[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
【前川氏が安倍首相に「逃げきれるなら民主主義疑う」】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201712160000598.html)。
《加計学園の獣医学部新設問題を巡って「総理の意向があった」と記された文書の存在を証言した前文部科学事務次官の前川喜平氏…学園新設の責任者は「安倍総理だと思います」と明言し、「安倍さんはひたすら逃げ続けるしか手がないのでしょう」と厳しく追及》。
前川喜平さんは《規制緩和ではない。特権の付与です》と言います。
《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。本当に李(すもも)をとっているかもしれない》アベ様は、「部下たちに『知りません。記憶がありません』と言わせて、ひたすら逃げ続けるしかない」!? そんなことを許していいの? 大見得・啖呵「議員辞職」から、逃げることはできない。逃がしてはいけない。
《淳から「(安倍自民は)選挙でも勝った。逃げ切れると思うか」と問われると「これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う」と踏み込んだ》…ニッポンの民主主義の危機。《加計ありき》が明白な、アベ様による恣意的な血税の無駄使い、オトモダチ大優遇。許される訳がない。
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
「青木理さん、前川喜平・前文科事務次官インタビューについて。
「特定秘密保護法もそう、通信傍受法も強化された。そして、ついに
共謀罪。…思い出したいのは、前川さんが出会い系のバーに行っていた、
なんてことをなぜ官邸がつかめたのか? …警察である可能性が高い。…」
(『サンデーモーニング』2017年6月25日)」
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
《例の前川喜平・前文科省事務次官の“出会い系バー通い”報道で、
安倍官邸の謀略丸乗りの事実が満天下に知れわたった読売新聞。
昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった。
それは、下村博文元文科相の“加計学園からのヤミ献金200万円”を
めぐる報道だ》
『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ
「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?』
「日刊ゲンダイの斎藤貴男さんコラム【二極化・格差社会の真相/
今や宣伝機関 “スガ語”で反論した政権ベッタリ新聞の汚点】
…によると、《なんだか涙が止まらない。学校法人加計学園の
獣医学部新設問題をめぐる「総理のご意向」問題を暴露した
前川喜平・前文部科学事務次官の“出会い系バー”通いを
記事化した読売新聞が、その報道姿勢を問う世評に対する
反論というか、弁明を6月3日付朝刊に、社会部長名で掲載した件だ》。
こういうところに現れるのでしょう、マスコミによる忖度」
『●主犯A…『A Few Good Men』のように
ネイサン・R・ジェセップ大佐を証人台に座らせろ!』
『●大惨事アベ様内閣…「平気で嘘をごり押しする
安倍政権の代表」は党内で出世する…とんだ「人づくり革命」』
『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…「最悪の返答」
と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機』
《官邸リークによる読売新聞の前川喜平・前文部科学事務次官の
“出会い系バー通い”報道を彷彿とさせる一件だが、
官邸が産経と読売を巧みに使い分けリーク記事を書かせている
ことなどもはや周知の事実だ》
『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!
質問主意書による「急な質問」?』
「まず、金平茂紀さんによるインタビューで、前川喜平前文部事務次官は
「ちょっと耳を疑った。「あれ、今何をおっしゃったのかな」っていう
感じだった。それはないだろう…今治と言えば加計、加計と言えば今治。
加計学園が今治以外のところにつくろうなんて話はどこにもなかった。
どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。
本当に李(すもも)をとっているかもしれない」
(『報道特集』、2017年7月29日)」
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差』
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ』
『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
「ここは質問に答える場所じゃない…」?』
『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」』
『●国会審議形骸化: 与・(癒党込み)野党の国会質問時間の
配分は実質「9.5時間対4.5時間」なのね?』
『●「加計学園獣医学部学生募集のでっかい」広告…
下足番新聞、「ただ単に金に目がくらんだ」だけじゃない?』
『●常識不通…「夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」
「あったことをなかったことにはできない」』
《社民党・福島瑞穂は参院予算委で「昭恵さんの証人喚問が必要。
総理は自分が妻の代わりに話すと言うが、夫と妻は別人格で、
代わって話せることじゃない」と追及…5月25日の文科省前事務次官・
前川喜平の会見での「あったことをなかったことにはできない」が、
改めて思い出される》
『●質問主意書ゼロ件なのに、あんなに質問したがっていた
自民党議員の皆さん達、実際に質問したことは?』
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【https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201712160000598.html】
前川氏が安倍首相に「逃げきれるなら民主主義疑う」
[2017年12月16日21時15分]
(文化放送の番組に出演した前川喜平氏(手前左)は
ロンドンブーツ1号2号の田村淳(手前右)と激論を交わした)
加計学園の獣医学部新設問題を巡って「総理の意向があった」と記された文書の存在を証言した前文部科学事務次官の前川喜平氏(62)が16日、ラジオ文化放送の「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNews CLUB」(土曜午後1時)に生出演し、学園新設の責任者は「安倍総理だと思います」と明言し、「安倍さんはひたすら逃げ続けるしか手がないのでしょう」と厳しく追及した。
前川氏は番組パーソナリティーを務める田村淳とゲストで憲法学者の木村草太氏の問い掛けに答える形で、学園新設のプロセスについて言及。「一連の問題の責任を取るべき人は誰か」という淳からの直球質問に「私は安倍総理だと思います。ご自身が指示したかどうかはともかく、責任ある組織が動いた。国家戦略特区の中で加計学園を認めたわけで、ゴーサインを出したのは安倍総理。不公正で不透明なプロセスを経て特例を認めた責任は安倍総理にあると思います」と話した。
国会では、野党が官邸の働き掛けを追及しているが、安倍首相は問題への関与について否定している。
前川氏は「加計学園獣医学部を今治に(平成)30年(2018年)4月に開設しなければならないと、総理がお尻を切っている、総理の意向だということが文部科学省に伝わってきている」とあらためて強調。2015年4月2日に加計学園関係者と愛媛県、同県今治市の職員が首相官邸を訪れている点についても触れ「官邸に1時間半いた。そこで誰に会って何を話したかはブラックボックスになっている」と厳しく追及した。会合では総理秘書官が学園関係者と会ったとされているが「事前に総理の了承がなければ官邸での会合はない。加計ありきの新設が決定的だった」と語った。安倍総理は国会で2017年1月20日に加計学園の新設を知ったとしているが、この説明が矛盾しているとも指摘した。
前川氏は「安倍総理は逃げ続けるしか手がない。部下たちに『知りません。記憶がありません』と言わせて、ひたすら逃げ続けるしかないでしょう」とも話し、淳から「(安倍自民は)選挙でも勝った。逃げ切れると思うか」と問われると「これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う」と踏み込んだ。
来春に新設される同学園獣医学部はこの日、全国7カ所で推薦入試が行われ、募集21人に対して688人が入学を志願した。
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[※「獣医学部新設の流れ」(東京新聞、2017年11月10日)↑]
週刊朝日のコラム『室井佑月「誰のご意向?」』(https://dot.asahi.com/wa/2017112900012.html)。
《加計学園の謎は、なぜ選ばれたかってことに尽きるんじゃないだろうか。行政手続きがゆがめられたといわれている。特区担当の内閣府から「総理のご意向」といわれたとする文書が出て来たりしている》。
相撲その他ではあれだけ追い回すくせに、だーれも追いかけないことをいいことに、《疑惑については相変わらず何ひとつ答えていない》オトモダチ・加計孝太郎氏。教育に係わる資格なんてあるのだろうか? 「謙虚」「真摯」の欠片も無し…逃げるは恥だし役立たず「息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」とそのオトモダチ、この癒着関係を利用するなんて、教育者のやることか。しかも、文科省や設置審は見て見ぬふりするなんて、情けない。「教育再生」どころか「教育破壊」行為。アベ様を「白紙委任状」へと暴走せたのは自公お維キト支持者の皆さん。
御得意の閣議決定した「四条件」は無視され、一方、「特例4連発」な《加計学園…は、なぜ選ばれたか》? 偶々偶々偶々…、異例中の異例なプロセスで選ばれたのが、アベ様のオトモダチだった? 偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設。前川喜平さんは、「規制緩和ではない。特権の付与です」と言っている。
『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」』
《「これは規制緩和ではない。特権の付与です」 同獣医学部の
国家戦略特区指定について、前文科事務次官の前川喜平氏は
そう言い切った》。
《アベ友の加計孝太郎理事長は早速、〈万感胸に迫る思い〉
〈世界に冠たる獣医学部を目指して〉などと書いた声明を発表したが、
疑惑については相変わらず何ひとつ答えていない》
室井佑月さん、《そんな中、あたしがびっくらこいたのは、読売新聞の18日付朝刊の、一面を使った加計学園獣医学部学生募集のでっかい広告》。
「加計学園獣医学部学生募集のでっかい」一面広告は、《ただ単に金に目がくらんだ》だけじゃない? 「下足番」新聞の意図や如何に? 広報紙? 「毒を喰らわば…」? 金に目がくらんだわけじゃないかも知れないけれども、《大学に多額の血税が流れる、その金が読売新聞にも流れる》…すっげぇなぁ!、「下足番」新聞。
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
「青木理さん、前川喜平・前文科事務次官インタビューについて。
「特定秘密保護法もそう、通信傍受法も強化された。そして、ついに
共謀罪。…思い出したいのは、前川さんが出会い系のバーに行っていた、
なんてことをなぜ官邸がつかめたのか? …警察である可能性が高い。…」
(『サンデーモーニング』2017年6月25日)」
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
《例の前川喜平・前文科省事務次官の“出会い系バー通い”報道で、
安倍官邸の謀略丸乗りの事実が満天下に知れわたった読売新聞。
昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった。
それは、下村博文元文科相の“加計学園からのヤミ献金200万円”を
めぐる報道だ》
『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ
「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?』
「日刊ゲンダイの斎藤貴男さんコラム【二極化・格差社会の真相/
今や宣伝機関 “スガ語”で反論した政権ベッタリ新聞の汚点】
…によると、《なんだか涙が止まらない。学校法人加計学園の
獣医学部新設問題をめぐる「総理のご意向」問題を暴露した
前川喜平・前文部科学事務次官の“出会い系バー”通いを
記事化した読売新聞が、その報道姿勢を問う世評に対する
反論というか、弁明を6月3日付朝刊に、社会部長名で掲載した件だ》。
こういうところに現れるのでしょう、マスコミによる忖度」
『●主犯A…『A Few Good Men』のように
ネイサン・R・ジェセップ大佐を証人台に座らせろ!』
『●大惨事アベ様内閣…「平気で嘘をごり押しする
安倍政権の代表」は党内で出世する…とんだ「人づくり革命」』
『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…「最悪の返答」
と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機』
《官邸リークによる読売新聞の前川喜平・前文部科学事務次官の
“出会い系バー通い”報道を彷彿とさせる一件だが、
官邸が産経と読売を巧みに使い分けリーク記事を書かせている
ことなどもはや周知の事実だ》
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差』
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ』
『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
「ここは質問に答える場所じゃない…」?』
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【https://dot.asahi.com/wa/2017112900012.html】
室井佑月 「誰のご意向?」
連載「しがみつく女」
2017.11.30 07:00 週刊朝日 #室井佑月
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
作家・室井佑月氏は、疑惑が晴れぬ「加計学園」問題について、こう指摘する。
【イラストはこちら】(c)小田原ドラゴン
* * *
学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に新設を計画している獣医学部が、11月14日、正式に認可された。来年4月、開学することになったみたいだ。
強引だな。自民党が選挙に勝ったから?
林芳正文部科学大臣は、
「課題とされていた学生の実習計画などは改善された」
といっていた。
教員数がぎりぎりといわれる中、就任予定だった教授が辞退したりしてるのに?
東京新聞の11月11日付朝刊に、「『加計』認可答申 疑惑の免罪符ではない」という社説があった。わかりやすいので、抜粋する。
社説は、〈疑惑が晴れないのに、学校法人加計学園に獣医学部を開設させていいのだろうか。文部科学省の審議会は教育環境の適否を審査したにすぎない。なぜ首相の友人が手がけるのかは不明朗なままだ〉ではじまる。
文部科学省の審議会って、学問的見地からチェックするだけ。特区に加計学園が選ばれた過程を、検証するなんてことはしない。
加計学園の謎は、なぜ選ばれたかってことに尽きるんじゃないだろうか。
行政手続きがゆがめられたといわれている。特区担当の内閣府から「総理のご意向」といわれたとする文書が出て来たりしている。
決められたルールを無視し、なんらかの贔屓(ひいき)で選ばれた学校に、地元自治体や国から多額の公金が投入されたら、そりゃあ大問題でしょう。
社説にはこうも書かれていた。
〈その規制を緩めるに当たり、政府は「既存の獣医師養成ではない構想」
「ライフサイエンスなど新たな分野の需要」「既存の大学では対応が困難」
「近年の獣医師の需要動向を考慮」の四条件を閣議決定していた。
本当にそれらを満たしたのか明確とは言い難い〉
そうそう。いちばん肝心な、なぜ加計学園に決まったのか、そこの部分を政府は国会で野党に追及されて、未だしどろもどろだ。
「だから、加計しかない!」、そう力強くみんなを納得させる根拠が、未だに出て来ていない。
そんな中、あたしがびっくらこいたのは、読売新聞の18日付朝刊の、一面を使った加計学園獣医学部学生募集のでっかい広告。
こんなことしていいの? 疑惑を追及するのは、メディアの、新聞の大切なお仕事であるっていうのに。
読売新聞は前川喜平前事務次官の、「出会い系バー通い」を記事にした新聞だ。なんら犯罪の要素もないのに、加計学園問題の文書の存在を明らかにした前川さんへの個人攻撃だった。
いつから広告を貰うって決めてたの? この時点で加計学園のでっかい広告を紙面に載せるってことは、ただ単に金に目がくらんだってだけじゃなさそうだ。
大学に多額の血税が流れる、その金が読売新聞にも流れる、とも取れる。国民を敵にまわすことになる。
誰のご意向に従ったのですか?
※週刊朝日 2017年12月8日号
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[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]
日刊ゲンダイの望月衣塑子記者へのインタビュー記事【著者インタビュー 東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691)。
《東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした…誰が見ても『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか》。
『●メディアの仕事を見失い、「自制心と自浄作用を失った
マスコミ権力」=「下足番」・読売、広報紙・産経』
「《情報を集め分析し国民に知らせるのが…メディアの仕事》
であるはずなのに、それを見失い、《自制心と自浄作用を失った
マスコミ権力》とは…「下足番」・読売であり、もはや新聞とさへ
呼べない、《偽情報と差別言辞が飛び交うネット右翼の温床》を
デマ源としたアベ様広報紙・産経」
『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞:
主犯の「A」(A夫妻)が抜けている』
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
入れるな! これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げた
というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
逆上してしまったということなのだろう》
《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
あさましい連中が作っている新聞はもう読むのはやめて…》
《権力組織が嫌い》だった《父は業界紙の記者…今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」》…その読売は、《報道姿勢が政権寄り》は昔から変わらず。いまや「下足番」新聞。望月記者が行かなくて、正解。
最低の官房長官の迷言「ここは質問に答える場所じゃない」…それを誰も何とも思わないのね、そんな惨状な、矜持無き記者連中。「下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、「国民への背信行為」を自分自身で行っている」、そういうことを炙り出せるような優れた記者がきちんと、記者会見で対峙できないものかね。「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」なはず。
『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」』
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」』
『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞:
主犯の「A」(A夫妻)が抜けている』
『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
=「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」』
『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…』
『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機』
『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
「国民への背信行為」を自分自身で行っている』
『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
「ここは質問に答える場所じゃない…」?』
「《あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りに》《安倍政権に対して
メディアがいかに従順であるか》《その「当たり前」が、ずっと
あの会見場にはなかった》…。ニッポンでは、
迷言「ここは質問に答える場所じゃない」が続いているようです、
《予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない
記者たち》による最低の官房長官の記者会見」
「望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、
一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、
2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン」
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691】
著者インタビュー
東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」
2017年11月16日
(「新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメ」
と望月記者/(C)日刊ゲンダイ)
予定調和が恒例の官邸会見で、明瞭な声で質問する女性記者。今年4月以降、一躍有名になった東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした。
■人格攻撃に近い言葉責めも
「名前が知られるようになってから、脅迫や弾圧もありました。
でも屈したり、口を閉ざすのは納得いきません。誰が見ても
『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、
なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか。
私が聞くのは単純で素朴な疑問なんですよ」
彼女の原動力は、正義感や使命感の前にある、もっと根本的な「違和感」や「疑問」でもあるのだ。支局勤務時代に鍛えられた不屈の記者魂は、日歯連ヤミ献金疑惑事件の報道で開花。東京地検特捜部の事情聴取にも、ひとりで立ち向かった。
「うちの会社、実は法務部も広報もないんですよ。それでも当時、
先輩が『記者としての矜持を貫け』と説いてくれたおかげで、
人格攻撃に近い言葉責めにも耐えられました」
整理部へ異動となり、現場を離れて悶々とした時期もある。事件取材の腕を買われ、他紙から声がかかったことも。東京新聞に残ったのは、今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」が大きいという。
「父は業界紙の記者でしたが、若い頃、安保闘争に明け暮れ、
権力組織が嫌いでした。報道姿勢が政権寄りの読売新聞には
距離を置いていましたね。当時、読売は事件に強くて、国税庁や
特捜部の事件をやりたかった私は読売に移籍を決心していたんです
けどね。もし読売に入っていたら、官邸会見に出て社会部的な
追及もできず、この本も出せなかったかもしれません」
■「政治や制度を変えられるところまでつなげたい」
官邸会見は8月半ばから質問が制限されるようになった。それまでのルールが変えられ、今ではほとんど官邸側の広報官が質問を打ち切ってしまうという。おまけに著者が質問しようとすると「臆測で質問しないように」と必ず一言付け加え、印象操作をするようになった。
「記者の質問に対し答えをはぐらかすことも増えましたけど、
逆に自らの首を絞めることになるんじゃないかな。一方、
政治部記者の情報源は政治家であり、怒らせたらアウト
というのは分かります。でも彼らも政権に対して疑問が
いくつもあるはず。逆に、蓮舫さんや稲田朋美さんの記者会見では
異常にしつこかったでしょ? なぜ官邸でも同じように聞かないんでしょうね」
おかしいことはおかしいと声に出し、権力の不正や横暴を追及する姿勢は今後も変わらない。
「14年に自民党が民放テレビ局に『公平中立、公正を要望する』文書を
送って以降、テレビは安倍1強にモノが言えない空気になりました。
でも局内には『やっぱりおかしい』と思っている人が確実にいます。
そことつながったので、連携しているように見えなくても、みんなでやるぞ、
ひとりじゃないぞという気持ちです。日刊ゲンダイさんは言うまでもなく
どんどんやってるし(笑い)、ネットへの発信の仕方もうまいので、
うちは見習うべきと思っています」
森友学園・加計学園問題はもちろんのこと、武器輸出問題、性犯罪捜査の問題点など、取材したいテーマは尽きない。
「伊藤詩織さんが受けた性暴力被害の問題も、フェードアウトしないよう
追い続けたい。相手は犯罪行為を全面否定しましたが、
浮き彫りになった問題点がたくさんあります。性犯罪捜査の現場は
男性ばかりとか、性犯罪被害者の救済制度が整っていないとか。
新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメだなと思っています。
政治や制度を変えられるところまでつなげたいですね」
▽もちづき・いそこ 1975年、東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、東京・中日新聞社入社。県警・東京地検特捜部担当で事件を中心に取材。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑を追及、自民党と医療業界の利権構造を暴く。その後、社会部記者として、防衛省の武器輸出などをテーマに取材。「武器輸出と日本企業」「武器輸出大国ニッポンでいいのか」などの著書がある。
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[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]
リテラの記事【菅官房長官と対決し続ける東京新聞・望月衣塑子記者が真意を語った! 会見参加の理由、官邸、記者からの圧力】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3556.html)。
《このような海外の鋭い報道と比較すると、あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りになる。とくに、安倍政権に対してメディアがいかに従順であるかは、菅義偉官房長官による定例記者会見を見れば一目瞭然だ。予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち──そんな会見に単身で乗り込み、場の空気を見事にぶち壊し、菅官房長官を苛立たせているのが、ご存じ東京新聞の社会部記者・望月衣塑子氏だ》。
再任大惨事アベ様内閣がスタート…でも、相変わらずですね。
《あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りに》《安倍政権に対してメディアがいかに従順であるか》《その「当たり前」が、ずっとあの会見場にはなかった》…。ニッポンでは、迷言「ここは質問に答える場所じゃない」が続いているようです、《予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち》による最低の官房長官の記者会見。情けないな、政治部記者連中。批判されるべきは、「社会部記者」なのか?
望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン。
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」』
『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞:
主犯の「A」(A夫妻)が抜けている』
『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
=「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」』
『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…』
『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機』
『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
「国民への背信行為」を自分自身で行っている』
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【http://lite-ra.com/2017/11/post-3556.html】
菅官房長官と対決し続ける東京新聞・望月衣塑子記者が真意を語った! 会見参加の理由、官邸、記者からの圧力
2017.11.02
(望月衣塑子『新聞記者』(KADOKAWA))
「安倍晋三は歴史修正主義者」──今月20日にフランスのル・モンド紙が、“安倍首相の改憲の本質は大日本帝国の復活”と指摘する記事を掲載、本サイトでも取り上げたところ、大きな反響が寄せられた。
こうした安倍首相の極右ぶりや政権運営を指摘しているのはル・モンドだけではなく、米紙のニューヨークタイムズや英紙・ガーディアン、仏高級週刊誌「ロブス」や英経済紙「エコノミスト」といった有名メディアもこれまで報じてきた。
そして、このような海外の鋭い報道と比較すると、あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りになる。とくに、安倍政権に対してメディアがいかに従順であるかは、菅義偉官房長官による定例記者会見を見れば一目瞭然だ。
予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち──そんな会見に単身で乗り込み、場の空気を見事にぶち壊し、菅官房長官を苛立たせているのが、ご存じ東京新聞の社会部記者・望月衣塑子氏だ。
他の記者がけっして訊こうとしない話題を突きつけ、答えになっていない回答しか口にしない壊れたロボットのような菅官房長官に何度も何度も食い下がる望月記者の声には、つねに感情がこもっている。安倍政権下の官房長官会見において、はじめて国民の疑問を代弁し追及する、真っ当な記者が現れたのである。
そんな望月記者が、先日、角川新書から著書を発表。タイトルはずばり『新聞記者』だ。
そもそも、なぜ社会部所属の望月記者が官房長官会見に出席するようになったのか。そのきっかけは、5月17日に朝日新聞が加計学園問題の核心に迫る「総理のご意向」文書の存在をスクープしたこと。この日、菅官房長官は「怪文書みたいな文書」と切り捨て、内部調査も半日で終わらせた。この杜撰な対応に望月記者は驚きを隠せなかったが、さらに〈自分のなかの価値観がひっくり返るような〉出来事が起こる。同月22日に、前川喜平・前文部科学事務次官の「出会い系バー」通いを読売新聞が一面で報じた一件だ。
「菅さんには、なぜかだれも突っ込まない」予定調和の菅官房長官記者会見を見た望月記者は…
官邸は前川氏が内部文書のネタ元であると睨み、前川氏を社会的に潰すと同時に内部文書の信頼性を貶めようとしているのでは……。〈あくまで私の憶測だが〉と望月記者は述べるが、これは憶測などではなく事実だ。それほど読売の記事は到底信じられないような事件だったわけだが、望月記者はさっそく、前川氏が「信頼に足る人なのか」を確かめるべく直接取材を試みる。
国会での答弁やインタビューなどでの前川氏の受け答えを見たことがある人ならばわかるかと思うが、やはり望月記者の取材でも、前川氏は〈自分の見聞きした事実と憶測の域を出ない意見とをしっかりと分け隔てながら、理路整然と答えてくれた〉という。しかも、第一次安倍政権が改悪した教育基本法に話が及ぶと、前川氏は「旧法の前文は、21世紀のいまにも十分に通じるすばらしいものなんですよ」と言って、それをすべて諳んじたというのだ。
前川氏が教育行政の場で違和感や疑問を感じてきた、安倍首相のよる愛国教育。教育勅語を暗唱する一方で「安倍首相ガンバレ!」と声援を送る幼稚園児たちの姿に多くの人がギョッとした森友問題。──望月記者のなかで、問題が繋がっていく。
〈私自身も経済部時代、第2次安倍政権のもとで解禁された武器輸出の取材を重ねていくたびに、戦後の日本が守り通してきた民主主義のかたちが変えられていくという危機感を募らせていた。今の平和を子どもたちに受け渡すためにも、日本という国が現状のまま進んでいってもいいのかと何度も疑問に思ってきた。
それらが密接につながっていく。インタビュー取材の経過とともに、前川さんが抱く思いに対して感情を移入させていく自分がいた。なにかが自分の中で燃え盛ってくる〉
そこで望月記者がまず注目したのは、じつは松野博一文科相(当時)だった。しかし、官邸の暗躍が明らかななかで、大臣に決定権があるとは思えない。誰を攻めればいいのか──。望月記者が狙いを定めたのは、官邸の要である菅官房長官だった。
だが、菅官房長官の定例記者会見の映像をチェックして、望月記者は「えっ、これで終わりなんだ?」と拍子抜けしたという。事件取材では当然突っ込むような部分でも、記者たちは質問を重ねない。
〈「菅さんには、なぜかだれも突っ込まないんだよね」
定例会見に何度か出席したことのある他紙の記者からは静かな質疑応答の末に、10分ほどで終わるのが常態化していると教えられた。
「これはもう、自分が出席したほうがいいんじゃないか」
こんな思いがいつしか頭をもたげてきていた。こうなるともう止まらないし、止められない。自らの意志でその扉を開けた〉
旧態依然とした縦割りの大手紙ならば、社会部記者が「官房長官の会見に行きたい」と手を挙げても相手にもされないだろう。しかし、東京新聞は違った。「あっさりOK」が出て、望月記者はついに、もはや伝説となった6月6日の会見に挑む。
望月記者に追及され総理執務室に逃げ込んだ菅官房長官、そのとき記者クラブは…
この日の模様については本サイトでも当時、取り上げているので、そちらをあらためて読んでほしいが(http://lite-ra.com/2017/06/post-3226.html)、それはセンセーショナルな出来事だった。望月記者はただ記者として当然の質問をおこなっただけだ。だが、その「当たり前」が、ずっとあの会見場にはなかったからだ。
しかし、そうやってできあがっていた空気をぶち壊した望月記者の足を引っ張ろうとしたのは、やはり記者たちだった。
2回目に出席した6月8日の会見で、望月記者はじつに23回もの質問をおこなった。この日、菅官房長官は通例としておこなわれている番記者たちのオフレコの囲み取材に応じることなく、しかもいつもの官房長官室ではなく総理執務室に向かったという。そして、夕方に官邸キャップから、こう告げられた。
「一つひとつの質問の時間が長すぎたり、一人で何度も質問することで、定例会見での質問が一人一問に制限されたり、オフレコ取材がなくなる懸念があるって。記者クラブの総意として伝えられたよ」
記者クラブの総意。それは、いつもと違う菅官房長官の対応に慌てふためき、“あの異端児をどうにかしよう”と記者たちが相談した、ということだ。結果としてこの「総意」は「なかったことになった」と先輩記者に言われたというが、その後も望月記者を“排除”するかのような行動が記者のあいだから起こる。
日を追うにつれ、望月記者の質問はどんどん警戒され、広報官が「あと一人」「あと一問」と数を区切るようになった。そんななか、質問を重ねようとする望月記者を制止するように、「以上で終わります」と打ち切りの号令がかけられた。広報官ではない。記者クラブ幹事社の記者によって、だ。
しかも、この会見打ち切りの号令には裏があった。望月記者の取材によって判明したのは、こんな事実だった。
〈8月下旬、菅長官側は幹事社を通じて菅番の担当記者に、会見時間を短縮したいとの趣旨を打診してきたという。番記者側は「時間制限はできない」と突っぱね、要求は呑んでいないというが、「あと○人」「あと○問」と官邸の広報官が質問を打ち切っているのを認めているのが現状だ〉
何度も言うが、望月記者は暴走しているのではない。記者として当然の質問をしているだけだ。それを、当の記者が官邸と一体化して立ち塞ごうとする。望月記者の怒りと失望はいかばかりだったろうかと想像せずにはいられない。
〈これは、メディアの自殺行為ではないか。
あまりの出来事に呆然とし、愕然とした気持ちで涙があふれそうになった。日本のメディアの限界なのかと足が震えるほどの衝撃を受けた〉
〈官房長官会見は、政府の公式見解を聞くことが大切である一方で、私たちが抱く疑念や疑問を率直にぶつけ、政権中枢部にその姿勢を問うことができる場でもあるはずだ。その場をメディア自らの判断で、政権の意に添ってしまっていいのか。
ジャーナリズムの精神を引き継ぐ後世の記者たちにとっても、禍根を残すことにはならないだろうか〉
たった一人で闘う前川さんや詩織さんの勇気を、黙って見ているだけでいいのか
安倍官邸の卑劣さは言うまでもない。質問には答えず、望月記者の質問を削るために会見の開始を遅らせ時間を短縮させてもきた。さらに官邸は、いいがかりでしかない注意喚起の文書を東京新聞に送りつけた(詳しくは既報参照http://lite-ra.com/2017/09/post-3456.html)。内閣情報調査室や公安を使い、望月記者の身辺調査をおこなっているという情報もある。
しかし、本来ならこうした権力による報道の自由を押さえつけるやり方に異を唱え、その暴挙を伝えなければならない記者たちが、逆にその手先となっている現実はどうだ。望月記者が言うように、〈メディアの自殺行為〉そのものだろう。
本書によると、6月6日にはじめて菅官房長官の記者会見に挑んだあと、望月記者は伊藤詩織さんの取材をおこなっていた。このとき、詩織さんの姿に前川氏が重なって見えた、という。
〈図らずも一介の個人がある種の使命感をもって巨大な国家権力を敵に回す図式も、それでも怯むことなく凜としている姿も変わらない。
見えざる敵に怯え、目の前にある問題を見て見ぬふりをすれば、相手の思うつぼだ。
前川さんや詩織さんがたった一人でも闘おうとし、社会的に抹殺されるかもしれないリスクと背中合わせで疑惑を告発している。2人の勇気をだまって見ているだけでいいのか。遠くで応援しているだけでいいのか。私にできることは何なのか──考え続けているなかで、目の前に浮かんできたのは安倍首相であり、菅官房長官だった〉
そうして迎えたのが、前述したように23回も質問を繰り出した8日の会見だった。望月記者はこの日、前川氏に出会い系バー通いを注意したという杉田和博官房副長官についてや、詩織さんに対する準強姦罪で山口敬之氏に出ていた逮捕状を逮捕寸前に止めた、菅官房長官の子飼い警察官僚とも呼ばれる中村格刑事部長(当時)について質問を浴びせた。菅官房長官は質問をはぐらかし、ついには「同じ趣旨の質問を繰り返し行うことは、やめていただきたいとお願いします」と言った。それでも、望月記者は食い下がり、こう言葉を発した。
「きちんとした回答をいただけていると思わないので、繰り返し聞いています」
国家権力に怯むことなく闘っている人がいる。その姿を見て、熱い想いを抱き、記者として何ができるかと考え、できることを実行する。出世したい、官邸に睨まれたくない、和を乱したくない……そんな私利私欲や自己保身で、望月記者は手を挙げつづけているわけではないのだ。
第4次安倍内閣が発足したなかで、安倍首相は相変わらず森友・加計問題から逃げつづけている。野党の質問時間削減や今後の憲法改正など、安倍政権の暴走はさらに加速していくだろう。そして、メディアの圧力も増していくのは間違いない。そんな状況下で、望月記者の存在は大きい。彼女を排除しようと躍起になる者たちこそわたしたちの知る権利を脅かす者たちであるのだと、望月記者の奮闘が可視化してくれるのだから。
最後に、望月記者のこんな言葉を引用したい。
〈社会派を気取っているわけでも、自分が置かれた状況に舞いあがっているわけでもない。おかしいと思えば、納得できるまで何があろうととことん食い下がる。新聞記者として、警察や権力者が隠したいと思うことを明るみに出すことをテーマとしてきた。そのためには情熱をもって何度も何度も質問をぶつける。そんな当たり前のことをしたいと思う〉
彼女の「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、一筋の希望だ。
(編集部)
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[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]
サイゾーウーマンの姫野ケイ氏によるインタビュー記事(前編)【東京新聞・望月衣塑子記者が語る、安倍政権の裏側――記者がスパイのように……】(http://www.cyzowoman.com/2017/07/post_145472_1.html)。
『●ユルユルの原発ゼロ目標さへ、
しかも、閣議決定さへも出来ないムダ内閣』
『●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動』
『●経団連は、「プルトニウムをつくる装置」再稼働を後押し。
そして、国家戦略としての「武器輸出」を推進!』
『●「積極的平和主義」なアベ様には少女の声は聞こえない
~子どもの「未来」の破壊、「悪夢」への投資~』
『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」』
『●「国策の名の下に研究者が軍事研究に加担させられた
歴史を繰り返そうとしている…亡国の施策だ」』
『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を
渡った」自公お維…「平成の治安維持法」参議院突破』
『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」』
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、
最後まで抗おう」と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない』
《権力側に気に入られ、権力に食い込もうとするがために、記者が自ら進んでメモを権力に差し出していると推測…こういう状況は、かなり危機的…。どんな立場にいようと、最後はメディア、そして記者は権力の監視・チェックをし、権力の暴走を防ぐために存在するということを肝に銘じる必要がある》
ジャーナリズムの劣化が著しい。「アベ様のNHK」や「下足番」新聞。新聞とさえ呼べない『産経』。
《内閣人事局を掌握し、2014年以降、霞が関の部長級以上の官僚5,600人の人事権を握るようになったことは、今の政権の力の源泉…ものを言えない空気が霞が関官僚の中に漂っていて、官僚の間に不満もたまっていると思います》。
アベ様「政権の力の源泉」=「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」。そこを考え直す必要があるようだ。
『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を
理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」』
《先週、ビデオニュース・ドットコムでは、一橋大学大学院の
中北浩爾教授と、なぜ安倍政権にこれだけの権力が
一極集中するようになったのかについて議論した。小選挙区制や
政党助成金の導入など一連の「政治改革」が個々の議員の権限を
党に移行させ、内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革が
各省庁の権限を首相官邸に集中させた結果、官邸の権力が
極度に強大化している現状が指摘された》
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【http://www.cyzowoman.com/2017/07/post_145472_1.html】
東京新聞・望月衣塑子記者が語る、安倍政権の裏側――記者がスパイのように……
2017.07.12
安倍晋三首相のスポークスパーソンである菅義偉官房長官の記者会見で、何度も食い下がって質問を続けるひとりの女性記者が注目を集めている。その取材の様子が話題となり、最近はテレビや雑誌にもたびたび登場している東京新聞社会部の記者、望月衣塑子さんだ。なぜ菅官房長官にしつこく質問するのか、政治取材の現場はどういうところなのか、そして安倍政権の裏側について、望月さんに聞いた。
■記者クラブの会見では、指名される人が決まっている
――菅官房長官への記者会見で毎回食いついていますが、望月さん以外の記者は、あまり切り込んだ質問をしていないように見受けられます。安倍政権に批判的な質問をしてはいけない“暗黙の了解”のような雰囲気が記者クラブにはあるのでしょうか? また、そもそも記者クラブとは、どういう集まりなのでしょうか?
望月衣塑子さん(以下、望月) 記者クラブとは、総理大臣をはじめ各官庁、政党を担当している(大手メディアのテレビや新聞などの)政治部記者が入っている記者会で、そのうちの大きなひとつが「内閣記者会」(官邸クラブ)です。最初は私も「批判的な質問をしないのが普通なのかな?」と思っていたのですが、菅官房長官の会見では、手を挙げている記者の質問には、批判的な内容でも全部きちんと答えています。一方、安倍首相の記者会見では、司会者は絶対に安倍首相のお気に入りの記者しか指名せず、NHKなどは手を挙げてもいないのに指されると聞きました。菅官房長官の会見に関しては、官邸クラブが中心ではありますが、フリーの記者でも金曜午後は入れるようになっており、ある程度開かれてはいます。
かつては政権に批判的な記者の質問も多かったと聞きましたが、最近は、あまり官邸に抵抗できないという空気感がクラブにあると思いますね。加計学園疑惑の話は、マイルドな聞き方をされていますし。
――望月さんは政治部ではなく、社会部の記者ですよね。ほかの部の記者でも入れるんですか?
望月 明確に記者会所属の記者しか出てはいけないという規定はないので、内閣記者会に会社が登録し、国会記者証を持っているなどいくつか条件をクリアしていれば、フリーの記者も含めて会見には入れます。官邸は週刊誌などのマスコミも、どんどん来ていいというスタンスとも聞きますが、内閣記者会側が既得権にこだわっており、フリーの記者が金曜日の午後会見以外に出ることには否定的だと聞いています。
――官邸クラブの記者は、政府の「御用記者」のような感じなのでしょうか?
望月 政治部と社会部では、目指している方向が、そもそも違うのだと思うので、批判的な質問をしない政治部記者が問題だとは思いません。政治部記者の中では、社会部的な疑惑の追及より、北朝鮮や中国との関係をはじめとする国際情勢や、経済政策などの政治情勢がどんどん動いていくから、それを日々追って、菅長官のコメントを取ることの方が重要なのだとも思います。
だから、稲田朋美防衛相など、選挙での政治情勢に影響する失言などには、とても敏感だし、ツッコミも入るのですが、加計疑惑や下村疑惑(下村博文議員が加計学園から闇献金を受けたといわれる疑惑)などの社会部的な疑惑をいちいち掘り下げていくという雰囲気ではないのだと思います。政治部記者としては、日々目まぐるしく回っていく政治をどうフォローしていくかが主眼で、疑惑の追及が重要ではないというスタンスなのかもしれません。そのため、疑惑を掘り下げている社会部の記者こそが、怒りをもって追及していけるのだと思います。
同じ回答しかしない政治家を、国民に見せることが大事
――望月さんは、会見時に菅官房長官に何度も質問をされていますが、それに対し、菅官房長官は質問の答えになっていないような回答ばかりされていますよね。
望月 今では、その様子を国民に見せることが必要だと思っています。国民は、何を質問しても、菅官房長官がうろたえて同じ答弁を繰り返すのを見て、「さすがに『加計ありきでない』という言い訳は苦しいよな」と思い始めているのではないでしょうか。
――NHKや民放をはじめとしたテレビには、すべてをきちんと放送できない事情があるのでしょうか?
望月 これは、私がテレビ関係者から聞いた話ですが、例えば、国会が開いている間は加計学園疑惑がこぞって放送されていました。しかし、国会が閉じてしまうと加計疑惑について報道するかどうかは各局の判断になるそうで、そこから、各局の政権に対する忖度のスタンスがよくわかるというのです。ある番組ではトップで扱っているものが、別の番組では三番手扱いのニュースになっているとか。また、ある民放局では、コメンテーターに官邸の見解を話す人を入れるよう、上から指示が来たという話があるとも聞きました。
テレビと比較すると新聞は、そのようにあからさまな圧力は受けていません。数年前、衆議院議員選挙を前に、萩生田光一官房副長官が民放各局の番組担当者や編集局長などに宛てて、「公平中立、公正な選挙報道を」という内容の文書を送りつけています。このように政権が選挙報道側に規制を前提とするような圧力をかけることはありませんでしたから、極めて衝撃的な文書であり、安倍一強の下での政権のテレビメディアへの関与、圧力があからさまになった出来事でした。しかし、そのときも、すぐに騒ぎにはなりませんでした。やはり、テレビは電波を総務省に握られている(電波法に基づいて放送免許を与えられている)ことも関係あるのかもしれません。
本来は、このような圧力があったら、テレビメディアは断固として闘うべきでしょうが、それはなかった。逆に、あの萩生田文書を契機に、テレビメディアの忖度が急速に進展していったのではないかという気がしています。これは民主主義や言論の自由にとって大きな危機だったと感じています。
官邸が記者をスパイのように使っている!?
――なんだか独裁国家のような感じですね。
望月 恐怖政治のようにも見えるかもしれませんが、問題とされるべきは、政権だけでなく、メディア側の姿勢にもあると思います。関係者を取材すると、官邸側は反政権的な官僚や政治家、マスコミ関係者などについて、出身官庁からの情報など、あらゆるチャンネルを使って調べているとも聞きます。韓国・釜山の総領事の森本康敬氏が異例の交代となった背景には、マスコミ関係者と森本氏が会食した際、政権に批判的な発言をしたことが、官邸に伝わったためとも聞きます。ある元自民党議員は、取材に対し「政治部記者に官邸批判をしていたら、その話がすべて官邸に筒抜けになっていて恐ろしかった」とも言っていました。前川喜平・前文科省事務次官は、一部メディアで報道が出る前に、新宿のバー通いについて官邸の杉田和博副長官から指摘を受けていました。
どこのメディアでもそうですが、その部署に50人の記者がいれば50人分、取材対象から聞き取った内容のメモができます。マスコミのある社では、かつてはそのメモを記者全員で共有していたそうですが、今は「反政権的なことを言っている官僚や政治家がいます」と、官邸サイドにその話が筒抜けになるのを防ぐため、キャップやサブキャップ以外にメモをシェアしない形を取るようになったとも聞きました。これは、政権が怖いということ以上に、権力側に気に入られ、権力に食い込もうとするがために、記者が自ら進んでメモを権力に差し出していると推測させることを示しています。こういう状況は、かなり危機的ではないかとも感じます。どんな立場にいようと、最後はメディア、そして記者は権力の監視・チェックをし、権力の暴走を防ぐために存在するということを肝に銘じる必要があると思っています。
――権力を監視するはずの記者が、その役割を果たしていないということでしょうか?
望月 記者としては政権の内部に食い込みたいから、そのメモを官邸サイドに渡すのでしょうが、結局それは、官邸が記者をスパイのように使う材料にもなっているわけです。前川前次官に聞きましたが、文科省の文化功労者選考分科会の委員の人選で、閣議決定が必要なものがあったため、事前に官邸にお伺いを立て、人事のリストを見せた時、杉田副長官から「この学者は安保法制反対の学者の会にいるよね」とか「この人は政権にあまり賛成していないね」と指摘を受けたと話していました(杉田副長官は否定)。前川氏は、「要は、委員のメンバーからは外せと言いたかったのでは」と話していました。この話を菅官房長官にぶつけると、「それはない」と激しく否定し、指摘されたことをとても嫌がっていました。内閣人事局を掌握し、2014年以降、霞が関の部長級以上の官僚5,600人の人事権を握るようになったことは、今の政権の力の源泉です。その内幕のような話は、最も触れてほしくない部分なのでしょう。
前川氏によると、安倍政権前のかつての自民党でも似たようなことはあったが、審議会の人事に少しくらい反政府側の知識人がいても、官邸がそこまで口出しをすることはなかったそうです。民主主義的な議論をするには、ある程度、さまざまな立場の意見がある方が、議論に多様性があっていいじゃないですか。でも今、安倍首相の作り出す会議は、みんな安倍首相の色に染まった人ばかり。加計学園の民間の諮問会議のメンバーしかり、「NO」と言う人は周りに絶対寄せ付けたくないという感じがあります。メディアの使い方にしてもそうです。本来は国会の場など誰に対しても開かれている公平な場でこそ、自らの狙いや心情を打ち出してしかるべきなのに、読売新聞の一面で憲法改正議論を5月3日に出して、国会で「読売新聞を読んでください」と言い放ったり、改憲案を秋の臨時国会で提出することを「正論」懇話会が主催したイベントで言ったりとか、そういうのは非常におかしな話だなと思います。
今、政治がどうなっているのか知ること
――おかしなところが多い今の政権に対して、国民はただ見守ることしかできないのでしょうか?
望月 まずは知ることです。今、政治がどうなっているのか知ることで、選挙の際の一票につなげてください。支持率の低下は、政権にとって大打撃なんです。加計疑惑の中身をきっちりと知れば、今の政権がなんでもありのおかしな政権になりつつあるのではないか、という疑念が解消されるか、逆に疑念が深まるかということが、少しずつ見えてくると思うんです。人事権を握られた現在、霞が関の官僚はひたすら忖度に動いてしまい、「総理が言っているんだから」で済まされ、本来は司司であるべき官僚の姿勢さえもゆがみかねないという、政治の現状を理解することができてくると思います。官僚側に立てば、反対意見を述べて自分たちが左遷されるのが一番怖いということなのでしょう。
かつて、小泉政権下で打ち出した教育政策が、当時文科省の一課長だった前川氏の考える教育理念・政策の在り方に合わないと、ご本人がブログを書いて反論していたことがあったようですが、小泉改革の中でも、彼が左遷されることはありませんでした。今は、そういうことがあるとすぐに、課長は飛ばされてしまいます。ものを言えない空気が霞が関官僚の中に漂っていて、官僚の間に不満もたまっていると思います。
(姫野ケイ)
(後編へつづく)
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[※ 報道特集(2017年7月9日)↑]
日刊ゲンダイの記事【投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208158)。
アサヒコムのコラム【室井佑月「信じたい」】(https://dot.asahi.com/wa/2017070500021.html)。
《内容は「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」をどう判断するのか。相変わらず「竹やりでB―29を撃墜」の発想だ》。
《この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの安倍さんが総理だしな。…内容はミサイルが飛んで来たら「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急にミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発をどうにかしなくていいのか? が、そういうことじゃない、きっと。このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》。
『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実』
《靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。潜水服姿で
頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、身構えている。
先端に付けられているのは機雷である…▼敗戦直前に横須賀や
呉などで部隊が編成され、三千人近くの若者が潜水訓練を受けた。
上陸する米軍の舟艇を水中で待ち構え、竹ざおの先の機雷を
突き上げて自爆する。「伏龍」と名付けられた水際特攻隊である
▼空を飛ぶ夢を失った予科練の少年兵たちは、ひたすら死に
向かう訓練に明け暮れた。》
《「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」》…竹やりは要らないのですか?
日刊ゲンダイの斎藤貴男さんコラム【二極化・格差社会の真相/今や宣伝機関 “スガ語”で反論した政権ベッタリ新聞の汚点】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207316)によると、《なんだか涙が止まらない。学校法人加計学園の獣医学部新設問題をめぐる「総理のご意向」問題を暴露した前川喜平・前文部科学事務次官の“出会い系バー”通いを記事化した読売新聞が、その報道姿勢を問う世評に対する反論というか、弁明を6月3日付朝刊に、社会部長名で掲載した件だ》。
こういうところに現れるのでしょう、マスコミによる忖度。
『●「政権批判を封じ込めるかのごとく…
「政府広報予算」をドーンと弾んで」もらったマスコミ…最早「広報」』
『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を
理由に行政が歪められたことは紛れもない事実」』
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
《このCMには4億円もの金をかけている。…そんな中、メディアに4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?》。巨大なCM費、それは、第三、第四の「下足番」メディアのための賄賂。
『●「一方で北朝鮮の危機を煽りながら、
平然と大飯原発を再稼働を推し進める」…二人の「裸の王様」』
消費税増税のための賄賂…軽減税率という「お零れ」。構造はこれと同じだ。
『●軽減税率というお零れと「ジャーナリズムの義務」:
「権力の犯罪を暴くためなら、権力に対しては…」』
また、裁判員制度を無理やり導入するために、最「低」裁がばら撒いたワイロも同様。
『●『つぶせ! 裁判員制度』読了』
《政府は、タウンミーティング(TM)という企画を主催し、…この中で、
司法制度改革をテーマにした七回のうち六回までがシナリオ通りの
やらせだったといいます…。…ほとんど、「平成田舎芝居」…》。
「サクラの動員も」。
《産経新聞は、…「裁判員制度全国フォーラム」(最高裁、
産経新聞等の主催)で、一人当たり三〇〇〇円から五〇〇〇円を
支払うことで計二四四人をサクラとして動員したが、…魚住昭氏が
「最高裁が手を染めた『27億円の癒着』」(『月刊現代』平成一九年
四月号)という記事で詳細にレポートしています。…産経新聞としては、
最高裁から出る広告料金でサクラの動員費用を支払って余りある
という計算があるらしい。ここまで来ると最高裁とマスコミの癒着ぶりは
よくわかります》
『●『官僚とメディア』読了(3/3)』
「「…産経新聞…が最高裁と共催した裁判員制度の
タウンミーティングでサクラを動員…」。保坂展人元議員
(p.182、203)。「次々と明らかになる最高裁のデタラメな契約実態に、
委員席からは驚きと失望のため息が漏れた。国民が「法の番人」として
信頼を寄せてきた最高裁のエリート裁判官たちの正体は、こんなにも
お粗末なものだったのか」。政治評論家の森田実さん。
パックニュース方式。「…産経大阪本社には五段広告三回分の料金として、
八百万円近いカネが入る。サクラに日当を払っても十分儲かる仕組み
なのである」。
「刑事裁判の迅速化と効率化だけが強調され、企業法務に携わる弁護士を
大量に増やすという意図が明確だった。早い話が
小泉政権時代に進められた規制緩和・構造改革路線の司法版である。
そのためか、被告が無罪を主張すると一年でも二年でも身柄を
拘束され続ける「人質司法」や、冤罪の温床とされる代用監獄をなくそうとする
姿勢はまったく見られなかった」」
『●死刑判決よりも、違憲・合憲かを判断させよ』
『●そりゃぁ、東京電力原発人災以降を見ただけでも、
「司法」にも絶望するよな』
「井戸謙一氏と海渡雄一氏がゲスト。
国や電力会社に楯ついて反原発の判決を下した
稀有な裁判官が井戸謙一氏。井戸氏以外の裁判官は、
東京電力原発人災を目の当たりにして、どんな気持ちだろう。
是非聞いてみたい。冷徹に何も感じないほど冷めているだろうか。
無辜の被告に、かつて冤罪死刑判決を出したことで苦しみ抜いた
熊本典道元裁判官のようなまともな感覚を持った裁判官が日本には
どれほどいるのだろうか。市民感覚を取り入れるということで、
最高裁がやらせタウンミーティングまで開いて導入した裁判員制度
だけれども、そんなもので裁判官が変わるほど、司法はまともではない」
『●マスコミと癒着する「司法・最高裁」の堕落ぶり』
『●「政権批判を封じ込めるかのごとく…
「政府広報予算」をドーンと弾んで」もらったマスコミ…最早「広報」』
「報道・ジャーナリズムの自死。シロウト裁判官に「死刑のスイッチ」を
無理強いし、「地獄」を味わわせる裁判員制度
(『最高裁やらせタウンミーティング事件』)の際の最「低」裁と
マスコミとの関係にも同様なことが言え、また、じわじわと復活しつつある、
3.11核発電人災に至るまでの核発電「安全神話」キャンペーンと
マスコミ等との関係にも言えます」
コンナ「裸の王様」に負けたくない。
『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」
と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208158】
投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑
2017年6月25日
(ミサイルからの避難を呼びかけるテレビCM(上)と
新聞広告/(C)日刊ゲンダイ)
明らかに無駄な支出だろう。23日、全国の民放43局で「弾道ミサイル落下時の行動」の政府広報CMが始まり、新聞の朝刊各紙にも「Jアラートで緊急情報が流れたら、慌てずに行動を。」と題された広告が掲載された。
やっと静かになった北朝鮮のミサイル危機をあらためて国民にあおってどうするのか。しかも、内容は「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」をどう判断するのか。相変わらず「竹やりでB―29を撃墜」の発想だ。
こんなバカバカしいCM・広告に一体いくらの税金を投じたのか。内閣府に問い合わせると、担当者はこう答えた。
「CM制作費と放映費で1億4000万円、新聞広告で1億4000万円、
ウェブ広告で8000万円です」
4億円近いカネをドブに捨てたようなもの。そもそもなぜ、このタイミングでCM・広告を打つ必要があるのか。森友・加計学園問題で内閣支持率の低下が著しい安倍政権が“メディア買収”に動いたとしか思えない。
「政府がミサイル発射時の避難CMや広告を打ち始めたのは、
世論を誘導し、国家予算を軍需産業に割く口実をつくるため。
隣国の脅威をあおることで、政府には自衛隊装備を強化する口実が
できますから」(メディア関係に詳しいジャーナリストの黒薮哲哉氏)
メディア買収か自衛隊装備強化のためか。いずれにしても国民の大事な血税が浪費されたのは間違いない。
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【https://dot.asahi.com/wa/2017070500021.html】
室井佑月「信じたい」
(更新 2017/7/6 11:30)
(「メディアまで私物化されたら、日本の民主主義は死んでしまう。」
(※写真はイメージ))
先日はじまった「弾道ミサイル落下時の行動」という政府のCM。作家の室井佑月氏は、なぜ今それが流されるのか、理由を問う。
* * *
このコラムがみなさんの目に触れる頃には、都議選の結果が出ている。あたしの周辺では、都議選なんて候補者の名前も知らないし興味ない、などといっていた人たちまで「今回は絶対いかなきゃ」といっている。
みんなが口にするのは、このまま安倍一強のままでいたら、この国はどうなってしまうのか?という不安だ。
投票できるのは都民だけだが、きっと全国の多くの人たちも固唾を呑んで見守っている。
今回の結果が、なにかが大きく変わるきっかけになると、あたしは信じたい。
この国から倫理観が失われつつある。なにしろ、倫理観ゼロの安倍さんが総理だしな。
6月23日、前川喜平・前文部科学事務次官が、日本記者クラブで会見をおこなった。
彼は加計学園の獣医学部新設問題をふり返り、あらためて行政が歪められたと訴えた。そして、国家権力とメディアの関係にも踏み込んだ。
読売新聞が、前川さんの出会い系バー出入りを報じたのは、どう考えてもおかしいし、あってはならないことだった。前川さんはすでに私人で、なんら犯罪性はなかった。
前川さんは、国家権力による行政の歪みを告発した人である。
その彼を、いかがわしい信用出来ない人間だと、新聞を使って印象操作したのだ。怖いことだ。
前川さんも、
「読売、官邸のアプローチが連動していると感じた」
といっていた。そして、
「これが私以外にも起きているとするならば、大変なこと。
監視社会化、警察国家化が進行していく危険性があるのではないか」
「権力が私物化されて、第4の権力といわれるメディアまで
私物化されたら、日本の民主主義は死んでしまう。その入り口に
我々は立っているのではという危機意識を持ちました」
と語っていた。
おなじく23日、全国の民放各局で、「弾道ミサイル落下時の行動」という政府のCMがはじまった。なぜ、今、このCMを流す必要があるのだろうか?
内容はミサイルが飛んで来たら「屋内に避難」「物陰に隠れる」というトンデモだ。そんなに緊急にミサイルの心配をしなくてはならないのなら、まず全国にある原発をどうにかしなくていいのか?
が、そういうことじゃない、きっと。このCMには4億円もの金をかけている。
森友・加計学園で、安倍政権の権力の私物化があらわになった。慌てた安倍さんは国会を卑怯な形で閉じる。
そして、国会ではなく一方的に語れる会見で、「指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たす」と大嘘をこく。野党が臨時国会開会を要求するために求めた面会まで、拒否し逃げているのが事実である。
そんな中、メディアに4億円という金が配られる。それはいったい、どういうことを意味するのか?
※週刊朝日 2017年7月14日号
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[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]
東京新聞の熊倉逸男記者によるコラム【【私説・論説室から】命に勝る大義はない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017070502000141.html)。
レイバーネットの映画コラム【<木下昌明の映画の部屋>戦争の裏側を描く2本の映画~『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』】(http://www.labornetjp.org/news/2017/0705eiga)。
《ナチス政権下、前線に送られた息子を亡くしたドイツ人夫婦は、戦争を推し進めるヒトラーを真正面から批判するはがきをこっそり、ベルリン市内にまき続けた》。
《夫妻に一人息子の戦死の報が届くところから始まる。二人はそっけない軍事郵便に騙されたと絶望するものの後の祭り…。ヒトラー政権が台頭するとき、市民がみな反対していれば、誰もが一人一人捕らえられて死んでいくことはなかった。…ドイツの独狼さん…「黙るのは罪、行動するのは義務」…。いまがふんばりどきなのだ》。
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、
最後まで抗おう」と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない』
「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞。《威勢のいい指導者を信じてはいけない》…それは「A」だ。Leaderではなく、Dictatorな「A」。
最近、励まされた二つの言葉。木下昌明さんは《いまがふんばりどきなのだ》と言い、斎藤貴男さんは《人間が人間であるために最後まで抗おう》と呼びかけます。(日刊スポーツ)《キレた首相「こんな人たちに負けない!」国民に応酬》するようなコンナ「裸の王様」に負けたくないし、負けてはいけない!
このリテラ記事にあるコラージュ(http://lite-ra.com/2017/07/post-3294.html)…《人づくりこそ次なる時代を切り拓く原動力》…だそうです。笑止、これまでどんな「人づくり」をしてきたのか振り返ってみるといい。
日刊ゲンダイの記事【金子勝の「天下の逆襲」/安倍首相が“人づくり”のお笑い 2回生のしつけはどうした】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208733)には、《安倍首相は、一体いくつスローガンを掲げれば気が済むのか。「3本の矢」に始まり「女性活躍」「新3本の矢」「1億総活躍」と、次々とスローガンを打ち出してきた。それまでに掲げていたスローガンが失敗に終わったり、支持率が下落したりした時に、必ず新たにハデ…》。
「A」の最近の《人づくり》の事例…。
日刊ゲンダイの記事【戦犯4人も全員所属 安倍「清和会」包囲網が自民内で着々】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208876)によると、《「魔の2回生」もとい「魔の清和会」と永田町で揶揄されている…「THIS IS 敗因」のT(豊田真由子衆院議員)、H(萩生田光一官房副長官)、I(稲田朋美防衛相)、S(下村博文元文科相)は全員、「清和会」(細田派)所属》。
また、同ようにコラム【高橋乗宣 日本経済一歩先の真相/潔く投了すべき 安倍首相に「初心」に帰られても困るのだ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208877)にも、《身内の中谷元前防衛相でさえ、「THIS IS 大打撃」と皮肉っていた…Tは秘書への「このハゲーッ!」パワハラ暴行の豊田真由子衆院議員、Hは加計学園「官邸は絶対やる」文書疑惑の萩生田光一官房副長官、Iは自衛隊政治利用発言の稲田朋美防衛相、Sは加計学園からのヤミ献金疑惑の下村博文都連会長を指す…14歳の藤井聡太四段を見習い、居住まいを正してから「参りました」と投了すべきだ。内閣総辞職しか残された道はないのである》。
「THIS IS A …」だそうです。「A 敗因」の「A」(A夫妻)、「A 大打撃」の「A」(A夫妻)が抜けている。「主犯」が抜けている、隠されている。《居住まいを正してから「参りました」と投了すべきだ。内閣総辞職しか残された道はないのである》…では満足できない。勢い余って、まな板に自ら乗った「A」、《断頭台に自ら首を突っ込んだ》「A」、大見得・啖呵「議員辞職」しか残された道はないはずだ。
『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻』
『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
第三の森友問題を前に御優しい有権者』
『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」
自公お維…「平成の治安維持法」参議院突破』
『●永六輔さん『職人』…「〈出世したか〉〈しないか〉では
ありません。〈いやしいか〉〈いやしくないか〉」』
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
『●2017年都議会議員選挙: 「「安倍政治」を許さない」
→自民党亜種・トファや公明に投票? 理解不能』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017070502000141.html】
【私説・論説室から】
命に勝る大義はない
2017年7月5日
こんな夫婦がいたとは知らなかった。実話に基づいた映画「ヒトラーへの285枚の葉書(はがき)」(八日から公開)。ナチス政権下、前線に送られた息子を亡くしたドイツ人夫婦は、戦争を推し進めるヒトラーを真正面から批判するはがきをこっそり、ベルリン市内にまき続けた。
その一枚。「自由新聞(フライエ プレッセ)!」の題字で、「下劣な兵士ヒトラーと一味はわれわれを破滅へと突き落とす!」と感嘆符を連発して訴える。ヒトラーの肖像をあしらった切手の上には、消印のように「労働者の殺害者」と殴り書きされていた。
夫は工場で働き、妻はナチス傘下の女性同盟で活動する、当時としてはごく普通の市民だった。はがきは筆跡が分からないようブロック体で記し、公共施設や集合住宅の入り口や階段などに置いた。計二百八十五枚。二年間続けたが、密告で逮捕され、処刑された。
将校らによるヒトラー暗殺計画もあったが、力を持たない個人の抵抗にはさらに勇気が必要だったに違いない。突き動かしたのは愛する者の命を奪った戦争への怒りだった。
民族、正義、領土、経済、さらには国際貢献、同盟国との絆-軍備増強や軍事力行使では、さまざまな大義名分が叫ばれる。
しかし、命より重い大義などない。威勢のいい指導者を信じてはいけないと、この夫婦は教えてくれる。
(熊倉逸男)
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【http://www.labornetjp.org/news/2017/0705eiga】
木下昌明の映画批評 : 『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』
<木下昌明の映画の部屋>
戦争の裏側を描く2本の映画~『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』
●イ・ジュニク監督『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』
尹東柱(ユン・ドンジュ)は、韓国ばかりでなく、日本でもその名を知られた詩人という。イ・ジュニク監督の『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』をみて、彼の詩と短い人生を初めて知った。映画は〈ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク〉で公開される一本だ。
東柱は1917年12月生まれで45年2月に27歳で獄死している。今年は生誕100年。監督は、彼の学生時代の白黒写真が印象的なので、カラー化しないで全編モノクロで通したという。それに折々の詩を挿入することで、詩人の生涯を浮かび上がらせていく。
また映画は、幼い頃から一つ屋根の下に育った、同い年のいとこの宋夢奎(ソン・モンギュ)にも光を当て、性格が全く違う2人の切っても切れない関係をとらえている。東柱は詩人を、夢奎は「世界は変わる」と革命を夢みている。その2人の生き方から植民地時代の朝鮮が浮かび上がってくる。彼らは創氏改名で「平沼」と「宋村」姓を名乗り、京都の大学で学ぶが、「朝鮮独立運動を企(たくら)んでいる」と特高警察に治安維持法違反の容疑で逮捕され、後に福岡刑務所に投獄される。
映画は、その東柱が取調官に尋問されるシーンから始まり、2人の生い立ちや東柱の淡い初恋のエピソードなどがサンドイッチのように挟み込まれて展開される。
衝撃的なのは、なぜ2人が獄死したか――のいくつかのシーン。特に刑務所の面会室で、夢奎が父に黒ずんだ腕をみせ、東柱の死は人体実験の注射だったと明かすところ。
それは戦時下、九州帝国大学でひそかに行った人体実験を暗示していた。遠藤周作の『海と毒薬』は何も特殊なケースではなかった。当時の記録文書『戦時行刑実録』(矯正協会)によると、この年の福岡刑務所だけで、獄死者は259人とあるから驚く。
人生を空と風と星に託した詩人まで死に追いやった治安維持法は、日本人を鬼畜にしてしまったのか。 (『サンデー毎日』2017年7月9日号)
※7月22日より東京・シネマート新宿ほかで公開
〔追記〕この映画については『月刊東京』7月号に「なぜ詩人は獄死したか?」と題して詳しくかいています。
●ヴァンサン・ペレーズ監督『ヒトラーへの285枚の葉書』
『サンデー毎日』6月11日号に保阪正康氏が、安倍晋三首相を名指しで「恐るべきファシスト」と断じている一文に接して、時代はそこまできたかとの思いを強くした。
ヴァンサン・ペレーズ監督『ヒトラーへの285枚の葉書』には、ファシズム下の庶民の日常の一面がうかがわれる。家具工場夫妻の生活が中心で、彼らのアパートには社会の縮図のようにさまざまな人々が暮らしている。夫妻が話をしたりするときなどはドアや窓を固くしめる。妻はナチス女性委員のメンバーとして活動し、夫は工場で増産をしいられ、やがて家具は棺(ひつぎ)ばかりに。
映画は、フランスに勝ってベルリンが戦勝に沸く日、夫妻に一人息子の戦死の報が届くところから始まる。二人はそっけない軍事郵便に騙(だま)されたと絶望するものの後の祭り。夫はいたたまれずにカードに「君たちの息子も殺される」と書き、ひそかに市中の建物の階段などに置いていく。
妻は最初「そんなことして何になるの」と問うが、夫は「頼むからやらせてくれ」と息子を失った悲しみをぶつけるように書く。それを見て妻も「私も一緒に行かせて!」と懇願し、共同の作業がはじまる。反ナチの活動に共感してくれる人が出てくるかも、と願って。言葉も次第に過激になっていく。しかし、そんな甘いものではなかった……。
実は「ハンペル事件」というゲシュタポの秘密文書を基に、戦後、ハンス・ファラダが書いた小説『ベルリンに一人死す』(みすず書房)が原作で、原題は『誰もが一人で死んでいく』。訳者の解説によると、ヒトラー政権が台頭するとき、市民がみな反対していれば、誰もが一人一人捕らえられて死んでいくことはなかった――という意味を含んでいるという。
日本もそうなってからでは遅い。映画はその夫妻のやむにやまれぬ抵抗を通じて暗い時代を浮かび上がらせている。(『サンデー毎日2017年6月25日号』)
※7月8日より東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開
〔追記〕『ベルリンに死す』は、4月6日、レイバーネットTV「本の発見」アンケート「わたしを変えた一冊」というコーナーでドイツの独狼さんが推薦した本でもあります。独狼さんは、この本を読んだ印象として「黙るのは罪、行動するのは義務」の大切さを上げていました。その点では、映画からも〈一人で死す〉ことと〈一人でも行動する〉ことの二つの意味を掘り起こすことができます。いまがふんばりどきなのだ。
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東京新聞社説【大敗の自民 「安倍政治」への怒りだ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070302000124.html)。
《安倍晋三首相には逆風が吹きすさぶ選挙だった。自民党は四年前の前回都議選から大幅に議席を減らす歴史的大敗だ。「安倍政治」を許さないという都民の怒りを、深刻に受け止めるべきである》。
2017年7月都議会議員選挙での自民党の《歴史的大敗》は確かに喜ばしいが…反自公政権派にとっては、大変に複雑な心境。だって、《「安倍政治」を許さないという都民の怒り》 → 自民党亜種・トファや「アベ様の「積極的平和主義」を愛し、「子育ての党」を詐称する」公明に投票? 理解不能…。辞めたのかどうかは知らないけれども、小池百合子都知事は自民党議員でしょ、あるいは、元自民。反自民に投票したつもりが、自民党亜種であり、自公お維をアシスト。最悪の結果を回避したとはいえ、最良の結果だったのか? 自民党亜種や公明以外の選択肢があり得たのでは?
『●「選挙上手・戦略家」氏は羽衣の下には剣と鎧を纏い、
スネにもお金にまつわる多数の傷が…』
『●宇都宮健児さん、「小池さんが東京でカジノをやろうとしたら、
猛烈な反対運動をやらなければいけないな」』
「ト」な日本会議関連議員らしいし、沖縄ヘイト体質だし、アベ様のオトモダチ百田尚樹センセと同じ体質。壊憲志向、権力志向…ため息ばかりだ。小池氏は、選挙が終わるや否や直ぐさま、トファ代表を辞任し、新代表にその座を譲ったそう。巷間、「クラス担任があっさり交代」「学級崩壊」が…。新代表野田数氏って、大丈夫ですかね? 《地域政党「東京維新の会」》ねぇ…、《アントニオ猪木参議院議員の政策担当秘書》ねぇ…、《東京維新の会時代の2012年10月には日本国憲法無効論に基づく大日本帝国憲法復活請願を東京都議会に提出》ねぇ…(←ココ)。大丈夫か?
日刊ゲンダイからも懸念の声。【醜聞抱える小池チルドレンも 都民ファに早くも内紛の懸念】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208707)によると、《しょせんは“当選目当て”の有象無象が小池知事人気にぶら下がっただけのシロウト集団。とてもじゃないが、まともに機能しそうにない…結局、議会運営は公明党にお任せになるのではないか…。“みんなの党”出身の音喜多駿氏と、都民ファーストの野田数幹事長が、すでにギクシャクしています。ヤバイのは、当選した49人の中にスキャンダルを抱えている“小池チルドレン”が何人もいる…都民の支持を失い、ただでさえ烏合の衆である都民ファーストは内部崩壊する恐れ》…だそうです。アベ様の「積極的平和主義」を愛し、「子育ての党」を詐称する公明頼りとはね…世も末、「ト」も末。そして、「内部崩壊」ならぬ「学級崩壊」!
リテラからも同様に、強烈な記事【都民ファーストはスキャンダルだらけ! 音喜多議員にはレイプ疑惑、野田新代表には横領告発とハレンチ豪遊】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3291.html)に、《数はともかく、当選した都民ファの議員たち“小池チルドレン”のひとりひとりは本当に大丈夫なのか》…。滅茶苦茶だ。アベ様反省の弁「人づくり」という唖然に続いて、小池都知事も「クラス担任」として一体全体どんな「人づくり」?
ネット上(DAPPI@take_off_dress様)のつぶやきによると、青木理さんが、以下の様に仰ったとのこと。《都議選で大勝し都民ファーストの会は公的な存在になったのに、小池都知事と秘書の野田数の2人で役員会をやり方針を決める運営は政党として改めないといけない》。政党の体をなしていない。両氏がトファの体質を体現。トンデモの「ト」なのではないですか…。石原慎太郎小皇帝氏の「ト」政と変わりないようなことが起きなければいいのですがね。
『●『続トヨタの正体』読了(2/2)』
《「ハイブリッド」であれば、何でも環境に優しいという誤解…
小池百合子…は環境大臣時代に「ハイブリッド戦闘機」と発言して
顰蹙…単純でお粗末な発想が根底に…》
『●3.5期の空白都政と都知事選候補達』
《その自民党。では誰を推すのかというと、さっそく女性国会議員の
名前が浮上している。小池百合子元防衛相(60)である。
「有権者1000万人の都知事選は、行政経験者や、ただの政治家ではダメ。
人気投票に準じる知名度が必要です。その点、小池さんなら申し分ない。
都議会で共闘している公明党・創価学会も乗れる。あとは本人が国政や
総理総裁への未練を断ち切れるかです」(自民党関係者)》
『●高江破壊: 「沖縄・地域住民弾圧隊」による
「市民に対する暴虐としか言いようのない異常な光景」』
《リテラ…『酷すぎる安倍政権の沖縄いじめ…米軍属事件対策の
防衛省パトロール隊が基地反対派を監視!
小池百合子も沖縄ヘイト』…小池百合子・東京都知事候補も、
沖縄バッシングに加担してきた人物だ。沖縄担当相だった
2006年には、「沖縄とアラブのマスコミは似ている。超理想主義で
明確な反米と反イスラエルだ。それ以外は出てこない」などと、
百田氏と同様に沖縄メディアを批判。13年3月に開かれた自民党
国防部会でも、「沖縄のメディアが言ってることが県民すべてを
代表しているわけではない」と述べている。…沖縄はとやかく言うな、
黙って犠牲となれ。政府も、安倍首相や小池百合子氏といった
極右議員も、ネット右翼も、結局は沖縄を戦中と変わらない「捨て石」だ
と見ている。それは「国に、権力に楯突くな」という全体主義の空気と
密接につながっている問題だ…小池百合子氏の「思いやり予算よ」
という暴言》
『●「都女性活躍推進大賞…当の本人は不思議な気持ちになった。
いったい「活躍」とは何なのか」?』
2017年7月都議会議員選挙の結果は以下の通り。
今回 ← 告示前
都民 55 6
公明 23 22
ネット 1 3
無(都) 0 9
共産 19 17
民進 5 7
維新 1 1
社民 0 0
諸派 0 0
無 0 4
自民 23 57
それにしても公明…。「アベ様の「積極的平和主義」を愛し、「子育ての党」を詐称する」公明党の立ち居振る舞いの何という〈いやしさ〉。
『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」
自公お維…「平成の治安維持法」参議院突破』
『●永六輔さん『職人』…「〈出世したか〉〈しないか〉では
ありません。〈いやしいか〉〈いやしくないか〉」』
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
東京新聞の記事【「都民」と連携の公明は全勝 自公連立にしこり】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017070302000116.html)によると、《自民党が都議選で過去最低議席の大敗を喫したのに対し、公明党は候補者全員が当選し、国政の連立与党が明暗を分けた。公明党が都議会自民党との協力を解消し、都民ファーストの会と連携したことに自民党内で不満が広がっており、自公関係にしこり…山口那津男代表は…自公連立について「いささかの揺るぎもない。結束して国民の期待に応える」と強調》…だそうです。
「行革110番」後藤雄一さんは、残念ながら、落選。定数8人の世田谷区には、社民党唯一の候補桜井純子氏も立候補し、共倒れ。桜井氏は10位(13,243票、3.53%)、後藤さんは11位(13,141票、3.50%)。8位の自民党議員が「18,048票 4.80%」。そんなに都合よくはいかないのでしょうけれども、勿体ないな。
ちなみに、世田谷区は、1位トファ、2位トファ、3位公明、4位共産、5位自民、6位民進、7位自民、8位自民。自民が3人ねぇ…野党はもう少しやりようがあったのではないかな。
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
さて、デンデン王国「裸の王様」アベ様の敗戦の弁……んっ、どこ?? 記者会見をキャンセル? 追い掛け回して、なぜ記者会見させないのかね?
リテラの記事【安倍政権が都議選大敗ごまかすため都民ファーストと改憲加速、一方、複数メディアが安倍首相の新疑惑を取材中】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3289.html)によると、《千代田区の中村候補は落選後「…時点ですごく恥ずかしいし情けない」と安倍首相を名指しし、国会議員を痛烈に批判…。ところが、当の安倍首相はこんな結果になっても、まったく反省の色がなかった。なんと大敗が報じられると会見をキャンセルし、敗戦の弁も語らず、トンズラしてしまったのだ。…しかも、安倍首相がその前に何をしていたかというと、麻生太郎財相、菅義偉官房長官、甘利明元経済再生担当相というお友だちと高級フレンチ。会食では「首相の責任問題にはならない」「国政に影響を与えない」「みんなで首相を支える」「経済最優先」などと都合のいいことを菅ら“お友だち”と話し合ったという》。アホ丸出し。自公やトファに投票した都民の皆さん、御愁傷様。
また、リテラの同記事には…《加計学園問題の闇献金疑惑がさらに? 国際医療福祉大学疑惑も》ともある。火を噴くか!? 第三の森友問題「国際医療福祉大学」…国家戦略特区という全く同じ構図な事件。火刑=加計事件でも懲りないのならば、第三の森友問題「国際医療福祉大学」事件に点火を。
『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
第三の森友問題を前に御優しい有権者』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070302000124.html】
【社説】大敗の自民 「安倍政治」への怒りだ
2017年7月3日
安倍晋三首相には逆風が吹きすさぶ選挙だった。自民党は四年前の前回都議選から大幅に議席を減らす歴史的大敗だ。「安倍政治」を許さないという都民の怒りを、深刻に受け止めるべきである。
首相が今回、街頭で応援に立ったのは、選挙戦最終日の一カ所だけ。告示前を含めて三十カ所近くで街頭に立った前回と比べ、首相の置かれた厳しい状況を物語る。
「準国政選挙」と位置付けた前回から一転、今回は「都民が直面する地域の課題、東京独自のテーマが争点になると思う」(首相)と国政との分離を図った。国政の混乱が都議選に影響するのを避けたかったのだろう。
国政と自治体選挙とは本来、別だが、完全に切り離すことは難しい。むしろ都議選結果は、それに続く国政選挙の行方を占う先行指標になってきた。
自民党が今回の都議選で逆風に立たされたのは、丁寧な政権運営とは程遠い、安倍政権の振る舞いが影響したことは否めない。
まずは「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法の審議に代表される強引な国会運営だ。
罪を犯した後に処罰する日本の刑事法の原則を根本から覆し、国民の懸念が強いにもかかわらず、参院では委員会での議論を打ち切り、採決を省略する「中間報告」という奇策で成立を強行した。
首相自身や金田勝年法相の不誠実な答弁も反発を買った。
さらに森友、加計両学校法人をめぐり、公平・公正であるべき行政判断が「首相の意向」や忖度(そんたく)によって歪(ゆが)められた、との疑いは結局、払拭(ふっしょく)されなかった。野党が憲法に基づいて臨時国会を開くよう求めても、政権側は無視するなど説明責任を果たそうとしない。
そして豊田真由子衆院議員(自民党を離党)の秘書に対する暴言や、稲田朋美防衛相による防衛省・自衛隊の政治利用発言である。
首相は近く内閣改造を行い、問題閣僚を交代させ、人心を一新したい意向なのだという。「人材育成」など、新たな目玉政策も打ち出すことで、都議選の痛手を癒やし、支持率を再び回復基調に乗せたいのだろう。
しかし、問われているのは、民主主義の基本理念や手続きを軽んじる安倍政権の体質そのものだ。それを改めない限り、国民の支持を取り戻すことは難しいのではないか。弥縫(びほう)策では限界がある。
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[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]
リテラの記事【読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html)。
《昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった…ところが、30日付読売新聞朝刊…を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。…38面の第二社会面でやっと出てきたのだが…「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった》。
リテラには《官邸の犬》《安倍政権、自民党の犬》と呼ばれ、高野孟氏には《権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしているあさましい連中が作っている新聞》とまで言われる始末。市民からは《権力の広報誌》とも。
東京新聞キャップに怒鳴り込んできた、高野孟氏の記事に出てくる《読売のキャップ》…記者会見を何だと思っているのでしょうか?
東京新聞社会部・望月衣塑子記者が『サンデーモーニング』(2017年7月2日)のインタビューに応じて、記者会見の重要性について…「『まずいことは隠したい』『宣伝できることは大きく言いたい』というのが警察だろうが検察だろうが同じだと思っている。だから彼らが言いたくない、触れてほしくないことは何か、そこをずっと見ている。会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所だと思っている」「記者と政治家の関係、ガチンコでぶつかる感じはなくなっているのではないかという気がする。その空気感というのは「安倍一強」が続いてきて、今のような萎縮するような伸び伸びと批判できない、そういう土壌が生まれつつあると思う」…だから、《彼女はひるまず食い下がる》。
『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」』
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
入れるな! これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げた
というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
逆上してしまったということなのだろう》
《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
あさましい連中が作っている新聞はもう読むのはやめて…》
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【http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html】
読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝
2017.07.01
(読売新聞会社案内サイト「読売新聞へようこそ」より)
例の前川喜平・前文科省事務次官の“出会い系バー通い”報道で、安倍官邸の謀略丸乗りの事実が満天下に知れわたった読売新聞。昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった。
それは、下村博文元文科相の“加計学園からのヤミ献金200万円”をめぐる報道だ。周知のように、下村元文科相は29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にこの疑惑を報道され、事実を否定する会見を開いたが、疑惑はまったく払拭できず、逆にその言い訳によって、加計学園の秘書室長から献金を「あっせん」してもらっていたことが発覚。20万円超のあっせんは報告義務があるため、下村氏の主張通りだったとしても、政治資金収支報告書違反の可能性が濃厚であることが明らかになってしまった。
当然、30日朝の朝刊では、全国紙や地方紙は1面トップかそれに準ずる扱いでこの問題を報道。「下村氏否定も残る疑問/加計なぜパーティー券代預かる」(日経)、「購入者公開に慎重/下村氏200万円受領 説明責任問う声も」(毎日)、「加計側持参200万円 誰の?」(朝日)、「取りまとめ学園幹部の記載なし/規正法違反の可能性/20万円超あっせん報告義務」(東京)、「加計側、下村氏に200万円/野党、徹底追及へ」(静岡)、「なぜ加計が寄付金集め/下村氏説明、規正法抵触か」(京都)と、軒並み厳しいトーンで追及を行った。
ところが、30日付読売新聞朝刊(東京本社最終版)を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。いったいどうなっているのか、と思っていたら、38面の第二社会面でやっと出てきたのだが、ベタ記事に毛の生えたような扱い。しかも、見出しは「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった。
念のため繰り返しておくが、これは他紙と比べても異常だ。朝日、毎日、東京が1面で大々的に取り上げたのはもちろん、他の面でも扱って問題をきちんと深堀り。日経や産経も複数面にまたがって報じていた。また北海道新聞や静岡新聞、京都新聞、長崎新聞、佐賀新聞など、ほとんどすべての地方紙でもこの下村闇献金疑惑は大々的に扱われていたのだ。
にもかかわらず、発行部数世界一を誇る読売新聞サマだけは、アリバイ的に、社会面で小さく触れただけ。しかも、早刷りや地方版では一切扱っていないケースもあったという。本サイトで調べたところ、少なくとも大阪本社版(13版)では、下村氏の加計学園闇献金疑惑は一文字も活字になっていなかった。
この異常な下村氏への配慮ぶりを目の当たりにして、思い出したのが、例の“前川出会い系バー謀略報道”への批判に対する、読売の「反論記事」のことだ。
前川氏の出会い系バー通いは「公人として見過ごせない」といいながら
周知のように、これは東京本社社会部長の署名で6月3日付朝刊に掲載されたのだが、冒頭から〈不公正な報道であるかのような批判が出ている〉が〈こうした批判は全く当たらない〉と大見得を切ったうえで、こんなご高説を存分に垂れていた。
〈我が国の教育行政のトップという公人中の公人の行為として
見過ごすことが出来ないのは当然だろう〉
〈青少年の健全育成や教職員の監督に携わる文科省の最高幹部が、
違法行為の疑いが持たれるような店に頻繁に出入りし、
実際に女性に金銭を渡して店外に連れ出していたことは、
一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為で
あることは明らかである。〉
〈辞任後であっても、次官在職中の職務に関わる不適切な
行動についての報道は、公共の関心事であり、公益目的にもかなう
ものだと考える。〉
おいおい、なんのギャグだよ?としか言いようがないだろう。しかもこの「反論記事」のシメは〈私たちは、これからも政権・行政の監視という報道機関の役割を果たしていく〉だ。聞いて呆れる。
誰でも知っていることだが、読売新聞に教えておいてやろう。下村博文は、疑惑の加計学園を管轄する〈文科省の最高幹部〉だった人物であり、安倍首相側近の現役国会議員という〈公人中の公人〉である。また、下村氏がなんと言い訳しようとも、加計学園の当時の秘書室長から自分の後援会の政治資金パーティー券を200万円も買ってもらっていたのは揺るぎない事実。どう控えめに表現しても〈一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為であることは明らか〉だ。
しかも、下村氏は当時、学校認可の要である文科省の大臣を務めていた人物だ。その在任中の“闇献金”は明らかに〈職務に関わる不適切な行動〉という他なく、これを検証的に報道することは〈公共の関心事であり、公益目的にもかなう〉。というか違法の可能性が高いのだから、当然、〈報道機関の役割〉として徹底的に報じなければならないことだ。
にもかかわらず今回、読売はこの下村闇献金疑惑をどう報じたか。下村氏への批判も、追及の言葉もない。せいぜい、下村氏が加計孝太郎理事長について「私の政治家としての姿勢に共感していただいている方」と述べたことについて、〈ただ、パーティー券購入に学校法人関係者を関与させていたことになる〉と付け足すのがやっとだった。
「ただ」ってなんなのか。だったらなぜ、前川氏の出会い系バー報道のときのように〈教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ〉などと書き散らさないのか。ちなみに出会い系バー記事には1000字を費やし、東京、大阪、西部の3本社すべてで一斉に報じていた。この記事の“格差”はいったいどういうことなのか。
読者センターには「権力の広報紙になって恥ずかしくないのか」の抗議が
決まっている。安倍政権にとって不都合な事実に尻込みし、スキャンダルは匿うが、批判者は潰す、それが読売の方針だからだ。誰がどう見ても、そうとしか思えないだろう。
官邸の謀略に丸乗りした出会い系バー報道で、読売には読者からの批判が殺到、購読打ち切りも多発しているという。「週刊文春」6月29日号がすっぱ抜いた読売の社内文書、読者センターの日報には、解約に言及する読者からの批判、読売への失望がこれでもかと書き連ねられていた。
たとえば〈権力を監視するマスコミの役目を放棄して、権力の広報紙に成り下がった。恥ずかしくないのか〉。〈親の代から60年来、読売を愛読してきた。(略)出会い系バー通いなどという三流週刊誌のような記事を書くとは何事か。信用できないのでやめる〉などと厳しい声が並んでいた。
それでも、読売は襟を正すどころか、今回の下村闇献金疑惑でも「安倍政権、自民党の犬」ぶりをまざまざと見せつけたわけだ。
さらにもうひとつ、読売は菅義偉官房長官を守るため、他紙を恫喝していたことも明らかになった。
ジャーナリストの高野孟氏が日刊ゲンダイで暴露している。6月8日の官邸定例会見で、菅義偉官房長官を徹底追及した東京新聞の望月衣塑子記者をめぐり、こんな一幕があったと聞いたのだという。
〈読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ飛んできて
「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな!
これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げたというのである。
クラブの総会もキャップ会も開かれていないのに、なぜ彼の意見が
「総意」になるのか、一同唖然としたそうだが、それほど逆上して
しまったということなのだろう〉
権力を監視するどころか、権力を監視する報道機関を締め出しにかかる……。もはやナチスの親衛隊かなにかに思えてくるが、これが読売新聞の実像らしい。その新聞社は「読売信条」なるものを掲げており、最後はこのように結ばれている。
「真実を追求する公正な報道、勇気と責任ある言論により、
読者の信頼にこたえる」
官邸の謀略に丸乗りし、一面トップレベルの政権スキャンダルにも目を背け、権力チェックをしようとする他紙を脅しにかかる。まさに民主主義の敵だ。そんな新聞社が「真実を追求」とは笑わせる。少なくとも、いまの読売新聞が読者の信頼にこたえることなど、夢のまた夢だと断じておこう。
(編集部)
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