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●望月衣塑子東京新聞社会部記者「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」

2017年07月04日 00時00分47秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



リテラの記事【読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html)。

 《昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬”っぷりをさらけだしてしまった…ところが、30日付読売新聞朝刊…を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。…38面の第二社会面でやっと出てきたのだが…「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった》。

 リテラには《官邸の犬》《安倍政権、自民党の犬》と呼ばれ、高野孟氏には《権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしているあさましい連中が作っている新聞》とまで言われる始末。市民からは《権力の広報誌》とも。
 東京新聞キャップに怒鳴り込んできた、高野孟氏の記事に出てくる《読売のキャップ》…記者会見を何だと思っているのでしょうか?

 東京新聞社会部・望月衣塑子記者が『サンデーモーニング』(2017年7月2日)のインタビューに応じて、記者会見の重要性について…「『まずいことは隠したい』『宣伝できることは大きく言いたい』というのが警察だろうが検察だろうが同じだと思っている。だから彼らが言いたくない、触れてほしくないことは何か、そこをずっと見ている。会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所だと思っている」「記者と政治家の関係、ガチンコでぶつかる感じはなくなっているのではないかという気がする。その空気感というのは「安倍一強」が続いてきて、今のような萎縮するような伸び伸びと批判できない、そういう土壌が生まれつつあると思う」…だから、《彼女はひるまず食い下がる》。

   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
       「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ

    《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
     機関紙
であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
    《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
     飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
     入れるな! これはクラブの総意だからな怒鳴り上げた
     というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
     逆上してしまったということなのだろう》
    《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
     あさましい連中
が作っている新聞はもう読むのはやめて…》

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http://lite-ra.com/2017/07/post-3283.html

読売が“官邸の犬”続行中…下村元文科相の加計献金は一切追及せず、東京・望月記者を「長官会見に入れるな」と恫喝
2017.07.01

      (読売新聞会社案内サイト「読売新聞へようこそ」より)

 例の前川喜平・前文科省事務次官の“出会い系バー通い”報道で、安倍官邸の謀略丸乗りの事実が満天下に知れわたった読売新聞。昨日朝の朝刊でまたもや“官邸の犬っぷりをさらけだしてしまった。

 それは、下村博文元文科相の“加計学園からのヤミ献金200万円”をめぐる報道だ。周知のように、下村元文科相は29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にこの疑惑を報道され、事実を否定する会見を開いたが、疑惑はまったく払拭できず、逆にその言い訳によって、加計学園の秘書室長から献金を「あっせん」してもらっていたことが発覚。20万円超のあっせんは報告義務があるため、下村氏の主張通りだったとしても、政治資金収支報告書違反可能性が濃厚であることが明らかになってしまった。

 当然、30日朝の朝刊では、全国紙や地方紙は1面トップかそれに準ずる扱いでこの問題を報道。「下村氏否定も残る疑問/加計なぜパーティー券代預かる」(日経)、「購入者公開に慎重/下村氏200万円受領 説明責任問う声も」(毎日)、「加計側持参200万円 誰の?」(朝日)、「取りまとめ学園幹部の記載なし/規正法違反の可能性/20万円超あっせん報告義務」(東京)、「加計側、下村氏に200万円/野党、徹底追及へ」(静岡)、「なぜ加計が寄付金集め/下村氏説明、規正法抵触か」(京都)と、軒並み厳しいトーンで追及を行った。

 ところが、30日付読売新聞朝刊(東京本社最終版)を読んでみたのだが、1面はもちろん、政治面にも、一切、「下村」の見出しが出てこない。いったいどうなっているのか、と思っていたら、38面の第二社会面でやっと出てきたのだが、ベタ記事に毛の生えたような扱い。しかも、見出しは「闇献金報道『告訴も検討』 下村氏『加計から200万』否定」と、ただ下村氏の主張を垂れ流すだけのシロモノだった。

 念のため繰り返しておくが、これは他紙と比べても異常だ。朝日、毎日、東京が1面で大々的に取り上げたのはもちろん、他の面でも扱って問題をきちんと深堀り。日経や産経も複数面にまたがって報じていた。また北海道新聞や静岡新聞、京都新聞、長崎新聞、佐賀新聞など、ほとんどすべての地方紙でもこの下村闇献金疑惑は大々的に扱われていたのだ。

 にもかかわらず、発行部数世界一を誇る読売新聞サマだけは、アリバイ的に、社会面で小さく触れただけ。しかも、早刷りや地方版では一切扱っていないケースもあったという。本サイトで調べたところ、少なくとも大阪本社版(13版)では、下村氏の加計学園闇献金疑惑は一文字も活字になっていなかった

 この異常な下村氏への配慮ぶりを目の当たりにして、思い出したのが、例の“前川出会い系バー謀略報道”への批判に対する、読売の「反論記事」のことだ。


前川氏の出会い系バー通いは「公人として見過ごせない」といいながら

 周知のように、これは東京本社社会部長の署名で6月3日付朝刊に掲載されたのだが、冒頭から不公正な報道であるかのような批判が出ているこうした批判は全く当たらない大見得を切ったうえで、こんなご高説を存分に垂れていた。

   〈我が国の教育行政のトップという公人中の公人の行為として
    見過ごすことが出来ないのは当然だろう〉
   〈青少年の健全育成や教職員の監督に携わる文科省の最高幹部が、
    違法行為の疑いが持たれるような店に頻繁に出入りし、
    実際に女性に金銭を渡して店外に連れ出していたことは、
    一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為で
    あることは明らかである。〉
   〈辞任後であっても、次官在職中の職務に関わる不適切な
    行動についての報道は、公共の関心事であり、公益目的にもかなう
    ものだと考える。〉

 おいおい、なんのギャグだよ?としか言いようがないだろう。しかもこの「反論記事」のシメは〈私たちは、これからも政権・行政の監視という報道機関の役割を果たしていく〉だ。聞いて呆れる

 誰でも知っていることだが、読売新聞に教えておいてやろう。下村博文は、疑惑の加計学園を管轄する〈文科省の最高幹部〉だった人物であり、安倍首相側近の現役国会議員という〈公人中の公人〉である。また、下村氏がなんと言い訳しようとも、加計学園の当時の秘書室長から自分の後援会の政治資金パーティー券を200万円も買ってもらっていたのは揺るぎない事実。どう控えめに表現しても〈一般読者の感覚に照らしても、疑念を生じさせる不適切な行為であることは明らか〉だ。

 しかも、下村氏は当時、学校認可の要である文科省の大臣を務めていた人物だ。その在任中の“闇献金”は明らかに〈職務に関わる不適切な行動〉という他なく、これを検証的に報道することは〈公共の関心事であり、公益目的にもかなう〉。というか違法の可能性が高いのだから、当然、〈報道機関の役割として徹底的に報じなければならないことだ。

 にもかかわらず今回、読売はこの下村闇献金疑惑をどう報じたか。下村氏への批判も、追及の言葉もない。せいぜい、下村氏が加計孝太郎理事長について「私の政治家としての姿勢に共感していただいている方」と述べたことについて、〈ただ、パーティー券購入に学校法人関係者を関与させていたことになる〉と付け足すのがやっとだった。

 「ただ」ってなんなのか。だったらなぜ、前川氏の出会い系バー報道のときのように〈教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ〉などと書き散らさないのか。ちなみに出会い系バー記事には1000字を費やし、東京、大阪、西部の3本社すべてで一斉に報じていた。この記事の“格差”はいったいどういうことなのか。


読者センターには「権力の広報紙になって恥ずかしくないのか」の抗議が

 決まっている。安倍政権にとって不都合な事実に尻込みし、スキャンダルは匿うが、批判者は潰すそれが読売の方針だからだ。誰がどう見ても、そうとしか思えないだろう。

 官邸の謀略に丸乗りした出会い系バー報道で、読売には読者からの批判が殺到、購読打ち切りも多発しているという。「週刊文春」6月29日号がすっぱ抜いた読売の社内文書、読者センターの日報には、解約に言及する読者からの批判、読売への失望がこれでもかと書き連ねられていた。

 たとえば〈権力を監視するマスコミの役目を放棄して権力の広報紙に成り下がった。恥ずかしくないのか〉。〈親の代から60年来、読売を愛読してきた。(略)出会い系バー通いなどという三流週刊誌のような記事を書くとは何事か。信用できないのでやめる〉などと厳しい声が並んでいた。

 それでも、読売は襟を正すどころか、今回の下村闇献金疑惑でも「安倍政権、自民党の犬ぶりをまざまざと見せつけたわけだ。

 さらにもうひとつ、読売は菅義偉官房長官を守るため他紙を恫喝していたことも明らかになった。

 ジャーナリストの高野孟氏が日刊ゲンダイで暴露している。6月8日の官邸定例会見で、菅義偉官房長官を徹底追及した東京新聞の望月衣塑子記者をめぐり、こんな一幕があったと聞いたのだという。

   〈読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ飛んできて
    「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな! 
    これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げたというのである。
    クラブの総会もキャップ会も開かれていないのに、なぜ彼の意見が
    「総意」になるのか、一同唖然としたそうだが、それほど逆上して
    しまったということなのだろう〉

 権力を監視するどころか権力を監視する報道機関を締め出しにかかる……。もはやナチスの親衛隊かなにかに思えてくるが、これが読売新聞の実像らしい。その新聞社は「読売信条」なるものを掲げており、最後はこのように結ばれている。

   「真実を追求する公正な報道、勇気と責任ある言論により、
    読者の信頼にこたえる

 官邸の謀略に丸乗りし、一面トップレベルの政権スキャンダルにも目を背け、権力チェックをしようとする他紙を脅しにかかる。まさに民主主義の敵だ。そんな新聞社が「真実を追求」とは笑わせる。少なくとも、いまの読売新聞が読者の信頼にこたえることなど、夢のまた夢だと断じておこう。

(編集部)
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