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●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人がその嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」

2016年05月17日 00時00分16秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の宮島みつや氏による記事【辺野古で米軍に拘束された芥川賞作家・目取真俊が「不当逮捕」の実態を告白! 百田尚樹の沖縄ヘイトデマ批判も】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2246.html)。

 《「沖縄の人は別に、反基地運動のために、反戦運動のために生まれてきたわけじゃない」「沖縄戦から71年間、県民が自ら望んで米軍基地を誘致したわけでもなければ、建設したわけでもない」》。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
      「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●稲嶺進名護市長「やり方が普通じゃない。
       地方分権の無視だ。法治国家としてやることか」
   『●「今の日本は法治国家ではなく、解釈も放置するし、 
      憲法も放置するし、民意も放置する“放置”国家です」
   『●一体どこが法治国家か? アベ様やスガ殿ら
    自公議員(公明も同罪)がやっていることは「傲慢」で沖縄差別
   『●「自治と基地」: 翁長雄志沖縄県知事 
      「日本に、本当に地方自治や民主主義は存在するのか」?
   『●「辺野古移設が唯一の選択肢」を繰り返し言及する傲慢さ
                 …「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様

 辺野古破壊高江破壊による「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様や、スガ殿・百田尚樹氏などのその酷い取巻き連中。何のためらいも無く、「番犬様」に貢ぐ非道。


 《目取真氏は「多くの日本人がその嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」と言う。「それで、沖縄に基地を押し付けているというやましさが解消される」と。核心をついている。だが、どうやら安倍政権はこのやましさすら1ミリも感じていないらしい》
 《現在、辺野古新基地建設工事は停止しているが、安倍首相は「辺野古移設が唯一の選択肢」と繰り返し、先月の日米首脳会談でもオバマ大統領に「急がば回れだ」と説明した。和解は選挙を見据えたパフォーマンスと見るのが妥当だ》。

 選挙が終われば辺野古破壊を再開する気満々です。絶対に、自公お維大地に投票してはいけません。来る2016年夏の参院選でアベ様を大敗させなければ、壊憲が促進され、辺野古破壊は再開。格差社会はますます進み、経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制の世となり、「死の商人」国家へまっしぐら。アベ様の言う「子育て支援」なんて選挙向けパフォーマンスの典型。騙されてはいけない無関心ではいけない

   『●アベ様参院選公約「子育て…」: 「3歳児、おなかすいて盗んだ」
                       …アベ様のニッポン、病んでいないか?
   『●現実路線に転じ、暴言を撤回する「ト」な米大統領候補
        …アベ様同様、選挙が終われば豹変するに決まってる

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http://lite-ra.com/2016/05/post-2246.html

リテラ > カルチャー > 作家 > 芥川賞作家が辺野古での不当逮捕を告発
辺野古で米軍に拘束された芥川賞作家・目取真俊が「不当逮捕」の実態を告白! 百田尚樹の沖縄ヘイトデマ批判も
【この記事のキーワード】 宮島みつや, 沖縄, 百田尚樹, 芥川賞 2016.05.15

     (講演で拘束の実態について語る沖縄在住の芥川賞作家・目取真俊氏)

 「沖縄の人は別に、反基地運動のために、反戦運動のために生まれてきたわけじゃない」「沖縄戦から71年間、県民が自ら望んで米軍基地を誘致したわけでもなければ、建設したわけでもない

 そう怒りをにじませたのは、沖縄在住の芥川賞作家・目取真俊氏だ。今年4月1日、名護市辺野古の新基地建設に対する抗議活動中、米軍によって約8時間拘束された後、海上保安庁に引き渡され日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで緊急逮捕。翌日、沖縄地検の処分保留により解放されたが、辺野古海上で移設反対活動を行う市民を米軍が拘束したのは初のことだ。

 その目取真氏が、昨日5月14日、都内で講演を行った(主催:「路上で抗議する表現者の会」)。本サイトは以前、目取真氏逮捕の報を受けて、見せしめのための不当逮捕なのは間違いないと指摘したが、講演のなかで目取真氏が語った拘束の実態は、予想をはるかに超えた“暴挙”そのものだった。

 当時、産経新聞などは、目取真氏逮捕の経緯について「関係者によると、男性はカヌーでシュワブの周辺海域から米軍提供区域に上陸したとして身柄を拘束された」(4月1日付)と報じていたが、実際はまったくちがっていた。4月1日、辺野古沖で目取真氏がカヌーで仲間とともに活動中、メンバーが米軍の警備員に腕を掴まれているのを見て抗議したところ、目取真氏は陸上に無理やり引きずられて拘束されたのだという。

 目取真氏は、あたかも自発的に上陸したかのような一部報道は報道機関が警察からのネタをそのまま垂れ流していることが原因だと指摘する。

 また、警備員は米軍に雇われている沖縄人で、目取真氏を本名で呼んでいたという。明らかに人物を特定し、狙い澄ましたうえでの逮捕だろう。

 さらに、恐ろしいのは米軍基地内での状況だ。無理やり陸にあげられた目取真氏は、刑事特措法違反として長時間の拘束を強いられていたのだ。

 浜で軍警備員に拘束された目取真氏のもとに憲兵隊(軍警察)がやってきて、後ろ手に手錠をかけ、事務所へ連行した。ほとんど人が通らない廊下で、水に濡れたまま椅子に座らされ、拳銃を腰にぶら下げた憲兵隊の兵士が約8時間、ずっと目の前で見張っていたという。

 もはや拷問に近い状況だが、さらにこの間、目取真氏が何度も弁護士との接見を要求するも認められなかったという。日本国憲法が第34条で〈何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない〉と記して保障している権利にもかかわらずに、だ。目取真氏は、講演でこのように訴えた。

   「基地の中だからしかたがないと思ってしまったらおしまいです。
    本来は日本の弁護士が基地のなかに入って接見できるべき。
    そうでなければ、法的な知識のない私たち一般市民は身を守る術がない
    そもそも憲法で弁護士を呼ぶ権利が保障されているのは、冤罪を防ぎ
    思想弾圧がないようにと考えたからのはず。それが、
    基地のなかではいかされていないのです」

 まさに“治外法権”と言うしかない。これは日米地位協定が事実上、日本の憲法よりも上位に位置していることを意味するが、それは沖縄の基地だけの問題ではなく、たとえば日本全国どこでも米軍機が墜落すれば、協定によってその周辺は封鎖されてしまう。そして、民間人が一歩でも禁止区域に立ち入れば、目取真氏のケースと同様身柄を拘束され、弁護士も呼べないまま外部と遮断されてしまう

 戦後日本がいまだに主権を回復していないという恐ろしい現実。だが、沖縄は基地を負担して当然とする右派メディアや極右言論人たちは、この事実をネグり、沖縄へのデマ攻撃すら繰り返しているのだ。目取真氏もこの状況を強く懸念する。

   「戦後、ほとんどの沖縄島の住民は収容所に入れられました。
    軍人でもないのに。その間に米軍が勝手に線を引いて
    金網のなかに基地をつくっていった。いまの普天間基地も、
    そのようにしてもともと人が住んでいたところに米軍が勝手に
    つくった基地です。どこかのバカな作家が、かつては田んぼで
    人がいなかったとか言っていますが、馬鹿にするなという話です」

 目取真氏は「多くの日本人がその嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」と言う。「それで、沖縄に基地を押し付けているというやましさが解消される」と。核心をついている

 だが、どうやら安倍政権は、この「やましさ」すら1ミリも感じていないらしい。3月に国が翁長雄志知事を訴えた代執行訴訟で和解が成立し、現在、辺野古新基地建設工事は停止しているが、安倍首相は「辺野古移設が唯一の選択肢」と繰り返し、先月の日米首脳会談でもオバマ大統領に「急がば回れだ」と説明した。和解は選挙を見据えたパフォーマンスと見るのが妥当だ。参院選には、あの手この手を使って早期工事再開を狙ってくる。そのとき、安倍応援団メディア・言論人、ネトウヨたちが束になって、またぞろ沖縄ヘイトで援護射撃するだろう。

 しかし繰り返しておくが、そんな連中にとっても、今回の目取真氏が受けた不当拘束は、決して他人事ではない。前述したとおり、基地問題の土台にある日米地位協定がこのままの形であるかぎり、潜在的に全国各地で治外法権区域が発生し、誰もが身柄を拘束されうる。どれだけ普段、領土だ国益だと喚いていても、そのとき国は、国民を守らないのだ。よくよく肝に銘じておく必要がある。

宮島みつや
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日刊ゲンダイの関連記事 (A.S.)
2016-05-17 08:22:50
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181427

辺野古で米軍に拘束 芥川賞作家が体感した治外法権の現実
2016年5月17日

 沖縄・辺野古の新基地建設への抗議活動を続けている芥川賞作家、目取真俊氏(55)が14日、「辺野古の今を訊く」と題して都内で講演した。

 目取真氏は先月1日、辺野古海上でカヌーに乗って抗議中に米軍警備員によっていきなり拘束され、濡れたウエットスーツのまま8時間近く基地内に監禁された。この日の講演では、米軍から拘束の理由や根拠も告げられず、弁護士への接見も拒絶されたことを明かした。


■憲法より地位協定が上

「治外法権を実感した。日本国憲法で保障されている適正手続きは米軍には通じない。日米地位協定は憲法より上位にあるようだ。一方で辺野古の工事中断で海上保安庁が弱気の中、米軍の焦りも感じた」(目取真俊氏)

 講演では、海上保安庁の普段の取り締まりの様子が動画で公開された。抗議のカヌー隊を一台一台、転覆させ、放り出された人々がバタバタしたところを捕まえるさまは、まるで大物の魚を“捕獲”するように手際がよい。あまりに拘束し過ぎて監視船の定員を超えても、かまわず“捕獲”を続けていた。

 沖縄問題は本土との温度差が大きい。本土では「沖縄は基地で食っている」という言説も散見されるが、目取真氏はこう言った。

「そういう見方は、ヤマトゥ(本土)の人が基地の押し付けから目をそむけたいから。沖縄にとって基地は経済の阻害要因と保守層も経済界もとらえるようになった。例えば観光は平和でなければ成り立たない。民意も繰り返しNOと言い、これだけの非暴力の抗議行動の果てに、新基地建設が強行されたら後に何が残るのか。政治、経済を超えて沖縄の文化、精神の問題だ」

 講演は精神科医の香山リカさん(55)らが事務局を務める「路上で抗議する表現者の会」が主催。約270人が参加した。
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