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●故・石川真澄さん《『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った》新聞記者

2021年11月02日 00時00分10秒 | Weblog

(2021年10月25日[月])
東京新聞のコラム【ぎろんの森/今の選挙制度でいいのか】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/138446?rct=discussion)。

 《そうした中、読者から貴重なご意見をいただきました。「衆院の小選挙区制が、政治の権力を集中させる元凶だと思います選挙後に選挙制度の改革も議論してほしい」というものです》。

 元朝日新聞記者の故・石川真澄さんを《守旧派》と呼んだ方々は、いま何を思う? 平気で違憲に壊憲するような自公お維に、この選挙制度によってつくられた独裁政権下で、合法に如何に選挙制度を改善するのか? 投票率を上げ、政権交代する以外になかったのでは…? いつまでもこの不公平で、民意を反映しない選挙制度下では…。
 それにしても、石川真澄さんは偉かった。あの当時から、「『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った」新聞記者なんて稀有だった。しかも、正鵠を得ていた訳だ。



   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(1/3)
   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(2/3)
    「石川さんは九工大機械工学科出身で、選挙結果や世論調査の
     分析のち密さや、”守旧派”といわれながらも小選挙区制の危険さ
     欠陥の指摘に孤軍奮闘した姿、そこに理系新聞記者の血が
     見て取れる。「政治を科学した」。「絶対得票率」の提案も。
     「…小選挙区制。結果は死票累々、投票率急降下。そして
     「絶対投票率三〇%足らずの政党が、わが物顔で
     イラク派兵から憲法改定へ踏み込もうとしている」。
     「日本国憲法が民衆にとってどんなに素晴らしいものだったか…
     書いてある」。『JANJAN』の選挙データベースの構築の際に、
     竹内さんから石川さんは相談を受けていたそう。朝日新聞の
     死亡記事にも、「政治報道に数量的分析を導入。九〇年代の
     政治改革論議では『死票を大量に生む小選挙区制では
     民意を国会に反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の
     論陣を張った」 。
      「渡邉恒雄氏は理想的な政記者像か」という対談で、
     「「政記者よりも真の政記者に」の志を貫いた石川さんには、
     だから呵責なし批判を期待したのだが、そう単純ではなかった。
     …「ただの政工作者でなく、理屈にも強いところが、しゃくなんだね」
     という。逆に渡邉氏からは「お前みたいな、数字をいじくれるやつ
     俺のところにもほしいんだよ」と言われたこともあった。…さすが
     「ただもの」でない者同士か…」」

   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)
   『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(2/4)
   『●『自民党の終焉』読了(2/4)
   『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率
   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
    「神保哲生さんのvideonews.comの記事
     (http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php)。
     …「死票が7割も出る制度」なんてお話にならんでしょ。当初、
     二大政党制になり、死票が最高5割と言っていたはずなのに、
     大いなる幻想だった訳。いまや、一大政党制の体たらく。
     怖い世の中だ。これも選挙民が選んだものとはいえ、
        『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
     の愚痴の一つも言いたくなる。
       小選挙区制が導入される直前、石川真澄記者は「守旧派」として
     批判されたが、小選挙区制を支持した当時の政治家やマスコミ記者連の
     目は節穴か、確信犯だったようだ」
    《マル激トーク・オン・ディマンド 第610回(2012年12月22日)
     われわれが選んだもの、選ばなかったもの
     ゲスト:小林良彰氏(慶応大学法学部客員教授)》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
          3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
    「videonews.comの記事【与党大勝の総選挙で明らかになった本当の
     民意とは】…《結果的に選挙で大勝したにもかかわらず、安倍首相を
     始めとする自民党の重鎮たちの選挙後の表情が一様に重々しかった
     のは、選挙結果には反映されない自党の党勢の低迷に対する危機感が
     あったからだった》」
    「日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/日本には小選挙区制度は合わない】
     …《小林良彰のビデオニュースドットコムでの指摘が興味深い。
     「自民党の絶対得票率が長期低迷傾向だ。民主党政権ができた09年の
     総選挙で、自民党は2730万票を得ているが、その後の選挙では
     自民党は議席数こそ毎回過半数を大きく超えるものの、得票数は
     大敗した09年選挙を超えたことがない ★つまり野党の
     地盤沈下により、より少ない得票でも自民党が勝っているだけ
     というわけだ…「絶対得票率は約25%》」

   『●「選挙の真の争点」は争われたか? 
       〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?
    「相変わらずの低投票率…53・68%、前回に続き、戦後2番目の低さ。
     「眠り猫」は目覚めることがなかった。小選挙区制と云う欠陥選挙制度の
     下では、諦めなのか何かは知らないが、権力にとっては好都合、
     反権力側には致命傷のように思う。3割程度の投票で、2/3の議員
     占める。恐ろしく民意を反映しない、ニッポン人には不向きな欠陥選挙制度。
     中選挙区制に戻しましょうよ…その方が、よっぽどマシ。もういい加減に
     学んだでしょうに、小選挙区制の欠点」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/138446?rct=discussion

ぎろんの森
今の選挙制度でいいのか
2021年10月23日 08時00分

 衆院選が公示され、三十一日の投開票日に向けて選挙戦の真っただ中です=写真。投票先をすでに決めたという方も、決めかねているという方もいらっしゃると思います。

 私たちの論説室でも、何を判断材料に投票したらいいのか、論説委員が日々、活発に議論を交わしています。

 その議論を反映したものが公示日から毎日掲載している「’21衆院選」の社説です。大事な争点を各回一つ取り上げ、各党の政策、主張の違いやその狙い、考えるポイントなどを書き込んでいます。

 これまでに「分配と格差是正」「選択的夫婦別姓」などを掲載し、これから外交や防衛政策などを取り上げる予定です。読者の皆さんが投票先を決める際、一助にしていただけたら幸いです。

 そうした中、読者から貴重なご意見をいただきました。

 「衆院の小選挙区制が、政治の権力を集中させる元凶だと思います選挙後に選挙制度の改革も議論してほしい」というものです。

 二〇一二年衆院選で自民党が政権復帰を果たして以降、安倍一強」「官邸一強と呼ばれる独善的で強権的な政治体制が続きました。それが森友加計学園桜を見る会などの問題をはじめとする政権スキャンダルの原因になったのはご存じの通りです。

 その背景にあるのが、官邸などの政権中枢に権力や権限を集める「平成の政治改革」であり、その柱が衆院小選挙区制と政党助成制度です

 制度を抜本的に見直さない限り、権力の過度の集中は止められないと、社説でもたびたび指摘してきました。

 しかし、各党の公約を読み比べても、選挙制度の抜本的な見直しを掲げているのは、共産党や国民民主党だけで、各党の選挙制度に対する問題意識は希薄と言わざるを得ません。

 平成の政治改革から三十年近くがたち、弊害も明らかになりました。小選挙区制中心の選挙制度や政党助成制度を続けていいのか、選挙後には読者の皆さんとも議論を深めたいと考えます。 (と)
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●シンキロウ「元首相…現職時の2000年総選挙で「無党派層は寝ていてほしい」」…《眠り猫》は間接的に自公お維を支持することに

2021年05月02日 00時00分33秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


(2021年04月25日[日])
琉球新報のコラム【<金口木舌>「寝てはいけない、黙ってもおれない」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1309053.html)。

 《25日投開票の参院広島選挙区の再選挙で広島県選管が掲げた「だまっとれん。」というキャッチコピーが話題となっている。おっかないが、有権者感情を巧みにすくい取っている…▼「だまっとれん。」の対局にあるのが「寝る」。》

   『●衆院選の酷い結果: 本当に、「「眠り猫」は眠っているように
                     見えて実は起きている」のか?
    《▼戦後最低の投票率だった。よりも犬よりも強かったのはである。
     「眠り猫効果」というよりほかない》
    「「勝ち馬効果」、「負け犬効果」、いや「眠り猫効果」だそうです……
     次回こそ、《君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ……
     民主主義の大敵は投票に行かないことだ》、とならないようにして
     ほしいもの。《「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている
     ことを信じたい》」

 「老醜老残サメ脳 シンキロウ「元首相…現職時の2000年総選挙で「無党派層は寝ていてほしい」」…《眠り猫》は間接的に自公お維を支持することに。それでいいの?

   『●争点は「壊憲」: 若者の皆さん、「もしあなたが
        投票に行かないと日本はどうなってしまうのか?」
    「WP『100% Go Vote!(全員、選挙に行こう!)』は、
     コチラです ⇒ 【http://www.japanteam.net/100vote/index.html】…
       少しでも投票率が100%に近づくことを願っています。
     大袈裟なことではなく、「20XX年、再び戦争が始まった…
     とならないために」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
    「asahi.comの斎藤健一郎記者による記事『投票率85%の村で聞いてみた
     「選挙行きますか?」』…。羨ましい。《投票率85%》、《95%》! 
     「尊敬」するスウェーデンでは、常に80%を超えるそうです

   『●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」… 
                 本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?
   『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率
   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
    「神保哲生さんのvideonews.comの記事
     (http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php)。
     …「死票が7割も出る制度」なんてお話にならんでしょ。当初、
     二大政党制になり、死票が最高5割と言っていたはずなのに、
     大いなる幻想だった訳。いまや、一大政党制の体たらく。
     怖い世の中だ。これも選挙民が選んだものとはいえ、
     『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
     の愚痴の一つも言いたくなる。
       小選挙区制が導入される直前、石川真澄記者は「守旧派」として
     批判されたが、小選挙区制を支持した当時の政治家やマスコミ記者連の
     目は節穴か、確信犯だったようだ」
    《マル激トーク・オン・ディマンド 第610回(2012年12月22日)
     われわれが選んだもの、選ばなかったもの
     ゲスト:小林良彰氏(慶応大学法学部客員教授)》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「勝者総取り」という「特異な民主主義」…得票率1/4で
           3/4の議席を占めるスゴイ「民主主義」的選挙

 《勝者総取り》という《特異な民主主義》。「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」というスゴイ「民主主義」的選挙制度。
 《寝てはいけないし、黙っているわけにもいかない》!

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1309053.html

<金口木舌>「寝てはいけない、黙ってもおれない」
2021年4月22日 05:00
投開票 選挙 金口木舌

 25日投開票の参院広島選挙区の再選挙で広島県選管が掲げた「だまっとれん。」というキャッチコピーが話題となっている。おっかないが、有権者感情を巧みにすくい取っている

▼メディアをにぎわせた公選法違反事件で、有罪判決が確定した河井案里氏の当選無効に伴う再選挙だ。確かに広島県民は黙ってはおれまい。キャッチコピーの後押しで投票場に足を運ぶ人もいよう

▼「だまっとれん。」の対局にあるのが「寝る」。取材で出入りする選挙事務所で耳にした。選挙運動を支える政党や労組の動きが鈍かったり、運動を放棄したりしていることを指す。事務所だけで流布する隠語の類いだ

▼それを有権者向けに言い放った人がいた。先日、女性蔑視発言で五輪組織委員会会長を辞めた森喜朗元首相である。現職時の2000年総選挙で「無党派層は寝ていてほしい」とやった

▼「寝てはおれん」と有権者が怒ったかどうか。与党は安定多数を確保したが自民は後退した。森氏には「日本は天皇中心の神の国」の失言もある。政治家の軽薄な言葉がひんしゅくを買うようになったのは、このころから

▼県内でも25日にうるま市長選がある。衆院が任期満了となる10月までには総選挙がやってくる。政治家が発する言葉の真価が問われる時だ。コロナ禍対策など課題は山積。寝てはいけないし、黙っているわけにもいかない
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●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄…液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」

2018年06月05日 00時00分24秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。斎藤美奈子さんによるコラム【本音のコラム「国会の液状化」】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/05/30/095928)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/野党議員の皆さんは「膿はあんただ!」と言ってやって】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230212)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/1億総ゆでがえる時代】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806010000198.html)。

 《しかるに、わが国会では「よし詰んだ」「もう逃げられまい」と思ってもまるで先に進まない。加計問題に際し「私や妻、事務所かかわっていれば首相も国会議員も辞める」と述べた首相は「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けたという意味でのかかわりはない」 ひえ~、いつそんな解釈になったんだ。あなたのおかげで文書の改ざんや虚偽の証言をした者たちはどうなるの》。
 《「膿はあなた自身です!」(自由党・山本太郎共同代表) これは5月28日の参議院予算委員会での太郎ちゃんの最後のキメ言葉。もちろん、あの人に向かって言った。見ていて気持ちエガったぁ。…〈安倍晋三記念小学校〉という名での動きはあったわけで、とりあえず「惨め」「嘘つき」とまでいった朝日新聞に謝ったらどうかね?》。
 《★映画監督・想田和弘は「公文書を書き換えたけど改ざんではない」…とネットに書き込んだ。いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎないが、その発言が時の首相や現職閣僚…、自由な振る舞いをするジャーナリストらの言い分だ…しかしその身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されないそこを国民はわかっていない。これは独裁者とその周辺だけが許される特権なのだ。 ★ところがその不条理を目の当たりにしても国民は何も感じない独裁者をたたえる論調も多い


 斎藤美奈子さんの、正に《ひえ~》!!…ブログ主も、妙な叫び声が口をつきましたよ。「御妃のかかわり」は「御妃の贈収賄」に後退…振り回される《もはやカルト》な取巻き連中。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
      野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
       カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》

 3つのコラムが指摘する《いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎない》《独裁者とその周辺だけが許される特権》《身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されない》《膿はあなた自身です!》…デタラメばかり。斎藤美奈子さん曰く、《最低限の了解事項や整合性を放棄したら、ドラマにも事件にも解決はない。液状化した国会。この状態で働き方改革法案を採決する? 国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。》…心沈むなぁ。 

 こんなデタラメばかり…そんなものを有難がっているのは与党自公や癒党お維キトであり、その支持者たち。低次元なのは《愛僕者》政権であり、与党自公・癒党お維とその支持者たち。こんな《僕難》を放置しているのは、「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」ようなデタラメな状況の下、救いようの無い「1/4の自公投票者」と「2/4の選挙にも行かない人達」」だ。

 《もはやカルト》な人々が、《カルトな教祖様》御夫妻のデタラメを覆い隠すために右往左往。《もはやカルト》なニッポン。
 「リテラの素晴らしい記事のタイトルが全てを物語る。《もはやカルト》…取巻き連中の「滅公奉私」、《愛僕者》アベ様への滅公奉「」。カルト集団。 《根拠は「総理が言っているから」……。もはやこの国の総理はカルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》。《トップの絶対的権力者が嘘をつき、罪を押し付け、「それは違う」と勇気ある告発者が声を上げるが、取り巻きがあからさまな嘘でトップを庇う──》。《この国の民主主義を滅茶苦茶に壊しつづけている悪党政権》に何の怒りも感じず、相変わらずの内閣支持率の高止まり。3割を越える人が《悪党政権》を支持しているそうだ…、救いようのない国ニッポン」。確実に、《国ごと底なし沼に沈んで》行っています。《億総ゆでがえる時代》だそうだ…。

   『●「平成の治安維持法」…「いつの間にか「こんな人たち」に
               くくられる危険性が、この法には色濃く潜む」
    「よっぽど後ろめたいのだろう、こんな短期間で「平成の治安維持法」を施行。
     じわじわとボディーブロ-のように…今は何も感じなくても。
     気づいた時には茹でガエル。いま踏んばらねば」

   『●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され
          露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン
    「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の
     水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史
     痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」
     「ユーゲントのよう」】」
    「いい加減、ウンザリです。思考停止の「押しつけ憲法論」の押し付け。
     日々飼いならされ、「茹でガエル」が茹で上がってしまいそう。」
    《松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っている
     のではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だった
     ヘルマン・ゲーリングの国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。
     外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に
     対しては愛国心がないと批判するだけでいい」という証言を紹介。
     そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。
       …まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは勝手につくり出された
     空気に馴らされつつある

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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/05/30/095928

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。

                                                         2018-05-30
                              本音のコラム「国会の液状化」斎藤美奈子

本音のコラム「国会の液状化」斎藤美奈子/23面

 サスペンスドラマなんかだと、どんなに巧妙に逃げ続けても、動かぬ証拠を突きつけられた容疑者は「私がやりました」と認め、事実関係を語りだす。追う側と追われる側に論理的整合性が共有されているからだ。

 世間が気を揉(も)んだ日大アメフット部の問題も、当事者の会見や関係者の声明などで、事態は収束に向かいつつある。

 しかるに、わが国会では「よし詰んだ」「もう逃げられまい」と思ってもまるで先に進まない。

 加計問題に際し「私や妻、事務所かかわっていれば首相も国会議員も辞める」と述べた首相は「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けた、という意味でのかかわりはない」。

 ひえ~いつそんな解釈になったんだあなたのおかげで文書の改ざんや虚偽の証言をした者たちはどうなるの

 しかし、ひえ~は止まらない。加計孝太郎理事長と首相の面会について「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思う」(加計学園)。森友文書について「改ざんといった悪質なものではないのではないか」(麻生財務相)。

 最低限の了解事項や整合性を放棄したら、ドラマにも事件にも解決はない液状化した国会この状態で働き方改革法案を採決する? 国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。(さいとうみなこ/文芸評論家)
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230212

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
野党議員の皆さんは「膿はあんただ!」と言ってやって
2018年6月1日

     (安倍首相を批判した山本太郎議員(C)日刊ゲンダイ)

 「膿はあなた自身です!」(自由党・山本太郎共同代表)

 これは5月28日の参議院予算委員会での太郎ちゃんの最後のキメ言葉。もちろん、あの人に向かって言った。見ていて気持ちエガったぁ。

 なにを質問しても、あの方は焦点をはぐらかし、討論にならない

 あの方は、

   「私や妻関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める
    ということははっきり申し上げておきたい」

と言った。

 それから隠れていた文書が出てきて、昭恵さん付きの谷さんの関わりが露になった。

 が、あの方、「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんのズルだよな

 てかさ、〈安倍晋三記念小学校〉という名での動きはあったわけで、とりあえず「惨め」「嘘つき」とまでいった朝日新聞に謝ったらどうかね?

 しかし、蛙の面に小便なんだよ。

 ほんとうに「膿を出し切りたい」と思ってるなら、太郎ちゃんの言うように、疑惑の人をいっぺんに国会に呼べばいい。でもあの方は「国会が決めることと言って逃げる。嘘ばっか。ほかの件じゃ指示しまくってるくせに与党議員もなにやってる? この問題、いい加減、解決したいだろ?

 こうなったら野党議員の皆さんは質問の最後に必ず、「膿はあんただ!そう投げ捨てるように言ってやって

 なんでって? 見ているこっちも、多少はスッキリするかもしれんから。

 そうそう余談ですが、「一般社団法人 日本安全保障・危機管理学会なる組織の名誉会長は、あの方なんですってね。安全保障や危機管理に有為な人材を育て、大学や自治体などで貢献できることを目的にしているらしいんですけど、大学に危機管理学部があるのは、日大と加計学園グループの2校だけなんですって。ギャグですかね?

 じゃ、これもギャグ? 日大に激怒しているコメンテーターが、あの方を擁護する。……ギャグですな。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806010000198.html

政界地獄耳
2018年6月1日9時29分
1億総ゆでがえる時代

 ★映画監督・想田和弘は「公文書を書き換えたけど改ざんではない」「武力衝突はあったけど戦闘ではない」「つぶせとは言ったけど反則しろとは言っていない」「物を盗んだけど窃盗ではない」「人を殺したけど殺人ではない」「無理やり性交したけど強姦(ごうかん)ではない」「だましたけど詐欺ではない」「遅れたけど遅刻ではない」とネットに書き込んだ。いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎないが、その発言が時の首相や現職閣僚、アメフト大学日本一の監督や政権の庇護(ひご)の下、自由な振る舞いをするジャーナリストらの言い分だ。

 ★一国の首相がその理屈を「異次元」と称し決まっていたことや公約したことを勝手にほごにして知らん顔をしていたら、国民は今まではそんなことは許されないと思っていたが、許される時代が来たのかと勘違いする。しかしその身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されないそこを国民はわかっていない。これは独裁者とその周辺だけが許される特権なのだ。

 ★ところがその不条理を目の当たりにしても国民は何も感じない独裁者をたたえる論調も多い。NHKの解説委員はフィリピンの大統領が麻薬撲滅のために超法規を適用、裁判を経ず射殺することを容認したが、その手法を良い独裁と評価した。「たとえ独裁者でも国益を高めるリーダーならば成功だと放送で言いのけたのだ。法曹界やメディア、政治家からその発言への批判もないし、総務委員会で取り上げられることもない。不断のチェックをするはずの彼らがとがめずに国民を攻めるのはおかしい。そのかわり、その独裁に慣れると国民はそれが社会の常識と思うようになる。やり放題を誰も気に留めない。あきらめることに慣れてしまう。今は1億総ゆでがえる時代なのだ。(K)※敬称略
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●「3本の矢」「女性活躍」「1億総活躍」「働き方改革」「人づくり革命」…そんなものを有難がってる…

2018年05月29日 00時00分40秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229076)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/低次元相次ぐ国会、最後がカジノでいいのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805180000214.html)。

 《安倍応援メディアから、「モリカケよりも政策論争をやるべきだ」という論調が盛んに聞こえてくる。たしかに政策論争は大事だ。では、安倍政権の政策を一つ一つ見てみよう》。
 《この中途半端な官製カジノで、海外からの観光客の集客になるのだろうか。公明党が懸念した依存症対策も、どこが万全なのか理解に苦しむ。 ★会期中の国会は…低次元の問題が相次ぎ国民を失望させた。そして、その最後にカジノ法成立では、この国は何を守り何を進めたいのか、どんな国になろうとしているのか、分からなくなる。まさにこの現実が国難といえる…体裁のためのカジノ法案と働き方改革関連法案の抱き合わせは、危険をはらんでいる》。

 アベ様の「政」、何か一つでもマトモなものはあったでしょうか?

   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
       《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ

  今国会だけでも、《森友・加計学園疑惑、財務省公文書改ざん、防衛省日報隠蔽(いんぺい)疑惑、厚労省データ改ざん疑惑、財務事務次官セクハラ辞任と、低次元の問題が相次》いでいます。低次元なアベ様の「政」、次から次に繰り出されるスローガン《「3本の矢」(2013年)→「女性活躍」(2014年)→「1億総活躍」(2015年)→「働き方改革」(2016年)→「人づくり革命」(2017年)》…そんなものを有難がっているのは与党自公や癒党お維キトであり、その支持者たち。低次元なのは《愛僕者》政権であり、与党自公・癒党お維とその支持者たち。こんな《僕難》を放置しているのは、「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」ようなデタラメな状況の下、救いようの無い「1/4の自公投票者」と「2/4の選挙にも行かない人達」」だ。

   『●選挙制度の不備に加えて、大企業を巻き込みながら
         《極右のタニマチ》が《組織的な選挙運動》を展開…

 《そして、その最後にカジノ法成立では、この国は何を守り何を進めたいのか、どんな国になろうとしているのか、分からなくなる。まさにこの現実が国難といえる》…《僕愛者》アベ様の《僕難》のオカゲで、ニッポンは《国難》。そして、《他人の不幸や不運を踏み台にするような成長戦略は極めて不健全》だというのに、アベ様ら「鹿」さんや「馬」さんらは耳をふさぎ、ロバ耳東風

   『●室井佑月さん「安倍政権の掲げる成長戦略は…
       他人の不幸や不運を踏み台にしたものばかり。ろくでもない」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229076】 

金子勝 慶応義塾大学経済学部教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。


金子勝の「天下の逆襲」
「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か
2018年5月16日

     (「外交の安倍」を自負するも…/(C)日刊ゲンダイ)

 安倍応援メディアから、「モリカケよりも政策論争をやるべきだ」という論調が盛んに聞こえてくる。たしかに政策論争は大事だ。では、安倍政権の政策を一つ一つ見てみよう。

 安倍政権が掲げた「経済政策」の最重要課題は「デフレ脱却」だった。黒田日銀は5年前「2年間で物価を2%上げる」と宣言した。ところが、達成時期を6回も延長したうえ、とうとう「物価上昇率2%」の達成時期を撤廃した大失敗だ

 「財政健全化目標」も、2020年から2025年へ5年も先送り。借金は膨れる一方だ。「待機児童ゼロ」も減るどころか、増加の一途をたどっている。「女性活躍」は、財務省の福田淳一前事務次官のセクハラに対して、麻生副総理は「(女性記者に)はめられた」とセカンドレイプのごとき発言を繰り返し、安倍首相本人は口をつぐんだままだ

 さらに、「成長戦略」の柱として何度も「セールス外交」を行った「原発輸出」は、次々に頓挫している。ベトナム、台湾は建設中止、リトアニアは建設凍結、イギリスは事業費が3兆円に膨張し、大手銀行の融資に政府保証をつけても立ち往生。トルコも事業費が4兆円に倍増し、伊藤忠が撤退。この5年間、安倍政権の「成長戦略」で成果を上げたものは、ほとんど見当たらない

 「外交の安倍」を自負しているようだが、外交政策も、北朝鮮問題は「蚊帳の外」に置かれ、北方領土は1ミリも返還されず、TPP離脱の米国には2国間貿易交渉を迫られる始末だ。

 安倍政権の政策ことごとく失敗に終わっている。考えてみると、この5年間、安倍政権は、行き詰まるたびにスローガンを変えてきた3本の矢」(2013年)→「女性活躍」(2014年)→「1億総活躍」(2015年)→「働き方改革」(2016年)→「人づくり革命」(2017年)といった調子だ。失敗を隠すために、次の政策目標を掲げるという繰り返しだった。

 森友・加計疑惑も、嘘がバレるとスリカエと居直りとごまかしに終始し、また嘘が発覚するというパターンである。

 政策論争をして困るのは、実は安倍首相自身だろう。安倍応援団メディアは、このことを分かっているのだろうか
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805180000214.html

政界地獄耳
2018年5月18日8時55分
低次元相次ぐ国会、最後がカジノでいいのか

 ★自民・公明の連立与党は6月20日までの今国会で、統合型リゾート施設整備法案IR法)、いわゆるカジノ法案を成立させる方針を固めた。ギャンブル依存症を懸念する公明党が、同法案に難色を示していたが、依存症対策をまとめ、日本人によるカジノ使用料は1回につき6000円。マイナンバーカードで本人確認した上で、入場回数を週3回、月10回までに制限し、20歳未満や暴力団員も入場を禁じるとした。

 ★だが、週3回、月10回までの制限とはいえ、それほど通うのは十分依存症ではないのか。毎回6000円の入場料の支払いは、10回で6万円に上り、その回収に躍起になるということにはならないのだろうか。この中途半端な官製カジノで、海外からの観光客の集客になるのだろうか。公明党が懸念した依存症対策も、どこが万全なのか理解に苦しむ。

 ★会期中の国会は、森友・加計学園疑惑、財務省公文書改ざん、防衛省日報隠蔽(いんぺい)疑惑、厚労省データ改ざん疑惑、財務事務次官セクハラ辞任と低次元の問題が相次ぎ国民を失望させた。そして、その最後にカジノ法成立では、この国は何を守り何を進めたいのか、どんな国になろうとしているのか、分からなくなる。まさにこの現実が国難といえる

 ★自民党幹部が言う。「確かにこの国会は、働き方改革が主軸になるはずだったが、早々に厚労省のデータ改ざんが発覚し、目玉法案が骨抜きになった。だが、カジノ法案成立で終わるのでは、あまりに情けない。強引に働き方改革関連法案を成立させるのではないか」。専門職などを労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)は、財界の悲願と言われるが、経済界には不要論も根強い。

 ★法案成立の攻防で強引な成立や国会の延長、秋の国会へのずれ込みなどがあれば、自民党総裁選への影響は必至だ。体裁のためのカジノ法案と働き方改革関連法案の抱き合わせは、危険をはらんでいる。(K)※敬称略
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●アベ様ご夫妻…そして、《それ以外でも自民党は相当ひどい…無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈》

2018年01月10日 00時00分15秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の久原穏記者によるコラム【【私説・論説室から】官房長官、これは事実?】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017112002000120.html)。

 《菅義偉官房長官大層厳格な方らしい。記者会見で質問者(もっぱら本紙記者)に対し「事実に基づいて質問してほしい」と苦言を呈する場面が多い。ならば僭越ながら当方も質問させていただきたいことがある。…はたして首相発言は事実に基づいたものか、それとも…。ここは首相の女房役、官房長官のお考えをお聞きしたい》。

 《はたして首相発言は事実に基づいたものか》?、という問いに、最低の官房長官は「ここは質問に答える場所じゃない…」、とでも答えるのだろうか?

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
                       「ここは質問に答える場所じゃない…」?

 ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/差別意識、献金まみれ…相当ひどい自民党】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711270000190.html)によると、《国会の予算委員会では森友加計学園疑惑について野党の厳しい追及が始まるが、それ以外でも自民党は相当ひどい。野党は追及の手を広げるべきだ…松本文明…鶴保庸介…山東昭子…山本幸三竹下亘…神谷昇…若宮健嗣…自民党の無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈している》。

 それにしても、何もかも相当にひどい。「絶対得票率1/4」の自民支持者の皆さん、いいんですか、コレで?
 夫は息吐く様に噓垂れ流し、妻はノホホンと…そして、《それ以外でも自民党は相当ひどい無知識、無教養、差別思想、時代錯誤が露呈》。「公平・公正」など望むことなどできず。

 《客観的な事実よりも感情に訴える虚言の方が世論を動かすという「ポスト真実」が…を問う国民投票に大きく影響》《今後、改憲を問う国民投票が予想されるが、世論を誘導する「ポスト真実」が乱発されるのではないか。大いに心配だ》…。

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
         「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017112002000120.html

【私説・論説室から】
官房長官、これは事実?
2017年11月20日

 菅義偉官房長官大層厳格な方らしい。記者会見で質問者(もっぱら本紙記者)に対し「事実に基づいて質問してほしい」と苦言を呈する場面が多い。ならば僭越(せんえつ)ながら当方も質問させていただきたいことがある。

 「アルゼンチンは基礎的財政収支(PB)を無理やり黒字化し、翌年に債務不履行(デフォルト)になった、というのは事実に基づいているか?」

 もう一問。「日本がPBを黒字化するため、無理やりに経済に負荷をかければ、国民は就職できなくなる、というのは事実か?」

 問いの中にある言説は安倍晋三首相の発言である。先月、総選挙の開票速報番組で財政再建の必要性を問われて述べたものだ。

 観的な事実よりも感情に訴える虚言の方が世論を動かすという「ポスト真実」が米大統領選や英国の欧州連合離脱を問う国民投票に大きく影響したのは記憶に新しい。

 はたして首相発言は事実に基づいたものか、それともPB黒字化を先送りしたいための「ポスト真実」か。アルゼンチンのデフォルトは米ハゲタカファンドが割り込んできて交渉不調に終わったというのが定説だ。就職できなくなる発言も穏当でない。ここは首相の女房役、官房長官のお考えをお聞きしたい。

 今後、改憲を問う国民投票が予想されるが、世論を誘導する「ポスト真実」が乱発されるのではないか。大いに心配だ。 (久原穏
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●選挙制度の不備に加えて、大企業を巻き込みながら《極右のタニマチ》が《組織的な選挙運動》を展開…

2018年01月08日 00時00分20秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



リテラの記事【アパホテルが親しい企業に極右ヘイト政治家の支援要請! サントリー、パナソニック、楽天など有名企業がずらり】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3690.html)。

 《憲法を変えて“戦争のできる国”にする安倍首相のスケジュールは、まさに「待ったなし」で進んでいる。そんななか、12月25日付のしんぶん赤旗が「アパグループ 改憲派支援要請」と題して、興味深いスクープを報じた。記事によれば、10月の衆院選の際、大手ホテルチェーン・アパホテルを手がけるアパグループが、組織する企業間クラブを通じ〈「正しい国家観、歴史観を持っているとした改憲派の候補者への応援を呼びかける文書を取引先企業に送っていた〉ことがわかったというのだ》


   『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権
    「防衛産業でつくる経団連の防衛生産委員会が、
     事実上の禁輸政策だった武器輸出三原則を大幅に
     緩和すべきだとする提言をまとめた。安倍政権が
     進める三原則見直し作業に呼応した内容で、
     官民一体を演出し、武器輸出解禁に道を開く狙いが
     あるとみられる」

   『●経団連の本音、「市民を戦場に連れてって」:   
     「米国の商売としての戦争」という地獄へ突き落す行為
   『●悪徳企業型徴兵制……「(自衛隊の)派兵はもちろんのこと、
            派遣も反対」の中山素平さんは泣いている

   『●経団連は、「プルトニウムをつくる装置」再稼働を後押し。
              そして、国家戦略としての「武器輸出」を推進!
    「財界・経済界・産業界は、まさに「死の商人」……
     「財界の鞍馬天狗」中山素平氏は泣いていないか?」

 酷い世の中になったもの。昔の財界はもっとマトモだったのでは?
 《“極右のタニマチ”》《改憲ウルトラタカ派》《自他共に認める安倍首相の「ビッグサポーター」》《トンデモ歴史修正主義者》…何かと話題のアパホテルと聞いて思い出したのは田母神俊雄氏の論文「日本は侵略国家であったのか」問題。『「真の近現代史観」懸賞論文』なるものの受賞者のリストを見ると、頭がクラクラします。その代表の主張たるや、独立国家とは戦争ができる国家〉〈核武装も可能にするべき〉〈国際法違反の現行憲法を停止させ、明治憲法の改正手続きに従って自主憲法を制定するのだ…そうです。そんな「」な方に《「正しい国家観、歴史観を持」っているとした改憲派の候補者への応援》《その極右歴史観・憲法観に合致した候補者》を応援、《組織的な選挙運動》を展開だそうですよ、凄いですね。当然、応援リストには《歴史修正やヘイトをぶちまける極右議員が目白押し》の模様。
 「自公お維キト投票者の皆さんはアベノサギに引っかかったという自覚なし? 「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」…救いようの無い「1/4の自公投票者」と「2/4の選挙にも行かない人達」」…という選挙制度の不備に加えて、大企業を巻き込みながら《極右のタニマチ》が《組織的な選挙運動》を展開…絶望的な気分になるニッポン。そんな与党自公が「子育て…」を公約に掲げるのですから、笑っていしまいます。

   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                 与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…
   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「勝者総取り」という「特異な民主主義」…
     得票率1/4で3/4の議席を占めるスゴイ「民主主義」的選挙

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http://lite-ra.com/2017/12/post-3690.html

アパホテルが親しい企業に極右ヘイト政治家の支援要請! サントリー、パナソニック、楽天など有名企業がずらり
2017.12.27

     (元谷代表の私塾・勝兵塾(公式HPより))

 先の解散総選挙で圧倒的勝利をおさめた安倍自民党。改憲勢力で発議に必要な3分の2議席も確保し、今月半ばには党の憲法改正推進本部による9条や緊急事態条項など4項目の論点整理が公表された。26日の日本テレビの報道によれば、政権幹部は「再来年の参院選が発議のデッドライン」と話しているという。憲法を変えて“戦争のできる国”にする安倍首相のスケジュールは、まさに「待ったなし」で進んでいる。

 そんななか、12月25日付のしんぶん赤旗が「アパグループ 改憲派支援要請」と題して、興味深いスクープを報じた。

 記事によれば、10月の衆院選の際、大手ホテルチェーン・アパホテルを手がけるアパグループが、組織する企業間クラブを通じ〈「正しい国家観、歴史観を持っているとした改憲派の候補者への応援を呼びかける文書を取引先企業に送っていた〉ことがわかったというのだ。

 アパグループといえば、今年1月、「南京虐殺はなかった」などと主張する元谷外志雄代表の歴史修正本を客室に設置していたことが国際問題に発展したことも記憶に新しいが、もとより田母神俊雄が航空幕僚長更迭のきっかけとなった「真の近代史観」懸賞論文を主催するなど“極右のタニマチ”だ。そうして極右言論人を養成しながら、コミンテルン・ユダヤ陰謀論に代表されるトンデモ歴史修正主義を散々ふりまいてきた(詳しくは本サイトの過去記事参照http://lite-ra.com/2017/01/post-2861.html)。

 もちろん、アパが取り組んでいるのは歴史修正運動だけではない。元谷代表は、ペンネームである藤誠志名義の著書で〈独立国家とは戦争ができる国家〉〈核武装も可能にするべき〉などと主張し、〈国際法違反の現行憲法を停止させ、明治憲法の改正手続きに従って自主憲法を制定するのだ〉(『理論 近現代史学』)との持論を展開する改憲ウルトラタカ派。そして、自他共に認める安倍首相の「ビッグサポーター」で、実際、安倍の秘密後援会「安晋会」の副会長を務めたこともある。

 赤旗が入手した文書によれば、元谷代表が名誉会長を務める「アパ・コーポレートクラブ」が、自民党や希望の党の候補者48の名前や選挙区を一覧表にし、「『誇れる国、日本』の再興のために活躍して頂ける政治家」だとして推薦。結果、うち47人が当選し、選挙後には「改憲勢力で三分の二を大きく超える議席を確保することができ、憲法改正に向けて大きく前進した」「ご支援いただき誠にありがとうございました」という文書を取引先に送っていたという。

 つまり、極右のタニマチであるアパが、先の選挙でも、その極右歴史観・憲法観に合致した候補者を当選させるため、付き合いのある企業に働きかけて組織的な選挙運動をしていた可能性がある。どうやら、そういうことらしい。


アパが稲田朋美、杉田水脈、高市早苗、長島昭久、義家弘介らを支援

 気になるのは、アパがその企業人脈を使って、いったいどんな候補者を応援していたのかということだ。赤旗では、アパの推薦一覧表には〈安倍晋三首相側近の自民党の稲田朋美前防衛相や下村博文元文科相らの名前が並びます〉〈アパグループの元谷外志雄代表が塾長を務める私塾「勝兵塾」の講師・特待生を中心〉と報じられているが、48人全員の名前まではわからない。しかし、ある程度の推測は可能だ。

 ポイントは、赤旗も言及している元谷代表の私塾・勝兵塾だ。勝兵塾は2011年に立ち上げられた組織で、小堀桂一郎氏や加瀬英明氏など日本会議関係者、“皇族芸人”こと竹田恒泰氏らが顧問を務める。ちなみに、発足時の記念パーティで元谷代表は「数年後には全国1万人の塾生を擁する組織へと発展させ、いずれはこの国の総理を輩出したいと願っている」と挨拶しているのだが、実際、勝兵塾は「講師」や「特等生」として極右の学者や政治家を月例会に招待し、講演などを行わせている。つまり、その講師・特等生のリストを見れば、先の選挙でだいたいどの候補者を組織的に応援していたかの想像がつくのである。

 調べてみると、勝兵塾の「講師・特等生」リスト(11月20日現在)には56名の国会議員が入っており、そのほとんどが自民党だった。代表的な衆院議員をあげると、稲田朋美、今村雅弘、城内実、杉田水脈、高市早苗、中野正志(こころ)、長尾敬長島昭久(希望)、馳浩、原田義昭松原仁(希望)、山田賢司、義家弘介などなど。参院議員では生活保護バッシングのデマゴーグ・片山さつきや、“ネトウヨのお母さん”と呼ばれる中山恭子(希望)、そして、安倍首相と日本会議系人脈を繋いだとも言われる側近の衛藤晟一らが加入している。見ての通り、本サイトが「極右候補者リスト・ウヨミシュラン」(http://lite-ra.com/2017/10/post-3531.html)などの企画で紹介してきた、歴史修正やヘイトをぶちまける極右議員が目白押しである。

 まあ、アパの極右趣味を考えると、こうした顔ぶれはある意味当たり前とも言える。だが、問題なのは、アパが改憲極右候補者をリストアップし、付き合いのある企業に送りつけて、選挙運動の支援を要請していたことだろう。そのなかには、国際的にも知られる大企業が含まれていたのだ。

 前述の「アパ・コーポレートクラブ」は、元谷代表をトップとして2001年に設立された、アパグループ東京本社に本部を構える団体。ホームページによれば〈アパグループの事業の繁栄と発展に寄与することを目的〉とし、12月16日現在、860社の企業が加盟している。公開されている会員名簿を調べてみると、数多くの大企業の名前が連ねられていた。


「アパクラブ」に参加した有名企業は国際社会から抗議を受ける可能性も

 たとえば、鹿島建設大成建設大林組西松建設などのゼネコン。アサヒ飲料、アサヒビール、キリンビール、コカ・コーライーストジャパン、サントリー、ネスレ日本、伊藤ハム、ハーゲンダッツジャパン、ヤクルトなどの大手飲料・食品系。ホーチキ、セコム、ALSOKなど警備関連に、サンゲツ、LIXILなどのなどのインテリア・設備系。大塚商会などの商社。エイチ・アイ・エス、JTB、京王観光などの旅行代理店。パナソニックや富士通のグループ会社。さらには楽天、ソフトバンクなど通信・IT企業に、なぜか球団の千葉ロッテマリーンズの名前もある。ほかにも、資生堂グループの資生堂アメニティなどなど、上げていけばきりがない

 もし、こうした多数の社員を抱える有名企業が、アパの元谷代表が呼びかける極右政治家の当選運動に協力していたとしたらまさに大問題ではないのか。

 いや、国内だけの問題ではない。前述のように、元谷代表は「南京事件はなかった」とか「日米開戦はルーズベルトの罠だった」みたいなトンデモ歴史修正主義者で、また〈先の大戦の遠因は、メディアのせいでユダヤ人を敵に回してしまったせいだ〉(著書より)などと主張するユダヤ陰謀論者でもある。各企業は、こうした人物をトップにした「アパ・コーポレートクラブ」に加入しているというだけで、その思想に賛同しているとみなされても仕方がない。当然、国際的な批判は免れないだろう。旅行会社、通信業者、あるいは他国に本社がある食品・飲料業者に関しては、人権意識が強い海外でこうした事実が広がれば強い批判が殺到するはずだ。

 いずれにせよ、赤旗がスクープした、アパが企業間クラブを通じて極右政治家の応援を要請していたという事実は、たんに“極右のタニマチ”であるワンマン経営者の問題ではないのだ。アパが日本の総理大臣やその側近議員たちとつながって戦争ができる国家のための改憲を目論んでいるのは間違いない。わたしたちひとりひとりがその危険性を認識するのはもちろん、事実上、歴史修正主義に賛同している企業の倫理もまた、問われなくてはならないだろう。

(編集部)
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●室井佑月さん、《税収が足りなくば、法の抜け道を閉ざし、適正に課税して金持ちからお金をとったらいい》

2017年12月20日 00時00分44秒 | Weblog


東京新聞の社説【税制改正大綱 選挙の後のご都合増税】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017121502000135.html)。

 《与党がまとめた来年度税制改正大綱は、官邸、与党、さらには財務省それぞれのご都合を優先した増税が並んだ。税の原則を忘れ、理念も将来像も見えない場当たり策では国民は到底納得できない。収入の多いサラリーマンを狙い撃ちにした所得税増税、紙巻きたばこと加熱式たばこの増税、国税としては二十七年ぶりの新税となる国際観光旅客税、個人住民税に上乗せする新税の森林環境税…》。

 自公お維キト投票者の皆さんはアベノサギに引っかかったという自覚なし? 「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」…救いようの無い「1/4の自公投票者」と「2/4の選挙にも行かない人達」。
教育無償化は反故、その一方で、イージス・アショアのような無駄な武器をボコスカと購入(しかも言い値であるが故に、どんどんと値が吊り上っている)。そして、相変わらずの害遊でのバラマキ害交。増税分は、やがてはそれらに消えていくだけ。
 《税収が足りないなんて言わせない室井佑月さん、《税収が足りなくば、法の抜け道を閉ざし、適正に課税して金持ちからお金をとったらいい》。

   『●アホらしき税収不足! 日本の「報道の自由度」72位で、
              「パナマ文書を調査しない国は…と日本くらい」
    「(週刊朝日)コラム『室井佑月「『税収が足りない』とか二度といわないで」』
     …《「報道の自由度」…今年はさらにその下の72位そのうち、ロシアや
     中国や北朝鮮なみにするつもりか? それらの国は、ほかの国から
     白い目で見られている》さらに、《パナマ文書を調査しない国は、ロシアと
     中国と日本くらい》…「税収が足りない」!?、なんて本当なのか? 
     最悪の税制である消費税の増税なんて、アホらしくならないか? 
     アホらしき税収不足
       《税収が足りなくば、法の抜け道を閉ざし、適正に課税して金持ちから
     お金をとったらいい》! 仰る通り」

   『●「国民に「痛み」を与えてでも消費税を上げよ」!? 
      自民党・核発電・戦争大好きな経団連なんて要らない
   『●「学費“無償化詐欺”…選挙の公約が早くも骨抜きで「詐欺的」」…
                 アベノサギに何度も騙される方の大問題
   『●「ズ」抜けたバ「ズ」ーカ達による永遠の「道半ば」…
       「この国の未来や将来が見通せず不安があるから」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017121502000135.html

【社説】
税制改正大綱 選挙の後のご都合増税
2017年12月15日

 与党がまとめた来年度税制改正大綱は、官邸、与党、さらには財務省それぞれのご都合を優先した増税が並んだ。税の原則を忘れ、理念も将来像も見えない場当たり策では国民は到底納得できない。

 収入の多いサラリーマンを狙い撃ちにした所得税増税、紙巻きたばこと加熱式たばこの増税、国税としては二十七年ぶりの新税となる国際観光旅客税、個人住民税に上乗せする新税の森林環境税…。

 個人向け増税が並ぶ一方、減税は賃上げを拡大した企業の法人税減税やフリーランスで働く人の所得税減税などに限られた。

 来年は大きな選挙が想定されておらず、政府与党にとって国民の反発が強い増税を決めるのに都合のいいタイミングだからだろう。十月の総選挙が終わった直後に多くの増税を言い始めたため、だまし討ちと受け止める国民も多い。

ご都合主義はそれだけではない。所得税の増税になる線引きはいったん年収八百万円で決まったが、公明党に花を持たせる形で八百五十万円に引き上げられ、増税対象は減った。これは総選挙で敗北し、憲法改正への態度を硬化させていた公明を懐柔したい官邸の意向との見方がもっぱらだ。

 財務省は、再来年十月に予定される消費税増税軽減税率を導入する際の財源確保が課題だった。ここ数年、給与所得控除の縮小や配偶者控除見直しで負担増を強いてきた高所得のサラリーマンにまたも照準を定め、取りやすいところから取るご都合主義を重ねた。

 抜本改革を目指すと毎年繰り返しながら、政府も与党も安易な手直しを続けるばかりではないか。やるべき改革は明らかなはずだ。

 所得再分配を高めるというのであれば、富裕層の収入の多くを占める金融所得への税率を20%(分離課税)と優遇したままなのは、明らかに不公平である。

 また、大掛かりな改革になるが所得控除方式よりも低所得者に有利な税額控除方式への変更こそ再分配機能を高める真の改革だ。

 サラリーマンの給与所得控除が大きかったのは、源泉徴収で所得がガラス張りなため、捕捉が緩いフリーランスらとの負担調整という意味合いもあったはずだ。いわゆるクロヨンの格差は縮まったとはいえ、この問題の放置も不公平である。

税の原則は「公平、中立、簡素」である。一部の取りやすい層に負担増が続くやり方は税の原則を踏み外し、納税者に政府への不信感を植え付けることになろう。
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●加害者性と被害者性の両面…米兵に《「ゴーホーム」と言ったが、「ご両親が待ってるよ」と付け加えた》

2017年12月10日 00時00分16秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの阿部岳記者による記事【「息子は元米兵」 米在住の女性、辺野古で戦争の愚かさ訴えた1カ月】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/176871)。

 《息子は元米兵。4回のイラク戦争派遣の合間に、名護市辺野古のキャンプ・シュワブに駐留した。そのゲート前で、米国在住の長島志津子さん(67)は1カ月間、戦争の愚かさを訴え続けた。「政治家にだまされないで」。息子の後遺症という被害者性と、歓迎されないまま沖縄に駐留した加害者性と》。

 「一度軍に入れてしまったら、もう手が届かないそこからは地獄だった」、「戦争は政治家がうまくやれば簡単に起こせる始まったら、本人と家族にとっては一生終わらない」…《「宿題はすごく大きいと思っています」。誰の子どもも戦争に行かせないように、まず沖縄から基地を撤去させる米国の地で、力を尽くす》。沖縄に番犬様を押し付け、破壊し、差別し、ヘイト者を野放しにするアベ様ら。
 どこの親が子や孫を戦地に行かせ、人殺しさせたいと思うだろうか? 《勝者総取り》という独裁的《特異な民主主義》の下…、《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項の創設…そんなアベ様政権を支持するということは、子や孫を戦地に行かせ、人殺しをさせるに等しい愚行だ。いい加減に、気付いてほしいし、目覚めてほしいい。「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」というスゴイ「民主主義」的選挙制度…そんなアベ様の「政」を支えてはいけない。

   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
    《二十代の自衛官の息子を持つ女性が、安保法に反対の声
     上げ始めた。息子に迷惑をかけぬよう、「縁を切った上での街頭活動
     「恨まれるよりも死なれる方がつらい」との思いに突き動かされている》。
    《「息子が部隊を辞めて無事ならいい、という話ではない。
     隊員一人でも、何かあってからでは遅い。行かせたいなら、
     憲法をねじ曲げ、海外の紛争地域に自衛隊を駆り出すことを
     決めた人が行けばいい」》。
    「「20XX年、再び戦争が始まった…」を間近に感じる昨今。さらには、
     経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制経団連が望む
     「1億総活躍社会」へまっしぐら。自公お維大地の議員に
     投票していていいのですか?」

   『●「米国の戦争に巻き込まれ息子が殺したり
     殺されたりするのは嫌だと思い、いても立ってもいられ」なかった
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、 
                 憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?
   『●「自分が何人殺したのかは覚えていない…
        人を殺したくなんかなかったけど…地獄のような日々だった」

 阿部岳さんのとても良い記事。そういった記者を憎む沖縄デマ者沖縄ヘイト者との違いがクッキリと顕われた。

   『●全国戦没者追悼式を前に…阿部岳さん「県民大会で、
            沖縄は再び「尊い犠牲」となることを拒否した」
   『●《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に
            持ち込む》(阿部岳さん)低民度…抗い続けねば
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●「不屈」…「瀬長の口、耳、目を封じることはできても、
          八十万県民の五官の機能をとめることは不可能だ」
   『●本土ではアベ様が「さらなる強硬手段に出る権力基盤を手に」し、
                      《強烈な異義申立》が続く沖縄は無視…
   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
    「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
     「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
     《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
     手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性
     そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」

   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
          どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?
    《百田尚樹差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉
     〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして
     嘲笑を向けてきた〉》

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/176871

「息子は元米兵」 米在住の女性、辺野古で戦争の愚かさ訴えた1カ月
2017年11月29日 11:45 普天間移設問題・辺野古新基地 辺野古刻々

 息子は元米兵。4回のイラク戦争派遣の合間に、名護市辺野古のキャンプ・シュワブに駐留した。そのゲート前で、米国在住の長島志津子さん(67)は1カ月間、戦争の愚かさを訴え続けた。「政治家にだまされないで」。息子の後遺症という被害者性と、歓迎されないまま沖縄に駐留した加害者性と。感情を揺さぶられる日々を終え、29日に沖縄をたつ。(北部報道部・阿部岳

     (米軍キャンプ・シュワブゲート前で、海兵隊員に帰国を訴える
      長島志津子さん=28日午後1時半、名護市辺野古)


 青森県出身で、夫の転勤を機に米ニューヨーク州に移住した。一家の運命は2001年9月11日、米同時テロで変わる。米国の大学に通っていた息子(39)が「国を守る」と、日本国籍のまま海兵隊に志願した。

 息子が志願した海兵隊を、沿岸警備隊と勘違いしていた。試験に落ちると思った。国連決議もないまま、戦争が始まるとは思わなかった

 全ての歯車が少しずつ狂った結果、息子は戦地に行った。「一度軍に入れてしまったら、もう手が届かない。そこからは地獄だった

 息子は計4回、通算2年間のイラク派遣を経て無事に生還できた。10年に除隊したが内向的になり、友人とも絶縁状態に。一緒に住む長島さんともほとんど会話がない。爆風で頭を打った後遺症か、記憶力も悪くなっている。

 話の断片から「自爆テロの現場で死体の片付けをした」ことを知った。人をあやめたかどうかは聞けない。「戦争は政治家がうまくやれば簡単に起こせる。始まったら、本人と家族にとっては一生終わらない

 葛藤の末、息子がいた沖縄に来たのは10月30日。連日、シュワブゲート前で辺野古新基地建設への反対運動に加わった。通りすがる米兵が息子と重なる米兵は殺人者という仲間の言葉には涙がこぼれた

 一方で、戦後沖縄が経験した米軍による事故、性暴力の歴史を学んだ。「どれだけつらい思いをされてきたか…。米兵が憎まれるのは仕方がない、と消化できた」と語る。

 米兵に対しては仲間と同じように「ゴーホーム」と言ったが、「ご両親が待ってるよと付け加えた

 28日午後、この日最後のゲート前集会でマイクを握り、息子が米兵だった事実を仲間に初めて明かした。

 「宿題はすごく大きいと思っています」。誰の子どもも戦争に行かせないように、まず沖縄から基地を撤去させる米国の地で、力を尽くす
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●常識不通…「夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」「あったことをなかったことにはできない」

2017年12月04日 00時00分14秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/「何かおかしい」モリカケ疑惑一層浮き彫り】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712020000307.html)。

 《社民党・福島瑞穂は参院予算委で「昭恵さんの証人喚問が必要。総理は自分が妻の代わりに話すと言うが、夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」と追及…5月25日の文科省前事務次官・前川喜平の会見での「あったことをなかったことにはできない」が、改めて思い出される》。


 《会計検査院が国有地売却をめぐり、約8億円の値引きの根拠が不十分と指摘したことについて、首相は「次の予算編成に生かしていくのが私の責任だ」と、今起きている問題には触れない》…相変わらずのトンチンカンなドアホウワホウ、そして、不誠実さ。丁寧さの欠片も無い答弁。あるいは、質問の意図を読めていないか、その能力が無いのか、それとも、わざと、芯を外しているのか。《責任》などとる気も無いことだけは、確かなようだ。大見得・啖呵「議員辞職」の秋は、とっくに過ぎたというのに。

 《「何かおかしい」モリカケ疑惑一層浮き彫り》…、う~ん、ホントに《国民は「何かおかしい」と感じていた》のかなぁ…? いまだ、自公お維キト支持者はアベ様を盲信しているのでは? 信者の盲信から目覚めるためには、《夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない》ので、アベ昭恵氏や、総理大臣夫人付きの谷査恵子氏、国策として不当に長期に囚われの身の籠池泰典前理事長、そしてもちろん、「国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった」らしい、そのオトモダチ・加計孝太郎氏に、国会で証言してもらうしかない。《疑惑が深まった》を理解しようともしない、決して目覚めそうにない、《何もないこと》と盲信している自公お維キト支持者の皆さんを、どう説得したものか? 常識がアベ様やその取り巻き、信者の皆さんに通じない。

   『●まんまと森友捜査ツブシ選挙に騙され、
      癒党キトの野党破壊工作が功を奏し、おまけに欠陥選挙制度…
    「まんまと森友捜査ツブシ選挙にだまされ、また、癒党お維キトの
     野党破壊工作が功を奏し、さらには、「2/4は選挙にも行かず、
     絶対得票率1/4で3/4の議席を占めるという欠陥選挙制度」のおかげで、
     「息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」のアベノサギが
     大成功。与党自公支持者の皆さんや、癒党お維キトの支持者の皆さんは
     正気? ホントに《国民は「何かおかしい」と感じていた》の? 
     《国民の「何かおかしい」を侮ってはいけない》…ホント~かなぁ…」

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712020000307.html

政界地獄耳
2017年12月2日10時8分
「何かおかしい」モリカケ疑惑一層浮き彫り

 ★国民の「何かおかしい」は、たった4日間の衆参予算委員会の質疑で、明確な疑惑につながったと言えよう。政権シンパの有識者が「何もないことを予算委員会でやり続けるな」とおっしゃるが、時間を大幅に与党に割いたものの、与党の質問は首相・安倍晋三へのインタビューやよいしょばかりで得るものはなかった。野党からの財務省への問いには答弁として通用するものは少なかったが、森友学園案件だけでも近畿財務局内で9件の内規違反があったことは分かった。その結果、官僚が野党からの予想された質問に愚直に正直に答えれば答えるほど、疑惑が深まった

 ★会計検査院が国有地売却をめぐり、約8億円の値引きの根拠が不十分と指摘したことについて、首相は「次の予算編成に生かしていくのが私の責任だ」と、今起きている問題には触れない。先月30日の参院予算委員会では共産党・辰巳孝太郎が「適切だと言ってきたものが適切でなかったのは、首相の責任ではないのか。最低限、国民に謝罪すべきだ」と問うたが、責任は認めなかった

 ★無所属の会・江田憲司はツイッターで「昭恵夫人は一私学に3回も講演などに行き、児童募集のパンフレットに写真付きでメッセージを寄せ、名誉校長にも就いた。更地の校地予定地も籠池氏と視察。それが見事に寄付金集めなどに利用されている。脇が甘かったという程度の話ではない」と指摘した。社民党・福島瑞穂は参院予算委で「昭恵さんの証人喚問が必要。総理は自分が妻の代わりに話すと言うが、夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」と追及。首相は「あのぉ、ま、この、いわば、家内がですね、妻がですね、どのように関わっていたかについては、私も妻から全て聞いているわけでありまして。私がここで責任を持ってですね、答弁をさせていただいているところでございます」。5月25日の文科省前事務次官・前川喜平の会見での「あったことをなかったことにはできない」が、改めて思い出される。(K)※敬称略
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●「勝者総取り」という「特異な民主主義」…得票率1/4で3/4の議席を占めるスゴイ「民主主義」的選挙

2017年12月01日 00時00分17秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



『マガジン9』のコラム【鈴木耕 言葉の海へ/第12回:憲法の言葉こそ】(http://maga9.jp/kotobano171122/)。

 《小選挙区制という制度の不備…それに対しては、批判や罵倒が山のように飛んできた…ここで多いのが「民主主義」という言葉だ。批判者はまるで勝ち誇ったように「民主主義」を連発する。ふだんはあまり「民主主義」を好んでいないような人たちがここぞとばかりにこの言葉を投げつけてくる。だから内田さんは、彼らが連呼するのは「特異な民主主義」だという。つまり、いまの日本の小選挙区制という政権与党が常に圧勝する仕組みによる、本来の意味での「民主主義」とは異なるものではないかというのだ》。

   『●争点は「壊憲」: 若者の皆さん、「もしあなたが
        投票に行かないと日本はどうなってしまうのか?」
    「WP『100% Go Vote!(全員、選挙に行こう!)』は、
     コチラです ⇒ 【http://www.japanteam.net/100vote/index.html】…
       少しでも投票率が100%に近づくことを願っています。
     大袈裟なことではなく、「20XX年、再び戦争が始まった…
     とならないために」

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
    「asahi.comの斎藤健一郎記者による記事『投票率85%の村で聞いてみた
     「選挙行きますか?」』…。羨ましい。《投票率85%》、《95%》! 
     「尊敬」するスウェーデンでは、常に80%を超えるそうです

   『●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」… 
                 本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?
   『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率
   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
    「神保哲生さんのvideonews.comの記事
     (http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php)。
     …「死票が7割も出る制度」なんてお話にならんでしょ。当初、
     二大政党制になり、死票が最高5割と言っていたはずなのに、
     大いなる幻想だった訳。いまや、一大政党制の体たらく。
     怖い世の中だ。これも選挙民が選んだものとはいえ、
     『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
     の愚痴の一つも言いたくなる。
       小選挙区制が導入される直前、石川真澄記者は「守旧派」として
     批判されたが、小選挙区制を支持した当時の政治家やマスコミ記者連の
     目は節穴か、確信犯だったようだ」
    《マル激トーク・オン・ディマンド 610回(20121222日)
     われわれが選んだもの、選ばなかったもの
     ゲスト:小林良彰氏(慶応大学法学部客員教授)》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度

 《勝者総取り》という《特異な民主主義》。「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」というスゴイ「民主主義」的選挙制度。

   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                 与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…
    「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める
     という欠陥選挙制度。選挙制度を変えないと、民意が全く反映されない。
     《民意を正しく反映する選挙制度は、比例代表制なのではないか
     なぜなら民意は多様である。それぞれの民意を代表する政党に
     投じられた票を正しく議席数に反映できる唯一の方法だからだ。
     死票も出ない》、《現行制度が導入されてからもう二十一年たった。
     問題点も明らかだ。選挙制度の議論を始めるべきだと考える》…
     桐山桂一さんの意見に大賛成」

 本コラムの末尾、ブログ主も《大好きな文芸評論家の斎藤美奈子さん》の言葉が引用、《となると、立民が野党第一党にすべりこんだ今回の結果はけっして悪くなかったのではないか。災い転じて福となす。転んでもタダでは起きなきゃいいのだよ》。
 いま、「裸の王様」の政権が倒れないようならば、2017年10月衆院選がラストチャンスだった…ということになるのかも…。《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項の創設…。

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
    「唯一引き返す最後のチャンスは2016年の参院選だった。救世主など
     必要なく、50%の「眠り猫」が目覚め、ネジレを取り返すことさえ
     できていれば…」

   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく…
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!

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http://maga9.jp/kotobano171122/

言葉の海へ
第12回:憲法の言葉こそ (鈴木耕
By鈴木耕 2017年11月22日


特異な「民主主義」

 「サンデー毎日」(11月26日号)の内田樹さんの「知の巨人・内田樹氏 至極真っ当な提言! 安倍独裁制 ほんとうの正体」と題された論考が、ぼくにはとても腑に落ちた。
 いまの日本を覆う「特異な民主主義」の内実を解き明かし、それに対抗するにはどうすればいいのかを、ご本人の言葉によれば「歯に衣着せず全部書いてみたい」というのだ。
 まず論旨の前提として、内田さんは次のように述べる。


--- --- ---
 総選挙結果を見て、まず感じたのは小選挙区制という制度の不備である。比例区得票率は自民党が33.3%。議席獲得数は284で、465議席中の61.1%だった。立憲民主・共産・社民の三野党の比例得票率は29.2%だが、獲得議席は69で14.8%にとどまった。得票率と獲得議席配分の間には明らかな不均衡が存在する。
--- --- ---


 ほとんど同じことを、ぼくはこのコラムの第9回で書いたし、ほかにも多くの人が指摘している。
 それに対しては、批判や罵倒が山のように飛んできた

 「負け惜しみ」
 「負けは負け」
 「そんなことばかり言っているから勝てないんだ」
 「民意を無視するのか」
 「選挙こそ民主主義」
 「民主的手続きで決めた選挙制度ではないか」
 「民主主義を破壊するのか」
 「いつも民主主義と言いながら、負けると反対のことを言い始める護憲派」
 「自民党が他の野党よりたくさん票を得たのが分からないのか」
 「棄権者が多いのは野党に信頼がないから」
 「やっぱり安倍さん以外にいない」

 ここで多いのが「民主主義」という言葉だ。批判者はまるで勝ち誇ったように「民主主義」を連発する。ふだんはあまり「民主主義」を好んでいないような人たちがここぞとばかりにこの言葉を投げつけてくる。だから内田さんは、彼らが連呼するのは「特異な民主主義」だという。つまり、いまの日本の小選挙区制という政権与党が常に圧勝する仕組みによる、本来の意味での民主主義とは異なるものではないかというのだ。


安倍独裁政権のたくらみ

 そこで、内田さんは次のように分析する。


--- --- ---
 それは低投票率のせいである。有権者の選挙に対する関心が希薄で、投票率が低ければ低いほど、巨大な集票組織を持ち、既得権益の受益者たちから支持される政権与党の獲得議席数は増える。(略)
 そうであるとすれば、今の選挙制度下では政権与党の主たる関心はいかに無党派有権者に投票させないかにあるということである。(略)
 かつて「無党派層は寝ていて欲しい」と漏らした首相がいた。正直すぎる発言だったが、言っていることは理にかなっている。それゆえ政権与党は久しくどうやって投票率を下げるかにさまざまな工夫を凝らしてきた。そして、彼らが発見した最も有効な方法は議会制民主主義はもう機能していないと有権者に信じさせることだった。
--- --- ---


 なるほど! と、ぼくは膝を打った。
 確かに、安倍自民党のやっていることは、もうメチャクチャ民主主義の名に値しない多数をかさに着ての強引な議会運営は目に余るし、いざとなればお手の物の強行採決
 安倍首相自らが薄汚いヤジを飛ばすばかりか、本来なら法律制定しなければならない事項を、閣議決定というなまくら刀を振り回してむりやり通してしまう。なまくら刀であるはずなのに、安倍氏の意向がすんなり通ってしまうところが恐ろしい。流行語の「忖度」である。
 しかも、国会審議で安倍首相以下の閣僚たちが答えに窮する場面が続くと、なんと、国会そのものをまったく開かなくなってしまった。これでは多くの人が「民主主義は機能していない」と思って当然だろう。

 日本国憲法は、次のように定めている。

--- --- ---
 第五十三条 内閣は、国会の臨時会の招集を決定することができる。いづれかの議院の総議員数の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その招集を決定しなければならない
--- --- ---


 野党がこの規定に従って正規に「臨時国会の開催」を要求したにもかかわらず、安倍内閣は憲法上の規定を無視し続けた。9月28日、ようやく開催したと思いきや、あろうことか、首相や各新任閣僚の所信表明もないまま冒頭90秒で「解散」を行ってしまったのだ。
 つまり、今回の総選挙はあきらかに憲法違反解散」だったのである。そのために、今年は史上まれに見る国会開催期間の短さだったことも忘れてはならない。これでは「議会制民主主義はもう機能していない」と、有権者が思ってしまっても仕方ない。

 内田氏は続ける。


--- --- ---
 これら一連の行動は与党の驕りや気の緩みによってなされたわけではない。「国会は実質的にほとんど機能していないので、あってもなくてもどうでもよい無用の機関だ(現に国会閉会中も行政機関は平常通り機能していたし、国民生活にも支障は出なかったではないか)」という印象を国民の間に浸透させるために計画的に行われているのである
--- --- ---


 そこまで安倍内閣が周到に考え抜いて、あんなデタラメな国会運営を行っているとは、さすがにぼくも思いたくはないけれど、しかし、そう考えればなんとなく納得がいく。


対抗する手段として

 内田さんはさらに、そういう疑似的な民主主義には、サラリーマン議員たちが必要だと指摘する。つまり、政権の意向に抗うような見識を持った議員は安倍内閣にとっては邪魔なだけだから忌避し、むしろ、政権に唯々諾々と従うだけのサラリーマン議員たちを採用したというのだ。確かに「恐怖の2回生(現在は3回生)」と呼ばれる議員たちの無残なほどの低劣さは、自民党の長老議員たちも嘆くばかりの惨状である。
 こうなれば、有権者は機能していない議会制民主主義参加するためにわざわざ投票所まで足を運ぶ気にもならなくなる…。
 これらの指摘には、いちいちうなずかざるを得ない。では、そんな希望のない未来に対処する方法はないのか。内田さんの提言はこうだ。


--- --- ---
 国会の威信をいたずらに貶めている制度の見直しが必要である。
 第一に、政党の得票数と議席数が相関するような仕組みに選挙制度を改めること。第二に、首相が任意の時に「国民を代表する選挙された議員」を失職させることができるという憲法違反の7条解散を廃し、解散条件を憲法69条に定める通り、衆院で不信任決議案が可決されるかまたは信任決議案が否決された場合に限定すること。この二つは立法府再興のために必須である。
--- --- ---


 もちろんこれらのことが、すぐにできるとは思えないが、そこへ向かって早急に対応策を作っておかなければ、同じことはまた繰り返される。すなわち「憲法の厳密な解釈」と「選挙制度の抜本的な改革」である。

 ちなみに、憲法第7条と、69条とは、次のようなものだ。


--- --- ---

 第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
 二 国会を召集すること。
 三 衆議院を解散すること。
 四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
 (一から十まであるが、他は割愛)

 第六十九条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない
--- --- ---


 いわゆる「7条解散」とは、この第7条に依拠したものだが、これは首相がいつでも好き勝手に解散していい、ということを定めているわけではない。「天皇の国事行為」を規定しているに過ぎない。
 首相権限でいつでも勝手に国会を解散していいとなれば国会は首相の意に逆らえなくなる。議員たちは、首相の一存でいつ首を切られるか分からないのだから、首相の顔色をうかがうのに懸命にならざるを得ない。内田さんが「憲法違反の7条解散」というのは、こういうわけだ。
 そんな権力者の独断専行を許さない歯止めとして、例えばイギリスは「議会の3分の2の承認」という条項を定めている。日本でも、多くの憲法学者たちは、この「7条解散」には疑義を呈しているのが現状なのだ。


1票の格差是正と選挙制度改革

 また、国政選挙のたびごとに、各選挙区では「1票の格差」をめぐっての訴訟が起こされる。ひとりひとりの票に、選挙区によっては2~3倍もの格差が生じているためだ。各裁判所は「違憲状態」とか、場合によっては「違憲」との判決を下すけれど、なぜか「選挙のやり直し」はされたことがない
 この「1票の格差」について、「週刊金曜日」(11月17日号)では、訴訟提起者の升永英俊弁護士に、畠山理仁氏(開高健ノンフィクション賞作家)がインタビューしている。「違憲状態の選挙で当選した国会議員には国会活動の正当性がない」と、ズバリそのもののタイトルの記事だ。
 その中で升永弁護士は「一人一票が実現できていないために国民の意思と選挙結果に大きな隔たりが生じている」と語っている。
 このこともまた、内田さんと同じく、選挙制度改革への提言である。
 ぼくもたびたび「選挙制度改革」については言及して来た。なにしろ、こんなに「死に票」の多い現行の小選挙区制が民意を反映しているわけがない。「死に票」の少ない制度、もっとも民意通りの結果が出るのは「完全比例制」であることは間違いないけれど、地域の問題なども考慮しなければならないことは、ぼくにも分かる。そこをどう案配して、多くの人に納得してもらえる制度設計ができるか、とにかく議論を始めなければならない。

 ぼくの大好きな文芸評論家の斎藤美奈子さんが『DAYS JAPAN』(12月号)のコラムで、今回の選挙についてこんなことを書いていた。


--- --- ---
 もしも民進党が分裂せず、昨年の参院選と同じ民共自社の野党共闘が成立していたら野党はあと60~80議席はとれた、と未練がましく分析する新聞もあったけど、それは空しい皮算用。求心力の落ちた民進党では、どのみち起死回生は無理だったと思うよ。
 では前原氏のプラン通り、第2幕方式で選挙戦に突入していたら? 希望の党の正体がバレたいまとなっては、これがいちばんヤバいシナリオだった気もする。下手すりゃ翼賛体制への道だったかもしれないんですぜ
 となると、立民が野党第一党にすべりこんだ今回の結果はけっして悪くなかったのではないか。災い転じて福となす。転んでもタダでは起きなきゃいいのだよ
--- --- ---


 そういうことなんだよなあ…。
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●松尾貴史さん「政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演…批評性がないくせに評論家のふりをして…」

2017年11月30日 00時00分08秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



かなり前の日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/もの言うタレント松尾貴史氏 政治をタブー視する風潮危惧】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208426)。

 《心根も作法も悪い安倍政権…そんな中で救いようがないのは、言葉も表現も下品で志も低い人》。

   『●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され
          露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン
    「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の
     水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史
     痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」
     「ユーゲントのよう」】」
    《松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っている
     のではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だった
     ヘルマン・ゲーリングの国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。
     外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に
     対しては愛国心がないと批判するだけでいい」という証言を紹介。
     そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。

       〈今がそうではないと、誰か安心させてはもらえないだろうか。
        「雰囲気がおかしい」と違和感を覚えた時に歯止めをかけないと
        悔やんでも悔やみきれないことになる〉

       まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは勝手につくり出された
     空気に馴らされつつある。拍手喝采パフォーマンスは気持ち悪いし、
     憲法の改悪など必要ない。──そんな松尾や井筒のような真っ当で
     当然の反応が社会のなかで薄れてしまっているその現状ほど
     怖いものはないのかもしれない》

   『●自公お維キト支持者、「どうして、危険を
      回避してくれるようなリーダーがほしいとならないのだろうか?」


 安倍政権はトップからして《言葉も表現も下品で志も低い人》。〈いやしいか〉、〈いやしくないか〉で言うと、どう見ても…後者。

   『●永六輔さん『職人』…「〈出世したか〉〈しないか〉ではありません。
                           〈いやしいか〉〈いやしくないか〉」
    《▼(ゆが)んだ行政をただそうと、勇気を持って告発した名も知らぬ
     あなたへ。もし、自身の正義感を悔やんでいるなら、永さんの著書から
     次の言葉を贈る。「人間、〈出世したか〉〈しないか〉ではありません。
     いやしいか〉〈いやしくないか〉ですね」》

 《いつの間にかテレビでは政治や時事問題のパロディーをやらなくなりましたよね。政治はニュースやワイドショーでしか扱わなくなった。ところが、そのワイドショーには、政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演している。批評性がないくせに評論家のふりをして……って僕は思いますけどね》。批評家に非ず、〈いやしき〉アベ様広報官。
 彼らに乗せられて、《「他に支持するところがない」というのは自死に向かう思考停止だ。強力な悪人と微力な凡人を比べて前者を選ぶという愚か》…「森友捜査ツブシ2017年10月衆院選で、またしても「愚か」な結果に。

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
             3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度

    「長期的な「自党の党勢の低迷」…にもかかわらず、それでも
     絶体得票率2.5割=1/4で3/4の議席を占める小選挙区制
     という欠陥制度。
      それにしても、石川真澄さんは偉かった。あの当時から、
     「『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない
     などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った」新聞記者なんて
     稀有だった。しかも、正鵠を得ていた訳だ」

   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                  与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208426

注目の人 直撃インタビュー
もの言うタレント松尾貴史 政治をタブー視する風潮危惧
2017年7月3日

     (「なぜ政治に対して意思表示してはならないのか」
      と疑問を投げかける(C)日刊ゲンダイ)

心根も作法も悪い安倍政権

 議論を拒み、「中間報告」という禁じ手で「共謀罪」法を成立させた安倍政権に対し、ツイッターで〈悪辣、卑怯、狡猾、下品、姑息〉といった激しい言葉を羅列して批判した。皮肉を効かせた風刺を身上とするタレントの松尾貴史氏(57)には珍しいストレートな物言いだ。ものを言わない芸能人が多い中、堂々と自らの主張を発信するのはなぜか。その思いとは――。


――共謀罪の法案審議中、頻繁にツイッターで発信していました。感情をむき出しに言葉を並べていましたね。

 安倍政権は心根も作法も悪い。世の中には、発する言葉は上品だけれど志が低い人もいれば、表現は下品だけれど、志は高いという人もいる。そんな中で救いようがないのは、言葉も表現も下品で志も低い人。今の政権の国会運営がまさにそれだと感じました。怒りが強すぎたんでしょうね。抑えられませんでした。この怒りの矛先は自分自身にも向いていて、日本が暗黒の道に進む確率の高い法律を作ってしまうことを止められなかった自分にも腹が立ちます


――下品で志が低い。どんな場面でそう感じましたか。

 一番強くて偉い立場の人が、ヤジを飛ばしたり、関係のないことをだらだらと話して、答弁をしているふりをしたり。おまけに、「人を指ささない方がいいですよ」って言いながら、ご自身はしょっちゅう人を指さしている。なぜ、ご自身だけは特別扱いなのか。国会や委員会は神聖な場所であるという意識が少しでもあれば、そうした品のない振る舞いにはならないはずです。隣の国の3代目と似たところもあるかな、とすら思ってしまう。本当にめちゃくちゃですね。


――ツイッターでは、〈「他に支持するところがない」というのは自死に向かう思考停止だ。強力な悪人と微力な凡人を比べて前者を選ぶという愚か〉とも嘆いていました。

 一度法律ができてしまうと、その廃止を公約に掲げた政権に交代しない限り、永久に残るんです。共謀罪法の成立で、僕らの子供や孫たちが生きる時代が、陰惨で残酷な世の中になる確率が格段に高まったと思います。もちろん僕自身に何かを変えられる力はありません。それでも、国民の多くが自分で判断することを避け、思考停止している現状はまずい。政治に興味を持ったり、政治的な発言をすることが、行儀の悪いことであるかのように思う風潮も違うと思います。


――刺激的な発言をしたことで、嫌がらせも多かったようですが。

 攻撃してくる人は、ほとんどが匿名なので相手にしないようにしています。ただ、いい気持ちはしないので、すぐにブロックします。先日、確認したら、1100人ぐらいブロックしていました。もっとも、同一人物が別のアカウントを作って攻撃を繰り返してくるので、実際は十数人程度でしょう。ネットって、正確な数は隠れてしまうんです。炎上騒ぎといっても、ごく一部の人がお祭りにしているだけ。本当に炎上に関わったことのある人はネット人口の1%にも満たないと思います。テレビ局などが炎上や苦情を大騒ぎしたりしますが、そんなものを何かの判断基準にするのはバカバカしい


――嫌な思いをして、発言をやめようとは思いませんか。

 確かに、芸能人が思想信条を語るとネットサポーターやネトウヨが大挙して攻撃してきます。でも、芸人も俳優も歌手も、みんな税金を払って生活しているわけです。なぜ政治に対して意思表示してはならないのか。米国では、アーティストやアクターがエージェントを雇うスタイル。みな個人事業主なので自由に発言しています。一方、日本の芸能人は芸能事務所に雇用されているので、事務所に迷惑をかけないように穏便な表現を使う人が多い。社会性を重んじる文化もあり、周りに迷惑をかけたくないという美徳もあります。まあ、僕は行儀が悪いんですよ。


公正中立なんて存在しない

――それにしても日本の芸能人はおとなしい。

 藤山寛美さんや勝新太郎さんのようなスケールの大きい本当の意味でのタレントがいなくなり、今は僕らのような小粒の芸能人ばかり。コンプライアンスを守り、行儀よくして、身の回りを固めていないと、活動しにくい雰囲気になっています。こうした現状に、今回の共謀罪のような悪法が拍車をかけ、ますます芸能界は萎縮していくでしょう。みなが抑制的になって面白くないものを作り、ダイナミックなビジネスモデルも生まれなくなる。


――なぜ、そう感じるのですか。

 僕も含めてですが、いつの間にかテレビでは政治や時事問題のパロディーをやらなくなりましたよね。政治はニュースやワイドショーでしか扱わなくなった。ところが、そのワイドショーには、政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演している。批評性がないくせに評論家のふりをして……って僕は思いますけどね。


――松尾さん自身、何かしら圧力を感じることはありますか。

 それはありません。情報番組のコメンテーターは久しくやっていませんが、これは僕の論調の問題ではないと思います。もっと激しく発言している人も出演していますから。


――できるだけ議論しないで衝突を避ける空気が日本中に蔓延している気がします。

 僕は公正中立なんていうものは存在しないと思っています。だから、マスコミもむしろスタンスをしっかり出していただきたい。その意味では、政権批判をする日刊ゲンダイはマスコミとして正しい姿勢であり、政権に近い読売新聞もまた正しいんです。テレビもそうあって欲しいですが、放送法のややこしい規定など縛りがある。それでも、当番組はこれに賛成とか反対とか、きちんと示せばいいんじゃないかなって思います。


――日本では政治や宗教の話は避けますよね。そういうことも関係しているのかもしれません。

 政治や宗教をタブー視するのはおかしいですよ。宗教は生き方ですし、政治はすべての人の命や生活に関わること。僕には支持政党がありません。選挙はいつも政党ではなく人物で選びます。そもそも、政党政治があまり好きではないし、党議拘束が日本をダメにしていると思っているんです。政治家はさまざまな考えを持っているはずなのに、政党に入ったら全ての政策で同じ意見を言わなければならない、というのが気持ち悪い。長い目で見ると、日本にとってマイナスだと思います。


――人物で選ぶとすると、どなたか期待する政治家はいますか?

 それがねえ、いないんです。今の僕は、安倍さんが推す人じゃない人を選びます。これは思考停止ではありません。考え抜いた末の結論。安倍政権に対抗できる少しでも当選しそうな人に投票する、という選択肢しかないかなと思っています。「反対」の意思表示は非常に大事です


――白票も反対の意思表示だという人もいますが。

 白票は何の役にも立ちません。(安倍政権は)「白票が増えたねえ。批判票が多いんだねえ。じゃあ、襟を正すか」なんて人たちではないでしょう? 日本人は優しいですよね。お友達を優遇したり、政治を私物化していても、大して怒らない。支持率が下がったとはいえ、一桁になるようなことはないでしょう。本当に人がいい。“美しい国”ですよね


■日本の本当の美しさとは

――安倍首相の言う「美しい国」と松尾さんの考える日本の美しさは違う?


 僕は、日本の本当の美しさって、伝統を大事にして、花鳥風月や春夏秋冬を大切に扱うことだけでなく、ものを無駄にしないとか、弱い立場の人も尊重して、コミュニティーを平穏に保つ知恵を絞るとかだと思うんです。本来は、こうした美しさを愛することこそが「愛国心」なのではないでしょうか。ところが、今の政権は、「美しい国」を標榜しながら裏腹に、こうした美しさをどんどん壊しています。そして、時の政権に従うことが「愛国者」だと錯覚している人が多いなという気がしています。

(聞き手=本紙・小川泰加)

▽まつお・たかし 1960年、神戸市生まれ。大阪芸術大芸術学部卒業。北新地でDJやスプーン曲げのショーに出演しているところをスカウトされ、芸能界入り。テレビ、ラジオ、舞台、映画、作家、カレー店の主人など多彩な活動を続け、「キッチュ」の別芸名でも知られる。新著に街歩きエッセー「東京くねくね」(東京新聞)を上梓。
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●まんまと森友捜査ツブシ選挙に騙され、癒党キトの野党破壊工作が功を奏し、おまけに欠陥選挙制度…

2017年11月27日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/政府と官邸は国民の「おかしい」を侮るな】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711240000234.html)。

 《★それでもとぼけて押し切ろうとしていたことに、国民は「何かおかしい」と感じていたわけで、衆院選での自民党の圧勝、野党の分断・崩壊で忘れ去られようとしていた森友学園疑惑は振り出しどころか、隠蔽工作をした分だけ、事態が深刻になり、今後は責任問題が浮上するだろう》。

 まんまと森友捜査ツブシ選挙にだまされ、また、癒党お維キトの野党破壊工作が功を奏し、さらには、「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占めるという欠陥選挙制度」のおかげで、「息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」のアベノサギが大成功。与党自公支持者の皆さんや、癒党お維キトの支持者の皆さんは正気? ホントに《国民は「何かおかしい」と感じていた》の? 《国民の「何かおかしい」を侮ってはいけない》…ホント~かなぁ…。

   『●政界地獄耳「民進と連合を解体し、自民助けた極右の党首」…
                     キトの目的と役割は達成されつつある
   『●「選挙の真の争点」は争われたか?  
       〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?
   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                  与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

 アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」はいつになったら実行されるの? これまた、口先だけかいな? 

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は 
      「破壊している人」なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
            “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    「そういうのはズブズブとは言わないのですか? 
     《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、
     アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか?
     《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。
     (https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い
     人治主義国家Dictator

   『●「瓜田不納履、李下不正冠」…「首相も友達と会食したいのなら、
                辞めてから自由にやればいいのでは…」
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!
                        質問主意書による「急な質問」?

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
          前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」

 日刊ゲンダイの記事【なぜ選挙後の今出てくるのか 会計検査院の森友調査報告】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218232)によると、《疑惑を隠蔽するために、ここまでやるか。安倍政権の常軌を逸した闇支配には、背筋が凍る思いだ。安倍首相夫人の昭恵氏が名誉校長として関わっていた学校法人「森友学園」にタダ同然で国有地が売却された問題で、売却額の妥当性を調査していた会計検査院が「値引き…」》…と、今頃、大騒ぎ。

   『●「森友捜査ツブシ」: 大阪地検特捜部、いま直ぐに動け!  
                 マスコミも、いま「黙秘」してはいけない!!

 その時、大阪地検特捜部は動かず、マスコミも「黙秘」…森友捜査ツブシ選挙がまんまと成功。さて、今、この機会を逃し、アベ政権が続くようならば、暗黒社会の底の底へ。

   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく… 
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!
   『●壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、
                   そして、緊急事態条項を絶対に許してはダメ

==================================================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711240000234.html

政界地獄耳
2017年11月24日9時29分
政府と官邸は国民の「おかしい」を侮るな

 ★「適正な価格で売却した」。首相・安倍晋三や所管官庁の財務省などはこう国会で説明し続け、首相の激高するさまや高級官僚たちがこぞって「何の問題もない」としていた根拠が、22日に会計検査院が「値引きの根拠が不十分」などとする報告書を提出したことで崩れたといっていい。国民の多くが、官僚の政権への忖度(そんたく)があったのではないかと思っていた森友学園の国有地売却は、会計検査院の高い独立性とともに、官僚たちのウソがばれるという致命的な失態につながる。

 ★そもそもこの一連の国会質疑のやりとりによって、首相はウソをついているのではないかとの疑念が広がり、内閣支持率は急降下した。森友学園疑惑は今でこそ国有地払い下げ疑惑だが、当初は学園の幼稚園で教育勅語を暗記させるなどの異様な教育方針、小学校建設では首相夫人・安倍昭恵が名誉校長に名を連ねたり、幾度も講演に訪れるなど、不見識や脇の甘さが問題視された。官僚が官邸からの圧力、もしくは忖度して虚偽答弁や資料や公文書の破棄を進め、森友学園に小学校を結果的に格安で建設させ、認可に至るプロセスで、官僚のみならず国会議員や地方議員も関与したことなどが発覚している。

 ★それでもとぼけて押し切ろうとしていたことに、国民は「何かおかしい」と感じていたわけで、衆院選での自民党の圧勝、野党の分断・崩壊で忘れ去られようとしていた森友学園疑惑は振り出しどころか、隠蔽(いんぺい)工作をした分だけ、事態が深刻になり、今後は責任問題が浮上するだろう。政府がなお「問題なし」と言い続け、幾人かの官僚に訂正、謝罪させたところで実態は解明されない。そんな調子ならば選挙前の支持率低下の再燃も予測され、政府と官邸の出方や対応が注目されるが、安易な幕引きはマイナスに働くだろう。国民の「何かおかしい」を侮ってはいけない。(K)※敬称略
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●「核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていた…」

2017年11月26日 00時00分03秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



東京新聞の記事【軍縮会議 高校生平和大使の演説見送り 核保有国圧力】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000134.html)。
西日本新聞の記事【平和大使演説阻止へ圧力 外務省公電で判明 「高校生に退出要求もできる」 核保有国?が日本に】(https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/373258/)。
東京新聞の記事【「退場求めることできる」 核保有国 以前から問題視】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000133.html)。

 《二〇一四年以降のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴えている日本の高校生平和大使による演説が今年は見送られた問題で、核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった》。
 《2014年以降、毎年8月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られたことに関し、核保有国とみられる一部の加盟国が今年2月以降、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力》。
 《菅義偉官房長官は…「スピーチは実現できなかったものの、高校生がさまざまな国の代表と直接意見交換をすることで、互いの考え方を理解し合えたことは有益だった」と述べた》。

   『●ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺:
        アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚
   『●「核兵器禁止条約」…「核なき世界」への
     その先頭を走るべきアベ様やニッポン政府は一体何をしていたの?

 ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺、アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚…その裏にはこんなことがあったのね。

 《当初強く反論していた日本側も見送りに応じた》…渡りに船とばかりに、アベ様への忖度に活用。《核兵器禁止条約の制定とは無関係》としつつも、後ろめたさも手伝い、高校生の言論封殺へと舵を切った訳だ。
 核保有国(中国との噂)がこんな露骨な脅しをやってたんだ…しかも、易々と、それに屈するニッポンって…、一体、なんなの?

 しかも、いつもながらの、最低の官房長官の他人事のようなコメント。

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない
     最低の官房長官記者会見…「ここは質問に答える場所じゃない…」?

 週刊朝日のコラム【室井佑月「お言葉が欲しい」】(https://dot.asahi.com/wa/2017111500013.html)によると、《『内閣支持 上昇54%』という記事... 野党が纏まっていないから、これ幸いと解散総選挙をする卑怯な首相なのに? 5カ月近くも国会審議から逃げ回っていた気弱な首相なのに? 議席数に応じて野党の質問時間を削れと、無茶なこといい出す我が侭(わがまま)な首相なのに? 国会とは野党の質問に答える場というより、我々国民に説明する場。どれだけ国民軽視なのだろうか?…安倍内閣の支持率の高さは、この国が戦争のできる普通の国になることを、国民も望んでいるということなのか? わからない。》
 ブログ主も、本当に《わからない。》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
        どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000134.html

軍縮会議 高校生平和大使の演説見送り 核保有国圧力
2017年11月15日 朝刊

     (西日本新聞が入手した外務省の公電には「ある国」の
      大使からの強い言葉がつづられていた)

 二〇一四年以降のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴えている日本の高校生平和大使による演説が今年は見送られた問題で、核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった。圧力は今年二月以降にあり、同国の軍縮大使は「自分は高校生に議場から出て行くよう求めることもできる」などと日本の軍縮大使に迫った。当初強く反論していた日本側も見送りに応じた

 西日本新聞は外務省に、この問題に関する情報公開を請求。軍縮会議日本政府代表部の高見沢将林(のぶしげ)軍縮大使がジュネーブやウィーンで他国の軍縮大使らから受けた「問題提起」について、岸田文雄外相(当時)に報告した公電などが開示された。公電は秘密指定を解除されているが、相手国名や発言の詳細は黒塗りにされていた。

 今年の高校生平和大使を務める溝上大喜さん(17)=長崎市=は「核保有国を含め多くの国々の人から、自分たちの活動は大きな意味があると言われていた。反対意見があったのが事実なら、悲しい」と話した。
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https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/373258/

平和大使演説阻止へ圧力 外務省公電で判明 「高校生に退出要求もできる」 核保有国?が日本に
2017年11月14日 06時00分

 2014年以降、毎年8月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られたことに関し、核保有国とみられる一部の加盟国が今年2月以降、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった。同国の軍縮大使は「自分は高校生に議場から出て行くよう求めることもできる」などと日本の軍縮大使に迫り、当初強く反論していた日本側も見送りに応じた

 本紙は外務省に、この問題に関する情報公開を請求。軍縮会議日本政府代表部の高見沢将林軍縮大使がジュネーブやウィーンで他国の軍縮大使らから受けた「問題提起」について、岸田文雄外相に報告した公電などが開示された。公電は秘密指定を解除されているが、相手国名や発言の詳細は黒塗りにされていた。

 高校生平和大使は、日本政府が1日だけ政府代表団に登録する形で、軍縮会議本会議場でスピーチを認められてきた。開示された公電や外務省の内部文書によると、同国の軍縮大使や次席が今年2月以降、日本側に「軍縮会議の手続き規則は、高校生が政府代表団の一員になることを認めていない」と数回にわたり指摘。「毎年続くようであれば、しかるべき対応をせざるを得ないスピーチの見送りを求めた

 日本政府側は当初「若い世代の活動を通じて、核兵器使用の惨禍について正確な認識が深まり、核兵器のない世界に向けた国際社会の機運が高まっていくことを期待している」などと反論した。

 しかし、同国の軍縮大使は「自分は高校生に本会議場から出て行くよう求めることもできるし、実際にそうすることも考えたが、無垢(むく)な高校生を困惑させることはしたくないので思いとどまった経緯がある」「今後は手続き規則違反として異議を申し立て、ブロックするとまで迫った

 こうした要請を受け、外務省は見送りを決めたという。理由について外務省は(1)高校生を政府代表団に含めるには加盟国の合意が必要なため、手続き上難しい(2)本会議場で高校生がスピーチしようとしても、報道機関に公開されている場で止められてしまいかねない-と説明している。

 公電の国名は黒塗りされているが、前後の文脈などから核保有国とみられる

 外務省軍備管理軍縮課は「強硬な言い方で問題提起する国が出てきたのは今年になってからだが、手続き面を問題視する声は以前からあった。(今年7月に採択された)核兵器禁止条約の制定とは無関係。来年以降の対応は未定」としている。

    ◇      ◇

■背景に核禁止条約も

 鈴木達治郎・長崎大核兵器廃絶研究センター長の話 高校生のスピーチをここまで強く阻むのは異常だ。昨年までは容認していたことを考えると、核兵器禁止条約制定の動きも踏まえて核保有国が被爆国・日本に核保有国寄りの態度を鮮明にするよう圧力をかけたのではないか。スピーチを例年通りに行うと、軍縮会議の円滑な運営に影響を与えるリスクはあるが、公の場でスピーチに抗議するほどの理由があるとは思えない日本として堂々と主張を貫く選択肢もあったかもしれない。「核なき世界」への日本の立ち位置をもっと明確にし、核保有国と非保有国の橋渡しのための政策をきちんと作っていくべきだ

=2017/11/14付 西日本新聞朝刊=
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000133.html

「退場求めることできる」 核保有国 以前から問題視
2017年11月15日 朝刊

 二〇一四年のジュネーブ軍縮会議から三年連続で核兵器廃絶を訴える演説をしてきた高校生平和大使は、日本政府が一日だけ政府代表団に登録する形で、本会議場でスピーチを認められてきた。開示された公電や外務省の内部文書によると、軍縮会議加盟国の軍縮大使や次席が今年二月以降、日本側に「軍縮会議の手続き規則は、高校生が政府代表団の一員になることを認めていない」と数回にわたり指摘。「毎年続くようであれば、しかるべき対応をせざるを得ない」とスピーチの見送りを求めた

 日本政府側は当初「若い世代の活動を通じて、核兵器使用の惨禍について正確な認識が深まり、『核兵器のない世界』に向けた国際社会の機運が高まっていくことを期待している」などと反論した。

 しかし、同国の軍縮大使は「自分は高校生に本会議場から出て行くよう求めることもできるし、実際にそうすることも考えたが、無垢(むく)な高校生を困惑させることはしたくないので思いとどまった経緯がある」「今後は手続き規則違反として異議を申し立て、ブロックするとまで迫った

 こうした要請を受け、外務省は見送りを決めたという。理由について外務省は(1)高校生を政府代表団に含めるには加盟国の合意が必要なため、手続き上難しい(2)本会議場で高校生がスピーチしようとしても、報道機関に公開されている場で止められてしまいかねない-と説明している。

 公電の国名は黒塗りされているが、前後の文脈などから核保有国とみられる

 外務省軍備管理軍縮課は「強硬な言い方で問題提起する国が出てきたのは今年になってからだが、手続き面を問題視する声は以前からあった。(今年七月に採択された)核兵器禁止条約の制定とは無関係。来年以降の対応は未定」としている。

 菅義偉官房長官は十四日の記者会見で、高校生平和大使の演説が一部加盟国の圧力で見送られたことについて「スピーチは実現できなかったものの、高校生がさまざまな国の代表と直接意見交換をすることで、互いの考え方を理解し合えたことは有益だった」と述べた。
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●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

2017年11月25日 00時00分45秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/野党でも与党でもない「ゆ」党が増える政界】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711130000188.html)。

 《法案を強行採決させても野党の賛成があれば、その強引さも薄れる。そしてなんといっても憲法改正の発議での野党の賛同は強い味方になる「ゆ」党が増えれば野党の勢力はなお減少する。…政界は「ゆ」党の拡大がポイントになる》。

 「ゆ」党の「ゆ」は、与党と癒着の「癒」党癒党・お維だけでもウンザリだったのに、トファの小池百合子氏率いるキトまで現れる始末。
 《自民党の補完勢力》《自民党の2軍》…癒党お維やキトが与党自公による壊憲を強力に推進し、そして、緊急事態条項とういう地獄へまっしぐら。

   『●トファは自民党亜種…「第2自民党」なのか
      第2お維なのか不明だが、自公お維と同種で、かつ、壊憲体質
   『●「選ぶ側の目こそ問われる」「有権者も…
     「二物」を許すほど甘くはなかろう」…サギ師を見抜く甘くない目

   『●自民党亜種トファ・キトの「反作用として期待される
         リベラルの結集」…それが最後の望み・希・希望
   『●アベ様や自公お維も厭、小池氏やトファ・キトも嫌… 
         民主主義・平和主義を愛する「こんな人」達が結集を!
   『●「おっさん政治をつぶして新おっさん政治を始めたにすぎない」
                           自民党亜種トファが本領発揮
   『●金子修介監督ショートムービー『希望の党☆』(2005年)…
                 「…を日本の政界が後追いしているみたい」

   『●「欲しいのはカネと連合の組織だった」… 
      極右政党キト出来上がりっ、で本当にいいの? 目を覚ませ!
   『●自民党亜種トファや小池・若狭両氏らの 
      壊憲体質はもともと露わ…第2自民党や第2お維に何を期待するの?
   『●自公お維キト支持者、「どうして、危険を回避してくれるような
                  リーダーがほしいとならないのだろうか?」
   『●アベ様の腐敗を葬るかもしれない、自公お維キトの
          独裁政治を招くかもしれない…山尾志桜里さんの蹉跌
   『●壊憲・専制政治・独裁反対、立憲政治を!  
      「頭の乏しい…こんな人たち」呼ばわりされた皆さん、結集を!
   『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏… 
        《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!
   『●山本太郎さん「あきらめた時点で、終わっちゃう…
       楽しみながらやっていきましょう」…アベ様=「国難」
   『●自民党亜種キトは辺野古破壊推進…「民意を無視し、
        新基地建設を強行する安倍政権と何が違うのか」!

   『●ドアホノミクス(©浜矩子さん)と共にやって来た 
         「urino-」SAGI(ユーリのサギ)、騙される?
   『●政界地獄耳「民進と連合を解体し、自民助けた極右の党首」…
                     キトの目的と役割は達成されつつある
   『●「選挙の真の争点」は争われたか?  
       〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?
   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく…
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!

 騙されて癒党に投票する人達もどうなんでしょうね。ましてや、選挙にも行かない「眠り猫」な皆さん方も。
 2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占めるという欠陥選挙制度。選挙制度を変えないと、民意が全く反映されない。《民意を正しく反映する選挙制度は、比例代表制なのではないか。なぜなら民意は多様である。それぞれの民意を代表する政党に投じられた票を正しく議席数に反映できる唯一の方法だからだ。死票も出ない》、《現行制度が導入されてからもう二十一年たった。問題点も明らかだ。選挙制度の議論を始めるべきだと考える》…桐山桂一さんの意見に大賛成。

   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
   『●壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、
      基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項を絶対に許してはダメ
   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度

   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711130000188.html

政界地獄耳
2017年11月13日9時29分
野党でも与党でもない「ゆ」党が増える政界

 ★各党の人事も出そろい、衆院も落ち着きだした。自民党283、立憲民主党・市民クラブ54、希望の党・無所属クラブ51、公明党29、無所属の会13、日本共産党12、日本維新の会11、自由党2、社会民主党・市民連合2、無所属8の構成だ。政界関係者が言う。「もう少し議員の構成は移籍や離脱が繰り返されるかもしれない。希望の党や参院の民進党からの動きがあるかもしれないし、野党は場合によっては大きなうねりが年末から来年にかけて起こるかもしれない」。

 ★確かに野党は分裂したことで最大会派が立憲民主党の54でしかない。野党が巨大与党に立ち向かうにはこのままでは太刀打ちできない。何らかの動きがあるのではないかと想定するのは当然だし、野党同士が野党第1党を狙っているようでは万年野党が常態化し、与党に戦いを挑むという国民が望む構図にはなりにくい。しかし昨今、与野党の関係が変わってきていることも無視できない。

 ★与党関係者が言う。「今、与党は十分な議席を持っているので、野党との協調は不要だが、法案を強行採決させても野党の賛成があれば、その強引さも薄れる。そしてなんといっても憲法改正の発議での野党の賛同は強い味方になる」。今政界で話題なのは日本維新の会の政党としての生き方だ。野党の枠組みには入れてもらえず政界でいう与党と野党の間、「ゆ」党の位置づけだ。党としては「与野党に是々非々だ」ということになるが、野党は自民党の補完勢力とみている。この「ゆ」党がこれから増えるのではないか。希望の党は党代表が玉木雄一郎になって保守色を強め、一部こぼれるかもしれないが「ゆ」党を目指す可能性が高く、参院の民進党も党代表・大塚耕平が希望との同調を示唆している。「ゆ」党が増えれば野党の勢力はなお減少する。わがままな自民党の2軍もいざという時に協力してくれれば役に立つということだ。政界は「ゆ」党の拡大がポイントになる。(K)※敬称略
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●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度

2017年11月15日 00時00分04秒 | Weblog


東京新聞の桐山桂一さんによるコラム【【私説・論説室から】「勝者総取り」はおかしい】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017110802000173.html)。

 《「勝者総取りの仕組みであることが歴然としている。民意を正しく反映してはいないのは明らかだ。死票を大量に生み出す点も問題だ落選者へ投じた民意がごみ箱に捨てられるのと同然である》。

 選挙に行かない「眠り猫」の皆さんが2/4であり、絶対得票率1/43/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度。2017年10月衆院選でまたしても明白だった、全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」な酷い選挙制度。そして、この投票率の低さは「民度」の低さを示している。

 《民意を正しく反映する選挙制度は、比例代表制なのではないか。なぜなら民意は多様である。それぞれの民意を代表する政党に投じられた票を正しく議席数に反映できる唯一の方法だからだ。死票も出ない》、《現行制度が導入されてからもう二十一年たった。問題点も明らかだ。選挙制度の議論を始めるべきだと考える》…桐山桂一さんの意見に大賛成。

   『●争点は「壊憲」: 
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
    「asahi.comの斎藤健一郎記者による記事『投票率85%の村で聞いてみた
     「選挙行きますか?」』…。羨ましい。《投票率85%》、《95%》! 
     「尊敬」するスウェーデンでは、常に80%を超えるそうです

   『●争点は「壊憲」:「若者は、選挙に行かず、戦争に行った」…
                 本当にいいの? 「しらけ」ている場合なの?

   『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率
   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
    「神保哲生さんのvideonews.comの記事
     (http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php)。
     …「死票が7割も出る制度」なんてお話にならんでしょ。当初、
     二大政党制になり、死票が最高5割と言っていたはずなのに、
     大いなる幻想だった訳。いまや、一大政党制の体たらく。
     怖い世の中だ。これも選挙民が選んだものとはいえ、
     『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
     の愚痴の一つも言いたくなる。
       小選挙区制が導入される直前、石川真澄記者は「守旧派」として
     批判されたが、小選挙区制を支持した当時の政治家やマスコミ記者連の
     目は節穴か、確信犯だったようだ」
    《マル激トーク・オン・ディマンド 第610回(2012年12月22日)
     われわれが選んだもの、選ばなかったもの
     ゲスト:小林良彰氏(慶応大学法学部客員教授)》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017110802000173.html

【私説・論説室から】
「勝者総取り」はおかしい
2017年11月8日

 選挙制度がおかしい。今回の総選挙でまたしても小選挙区比例代表並立制の問題が表れたと思う。自民党の小選挙区での得票率は約48%なのに、議席の占有率は約74%にも上るからだ。二〇一四年の総選挙でも同じで、自民の得票率は約48%で議席は約75%だった。

 勝者総取りの仕組みであることが歴然としている。民意を正しく反映してはいないのは明らかだ。死票を大量に生み出す点も問題だ。落選者へ投じた民意がごみ箱に捨てられるのと同然である。

 興味深いのは郵政選挙のときだ。小泉純一郎首相時代の〇五年である。小選挙区で与党の自民党と公明党の得票率が約49%だった少数派のはずだ。「それ以外」の政党が約51%であるから…。ところが自民と公明の議席数は何と約75%を得ているのである。

 少数派が多数派に逆転している。その変換装置がこの選挙制度だったといえる。こんな仕組みを続けていて、民主主義が正しく機能できるのか。はなはだ疑問である。

 民意を正しく反映する選挙制度は、比例代表制なのではないか。なぜなら民意は多様である。それぞれの民意を代表する政党に投じられた票を正しく議席数に反映できる唯一の方法だからだ。死票も出ない

 現行制度が導入されてからもう二十一年たった。問題点も明らかだ。選挙制度の議論を始めるべきだと考える。 (桐山桂一
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