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●「安倍話法の極北」=トンチンカンなドアホウワホウ?、…による「憲法を矛盾の泥沼に叩き込む」壊憲

2017年06月01日 00時00分15秒 | Weblog


マガジン9の鈴木耕さんのコラム【風塵だより 鈴木耕/116・最終回 「安倍話法」と憲法と…】(http://maga9.jp/fujin170517/)。

 《彼の話し方にはとても一国の最高責任者とは思えないいい加減な言い回しが多く、そこに無知興奮激昂が加味されて、なんとも形容しがたい無惨な「話法」となっている。その「安倍話法」が、ここにきてさらに凄まじい崩壊を起こし、ついに「安倍話法の極北」とも言うべき領域に達した…“そもそも”無知である。だから漢字を読めない》。

 《安倍話法》というか、《さらに凄まじい崩壊を起こし、ついに「安倍話法の極北」》だそうです。デンデン王国「裸の王様」アベ様による、そんなトンチンカンドアホウワホウ?、により壊憲されたのでは堪らない。
 《「矛盾を解消するため」と説明するけれど、これはもう、憲法を矛盾の泥沼に叩き込むようなものどう考えれば、1、2項と3項が同時成立するのか》…本当に、全くもって、同感。滅茶苦茶だ。

 鈴木耕さんのコラム【風塵だより】の最終回とのこと、とても残念。

   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

   『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
                   失うだけで、代わりに得るものは何もない」

   『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
       具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」

    《小池 それと、安倍首相は2020年に新憲法施行するという宣言を
     したでしょう。改憲は国会が発議するもので行政の長である
     総理大臣が具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反
     そんなことまでわからなくなってるのか、と思いました》

   『●「好戦国…日本に対する大なる疑惑」(吉田茂元首相)
          …「だから、九条を定め、この誤解を正さねば…」


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http://maga9.jp/fujin170517/

風塵だより 鈴木耕
116・最終回 「安倍話法」と憲法と
By 鈴木耕  2017年5月16日

 ぼくは何度かこのコラムで「安倍話法」について書いてきた。彼の話し方にはとても一国の最高責任者とは思えないいい加減な言い回しが多く、そこに無知興奮激昂が加味されて、なんとも形容しがたい無惨な「話法」となっている。その「安倍話法」が、ここにきてさらに凄まじい崩壊を起こし、ついに「安倍話法の極北」とも言うべき領域に達した。
 「安倍話法」とは、ざっと挙げれば以下のような話法である。少しでも安倍の国会答弁や記者会見での発言を聞いたことのある人なら、すぐに納得できるだろう。

   相手の質問をきちんと聞いていない。
   聞いていないから何を聞かれたか分からない。
   分からないから質問をはぐらかす。
   “そもそも”無知である。
   だから漢字を読めない。
   読めないから官僚の書いた答弁書にもルビを振る。
   その無知を恥ずかしいとも思わない。
   だから、言葉のほんとうの意味を分からず使ってしまう。
   だから、言葉を間違える。
   間違っても謝らない。
   間違いは訂正せずヘリクツで逃げる。
   しらばっくれる。
   最後は「閣議決定」でごまかす。
   質問とは無関係なことをしゃべり散らす。
   無関係なことを延々としゃべって討議時間を無駄遣いする。
   すぐに興奮する。
   興奮して相手を罵倒する。
   だからあんたの党はダメなんだ、を繰り返す。
   ヤジはやめろといいながら自分は平気でヤジを飛ばす。
   ネット右翼やお仲間文化人のデマをそのまま話す。
   だから、フェイクニュースを垂れ流すことになる。

 これらの項目の具体的な例を挙げるのは、少し調べれば簡単にできる。「安倍話法」の中身はまだたくさんあるけれど、自国の首相がこんな程度かと思うと悲しくなるので、この辺でやめておく。
 しかし、どうしても書いておかなければならないことがある。絶対に看過できないところまで安倍は踏み込んでしまったのだ。
 「平気でウソをつくこと」という、とんでもない領域に「安倍話法」が到達した。一国の首相が、国会で平気でウソをつく…

 5月3日の読売新聞は、デカデカと「憲法改正20年施行目標 首相インタビュー」という記事を掲載した。安倍“首相”が単独インタビューに応じ、改憲の具体的時期に初めて言及した、というのだ。
 5月3日は憲法記念日。まさに、憲法に後足で砂を引っかける犬のような所業、その日を狙った大スクープでも放ったような紙面作りだった。ほとんど「安倍広報紙」の様相を呈している読売新聞なのだから、単独インタビュー成功の嬉しさに小躍りしたくなったのも当然かもしれないが、安倍官邸にうまく使われている、という意識などかけらもないのだろう。
 権力に擦り寄るマスメディアの堕ち行く先がどんなものか、いずれ思い知らされる時が来るだろうけれど、まあ、それはこの際どうでもいい。

 問題なのは、安倍首相の8日の衆院予算委員会での答弁だ。
 安倍は、自民党“総裁”と“内閣総理大臣”という立場を強引に使い分けて、行政府の長たる“首相”としての答弁を、徹底的にはぐらかした。「安倍話法」の特徴のひとつはこの「はぐらかし」だが、今度はそこへ「ウソをまぶしてしまったのだ
 民進党の長妻昭議員の質問に、こんなウソを投げつけたのだ。(朝日新聞5月9日付)


(略)首相は「内閣総理大臣として(予算委の場に)立っている」「この場は、内閣総理大臣としての責任における答弁に終始している」などと述べ、9条に自衛隊の存在を明記するとした改憲案の表明や説明を避けた。
 さらに首相は「自民党総裁としての考え方は、相当詳しく読売新聞に書いてあるので、ぜひ熟読して頂いてもいい」。委員会は騒然とし、浜田靖一委員長(自民)が首相に「一部新聞社の件等々あったが、この場では不適切なので、今後気をつけて頂きたい」と注意する一幕もあった。(略)


 「ぜひ熟読して頂いていい」という文法から逸脱した言葉遣いも「安倍話法」の特徴だが、それは別として、同じ自民党の委員長でさえ「自党の総裁」に苦言を呈さざるを得なかったのは、さすがに「安倍のウソ」に気づいたからではなかったか。
 要約すれば、安倍首相は「自分はこの場には行政府の長たる総理大臣として立っている。だから、その立場でしか発言しない。読売新聞で改憲に触れたのは自民党総裁としての安倍晋三だから、それをこの予算委の場では述べない。知りたかったら、読売を読め」といっているわけだ。
 しかし、これは真っ赤なウソだ。
 読売新聞がどんな大見出しを掲げたかは、調べるまでもない。前述したように「憲法改正20年施行目標 首相インタビュー」である。どこに「自民党総裁インタビュー」などと書いてあるか?
 首相とは内閣総理大臣のことではないか。この大見出し、どう見たって、安倍は“首相”としてしゃべっているのだ。“自民党総裁”としてのインタビューじゃない。
 それとも、また例によって「“そもそも”首相は総裁であり云々(でんでん)」などと、ウソにウソを重ねる気か
 自分は内閣総理大臣(首相)として「改憲発言」を読売新聞でしたのだが、そこを突っ込まれ、とっさに「行政府の長たる首相」と「一政党の総裁」という言い訳を思いつき、苦しまぎれの「ウソ」を吐いてしまったのだろう。読売新聞にでかでかと「首相インタビュー」と書かれていたことを忘れていた。気がついたのはしゃべった後、つまり後の祭り。こうなれば、もうウソにウソを重ねてしらばっくれるしかない。

 「安倍改憲私論」によれば、9条の1項2項はそのまま残し、新たに3項を作ってそこに自衛隊の存在を明記するのだという。「矛盾を解消するため」と説明するけれど、これはもう、憲法を矛盾の泥沼に叩き込むようなものどう考えれば、1、2項と3項が同時成立するのか
 一説によれば、これは例の「日本会議」の幹部の説をそのまま首相が取り入れたものだという。

 自民党内からもさすがに疑問の声が上がり始めたし、最終的にはなんでも自民党案を飲み込んでしまう公明党でさえ「いや、そこまではちょっと」と二の足を踏む。
 さまざまな調査のどれをとっても、「9条改憲」に対しては、国民の反対のほうが賛成より多い。それらをすべて無視してまで改憲に突っ走ろうというのだから、それこそ「安倍の押しつけ改憲」としか言いようがない。
 ぼくが親しくしているあるジャーナリストからの情報によれば、この3項には「自衛隊は世界平和のために積極的に貢献する」というような条文が含まれる可能性が高いという。
 これでは、例の集団的自衛権を憲法で規定することになってしまう。つまり、世界平和のためならどこへでも自衛隊を送り出す、ということが、憲法上でも許されるとの解釈が成り立つのだ。

 もう「安倍話法」に目を瞑っていてはいけない。これほど、人を小馬鹿にした話法を続ける首相を、そろそろ引きずり下ろさなければ、この国はほんとうに壊れてしまう
 「もし私の妻、あるいは私の事務所が国有地の払い下げや学校の認可に関わっていたことが判明したら、私は首相も議員も辞める」と安倍が大見得を切ったのは、2月17日の衆院予算委員会の場であった。
 安倍昭恵氏の関与は、もうほとんど疑いようのないところまで暴露されている。なのに、彼女は逃げ回る。記者会見はおろか、最近は人前にすらろくに出てこない。関与がないならば、なぜきちんと説明できないのか。
 財務省の佐川という役人が、あれほどまっくろくろすけの報告書を恥ずかしげもなく提出するのは、財務省も昭恵氏の関与を暗に認めているからとしか思えない。
 こんな夫婦をいつまでも権力の場に据えておいてはいけないそろそろ終わりにしなければ、と心から思う。この国のためにも…

 さて、「マガジン9」は大規模リニューアル。
 ぼくの「風塵だより」も、そろそろ見直しの時期でしょう。というわけで、今回をもって、このコラムは最終回ということになりました。2年以上にわたって書き継いできましたが、これでサヨナラです。

 では、またどこかでお会いしましょう。
 長い間、ご愛読、ありがとうございました。
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