コロンビア、サウジアラビア、イランといった国々に送り込まれていく。いずれもアメリカの世界戦略において重要な地政学的位置を占める国々ばかりだ。現地での彼の任務は、巨大な開発プロジェクトを策定し、世界銀行やアメリカ国際開発庁(USAIDS)の融資を取り付けることだった。

 「マフィア組織のヒットマンと同じく、EHMもまずは恩恵を施す。それは発電プラントや高速道路、港湾施設、空港、工業団地などのインフラ整備を建設するための融資という形をとる融資の条件は、そうしたプロジェクトの建設をアメリカの企業に請け負わせることだ。要するに、資金の大半はアメリカから流出しない。単にワシントンの銀行のオフィスから、ニューヨークやヒューストンやサンフランシスコのエンジニアリング会社に送金されるだけの話だ」(18-19頁)。

 エコノミック・ヒットマンとしての任務が成功すると、巨額な対外債務を負った途上国はまもなく利払いに行き詰まり、数年後にはほぼ例外なく債務不履行に陥る。そうなると、著者が「コーポレートクラシー」と呼ぶ一群のアクター(大企業、政府、世界銀行IMFなど)が登場し、「マフィアと同じく、厳しい代償を求める。代償はさまざまな形をとる。たとえば、国連での投票権の操作、軍事基地の設置、石油やパナマ運河などの貴重な資源へのアクセス」などだ。こうして債務の罠に陥った途上国は政治的・経済的にコントロールできるようになるというのである。

 その典型的な国の一つが、南米のエクアドルである。1960年代末に、アマゾン川流域で石油が発見され、その採掘事業が開始されると、現地の有力者はまんまと国際金融機関の術中にはまった。彼らは石油から得られると約束された収入をあてに、巨額の貸付金を受け取り、道路、工業団地、水力発電のダム、通信システム、送電線などを全国に建設した。その結果、石油採掘の利権を握る少数のエリートが潤う一方、莫大な対外債務の利払いにより、先住民をはじめとする国民の大半は困窮していった

 「この美しい国を破壊するのに自分が果たした役割をあらためて考えれば、いくら悔やんでも悔やみきれない。私や仲間のEHMのせいで、今日のエクアドルは、現代的な経済構造や銀行やエンジニアリング技術がもたらす数々の「奇跡」が導入される以前よりも、はるかに悪い状況に陥っている。1970年代以降、「石油ブーム」と婉曲的に呼ばれる期間に、生活困窮者の割合を示す公式な貧困線は50パーセントから70パーセントへと、不完全就業者および失業者の割合は15パーセントから70パーセントへと大きく上昇し、国家の負債は2億4000万ドルから160億ドルに増加した。その一方で、最貧層のために配分される国家予算の割合は20パーセントから6パーセントへと減少した。今日では、エクアドルは負債の支払いのためだけに国家予算のほぼ半分をつぎ込まなければならなくなっている

 残念ながら、エクアドルはほんの一例である。私たちEHMが世界帝国の傘下に引き入れた国々は、ほぼ例外なく同じような運命に苦しんでいる。第三世界の債務は2兆5000億ドル以上にも膨れ上がり、利息だけでも2004年の時点で年間3750億ドル以上にものぼる。この数字は第三世界の国々が公衆衛生や教育に支出する金額の増額を超えており、発展途上国への対外援助の年額の20倍にものぼる(21頁)」。

 「エクアドルの雨林か算出する原油100ドル当たり、石油会社の取り分は75ドルだ。残りの25ドルのうち、4分の3は対外債務の返済にあてられる。4分の1の大半は軍備をはじめとする政府支出に使われ、公衆衛生や教育や貧しい人々を援助するための計画に使われる資金は2.5ドルほどしか残らない。つまり、アマゾンから100ドル分の石油が奪い取られるたびに、もっとも金を必要としている人々、ダム建設や石油掘削やパイプラインで居住地を破壊され、食料や飲料水の欠乏から死に瀕している人々のところへ届くのは、わずか3ドル以下なのだ。そうした人々はすべて――エクアドルだけで数百万人、全世界では数十億人にものぼる――テロリストと化す可能性を秘めている。それは彼らが共産主義や無政府主義を信奉しているからでも本質的に悪人であるからでもなくひたすら現状に絶望しているからである(23-24頁)」。

     (*「デモクラシー・ナウ!」に出演するジョン・パーキンス氏。番組はこちら


https://youtu.be/v8Xsz62O-fU

 それでは、有能なエコノミック・ヒットマンとして成り上がった著者が、なぜ開発政策の舞台裏について告白するにいたったのか。そこには、大きく二つの要因が見て取れる。一つは、現地の人々と交流するなかで、年々罪悪感が膨らんできたことだ。もともとエクアドルでのボランティアをきっかけに国際開発の世界に足を踏み入れた著者は、EHMとなって途上国を「債務の罠」に陥れる一方、現地の人々の言葉を覚え、友情関係を育んでしまう「どっちつかずの人間」であった。それゆえ、アメリカの偽善に対する民衆の本音に戸惑い、しばしば弁明を強いられる状況に置かれてきた。だがどんなに言い訳を重ねたところで、自己嫌悪の念は払拭できず、その感情は年々高まるばかりだった。

 もう一つは、出世のために「魂を売った」自分とは対極的な生き方を選択し、暗殺された二人の政治指導者との出会いだ。その一人は、パナマのオマール・トリホス将軍。もう一人は、エクアドルのハイメ・ロルドス大統領である。「両者ともに、世界の巨大勢力に勇敢に立ち向かった。トリホスはパナマ運河を取り戻したいと願い、ロルドスは世界有数の石油企業から自国の天然資源を守るため強固な愛国主義の立場を貫いた。ロルドスもトリホスも共産主義者ではなかったが、自国の運命を決める権利は自分たちの手にあると考えていた」(235頁)。だが、まさにそれゆえに大企業やアメリカ政府にとっては脅威であり、取り除くべき存在だった。コンゴのルムンバ、チリのアジェンデ、ブルキナファソのサンカラなど、コーポレートクラシーとの癒着や汚職を拒んだ第三世界の指導者大半は短命に終わったが、それは偶然ではない。もしエコノミック・ヒットマンが失敗すれば、ジャッカルと呼ばれる刺客が放たれ、さらにジャッカルが失敗すれば、軍事介入という古いモデルが復活するからである。

 これらの経験を経て、著者は1980年にメイン社を辞職するが、その後も開発コンサルティング業からなかなか足を洗えなかった。マイアミに豪邸を構え、フロリダ湾をヨットで周遊し、顧問として高給を受け取る暮らしは、容易に手放せるものではなかった。そんな彼にとって最終的な引導となったのが、2001年9月のニューヨーク同時多発テロである。事件の二か月後、焼け焦げた残骸が散乱し、人肉の腐臭が漂うグラウンド・ゼロに立ったパーキンスは、アメリカ帝国の偽善に対する世界の激しい怒りに震撼する。一般の多くのアメリカ人にとって、テロは平和な日常を脅かす理不尽な出来事かもしれないが、毎日2万4000人の人々が飢餓のために死んでいる世界帝国の建設に従事してきた著者には、あまりにも多くの心当たりがあった。「アメリカの平和」こそ、南北間における構造的暴力の産物なのである。

 2004年に刊行された本書は、アメリカで巨大な反響を呼び、オルター・グローバリゼーション運動を背景に世界的ベストセラーとなった。それと前後するように、ラテンアメリカでは左派政権が次々に誕生し、アメリカとの対決姿勢を鮮明にしていった。とりわけエクアドルでは、2006年にラファエル・コレアが大統領に当選し、「不当債務」の帳消しを求めるなど、画期的な変化が見られた。一方、アメリカの軍事介入を被った中東では、戦争の廃墟の中から「イスラム国」が台頭し、シャルリー・エブド事件パリ同時多発テロなど、世界を絶えざるテロリズムの脅威にさらすようになった。なぜ世界はかくも激しい怒りに満ちているのか。「テロとの戦い」などを語る前に、もう一度、その原因について考えてみる必要があるだろう。ここに、その重要な手がかりがある。

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美・佐藤灯・金塚荒夫ほかです。
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●(コラム【金口木舌】)「沖縄版「今年の漢字」」は『落』…「いずれの「落」も県民の命に関わる」、抜本策は「撤兵」

2017年12月27日 00時00分37秒 | Weblog


沖縄タイムスの磯野直記者によるコラム【[大弦小弦]この国は住民の命より…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185363)。

 《安保を優先させる政治をとしない。普天間飛行場所属ヘリが普天間第二小の校庭に窓を落下させた事故で政府は18日、米側の説明だけを聞き入れ、飛行再開を容認した…児童や家族、住民が訴えた「飛ばさせないで」の声は黙殺された》。

   『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
       「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」

 なぜ、強く抗議しないのか。沖縄の人々のために、アベ様らはなぜ文句を言わないのか。結局、「日」も共犯で、「日米共犯」な訳ですね。
 《子どもを園庭で遊ばせたい》《当然の日常がほしいだけ》なのに、学校側や関係者がデマやヘイトで批判される始末。ヘイト屋やデマ者…その態度・人間性・思考のお粗末さよ。《問題のゆえんを知ろうともせず、手前勝手な意見をまき散らす。本土の基地撤去運動で沖縄基地が強化された歴史は棚に上げ、普天間を引き取る気のない本土側から「抑止力」を振りかざす無知で恥ずべき行為》。

   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
         どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?
   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
    「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
     「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
     《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
     手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性
     そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」

 沖縄タイムスの別の記事【部品調達遅れ、整備員不足…飛行可能な海兵隊航空機は4割 米ヘリテージ財団報告書】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185368)によると、《米海兵隊で、予算削減に伴い、部品の新規調達の遅れや整備要員の不足により、昨年12月31日時点で海兵隊が保有する全航空機の4割程度しか飛行できない状態であることが分かった。1980年代に導入され老朽化が進むCH53E大型輸送ヘリは後継機の開発が遅れ近年、事故が相次いでおり、背景には十分な整備が行き届いていない現状があるとみられる》。首相官邸や自民党・公明党本部の上空でも飛んでみればいい。

 琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄版「今年の漢字」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-634047.html)によると、《自然と「」が頭に浮かぶ。…▼いずれの「」も県民の命に関わる。米軍機墜落、部品落下がやまぬなら、飛行をやめるか、少なくとも飛行経路を改めるべきだ。抜本策は飛行場閉鎖だ。それは日米両政府の決断にかかっている》。
 「沖縄版「今年の漢字」」は『』…「いずれの「」も県民の命に関わ」り、その抜本策は《飛行場閉鎖》・「撤兵」で、番犬様には本国にお引き取り頂くことだ。でなければ、事件・《事故はまた起きる》。

   『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
      “茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」

 さらに、琉球新報の【<社説>CH53E飛行再開へ 米本国では許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-633426.html)によると、《米軍の不誠実な対応日本政府の米国追従ぶりは、目に余る。…CH53Eは2004年に宜野湾市の沖縄国際大学墜落したCH53Dの後継機。30年以上運用し、アフガニスタン紛争にも投入された。老朽化が進み部品が枯渇して、海兵隊航空機の中でも最も深刻な整備と即応性の課題が指摘されている。飛行可能は37%という米国報道もある。だから今回の事故が「人的要因」というのは説得力がない》。
 番犬様、属国の頭上では飛ばしてOKな訳ね? 「日米共犯」「在日米軍特権」の下でのトンデモな「思いやり」。

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/185363

[大弦小弦]この国は住民の命より…
2017年12月19日 07:27 磯野直 米軍ヘリ窓落下

 この国は住民の命より、安保を優先させる政治をとしない。普天間飛行場所属ヘリが普天間第二小の校庭に窓を落下させた事故で政府は18日、米側の説明だけを聞き入れ、飛行再開を容認した

▼「学校上空の飛行を最大限可能な限り避ける」は、これまで破られ続けた口約束。児童や家族、住民が訴えた飛ばさせないで声は黙殺された

▼政府の姿勢に呼応するかのように、学校に嫌がらせの電話やネットに書き立てる者がいる。「基地のそばに学校を造る方が悪い」「やらせだろ」。緑ヶ丘保育園に対する「自作自演」の中傷もやまない楽しんでいる気配すらうかがえる

▼いずれも普天間飛行場が沖縄戦中、国際法に違反して民間地を奪って造ったという史実が抜け落ちている。収容所から戻った人々は周辺の狭い土地で暮らさざるを得ず、行政もいびつな街づくりを強いられた

問題のゆえんを知ろうともせず、手前勝手な意見をまき散らす。本土の基地撤去運動で沖縄基地が強化された歴史は棚に上げ、普天間を引き取る気のない本土側から「抑止力」を振りかざす無知で恥ずべき行為

▼学校や園への嫌がらせをすぐにやめるべきだ。もし落下現場に自分や家族がいたらと、少しは想像してみてはどうか傷ついた人たちを二重、三重に痛めつけて「楽しむ」権利など、誰にもない。(磯野直
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●加害者性と被害者性の両面…米兵に《「ゴーホーム」と言ったが、「ご両親が待ってるよ」と付け加えた》

2017年12月10日 00時00分16秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの阿部岳記者による記事【「息子は元米兵」 米在住の女性、辺野古で戦争の愚かさ訴えた1カ月】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/176871)。

 《息子は元米兵。4回のイラク戦争派遣の合間に、名護市辺野古のキャンプ・シュワブに駐留した。そのゲート前で、米国在住の長島志津子さん(67)は1カ月間、戦争の愚かさを訴え続けた。「政治家にだまされないで」。息子の後遺症という被害者性と、歓迎されないまま沖縄に駐留した加害者性と》。

 「一度軍に入れてしまったら、もう手が届かないそこからは地獄だった」、「戦争は政治家がうまくやれば簡単に起こせる始まったら、本人と家族にとっては一生終わらない」…《「宿題はすごく大きいと思っています」。誰の子どもも戦争に行かせないように、まず沖縄から基地を撤去させる米国の地で、力を尽くす》。沖縄に番犬様を押し付け、破壊し、差別し、ヘイト者を野放しにするアベ様ら。
 どこの親が子や孫を戦地に行かせ、人殺しさせたいと思うだろうか? 《勝者総取り》という独裁的《特異な民主主義》の下…、《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項の創設…そんなアベ様政権を支持するということは、子や孫を戦地に行かせ、人殺しをさせるに等しい愚行だ。いい加減に、気付いてほしいし、目覚めてほしいい。「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」というスゴイ「民主主義」的選挙制度…そんなアベ様の「政」を支えてはいけない。

   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
    《二十代の自衛官の息子を持つ女性が、安保法に反対の声
     上げ始めた。息子に迷惑をかけぬよう、「縁を切った上での街頭活動
     「恨まれるよりも死なれる方がつらい」との思いに突き動かされている》。
    《「息子が部隊を辞めて無事ならいい、という話ではない。
     隊員一人でも、何かあってからでは遅い。行かせたいなら、
     憲法をねじ曲げ、海外の紛争地域に自衛隊を駆り出すことを
     決めた人が行けばいい」》。
    「「20XX年、再び戦争が始まった…」を間近に感じる昨今。さらには、
     経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制経団連が望む
     「1億総活躍社会」へまっしぐら。自公お維大地の議員に
     投票していていいのですか?」

   『●「米国の戦争に巻き込まれ息子が殺したり
     殺されたりするのは嫌だと思い、いても立ってもいられ」なかった
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、 
                 憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?
   『●「自分が何人殺したのかは覚えていない…
        人を殺したくなんかなかったけど…地獄のような日々だった」

 阿部岳さんのとても良い記事。そういった記者を憎む沖縄デマ者沖縄ヘイト者との違いがクッキリと顕われた。

   『●全国戦没者追悼式を前に…阿部岳さん「県民大会で、
            沖縄は再び「尊い犠牲」となることを拒否した」
   『●《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に
            持ち込む》(阿部岳さん)低民度…抗い続けねば
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「不屈」…「瀬長の口、耳、目を封じることはできても、
          八十万県民の五官の機能をとめることは不可能だ」
   『●本土ではアベ様が「さらなる強硬手段に出る権力基盤を手に」し、
                      《強烈な異義申立》が続く沖縄は無視…
   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
    「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
     「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
     《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
     手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性
     そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」

   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
          どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?
    《百田尚樹差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉
     〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして
     嘲笑を向けてきた〉》

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/176871

「息子は元米兵」 米在住の女性、辺野古で戦争の愚かさ訴えた1カ月
2017年11月29日 11:45 普天間移設問題・辺野古新基地 辺野古刻々

 息子は元米兵。4回のイラク戦争派遣の合間に、名護市辺野古のキャンプ・シュワブに駐留した。そのゲート前で、米国在住の長島志津子さん(67)は1カ月間、戦争の愚かさを訴え続けた。「政治家にだまされないで」。息子の後遺症という被害者性と、歓迎されないまま沖縄に駐留した加害者性と。感情を揺さぶられる日々を終え、29日に沖縄をたつ。(北部報道部・阿部岳

     (米軍キャンプ・シュワブゲート前で、海兵隊員に帰国を訴える
      長島志津子さん=28日午後1時半、名護市辺野古)


 青森県出身で、夫の転勤を機に米ニューヨーク州に移住した。一家の運命は2001年9月11日、米同時テロで変わる。米国の大学に通っていた息子(39)が「国を守る」と、日本国籍のまま海兵隊に志願した。

 息子が志願した海兵隊を、沿岸警備隊と勘違いしていた。試験に落ちると思った。国連決議もないまま、戦争が始まるとは思わなかった

 全ての歯車が少しずつ狂った結果、息子は戦地に行った。「一度軍に入れてしまったら、もう手が届かない。そこからは地獄だった

 息子は計4回、通算2年間のイラク派遣を経て無事に生還できた。10年に除隊したが内向的になり、友人とも絶縁状態に。一緒に住む長島さんともほとんど会話がない。爆風で頭を打った後遺症か、記憶力も悪くなっている。

 話の断片から「自爆テロの現場で死体の片付けをした」ことを知った。人をあやめたかどうかは聞けない。「戦争は政治家がうまくやれば簡単に起こせる。始まったら、本人と家族にとっては一生終わらない

 葛藤の末、息子がいた沖縄に来たのは10月30日。連日、シュワブゲート前で辺野古新基地建設への反対運動に加わった。通りすがる米兵が息子と重なる米兵は殺人者という仲間の言葉には涙がこぼれた

 一方で、戦後沖縄が経験した米軍による事故、性暴力の歴史を学んだ。「どれだけつらい思いをされてきたか…。米兵が憎まれるのは仕方がない、と消化できた」と語る。

 米兵に対しては仲間と同じように「ゴーホーム」と言ったが、「ご両親が待ってるよと付け加えた

 28日午後、この日最後のゲート前集会でマイクを握り、息子が米兵だった事実を仲間に初めて明かした。

 「宿題はすごく大きいと思っています」。誰の子どもも戦争に行かせないように、まず沖縄から基地を撤去させる米国の地で、力を尽くす
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●「父は業界紙の記者…今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」」…いまや「下足番」新聞

2017年11月23日 00時00分07秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



日刊ゲンダイの望月衣塑子記者へのインタビュー記事【著者インタビュー 東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691)。

 《東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした…誰が見ても『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか》。

   『●メディアの仕事を見失い、「自制心と自浄作用を失った
            マスコミ権力」=「下足番」・読売、広報紙・産経
    「《情報を集め分析し国民に知らせるのが…メディアの仕事
     であるはずなのに、それを見失い、《自制心と自浄作用を失った
     マスコミ権力》とは…「下足番」・読売であり、もはや新聞とさへ
     呼べない、《偽情報と差別言辞が飛び交うネット右翼の温床》を
     デマ源としたアベ様広報紙・産経

   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
      「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ
    《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
     機関紙
であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
    《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
     飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
     入れるな! これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げた
     というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
     逆上してしまったということなのだろう》
    《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
     あさましい連中
が作っている新聞はもう読むのはやめて…》

 《権力組織が嫌い》だった《父は業界紙の記者…今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」》…その読売は、《報道姿勢が政権寄り》は昔から変わらず。いまや「下足番」新聞。望月記者が行かなくて、正解。
 最低の官房長官の迷言「ここは質問に答える場所じゃない」…それを誰も何とも思わないのね、そんな惨状な、矜持無き記者連中。「下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、「国民への背信行為」を自分自身で行っている」、そういうことを炙り出せるような優れた記者がきちんと、記者会見で対峙できないものかね。「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」なはず。

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
     「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」
   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
     「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
         =「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
        かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
   『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
      「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機
   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
               「国民への背信行為」を自分自身で行っている
   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
                      「ここは質問に答える場所じゃない…」?
    「《あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りに》《安倍政権に対して
     メディアがいかに従順であるか》《その「当たり前」が、ずっと
     あの会見場にはなかった》…。ニッポンでは、
     迷言「ここは質問に答える場所じゃない」が続いているようです、
     《予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない
     記者たち
》による最低の官房長官の記者会見」
    「望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、
     一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、
     2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691

著者インタビュー
東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」
2017年11月16日

     (「新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメ」
       と望月記者/(C)日刊ゲンダイ)

 予定調和が恒例の官邸会見で、明瞭な声で質問する女性記者。今年4月以降、一躍有名になった東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした。


■人格攻撃に近い言葉責めも

   「名前が知られるようになってから、脅迫や弾圧もありました。
    でも屈したり、口を閉ざすのは納得いきません。誰が見ても
    『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、
    なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか。
    私が聞くのは単純で素朴な疑問なんですよ」

 彼女の原動力は、正義感や使命感の前にある、もっと根本的な「違和感」や「疑問」でもあるのだ。支局勤務時代に鍛えられた不屈の記者魂は、日歯連ヤミ献金疑惑事件の報道で開花。東京地検特捜部の事情聴取にも、ひとりで立ち向かった。

   「うちの会社、実は法務部も広報もないんですよ。それでも当時、
    先輩が『記者としての矜持を貫け』と説いてくれたおかげで、
    人格攻撃に近い言葉責めにも耐えられました」

 整理部へ異動となり、現場を離れて悶々とした時期もある。事件取材の腕を買われ、他紙から声がかかったことも。東京新聞に残ったのは、今は亡き父の一言お父さん、読売だけは嫌なんだよ」が大きいという。

 

   「父は業界紙の記者でしたが、若い頃、安保闘争に明け暮れ、
    権力組織が嫌いでした報道姿勢が政権寄りの読売新聞には
    距離を置いていましたね。当時、読売は事件に強くて、国税庁や
    特捜部の事件をやりたかった私は読売に移籍を決心していたんです
    けどね。もし読売に入っていたら、官邸会見に出て社会部的な
    追及もできず、この本も出せなかったかもしれません」


■「政治や制度を変えられるところまでつなげたい」

 官邸会見は8月半ばから質問が制限されるようになった。それまでのルールが変えられ、今ではほとんど官邸側の広報官が質問を打ち切ってしまうという。おまけに著者が質問しようとすると「臆測で質問しないように」と必ず一言付け加え、印象操作をするようになった

   「記者の質問に対し答えをはぐらかすことも増えましたけど、
    逆に自らの首を絞めることになるんじゃないかな。一方、
    政治部記者の情報源は政治家であり、怒らせたらアウト
    というのは分かります。でも彼らも政権に対して疑問が
    いくつもあるはず。逆に、蓮舫さんや稲田朋美さんの記者会見では
    異常にしつこかったでしょ? なぜ官邸でも同じように聞かないんでしょうね

 おかしいことはおかしいと声に出し、権力の不正や横暴を追及する姿勢は今後も変わらない。

   「14年に自民党が民放テレビ局に『公平中立、公正を要望する』文書を
    送って以降、テレビは安倍1強にモノが言えない空気になりました。
    でも局内には『やっぱりおかしい』と思っている人が確実にいます。
    そことつながったので、連携しているように見えなくても、みんなでやるぞ、
    ひとりじゃないぞという気持ちです。日刊ゲンダイさんは言うまでもなく
    どんどんやってるし(笑い)、ネットへの発信の仕方もうまいので、
    うちは見習うべきと思っています」

 森友学園加計学園問題はもちろんのこと、武器輸出問題、性犯罪捜査の問題点など、取材したいテーマは尽きない。

   「伊藤詩織さんが受けた性暴力被害の問題も、フェードアウトしないよう
    追い続けたい。相手は犯罪行為を全面否定しましたが、
    浮き彫りになった問題点がたくさんあります。性犯罪捜査の現場は
    男性ばかりとか、性犯罪被害者の救済制度が整っていないとか。
    新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメだなと思っています。
    政治や制度を変えられるところまでつなげたいですね」

▽もちづき・いそこ 1975年、東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、東京・中日新聞社入社。県警・東京地検特捜部担当で事件を中心に取材。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑を追及、自民党と医療業界の利権構造を暴く。その後、社会部記者として、防衛省の武器輸出などをテーマに取材。「武器輸出と日本企業」「武器輸出大国ニッポンでいいのか」などの著書がある。
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●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?

2017年11月16日 00時00分58秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



リテラの記事【百田尚樹から「娘は中国人の慰み者」と侮辱された「沖縄タイムス」記者が官邸、警察、ネトウヨの横暴に反撃】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3576.html)。

 《百田尚樹差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉…〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた〉》。

 ここ最近の沖縄で行われてきた不条理をコンパクトにまとめたリテラの記事。安倍政権による、沖縄への人権も法律も無視した力による支配》《あらゆる国家権力が動員され、暴圧の嵐が吹き荒れた》《人権や市民的自由が否定され、権力が意のままに振る舞う》《沖縄市民を欺く小汚いやり口》《そこで警察が市民におこなったのは、まさに暴力だった》《重大な人権侵害》《白昼堂々と露骨な弾圧が実行》《権力を笠に着てやりたい放題の限りを尽くす安倍政権の蛮行》《市民が国家権力による圧倒的な暴力に晒される》《市民に対する権力の凄まじい暴状の数々々々々…。
 いまも沖縄デマを撒き散らす百田尚樹氏ら…態度・人間性・思考のお粗末さ。「謙虚」「真摯」の欠片も無し…逃げるは恥だし役立たず息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中の何と醜いことか。それらココロ卑しき人々の沖縄デマは《あまりに下劣》。

   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
    「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
     「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
     《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
     手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性
     そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」

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http://lite-ra.com/2017/11/post-3576.html

百田尚樹から「娘は中国人の慰み者」と侮辱された「沖縄タイムス」記者が官邸、警察、ネトウヨの横暴に反撃
2017.11.10

     (阿部岳『ルポ沖縄 国家の暴力 現場記者が見た
              「高江165日」の真実』(朝日新聞出版))

 先の衆院選においても示された民意をまたも無下にし、政府は辺野古の新基地建設で新たな護岸工事に着手した。そして早速、昨日には、沖縄の現状を発信してきたヒップホップミュージシャンの大袈裟太郎氏が、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕された。一部報道では「交通整理中の警察官から合図灯を奪い取った」ことが理由と報じられているが、大袈裟氏は本日午後には釈放されており、でっちあげ逮捕の可能性が濃厚だ。
 しかし、今後、辺野古における反基地運動に対する政府・警察による強硬姿勢はいっそう強まっていくだろう。事実、警視庁はこの護岸工事に合わせて、高江につづいて警視庁の機動隊員を100人規模で投入している。
 さらに耳を疑ったのは、菅義偉官房長官の発言だ。6日の記者会見で、辺野古とその周辺の3区に直接振興費を支出することについて問われた菅官房長官は、こんな言葉を吐いた。

   「反対運動の違法駐車や交通量の増加で騒音が激しくなったことに
    対応するのは自然なことだ

 この振興費支出は新基地建設に反対する名護市を介さず地元を懐柔しようとする露骨なバラマキだが、よりにもよってそれを菅官房長官は「反基地運動の迷惑料だと言ってのけたのである
 安倍政権による、沖縄への人権も法律も無視した力による支配──。しかし、これは言うまでもなく沖縄ではなく日本全体の問題だ。


沖縄タイムス記者が高江で政府・警察がふるった暴力をあらためて告発

   〈きょうの沖縄は、あすの本土である

 そう警告するのは、今年8月に発売された『ルポ沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実』(朝日新聞出版)だ。著者は高江に通いつめ、市民に対する権力の凄まじい暴状を目の当たりにしてきた沖縄タイムスの阿部岳記者だ。

   〈政府がヘリパッド「完成」を宣言する12月22日までの165日間、
    あらゆる国家権力が動員され、暴圧の嵐が吹き荒れた。それは
    辺野古で記録された最大瞬間風速をはるかに上回る〉
   〈ここは日本なのか、と目を疑うことがしばしば起きた。戦後日本が
    表向き保障してきた人権や市民的自由が否定され、権力が
    意のままに振る舞う。これは戒厳令なのだ。そう説明するほかになかった〉

 ご存じのとおり、高江のヘリパッド建設工事は昨年の参院選の翌日から資材搬入がおこなわれた。あまりにあからさますぎるやり方だが、このとき沖縄タイムスは「不意打ちまたも」とタイトルに打っている。
 というのも、たとえば2013年にも埋め立て申請書類を報道陣の目を盗んで関係のない部署に持ち込むという方法をとり、このとき、当時も防衛相だった小野寺五典は花見会を開いて記者を油断させた上、後日におこなわれた講演会では「こういうの(提出の様子)がメディアに映れば映るほど反対が広がっていく」「カメラは一つも撮っておらず段ボールの写真しかない。うまくいった」などと述べたのだという。沖縄市民を欺く小汚いやり口はいまにはじまった話ではないのだ。
 しかし、それでも〈14年の辺野古着工から、構図ははっきり変わった〉と阿部記者はいう。〈曲がりなりにも中立を守って〉きた警察だったが、この年から政権の完全な操り人形となり、市民の強制排除を繰り返すようになった。そして、住人が約140人の高江においては、500人の機動隊員を動員した異常な状況をつくり出したのである。
 そこで警察が市民におこなったのは、まさに暴力だった
 たとえば、工事に抗議していた50代の女性は街宣車の上で機動隊員に引きずり下ろされないようにとビニール紐で身体を固定した。しかし、首に巻かれたそれを、機動隊員は両方向から引っ張った。女性は「こうして殺すんだ!」と叫んだという。

   〈ただ命令に従い、暴力を振るう機動隊員に、戦場の兵士が重なった
    こうして戦争が始まるんだ。こうして犠牲が生まれるんだ――。
    ひもはすぐに緩んだが、体の力が抜け、意識が遠ざかった。
    全身がしびれ、頭がひどく痛かったことを覚えている。近くにいた女性が
    「何やってるの! 死ぬでしょ!」と抗議していた〉

 この日、3人が病院に運び込まれたというが、阿部記者は〈警察が救急車を通したことすら意外に思えた。それくらいの無法状態だった〉と綴っている。
 抵抗する市民たちに警察がおこなった力づくの排除。腕を力いっぱいに掴む。ロープで縛りつける。〈笑いながら「首も絞まっちゃうよ」と言った警官〉もいたという。その壮絶な現場ルポを読むと、死人が出なかったことが不思議なくらいだ。


国連で沖縄の弾圧を告発した反基地リーダーに官邸が報復

 さらに、テント村をつくろうと市民が屋根代わりのブルーシートを広げただけで機動隊員約40人が流れ込み、シートが持ち去られたこともあったという。

   〈市民が機動隊員に向かって叫ぶ。

      「泥棒! 警察呼ぶよ!」

    それは根源的で、絶望を含んだ問いだった。警察が違法行為をしたら、
    いったい誰に頼ればいいのか〉
   〈市民よりも、機動隊の行為の方が犯罪の要件を満たしている。強盗に、
    器物損壊。証拠の写真も撮った。だが捜査をする者がなく
    当然のごとく不問になった〉

 一方、警察は嫌がらせ行為もおこなった。法的根拠も怪しいゲリラ検問。個人情報の聞き出し。「友達に会いにいく」という車は通し、抗議のプラカードを所持していた運転手は車を止めさせる。まさに〈思想による選別そのもの〉である。さらに、警察車両に工事作業員を乗せて現場に送ったり機動隊員が基地建設会社のトラックに乗って移動する様子も目撃されるなど、〈警察と沖縄防衛局、建設会社の完全な一体化〉は一目瞭然だった。
 このような警察の無法地帯化のなかで逮捕されたひとりが、反基地運動のリーダーであり精神的支柱である山城博治さんだ。
 山城さんは有刺鉄線1本を切断した器物損壊で逮捕され、その後、傷害と公務執行妨害の容疑で再逮捕。どう考えても任意の事情聴取を行うのが筋の事案だが、なんと約5カ月も拘留され、家族とさえ接見が許されなかった
 こうした重大な人権侵害に対しては、国連の表現の自由に関する特別報告者であるデービッド・ケイ氏が「不均衡な重い罪を課している」と指摘する報告書を国連人権理事会に提出。また、山城さんはジュネーブでおこなわれた国連人権理事会に出席し、「自供と抗議運動からの離脱を迫られた」「日本政府が人権侵害をやめ、軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求める」と訴えた。〈国内で被告人席に座らされた博治が、国連で逆に政府を告発する〉という事態となったのだ。このとき、国連スタッフたちは「山城議長は人権の擁護者である」「今後も見守っていく。安心してほしい」と述べたという。
 この「人権の擁護者」の逮捕の背後に見え隠れするのは、官邸の影だ。

   〈国家意思としての博治逮捕が現実になったのは首相官邸の司令塔、
    官房長官の菅義偉が沖縄を訪れた9日後だった。菅は10月8日、
    自衛隊ヘリから建設予定地を視察した後、ヘリパッドを16年内に
    完成させると宣言していた。
      工事を加速させるため、リーダーを狙い撃ちして現場から引きはがす
    現場の機微も世論への配慮も吹き飛び、白昼堂々と露骨な弾圧が実行された〉

 これらの「国家の暴力」を、沖縄の問題、沖縄の山奥で起こった出来事と捉えていていいのか。阿部記者が指摘するのは、〈政府の暴走を本土の無関心が可能にしている〉ということだ。実際、2016年末に防衛省関係者は、高江であれだけ機動隊員を大量に動員し、市民を逮捕したにもかかわらず「本土」で批判が広がらなかったことを「成果の一つ」だと沖縄タイムスの記者に語ったという。


百田尚樹の差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉

 いや、「本土」無関心でいるばかりか沖縄への差別まで助長させているのが実態だ。その筆頭が『ニュース女子』問題であり、沖縄デマを垂れ流しているネトウヨ文化人の“活躍”だろう。
 そうした現実とも阿部記者は向かい合う。阿部記者は先日10月27日に名護市で講演会をおこなった百田尚樹氏が、高江の反対運動の現場に行ったときのことについて「中国や韓国から来ています(と参加者の内訳を同行者に説明され)、嫌やなー、怖いなー、どつかれたらどうすんの(と返した)」と話したことに対し、その差別性を本人に問いただした。
 しかも、11月6日付けの阿部記者が執筆したコラムによると、〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた〉といい、挙げ句、「中国が琉球を乗っ取ったら、阿部さんの娘さんは中国人の慰み者になりますまで言われたのだという。
 百田氏の発言はあまりに下劣で言葉を失うが、さらにネトウヨは先日放送された関西のニュース番組『キャスト』(朝日放送)の取材を受けた阿部記者が「中間中立で報道しているという気は確かにない」と発言したことを「やっぱり偏向している」などと攻撃している。
 しかし、権力を笠に着てやりたい放題の限りを尽くす安倍政権の蛮行の前では、「中間中立」の報道こそが「偏向報道」と呼ばれるべきだ。市民が国家権力による圧倒的な暴力に晒されるなか、市民の側に立って報道する国家の欺瞞を指摘する権力と市民の力の差を考えればそうしなければ「公正」な報道とはけっして言えない
 阿部記者は、本書のなかでこのように綴っている。

   〈沖縄の山奥で起きるこういう現実を山奥に封じ込めさせないため、
    記者は足を運んだ。高江ではこの国のむき出しの権力、本当の姿が
    表れていた。それを記録し、有権者に判断材料を提供することが、
    民主主義を機能させるために欠かせない。警察までが中立の立場を
    放棄した後、第三者は私たち記者しかいなかった
   〈きょうの沖縄は、あすの本土である〉。

 沖縄と同じことが、いつ「本土」で起こってもおかしくはない。市民の立場から警告を発する沖縄メディアの然るべき姿勢を見て、「本土」メディアは猛省してほしい

(編集部)
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●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ

2017年11月09日 00時00分10秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/166154)。

 《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性。そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。

 リテラの記事【百田尚樹が沖縄・高江に出張って謎のヘイトデマ撒き散らす“反対派テント村に漢和辞典が!→中国人いるのかも”】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3555.html)によると、《我那覇真子氏。この組み合わせだけで、沖縄米軍基地反対運動を揶揄し県民を貶める意図がプンプンしてくるが、おまけに前沖縄県知事の仲井眞弘多氏と元名護市長の島袋吉和氏が「呼び掛け人」となっているのだからクラクラしてくる》。

 リテラ編集部ならずとも、頭が《クラクラしてくる》。《チャンネル桜沖縄支局の常連メンバー》な我那覇真子氏はまだしも、《前沖縄県知事の仲井眞弘多氏と元名護市長の島袋吉和氏が「呼び掛け人」となっている》…って、正気なのだろうか?
 アベ様の「ト」なオトモダチ、「国難様・アクマ様・アベ様に魂を売った売文センセ」百田尚樹氏の脳内の配線は大丈夫なのか? 無関心な「本土」や一部の正気でないマスコミはまだしも、沖縄の市民の皆さんの中にもセンセのファンがいらっしゃるのかな…? だとすると、大変に哀しい。《沖縄 ダ イ ス キ》という口先サービスに尻尾を振っていていいの、仲井眞元県知事ら?
 取材に訪れた阿部岳さん(勇気あるな~、感心します。悍ましく、聞くに堪えないでしょうに…)を、聴衆を前に、個人攻撃できるセンセのセンス、《最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた》センセのセンス…、センセの態度・人間性・思考に聴衆の皆さんは何も感じないのだろうか? ここで言う、センセの仰る「悪魔」とは一体誰のこと? 新聞社のこと? それとも、聴衆の皆さんを含む「沖縄市民」のこと? 理解に苦しむ、不思議な表現だ。

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力は全てのメディアの 
          言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●脳内回路は大丈夫?? 自民党若手の脳内では、 
          「憲法学者達<<百田尚樹氏」という訳だ!?
    《沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、
     百田氏は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない
     あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に
     取られれば目を覚ますはずだ」と主張した。
       懇話会は木原稔青年局長が代表で、首相側近の
     加藤勝信官房副長官や萩生田光一・党総裁特別補佐も参加した》

   『●翁長知事「がくぜんとしている、日本の将来に禍根を残す」・・・
                     深層心理に「沖縄だからいいや」の醜さ
   『●芸術家との意見交換を通じて「心を打つ『政策芸術』を立案し、
                     実行する知恵と力を習得・・・だそうです
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
    「辺野古破壊高江破壊による「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様や、
     スガ殿・百田尚樹氏などのその酷い取巻き連中。
     何のためらいも無く、「番犬様」に貢ぐ非道」

   『●むき出しの「言論弾圧政党」: 東京新聞社説
       「沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で抗議すべきこと」
   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●高江破壊: 「沖縄・地域住民弾圧隊」による
      「市民に対する暴虐としか言いようのない異常な光景」
    《前述の「文化芸術懇談会」では、作家の百田尚樹氏が
     「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」と言い、
     「もともと普天間基地は田んぼのなかにあった。周りに何もない。
     基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、いまや
     街の真ん中に基地がある」などと語った。無論、これは
     事実無根の嘘であり、沖縄戦で住民が収容所に入れられている
     あいだに米軍が土地を占領し普天間基地を建設、土地を奪われた
     住民は米軍に割り当てられた基地周辺の土地に住まざるを
     得なかったという歴史を百田氏は踏まえていない》
    《その“言動様式”は、当然、ネット右翼にも継承されている
     百田氏のように沖縄にかんするあきらかなデマを彼らは拡散し、
     現在も高江で行われている市民の抗議に対しては、
     〈フランスのISも、沖縄でダンプを運転すれば良かったのに〉
     〈アホちゃうか沖縄土人〉〈嫌なら沖縄出てけばいいのに〉などと、
     差別意識を露わにするのだ》

   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
      「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
    《安田が本書の取材を始めたきっかけは、昨年6月に自民党の
     「文化芸術懇話会」で作家の百田尚樹が発した
     「沖縄の2紙はつぶさなあかん」発言だった。本書は、百田と
     出席議員の発言内容を詳細に書き起こし、反証するところから
     始まる。たとえば、百田のこの発言だ。
       「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。
        基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、
        いまや街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのはわかるが、
        そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる」
     安田は、地元の古老の証言や郷土史誌の記述から、
     この百田発言が全くの事実無根であることを示す。》
    《安田はこうして記者たちを訪ね、資料を掘り起こしながら、さまざまな
     「嫌沖」の俗説・風説を覆す証言や記録を拾っていく。
     「沖縄経済は基地依存」という神話
     「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷
     「沖縄の新聞は基地のことばかり書いている」という
      全国メディアからの揶揄
     「沖縄の新聞が反基地・政府批判を扇動している」という誤解……。》

   『●言いすぎを謝罪・撤回した石嶺香織宮古島市議…
       もはや「見せしめ」、「卑劣」なイジメ、あざとい「狙い」
   『●《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告…
             出稿側も「ト」なら、掲載側も「報道」の放棄
    《うわ、また出たよ……22日付の読売新聞産経新聞朝刊を見て、
     こんなセリフが思わず口をついて出た。例の報道圧力団体
     「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)がまたぞろ
     “意見広告”を掲載していたのだ…同会の中心人物たちが
     安倍晋三応援団だらけであることや、賛同人の多数を
     日本最大の右派団体日本会議の関係者が占めていることなどを
     報じてきた…またまた読売と産経に推定ウン千万〜1億円弱も払って
     出した一面カラー広告…「視聴者の会」代表になった百田尚樹
     「テレビの24時間停波」を主張》

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/166154

[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた・・・
2017年11月6日 07:00 阿部岳 百田尚樹

 作家の百田尚樹氏から「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた。出世のために初心を捨て、偏った記事を書いているからだという。数百人の聴衆がどっと沸き、私も笑ってしまった

▼先月末に名護市で開かれた講演会。事前に申し込んで取材に行くと、最前列中央の席に案内された。壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた

 

▼特異な状況だからこそ、普通に取材する。そう決めたが、一度メモを取る手が止まった。「中国が琉球を乗っ取ったら、阿部さんの娘さんは中国人の慰み者になります」 

逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性。そして沖縄を簡単に切り捨てる思考

▼百田氏は2015年に問題になった自民党本部の講演でも「沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と話している。県民は実際に沖縄戦で本土を守る時間稼ぎの道具として使われ、4人に1人が犠牲になった歴史に向き合えば本土の側から口にできる言葉ではない

 

差別と卑怯(ひきょう)は続く。百田氏はなおも「反対派の中核は中国の工作員」などとデマを並べ、沖縄への米軍基地集中を正当化する。「沖縄大好き」というリップサービスがむなしい。(阿部岳
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●アベ様や自公お維も厭、小池氏やトファ・キトも嫌…民主主義・平和主義を愛する「こんな人」達が結集を!

2017年10月01日 00時00分06秒 | Weblog


リテラの記事【「希望者は全員公認」は嘘! 小池と前原が密約したリベラル排除と民進から希望への上納金】(http://lite-ra.com/2017/09/post-3480.html)。

 《はっきり言って、これはまさに「悪魔との取引」であり、小池新党に魂を売ったも同然…》。

 名を捨てて、取ったと主張する「」=「」も取られていることに、何の罪の意識も無い無責任政治「屋」前原氏。

   『●「選ぶ側の目こそ問われる」「有権者も…
     「二物」を許すほど甘くはなかろう」…サギ師を見抜く甘くない目
   『●自民党亜種トファ・キトの「反作用として期待されるリベラルの結集」
                            …それが最後の望み・希・希望


 アベ様自公政権の継続が「最悪」の事態かと思っていましたが、それどころではない事態が待っているようです。「地獄」の事態とでも言いましょうか。ヒトラー政権を倒すために、別のヒトラーという「悪魔」「」を用いる…一体誰がそんなものに期待しているのか。
 「自民党をぶっ壊す」と言っていた方(結局、自民党は破壊されず、新自由主義でニッポンが破壊)が居ましたが、自民党亜種トファ・キトの小池百合子「ト」知事は「民進党をぶっ壊した」とさ…。
 この間不思議でしょうがないのだけれど、民進のカネと組織をなぜキトが使えるの? なぜキトに差し出すの? 民進に残る人たちが政党交付金と組織を利用して選挙を戦うべきであり、トファ・キトに吸い取られて、リセットされた非民進党の方々は、キトのお金と組織で選挙を戦われるべきだと思うのですが…? 不思議。民進壊憲派が脱党・吸収されて癒党キトのカネと組織で戦い、「民」共「進」99%民衆の味方な民進立憲派こそが、民進に残り、民進党のお金と組織を使って、さらに、リベラル派で野党共闘した上で、選挙を戦うのがスジ。なんで解党なんだ? 滅茶苦茶じゃないか!?

   『●自公お維トファへどうぞ、どうぞ! 
     …室井佑月さん「野党はほんとうに99%民衆の味方なのか」
   『●アベ様に「対峙」? 「新たな選択肢」提示? 
      「民」と共に「進」む気の無い党はついに自民党に「擬態」
   『●室井佑月さん、「民進党のせいで負けたってこと、
          民進党の人たちだけがわかってないのか?」

 アサヒコムのコラム【室井佑月「安倍首相、最強」】(https://dot.asahi.com/wa/2017092700016.html)によると、《そう思えば、政治家が政治家でいるのは弱者救済のためなんて、ただの幻想と諦められる。国のトップがそうなんだから、正義のために闘うメディアってのもただの幻想。みんな人間。自分の権力を長く保ちたいし、お金が好きだ》。
 そういった最強政治「屋」から「悪魔」・「」な政治「屋」へ…そんな大政翼賛体制な独裁社会でいいの?
 「ナチ党が攻撃したとき」は「アベ様が攻撃したとき」だとばかり思っていたら、「キトも攻撃したとき」に、いつのまにか…。マスコミも含めて、非立憲主義・非平和主義な単なる反アベ様派は「キトによる攻撃」に熱狂していますが、気付いた時には大政翼賛体制な独裁社会に。

   『●Nuclear:「核」と「原子力」の使い分け
    「講演のなかで、ホロコーストをまぬがれ強制収容所から生還した
     マルチン・ニーメラー牧師の「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
     という詩を引用をしてます:

      ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、
      共産主義者でなかったから何もしなかった。

      ナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、
      社会主義者ではなかったから何もしなかった。

      学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、
      まだ何もしなかった。

      ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した
      ― しかし、それは遅すぎた。」

   『●アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」、
      ニーメラー牧師「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」


 アサヒコムの記事【「森友&加計疑惑隠し解散」のツケ】(https://dot.asahi.com/wa/2017092800033.html)によると、《安倍首相の解散総選挙の本当の動機は何だったのか。やはり土俵際まで追い詰められた森友・加計疑惑からの〝逃亡〟だろう》。
 その「ツケ」が市民に向けられ、ニッポン社会が大政翼賛体制に向かって行くなんて…。「最強」のヒトラーの後ろに、もう一人、「悪魔」「毒」なヒトラーが控えていたとさ。

 東京新聞の記事【衆院選の連携で3知事が会見へ 30日夕、小池、松井、大村氏】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017092901001239.html)によると、《松井一郎大阪府知事大村秀章愛知県知事…。希望の党の細野豪志元環境相は日本維新について「政策的な部分での親和性は相当ある」と共同歩調を取る可能性に言及》。また、東京新聞の記事【首相けん制「政策抜き」 「ブームから希望生まれず」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201709/CK2017092902000113.html)によると、《「私たちは誠実に愚直に具体的な政策を訴える。厳しい選挙戦だが、身を引き締め全力投入したい」とも強調…。…山口那津男代表…は「自公政権か、はたまた違う政権かを選択する選挙だ」》…いやぁ、違うでしょ。巨大な壊憲派か、平和主義派かを選択しないと。
 それにしても、「親和性の相当ある」癒党お維や大村知事、ここに名前は出ていませんが、河村たかし市長…と共同歩調。先に、匂い・腐臭を嗅ぎつけて寄ってきた(あえて差別する…真の意味で「キ」「ト」な)中山恭子氏や中山成彬元文部科学相…。選挙後には、自公も合体し、巨大な拡大大政翼賛会…反吐が出ます。

 東京新聞の記事【「護憲」どこに託せば】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092902000124.html)によると、《自民党を含め衆院選の候補者の多くが改憲に前向きな政党から出馬することになりそうだ。改憲反対の立場で、野党共闘に期待した有権者は投票先を見失う可能性がある。民進など野党四党による共闘を求めてきた市民団体の呼び掛け人、山口二郎法政大教授は「民進全員が希望に合流したら、リベラルの立場にある有権者にとって積極的な選択肢はなくなる」と失望感を隠さない…牧原出(いづる)教授(政治学)は「現状では小池新党の立ち位置が分からない。リベラル支持者の気持ちが落ち着かないのはよく分かる」と話す。今後、民進の護憲派などが排除される可能性も指摘し、「リベラル派は自力で結集を図るしかない。その結果、一つの核ができるかもしれない選挙の構図はまだ固まったと言えない」と述べる》…そうだ。

 また、アサヒコムの記事【小池都知事は民進党解党でも「ブランドは安売りしない」】(https://dot.asahi.com/wa/2017092800078.html)によると、《民進党がいよいよ”解党”される…会場には「これが政治のダイナミズムだよな」などと笑顔で雑談する議員もおり、党が消滅するとは思えないような和やかなムード。役員席では終始、腕を組んで険しい表情だった枝野幸男代表代行や、悲しげな表情を崩さなかった辻元清美氏などの姿が印象的だったものの、全体的には前原氏の提案に肯定的な議員が多いようだった》…という絶望的な内情。
 トファ・キトの「反作用として期待されるリベラルの結集」…それが最後の望みなのですがね。
 トファ・キトの小池「ト」知事は「民進党をぶっ壊した」わけですが、リベラル派は座していていいのですかか? 何の反撃もしないの? 前原氏は《希望者は全員公認》と希望的観測、一方、キト党首は《あり得ない》と、アマちゃんな民進議員を絶望へ。対抗馬を出さないなんて云う密約・希望的観測をエサに尻尾を振ってどうする。小池氏に「選別」され、「排除」を怖れて〝踏み絵〟を踏みつけ、矜持を捨てる訳ね。希望していない方は居ないのですか……? なぁ~んだ、自民党と変わらないじゃない。誰一人、戦争法に反対し平和憲法を守ろうという矜持ある人は居ないのね? 平成の治安維持法にも賛成なんだ? 最大野党・民進にはヘタレばっかりだったとはね、呆れる。


   『●高江破壊: 「沖縄・地域住民弾圧隊」による
      「市民に対する暴虐としか言いようのない異常な光景」
    《リテラ…『酷すぎる安倍政権の沖縄いじめ…米軍属事件対策の
     防衛省パトロール隊が基地反対派を監視!
     小池百合子も沖縄ヘイト』…小池百合子・東京都知事候補も、
     沖縄バッシングに加担してきた人物だ。沖縄担当相だった》

   『●「選挙上手・戦略家」氏は羽衣の下には剣と鎧を纏い、
                 スネにもお金にまつわる多数の傷が…

 最後に、沖縄紙の論調。
 琉球新報の【<社説>衆院解散 民意実現の好機にしたい】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-584965.html)によると、《民意を踏みにじる安倍政権に、改めて沖縄の強固な民意を示す選挙と位置付けたい。…新党「希望の党」への民進党の合流など野党再編の動きが加速化…。有権者は政策をしっかり吟味して投票することで、国民としての責任を果たしたい》。
 沖縄タイムスの【社説[沖縄選挙区始動]「辺野古」の是非明確に】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/149376)には、《3区の玉城デニー氏…小池氏が打ち出している憲法改正・安全保障政策と玉城氏の主張には隔たりがある。…1区は前回同様、共産党の赤嶺政賢、自民党の国場幸之助、維新の会の下地幹郎の3氏の争いになりそうだ。「非自民・非共産」の姿勢を示す希望の党に下地氏が接近することになれば1区の状況も変わってくる可能性がある》。
 強調しておくべきことは、トファ・キトの小池党首は沖縄ヘイトでもある。

 自公とお維が、キトと手を結ぶ巨大「大政翼賛」体制な社会がニッポンの民意とは思いたくない…。 
 真の野党共闘を! アベ様や自公お維も厭、トファ・キトも嫌…民主主義・平和主義を愛する「こんな人」達が結集しましょう。政治「屋」ではなく、そんな政治家を一人でも多く国会へ。

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http://lite-ra.com/2017/09/post-3480.html

「希望者は全員公認」は嘘! 小池と前原が密約したリベラル排除と民進から希望への上納金
2017.09.29

     (前原誠司HPより)

 本日、民進党・前原誠司代表が党両院議員総会で小池百合子都知事率いる新党「希望の党」との合流を提案、満場一致で合流を決定した。
 前原代表は「名を捨ててを取る」と語り、「好き勝手な安倍政権を終わらせる」ことを強調。「安倍政権を打倒できるのであれば」と、この合流にはリベラル支持者のあいだからも歓迎の声があがっている
 だが、はっきり言って、これはまさに「悪魔との取引」であり、小池新党に魂を売ったも同然ではないか。
 そもそも民進党は、安倍政権下での憲法改正に反対し、安保法制の白紙撤回特定秘密保護法や共謀罪の廃止といった政策を掲げてきた。しかし、小池代表は憲法改正に対するスタンスとリアルな安全保障政策入党の条件だと明言。同様に、細野豪志も「安全保障法制白紙撤回を言いつづける人(を受け入れること)は考え方として厳しいと思う」と述べている。
 だが、前原代表は、安保法制の見直しについて「少なくとも細野さんとのあいだでは合意できるんではないか」などと述べた。希望の党の公認についても、両院議院総会で「誰かを排除することじゃない」と発言し、会見では「これまで一緒にやってきた仲間の公認を目指すということでこれから交渉していく」と説明していた。
 しかし、これはあきらかにごまかしだ。実は、前原代表と小池代表の間では、とっくに、改憲や安保法制賛成に手のひらをかえした議員のみ公認され、リベラル派議員を排除することで話がついている。

「小池代表が民進党と合流しようとしたのは、単に民進党の100億円の政党交付金、地方組織や支援団体、間に合わない候補者選びをカバーするためでしかない。民進党の各候補者に公認に当たって分配した政党交付金を出させリベラル派の議員を排除することが最初から合流の条件だった。もちろん、壊滅危機に瀕していた前原代表はその条件をわかっていたはずです。もともと前原代表は改憲や安保法制推進派であり、抵抗はない。ただ、そこのところをはっきりさせてしまうと、話が壊れるので、あえて曖昧にして“公認をとれるよう努力する”などという表現でごまかしてるんです」(全国紙野党担当記者)


議会の8割を改憲勢力が占め、大連立の可能性も

 おそらく、この後、リベラル派議員が公認を申請するたびに、「目指すべき政治の方向性が違う」「現実的な安保政策を拒否する候補者は立てられない」ことを理由にはねつけられる、という光景が繰り広げられるだろう。

「ただ、その場合もマスコミや世論の批判は起きない。後になって公認をはねられた候補者が告発の声をあげても、むしろ、政策が違うのに、公認を求めた候補者のほうが“政治的信念がない”などと批判されるはず、と、小池代表も前原代表も踏んでいるんです」(前出・全国紙野党担当記者)

 なのに、民進党議員は「満場一致」でこの合流を支持し、丸乗りしたのである
 その理由は実に安直なものだ。毎日新聞によれば、前原代表は枝野幸男代表代行に対し、「小池氏は長妻(昭選対委員長)さんや枝野さんのところに(対立候補を)立てるようなことはしない」と語って説得したという。つまり、小池新党への合流に消極的な議員には、選挙における譲歩をダシにしたのだ
 だが、相手は手のひら返しの名手・小池百合子である。この密約も守られるかどうかもかなり怪しい。また、もし選挙区で対立候補が立たなかったとしても、小池新党に合流しない/できない議員は無所属での出馬となる。人的・金銭的な支援が得られず、ほとんどが討ち死にするのは必至だ。まったく民進党というのはどこまで世間知らずで覚悟のない議員だらけなのか、とため息をつきたくなるではないか。
 それでも、単に民進党がなくなってしまうというだけなら、まあ「自業自得」と笑ってすませることもできる。しかし、いま、起きていることはもっと深刻だ。
 この選挙の後に、日本を戦争に引きずり込む翼賛議会が誕生する可能性があるからだ。
 現在の目算では、自民の獲得議席は200議席以下に激減。一方、希望の党も200議席に迫る勢いだという。これがなにを意味するかというと、8割が改憲勢力になるということだ。
 しかも、どちらも過半数はとれないため、連立を組まざるをえない。自民党が公明党と組んでも過半数を超えない場合、あるいは希望の党と維新で過半数が獲れない場合は、自民=希望の大連立という事態が必ず起きるだろう。


「勝ち馬に乗り遅れるな」という発想が大政翼賛会を生み出した

 小池代表は「安倍政権の打倒」を口にしているじゃないか、と言う人もいるかもしれないが、そんなものは小池お得意のポーズにすぎない。事実、小池新党に合流した中山成彬はさっそく〈安倍首相の交代は許されない〉などとツイートしている。それ以前に、そもそも改憲や安全保障をはじめ安倍と小池は、政策も思想も大差ない。最終的には、自民党と小池新党は北朝鮮危機を口実にして連立を組み、9条や緊急事態条項を軸にした憲法改正を押し進めていく──。そして、勝ち馬に乗りたいと考える国会議員たちがどんどん集結し、事実上の“独裁”状態になるだろう。
 これはまさに、先の戦争の泥沼化に大きな役割を果たした大政翼賛会の再現だ。1940年にできた大政翼賛会も、けっして軍部に強制されてできたわけではない。世界的な全体主義の台頭のなか、「バスに乗り遅れるな」というスローガンのもと、政界のなかで挙国一致体制を築くべきとする新体制運動が起き、大政翼賛会を結成。ファシズム運動が起き、近衛文麿を中心に、保守政党のみならず無産政党であった社会大衆党までもが積極的かつ自発的に解党して、ファシズム体制をつくりあげていったのだ。
 いまの民進党も全く同じことをしようとしている。憲法改正への反対や安保法制の白紙撤回という主張を捨て、新党に合流することは、いわば立憲主義を否定することを意味する。ところが、「勝ち馬に乗り遅れるな」とばかりに雪崩をうって、小池新党に丸乗りしていく様は、恥知らずとしか言いようがない。
 「中から右派を抑制」「主導権をとる」などと思っているのかもしれないが、民進党内部の話し合いですらなんの異議申し立ても抵抗もせず“なごやかに満場一致”し、カネも組織ももっているのは自分たちのほうなのに人気だけの小池百合子にひれ伏している首を差し出す人たちに、そんなことができるのか
 良識ある政治家たちにいま、求められるのは、第二自民党たる小池新党に参加することではなくリベラル勢力として結集することだ。メディアは小池一色に染まっているが小池の欺瞞や詐術を見抜き、安倍と小池がまったく変わらない独裁者であると嗅ぎ取っている国民は、大勢いる。その受け皿がいまこそ必要なのだ。

(編集部)
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●望月衣塑子東京新聞社会部記者「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」

2017年07月04日 00時00分47秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



リテラの記事【読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html)。

 《昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった…ところが、30日付読売新聞朝刊…を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。…38面の第二社会面でやっと出てきたのだが…「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった》。

 リテラには《官邸の犬》《安倍政権、自民党の犬》と呼ばれ、高野孟氏には《権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしているあさましい連中が作っている新聞》とまで言われる始末。市民からは《権力の広報誌》とも。
 東京新聞キャップに怒鳴り込んできた、高野孟氏の記事に出てくる《読売のキャップ》…記者会見を何だと思っているのでしょうか?

 東京新聞社会部・望月衣塑子記者が『サンデーモーニング』(2017年7月2日)のインタビューに応じて、記者会見の重要性について…「『まずいことは隠したい』『宣伝できることは大きく言いたい』というのが警察だろうが検察だろうが同じだと思っている。だから彼らが言いたくない、触れてほしくないことは何か、そこをずっと見ている。会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所だと思っている」「記者と政治家の関係、ガチンコでぶつかる感じはなくなっているのではないかという気がする。その空気感というのは「安倍一強」が続いてきて、今のような萎縮するような伸び伸びと批判できない、そういう土壌が生まれつつあると思う」…だから、《彼女はひるまず食い下がる》。

   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
       「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ

    《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
     機関紙
であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
    《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
     飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
     入れるな! これはクラブの総意だからな怒鳴り上げた
     というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
     逆上してしまったということなのだろう》
    《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
     あさましい連中
が作っている新聞はもう読むのはやめて…》

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http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html

読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝
2017.07.01

      (読売新聞会社案内サイト「読売新聞へようこそ」より)

 例の前川喜平・前文科省事務次官の“出会い系バー通い”報道で、安倍官邸の謀略丸乗りの事実が満天下に知れわたった読売新聞。昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬っぷりをさらけだしてしまった。

 それは、下村博文元文科相の“加計学園からのヤミ献金200万円”をめぐる報道だ。周知のように、下村元文科相は29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にこの疑惑を報道され、事実を否定する会見を開いたが、疑惑はまったく払拭できず、逆にその言い訳によって、加計学園の秘書室長から献金を「あっせん」してもらっていたことが発覚。20万円超のあっせんは報告義務があるため、下村氏の主張通りだったとしても、政治資金収支報告書違反可能性が濃厚であることが明らかになってしまった。

 当然、30日朝の朝刊では、全国紙や地方紙は1面トップかそれに準ずる扱いでこの問題を報道。「下村氏否定も残る疑問/加計なぜパーティー券代預かる」(日経)、「購入者公開に慎重/下村氏200万円受領 説明責任問う声も」(毎日)、「加計側持参200万円 誰の?」(朝日)、「取りまとめ学園幹部の記載なし/規正法違反の可能性/20万円超あっせん報告義務」(東京)、「加計側、下村氏に200万円/野党、徹底追及へ」(静岡)、「なぜ加計が寄付金集め/下村氏説明、規正法抵触か」(京都)と、軒並み厳しいトーンで追及を行った。

 ところが、30日付読売新聞朝刊(東京本社最終版)を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。いったいどうなっているのか、と思っていたら、38面の第二社会面でやっと出てきたのだが、ベタ記事に毛の生えたような扱い。しかも、見出しは「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった。

 念のため繰り返しておくが、これは他紙と比べても異常だ。朝日、毎日、東京が1面で大々的に取り上げたのはもちろん、他の面でも扱って問題をきちんと深堀り。日経や産経も複数面にまたがって報じていた。また北海道新聞や静岡新聞、京都新聞、長崎新聞、佐賀新聞など、ほとんどすべての地方紙でもこの下村闇献金疑惑は大々的に扱われていたのだ。

 にもかかわらず、発行部数世界一を誇る読売新聞サマだけは、アリバイ的に、社会面で小さく触れただけ。しかも、早刷りや地方版では一切扱っていないケースもあったという。本サイトで調べたところ、少なくとも大阪本社版(13版)では、下村氏の加計学園闇献金疑惑は一文字も活字になっていなかった

 この異常な下村氏への配慮ぶりを目の当たりにして、思い出したのが、例の“前川出会い系バー謀略報道”への批判に対する、読売の「反論記事」のことだ。


前川氏の出会い系バー通いは「公人として見過ごせない」といいながら

 周知のように、これは東京本社社会部長の署名で6月3日付朝刊に掲載されたのだが、冒頭から不公正な報道であるかのような批判が出ているこうした批判は全く当たらない大見得を切ったうえで、こんなご高説を存分に垂れていた。

   〈我が国の教育行政のトップという公人中の公人の行為として
    見過ごすことが出来ないのは当然だろう〉
   〈青少年の健全育成や教職員の監督に携わる文科省の最高幹部が、
    違法行為の疑いが持たれるような店に頻繁に出入りし、
    実際に女性に金銭を渡して店外に連れ出していたことは、
    一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為で
    あることは明らかである。〉
   〈辞任後であっても、次官在職中の職務に関わる不適切な
    行動についての報道は、公共の関心事であり、公益目的にもかなう
    ものだと考える。〉

 おいおい、なんのギャグだよ?としか言いようがないだろう。しかもこの「反論記事」のシメは〈私たちは、これからも政権・行政の監視という報道機関の役割を果たしていく〉だ。聞いて呆れる

 誰でも知っていることだが、読売新聞に教えておいてやろう。下村博文は、疑惑の加計学園を管轄する〈文科省の最高幹部〉だった人物であり、安倍首相側近の現役国会議員という〈公人中の公人〉である。また、下村氏がなんと言い訳しようとも、加計学園の当時の秘書室長から自分の後援会の政治資金パーティー券を200万円も買ってもらっていたのは揺るぎない事実。どう控えめに表現しても〈一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為であることは明らか〉だ。

 しかも、下村氏は当時、学校認可の要である文科省の大臣を務めていた人物だ。その在任中の“闇献金”は明らかに〈職務に関わる不適切な行動〉という他なく、これを検証的に報道することは〈公共の関心事であり、公益目的にもかなう〉。というか違法の可能性が高いのだから、当然、〈報道機関の役割として徹底的に報じなければならないことだ。

 にもかかわらず今回、読売はこの下村闇献金疑惑をどう報じたか。下村氏への批判も、追及の言葉もない。せいぜい、下村氏が加計孝太郎理事長について「私の政治家としての姿勢に共感していただいている方」と述べたことについて、〈ただ、パーティー券購入に学校法人関係者を関与させていたことになる〉と付け足すのがやっとだった。

 「ただ」ってなんなのか。だったらなぜ、前川氏の出会い系バー報道のときのように〈教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ〉などと書き散らさないのか。ちなみに出会い系バー記事には1000字を費やし、東京、大阪、西部の3本社すべてで一斉に報じていた。この記事の“格差”はいったいどういうことなのか。


読者センターには「権力の広報紙になって恥ずかしくないのか」の抗議が

 決まっている。安倍政権にとって不都合な事実に尻込みし、スキャンダルは匿うが、批判者は潰すそれが読売の方針だからだ。誰がどう見ても、そうとしか思えないだろう。

 官邸の謀略に丸乗りした出会い系バー報道で、読売には読者からの批判が殺到、購読打ち切りも多発しているという。「週刊文春」6月29日号がすっぱ抜いた読売の社内文書、読者センターの日報には、解約に言及する読者からの批判、読売への失望がこれでもかと書き連ねられていた。

 たとえば〈権力を監視するマスコミの役目を放棄して権力の広報紙に成り下がった。恥ずかしくないのか〉。〈親の代から60年来、読売を愛読してきた。(略)出会い系バー通いなどという三流週刊誌のような記事を書くとは何事か。信用できないのでやめる〉などと厳しい声が並んでいた。

 それでも、読売は襟を正すどころか、今回の下村闇献金疑惑でも「安倍政権、自民党の犬ぶりをまざまざと見せつけたわけだ。

 さらにもうひとつ、読売は菅義偉官房長官を守るため他紙を恫喝していたことも明らかになった。

 ジャーナリストの高野孟氏が日刊ゲンダイで暴露している。6月8日の官邸定例会見で、菅義偉官房長官を徹底追及した東京新聞の望月衣塑子記者をめぐり、こんな一幕があったと聞いたのだという。

   〈読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ飛んできて
    「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな! 
    これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げたというのである。
    クラブの総会もキャップ会も開かれていないのに、なぜ彼の意見が
    「総意」になるのか、一同唖然としたそうだが、それほど逆上して
    しまったということなのだろう〉

 権力を監視するどころか権力を監視する報道機関を締め出しにかかる……。もはやナチスの親衛隊かなにかに思えてくるが、これが読売新聞の実像らしい。その新聞社は「読売信条」なるものを掲げており、最後はこのように結ばれている。

   「真実を追求する公正な報道、勇気と責任ある言論により、
    読者の信頼にこたえる

 官邸の謀略に丸乗りし、一面トップレベルの政権スキャンダルにも目を背け、権力チェックをしようとする他紙を脅しにかかる。まさに民主主義の敵だ。そんな新聞社が「真実を追求」とは笑わせる。少なくとも、いまの読売新聞が読者の信頼にこたえることなど、夢のまた夢だと断じておこう。

(編集部)
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●「裸の王様」および「最低の官房長官」の「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ

2017年07月03日 00時00分09秒 | Weblog


日刊ゲンダイの高野孟氏のコラム【読売新聞は権力に魂を売って官邸の下足番に成り下がった】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208343)。

 《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。

   『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
             国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる
    「青木理さん、前川喜平・前文科事務次官インタビューについて。
     「特定秘密保護法もそう、通信傍受法も強化された。そして、ついに
     共謀罪。…思い出したいのは、前川さんが出会い系のバーに行っていた、
     なんてことをなぜ官邸がつかめたのか? …警察である可能性が高い。…」
     (『サンデーモーニング』2017年6月25日)」

   『●「国権の最高機関」国会の破壊とジャーナリズム
          …「平成の治安維持法」な社会の悍ましき未来


 読売の上層部は、《読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙》とみなされていることを、どうやら《》とは感じていないようだ。「裸の王様」および「最低の官房長官」の「下足番」新聞にまで落ちぶれた、読売新聞。

   『●「安倍話法の極北」=トンチンカンなドアホウワホウ?、
            …による「憲法を矛盾の泥沼に叩き込む」壊憲
    《5月3日は憲法記念日。まさに、憲法に後足で砂を引っかける
     犬のような所業、その日を狙った大スクープでも放ったような
     紙面作りだった。ほとんど「安倍広報紙」の様相を呈している
     読売新聞なのだから、単独インタビュー成功の嬉しさに小躍り
     したくなったのも当然かもしれないが、安倍官邸にうまく
     使われている、という意識などかけらもないのだろう》

   『●東京新聞社説: 「キナ臭い…現実の追認は
      未来への否認である。…九条の精神を壊してはなるまい」
    「日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/
     国民を舐めきった 卑劣な首相がもくろむ改憲の本当の狙い】…
     によると、《相変わらず汚らしく、卑劣きわまりない男だ。5月3日、
     憲法記念日の読売新聞朝刊で憲法改正の実現と2020年の施行を
     目指すと表明し、当日の「日本会議」集会にも同じ趣旨の
     ビデオメッセージを寄せた、安倍晋三首相のことである。
     読売の紙面には「首相インタビュー…》。」

   『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の
       夫のために家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ
    「さらに、一部マスコミも酷いあり様…読売も、犯罪をもみ消して
     もらえる「仲」なのか?…アベ様は、前川前事務次官については
     《読売新聞に書いてありますから》とでも言うのかな?」
    「リテラの記事【前川前次官問題で“官邸の謀略丸乗り”の事実が
     満天下に! 読売新聞の“政権広報紙”ぶりを徹底検証】…によると、
     《改めてそのみっともなさが浮き彫りになったのが、
     伝説級の謀略記事をやらかした読売新聞だろう…を社会面で
     デカデカと記事にするなんていうのは前代未聞。報道関係者の間でも
     「いくら政権べったりといっても、こんな記事を出して読売は
     恥ずかしくないのか」と大きな話題になっていた…赤っ恥、読売は
     前川会見をどう報じたのか? ちりばめられた官邸擁護…もはや、
     読売はグループをあげて“安倍政権の広報機関”と化している…
     読売新聞では四半世紀にわたりトップに君臨する渡邉氏を
     “忖度”するあまり、政治部は当然として社会部や世論調査までもが、
     安倍政権の後方支援一色》」

   『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を理由に
                 行政が歪められたことは紛れもない事実」
    「最低の官房長官や読売新聞は、前川氏を必死で潰そうとしている
     ようだ。「怪文書だ」デンデンと言うのなら、ビンセン供与など
     無かったと「レンメン」と言うのなら、前川氏を証人喚問して、
     それらを立証すればいい。何を怖れているのか?」


 そして、なんと《東京新聞の望月衣塑子記者に対する読売官邸キャップの“仕打ち”》! 呆れたね。

   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
    「畠山理仁さん《本来、報道に携わる者が対峙すべきは権力者だ》。
     しかし、《悪代官にへつらって追及記者排除》ってどういうことだ? 
     《どうやら普段の官邸には権力に媚びる記者しかいないようだ》…
     情けない。マスコミはアベ様のために存在? ガンバレ、
     東京新聞社会部「女性記者」!!」
    《容赦なく責め立てられる菅が辟易するのは当然として、記者クラブ
     政治部記者まで彼女のしつこい質問に辟易。一時は記者クラブの
     総意として、彼女に抗議する動きもあったというからメチャクチャだ
     その理由もバカげている。…社会部記者の厳しい追及は
     ひたすら傍観するだけで、菅にへつらって自分たちの「ホーム」を
     荒らしたとして排除しようとする。どうやら普段の官邸には
     権力に媚びる記者しかいないようだ。》

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208343

高野孟 
読売新聞は権力に魂を売って官邸の下足番に成り下がった
2017年6月29日

     (安倍首相の官邸定例会見(C)AP)

 読売新聞の衰弱がひどい。5月3日付の同紙に安倍晋三首相が改憲への真情を吐露したのはいいとしても、それを国会の審議の場で問われて、「読売新聞を熟読してほしい」と言ったのは筋違いも甚だしいことで、最も崇高であるべき論戦の場を総理が進んでおとしめるかの妄言であったし、逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう。

 そのような安倍と読売の異常な関係がさらに浮き彫りになったのは、加計学園問題で勇気ある告発をした前川喜平前文科事務次官が「援助交際バー」のようなところに通っていたという“スクープ”を読売が掲げると、すかさず菅義偉官房長官がそれを印象操作に使って、記者会見の場で前次官を人格的におとしめるかの発言をしたことである。

 その記事は誰が読んでも取材不足の生煮えで、警察が得た尾行情報が官邸に上がってそれを読売に書かせたやらせ記事であることは容易に推測がついた。読売には読者から抗議が殺到し、中には「親の代からずっと購読してきたが、もうやめる」といった怒りの声も少なくなかったという。あまりの反響の大きさに、慌てて社会部長名でこの記事がいかに公正であったかを強調した弁解記事を出したが恥の上塗りとなっただけだった。

 もうひとつ、耳を疑うような出来事を聞かされた。それは6月8日の官邸定例会見で菅が「怪文書」と決めつけた政府内文書をなぜ再調査しないのかと執拗に食い下がってすっかり有名になった東京新聞の望月衣塑子記者に対する読売官邸キャップの“仕打ち”である。定例会見はいつも10分か15分で終わるというのに、彼女が食い下がり、それをジャパンタイムズのベテラン記者が援護射撃して20分も長引いた。

 すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ飛んできて何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな! これはクラブの総意だからな怒鳴り上げたというのである。クラブの総会もキャップ会も開かれていないのに、なぜ彼の意見が「総意」になるのか、一同唖然としたそうだが、それほど逆上してしまったということなのだろう。

 こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしているあさましい連中が作っている新聞はもう読むのはやめて、夕刊紙は日刊ゲンダイ、一般紙は東京新聞と決めたほうがよさそうだ
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●東海村退任の村上達也村長「遺言」: 「金のために魂を売ってはならない」

2013年09月26日 00時00分13秒 | Weblog


東京新聞の記事【「原発に依存しない 街づくり考える時」  東海村 退任の村上村長が「遺言」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092102000128.html)。

 原発立地の自治体首長としては異例かもしれない。大飯町玄海町の首長と比較して・・・・・・?
 その東海村町長を退任する際、村上達也村長が「遺言」を残したそうだ。最も印象に残ったのは「金のために魂を売ってはならない」。

   『●大飯原発再稼働についての首相の酷い会見
   『●「核と人類は共存し得ない」
   『●原発再開、過ちを繰り返そうとしている
   『●終わらない原発人災の影響: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
     「「震災さえ」ではなく、 「原発さえなければ・・・」である。
      「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー
      「原子力正しい理解で豊かなくらし」を信じ込ませた自民党議員や
      電力会社幹部といった東京電力原発人災の責任者・「罪人・犯罪者」は、
      誰一人として罰せられることもなく、まだのうのうと生活している」
  
   『●何がメルトダウンしたのか?
   『●福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」・・・・・・いま、その〝少年〟は?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092102000128.html

原発に依存しない 街づくり考える時」  東海村 退任の村上村長が「遺言
2013年9月21日 朝刊

 「原発に依存しない街づくりを考えていく時が、既に来ている」。原発立地自治体の首長として脱原発を訴え続け、二十日に職を退いた茨城県東海村村上達也村長(70)=写真。退任式では「遺言」として、原発のない街への思いを、時折声を詰まらせながらとつとつと語った。 (林容史


 村職員百五十人を前にした村上村長は、原発問題について「村の財源、利害関係者のことを考えると悩みは深い」と本音を吐露。「東京電力福島第一原発事故が起こった以上、早晩、村の方向を決めるときが確実にやってくる。広く知識を求め、そのときのために準備しておかねばならない」と語り掛けた。

 「金のために魂を売ってはならない」。日ごろから職員に言ってきたという言葉をあらためて紹介した。その上で「原発の安全神話が崩れ原発事故によって住民にもたらされた被害の過酷さを知った今、地域住民の命と健康、そして将来にわたる生活を守ることが何にも増して優先されるべきだ」と述べた。

 さらに、原発依存からの脱却が「地方自立、人と環境重視の当然の帰結」につながるとの持論を展開。最後には、米陸軍元帥だったダグラス・マッカーサーの退任演説の一節を引用し、職員らに別れを告げた。
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