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●そもそも東京電力に核発電所を稼働する能力、そして、倫理的に見てその資格はあるのか? 人災を被った福島を「原状回復」して見せてほしい

2024年04月26日 00時00分13秒 | Weblog

[※ 「3.11から12年 脱原発の約束はどこに」(週刊金曜日 1415号、2023年03月10日) ↑]


(2024年04月21日[日])
東京電力にも、原子力「推進」委員会にも、狂気しか感じない。よく恥ずかしげもなく、東京電力はアノ柏崎刈羽核発電所の再稼働したいなどと、口にできるものだ。「恥」の概念などないのかね? さっさと、福島を「原状回復」して見せてくれよ。

   『●柏崎刈羽核発電、新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかったのか?
         なのに、こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になる…

 渡辺聖子荒井六貴両記者による、東京新聞の記事【核燃料セット、順調アピールするはずが…電源トラブルで16時間中断 柏崎刈羽原発7号機をメディアに公開】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/322119)。《東京電力は18日、福島第1原発事故後、東京電力として初めての再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で進む核燃料の装塡作業を報道陣に公開した。作業が順調に進んでいることをアピールするはずの場だったが、作業が中断するトラブルが相次ぎ、長期停止による機器の不具合などの課題を浮き彫りにした》。

 宮尾幹成記者による、東京新聞の心太ビュー記事【米山隆一氏、再稼働の意思確認は「住民投票でやるべきだ」 判断材料まだ不足 東京電力・柏崎刈羽原発】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321822)。《<再稼働を問う 新潟県知事経験者インタビュー㊤> 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を巡り、政府は立地自治体の新潟県に同意を要請ており、花角英世知事の対応が焦点となっている。一連の動きをどう見るか。原発と向き合ってきた新潟県知事経験者の衆院議員2人のうち、まずは米山隆一氏(立憲民主党、新潟5区)に聞いた。(宮尾幹成)》。

   『●発言に人格が現れ、呼ばれ方に
          人間性が表れる: 「石原元「ト」知事」と「栄佐久さん」
   『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の 
      佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?
   『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
       反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…
   『●米山隆一新潟県知事は「県に運転停止の権限」、
           「私は、根拠のない“ケンカ”はしません」と…
   『●「新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時」!
       東京電力に柏崎刈羽核発電所を再稼働させるなんて狂気な凶器
    「日刊ゲンダイの記事【米山知事辞職で状況急変 小躍りする自民と
     原子力マフィア】… 《米山知事は「県政の混乱を招いた責任を取った
     県民の信頼を裏切り、心よりおわびしたい」と語ったが、この突然の辞職に
     小躍りして喜んでいるのが自民党と原子力マフィアだろう》。
     大変に残念なニュース…大喜びする核発電「麻薬」中毒患者達
     《…自民県連の関係者は次の棚ボタ選挙は楽勝なんて喜んで…》
     …悔しいなぁ、何やってんだ一体もぅ…。泉田裕彦新潟元県知事
     ダークサイドに堕ち核発電「麻薬」中毒患者達は柏崎刈羽核発電所再稼働に
     向けて、遮二無二突進するでしょうね。新潟県民の皆さん、何とか踏ん張って
     ほしいい。《新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時だ》!」

   『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
      VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突
   『●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で
       出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」38/新潟県知事選
     “女性差別発言”問題で花角候補を直撃! 隣にいたのに
     「よく覚えていない」と“柳瀬元首相秘書官”状態】」

   『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
       長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」
   『●新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》なので、再稼働反対派の
            少なからずの方々が…「騙されることの責任」
    《花角知事は、国会議員への説明会で「当然ありうる」と発言した
     同じ15日に、経産省内で世耕弘成経産相と面談。花角知事は
     再稼働問題について具体的な議論はしなかったとしているが、
     会談後には記者団に対し「まったく動かさないから、
     100%動かすまですべてあり得る」と述べたという》
    「新潟《県民の多数は再稼働を拒絶している》はずなので、
     再稼働反対派の少なからずの方々が、自公候補者だった
     花角英世氏に投票してしまった訳だ。その結果が、
     《ところが、いや、やっぱりと言うべきか。その花角新知事が、
     はやくも馬脚を現したらしい。選挙戦中の発言から一転、
     原発再稼働を「当然ありうる」と言い出した》…。」

 ダークサイドに堕ちた元新潟県知事に言われても説得力に欠けるなぁ。いまや、核発電〝命〟な「利権」「裏金」「脱税」党にズッポリで、よくも言えるものだね。キシダメ独裁政権やキシダメ「利権」「裏金」「脱税」党総裁に、再稼働反対論をぶたないのか?
 宮尾幹成記者による、東京新聞の心太ビュー記事【泉田裕彦氏、知事在任中に出くわした東京電力の「ウソ」 再稼働の判断に必要なことがある 柏崎刈羽原発】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/322122)。《<再稼働を問う 新潟県知事経験者インタビュー㊦> 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向けた動きについて、新潟県知事を経験した衆院議員2人に聞く連続インタビュー。2回目は泉田裕彦氏(自民党、比例北陸信越)に語ってもらった。(宮尾幹成)》。

   『●杜撰・隠蔽・欺瞞だらけな廃液飛散事故…《人の命にもかかわる重大事故を
     起こしても、いまだ終始一貫して舐めた態度で会見をおこなっている東電》
    「欺瞞・杜撰だらけな東京電力福島原発廃液飛散事件…何もかも
     杜撰だった東電、飛散量・ホース・責任者不在…ホースって、
     東海村JCO事故を彷彿。」

   『●《子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない。同じ
     過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで…》
   『●東電核発電人災から13年: 汚染水海洋投棄を強行し、柏崎刈羽核発電所
     を再稼働したい東電…3.11の教訓は? 能登半島地震の「警告」を無視…
   『●3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに? 能登半島地震の警告は?
     正気だろうか? 東電に核発電所を運転する資格や能力は在るのかね?
   『●東電《小早川智明社長…「…は『(事故収束に)覚悟を持って取り組む』
      とよく言うけど、覚悟の『か』の字も見えない」(蜂須賀礼子氏)…
   『●老朽原発を含む関電美浜・高浜核発電所の運転差し止め訴訟、基準地震動
       は妥当で、《老朽化対策も合理的》と福井地裁・加藤靖裁判長は判断
   『●能登半島地震と珠洲核発電所建設計画凍結と断層の上に建つ志賀核発電所
      …それでも再稼働・新規建設したいという核発電〝麻薬〟中毒患者ら
   『●小出裕章さん《今回一番学ばなければいけないことは、志賀原発が止まっ
     ていてよかったということ。…原発が1年間稼働すれば、広島原爆が…》
    「能登半島地震の「警告」を無視し続ける気らしい、キシダメ首相
     らは。正気だろうか。この間も、愛媛県で地震があり、震源は
     アノ伊方原発の極近傍。10kmほどの位置だったそうだ。
     さらに、千葉県沖でも、地震が続いているようだ。」

   『●3.11東京電力核発電所人災から13年、《原状回復》に何の責任も果た
     さない東京電力にアノ柏崎刈羽核発電所を再稼働する資格など全くない
   『●《原子力規制委員長「慎重にやっていただきたい」》《花角英世知事、核燃
     料セットは「検査の一つの過程」》…委員長も県知事も何を言っているの?
    「《◆原子力規制委員長「慎重にやっていただきたい」》、
     《◆花角英世知事、核燃料セットは「検査の一つの過程」》…
     核発電「寄生」委員会=原子力「推進」委員会山中伸介委員長、
     花角英世新潟県知事、一体何を言っているのだろうか?
     寝言は、寝てから言ってほしい。」

   『●加藤靖裁判長《「避難が必要になるような事態が起きる危険性は立証されて
     おらず、避難計画の不備については判断するまでもない」と住民の訴え》一蹴
   『●“日本一避難しにくい原発”伊方原発…大島堅一さん「エネルギー政策で、
     インフラが不十分で逃げにくい場所を選び、差別的にリスクを押し付け」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/322119

核燃料セット、順調アピールするはずが…電源トラブルで16時間中断 柏崎刈羽原発7号機をメディアに公開
2024年4月18日 22時08分

 東京電力は18日、福島第1原発事故後、東京電力として初めての再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で進む核燃料の装塡作業を報道陣に公開した。作業が順調に進んでいることをアピールするはずの場だったが、作業が中断するトラブルが相次ぎ、長期停止による機器の不具合などの課題を浮き彫りにした


◆長期停止の弊害か、作業員の経験不足&機器不具合

     (東京電力柏崎刈羽原発7号機で報道陣に公開された核燃料を
      装塡する作業=18日、東京電力柏崎刈羽原発7号機で)

 7号機原子炉建屋の最上階で窓ガラス越しに1時間ほど公開され、遠隔操作の機械で核燃料を燃料プールから圧力容器内に移動させている様子が確認できた。挿入位置はプログラミングされているものの、機械の上から作業員が双眼鏡で正しい位置かどうかをチェックしていた。核燃料1体を装塡するのにかかる時間は6〜7分という。

 東京電力は、再稼働に向けた検査の一環として15日に装塡を開始。核燃料全872体の装塡が完了すると点検に入る。7号機などを担当する菊川浩(ゆたか)ユニット所長は「確認作業はまだまだある」と話した。


◆2022年には冷却装置の配管が腐食、水漏れも…

 柏崎刈羽の停止が長期に及び、原発を稼働させたことがない運転員が増えた。6、7号機の運転員100人のうち、未経験者は約半数という。福島事故後、柏崎刈羽と同じ沸騰水型の原発は他社を含めて再稼働しておらず、経験を積めていないのが実態だ。東京電力は、火力発電所でタービンが回る現場を体感するなどの研修を実施して「力量を上げる」としている。

 さらに、今回のトラブルでも明らかになったように、長期停止で機器がうまく作動するのかも分からない。2022年10月には、冷却装置を11年ぶりに稼働させたところ、配管の穴から水漏れが発生腐食が進み穴が開いたとみられる。(渡辺聖子荒井六貴


  ◇   ◇


◆17日のトラブルの原因、現時点で「不明」

 柏崎刈羽原発7号機で17日午前から電源トラブルで中断していた核燃料の装塡(そうてん)作業について、東京電力は約16時間後の17日深夜に作業を再開したと発表した。原因は分かっておらず、不具合が起きたブレーカーを交換したという。

 東京電力によると、作業は17日午前7時すぎ、圧力容器に制御棒を挿入する装置を動かそうとしてブレーカーを入れたところ、装置が動く前に落ちて中断。ブレーカーなどの電源設備に問題は見つからなかったが、予備品と交換し、同日午後11時半ごろに作業を再開した。

 核燃料全872体の挿入完了までには約半月かかる見通しで、東京電力は中断による影響は出ないとしている。(渡辺聖子

【関連記事】「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
【関連記事】「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/321822

米山隆一氏、再稼働の意思確認は「住民投票でやるべきだ」 判断材料まだ不足 東京電力・柏崎刈羽原発
2024年4月18日 06時00分

再稼働を問う 新潟県知事経験者インタビュー㊤

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を巡り、政府は立地自治体の新潟県に同意を要請しており、花角英世知事の対応が焦点となっている。一連の動きをどう見るか。原発と向き合ってきた新潟県知事経験者の衆院議員2人のうち、まずは米山隆一氏(立憲民主党、新潟5区)に聞いた。(宮尾幹成


◆東京電力は「コストを払う」意思表示をうやむやにしている

     (東電柏崎刈羽原発の再稼働問題について話す前新潟県知事の
      米山隆一衆院議員=5日、東京・永田町の衆院第2議員会館で)

 —県が再稼働同意の可否を判断する機は熟しているのか。

 判断の材料を県も国も示していない。事故時の避難経路は相当程度に渋滞して、一定期間被ばくするのはほぼ確実。だから、そのシミュレーションを基にした避難計画をちゃんと作った上で、東京電力はそのコストを払うという合意があってしかるべきだ。それをうやむやにしている。


 —花角知事は、県民の意思確認について「信を問う」と、出直し知事選も示唆している。望ましい意思確認の方法は。

 住民投票でやるべきだ。出直し選挙は党派性や人格などが混じってしまい、実は原発再稼働を問うていないというようなことが起こる。今、出直し選挙をやったら再稼働反対派の野党系が勝つ確率が5、6割あるので、何ならやってもらってもいいが、原理原則では住民投票だ。


◆新潟県は「再稼働に都合のいい情報」だけ出している

 —国からの同意要請については、県議会の自民党からも「時期尚早だ」との声が上がっている。

 政局的なうがった見方をするなら、自民党が花角知事に知事選に打って出てほしくなくて、けん制する意味もあるのではないか。


 —原発事故について県独自の「三つの検証」を総括する有識者会議が花角知事と対立し、事実上休止した。県が報告書を取りまとめる事態となった。

 例えば避難道路の整備について、ただ道路を造るような話になっている。みんなが一斉に逃げた時に渋滞しない道路なんて無理なわけで、むしろ何時間か渋滞することを前提に考えないといけないのに、県の志が低い。再稼働という結論に向かって、都合のいい情報だけ示している


◆再稼働「選択の問題で、全否定するつもりはない」

 —超党派の地方議員グループに、再稼働の同意の対象を立地自治体だけでなく、避難計画の策定が義務づけられている30キロ圏の自治体まで広げるよう求める動きがある。

 実務的にちょっと難しいのではないか。今の行政の枠組みでは、広域自治体は県という形になっている。30キロ圏の人の声はちゃんと県が集約するという代表の仕方しかないと思う。


 —そもそも、柏崎刈羽の再稼働は必要なのか。

 選択の問題で、全否定するつもりはない。エネルギーコストを考えて再稼働を取るという選択はできるが、同時に大きなリスクと、リスクに対処するためのコストも伴う。それをきちんと示して選ぶべきだ。


 米山隆一(よねやま・りゅういち) 1967年、新潟県湯之谷村(現魚沼市)生まれ。医師、弁護士。2016年10月〜18年4月に新潟県知事。前任の泉田裕彦氏が福島第1原発事故を県独自に検証するために設置した有識者会議「原発の安全管理に関する技術委員会」に「原発事故による健康と生活影響に関する検証委員会」「原子力災害時の避難方法に関する検証委員会」と「検証総括委員会」を追加した。21年衆院選で初当選し、22年9月に立憲民主党入り。


  ◇    ◇


◆花角英世知事、再稼働同意の前に「信を問う」と明言

 柏崎刈羽原発7号機は原子炉内に核燃料全872体を入れ終えて、核燃料体から制御棒を引き抜けば、再稼働する。東京電力は地元の同意なしでは「制御棒を引き抜かない」とする。

 花角知事は同意の是非の判断に当たり「県民の信を問う方法が責任の取り方として最も明確であり、重い方法だ」と明言。2022年に再選した際には「『信を問う』との一般的な語感からすれば、存在をかけるという意味合いが強い。知事選も当然一つの形だ」と、任期途中での出直し知事選をほのめかした。一方で「議会の不信任や住民投票も、可能性としてはあるかもしれない」とも語った。

 同じ新潟県の旧巻町(新潟市西浦区)では、計画された東北電力巻原発の建設の是非を巡り、1996年に住民投票を実施。投票率は88.3%で住民の関心の高さを示した。建設反対(1万2478票)が賛成(7904票)を上回り、東北電力は計画断念に追い込まれた

 東京電力福島第1原発事故後に再稼働した6原発では、知事が同意を判断する際、県議会の同意を一つの根拠としてきた。知事選や住民投票を実施したケースはない。(荒井六貴

※インタビュー㊦は、後日掲載します。


【関連記事】核燃料セット中にトラブル相次ぐ 制御棒の装置電源オフ、監視装置に不具合…東京電力・柏崎刈羽原発
【関連記事】「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日
【関連記事】「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/322122

泉田裕彦氏、知事在任中に出くわした東京電力の「ウソ」 再稼働の判断に必要なことがある 柏崎刈羽原発
2024年4月19日 06時00分

再稼働を問う 新潟県知事経験者インタビュー㊦

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向けた動きについて、新潟県知事を経験した衆院議員2人に聞く連続インタビュー。2回目は泉田裕彦氏(自民党、比例北陸信越)に語ってもらった。(宮尾幹成

     (前新潟県知事の米山隆一衆院議員)

インタビュー 前回は
米山隆一氏、再稼働の意思確認は「住民投票でやるべきだ」 判断材料まだ不足


◆「30キロ圏には40万人の住民がいる」

 —政府が県に再稼働の同意を要請した。判断の機は熟しているか。

     (
柏崎刈羽原発再稼働に対する県民の意向確認について
      話す泉田裕彦元新潟県知事=東京・永田町の
      衆院第2議員会館で)

 熟していない。2007年の中越沖地震や11年の東日本大震災で明らかになった課題に対処できていない。やるべきことをやっていないのが今の段階だ。

 (自然災害と原発事故の)複合災害で屋内退避が行われた時に、電気・ガス・水道のどれか一つ止まれば煮炊きはできない。道路の復旧はどうするのか。雪が降っていたら誰が除雪するのか。こうしたことを全く決めていない。大混乱が生じるのは火を見るより明らかだ。

 (広域避難計画策定が義務づけられている)30キロ圏には40万人の住民がいる。何万人もの被災者への対応を自衛隊だけでできるというのは幻想で、民間との役割分担が必要だが、こういうことも考えていない。


◆やるべきことをやらないから「今、意思を問うたところで…」

 —知事が県民の意思を確認するのは、どんな方法が望ましいか。花角英世知事は「『信を問う』」と述べている。

 その議論をしたら一人歩きして、やるべきことがこんなにあるというメッセージが伝わらなくなる。事故になれば何が起きるかを県民に伝えた上で、どんな体制を組むかが先だ。今、意思を問うたところで、分からない人に聞くことになり、賛成する人も反対する人も不利益になる。


 —超党派の地方議員グループが、再稼働の事前同意の対象を、避難計画の策定が義務づけられている30キロ圏内の全自治体に広げるよう求めている。この動きをどう見るか。

 県がやるべきことをやらないで逃げているから、こういう声が出てくる。やるべきことをやった上で、市町村に負荷をかけないようにしていれば、また別の風景が見えるかもしれない。


 —東京電力の原発事業者としての信頼性は。

 ないゼロだ。福島第1原発事故で4号機が爆発して少し落ち着いた後に、柏崎刈羽の幹部に説明に来てもらったが、メルトダウン(炉心溶融)しているんでしょうねと聞いたら、していないと最初から分かっていたはずなのに、原発立地県の知事にこういううそをつく


 —そもそも、柏崎刈羽の再稼働は必要か。

 やるべきことをやっていないのだから、それも議論する段階にない。


 泉田裕彦(いずみだ・ひろひこ) 1962年、新潟県加茂市生まれ。通商産業省(現経済産業省)を経て、2004年10月〜16年10月に新潟県知事。13年2月に有識者会議「原発の安全管理に関する技術委員会」を設置し、東京電力福島第1原発事故について県独自の検証を始めた。17年衆院選に自民党公認で立候補し初当選。現在2期目。


  ◇    ◇


◆前提崩れた「屋内退避」…原発の避難計画の現状は

 原発30キロ圏内の自治体に義務付けられている避難計画には、深刻な事故が起きた際、自治体から住民への情報伝達、甲状腺被ばくを抑えるヨウ素剤の配布方法、避難先までのルートや交通手段、介護が必要な人への対応などが記される。新潟県柏崎市が公表する避難計画はA4判で120ページになる。

 自治体が避難計画を作るに当たっては、原子力規制委員会が示す原子力災害対策指針を参考にしている。

 指針は5キロ圏内は即時避難で、5〜30キロ圏はいったん屋内退避し放射線量を基に段階的に避難すると示す。

 ただ、能登半島地震では、水道や電気が止まり、住宅が倒壊すれば、屋内退避は困難であることが改めて浮き彫りになった。仮に、学校などに避難し屋内退避できたとしても、原発事故で水や食料などが十分に届くのかは分からない。

 規制委は2月、指針の見直しに着手する方針を示したが、「屋内退避できるとの前提で議論することとした。この見直し議論でも1年近くかかるとされる。

 柏崎刈羽でいえば、屋内退避の問題に加え、周辺が豪雪地帯で冬場の避難は困難を極めるとみられる。そうした対応が決まっておらず、内閣府は避難計画を最終的に了承していない。(荒井六貴


【関連記事】核燃料セット、順調アピールするはずが…電源トラブルで16時間中断 柏崎刈羽原発7号機をメディアに公開
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●3.11東京電力核発電所人災から13年、《原状回復》に何の責任も果たさない東京電力にアノ柏崎刈羽核発電所を再稼働する資格など全くない

2024年04月22日 00時00分36秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


(2024年04月16日[火])
東京電力や原子力「寄生」委員会のメンバーは正気なのだろうか?? 13年前、3.11人災を引き起こした東京電力に、核発電に携わる資格など無い。廃炉作業に特化すべきだ。《東電にその資格はあるのか原子力規制委員会は資格ありと認め、再稼働に前のめりな岸田政権は立地自治体に理解を求め、早期のゴーサインを迫っている》(東京新聞・原発取材班キャップ・荒井六貴記者)、これを狂気と呼ばずして、何を狂気と呼ぶのだろうか。

   『●杜撰・隠蔽・欺瞞だらけな廃液飛散事故…《人の命にもかかわる重大事故を
     起こしても、いまだ終始一貫して舐めた態度で会見をおこなっている東電》
    「欺瞞・杜撰だらけな東京電力福島原発廃液飛散事件…何もかも
     杜撰だった東電、飛散量・ホース・責任者不在…ホースって、
     東海村JCO事故を彷彿。」

   『●《子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない。同じ
     過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで…》
   『●東電核発電人災から13年: 汚染水海洋投棄を強行し、柏崎刈羽核発電所
     を再稼働したい東電…3.11の教訓は? 能登半島地震の「警告」を無視…
   『●3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに? 能登半島地震の警告は?
     正気だろうか? 東電に核発電所を運転する資格や能力は在るのかね?
   『●東電《小早川智明社長…「…は『(事故収束に)覚悟を持って取り組む』
      とよく言うけど、覚悟の『か』の字も見えない」(蜂須賀礼子氏)…
   『●老朽原発を含む関電美浜・高浜核発電所の運転差し止め訴訟、基準地震動
       は妥当で、《老朽化対策も合理的》と福井地裁・加藤靖裁判長は判断

 まず冒頭、言いたいことは、花角英世新潟県知事に何の期待も出来ないということ。投票や、支持した新潟県民は大きなミスを犯したと思っています。《福島事故後に再稼働した全国の原発は、地元が同意した後に燃料を装填しており、地元の同意前は異例》《花角氏は能登半島地震や一昨年の大雪などを踏まえ、原発事故時の避難の在り方に課題があると指摘した》(東京新聞)…どうせ、花角英世新潟県知事は《同意》に流れていくのは自明です。こんな知事を選んではいけなかった。

   『●発言に人格が現れ、呼ばれ方に
          人間性が表れる: 「石原元「ト」知事」と「栄佐久さん」
   『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の 
      佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?
   『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
       反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…
   『●米山隆一新潟県知事は「県に運転停止の権限」、
           「私は、根拠のない“ケンカ”はしません」と…
   『●「新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時」!
       東京電力に柏崎刈羽核発電所を再稼働させるなんて狂気な凶器
   『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
      VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突
   『●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で
       出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現
   『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
       長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」
   『●新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》なので、再稼働反対派の
            少なからずの方々が…「騙されることの責任」
   『●柏崎刈羽核発電、新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかった
     のか? なのに、こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になる…
    「新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかったのか? なのに、
     こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になるのは必然。…
     花角英世新潟県知事から検証委トップに指名されたという
     米山隆一さんのエイプリルフールの嘘に騙されたのだけれども、
     《検証委トップが「解任される」》というのは事実でした」

 さて、東京電力の狂気。それを認める「規制」なき、原子力「推進」・核発電「寄生」委員会のデタラメ。
 東京新聞の記事【東電、核燃料装填へ最終確認 柏崎刈羽、事故後初の再稼働向け】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321281)。《東京電力は15日、柏崎刈羽原発(新潟県)の7号機への核燃料装填に向け、最終確認を続けた。原子力規制委員会に15日の装填開始を申請している。再稼働に備えた検査の一環と位置付けており、承認され次第、速やかに作業に着手したいとしている。再稼働時期は未定だが、2011年の福島第1原発事故後、東電として初となる再稼働へ準備を進める。新潟県の花角英世知事は再稼働に同意するかどうかを表明していない。福島事故後に再稼働した全国の原発は、地元が同意した後に燃料を装填しており、地元の同意前は異例。今後に課題を残す可能性がある。同原発は首都圏などに電力を供給する。7号機は17年12月、規制委の審査に合格。21年1月以降、社員によるIDカードの不正利用侵入検知設備の故障などが相次いで発覚し、規制委は事実上の運転禁止を命じたが、改善したとして23年末に解除した。斎藤健経済産業相が3月、花角氏に再稼働への理解を求めた。花角氏は能登半島地震や一昨年の大雪などを踏まえ、原発事故時の避難の在り方に課題があると指摘した》。

 荒井六貴渡辺聖子両記者による、東京新聞の記事【「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321409)。《東京電力は15日、2011年3月の福島第1原発事故後、同社として初の再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉内に核燃料を入れる装塡(そうてん)作業を始めたと発表した。再稼働時期は「未定」としている。立地県や自治体から再稼働の同意が得られていない中での核燃料装塡は異例。能登半島地震で避難計画の実効性に不安が高まる中、再稼働への既成事実化が進むことに、周辺自治体からは疑問の声が上がる。(荒井六貴渡辺聖子)》
 渡辺聖子荒井六貴両記者による、東京新聞の記事【「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/321417)。《柏崎刈羽原発の再稼働に向け、地元・新潟県の同意が得られる見通しが立たない中、東京電力は15日、7号機の原子炉に核燃料を入れる装塡(そうてん)に着した。能登半島地震で避難計画の実効性が問われ、原発から30キロ圏内の自治体からは同意対象の拡大を求める声も出ている。課題は置き去りのまま、再稼働への地ならしが進む。(渡辺聖子荒井六貴)》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/321409

「核燃料」原子炉にセット 異例の強行 東京電力柏崎刈羽原発 再稼働の地元同意ないのに 許可出たその日
2024年4月15日 21時52分

 東京電力は15日、2011年3月の福島第1原発事故後、同社として初の再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉内に核燃料を入れる装塡(そうてん)作業を始めたと発表した。再稼働時期は「未定」としている。立地県や自治体から再稼働の同意が得られていない中での核燃料装塡は異例。能登半島地震で避難計画の実効性に不安が高まる中、再稼働への既成事実化が進むことに、周辺自治体からは疑問の声が上がる。(荒井六貴渡辺聖子


◆今後、臨界抑える「制御棒」の一部を引き抜く

     (15日、東京電力柏崎刈羽原発7号機で始まった原子炉内に
      核燃料を装塡する作業(東京電力提供))

 原子力規制委員会が15日午前、作業を許可した。東電によると、15日午後6時半すぎ、原発構内のプールで保管していた核燃料872体のうち、1体(高さ約4.5メートル、縦横約0.1メートル、重さ約260キロ)を装置で原子炉内に装塡。完了までには半月程度かかるという。その後の検査で設備の作動などを確かめるほか、再稼働となる臨界を抑える制御棒を一部引き抜く。ただ、臨界状態にはしない。

     (柏崎刈羽原発(資料写真))

 柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は「制御棒を(全て)引き抜けるかどうかは地元の了解があってのもの」と説明した。新潟県の花角英世(はなずみひでよ)知事は再稼働について「県民の信を問う」と慎重な姿勢を崩していない。

 福島原発事故後、再稼働した6原発では県や立地自治体の再稼働の同意を取ってから、装塡するのが通例。装塡後の検査で制御棒を引き抜き再稼働させ、そのまま営業運転させてきた。


◆周辺自治体「避難計画に大きな不安や疑念」

 同意なき核燃料装塡を進める東電に、原発が立地する柏崎市や刈羽村は前向きに捉える一方で、避難計画の策定が義務付けられる30キロ圏の自治体の一部からは疑問が投げかけられた。

 東京新聞の取材に、小千谷(おぢや)市の宮崎悦男市長は「能登半島地震を踏まえ、複合災害時の避難計画や屋内退避について大きな不安や疑念が払拭されていない。市民の不安を取り除かない限りは(装塡に)違和感を覚える」とコメントを出した。

 長岡市の磯田達伸市長は東電が装塡の方針を発表した3月28日、「安全と防災対策に市民は不安を覚えている。国や東京電力は不安に応えてもらいたい」とするコメントを公表した。


 ◇ ◇


◆福島事故の責任を果たしていない東電

 <記者解説>13年前に福島第1原発で世界最悪レベルの事故を起こした東京電力が、再び原発の運転に踏み出そうとしている東電にその資格はあるのか原子力規制委員会は資格ありと認め、再稼働に前のめりな岸田政権は立地自治体に理解を求め、早期のゴーサインを迫っている

 だが、東京電力は福島事故の責任を果たしていない故郷を追われた避難者はいまだに2万6000人以上、放射線量が高く人が住めない区域が残る事故収束作業では汚染水の発生を止められず、原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)は取り出せるかさえ見通せない

 能登半島地震では、原発事故時の避難計画の不備が鮮明となった。課題を積み残す中、再び深刻な事故が起きたら…東京電力が新潟で責任を負えると、どんな根拠を持って言えるのか

 東京電力に原発を運転する資格はあるのか何度でも問う。本紙はこの問いから逃げない。(原発取材班キャップ・荒井六貴)


 東京電力柏崎刈羽原発  1〜7号機があり、総出力は821万2000キロワットと一つの発電所としては世界最大規模。敷地の総面積は東京ドーム約90個分で、首都圏に電力を供給。営業運転は1号機が1985年9月に開始し、各号機が続いた。出力135万6000キロワットの7号機は97年7月から営業運転。東電は1基稼働すれば、年間1100億円の収支が改善すると説明している。


【関連記事】再稼働原発、能登半島地震で4メートルも隆起したのに想定は最小1センチ 地盤変動で冷却水の取水に影響も
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【関連記事】「ここで事故が起きたら死ぬしかない」…島根原発を抱える衆院島根1区補選で「再稼働」が問われている

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/321417

「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
2024年4月16日 06時00分

 柏崎刈羽原発の再稼働に向け、地元・新潟県の同意が得られる見通しが立たない中、東京電力は15日、7号機の原子炉に核燃料を入れる装塡(そうてん)に着手した。能登半島地震で避難計画の実効性が問われ、原発から30キロ圏内の自治体からは同意対象の拡大を求める声も出ている。課題は置き去りのまま、再稼働への地ならしが進む。(渡辺聖子荒井六貴


◆能登半島地震では大渋滞が発生

 「原発で何か起きたら誰でも一刻も早く逃げたいと思う。うまく避難できるのか」。柏崎刈羽原発が立地する柏崎市の池野里美市議は疑問を投げかける。

     (柏崎刈羽原発の6号機(右)と7号機)

 1月の能登半島地震で、市内の高速道路や主要幹線道路の国道8号が一時通行止めとなり、津波警報が発令されて道路は避難する車で大渋滞した。多くの市民がスムーズに逃げられないという現実に直面した


◆30キロ圏内には9自治体、43万人が

  30キロ圏内には9市町村が入り、避難計画の対象は計約43万2000人。柏崎市は事故時に即時避難する5キロ圏内と、屋内退避し放射線量により段階的に避難する5~30キロ圏内に全域が含まれる。能登半島地震では家屋倒壊で屋内退避が難しいことが浮き彫りになり、避難者が殺到する恐れがある。

 避難計画の基になる原子力災害対策指針を示す原子力規制委員会は、かたくなに屋内退避の方針を崩さないが、3月にあり方について見直しを始めた。議論は1年ほどかかるとされる。


◆豪雪時の対応は見通し立たず

 池野市議は、市内が豪雪地域にあることも懸念する。「冬の大雪の夜間が最悪のパターン。道路を除雪しないと逃げられない」。避難計画の豪雪時を含めた対応がまとまらず、内閣府で最終的に了承される見通しは立っていない。

 30キロ圏内の長岡市の市民らでつくる「さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト」の山田秋夫さん(63)は「計画の実効性が担保されていないのに、東電は再稼働すると言っている私たちの命を無視している」と危惧する。

 避難計画策定が義務付けられている原発30キロ圏自治体だが、東電が再稼働の同意を求めるのは、協定を結ぶ新潟県と立地する柏崎市や刈羽村に限られている。


◆意思表示ができないのは「おかしい」

 2市村を除く7市町には「拒否権」がない。東電との不平等な関係をただそうと地元の超党派の議員が2020年に研究会を設立。同意を求める自治体を30キロ圏に拡大するよう東電や県に働きかけてきた。

     (日本原子力発電の東海第2原発

 会長で自民党員でもある見附市の関三郎市議(74)は「核燃料装塡で再稼働が迫っていると感じている。ただ、研究会は賛成か反対かを示す場ではなく、意思表示ができないのは『おかしい』と言っている。住民の安全安心を守るのは自治体だ。それを実現するためにも、意思を示す機会が必要だ」と強調する。


◆東海第2原発では30キロ圏の6市村が「協定」

 地元同意の対象となる自治体の範囲を定めた法律はなく、国のエネルギー基本計画で「立地自治体等関係者の理解と協力を得るよう取り組む」と記す程度。同意の対象が拡大すれば再稼働へのハードルが高くなるため、電力会社は及び腰だ。範囲を広げることに、東電の広報担当者は「自治体の意見を聞き、説明会など取り組みをしていきたい」と明確に答えなかった。

 その慣例を破ったのが、日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県)。立地する東海村を含めた30キロ圏の6市村が原電と交渉し、再稼働には6市村の同意が必要とする協定を原電と結んだ。関市議も「画期的なモデルで参考にしていきたい」と話す。


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●柏崎刈羽核発電、新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかったのか? なのに、こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になる…

2023年04月21日 00時00分55秒 | Weblog

[※ 「3.11から12年 脱原発の約束はどこに」(週刊金曜日 1415号、2023年03月10日) ↑]


// (2023年04月07日[金])
新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》ではなかったのか? なのに、こんな知事を選んでしまうから、こんな結果になるのは必然。

   『●核発電人災の反省はどこに? 《熟議より、政府の都合を優先》する
       原子力「推進」委員会、《フクシマを「なかったことにする」のか》?
   ●古賀茂明さん《政府は、料金値上げを認めるのなら、電力会社の送配電の
      完全分離(所有権分離)を実現することを電力会社に飲ませるべき》
   『●《鍵は送配電部門の中立性・公平性にある。…飯田哲也所長は「日本の
     自由化の課題は、発送電分離がきちんとできていないことだ」と指摘する》
   『●《原状回復》することも無く、堂々と《原発回帰》へと暴走し、この
     12年間、着々と《原発復権》…3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに?
   『●東電核発電人災から12年: 暦が一巡して、2023年は再びの卯年…
       もう一回り前の卯年は《1999年9月30日。東海村JCO臨界事故…》
   『●国や経産省、東京電力は「原状回復」することなく東京電力核発電人災
     被災地は放置で、一方、東京電力CMはちゃっかり「原状回復」かょ…
   『●東京新聞《<ぎろんの森>原発推進組織に逆戻りか》―――― すごく
      控えめな表現…単に「原子力規制委員会」に看板を掛け代えただけ
   『●《原発を動かせばごみが出る…なすべきことは明白。原発を止め、ごみ増
     を防ぎ…しかし国は稼働ありき。ごみが増えるほど後始末に困るのに》
   『●原発推進を打ち出す政府の方針を原子力規制委員会が追認…「推進」委、
       核に巣食う核「寄生」委、例外中の例外のはずが原則40年を無視
   『●東京電力核発電人災の教訓はどこに? 《一歩間違えば国全体が壊滅
     してもおかしくなかったほどの大事故を経験した日本》、その教訓は?
   『●野党議員だった頃の河野太郎氏「原子炉と使用済み核燃料プールは、
     テロリストに狙われたり、ミサイルで狙われたりと潜在的な弱点である」
   『●どこが「規制」? 原子力規制庁と経産省の職員が《面会する場所として、
      なぜか駅を選び、内部文書を受け取っていた。慎重を期すべき規制…》


 花角英世新潟県知事から検証委トップに指名されたという米山隆一さんのエイプリルフールの嘘に騙されたのだけれども、《検証委トップが「解任される」》というのは事実でした。
 岸本拓也中山岳両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/坂本龍一さんも憂えた柏崎刈羽原発…検証委トップが「解任される」 新潟県は再稼働慎重論を嫌った?】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/241921?rct=tokuhou)によると、《原発に厳しいまなざしを向けてきた音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。生前、問題意識を持った一つが東京電力柏崎刈羽原発。その地元が今、揺れている。新潟県は有識者の検証後に再稼働を判断する方針だったのに、検証をまとめる総括委員会のトップが役目を果たす前に「解任される」と明かしたのだ。これでは検証がないがしろにされかねない。現状に至る経緯、県の思惑を探った。(岸本拓也中山岳)》。

   『●発言に人格が現れ、呼ばれ方に
          人間性が表れる: 「石原元「ト」知事」と「栄佐久さん」
   『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の 
      佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?
   『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
       反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…
   『●米山隆一新潟県知事は「県に運転停止の権限」、
           「私は、根拠のない“ケンカ”はしません」と…
   『●「新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時」!
       東京電力に柏崎刈羽核発電所を再稼働させるなんて狂気な凶器
    「日刊ゲンダイの記事【米山知事辞職で状況急変 小躍りする自民と
     原子力マフィア】… 《米山知事は「県政の混乱を招いた責任を取った
     県民の信頼を裏切り、心よりおわびしたい」と語ったが、この突然の辞職に
     小躍りして喜んでいるのが自民党と原子力マフィアだろう》。
     大変に残念なニュース…大喜びする核発電「麻薬」中毒患者達
     《…自民県連の関係者は次の棚ボタ選挙は楽勝なんて喜んで…》
     …悔しいなぁ、何やってんだ一体もぅ…。泉田裕彦新潟元県知事
     ダークサイドに堕ち核発電「麻薬」中毒患者達は柏崎刈羽核発電所再稼働に
     向けて、遮二無二突進するでしょうね。新潟県民の皆さん、何とか踏ん張って
     ほしいい。《新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時だ》!」

   『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
      VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突
   『●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で
       出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」38/新潟県知事選
     “女性差別発言”問題で花角候補を直撃! 隣にいたのに
     「よく覚えていない」と“柳瀬元首相秘書官”状態】」

   『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
       長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」
   『●新潟《県民の多数は再稼働を拒絶》なので、再稼働反対派の
            少なからずの方々が…「騙されることの責任」
    《花角知事は、国会議員への説明会で「当然ありうる」と発言した
     同じ15日に、経産省内で世耕弘成経産相と面談。花角知事は
     再稼働問題について具体的な議論はしなかったとしているが、
     会談後には記者団に対し「まったく動かさないから、
     100%動かすまですべてあり得る」と述べたという》
    「新潟《県民の多数は再稼働を拒絶している》はずなので、
     再稼働反対派の少なからずの方々が、自公候補者だった
     花角英世氏に投票してしまった訳だ。その結果が、
     《ところが、いや、やっぱりと言うべきか。その花角新知事が、
     はやくも馬脚を現したらしい。選挙戦中の発言から一転、
     原発再稼働を「当然ありうる」と言い出した》…。」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/241921?rct=tokuhou

こちら特報部
坂本龍一さんも憂えた柏崎刈羽原発…検証委トップが「解任される」 新潟県は再稼働慎重論を嫌った?
2023年4月4日 11時30分

     (名古屋大名誉教授の池内了氏(2019年撮影))

 原発に厳しいまなざしを向けてきた音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。生前、問題意識を持った一つが東京電力柏崎刈羽原発。その地元が今、揺れている。新潟県は有識者の検証後に再稼働を判断する方針だったのに、検証をまとめる総括委員会のトップが役目を果たす前に「解任される」と明かしたのだ。これでは検証がないがしろにされかねない。現状に至る経緯、県の思惑を探った。(岸本拓也中山岳

【関連記事】「大江さんに続いて逝ってしまった…」 環境問題でも活動した坂本龍一さんの死を悼む関係者たちの思い


◆「社会に必要な信頼を失わせる」

 「取り除けない不安を無視して、柏崎刈羽原発が再び稼働すれば、それは不安の連鎖を引き起こし、社会に必要な信頼を失わせる

 坂本さんを中心とした芸術家らは2007年、中越沖地震で被災した柏崎刈羽の運転再開の反対をそう呼びかけ、7000筆余の署名を県知事らに提出した。

 「再び地震に襲われれば、より重篤な事故を起こしかねません」とも警鐘を鳴らしたが、11年に福島第一原発事故が発生。脱原発をより強く訴えた。

 かねて行動を共にした自然エネルギー財団の大林ミカ事業局長は「坂本さんは、原発も核兵器も気候変動も、人間を含めた生物や地球全体への脅威であると捉えていた。その志や思想を改めて考えるべきだ」と話す。

 その柏崎刈羽原発に対し、県は慎重な姿勢を採ってきた

 「福島の検証なくして再稼働判断なし」と考える泉田裕彦知事の下で12年、有識者による技術委員会で事故原因の分析を始めた。続く米山隆一知事は17年、福島原発事故を踏まえた健康影響と避難を検証する二つの委員会を設け、技術委を含む3委員会をまとめる検証総括委員会も創設。現在の花角英世知事も同じ立場を継承した。

     (東京電力柏崎刈羽原子力発電所の
      燃えた変圧器(2007年7月撮影))

 今年3月までに「三つの検証」の報告書が出そろい、総括委で取りまとめる段階に入った。ところが県は耳を疑う行動に出た。総括委員長だった名古屋大名誉教授の池内了(さとる)氏の任期が3月末に迫る中、更新しなかったのだ。29日に記者会見した池内氏は「(委員長を)解任されると解釈した」と述べた。


◆背景にあったのは「意見の対立」

 池内氏は取材に「運営方針を巡る意見の対立があった」と明かす。「三つの報告書では、柏崎刈羽の安全性のほか、東電に原発を動かす適格性があるのかといった点がきっちり記されていない県民はそれらを知りたい。総括委で取り上げたいと求めたが、無難な総括を求める県との間で折り合えず決裂した」

 検証委事務局の県原子力安全対策課の担当者は「福島事故を巡る三つの検証の内容に矛盾がないかの総括をお願いした。委員長は柏崎刈羽も検証範囲にしたいと主張したが、それは県の求めと違う」と説明する。

 対して池内氏は「運営や議題について県は当初、何の条件も付けていなかった」。互いの主張は平行線をたどり、総括委自体も21年1月の第2回を最後に開催されなかった。

 県はなぜ柏崎刈羽の安全性の議論を避けるのか

 彼らの言い分は「別の会議で議論する案件」だが、池内氏は「岸田政権が原発再稼働を明確に求め、東電も柏崎刈羽が動く前提で計画をつくる。県側が検証を拒むのは、再稼働をスムーズに進めたい思いが根底にあるからではないか」と推し量る。

 総括委の委員だった新潟国際情報大の佐々木寛教授(政治学)も「池内氏が総括を指揮したら東電の適格性や避難など本質的な検証になり、再稼働は難しいと結論が出る可能性が高い。県は政策手段を縛られるのを嫌ったのでは」とみる。


◆再稼働前提で電気代を計算

     (原発政策などについて話す新潟県の花角知事(2018年撮影))

 柏崎刈羽原発を巡っては2017年末、6号機と7号機が原子力規制委員会による新規制基準の審査を通った。テロ対策の不備で21年4月に事実上の運転禁止命令が出たが、岸田文雄首相は昨年8月、柏崎刈羽を含む停止中の原発再稼働に向けて「国が前面に立つ」と宣言。東電も今年1月、電気代のうち多くの家庭が契約する「規制料金」の値上げを国に申請した際、柏崎刈羽を10月に再稼働させる前提で計算した。

 そんな経過がありながら新潟県の検証は独自に進められた。県民が再稼働の是非を判断する上で、福島第一原発事故の検証は欠かせないとの考えからだ。

 福島原発事故については政府、国会、民間、東電の四つの事故調査委員会がそれぞれ、12年に報告書を公表している。その後も続いた新潟県の検証はどう評価すべきか。

 総括委に先駆けた「三つの検証」のうち、健康影響の委員会に名を連ねた独協医科大の木村真三准教授は「時間をかけ、新たに出てきたデータや事実も反映させながら進めてきた」と意義を説く。

 新潟県の検証は、これまでも少なくない成果を残してきた東電が「無い」としていたメルトダウンの定義を記したマニュアルの存在を明らかにし、事故原因として津波以外に地震の揺れの可能性も言及した。

 さらに「小児で診断された個別の甲状腺がんに関して、放射線による可能性を否定して、過剰診断、あるいは他の原因だとするだけの証拠は存在しない」と指摘。木村氏は「初期被ばくの線量評価がまともにできていないのに、影響を議論するのはおかしい」と解説する。

     (柏崎刈羽原発の再稼働について「現状では認められない
      と東京電力幹部に伝えた米山隆一知事㊨=2017年1月、
      新潟県庁で)

 ただ課題もある。例えば住民避難の検証では456点の課題を挙げた一方、柏崎刈羽で事故が起きた際の具体策まで示していないと木村氏は指摘する。「各委員会でベストは尽くしつつも、論点の持ち越しや議論が足らないと思われる部分はあった。そうした点を総括委で議論すると考えていた」


◆再任しないのは「早く終わらせたい」からなのか

 総括委の役割は本来、どうあるべきなのか。

 知事時代に総括委を設けた米山隆一衆院議員(立憲民主党)は「三つの委員会の議論を擦り合わせて各報告書の整合性を図り、原発で過酷事故が起きた場合の健康、生活、社会的コストを示すことだ」と話す。

 求められたのは俯瞰(ふかん)的な検証だったが、池内氏のほかにも、総括委のメンバーは任期が更新されず、事実上の休眠状態に入ってしまった。県が委員を選任せず独自に総括委を進めることまでささやかれている。「第三者が検証しなければ、客観性を保てない。このままでは検証当初の志が失われ、単なる論点の抽出に終わりかねない」

 今回と似たケースは2年前にもあった。「三つの検証」を担う一つ、技術委では原発稼働に慎重な学者らが「高齢」として任期が更新されなかった。

 煙たい存在だからといって、重要な検証作業から外していいのか。「排除の論理」が常態化しかねない現状を巡り、昨年の知事選で花角氏と対峙した片桐奈保美氏は危機感を募らせる。

 「花角氏は『期限を切らずに検証する』と言ってきたにもかかわらず、今や早く終わらせたがっているように見える。多くの委員を再任しない姿勢からも『再稼働を目指す政府や東電と足並みをそろえている』と思われても仕方ないのでは」と述べ「県費を使って進める検証がこのままでいいか。県議選を含めた統一地方選で議論を促すためにも、新潟県民の一人一人が意志を示してほしい」と訴えた。


◆デスクメモ

 昨年の知事選。立憲民主党は独自候補を出さず、自主投票とした。結果的に自公が推す花角氏は大勝。同氏が自公の意をくもうとするのはある意味、当然のような。立民の選択は正しかったのか改めて認識すべきは選挙の重み花角氏を推した連合との関係も含め、要検証だろう。(榊)
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●軍事費倍増5兆円のために何を削るつもりか? 《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》…市民生活は劣化の一途

2022年07月02日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 「日本だけ賃下げ」(週刊金曜日 1353号、2022年01月21日) ↑]


(2022年06月12日[日])
東京新聞の記事【歯止め外して軍事国家に 小池晃・共産党書記局長】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/181751)。

 《<安保戦略見直し~私はこう考える> 私たちは防衛費を軍事費と呼ぶが、自民党は軍事費の国内総生産(GDP)比2%以上への増額を目指している。現在の2倍の11兆円を超える規模となる防衛省の予算額が事実上、中央省庁で2番目なんて軍事国家そのもの戦力不保持を明記する憲法9条とは全く相いれない》。

 《火事場ドロボー》どもの叫ぶ軍事費倍増、正気とは思えない。そんなに軍事国家になりたいものかね、自公お維コミ支持者の皆さんは? 人の親として、子や孫を戦場に送り、人殺しに行かせたいものかね? どんな神経をしてるんだろう?

   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
     =《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》

 軍事費倍増約5兆円の血税、そのために何が削られるのか? 斎藤貴男さんは、火事場ドロボー1号どもが《台湾危機をあおりまくる岸田政権は軍拡と日米同盟の深化に躍起である。自民党が求める軍事費の倍増には莫大な財源が必要で、まず赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税のより一層の大増税──と相成るシナリオの存在が確実だ。…甘言に乗った自称投資家たちの中には、株価の起爆剤としての戦争に期待する人も現れてくるのだろう。それもまた政権の狙いだろうが、まあ、やめておいたほうがいい。まともな人間にとって、戦争とは破滅以外の何物でもないから。》…と。
 そして、小池晃さんも、《安倍晋三元首相は、国債発行と言っている。戦前の日本は戦時国債で歯止めなき軍拡に突き進んだこの教訓を踏まえ、財政法は建設国債を除く国債発行を原則禁止しているその歯止めを完全に外し、軍事費を捻出するために国債を発行するのは、戦前への先祖返りにほかならない》と。さらに、《この間の自民党や政府の安全保障に関する議論は軍事一色で、外交が欠落している。政治が果たすべき最大の責任は、戦争を未然に防ぐ徹底した外交努力》。

 琉球新報の【<社説>「骨太方針」決定 防衛費増ありきは問題だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1530428.html)によると、《岸田政権で初の経済財政運営の指針「骨太方針」が閣議決定された。だが、岸田文雄首相が目指す国家像とリーダーシップが見えない。財源健全化が後退し、歳出増を伴う施策が並ぶ特に防衛費は保守派の「圧力」で大幅増額を見込む内容に修正された。必要額を積み上げた結果ではなく最初から防衛費増額ありきは受け入れられない軍事費を特別扱いした戦時中を想起させ、看過できない事態だ。「骨太」の焦点だった財政健全化では安倍晋三元首相率いる自民党の積極財政派に配慮した。国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指す時期を削除してしまった。さらに「政策の選択肢を狭めることがあってはならない」との文言を加えることで、歳出拡大の余地を残した》。


   『●目取真俊さん《中台危機を煽って東アジアに軍事的緊張を生み出し、
     日本や韓国に米国製の軍事兵器を大量に売り込もうという意図》がミエミエ

 《日本は…過去に犯した戦争をほとんど検証していない》。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>自国の戦争を検証すること】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1529984.html)によると、《▼一方、日本はイラク戦争だけでなく、過去に犯した戦争をほとんど検証していない誤った国策の果てに多くの県民が犠牲になった沖縄戦から77年。同盟国の米国と南西諸島の軍事力強化を進める状況に沖縄では再び戦争への懸念が強まる ▼日本は無条件に米国に追従してはいまいか。今、必要なの地域の緊張を高めることではなく過去の過ちを検証し教訓とすることだ》。
 東京新聞の【<社説>防衛費2%方針 「倍増ありき」の危うさ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/182243?rct=editorial)によると、《政府が経済財政運営の指針「骨太の方針」を閣議決定し、防衛力を五年以内に抜本的に強化する方針を明記した。防衛費を国内総生産(GDP)比2%程度に増額することを念頭に置いたもので、現在の1%から「倍増ありき」の方針は、防衛力整備の歯止めを失う危うさをはらんでいる。骨太の方針は防衛力強化の理由に、ロシアのウクライナ侵攻やインド太平洋地域での力による一方的な現状変更で安全保障環境が厳しさを増していることを挙げ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が国防費の目標としているGDP比2%以上を例示した。二〇二二年度の防衛費は約五兆四千億円でGDP比は1%弱。これを2%に増やすと年五兆円以上が新たに必要になる》、

   『●多分、アベ様は沖縄で三度敗れる……
                踏みにじられる沖縄の民意
    《全てを失った沖縄戦から70年のできごと。伊江島で土地を
     守るために戦った阿波根昌鴻さんから、米軍の統治の横暴さに
     抵抗して投獄された瀬長亀次郎さんから、脈々とこの島で
     生きるものたちが受け継いできたもの

   『●「不屈」…「瀬長の口、耳、目を封じることはできても、
        八十万県民の五官の機能をとめることは不可能だ」
   『●ガジュマル:瀬長亀次郎さん「不屈」の精神…
     「忖度政治を危ぶむ全国の多くの人々の心に響くに違いない」
    《先月公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー
     が反響を呼んでいる。米統治下の沖縄で圧政に抗議する姿勢を
     貫いた政治家・瀬長亀次郎にスポットを当てたドキュメンタリーだ》

   『●「軸がブレず、人心をワシ掴みに」するような
       「瀬長亀次郎みたいな政治家が今の国会にいたら」…
    《沖縄の英雄を映画に 佐古忠彦氏「本土の人も見てほしい」
     ――亀次郎の日記には「祖国復帰」という単語がたくさん出てきます
       占領下の27年間、亀次郎がどんな思いで復帰を望んでいたかを
     ヒシヒシと感じました。最近、沖縄独立論を時に耳にします。あれだけ
     祖国復帰を求め続けた沖縄県民が、ようやく帰った先はどうだったのか
     1995年に米兵による少女暴行事件が起き、沖縄県民の間に
     くすぶっていた感情が爆発しました。その後、今に至るまで、民主党政権が
     誕生するなどの変化はあったものの、基本的な構造は何も変わらず、
     沖縄の人は不条理を感じ続けています

   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…名護市長選や
      新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
    「琉球新報のコラム【<金口木舌>瀬長亀次郎とデマ】」

   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられる
     と高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
    《踏みつければ踏みつける程に強くなっていく民草
     「弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ」といった瀬長亀次郎さんの
     言葉通り、沖縄を丸ごと屈服させることが可能であるかのような
     幻想を持っている政治家は、いつか必ず自分の見識の浅さを恥じる
     日が来るだろう

   『●(琉球新報社説)《「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間
     じゃないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない》
    《騒動から4日後、衆院議員の瀬長亀次郎氏は国会で質問に立った。
     現場で拾った焼けただれた車両のバンパーを手に
     「アメリカに対する県民の決起、これはほんとに怒りが爆発した
     ものである。この怒りの強さは鉄をも溶かす強さだ」と訴えている》

 沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]沖縄戦から続く理不尽語る朗読劇】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/972829)によると、《「沖縄で起こっている理不尽を伝えていく」。東京を中心に活躍する俳優の津嘉山正種さんは、朗読劇を続ける意義を語る ▼4日も埼玉県川越市で、ひとり語り「沖縄の魂 瀬長亀次郎物語」を上演した。瀬長さんから、演説に聞き入る聴衆や高等弁務官まで、いくつもの役をこなす演技に観客が引き込まれていくのが分かった ▼瀬長さんの「正義と道理がある限り、どんな攻撃にも負けない」との訴えに数万人の聴衆が沸く。圧倒的な権力のなりふり構わぬ理不尽...》。

   『●ニッポン〝復帰〟50年…《沖縄の自然が破壊され、民意が踏みにじら
     られて軍事基地ができていく現実》、辺野古は単なる破壊「損」な現実
   『●番犬様のものじゃない…《基地負担の軽減は遠く、米軍は今も島全体を
      自由使用する。よもや「返したけれど俺のもの」と思ってはいまいか》
   『●《元山仁士郎さん…「半世紀たっても、米軍基地の押しつけは変わって
      いない」…言葉には、沖縄にずっとのしかかる負担の重さがにじむ》
   『●(沖縄タイムス)《軍事的な必要性が全てにおいて優先…沖縄は憲法が
        適用されない「軍事植民地」だった》…50年経っても変わらない
   『●《迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY
       (Not In My Back Yard = ニンビー) …沖縄には基地を押し付け》
   『●《田島征彦さん…「平和憲法を持っている日本は、どんな理由が
     あっても戦争だけはやってはいけない。そのためにも平和憲法が必要」》
   『●目取真俊さん《中台危機を煽って東アジアに軍事的緊張を生み出し、日本
      や韓国に米国製の軍事兵器を大量に売り込もうという意図》がミエミエ
   『●半田滋さん《南西諸島の戦場化…住民が巻き込まれるリスクは避けられ
       ません…これを避けるには「戦争をしない」という選択しか》ない

 半田滋さんの結論。《主戦場に想定したのは沖縄です。…南西諸島の戦場化によって、住民が巻き込まれるリスクは避けられません。…県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦の悲劇の再来が懸念されますこれを避けるには「戦争をしない」という選択しかありません》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/181751

歯止め外して軍事国家に 小池晃・共産党書記局長
2022年6月6日 06時00分

安保戦略見直し~私はこう考える

 私たちは防衛費を軍事費と呼ぶが、自民党は軍事費の国内総生産(GDP)比2%以上への増額を目指している。現在の2倍の11兆円を超える規模となる防衛省の予算額が事実上、中央省庁で2番目なんて軍事国家そのものだ戦力不保持を明記する憲法9条とは全く相いれない

     (共産党の小池晃書記局長=東京・永田町の参院議員会館で)

 岸田文雄首相は先日の日米首脳会談で、軍事費の「相当な増額」を公約した。首相は財源を示さないが、選択肢は「相当な増税」か、社会保障や教育予算などの削減か、借金である国債発行かだ。軍事費を5兆円増やすためには、消費税なら2~3%の増税が必要だ。5兆円あれば教育無償化だって実現できる暮らしを押しつぶす医療費や年金のカットももっての外だ

 安倍晋三元首相は、国債発行と言っている。戦前の日本は戦時国債で歯止めなき軍拡に突き進んだこの教訓を踏まえ、財政法は建設国債を除く国債発行を原則禁止しているその歯止めを完全に外し、軍事費を捻出するために国債を発行するのは、戦前への先祖返りにほかならない

 今回、自民党は「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と名称を変えることも提言した。安保法制平和安全法制と言い換えたり、名称変更でごまかすやり方は安倍政権以来の伝統的手法だ。攻撃されていない段階で「反撃」するというのは誤った言葉遣いだし、決して許されない

 さらにこれまで「敵基地」に限定していた攻撃対象を「指揮統制機能等」に拡大すると主張している。日本で例えれば首相官邸や東京・市谷の防衛省だ。相手国の中枢まで攻撃すれば同じように報復を受け、日本中が戦場になりかねない。あまりに危険だ。

 この間の自民党や政府の安全保障に関する議論は軍事一色で、外交が欠落している。政治が果たすべき最大の責任は、戦争を未然に防ぐ徹底した外交努力。(聞き手・山口哲人


 こいけ・あきら 参院比例区。現在、参院議員4期目。2016年から共産党書記局長。政界入り前は都内の病院などで10年間医師として地域医療に携わる。東京都出身。東北大医学部卒。61歳。

 ◇  ◇

 政府が「国家安全保障戦略」などの年末改定に向けて検討を進める中、さまざまな考えを持つ国会議員や有識者らに聞いています。


【関連記事】防衛費倍増に必要な「5兆円」教育や医療に向ければ何ができる? 自民提言受け考えた
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1529984.html

<金口木舌>自国の戦争を検証すること
2022年6月8日 05:00
金口木舌 イラク戦争 沖縄戦

 6年前、イギリスである報告書が発表された。独立調査委員会がイラク戦争に参戦した同国の方針を検証し、「軍事行動は最後の手段ではなかった」と結論づけた

▼注目されたのが、当時のブレア首相とブッシュ大統領の間で交わされた開戦前の書簡。開戦の前年、首相は「どんなことがあろうとも、私はあなた(ブッシュ大統領)と共にある」と送っていたことが明るみになった

▼英米関係は「特別な関係」とされる。報告書は「英国が米国を無条件に支えることが前提だと思い込んでいた」と指摘。その上で「国益や判断が異なるところで無条件の支持は必要ないと結論づけた

▼一方、日本はイラク戦争だけでなく、過去に犯した戦争をほとんど検証していない誤った国策の果てに多くの県民が犠牲になった沖縄戦から77年。同盟国の米国と南西諸島の軍事力強化を進める状況に沖縄では再び戦争への懸念が強まる

日本は無条件に米国に追従してはいまいか。今、必要なのは地域の緊張を高めることではなく、過去の過ちを検証し教訓とすることだ
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●東京電力に核発電所を再稼働させる資格はあるのか? 無条件で即時に全ての廃炉作業に入るべき

2019年09月02日 00時00分02秒 | Weblog


東京新聞の記事【柏崎刈羽 一部廃炉検討 東電、6・7号機再稼働条件に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201908/CK2019082702000130.html)。

 《東京電力の小早川智明社長は二十六日、新潟県柏崎市の桜井雅浩市長と面会し、柏崎刈羽原発について「6、7号機の再稼働後五年以内に、1~5号機のうち一基以上の廃炉も想定したステップを踏む」と伝えた》。

 《一部廃炉》以外は再稼働する気なの? ご冗談を! しかも、廃炉は《検討》段階で、かつ、《条件》付き。無条件、即時、全て廃炉作業に入るべきです。東京電力に、再稼働の資格などあるわけがない。《規制》しない原子力「推進」委員会・核発電「寄生」委員会の面々は、ニッポンを、地球を破壊するつもりか? 8年以上の無為な時が過ぎ、いまだに核発電に依存…アベ様政権も含め関係者全員、あまりに無能すぎる。自公やお維、その他核発電〝麻薬中毒〟議員を支持している「1/4」の皆さん、あるいは、眠り猫な「2/4」の皆さん、こんなデタラメが許されていいのか?
 《柏崎刈羽原発はもともと耐震性に大きな問題があり、2007年7月16日の新潟県中越沖地震では、火災や放射能漏れを伴う重大な事故を引き起こしている。…6号機でも使用済み核燃料貯蔵プールの放射能を含んだ汚染水が海にまで流失した。さらに7号機では主排気筒から放射性物質が大気中に放出され、低レベル廃棄物入りのドラム缶約400本が倒れて放射性物質が床から検出されている。…当時の東京電力の発表だけでも実に50件ほどの様々なトラブルが生じていた》…これでも、《東電、6・7号機再稼働》って、正気なのだろうか?

   『●様々な意味で人災である
     「ブラックアウトと云う人災である。しかもそれを想定しもしなかった、
      何も対処しようとしなかった二重三重の人災。でも、津波による浸水が
      無くても、地震によって破断などの致命的な事故が発生していなかった
      のだろうか。さらに、適切に避難させなかった地域に加えて、
      避難させてはならないところに避難させて被爆させてしまっている。
      原発など造ってはならない国に造ってしまった当然の帰結か。
      原発をまだ動かし続けようとしているわが国は、輸出までも行おうと
      している。地震など災害の多い我国でなくとも、こんな
      制御困難で未完成な技術を行える場所がこの地球上にあるとは思えない」

   『●東京電力原発人災:
      津波による天災ではなく、地震で破断していた?
    《元東京電力社員で福島 第一原発で炉心設計(燃料棒を効率的に
     燃やすために、燃料棒の配置を設計する原子炉の中心を担う仕事)
     に携わっていた木村俊雄さん「結論としては、地震で圧力容器に
     繋がる配管(小口径配管)から冷却水が漏れた。そのことが事故の
     進展を加速させるキカッケとなる。しかも運転員は気づかない。
     やがて津波がくる。3月11日17時19分(東電報告書P.125より)、
     原子炉建屋に入ろうとするがその時にはもうすでに放射能が充満して
     入れない。津波無くとも、重大事故に進展していた
     これでも再稼動新基準は妥当なのか? 気づかないなら、
     もう手のほどこしようはないです…」》

 《07年の新潟県中越沖地震では想定を大きく超える揺れを記録した》。いま、つぶやき空間では、木村俊雄氏の指摘が話題に。これは、2013年9月段階で、すでに指摘されていた。やはり「人災」だった…《木村俊雄さんが、フクイチ地震時のデータの解析を終えて、結論としては、地震で圧力容器に繋がる配管(小口径配管)から冷却水が漏れた…》。

   『●東電原発人災の3.11を再び目前に: 
      「原発事故調書 原因不明、責任不在」でも再稼働できる神経を疑う
   『●柏崎刈羽原発再稼働を画策するような東電は 
                 十分に責任を果たしたのか?
   『●「東京電力が、飛散した放射性物質について…
          「無主物」だと主張」…「その無責任さに衝撃」
   『●東電柏崎刈羽原発再稼働!?: 
     《第一原発事故を検証しない限り…》とする泉田裕彦新潟県知事の正論
   『●残念な「泉田裕彦新潟県知事「出馬撤回」事件」:  
       「原子力ムラはニンマリ」「東電の高笑い」で良いの?
   『●NHK解説委員長、原発は人間の手に負えないモンスター
             …「アベ様のNHK」発の核発電政策への波紋
   『●新潟県知事選: 自公推薦候補者に騙されてはいけない
             …確実にあの東京電力のアレを再稼働させる
   『●米山隆一知事…「ニンマリできなかった原子力ムラ」
       「高笑いできなかった東電」の相当なイヤガラセが予想
   『●環境倫理を『虚構新聞』から学ぶ…「原発導入を許してしまった
                 世代の一人として、恥ずかしく申し訳ない」
   『●「日本壊滅を救った新潟県民」…「インチキと不備だらけ」…
               「このまま再稼働されたら、福島原発の二の舞」

    《柏崎刈羽原発はもともと耐震性に大きな問題があり、2007年
     7月16日の新潟県中越沖地震では、火災や放射能漏れを伴う
     重大な事故を引き起こしている。3号機近くの変電器付近で火災が
     発生、消火用水の給水管は破損して水漏れを起こし、6号機でも
     使用済み核燃料貯蔵プールの放射能を含んだ汚染水が海にまで
     流失した。さらに7号機では主排気筒から放射性物質が大気中に
     放出され、低レベル廃棄物入りのドラム缶約400本が倒れて
     放射性物質が床から検出されている。ダクトのずれ、
     最大1メートル以上の地盤沈下など、当時の東京電力の
     発表だけでも実に50件ほどの様々なトラブルが生じていた》

   『●アレが「もし再稼働しても、電力は
     首都圏向けに提供される」のみ…新潟県知事選=県民投票で否決
   『●核発電人災のアノ東電の柏崎刈羽核発電所に、
     「寄生」委がお墨付き!? 凄いよなぁ、ニッポン…愚かだ
   『●「原子力ムラの言いなり」原子力「寄生」委員会の
      救い様の無さと、アベ様の「危険な丸投げ・無責任体制」
    《原子力規制委員会は二十七日午前の定例会合で、東京電力
     柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が原発の新規制基準に
     「適合」しているとした審査書案を正式決定した》
    《柏崎刈羽原発は、福島第一と同じで東電が所有する沸騰水型だ。
     福島原発事故は、津波が原因とされるが、地震や津波の襲来から
     メルトダウン(炉心溶融)、水素爆発へと至る経緯は、
     現場で十分な調査ができず、不明な点が多い。
     原因究明が終わっていないのに住民の安全が保証できるのか。
     東電に任せられるのか。規制委は、もっと慎重でもよかった》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201908/CK2019082702000130.html

柏崎刈羽 一部廃炉検討 東電、6・7号機再稼働条件に
2019年8月27日

 東京電力の小早川智明社長は二十六日、新潟県柏崎市の桜井雅浩市長と面会し、柏崎刈羽原発について「6、7号機の再稼働後五年以内に、1~5号機のうち一基以上の廃炉も想定したステップを踏む」と伝えた。東電が同原発の廃炉の可能性に言及したのは初めて。桜井氏が再稼働の条件として、1~5号機の廃炉計画の提出を求めていた。

 桜井氏は面会後、記者団に「廃炉のステップを踏む時期が少し遅くなり、満点の回答ではない。落第点ではないが、平均点までいっていない」と長期化に不満を示した。

 小早川氏は廃炉の確約はせず、基数や号機の具体的な特定も避けた。6、7号機は安全対策工事中だが、7号機の終了予定は二〇二〇年十二月、6号機は未定で、再稼働時期の見通しは立っていない

 東電の回答では、1~5号機は現時点で必要な電源だと強調。その上で、計画中の青森県の東通原発や千葉県銚子沖の洋上風力発電など、温室効果ガスをほとんど出さない非化石電源を十分に確保できる見通しが付くことに加え、柏崎刈羽原発6、7号機が再稼働することを廃炉検討の条件に挙げた。

 桜井氏は今後一カ月程度かけて東電の回答を検討し、6、7号機の工事への地元企業の参入状況の開示など、再稼働に新たな条件を付ける考えを明らかにした。

 桜井氏は一七年六月、廃炉計画を二年以内に提出するよう東電に求めると表明。「基数、号機、期限の三つとも入らないのは計画とは呼ばない」とし、数字を明記するよう求めていた。

 6、7号機は一七年十二月、再稼働に必要な原子力規制委員会の審査に合格している。


柏崎刈羽原発> 東京電力が所有し、新潟県柏崎市と刈羽村にまたがって立地する。福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉が計7基あり、総出力821万2000キロワットは世界最大規模。6、7号機についての原子力規制委員会の審査では、設備の安全性に加え、事故を起こした東電に原発事業者としての適格性を認めるかどうかが議論となった。2017年12月に審査に合格し、再稼働に必要な地元同意を得られるかどうかが焦点。07年の新潟県中越沖地震では想定を大きく超える揺れを記録した。以後約12年間、2~4号機は稼働していない。
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●塚田一郎氏は、アベ様への忖度について《首相の姿勢を問うていた》…《約一年後に、同じ人物が…》

2019年04月11日 00時00分32秒 | Weblog

[※ 《#素淮会(そわいかい)…麻生太郎財務相…「会合費」として約二千万円…支払先は料亭や会員制サロンなど》(東京新聞 2018年12月1日)↑]



沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]政治家は言葉が命…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/405288)。
東京新聞のコラム【筆洗】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019040502000207.html

 《▼道路整備を巡る塚田一郎国土交通副大臣の発言が批判にさらされている。安倍晋三首相や麻生太郎副総理のお膝元の「下関北九州道路」を国の直轄調査に移すことについて「首相や副総理が言えないので、私が忖度(そんたく)した」と述べた》。
 《塚田氏は参院予算委で、首相の姿勢を問うていた。「政権が長期化していることで総理への忖度があったのではないかという声がある…どのようにお考えなのか」。約一年後に、同じ人物が、「私は忖度しました」と誇るように言った▼政権の長期化で、毒はまわってないか》

   『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
      VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突
    「しかも、混乱する野党陣営を尻目に素早く動いたのが「政界の寝業師」こと
     二階俊博・自民幹事長だった。米山辞職表明から2日後の4月20日、
     塚田一郎・新潟県連会長(参院議員)と自民党本部で面談し、“県民党
     名乗れる政党色のない候補者選考の方針で一致。
     「(自公推薦候補が敗れた)前回の轍を踏まないよう頑張ってくれ」
     と激も飛ばしたのだ」

 アベアソウ忖度道路、アベアソウ圧力道路…痴れ者達に忖度。ウルトラ差別主義者の子分による《予算の私物化による露骨な利益誘導》。《利益誘導そのものの発想をする人物》が露骨な《忖度》《圧力》があったことをモロ出し、露出。国交副大臣の職を辞すのは当然としても、議員辞職すべき案件。当然、行政府の長や国交相も責任を取るべき大問題でしょうに…、でも、そういった話は全く聞こえてこない。

   『●痴れ者(しれもの)=「常軌を逸した愚か者」な
      ウルトラ差別主義者は未だに副総理・財務相…誰が支持?

 東京新聞の記事【塚田副大臣、辞任 道路忖度発言で引責 統一選政権に打撃】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019040502000286.html)によると、《塚田一郎国土交通副大臣(55)=参院新潟選挙区=は五日、道路整備を巡り「安倍晋三首相や麻生太郎副総理(兼財務相)が言えないので私が忖度(そんたく)した」と発言した問題の責任を取って辞表を提出…夏の参院選を控え安倍政権への打撃となるのは必至で、野党は首相の任命責任を追及。政府は五日中にも後任を選定する。塚田氏は石井啓一国交相に「発言の責任を取り、職を辞したい」として、辞表を提出。国交省で記者団に「行政への信頼を損ね、国政の停滞を招いた」と辞任理由を説明した。「事実と異なる発言をしたことで、大変大きなご迷惑をお掛けした。誠に申し訳ありませんでした」と改めて謝罪を表明した。議員辞職は否定した。麻生氏はこれに先立つ閣議後記者会見で、自民党麻生派に所属している塚田氏から四日に辞意を伝えられたと明らかにした。西村康稔官房副長官は五日、自民党の二階俊博幹事長を訪ね、塚田氏を辞めさせるとの首相方針を伝達した。首相は三日の衆院内閣委員会で「本人がしっかり説明し、このことを肝に銘じ職責を果たしてほしい」と話し、罷免を否定。四日の参院決算委では、罷免を重ねて拒否しつつ「有権者の前で事実と異なることを述べたのは重大な問題だ」と指摘していた。野党の反発が収まらず、後半国会の運営に響きかねないとみて方針転換した》。
 リテラの記事【塚田副大臣辞任も、安倍首相の利益誘導を物語る文書が! 忖度案件の道路に要望書提出、山陰自動車道、下関人工島にも疑惑】(https://lite-ra.com/2019/04/post-4644.html)によると、《「安倍・麻生道路」と呼ばれてきた下関北九州道路の建設計画をめぐって、「総理とか副総理が言えないので私が忖度した」と発言した塚田一郎・国土交通副大臣…塚田副大臣は、昨年12月、「私の逆らえない相手だという吉田博美・自民党参院幹事長と福岡県選出の大家敏志・参院議員のふたりと面会。そこで「塚田、わかってる? これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ」「俺が何で来たかわかるか」と言われ、対して塚田国交副大臣は「わかりました」と返答したと語っていた。そして、下関北九州道路は今年度から国直轄の調査となり予算として4000万円が計上された。「逆らえない相手である政治家の固有名詞まで挙げて、こんな具体的な嘘をつく理由はどこにもない忖度どころか圧力があったと考えるのが普通だろう》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/405288

[大弦小弦] 政治家は言葉が命…
2019年4月5日 07:50

 政治家は言葉が命。何に関心を持って動き、私たちの暮らしの将来像をどう描いているのか。人々が集う場での演説は格好の見せ場のはず。そこでわれを忘れて、事実ではないことをべらべら話すようでは、その資質が疑われよう

▼道路整備を巡る塚田一郎国土交通副大臣の発言が批判にさらされている。安倍晋三首相や麻生太郎副総理のお膝元の「下関北九州道路」を国の直轄調査に移すことについて「首相や副総理が言えないので、私が忖度(そんたく)した」と述べた

▼またしても飛び出した「忖度」発言。「安倍1強のひずみ」という論評はあちこちで目にするが、正直驚くというより、さもありなんと思えるのは、こちらも慣らされてきたということか

▼発言は、自民党が分裂した福岡県知事選の応援演説だった。麻生氏が推す新人候補が劣勢とされる中、麻生派の塚田氏にとって、はやる気持ちもあったにせよ、発言撤回で水に流せるとも思えない

▼事実であれば、予算の私物化による露骨な利益誘導であり、そうでないなら、うそをついての選挙応援となり、有権者への背信行為にほかならない

▼あの政治家は大げさだから話半分に聞いておこう。これなら、かろうじて有権者の信頼をつなぎ留められそうだ。あの人の話はうそかもしれない。そう疑われたら政治は成り立たない。(西江昭吾
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019040502000207.html

【コラム】
筆洗
2019年4月5日

 夏目漱石は、<河豚(ふぐ)汁や死んだ夢見る夜もあり>と詠んでいる。美味を安全に味わうことができる現代に、感謝したくなるが、『虞美人草(ぐびじんそう)』では、そのおいしさと危うさに「うそ」を重ねた。<其場(そのば)限りで祟(たたり)がなければ是程旨(これほどうま)いものはない。然(しか)し中毒(あたっ)たが最後…>▼自民党の塚田一郎国土交通副大臣が「事実と異なる」ことを言った、と謝罪した。山口県下関市と北九州市を結ぶ道路の整備を巡り地元の安倍首相と麻生副総理の意向を<私は忖度(そんたく)しました>とした発言である▼北九州市の有権者を前に心が高ぶったのかもしれない。私のおかげで整備が進むのだと言うのは政治家としておいしかったか。すぐに言葉がたたる。身内からも批判が出た▼弁解の余地は乏しそうである。その場の方便だったとしても、利益誘導そのものの発想をする人物であることが分かった。国交省の副大臣にふさわしいだろうか▼方便でないとすれば、問答は無用である。ネットで昨年の国会の会議録を検索する。森友学園と加計学園の問題で忖度が取りざたされていたころ、塚田氏は参院予算委で、首相の姿勢を問うていた。「政権が長期化していることで総理への忖度があったのではないかという声がある…どのようにお考えなのか」。約一年後に、同じ人物が、「私は忖度しましたと誇るように言った▼政権の長期化で、毒はまわってないか。
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●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》

2019年02月27日 00時00分22秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



琉球新報の記事【新基地工事強行 投票翌日 知事「中止を」 首相「先送りできない」 来月1日会談へ調整】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-880778.html)。

 《安倍晋三首相は官邸で記者団に「県民投票の結果を真摯(しんし)に受け止める」と述べた一方、普天間の固定化を避ける必要があるとして「移設をこれ以上、先送りすることはできない」として、引き続き辺野古移設を進める考えを示した》。

 《真摯に受け止め》つつ、辺野古破壊を続ける…どこまで矛盾してるのだろう? アベ様、普天間飛行場を《先送りすることはできない》って、アホですか? 《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を「19年2月」とすることを確認》、閣議決定までしておきながら!、これまで一体何をしてきたのか?

   『●《事実誤認》というフェイクで記者を会見から締め出す前に… 
                  アベ様や最低の官房長官こそ《事実誤認》?
   『●《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を
           「19年2月」とすることを確認》、閣議決定まで…
   『●辺野古は破壊「損」…《軟弱基盤でいつ
      完成するかもわからない辺野古》も《唯一の解決策》にはなり得ない
   『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、
                  43万4273票…これは、もの凄い数字だ!
    「玉城デニー知事との面会で、アベ様の御言葉が聞こえてくるようだ…
     「真摯に寄り添って…」。アベ様の御言葉がいまから思い浮かぶ…
     「沖縄に寄り添う…」」

 アベ様独裁のサポーター、沖縄の市民を分断している首長ら、予想通りの《対応》ですね。どうしてアベ様に、普天間運用停止を迫らないのですか?
 沖縄タイムスの記事【「投票率5割で民意が測れたのか」沖縄県民投票、普天間を抱える宜野湾市は…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/389014)によると、《宜野湾市の松川正則市長は「投票率が5割ほどで、民意が測れたのか疑念がある」と不満を口にした。宜野湾市でも6割強が反対だったことに「普天間の危険性除去の原点に触れられておらず、こうなるのは当然だ」と反論》。
 同紙の記事【沖縄県民投票:名護市・渡具知市長「今後の参考に」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/389013)によると、《辺野古を抱える名護市の渡具知武豊市長は評価を示さず、「県民が意思表示した事実を事実として受け止め、今後の参考にしたい」と従来の見解を繰り返した》
 辺野古は破壊「損」…完成しない新基地、返還されない普天間。なのに、いまも、ジャブジャブとドブガネし、大量の土砂を美ら海にぶちまけ続けている。

   『●宜野湾市長選: 直近の沖縄主要選挙で5連敗目をアベ様に
   『●横田一さん名護市長選ルポ: 「詐欺集団の安倍自民党が
             “フェイク演説”で市長ポストを騙し取った──」
   『●最低の官房長官のフェイク言説「基地容認の民意」は
            「架空の代物」…それに悪乗りするアベ様広報紙
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「日本人の誇り」について熱弁をふるう
     宮崎政久衆院議員(自民)は、堂々と「辺野古破壊に賛成」に一票を

 琉球新報の【<社説>県民投票無視の政府 民意を矮小化するな】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-880621.html)によると、《果たして、この国は民主主義国家なのだろうか。「民主主義の皮をかぶった独裁国家」を疑いたくなる。…一夜明けて、安倍晋三首相は「結果を真摯(しんし)に受け止める」と語ったものの「移設をこれ以上、先送りできない」と強行方針を変えなかった。これだけ反対が根強いのに地元の意向を無視して一方的に建設を強行するのは民主主義を押しつぶす行為だ。…安倍政権は問題の本質をそらし、辺野古移設か普天間固定化かの二者択一論にすり替えることに躍起だ。県民の民意がはっきりした以上、工事を中止し、新基地建設とは切り離して、最優先で普天間飛行場の運用停止に向けて対米交渉へ行動を起こすべきだ》。
 辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、43万4273票…アベ様独裁政権は今日も辺野古破壊を続けている。人治主義国家・アベ様独裁政権による《サディスティックな政治》。

 《菅義偉官房長官は25日の会見で、玉城知事から安倍首相らとの面談要請があれば「しっかり対応したい」と述べ、応じる意向を示した》。《対応》てなんだ? 辺野古破壊断念・普天間運用停止が唯一の解決策であり、アベ様や最低の官房長官がやるべき《対応》だ。殴り続け、背後から蹴り続けておいて、《会談》《面談》? トンだ《対応》じゃないか。

 東京新聞の記事【首相、辺野古工事進める構え 玉城知事、対話再開求める 対立続けば再び法廷へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019022602000118.html)によると、《首相は…「県民投票の結果を真摯に受け止め、今後も基地負担の軽減に全力を尽くしていきたい」…菅義偉官房長官は記者会見で「地元の理解を得る努力を粘り強くしながら工事を進めたいとの思いに変わりはない」と述べた。辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前では、埋め立て用資材を積んだダンプカーが次々とゲート内に入った》。
 殴り続け、背後から蹴り続けながら…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》《理解を得る努力》。まずは、辺野古破壊を断念し、「原状回復」し、普天間飛行場の運用を停止してからの議論だ。
 今も続く辺野古破壊と世界一危険な普天間飛行場の運用…アベ様という独裁者が種々のクダラナイ理由を持ち出して壊憲を叫ぶ今ごろになって、《保守系の翁長雄志那覇市長》のこの言葉の意味を痛感させられる…「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復」。

   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)
       『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」
   『●沖縄の「屈辱の日」を祝う神経
   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
      プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末

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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-880778.html

新基地工事強行 投票翌日 知事「中止を」 首相「先送りできない」 来月1日会談へ調整
2019年2月26日 05:00

     (県民投票から一夜明け、米軍キャンプ・シュワブのゲート前から
      強制排除される座り込み男性=25日午前、名護市辺野古)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票から一夜明けた25日、43万人余りが埋め立てに反対する民意が示されたにもかかわらず、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部では土砂投入を伴う埋め立て工事が続行された。安倍晋三首相は官邸で記者団に「県民投票の結果を真摯(しんし)に受け止める」と述べた一方、普天間の固定化を避ける必要があるとして「移設をこれ以上、先送りすることはできない」として、引き続き辺野古移設を進める考えを示した

 玉城デニー知事は投票結果を直接通知するため、県議会2月定例会一般質問終了後の3月1日にも上京し、安倍首相と会談する日程の調整に入った。県議会で玉城知事は「政府は県民の民意を正面から受け止め工事を中止するとともに、一日も早い普天間の閉鎖・返還という問題解決に向けて県との対話に応じるよう強く求めていく」と強調した。

 菅義偉官房長官は25日の会見で、玉城知事から安倍首相らとの面談要請があれば「しっかり対応したい」と述べ、応じる意向を示した。

 25日はシュワブ沿岸部で昨年12月に土砂投入を始めた辺野古崎横の区域に、何台ものダンプが土砂を投入した。辺野古崎先端の「N4」護岸では、作業員が被覆ブロックを積んでいく様子が海上から確認された。市民らはカヌー11艇と抗議船で工事を強行する政府に抗議の声を上げた

 シュワブゲート前には市民約60人が座り込み民意を無視するななどと抗議の声を上げた工事車両299台が3回にわたって資材搬入でゲートを通過した。名護市安和にある琉球セメントの桟橋では、工事車両583台が運搬船3隻に土砂を運んだ

 24日の県民投票は開票率100%で、有効投票総数60万1888票のうち埋め立て「反対」の得票が72・15%に当たる43万4273票に達した。

 「賛成」は11万4933票で19・10%、「どちらでもない」は5万2682票で8・75%だった。投票率は52・48%。
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●《『美しい国へ』(文藝春秋)を出版した安倍首相率いる自公政権は、いまや美しい辺野古の海をぶち壊す…》

2019年01月18日 00時00分01秒 | Weblog

[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞2018年12月15日)↑]



リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」51/産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の東京新聞・望月記者を「事実誤認」と攻撃! 安倍首相の“サンゴ嘘”に続き】(https://lite-ra.com/2019/01/post-4489.html)。

 《12月14日に安倍政権が始めた土砂投入では、環境負荷が少ない「岩ズリ」(破砕された細かい岩)を使用しないといけないのに、深刻な環境汚染の恐れがある粘土質の微細な「赤土」が大量に含まれていた。また新基地予定地北東の大浦湾側では軟弱地盤が見つかって大規模な地盤改良工事な必要であることが判明、貴重なサンゴへの悪影響が懸念されてもいた》。

 横田一さんのリテラ紙上でのシリーズ記事。いつも読みごたえがある。

   『●《全国民を勝負師に》…「さすがに六時間で可決させるのは
                無理だろうな」「だったら、賭けるか」(筆洗)
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」① 議論なきカジノ法案
     衆院通過の暴挙 推進議員の献金疑惑も浮上!?の官邸主導売国法の本質】」

   『●「一方で北朝鮮の危機を煽りながら、
      平然と大飯原発を再稼働を推し進める」…二人の「裸の王様」
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」15 質問中に
     「あいつのマイクを取り上げて」 大飯原発再稼動認めた
     原子力規制委員会委員長が会見でジャーナリストの追及封じの暴挙】」

   『●「原子力ムラの言いなり」原子力「寄生」委員会の
       救い様の無さと、アベ様の「危険な丸投げ・無責任体制」
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」26/
     伊方原発差止直前、テロの危険性を無視した規制委員会の会見が!
     泉田前知事も「原発の稼働を停止すべき」と明言せず】」

   『●横田一さん名護市長選ルポ: 「詐欺集団の安倍自民党が
             “フェイク演説”で市長ポストを騙し取った──」
    「リテラに出ていた横田一さんのルポ【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の
     現場」30/小泉進次郎も加担した名護市長選の“フェイク演説”を検証
     日ハムキャンプ問題や経済停滞も大嘘だった!】」

   『●最低の官房長官のフェイク言説「基地容認の民意」は
            「架空の代物」…それに悪乗りするアベ様広報紙
    「リテラに出ていた横田一さんのルポ【横田一「ニッポン抑圧と
     腐敗の現場」31/“官邸御用新聞”産経がまたしてもフェイク記事を 
     望月記者に答えた菅官房長官コメントの“捏造民意”を受け売り!】」

   『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
       「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」32/安倍政権の
     文書捏造問題は野党の追及でも次々に新事実が判明! 国会議員に
     提出した文書に「捏造」の形跡が】」

   『●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で
       出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」38/新潟県知事選
     “女性差別発言”問題で花角候補を直撃! 隣にいたのに
     「よく覚えていない」と“柳瀬元首相秘書官”状態】」

   『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
       長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」39/新潟県知事選で
     花角新知事陣営がデマ攻撃! 選対幹部が「文春砲が池田候補の
     下半身スキャンダル」と嘘を拡散】」

   『●辺野古破壊「新基地建設容認の“安倍政権傀儡知事”が
           誕生」ならば…沖縄の未来は閉ざされてしまいます
    「横田一さんによるリテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」44
     /沖縄県知事選で玉城デニー候補が翁長氏の遺志を継ぐ決意表明!
     一方、安倍自民党は争点隠しとフェイク攻撃を企て】」

   『●カネ色の「#バリタカ日本会議系自公お維沖縄県知事」候補者の
                     デタラメが横行、コレに勝てというのかょ…
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」46/沖縄県知事選で
     佐喜真陣営が公共事業予算アップをエサに建設業者を選挙運動に動員!
     投票した人リストまで提出させ…】」

   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
    「リテラの横田一さんによる記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」48
     /安倍政権が“私人”になりすまし辺野古の埋め立て工事再開をゴリ押し!
     沖縄の民意も法律も一切無視の無法集団】」

   『●鈴木耕さん《美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている
                   …言い換えれば、サディスティックな政治》
    「リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」50/
     辺野古土砂投入強行で追い込まれるのは安倍政権のほうだ!
     広がる反対の声、軟弱地盤問題…新基地建設は不可能】」

 さて、辺野古破壊…アベ様らのやる事はデタラメばかりだ。最近の県民投票潰し、赤土投入など一つとっても、アベ様による《サディスティックな政治》の典型例が沖縄イジメ。《投票したい人の権利を奪えるのか》? 2割近くが埋め立てられてしまった辺野古破壊のアノ映像を見ても何も感じないのか?
 《環境負荷が少ない「岩ズリ」(破砕された細かい岩)》と言っても、辺野古破壊には変わらず。でもそんな約束さへ守る気が無し。県への変更の申し出も無し。アベ様や最低の官房長官は、やりたい放題。《『美しい国へ』(文藝春秋)を出版した安倍首相率いる自公政権は、いまや美しい辺野古の海をぶち壊す“国土破壊違法集団”と化した》。

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
       息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●《安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく
                     …多くの人間が不幸になるものばかりだ》
   『●辺野古破壊: 政権広報・アベ様のNHKが
     「移植できないのは沖縄のせい」と攻撃…開いた口が塞がらない


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https://lite-ra.com/2019/01/post-4489.html

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」51
産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の東京新聞・望月記者を「事実誤認」と攻撃! 安倍首相の“サンゴ嘘”に続き
2019.01.14

 安倍首相のサンゴ移植大嘘(フェイク)発言を垂れ流したNHK『日曜討論』(6日放送)は、放送法第4条の「報道は事実をまげないですること違反するのは明らかだが、それでも菅義偉官房長官は「最大限環境に配慮している」と強弁しながら、訂正を拒否している。東京新聞社会部の望月衣塑子記者は8日の会見で、「(安倍首相発言が)事実の誤認ないし説明不足である場合は、改めて政府として見解を出すつもりはないのか」と質問したが、菅官房長官は『報道によれば』に答えることは政府としてはしません。どうぞ、報道に問い合わせをして欲しいと思う」と説明責任を放棄した。

 もちろん安倍首相のフェイク発言を公共の電波を使って全国の視聴者に届けた放送局の責任も重い。そこでNHKに「8日付琉球新報が事実誤認と指摘しているが、NHKの認識はどうか」「事実誤認と認識した場合、訂正文の発表や訂正放送をする予定はあるのか」「事実誤認の首相発言を放送したことの経過、検証の予定」について聞いたが、広報局の回答は「番組内での政治家の発言について、NHKとしてお答えする立場にない。また、他社の報道についてはコメントしない」というものだった。

 土砂投入エリアのサンゴ移植はゼロなのに「移した」と大嘘をついた安倍首相も、そのまま右から左へ垂れ流したNHKも事実誤認か否かさえ答えないまま、謝罪や訂正をしようとする姿勢は皆無なのだ。日本国の最高権力者と日本唯一の公共放送局が“共謀”、フェイクニュースを全国に発信して国民に誤ったイメージを植え付ける政治的宣伝(プロパガンダ)をしたとしか見えない。放送法違反の事実歪曲報道に該当する可能性は極めて高いといえる。

 しかも安倍首相だけに作り話を事実のように話す政治的宣伝(プロパガンダ)が許されるのなら、放送法の「政治的公平」や「多角的論点提示」にも反するのは確実。そこでサンゴ発言の翌週の『日曜討論』が放送される2日前の11日、NHKに再質問をした。

Q)13日の『日曜討論』で「6日の安倍首相のサンゴ移植発言」について野党議員が反論する時間帯を設定する予定なのか。

Q)野党幹部にも「事実誤認発言でも問題にしないので自由に政治的宣伝をして下さい」と伝えて、同じような野党インタビューを放送しないと不公平と考えるが、13日の日曜討論で放送する予定なのか。

 NHKの回答は「1月6日放送の『日曜討論』には与野党9党の方に出演いただいている」(広報局)というものだった。しかし6日の『日曜討論』では、安倍首相の説明が一方的に流れただけで、その場で野党議員が反論できる討論形式ではなかった。与野党幹部の単独インタビューが放送されたものの、安倍首相のサンゴ移植発言を紹介してコメントを求める形にはなっていなかった。「サンゴは移植していない。環境保全への配慮も不十分」といった野党の反論を視聴者は知ることはできなかったのだ。

 新年初回の日曜討論で単独インタビュー合体形式を採用、辺野古問題における多角的論点提示が出来なかったことを受けて、翌週の『日曜討論』では与野党議員が安倍首相発言について討論、放送法違反状態を少しでも是正することは可能だった。しかし13日放送の『日曜討論』は専門家同士の討論で、国会議員が討論する時間帯は全くなかった。放送法が定めた多角的論点提示を怠ったままなのだ。


■官邸とNHKの“共謀”の政治的宣伝(プロパガンダ)番組の仕掛け

 安倍首相の出演した6日の『日曜討論』が、官邸とNHKの合作の政治的宣伝番組であったことは、辺野古の環境保全上の重大な懸案事項である「赤土投入問題」と「軟弱地盤問題」について司会者が訊かなかったことからも明らかだ。

 12月14日に安倍政権が始めた土砂投入では、環境負荷が少ない「岩ズリ」(破砕された細かい岩)を使用しないといけないのに、深刻な環境汚染の恐れがある粘土質の微細な「赤土」が大量に含まれていた。また新基地予定地北東の大浦湾側では軟弱地盤が見つかって大規模な地盤改良工事な必要であることが判明、貴重なサンゴへの悪影響が懸念されてもいた。

 しかし『日曜討論』では、安倍首相がサンゴ移植を針小棒大に語りながら環境負荷抑制に努力しているという一方的な主張を普天間飛行場の危険性除去も含めて約2分半にわたって話し続けただけで、周辺海域の環境保全上の懸案事項である「赤土混入土砂投入問題」や「軟弱地盤問題」について司会者が問い質すことはなかった。肝心要の質問をしないまま、最高権力者が大嘘を交えた政治的宣伝を自由気ままにする時間を提供するだけに終始したのだ。これでは報道機関とは言い難く、NHKは官邸の広報宣伝機関に成り下がったと言われても仕方がない。

 そこで先の再質問では、「二つの問題を質問しなかった編集方針となった理由(環境への影響についての価値判断の根拠など)」「NHK沖縄放送局の担当記者との意見交換や相談などの有無」について訊いたが、回答は「個別の編集判断や取材・制作の過程に関することは答えていない」(広報部)であった。

 官邸とNHKの“共謀”の産物といえる安倍首相のフェイクニュースは、違法な赤土混入土砂投入から国民の目をそらすために、作り話のサンゴ移植で環境保全への配慮をアピールしたようにも見える。昨年12月26日の官房長官会見で望月記者は赤土投入問題をこう問い質している。

――民間業者の仕様書には「沖縄産の黒石岩ズリ」とあるのに埋立の現場では赤土が広がっております。琉球セメントは県の調査を拒否していまして、沖縄防衛局は「実態把握が出来ていない」としております。埋立が適法に進んでいるのか確認ができておりません。政府としてどう対処するつもりなのでしょうか。

菅官房長官 法的に基づいてしっかりやっております

――「適法がどうかの確認をしていない」ということを訊いているのですね。粘土分を含む赤土の可能性が指摘されているにもかかわらず、発注者の国が事実確認をしないのは行政の不作為に当たるのではないでしょうか。

菅官房長官 そんなことはありません。

――それであれば、政府として防衛局にしっかりと確認をさせ、仮に赤土の割合が高いのなら、改めさせる必要があるのではないでしょうか。

菅官房長官 今答えた通りです。


■産経と菅官房長官が東京新聞・望月記者を「事実誤認」と攻撃!

 一目でばれる嘘を菅官房長官はついた。赤土が混入していることは、現場ですぐに確認できるからだ。12月26日に土砂を陸揚げする護岸を視察した伊波洋一参院議員は、赤みを帯びた埋立用土砂を積んだ運搬船を差して、「沖縄産の『岩ズリ』ではなく、赤土が含まれている。埋立区域に投入された赤土が台風襲来で護岸が損傷して外に流出した場合深刻な環境汚染を引き起こし、貴重なサンゴが死滅してしまう恐れがある」と指摘した。

 「環境負荷抑制に努力」という安倍首相のアピールもサンゴ移植と同様、言行不一致の大嘘で、単なるリップサービスにすぎなかったのだ。

 それでも菅官房長官は違法性を認めず、望月氏の質問のほうこそ事実誤認と問題視。12月28日の産経新聞は「東京記者の質問に『事実誤認』 官邸報道室が再発防止要請」と銘打って、次のように報じたのだ。

「記者は質問で、埋め立て工事用の土砂が仕様書に適合しているかについて『発注者の国が事実確認をしない』などと主張した。官邸報道室は『仕様書どおりの材料であることを確認しており、明らかに事実に反する』と反論」「『視聴者に誤った事実認識を拡散させることになりかねない。正確な事実を踏まえた質問を改めてお願いする』とした」

 先の伊波参院議員は、12月29日ツイッタ―でこう反論をした。「12月28日官邸報道室は、26日の東京新聞記者の質問に事実誤認があったとして再発防止を求めたが、事実誤認は政府の方で記者の指摘が正しい。沖縄県が知事名と土木建築部長名で同趣旨の文書を沖縄防衛局に発出して防衛局として確認し、県の立入調査を認めるよう求めている」

 菅官房長官は「仕様書どおりの材料であることを確認」などと強弁しているが、そもそも仕様書が県の承認を得ないまま変更されていたことも判明している。伊波参院議員は視察後に「赤土でもパスする検査方法になっている」と指摘していたが、12日の東京新聞も、防衛局が業者に工事を発注した際の仕様書で、環境負担の大きい細粒分の割合が10%以下」から「40%以下」へと県に承認を得ずに変更されていたと報じている。仕様書変更による甘い検査で細粒部分の多い「赤土」がすり抜けることになっていたのだ。

 『美しい国へ』(文藝春秋)を出版した安倍首相率いる自公政権は、いまや美しい辺野古の海をぶち壊す国土破壊違法集団と化したと言っても過言ではない。その実態を覆い隠すために、“現代版大本営発表機関”のようなNHKと二人三脚を組んで、環境保全に配慮しているという誤ったイメージを国民に植え付ける政治的宣伝(プロパガンダ)を始めたともいえる。北朝鮮のような独裁国家や大本営発表が横行した戦前の日本ならいざ知らず、民主主義国家では許されない権力犯罪(放送法違反)がまかり通り始めたのだ

横田一
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●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…

2018年10月21日 00時00分41秒 | Weblog


沖縄タイムスの【社説[辺野古 国が対抗措置]県民にも「尊厳」がある】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331478)と、
田嶋正雄記者のコラム【[大弦小弦]「沖縄の国会議員をさらしものにした…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331475)。

 《玉城デニー知事が安倍晋三首相に会い「話し合いの場を設けてほしい」と要望してからわずか5日だ。対話による解決すら拒否する政府に嫌悪感を禁じ得ない》。
 《「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った…▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相》。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
    《名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、
     菅氏は選挙は結果がすべてだと言ってのけた

   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声 
                   …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられると高をくくったような
                   その態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
   『●「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」
                   と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊
    「回の沖縄県知事でも「選挙は結果がすべて」というのならば、辺野古破壊は
     否決され、あの醜悪な〝檻〟を取り去り、すぐにでも辺野古の美ら海を
     「原状回復」して見せなくてはいけないのではないか。それともいつもの
     ダブルスタンダードか? さすが、最低の官房長官だ」

   『●鈴木耕さん《デマゴギーとの戦い…沖縄の民意は
      デマには屈しなかった》…沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」を終わりに…
            《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》
   『●辺野古破壊反対の明白な県民の民意…今回の沖縄県知事選
               については「結果がすべて」とは言わないのか?


 高江での《わずか9時間の歓喜》に続き…わずか5日間の〝寝たふり〟なアベ様ら。最低の官房長官の大好きな《選挙は結果がすべて》は一体どうしたのか?
 そして、な~にが平和の党」「子育ての党だ。沖縄県本部は「本土」の党本部に、そんな詐欺な看板を、少なくとも沖縄では、下ろすように言うべきではないのか?

   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●アベ様の《積極的平和主義》を愛し、「子育ての党」を
           詐称する公明はとっくの昔に一線を越えている

 ついでに、「あの国会議員さんね」、という情けない自民党沖縄県連会長・衆議院議員のお話。1区で共産党の赤嶺政賢さんの支持者だった皆さん、ほんとうに本当にお気の毒だ。
 日刊ゲンダイの記事【“魔の3回生”国場議員 人妻にハレンチLINEで辞職必至のウラ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/239767)によると、《自民党の沖縄県連会長を務める国場幸之助衆院議員(45)…那覇市長選で選対本部長…国場議員は今年4月に沖縄県連会長に就任したばかりだが、就任初日にも問題行動を起こしていた。深夜まで飲み歩き、那覇市内で観光客とケンカになったのだ》。トホホな話だ。

 東京新聞の記事【会談5日後に対抗措置 政権、辺野古で民意より対米優先】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018101802000148.html)によると、《安倍晋三首相が、新基地反対を訴えて就任した玉城(たまき)デニー知事と初めて会談してから、わずか五日後に、対話ムードを一変させた。早期に手を打った背景には、日米間の合意を履行する姿勢を示すだけでなく、来年の統一地方選や参院選への悪影響を抑える狙い》…だそう。
 つまり、次の選挙に向けてのアベ様による恫喝・鞭だった訳ですね。ますます、豊見城市長選でも成果が得られたように、沖縄県知事選の次にもつなげていかねば。

 東京新聞の記事【辺野古基地問題 民意再び無視するのか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018101802000181.html)によると、《知事選で示された沖縄の民意を再び無視するのか。名護市辺野古への米軍新基地建設を巡り、県が行った沿岸埋め立て承認撤回への対抗措置。政府は対立を解く責任は自らにあると考え直すべきだ》。

 《知事選で示された沖縄の民意を再び無視》…しかも、またその「(悪)ですか、唖然とします。
 日刊ゲンダイの記事【辺野古埋め立て承認撤回で…防衛省が禁じ手不服審査請求】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239753)によると、《「今後とも、県民の皆さまの気持ちに寄り添い……」。沖縄県の翁長前知事の県民葬に出席し、安倍首相の追悼の辞を代読した菅官房長官はこう言っていたはず。9月末の県知事選で明確に「辺野古移設ノーの民意が示されたのだから、本気で寄り添う気持ちがあるなら、不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法は〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の権利救済制度を使うこと自体がおかしいが「個人」になりすましに救済を求めに判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている。この時、100人近くの行政法研究者が「この審査請求は不適法であり、執行停止の申し立ても不適法」と指摘していたのに、安倍政権は法律家の声明などクソ食らえと言わんばかりの対応だ…安倍政権のホンネは「地方創生」じゃない。「地方撲滅」なのだ》。
 「地方創生」が聞いて呆れる。「地方滅」の「撲」…「」チャンなアベ様。「地方」を「」(アベ様)が「撲滅」。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」

 (斎藤貴男さん)《この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる》…なのに、なのに、「僕」チャンや最低の官房長官ときたら…。
 【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/安倍政権の沖縄に対する凶暴な姿勢を許しているのは誰か】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/827830b42dbf26c51d919aa20cb294ca)によると、《安倍首相と玉城知事の面会が行われたのは12日だ。1週間も経たずして…、というより、1度は会っておいたというアリバイ作りだったわけだ…沖縄県知事選挙から元気や希望をもらったというなら全国各地で辺野古の工事再開を止める行動を起こしてもらいたい行政不服審査制度を国が使う問題は、多くの専門家から批判されてきた。にもかかわらず再度その手法を使う。専門家も市民もそこまで安倍政権になめられているのだ。行動しなければ何も変わらない》…。言葉が突き刺さるな…。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331478

社説[辺野古 国が対抗措置]県民にも「尊厳」がある
2018年10月18日 07:47

 玉城デニー知事が安倍晋三首相に会い「話し合いの場を設けてほしい」と要望してからわずか5日だ。対話による解決すら拒否する政府に嫌悪感を禁じ得ない

 沖縄防衛局は、県が辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回したことへの対抗措置として、行政不服審査法に基づいて国土交通相に審査を請求、あわせて撤回の効力停止を申し立てた。

 玉城氏が「知事選で示された民意を踏みにじるもので、到底認められない」と反発するのは当然である。県民の声など一切聞く必要がないという態度であり、過去のどの政権もとったことのない強権的な姿勢だ

 防衛省の申し立てを、同じ政府の機関である国交省が審査するというのだから、結論は見えている。

 政府は県が埋め立て承認を取り消した際も同様の対抗措置で取り消しの効力を停止したが、そもそも行政不服審査法は、強大な公権力から「国民の権利救済」を目的とした法律である。制度の乱用だと識者から批判があったことを忘れたわけではあるまい。

 安倍氏は玉城氏との会談で県民の気持ちに寄り添いながらと基地負担軽減を約束した。今月9日の翁長雄志前知事の県民葬で菅義偉官房長官は沖縄の基地負担の現状は到底是認できないと弔辞を読み上げた

 その舌の根も乾かぬうちに、法の趣旨を歪(ゆが)め、対話の呼び掛けを無視し、対抗措置に踏み切るというのは、県民の尊厳を踏みにじるものだ。

■    ■

 普天間返還合意に尽力した当時の橋本龍太郎首相は「地元の頭越しには進めない」と、大田昌秀知事とひざ詰めで17回も会談した。

 小渕恵三首相は沖縄サミットの誘致に力を尽くし、県民の本土政府に対する不信感を和らげようと努力した。

 やり方は稚拙で実現に至らなかったが、鳩山由紀夫首相は歴代政権で初めて「最低でも県外」と声を上げ、県民の気持ちを代弁した。

 安倍氏には歴史に根差した沖縄県民の苦悩に丁寧に向き合うという姿勢がまったく感じられない。菅氏もそうだ。

 今年の慰霊の日の追悼式や県民葬といった厳粛な場で、安倍氏や菅氏に怒声が飛んだことの意味をもっと真剣に考えてほしい。見たくない現実も直視することが対話の前提である。合意形成の努力を怠るのは政治の堕落というしかない。

■    ■

 共同通信社が知事選後に実施した全国電話世論調査で、政府の辺野古移設方針を「支持しない」と答えた人が54・9%に上り、「支持する」の34・8%を大きく上回った。

 玉城知事誕生を受け、米紙ニューヨーク・タイムズは日米両政府に辺野古移設の見直しを求める社説を掲載した。

 知事選後の全国紙や地方紙の社説も対話による解決を求める声が多かった。

 戦後、これだけ基地を押し付けておきながら、なぜこれから先も沖縄だけに負担を強いるのか。今こそ本土側も県の提起を受け止め、議論を喚起してほしい。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331475

[大弦小弦]「沖縄の国会議員をさらしものにした…
2018年10月18日 07:39

 「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った

▼本紙連載「沖縄を語る」のインタビュー。記者の後ろで筆者は写真撮影しながら金城氏の言葉を聞いた。同じ高校の女子生徒が米兵に乱暴され、怒りに震えた体験などを交え、普天間飛行場の県外移設を訴えた

▼「中央の圧力で県民の心までねじ曲げられてたまるか」。沖縄の政治家としての気骨を感じた

▼国政で自民党と連立政権を組みながら「中央と県本部は違う」とのスタンスには当時から戸惑いを覚えた。党中央の説得着々と進む工事を止める努力をどれだけしてきたかという疑問も残る

▼長く県内選挙で争点化している問題で「ねじれ」を放置するのは有権者に不誠実にも映る。だが政策を転換したと表明がない以上、県本部の「県外」の主張は健在だと理解している

▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相。県本部の金城代表は5年越しの思いをぶつけ、大臣に働き掛ける必要があるのではないか。沖縄の公明党として気骨を示す好機でもある。(田嶋正雄
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●辺野古破壊反対の明白な県民の民意…今回の沖縄県知事選については「結果がすべて」とは言わないのか?

2018年10月20日 00時00分53秒 | Weblog


琉球新報の座波幸代特派員による記事【辺野古再考促す 米NYタイムズ、玉城氏知事当選で社説】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-812876.html)。
東京新聞の白鳥龍也記者のコラム【【私説・論説室から】沖縄知事選のフェイク監視】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018100802000153.html)。

 《米紙ニューヨーク・タイムズ…「沖縄の米軍駐留を減らすために」と題した社説を掲載し「日米両政府は妥協案を見いだすべきだ」と新基地計画の再考を促した》。
 《地元紙の琉球新報は、調査元とされる新聞社や政党に確認。「そもそも調査もしていない」「事実無根」との回答を得て、八日朝刊で「虚構のダブルスコア」と報じた。その後も、SNSなどの知事選関連情報を検証する記事を掲載。…「真偽の判別には困難もあったが、投票前に有権者に正しい事実を伝えなくてはと考えた」と知事選取材班の滝本匠(たくみ)キャップ(45)。沖縄タイムスも同様の取り組みを見せ、疑わしい情報六十件の検証結果を公表した。報道機関の新たな使命を感じる》。

 《報道機関の新たな使命》として、琉球新報社や沖縄タイムスの《ファクトチェック》がなければ、一体どうなっていたことか。自公お維キトのデタラメな選挙戦術に対して、「象」に易々と「アリ」は踏みつぶされていたかもしれない。
 鈴木耕さん、《デマゴギーとの戦い沖縄の民意がどこにあるのかを、はっきりと示した…沖縄の民意はデマには屈しなかった》と仰っています。「象とアリの戦い」を見事に制しました。三上智恵さんは、アベ様や最低の官房長官らの《飴と鞭」で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》と言います。そして、斎藤貴男さんも、《この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる》と。また、《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげで、最悪の時代にも一筋の光明が見えてきた》とも。
 この素晴らしい《沖縄の民意》《最善の選択》《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》…を、是非、本土にも。沖縄県知事選の次にも、つなげていきたいもの。米国の人々にも沖縄の問題が認識され、米紙の論調もようやく変わってきたのかもしれない。《本政府が逃げ腰でも、世界は玉城勝利の意味をしっかり理解しているということだ》。

 日刊ゲンダイの記事【玉城デニー氏の勝利 海外メディアが絶賛「多様性への扉」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238711)によると、《「…不公平で不必要で危険な負担を押し付けることはできない。安倍首相と米軍の司令官は公平な解決策を見いだすべきだ」…「日本の沖縄で新知事誕生により安倍晋三が挫折」として、玉城氏の勝利が総裁3選したばかりの安倍首相の敗北を意味していると強調。「小さなアリはゾウの足を動かすこともできる」という玉城氏の言葉を紹介しながら、勝利を称えた。日本政府が逃げ腰でも、世界は玉城勝利の意味をしっかり理解しているということだ》。

   『●「加計学園の獣医学部認可」? 「選挙結果がすべての
                 白紙委任状にはならない」(政界地獄耳)
    「《加計学園の獣医学部認可》だってぇ?? 《選挙結果がすべての
     白紙委任状にはならない》、そんなことを理解できるような与党自公や
     癒党お維キトだと思って支持者の皆さんは投票しているのでしょうか?」

   『●最低の官房長官のフェイク言説「基地容認の民意」は
          「架空の代物」…それに悪乗りするアベ様広報紙
    「リテラに出ていたさんの横田一さんのルポ【横田一「ニッポン抑圧と
     腐敗の現場」31/“官邸御用新聞”産経がまたしてもフェイク記事を 
     望月記者に答えた菅官房長官コメントの“捏造民意”を受け売り!】…
     《東京新聞の望月衣塑子記者…これに対し、菅氏はこう答えた。
     「選挙は結果がすべてであります。そして相手候補(稲嶺氏)は必死に
     埋め立て阻止を訴えたんじゃないでしょうか。住民の皆様が選ぶのが、
     民主主義の原点この選挙であります。以上です」》」

   『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
      沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば
    「先の名護市長選後、「最低の官房長官」が《選挙は結果がすべて
     であります》《住民の皆様が選ぶのが、民主主義の原点がこの選挙で
     あります》と言い放ち、一方、前川喜平さんは
     《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》と…民主主義を
     取り返さねば。「最低の官房長官」が、繰り返し、沖縄に向けて言い放った
     「法治国家」を取り返さねば…放置国家のままではいけない」

 また、琉球新報のコラム【<金口木舌>重すぎる荷物】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-813435.html)によると、《翁長雄志氏は「沖縄が日本に甘えているのか日本(本土)が沖縄に甘えているのか」と疑問を呈したが、風刺画を見るまでもなく答えは明らかだろう ▼玉城デニー氏は「辺野古に新たな基地を造らせない」と強調した。これを受け、菅義偉(すがよしひで)官房長官は「早期に辺野古への移設を実現したい」と応酬している。全く話が通じない ▼2月の名護市長選では移設推進の安倍政権が推す渡具知武豊氏が当選した。その際、菅氏は「選挙は結果が全て相手候補は必死に埋め立て阻止を訴えたのではないか」と述べた。今回の知事選は「結果が全て」ではないのか ▼普天間問題の原点は危険性除去だが、沖縄側が県内に移設してくださいと頼んだことはない。「負担が重すぎてこれ以上は抱えきれない」というのが原点だ。きょう就任する玉城新知事は決してこのことを忘れはしまい》。
 《結果がすべて》を使い分ける最低の官房長官菅義偉殿。まさに最低・最悪である。
 そして、狂った政権は何をヤルか分からない…高江での《わずか9時間の歓喜》など無茶苦茶を繰り返してきた。要注意だ。

   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・普天間は 
        返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??
    「「普天間移設=辺野古破壊なはず」が無いと訴えてきましたが…
     それどころの話でなくなってきた! 無茶苦茶じゃないか! 
     世界一危険な基地・普天間は返還されない!? 
     辺野古は単なる破壊損なのか??
    《安倍政権はよく「丁寧に説明する」「真摯な対話を心掛ける」というが、
     実行されたことはない特定秘密保護法安保法制「共謀罪」法での
     世論軽視森友加計(かけ)問題では疑惑に正面から向き合わないなど、
     いくつも指摘できるが、米軍普天間飛行場の返還条件を巡っても、
     丁寧な説明とは程遠い
    《名護市辺野古の新基地が完成しても、米軍普天間飛行場が
     返還されない可能性が出てきた

   『●辺野古は単なる破壊「損」なのかもしれない…
       アベ様や最低の官房長官による沖縄イジメも「ずっとずっと」

 おまけに、大変に腹立たしいことに、辺野古は単なる破壊「損」の可能性が高い。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
    《名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、
     菅氏は「選挙は結果がすべてだと言ってのけた

   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声 
                   …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられる
       と高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
   『●「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」
                   と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊
   『●鈴木耕さん《デマゴギーとの戦い…沖縄の民意は
      デマには屈しなかった》…沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」を終わりに…
          《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》

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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-812876.html

辺野古再考促す 米NYタイムズ、玉城氏知事当選で社説
2018年10月3日 05:30
普天間飛行場 新基地 辺野古

     (新基地の埋め立て工事が進む米軍キャンプ・シュワブ沿岸域
      =8月17日、名護市辺野古)

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1日、米軍普天間飛行場移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画に反対する玉城デニー氏の県知事選当選を受け「沖縄の米軍駐留を減らすために」と題した社説を掲載し「日米両政府は妥協案を見いだすべきだ」と新基地計画の再考を促した

 同紙は、日本政府がこれまで沖縄に対し、「アメとムチで新基地建設を受け入れさせようとしてきた沖縄の人々は何度も何度も、新しい基地は要らないと答えてきた。彼らは既に過重な米軍を受け入れていると考えている」と指摘した。

 その意思は玉城氏が知事に選ばれたことで非常に明確に示されたとし「安倍晋三首相に迫られた決断は、最高裁で玉城氏が司法の場に訴える『反対』を全て退けるか、(もっと前にやるべきだったが)沖縄の正当な不満を受け入れ、負担を軽減する、あまり面倒でない方法を探すことだ」と提起した。

 また、米軍は「沖縄の兵たん、航空、地上部隊を日本の他の場所に分散させると、東シナ海での迅速な対応能力を低下させる」と主張するが、日本と地域の安全保障のために、不公平、不必要で時に危険な負担を県民に強いてはいけないと説明した。その上で安倍首相と米軍司令官は、公平な解決策を見いだすべきだと主張した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018100802000153.html

【私説・論説室から】
沖縄知事選のフェイク監視
2018年10月8日

 国政与野党の代理戦の様相を呈し、主要二候補の陣営が県土を二分する激戦を展開した九月末の沖縄県知事選。熱波は会員制交流サイト(SNS)など電脳空間にも及び、仁義なき“論戦”が繰り広げられた。

 発端は告示前の同月初旬。立候補予定の二人の支持率に関し、複数の「世論調査」結果がメールなどで出回った。どれも、一方が他方を大差で上回るとの内容だ。

 地元紙の琉球新報は、調査元とされる新聞社や政党に確認。そもそも調査もしていない」「事実無根との回答を得て、八日朝刊で「虚構のダブルスコア」と報じた。

 その後も、SNSなどの知事選関連情報を検証する記事を掲載。選挙戦の最中に引退した県出身の歌手安室奈美恵さんが特定候補を支持しているとして拡散された投稿には、最初の投稿者を突き止めた上、名指しされた陣営にも取材し偽(フェイク)と判定した。

 候補者が犯罪に関わったかのような真偽不明情報が、影響力の大きい首長経験者や国会議員のシェアによって広がった現象も追い、名誉毀損(きそん)などに当たる可能性を指摘した。

 「真偽の判別には困難もあったが、投票前に有権者に正しい事実を伝えなくてはと考えた」と知事選取材班の滝本匠(たくみ)キャップ(45)。沖縄タイムスも同様の取り組みを見せ、疑わしい情報六十件の検証結果を公表した。報道機関の新たな使命を感じる。 (白鳥龍也)
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●「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」を終わりに…《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》

2018年10月19日 00時00分12秒 | Weblog


日刊ゲンダイの斎藤貴男さんのコラム【二極化・格差社会の真相/正気忘れない沖縄の有権者 玉城デニー氏当選に一筋の光明】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239117)。

 《沖縄県知事選で玉城デニー氏が当選して、本当によかった彼の政治姿勢に筆者が共感しているから、ばかりではない。この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる》。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声
                   …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられる
       と高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
   『「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」
                   と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊
   『●鈴木耕さん《デマゴギーとの戦い…沖縄の民意は
      デマには屈しなかった》…沖縄県知事選の次にもつなげたい

 鈴木耕さん、《デマゴギーとの戦い沖縄の民意がどこにあるのかを、はっきりと示した…沖縄の民意はデマには屈しなかった》と仰っています。「象とアリの戦い」を見事に制しました。三上智恵さんは、アベ様や最低の官房長官らの《飴と鞭」で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》と言います。そして、斎藤貴男さんも、《この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる》と。また、《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげで、最悪の時代にも一筋の光明が見えてきた》とも。
 この素晴らしい《沖縄の民意》《最善の選択》《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》…を、是非、本土にも。沖縄県知事選の次にも、つなげていきたいもの。

   『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
              「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選


 そして、アベ様政権の《終わり》にもつなげたいし、必ずつなげましょう。
 斎藤貴男さんも、「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」について言及。《ところで安倍晋三事務所は、かつて1999年の下関市長選で子飼いの候補者を当選させるため対立候補への選挙妨害暴力団に依頼し、実行させた事件は最近、ジャーナリストの山岡俊介氏と寺澤有氏が完璧な裏を取って詳細を公表。国会で自由党の山本太郎氏が追及もした。…エサで政府と一体化した大手マスコミは、なお見て見ぬふりのまま私たちはつくづく不幸だ》。

 「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」が国会議員で居続け、自民党総裁を三選、でっ、いまだにニッポン国の首相…。《私たちはつくづく不幸だ》。

   『●「闇社会」との関係まで疑われるとは!? アベ様、ダークすぎます
   『●「暴力団人脈」による「ダーティな政治手法」!? 
                またしても、アベ様、ダークすぎます
   『●アベ様…「政敵をおとしいれるためには
      暴力団関係者とも裏取引するという、ダーティな政治手法」
   『●アベ様の「ダーティな政治手法」スクープ:
     「もはや地元の安倍事務所が勝手にやったではすまされない」

   『●政治家失格な…アベ様の「ダーティな政治手法」
       「ダーティな本質」についての山岡俊介さんのスクープ
   『●「安倍と小山氏が直接面会して“秘密会談”をおこなった」… 
                  どんなダークなことを話し合ったのかな?
   『●「カジノより学校にエアコンを! …被災者を助けて!」… 
            どこら辺が議場の秩序を乱し、品位を傷つける?
   『●《 #ケチって火炎瓶 》…「選挙妨害を暴力団に発注する」アベ様が 
                  国会議員、自民党総裁、ましてや首相?
   『●「個人攻撃」の何が問題? 「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」が
                       国会議員、自民党総裁でいいのか?
   『●「権力の監視」「番犬ジャーナリズム」を発揮せよ…
       「鎮火」不可な「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」
   『●ヨイショ本・礼讃本『安倍晋三の真実』が伝えない、
       「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」という事実
   『●松尾貴史さん×室井佑月さん対談、
      「安倍首相は、嘘も権力の私物化も恥ずかしいとすら思っていない」
   『●憲法99条無視で、違法に「#選挙妨害を暴力団に発注する 
             アベ様」が9条壊憲を口にする資格はあるのか?
   『●「私の妻や友人が関わってきた」と自ら暴露… 
      「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」実行せよ!
   『●将来のアベ様自身の「落選脅威」…選挙妨害をしてでも
          下関市長選候補者を落選させ、政治生命を絶つ必要が
   『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
              「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239117

斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」(朝日新書)、「機会不平等」(岩波現代文庫)、「国民のしつけ方」(インターナショナル新書)など著書多数。

二極化・格差社会の真相
正気忘れない沖縄の有権者 玉城デニー氏当選に一筋の光明
2018/10/10 06:00

     (史上最多の39万6632票を獲得し勝利した玉城デニー氏(C)日刊ゲンダイ)

 沖縄県知事選で玉城デニー氏が当選して、本当によかった彼の政治姿勢に筆者が共感しているから、ばかりではない。この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる

 それほどまでに玉城氏に対する誹謗中傷は酷かった。大麻だの隠し子だの中国のスパイだのといった大嘘の数々が、選挙期間中を通してSNSで全世界にバラまかれた

 与党の全面支援を受けた対抗馬の佐喜真淳氏も、一定の被害は受けたらしい。ただ、「琉球新報」が9月9日から投開票前日の29日までに発信された投稿20万件以上(リツイート含む)を調査したところ全体の9割が玉城氏に関する内容だった

 デマの多くは、与党の国会議員やアベ政権のいわゆる御用文化人らによっても拡散された陰惨なバッシングは選挙後も続き、玉城氏の殺害予告まで相次いでいるという。

 誹謗中傷にとどまらない。前回知事選の倍以上にも増えた期日前投票では、いつ、何人が、どの投票所で等々の報告を求める調査票が、建設業界の団体などに配布されたと聞く。指示通りに投票した証拠を写メで送れと言われたとの証言まで現れ、これでは投票の自由が成立しないと憂慮した弁護士らの指摘で、県選管が各市町村選管に写真撮影をさせないよう通知する一幕もあった。

 ところで安倍晋三事務所は、かつて1999年の下関市長選子飼いの候補者を当選させるため、対立候補への選挙妨害暴力団に依頼し、実行させた。だが約束通りの報酬を支払わず、アベ氏の自宅に火炎瓶を投げ込まれてしまう。当時はそれなりに報じられた事件だが、いつの間にか、なかったことにされて今日に至った。

 暴力団にも劣るチンピラ集団に最高権力を与えてしまっている私たち日本国民は異常に過ぎる。政治学者の白井聡氏はしばしば、アベ政権を組織的犯罪集団のレベルと形容しているが、同感である。

 事件は最近、ジャーナリストの山岡俊介氏と寺澤有氏が完璧な裏を取って詳細を公表。国会で自由党の山本太郎氏が追及もした。だが軽減税率と東京五輪スポンサー契約のエサで政府と一体化した大手マスコミは、なお見て見ぬふりのまま私たちはつくづく不幸だ

 だからこそ余計に、玉城氏の勝利が喜ばしい。正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげで、最悪の時代にも一筋の光明が見えてきた。チンピラ政権は今後もどんな汚い暴力を仕掛けてくるかわからない日本中で玉城県政を支えよう
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●鈴木耕さん《デマゴギーとの戦い…沖縄の民意はデマには屈しなかった》…沖縄県知事選の次にもつなげたい

2018年10月18日 00時00分22秒 | Weblog


マガジン9の鈴木耕さんのコラム【言葉の海へ/第47回:「終わった」のは沖縄ではなく安倍政権だ】(https://maga9.jp/181010-3/)。

 《今回の選挙で目立ったのは、沖縄タイムスや琉球新報など現地メディアによる徹底的なファクトチェック」だった。次々とデマやフェイクを暴いていった。だが、いくら事実を突きつけられても、ネット右翼の玉城さんへのデマ攻撃は絶えなかった。今回の沖縄県知事選での玉城デニー陣営の戦いは、実にデマゴギーとの戦いでもあったのだ。だが、沖縄の民意はデマには屈しなかった》。

   『●横田一さん名護市長選ルポ:
     「詐欺集団の安倍自民党が“フェイク演説”で市長ポストを騙し取った──」
    《全国的な注目を浴びた名護市長選は、進次郎氏の正体を浮き彫りにする
     役割も果たした。“客寄せパンダ”として全国の重要選挙に駆けつける
     同氏だが、「事実を確認にせずに応援陣営のウソを受け売りする
     “詐欺的若手芸人風政治家”ではないか」という拭い難い疑問が
     浮かんできたのだ。市長選という第一ラウンドでは自公推薦候補が
     勝利したが、第二ラウンドの3月市議会では演説内容を
     ファクトチェックする“爆弾質問”で攻守逆転する可能性は十分にあるのだ
     (横田一)》

   『●最低の官房長官のフェイク言説「基地容認の民意」は
            「架空の代物」…それに悪乗りするアベ様広報紙
    「リテラに出ていたさんの横田一さんのルポ【横田一「ニッポン抑圧と
     腐敗の現場」31/“官邸御用新聞”産経がまたしてもフェイク記事を 
     望月記者に答えた菅官房長官コメントの“捏造民意”を受け売り!】」
    《菅氏は「名護市長選の民意は基地容認」であるかのように反論した
     わけだが、後で詳しく述べる通り、存在し得ない架空の基地容認の
     民意をデッチ上げたに等しかった。8日午後の望月氏の質問に対して
     菅氏は次のように答えたが、これを産経はそのまま受売りしたのだ
      〈(望月氏の質問内容を紹介した直後に)菅氏は「選挙の結果に
       基づいて、それぞれの首長が政策を進めるのが民主主義の原則であり、
       原点だ。世論調査のほうが民意を反映しているというのはおかしい。
       世論調査が優先されることはない」と強調した〉
     午後の会見でも菅氏は選挙結果がまるで基地容認であるかのような
     フェイク発言をし、それを産経がファクトチェックをせずに受け売りした。
     望月氏の質問への反論をするために、両者の思惑が一致して
     産み落とした合作捏造記事とも思えるものだ》

 鈴木耕さん、《デマゴギーとの戦い沖縄の民意がどこにあるのかを、はっきりと示した…沖縄の民意はデマには屈しなかった》。「象とアリの戦い」を見事に制した。三上智恵さんは、アベ様や最低の官房長官らの《飴と鞭」で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》と言います。この素晴らしい《沖縄の民意》を本土にも。沖縄県知事選の次にもつなげたい。
 そして、アベ様政権の《終わり》にもつなげたいし、必ずつなげましょう。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
     「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
      今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
            記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声
              …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられる
       と高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
   『●「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」
              と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊


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https://maga9.jp/181010-3/

言葉の海へ
第47回: 「終わった」のは沖縄ではなく安倍政権だ鈴木耕
By 鈴木耕  2018年10月10日
「言葉の海へ」鈴木耕

 沖縄県知事選は、自民公明の政権与党(というより安倍政権)が全力を挙げて支援した佐喜真淳氏が惨敗、玉城デニー氏の圧勝という結果に終わった。佐喜真氏に8万票あまりの差をつけ、なおかつ沖縄県知事選史上の最多得票数だった玉城さんの勝利は、沖縄の民意がどこにあるのかを、はっきりと示したわけだ


現役衆院議員のデマゴギー

 この選挙でのデマやフェイクは、選挙史上まれに見るひどさだったと言われている。しかも、現役の国会議員までが、このデマの流布に一役買っていたことが明らかになった。公明党沖縄方面本部長なる肩書を持つ遠山清彦衆院議員である。遠山議員は選挙期間中、さまざまなデマをツイッターなどで発信し続けた。一例がこれだ。

 小沢一郎氏が沖縄宜野座村に別荘を所有しているが、建設会社などに圧力をかけてむりやり便宜を図ったのが玉城デニー氏だった

 しかし、こんな事実は一切なかった

 デマを指摘されると遠山議員は「ツイッターに流れていた情報をリツイートしただけ」と開き直った。ほかにも数々のデマを発信し続けたこんな男が現役議員、しかも“公明正大”を旨とする公明党の議員なのだから、呆れるしかない。玉城氏側は、刑事告訴の準備までしたという。

 公明党の今選挙での動きは、実働部隊であるはずの創価学会員たちの大量の離反を招いた。何度も動画で流れたが、玉城さんの演説会場にひるがえった三色旗(創価学会旗)が学会員離反の象徴だった。公明党幹部の自民党への醜悪なほどの粘着が、三色旗で払いのけられたのだ。

 公明党はこの事実をきちんと把握し、選挙戦の総括をしなければならない。同時に遠山議員の言動の調査も行い、結果を発表すべきである。そうしなければ、公明党の失速は沖縄だけでは終わらず、来春の統一地方選、さらには来年7月予定の参院選でも続くことになるだろう。

 公明党の正念場である。

 なお、今回の選挙で目立ったのは、沖縄タイムスや琉球新報など現地メディアによる徹底的なファクトチェックだった。次々とデマやフェイクを暴いていった。

 だが、いくら事実を突きつけられても、ネット右翼の玉城さんへのデマ攻撃は絶えなかった。今回の沖縄県知事選での玉城デニー陣営の戦いは、実にデマゴギーとの戦いでもあったのだ。

 だが、沖縄の民意はデマには屈しなかった


沖縄は安倍政権に刺さった棘

 デマゴギーの親玉のような人物が、選挙結果にボーゼンとしたのか「沖縄は終わった」とのツイートを流して炎上した百田某である。

 だが、終わったのはどちらか? 凄まじいほどのデマを飛ばし、玉城さんに悪罵を浴びせ、悪態をつき放題についてきた彼のほうが“終わった”のだ。終わった連中は、本当の意味で終わってほしい。もうこれ以上、沖縄にかかわらないでほしい

 安倍支持者にとって沖縄は、ほぼ全国に行きわたった安倍一強支配の巨体に刺さった小さな棘なのだろう。もう怖いものなし、我が世の春の安倍万歳派ではあっても、沖縄だけは目の上の瘤。これをなんとかしないと、イライラがおさまらない。

 沖縄は終わってなどいない。玉城新知事が繰り返し言っているように、新しい沖縄が始まろうとしている。安倍体制に刺さった棘は間もなく大きな痛みになって、安倍体制を揺るがすだろう。その予兆は現れている。


内閣改造の大失敗!

 「キズもの一掃内閣」とか「ワケあり商品内閣」などと揶揄されているのが、改造安倍内閣だ。なんともひどいメンツを集めてしまった。

 もはや安倍首相には、国民のためにきちんとした政策をやり遂げよう、などという考えは毛頭ないらしい。ひたすら、自分の言うことを聞くだけの茶坊主どもを集めて、虚仮(コケ)の一念“改憲”に突っ走る。だが、国民無視のツケはすぐに現れる。いや、すでに現れている。

 毎日新聞が今月6、7日に行った世論調査。通常なら改造すればそのときだけは内閣支持率が上がるものだが、今回はまったく上がらず37%のまま。しかも、内閣に対する期待が高まったか? という問いには、高まった8%、期待できず37%、変わらない47%という結果だ。なんと、期待度はたったの8%なのだ!

 まったく期待されていない内閣であることがよく分かる。改造直後でこの数字であれば、多分、後は下がる一方だろう。

 最初に書いたように、「終わった」のは、百田某が言うように沖縄ではなく、安倍内閣のほうなのだ。

 沖縄県知事選の結果の衝撃は、安倍首相には想像以上に堪えているはずだ。だが、これで「自らの非を省みる」などという殊勝な気持ちは、残念ながら安倍首相は持ち合わせていない。逆に、開き直ったように“改憲一直線”で突っ走りそうだ。だが、浅慮な安倍首相は、それが自分の首を絞めることになることに気づいていない。

 安倍麻生のAAコンビは、他人の言うことを聞く耳を、産まれた時からどこかへ置き忘れてきたような人物だ。聞くのは、自分の耳に気持ちのいいおべんちゃらばかり。だから、おべんちゃらマンばかりを身の周りに置きたがる。さすがに、有権者たちもそれに気づき始めた。これはヤバイ。それが沖縄県知事選であり、自民党総裁選での地方票の反乱だったのだ。

 「安倍政権の終わり」というのは、そういうことだ。


ついに、安倍政権の終わりが見えた!

 公明党の動きもカギになる。

 安倍悲願の“改憲”にまで、もし公明党が引きずられるとしたら、それは党の存続にかかわる重大な政策転換になる。さすがに、権力ベッタリ山口那津男代表ら幹部だって、そのくらいは気づいている。しきりに“安倍改憲”に牽制球を投げているのはそのためだ。

 国会が始まる。

 7日、ほんとうに愚かな加計孝太郎理事長が、まったく「自爆会見」としか言いようのない記者会見を開いた。知らない、記録にない、総理とは会っていない、事務局長の勇み足だ……。無内容もここまでくればリッパと言うしかないが、実際は、一度鎮火しかけていた加計問題に、また油を注いでしまったというお粗末。

 腹心の友(安倍首相は、これをバクシンの友と読んだらしい、相変わらずだ)の安倍氏を側面援護しようとして、目一杯足を引っ張ってしまった、愚劣の極み乙女である。

 国会では、またも「加計問題」が蒸し返されることになろう

 安倍政権の終わりが見えている

 見えているだけではなく、それを実現しなければならないと思う。
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●「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊

2018年10月14日 00時00分43秒 | Weblog


マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ/第46回:沖縄知事選、酒がうまかった!】(https://maga9.jp/181003-6/)。

 《ぼくにはこの選挙権はなかったけれど、ほんとうに息をのむ思いでパソコンにかじりついていた。東京のTVは沖縄に興味を示してはいけないとまるでどこかからの指令でも受けていたのか、ほとんど報じない。…玉城陣営で振られた“三色旗”…デマとフェイクへの拒否反応…右派色が嫌われた?…安倍政治の終わりへ…何かのきっかけさえあれば、それは火を噴く。そのきっかけのひとつが、今回の沖縄県知事選であった沖縄の人たちの勇気と決断を、ぼくは敬意をもって讃えたい》。 

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
    《名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、
     菅氏は「選挙は結果がすべてだと言ってのけた

   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声
                   …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?

   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられると高をくくったような
                   その態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》


 鈴木耕さん同様、ブログ主も《この選挙権はなかったけれど、ほんとうに息をのむ思いでパソコンにかじりついていた…パソコンで地元からの報道を懸命に見ていたのだ》。

 自公お維キトにより民主主義を破壊するデタラメな選挙戦術であったことを記憶に留め、一方で、ネガキャンよりもポジティブキャンペーン、若い人たちの活躍といった教訓を、沖縄県知事選挙の次につなげていく必要がある。同時に、世界に、辺野古破壊のデタラメを訴えていく。玉城デニー新沖縄県知事は、民主主義国家の一地域において「民主主義を破壊する行為は許されない」、とニッポン政府やアメリカ政府、そして、世界に訴えていくと仰っている。
 「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」と嘯く最低の官房長官やアベ様らが民主主義を破壊。《名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、菅氏は「選挙は結果がすべてだと言ってのけた》が、今回の沖縄県知事でも「選挙は結果がすべて」というのならば、辺野古破壊は否決され、あの醜悪な〝檻〟を取り去り、すぐにでも辺野古の美ら海を「原状回復」して見せなくてはいけないのではないか。それともいつものダブルスタンダードか? さすが、最低の官房長官だ。ご自身で、最近の記者会見でのポンコツ返答ぶりをご覧になればいい。

   『●アベ様は「沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、
           基地負担の軽減に全力を尽くす」…って、はぁ?

   『●稲嶺進さんの「この8年の実績と誠実な姿勢は、
       多くの市民が認めている」(目取真俊さんのブログ)

   『●名護市長選後の「アメとムチ」…勝たせてはいけなかった新市長と
                  負けさせてはいけなかった稲嶺進さん

   ●横田一さん名護市長選ルポ:
       「詐欺集団の安倍自民党が“フェイク演説”で市長ポストを騙し取った──」

   ●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
         沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば
    《先の名護市長選後、「最低の官房長官」が《選挙は結果がすべてであります
     《住民の皆様が選ぶのが、民主主義の原点がこの選挙であります
     と言い放ち、一方、前川喜平さんは
     《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》と…
     民主主義を取り返さねば。「最低の官房長官」が、繰り返し、沖縄に向けて
     言い放った「法治国家」を取り返さねば…放置国家のままではいけない》

   ●最低の官房長官のフェイク言説「基地容認の民意」は「架空の代物」
                         …それに悪乗りするアベ様広報紙
    〈(望月氏の質問内容を紹介した直後に)菅氏は「選挙の結果に
     基づいて、それぞれの首長が政策を進めるのが民主主義の原則であり、
     原点だ。世論調査のほうが民意を反映しているというのはおかしい。
     世論調査が優先されることはない」と強調した〉

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https://maga9.jp/181003-6/

言葉の海へ
第46回: 沖縄知事選、酒がうまかった!鈴木耕
By 鈴木耕  2018年10月3日

 ずいぶん長い間、このコラムを書き続けてきたけれど、楽しい文章は少なかったような気がする。

 でも、今回はけっこう嬉しい。なんといっても、沖縄知事選で、ぼくも推していた玉城デニーさんが、大差で佐喜真淳氏を破って当選したのだから、こんな喜ばしいことはない

 ぼくにはこの選挙権はなかったけれど、ほんとうに息をのむ思いでパソコンにかじりついていた。東京のTVは沖縄に興味を示してはいけないと、まるでどこかからの指令でも受けていたのかほとんど報じない。だからビールを飲みながら、パソコンで地元からの報道を懸命に見ていたのだ

 「玉城当確」が出たときのビールは、ほんとうに美味かった!!


錯綜した情報

 実は、30日(投開票日)のかなり早い段階から、ぼくは“玉城優勢”という情報を現地のジャーナリストから得ていた。だけど、どうにも安心できなかったのだ。

 一方で、佐喜真氏の凄まじい追い上げが、期日前投票の激増ぶりに表れているという情報も、本土から沖縄入りしたジャーナリストから得ていたからだ。つまり、期日前投票の激増こそ、佐喜真陣営の業界団体や宗教団体による大動員の結果であり、そのほとんどが佐喜真氏へ投票しただろう、という予測もあったのだ。

 確かに、同じような前例はあった。

 今年の2月4日の名護市長選、かなり優勢とみられていた前職の稲嶺進候補が、自民公明の推す渡具知武豊候補にまさかの敗戦を喫した

 このときも期日前投票の激増が見られ、なんと総投票数の60%は期日前、投票日当日の投票は40%に過ぎなかった。そして、その期日前投票の出口調査では渡具知氏が稲嶺氏を圧倒、当日投票では稲嶺氏が勝ったものの、最終的な集計では、思わぬ大差で自民公明候補が勝利したのだ。この名護市長選では、とくに公明党による創価学会員大動員の選挙運動が功を奏した、という分析がなされている。

 今回の県知事選でも同様のことが起きるかもしれない。なにしろ、5000人もの創価学会員が沖縄に送り込まれ、佐喜真陣営の尖兵となったといわれていた。の「F(フレンド)票」の掘り起こし戦術というやつだ。

 しかし結果は、玉城デニーさんが約8万票もの大差で、自公に維新・希望という右派政党が勢揃いで推した佐喜真氏を、まさに一蹴。現地のジャーナリストたちも想定外だというほどの圧勝だった


玉城陣営で振られた“三色旗”

 変化の兆しはあった。玉城デニーさんの集会には、三色旗(創価学会旗)を公然と振りながら応援に駆けつける創価学会員の姿が毎回見られた。公式には「辺野古の米軍新基地建設反対」を唱えながら、「辺野古のへの字も言わない」というあやふやな約束を信じたふりをして、佐喜真支持に回った公明党への根深い不信が、鮮明な形で現れたのだ。

 実際、出口調査によれば、公明党支持者のうち30%ほどが玉城氏へ投票したという結果が出ている。強烈な締め付けと強引な動員で、各種選挙で力を誇示してきた公明党だったが、ここでほころびが出た。

 公明党の「平和の党」というスローガンを、沖縄の公明党支持者たちが、かろうじて守ってくれたわけだ。山口那津男公明党代表以下幹部は、公明党の矜持を見せた沖縄の創価学会員たちに、足を向けては眠れまい。それともまだずるずると、安倍自民党とともに不信心の無間地獄へ堕ちていくのか


デマとフェイクへの拒否反応

 今回の選挙でもまた、デマと誹謗中傷が飛び交った

 とくに、ある陣営が流したとされる、いわゆる“フェイク”はひどかった。それを率先して広めたのは、SNSを駆使したネット右翼と呼ばれる一群だったが、これが逆作用を及ぼしたようだ。

 物量と人員に勝る佐喜真陣営は、SNSやブログでも圧倒的な影響力を発揮しようとした。だが、それが裏目に出た。

 「携帯料金を4割下げるなどという何の権限もないスローガンを菅官房長官とともに平気で垂れ流す佐喜真氏。これはさすがに若い層からいい加減なことを言うんじゃねえと猛反発を食らった。若い連中は、社会に疎いから、必需品である携帯料金を下げるといえば、ホイホイと飛びつくだろう、などと若者を見くびったのも致命傷になった。

 名護市長選で10~30代の若年層が自民公明候補に流れたのは、基地問題よりも現実の生活密着政策が受けたからだ、という電通などの広告代理店の言辞に乗せられてついうかうかと携帯料金値下げなどというデマというしかない公約をぶち上げたのだから呆れられたのも当然だろう。選挙戦後半では、佐喜真陣営が打ち出す公約は、ほとんど眉唾としか受け取られなかったという。

 名護市長選で見られたような「基地反対よりも生活を」という若者票も、今回の知事選では玉城・佐喜真が拮抗する結果になった。前宜野湾市長選のときに「ディズニ―リゾート誘致」などと、ったく具体性のない公約を掲げていたことも問題視され、佐喜真氏の演説そのものが上滑りし始めたという。

 その上、徹底的な辺野古隠し。これでは支持は広がらない。


右派色が嫌われた?

 さらに、佐喜真氏の足を引っ張ったのは、日本会議という右翼団体との関係であった。彼は「日本会議には入っていたが、ずっと前に抜けている」と釈明していたが、実際に佐喜真氏が日本会議系の集会に参加して、教育勅語を暗唱する幼稚園児たちを称揚るという、あの籠池氏の森友学園と同様の極右ぶりを発揮していたことが、SNSなどで拡散された。

 SNSに頼ってデマ戦術を駆使していた陣営逆にSNSによって危ない部分を暴露されるという皮肉

 また、注目すべきは、女性票の圧倒的な玉城支持。逆に言えば、佐喜真氏は女性層にまったくと言っていいほど人気がなかった。何が不人気の原因だったのか、佐喜真陣営は胸に手を当てて反省したほうがいい

 これらの結果、苦戦も予想された玉城デニーさんは、なんと沖縄県知事選史上の最高得票(396,632票)で、佐喜真氏(316,458票)を圧倒した。約8万票という大差だった。4年前の翁長圧勝の際の得票を今回の玉城さんは約3万票も上回ったのである。


安倍政治の終わりへ

 自民党幹部は「接戦をものにできなかったのは残念」などと述べているが接戦なわけがない誰がどう見ても自民候補の大惨敗である。これほどの大差で負けるとは、さすがの自民党も公明党も予想していなかったようだ。

 沖縄入りした創価学会員の活動はすさまじく、実は翁長雄志さんの樹子夫人のところへまで、佐喜真氏への投票依頼の電話がかかって来たほどだったという。それほどの運動にもかかわらずの大敗

 沖縄県連から出口調査の結果を聞かされた二階幹事長は、絶句して色を失ったといわれている。

 ただ、いつも強気の菅官房長官が「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」と話していたというから、かなり早い段階から、菅氏は“負け”を予測していたのかもしれない。

 安倍首相が依拠するネット右翼系支持者の大いなる跋扈が、逆に今回の選挙では裏目に出たという事実。これは重大だ。

 物量と大量動員とデマ攻撃が功を奏さない選挙もあるということを、まざまざと見せつけられたのだから、安倍氏が焦るのも当然だ。

 来年(2019年)4月には、統一地方選があり、さらに7月までには参院選も控えている。

 自民党が浮足立ち始めた。

 先の総裁選での、安倍総裁の地方票での大苦戦。それに続く今回の沖縄知事選の惨敗。安倍首相では「とても選挙の顔にならな」という地方自民党議員からの悲鳴が聞こえる。

 そして、杉田水脈議員の強烈な差別問題も尾を引いている杉田氏を比例上位に押し込んだ安倍首相自身の責任問題も取りざたされている。むろん、いつものようにウソとゴマカシで頬っ被りして逃げようとするだろうが、果たしてそううまく行くか。

 また、トランプ大統領に完全に小僧っ子扱いされて、ついにはTAG(物品貿易協定)という、経産省や外務省の官僚さえ聞いたことのないような協定をむりやり飲まされて帰って来た安倍首相に対し、今度こそそのデタラメを暴こうと野党が手ぐすね引いて待っている。なにしろ、自由貿易協定であるFTAとの違いを誰も説明できないのだから、安倍首相自らが説明できっこない

 ただでさえ、国連演説で「背後」を「せえご」と呼んでしまって、またも物笑いになっている人だ。こんな難しい話を自分の言葉で説明できるとはとても思えない。いったいどうするのだろう?

 その上「高額な装備品(武器のこと)をこれからも購入する」と、トランプ大統領に約束して来てしまったのだから、もうわけが分からない

 安倍おろしが始まるだろう。

 何かのきっかけさえあれば、それは火を噴く。

 そのきっかけのひとつが、今回の沖縄県知事選であった

 沖縄の人たちの勇気と決断を、ぼくは敬意をもって讃えたい

     (画像:沖縄タイムスより許可を得て掲載)


鈴木耕
すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
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●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》

2018年10月13日 00時00分04秒 | Weblog


三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌/第84回: 勝ったのはうちなー(沖縄)の肝美らさ(真心の美しさ)~デニー知事誕生】(https://maga9.jp/181003-8/)。

 《大勝利だ。とはいえ、デニー知事の行く手は険しい。沖縄県は法に則って仲井真元知事の埋め立て承認を撤回したわけだが、政府は県を許さないだろう。また裁判で県の撤回を無効化する手段に出て、工事の再開を目論むだろう。それこそ三権分立をないがしろにして行政と司法が結託し、さらには立法機関までも歩調を合わせかねない危機的な状況が迫っている》。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい

 沖縄県知事選では、アベ様や最低の官房長官らの《飴と鞭」で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》。
 玉城デニーさんが大差で当選し、勝利した。でも、アベ様や最低の官房長官らはすぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない。高江での《わずか9時間の歓喜が思い出されるし、最「低」裁を頂点とした司法にも何度も失望を味わされてきた。辺野古破壊反対派への暴力的排除や、SNS上などでの職業デマ屋・職業ヘイト屋の悪質な沖縄差別・沖縄イジメも止むことはないでしょう。その酷い現状やそれに抗う人々の声が「本土」の心ある人たちに届くには、アベ様らや自公に忖度しない矜持ある報道やジャーナリストの役割はあまりに大きい。

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https://maga9.jp/181003-8/

三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌
第84回:勝ったのはうちなー(沖縄)の肝美らさ(真心の美しさ)~デニー知事誕生(三上智恵)
By 三上智恵  2018年10月3日



https://youtu.be/ihBCW6TMqVc

 それはいつまでも見ていたいカチャーシーだった。

 当選確実の報道が、歓声と拍手を呼び会場を揺るがした。三線をかき鳴らす音が聞こえるや否や、天を仰いでいた玉城デニー候補がおもむろに両手を挙げて前に進み出た。大きく体を反らし、拳をくねらせ、慣れた手つきで右へ、左へ。愛想笑いもなく、調子を合わせているのでもなく、自分の内面に押し込めた感情を見つめ、感激と感謝と大事な人への溢れる想いを徐々に開放していくような、空を見つめる琉舞の所作にも似た、玄人はだしの「舞い」だった。長年人気タレントとしてテレビ・イベント・舞台でも活躍し、沖縄の芸能にも造詣が深いデニーさんの個性が光る瞬間。そしてこの柔らかな物腰で、「辺野古基地建設反対にもう一度県民の想いを結集させ、過去最多の39万という票を集めたその底力に、あらためて目を見張った場面だった

 大型で非常に強い台風24号は投票前々日から投票日の朝まで沖縄で荒れ狂った。25万戸が停電するという近年なかった被害を出し、とても期日前投票どころではなかった。これはどちらにとって吉と出るか凶と出るか、様々な憶測が飛んだ。読めない選挙になってしまった。辺野古を抱える名護市もほとんど停電から復旧していなかったが、文子おばあの仲間たちは、ある名護市議の事務所に自家発電機を入れ、みんなでテレビを見守るということになり、信号も街灯も消えている道を文子おばあと共に事務所に向けて走った。

 投票箱が閉まると同時に様々な情報が飛び交う。沖縄県内の放送局はどこも当確を出していない段階から、「長野のテレビで当確を打った」だの、「北海道の友人からお祝いのメッセージが来た」だの、情報は錯綜した。なんせ停電でパソコンは不自由だし、またアンテナも倒れているせいか受信状況も悪く、開票の夜はえらく情報過疎だった。おばあはそれらの情報に一喜一憂しない。「ぬか喜びはしたくない」と口を一文字にして、テレビ画面を食い入るように見ていた。

   「相手候補の方は菅とか、小泉の息子さんとか、
    あれだけ政府丸抱えで札束で顔を叩いて。うちなーんちゅは
    こんなのに屈してはいけないんだよ。くれるものは、こっちが
    頼んでもないのにくれるというならもらえばいい。でもね、
    心まで渡すことはないの。そこが心配」

 文子おばあは車の中でずっと「沖縄県民の弱さ」を憂いていた。ここまで来て辺野古を容認するリーダーを選んでしまえば政府の好きなようにされるどんな島を子や孫に手渡していくのか。憤懣やる方ない様子だ。ふるまわれた牛汁にもおにぎりにも手は付けない。食欲はない。あるはずがない。

 文子おばあは4年前からキャンプ・シュワブのゲート前の座り込みに通い、建築資材を積んだトラックの前に立ちはだかって「私を轢いてから通って行け。それができるか?と啖呵を切ってきた。体力の限り、連日座り込みに参加した。4年前に翁長知事が当選した時には「生きてきてよかった」と、初めて自分の人生を肯定する言葉を発した文子さんのことをずっと見つめてきた。あの日の歓喜と、翁長知事を先頭に政府の強硬姿勢に抵抗した日々と、ついに完成してしまった護岸と、知事の死去。激動の4年間を経て、きょう、この期に及んでまた彼女を打ちのめすような結果が出たら、そんなシーンは正視できない。撮影する自信もない。89歳、4年後の知事選など見えない、待てない。私の胸は何度もぎゅっと苦しくなる。

 一分一秒が長く、息が詰まる時間が過ぎていく。そして時計が午後9時半を回るころ、NHKが当確を出した。デニーさんのいる会場は全員が立ち上がり歓喜の声に埋め尽くされた。ほぼ同時に名護市の事務所も大騒ぎ。指笛とカチャーシー。たぶん、ここだけではなく、県内無数の現場で同時にカチャーシーが踊られていたことは疑いがない。しかも大差だ。8万票もの圧倒的な支持の差が歴然となったのだ。

   「うちなーんちゅは、肝心ちむぐくるは売らなかった

   「勝ったのは、うちなーの肝美らさ(ちむじゅらさ)。
    負けたのは沖縄を見くびった政府

 「うちなーんちゅ、うしぇーてぃないびらんどー沖縄県民を舐めるな見くびるな子や孫のために命がけでこの島を守りましょう。今も聞こえる翁長知事の声が、沖縄県民の心をちゃんとつかんでいた。徐々に伸びる護岸がぐるりと海を囲み、閉じられた時にはもう、抵抗しても無理なのでは? と心が折れそうになった県民も多かっただろう。それでも、ここで折れたら翁長さんの踏ん張りはどうなる? 子供たちに胸が張れるか? そう自問した大人たちがたくさんいたのだ。これはすごいことだ。

 動画の中で久志に住む女性も言及しているが、今回すさまじかった企業や宗教団体の動員を目の当たりにして、これは勝ち目がないという声があちこちで上がっていた。しかし、この得票は、動員された人々の中に、かなりの数が「誘導されている候補者ではない人物の名前を書いていることを示している。所属している社会のしがらみが手足を絡めとろうとも、心までは渡さなかった。この間の日本政府の手法に対し、明らかに拒否感を持った県民が増殖したということだ。「飴と鞭で手なずけられると高をくくったようなその態度こそ県民の気持ちを遠ざけたのだ。

 大勝利だ。とはいえ、デニー知事の行く手は険しい。沖縄県は法に則って仲井真元知事の埋め立て承認を撤回したわけだが、政府は県を許さないだろう。また裁判で県の撤回を無効化する手段に出て、工事の再開を目論むだろう。それこそ三権分立をないがしろにして行政と司法が結託し、さらには立法機関までも歩調を合わせかねない危機的な状況が迫っている。でも、かつて恩納村の都市型訓練施設の建設を巡って村を挙げて戦った男性はこういった。

   「これから三権が一丸となって沖縄に暴力的に襲い掛かってくるでしょう。
    それは想定している。しかしそれには屈しない。今日のこの結果が、
    自信と勇気をくれた。沖縄の闘いは、県民一人ひとりが主人公なんです。
    今日勝ったのは玉城デニーさん。だけど私たち県民一人ひとりの
    勝利なんです」

 踏みつければ踏みつける程に強くなっていく民草。「弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ」といった瀬長亀次郎さんの言葉通り、沖縄を丸ごと屈服させることが可能であるかのような幻想を持っている政治家は、いつか必ず自分の見識の浅さを恥じる日が来るだろう

 選挙後、Twitterで「沖縄を在日米軍と自衛隊で総攻撃です。日本中央政府は武力をもって沖縄地方を再占領」「この再占領計画で亡くなった人は玉城デニーとデニーを選んだ人間を恨んでください」などの書き込みがあり、「デニーの暗殺」などの暴力的なものもあったが、Twitter社への通報が殺到。ヘイトを投稿したアカウントは次々に削除されている。Twitter社もデマや暴力的発言の規制を強めており、今回の選挙戦で飛び交った悪質な発言の数々は、選挙後驚くほど速くネット上から消えていった。悪化の一途をたどるかに見えたインターネットの誹謗中傷の流れにも、一定の歯止めがかかった感がある。そのレベルに迎合して人気を得ようとしている節がある安倍政権の戦略にも翳りが見えてきたようだ。

 「自立と共生、そして多様性。それを県政運営の柱としたい」とデニーさんはいう。

 誰一人として置いてけぼりにしない政治。アメリカ人の父の顔も知らず、伊江島出身の母と、育ての母と、二人の母のもとで裕福ではないながらも人に感謝しながら生きることを身に付けたというデニーさんの人柄は、優しく、明るく、誰に対しても丁寧で細やかだ。そして弱い者に対する目線が人並外れて優しいのは、ラジオを聞いていた多くの人がよく知るところだ。沖縄のアイデンティティーの規定の仕方も、ユニーク。誰も排除しない、お互いを尊重して共に生きる沖縄の肝心(ちむぐくる)こそ沖縄のアイデンティティーだという。血筋や生まれた場所や宗教や立場や、そういうものに寄り掛からないのだとする枠組みは、私には新鮮だった。かつての沖縄のリーダーたちとはまた違った、大きな包容力を持った知事が誕生したことの意味は、実は大きいのかもしれない。

 ホッと胸をなでおろした文子おばあは言う。

   「うちなーんちゅは心をひとつにしたんだから、
    もう政府には踏みつけにされないだろうと私は思っている」

 選挙で民意を示したのだから、政府は無下にはしないだろう、なんて。今まで何度民意を示しては踏みにじられたか。それを報道してきた私は人一倍恨みを覚えておく仕事なので、とてもそんなセリフは言えない。この期に及んで政府の良識を信じるなんて。

 しかし、実はこれこそが民主主義の原点でもある。民を信じるということは、民が選んだリーダーも信じるということだ。沖縄の叫びを聞き取った国民の皆さんが、「よし、沖縄が声を合わせてそう言ってるんだから、別の政策を考える人を選ぼう」と思ってくれるだろう。そうなれば政府は変わらざるを得ないだろう。そう動いていく未来を信じるということだ。

 私はすぐ、政府を信じられないと言ってしまうが、おばあは、もう踏みつけにされないと期待している。誰に? その他大勢の、日本国民に対して、だ今度こそ届くと信じているのだ。だから、私は伝える仕事でおばあの想いをお手伝いすることをやめられない。全国の人たちを信じて毎日座り込んでいる人たちのことを伝えないといけない。伝わってないからこの悲劇が続くのだから、知ってもらうために頑張るしかない。

 そして、また強い味方が現れた。翁長さん亡き後、今度は10年も国会議員として政治家の手腕を磨いてきた玉城デニー知事が、政府に強力に沖縄の声を届けてくれるだろう。おじい、おばあたちの苦労も、ヘリや部品が落ちてくる空におびえる子どもたちの不安も、それを守れない大人たちの悔しさも

 沖縄本島中部で育った「母子家庭でハーフ」の心優しい少年が、ロックを愛し、ラジオの顔になり、市場のおばちゃんたちのアイドルになって、沖縄の伝統芸能に親しみ、国会議員になっても「デニー!」と下の名前で呼ばれ、街頭演説でも街宣車の上に登らなかった。全国の知事の平均像からすればかなり毛色の変わった知事が誕生した。しかし、たぶん政府はまだその意味を過小評価しているだろう。翁長さんの後継者ならだれでも当選できたという選挙ではなかったこれだけ踏みつけられた人々だからこそ推す人間、沖縄からしか出てこない逸材。それが玉城デニーという知事なのだと思う。


三上智恵大矢英代 共同監督
ドキュメント『沖縄スパイ戦史

製作協力金カンパのお願い
今まで沖縄戦の報道に取り組んできた三上智恵・大矢英代の2人の女性監督が、封印されてきた沖縄戦の「裏」に迫り、戦後72年経って初めて語られ始めた事実を描き出すドキュメント『沖縄スパイ戦史』。2018年夏から全国で公開中です。本作製作費および次作以降の製作費確保のため、引き続き皆さまのお力を貸してください。
詳しくはこちらをご確認下さい。

………。
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●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい

2018年10月10日 00時00分54秒 | Weblog


リテラの記事【沖縄県知事選で玉城デニー当選! 卑劣なデマ選挙でも勝てなかった安倍政権、辺野古反対の民意を示した沖縄県民】(https://lite-ra.com/2018/09/post-4286.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/沖縄知事選惨敗もお友達とがめず側近起用】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810020000174.html)。

 《翁長雄志知事が2015年の県民大会で発した「うちなーんちゅ、うしぇーてぃないびらんどー!」(県民をないがしろにするな)という力強い言葉が、いま、再び響く》。
 《★自民党の党人事では元経済再生相・甘利明を来年の参院選挙を見据えた選対委員長に起用…結局何があってもお友達にはポストが用意されるということだ…★その意味では沖縄知事選は…公正な選挙と逆行する事象が多発…こちらもお友達だからおとがめなしということだろうか。自民党はけじめのない不思議な党になり果てたようだ》。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい

 マガジン9のコラム【雨宮処凛がゆく! 第461回: 玉城デニー知事の誕生と、数々のデマと「愛国ビジネス」の巻】(https://maga9.jp/181003-2/)によると、《そんな県知事選は、デマとの戦いでもあった。特にネットをはじめとして「玉城デニー氏が知事になると沖縄は中国に乗っ取られるというようなデマが飛び交った》。
 《その間、悪質なデマやネットを介在させる情報操作やっていない世論調査の資料の異常な流出公明党議員の悪意に満ちたツイッターのツイートなど》《首長にも国にもまったく権限がないデタラメな政策を打ち出すという“騙しの公約”を掲げた》り、《公正な選挙と逆行する事象が多発》…。《デモクラシーのルール》無視な名護市長選新潟県知事選の反省も踏まえて、民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な自公お維キトの選挙戦術にどのように対抗すべきかを「教訓」とし、沖縄県知事選以降の次にも繋げていきましょう。

 同じく、【映画作家・想田和弘の観察する日々/第69回: 安倍政権はなぜ沖縄の意思を平気で無視できてしまうのか】(https://maga9.jp/181003-4/)によると、《新基地建設に反対する沖縄の主権者の意思が、またもや明確に示されたと言えるだろう。安倍政権は沖縄の人々の意思を尊重し、基地建設を白紙撤回すべきである。それがデモクラシーのルールというものだ》。
 ルール無用なアベ様や最低の官房長官高江でのわずか9時間の歓喜》がその典型。

 先日、自民党内人事と、組閣が終わりました。「ト」な「人づくり革命」第2章…第四次内閣ですが、大惨事アベ様内閣再び。腐りきった党です。
 「「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」が国会議員どころか、自民党総裁選で三選。そして、今また、首相の座に。これは、世界に向けて《恥》を拡散する行為。《この国は今、とてつもなく恥ずかしい》…《倫理観のかけらもない男》が三選し、首相だってさ…《ミエミエの子供だましを見せつけられて、それでも怒り狂わない、恐ろしくもならなかったらしい自民党員たちが不気味だ》」

   『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
              「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選

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https://lite-ra.com/2018/09/post-4286.html

沖縄県知事選で玉城デニー当選! 卑劣なデマ選挙でも勝てなかった安倍政権、辺野古反対の民意を示した沖縄県民
2018.09.30

     (当選が決まった玉城デニー新沖縄知事(公式HPより))

 翁長雄志知事が2015年の県民大会で発した「うちなーんちゅ、うしぇーてぃないびらんどー!」(県民をないがしろにするな)という力強い言葉が、いま、再び響く。──本日、投開票がおこなわれた沖縄県知事選で、亡くなった翁長知事の後継候補だった玉城デニー氏が、安倍政権の傀儡候補”の佐喜真淳を破り、当選を確実にした。

 今回の知事選はまさに「県民をないがしろにした選挙だった。本サイトでも繰り返し伝えてきたが、自民党と公明党、日本維新の会などの佐喜真陣営は、潤沢な選挙資金と組織力にものを言わせたすさまじい物量作戦を展開自民党は企業・業界団体に、公明党は創価学会に厳しい締め付けをおこなっただけでなく、選挙期間中におこなわれた安室奈美恵の引退前のラストライブをめぐり、菅義偉官房長官がイベントを企画したセブン-イレブン・ジャパンや音楽プロモーターを通じて知事選にはかかわるなと圧力をかけようとしたと報じられたほど

 さらに、もっとも醜悪だったのが、佐喜真応援団がネット上で繰り出した、玉城氏に対するデマ攻撃だ。その詳細は過去記事に詳しいがhttps://lite-ra.com/2018/09/post-4278.html、「小沢一郎の別荘」「隠し子」などの疑惑はすべてデマであることが週刊誌報道などによって判明しているにもかかわらず、選挙戦最終盤までネット上で流布されつづけた。しかも、「小沢別荘」デマを拡散させたのは、公明党遠山清彦衆院議員というれっきとした国会議員だった。

 このような類を見ない物量作戦とネガティブキャンペーンを繰り広げながら、佐喜真氏は見事に敗れた。普通なら、もっと大差をつけて玉城氏が勝利を収めていてもおかしくはないのだ。

 なぜ、安倍自民党と公明党がここまで総力戦を展開しながらも、敗北を喫したのか──。それは、佐喜真氏が最後まで最大の争点であった辺野古新基地建設の是非について明言を避け、逃げてきた結果だろう。

 玉城氏は辺野古新基地は絶対につくらせないと明確に訴えてきたが、対する佐喜真氏は辺野古新基地にほとんど言及することなく「普天間飛行場の早期返還」の一点張りで押し通し、告示前におこなわれたJC(日本青年会議所)主催の公開討論会では「安全保障問題は国が決めること。我々には努力の限界がある」などと発言(ちなみに、この討論会で佐喜真氏の口からは女性の質の向上を目指すなどと女性を下に見るような発言も飛び出した)。他方、辺野古の話をしない代わりに佐喜真氏は携帯電話料金の4割削減」などという首長にも国にもまったく権限がないデタラメな政策を打ち出すという“騙しの公約”を掲げた。

 さらに、佐喜真氏は、「対立から対話へ」というキャッチフレーズを打ち出し、プロモーション動画では、佐喜真氏と菅官房長官が対話をするシーンを織り交ぜ、佐喜真氏が菅官房長官の肩を強く叩くという猿芝居まで披露していた。

 しかし、いくら辺野古についてふれず、あたかも「菅官房長官にだって強く出られる」という印象付けをおこなっても、「早期に辺野古への移設と普天間飛行場の返還を実現する考え方に変わりはない」という考えを示してきた菅官房長官が表立って応援していることから佐喜真氏がどういう考えなのかは明々白々。「対立から対話へ」ではなく、「対立から国の言いなりへというのが実態だったのだ。


■安倍政権と本土メディアは沖縄県民の辺野古反対の民意を無視するな

 こうした嘘にまみれた選挙に対し、沖縄県民があらためて「辺野古新基地建設はさせない」とはっきり打ち出した玉城氏を選んだ意味は、非常に大きい

 だが、この民意が示された選挙結果を受けて、安倍政権がさらに沖縄いじめを激化させることは必至だ。なかでも、翁長知事が命を賭けた沖縄県の辺野古埋め立て承認の撤回に対しては、選挙中は見合わせていた撤回の効力を失わせる執行停止の申し立てなどをさっそくおこなうだろう

 そして、もうひとつ大きな問題は、「本土」メディア報道姿勢だ。米軍基地問題は沖縄県だけの問題ではけっしてなく、国全体の問題だ。にもかかわらず、今回の沖縄県知事選をクローズアップしてじっくり報じたテレビ番組はごくわずかだった。

 この背景にあるのは、基地問題を沖縄に押し付けつづける「本土」メディアの姿勢にくわえ、政権からの“圧力”に怯えたせいだろう。基地問題を争点として伝えた場合、どうしても佐喜真氏の欺瞞が露わになってしまう。そうすれば、安倍政権からどんな恫喝を受けるか──。そう考えた結果、忖度して“報道しない”という選択をとったのではないか。

 「本土」メディアがこの調子では、これから玉城新知事が安倍政権と対峙し、米軍基地問題や日米地位協定について日本全体の問題だといくら訴えても、この国はいつまでも沖縄にその重荷を背負わせつづけることになる。その一方、安倍政権がさらに沖縄報道に目を光らせていくことはあきらかだ

 今後は、沖縄の問題に向き合わない「本土」メディアの報道姿勢にも、よりいっそう注視する必要があるだろう。

(編集部)
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810020000174.html

コラム
政界地獄耳
2018年10月2日9時24分
沖縄知事選惨敗もお友達とがめず側近起用

★自民党の党人事では元経済再生相・甘利明を来年の参院選挙を見据えた選対委員長に起用する方針が伝えられたが、秘書の現金授受問題で閣僚を辞任。その後国会にも出て来ず、説明の場もろくに設けずに今日まで逃げ続けた。選挙で当選したことで「みそぎ」は終わったということらしい。結局何があってもお友達にはポストが用意されるということだ。

★その意味では沖縄知事選は中央政界から党本部職員、党所属議員や秘書らが続々と応援に沖縄入りし、幾日も泊まり込む秘書も多くいた。党幹事長・二階俊博、筆頭副幹事長・小泉進次郎らは幾度も異例の沖縄入りし、官邸にいるべき官房長官・菅義偉もが沖縄入りして街頭に立った。公明党も前回知事選では自主投票にしたものの、今回は候補者の親族に支持母体・創価学会員がいるなど縁が深く、自公維希の4党が支援した。その間、悪質なデマやネットを介在させる情報操作やっていない世論調査の資料の異常な流出公明党議員の悪意に満ちたツイッターのツイートなど今後の選挙や憲法改正時の国民投票での賛否の啓蒙(けいもう)活動などに重大な影響を及ぼしそうな公正な選挙と逆行する事象が多発した。

★沖縄は2代続いて争点が辺野古移設問題となり、それを県民が2度とも反対した形になる。首相・安倍晋三は「しょうがないね」と発言したようだが、オールスターキャストの総力戦で臨んで負けた与党はどう責任を取るというのか。日曜に都内で行われた党大会で公明党代表に再度選出された山口那津男は「結党の精神は大衆とともに」を連呼し、党幹部も「平和の党」と強調したが、公明党も自主投票にせず自民党と組んだ責任はないのだろうか。既に幹事長や官房長官など今回の選挙で最前線に立っていた顔ぶれの再任が決まっているようだが、こちらもお友達だからおとがめなしということだろうか。自民党はけじめのない不思議な党になり果てたようだ。(K)※敬称略
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