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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●戦後80年談話が見送られた…《石破氏も何を反省するのか、具体的には示していない》、《個人の見解となる「メッセージ」》で済ませていいのか?

2025年08月31日 00時00分13秒 | Weblog

[↑ ※「虎に翼」特集/日本国憲法も重要キャストだ 木村草太(週刊金曜日 1482号、2024年07月26日号)]


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ご挨拶 (2025年08月31日[日])

2007年12月06日(木) から6478日、5900程のブログ。トータル閲覧数13809764PV、トータル訪問数3489055UU。2011年頃からは、毎日、アップして来ました。旅先でも、国外でも、病気でも、入院していても。10月1日(水) で、新規投稿ができなくなります。2025年11月18日(火) で、goo blogはサービス終了。全て消え去ります。
 残念で仕方ありません。こんな日が来るとは思いもしませんでした。


 下記、Hatena Blogへ移行します。

    日々読学
     Since 2007年12月06日(木) ~Activated Sludge ブログ~


 それでは、さようなら、goo blog。お世話になりました。 A.S.
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(2025年08月17日[日])     [Hatena Blog『日々読学』]
さて、ここでの最後のブログ。
 《戦後80年の終戦の日に平和国家として歩み続ける政府としての決意表明を見送っ》てしまった》。《しかし、節目の年に過去の過ちを振り返り、戦争への反省と不戦の決意を内外に表明することは、平和国家の道を歩んできた日本政府として当然の責務だ》(東京新聞)。

 広島での「原爆の日」の式典では、《石破茂首相は「核兵器のない世界に向け全力で取り組む」とあいさつしたが、日本の核兵器禁止条約への参加には触れなかった》(東京新聞)。一方、戦後80年談話も取りやめとなった。
 東京新聞の記事【石破首相が追悼の式辞に「反省」復活 2012年から一度も使われなかったキーワードをあえて入れたワケ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/428835)によると、《首相は「不戦に対する決然たる誓いを世代を超えて継承する」とも訴えた》。

   『●高畑勲監督「「人を殺したくない」という気持ちこそ」
        …日本の「侵略戦争」と「加害責任」を問うテーマは…
    「リテラの小杉みすず氏による記事【「火垂るの墓では戦争は
     止められない」高畑勲監督が「日本の戦争加害責任」に向き合う
     ため進めていた幻の映画企画】」

 《翻って現在。安倍政権のもとで、戦中日本の加害事実を抹消・矮小化しようとする歴史修正主義が跋扈している。安倍首相は、戦後70年談話であの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりませんと胸を張って述べた。こんな時代だからこそ、やはり、映画版『国境』は“まぼろしの作品になるべきではなかった。きっと、高畑監督も、そう思いながら眠りについたのではないだろうか。そんなふうに思えてならないのだ》(リテラ)。
 《戦後80年の終戦の日に平和国家として歩み続ける政府としての決意表明を見送っ》てしまった。
 東京新聞の【<社説>首相の「反省」 個人でなく政府が示せ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/428898?rct=editorial)によると、《近年の首相は、所属政党にかかわらず戦没者追悼式の式辞で、アジア諸国に対する加害への反省を表明してきたが、安倍晋三氏は2013年以降、反省の表現を使わず、菅義偉、岸田文雄両氏も踏襲した。石破氏が反省の文言を復活させたことをまずは評価する。ただ、石破氏も何を反省するのか、具体的には示していない》。

 《個人の見解となる「メッセージ」》で済ませていいのか?
 山田雄之中根政人両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/戦後80年「首相メッセージ」どうなる? 歴史否定発言が相次ぐ今、「石破おろし」に負けずに発信する意味】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/428410?rct=tokuhou)によると、《戦後80年に石破茂首相が出すメッセージはどうなるのか。閣議決定を経た「談話」は見送られるが、個人の見解となる「メッセージ」については依然として意欲を示す石破首相。参院選の敗北を受け、党内で総裁選前倒しを求める声が相次ぐ中、首相メッセージへの是非は割れている。後世に戦争をどう伝えるのか。節目の年に首相が振り返る意味を改めて考える。(山田雄之中根政人)》。

 最後に、これも東京新聞の記事【こちら特報部/戦後80年談話に被害と加害を 「市民の宣言」を起草した35歳女性が「見えていないものは何」に込めた軌跡】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/428186?rct=tokuhou)によると、◆政治に何かを訴えた経験はなかった 7月7日夜。「わたしの戦後80年宣言」を国会前で表明する催し。長川美里(35)=東京都港区=は石破茂首相に投げかけた。「閣議決定を経た戦後80年談話をしっかりと出してほしい被害と加害双方に向き合ったものを」 副代表理事を務めるNPO法人の「東アジア平和大使プロジェクト」の責任者を務める。政治に何かを訴えた経験はなく、「戦々恐々とした」。目の前の国会議事堂が大きく見えた。ただ、良好な日中・日韓関係を残すためには、節目の年の「談話」が不可欠だと感じている。「もういいよねと談話を出さないこと自体が、東アジア各国を軽んじているという悪いメッセージになりかねない」からだ…》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/428835

石破首相が追悼の式辞に「反省」復活 2012年から一度も使われなかったキーワードをあえて入れたワケ
2025年8月16日 06時00分

 終戦から80年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれた。石破茂首相は式辞に「反省」の言葉を2012年の民主党政権以来13年ぶりに盛り込んであの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」と強調した。首相は「不戦に対する決然たる誓いを世代を超えて継承する」とも訴えた。2013年以降の当時の安倍晋三首相らと同様にアジア諸国への加害責任には言及しなかった


  ◇  ◇


 石破茂首相は15日、全国戦没者追悼式で、自民党が2012年に政権復帰してから初めて「反省」の言葉を使って式辞を述べた。戦後80年に合わせた首相談話は保守層の反発もあって見送ったが、広島と長崎での「原爆の日」の式典でも、短歌を引用して被爆の記憶の継承を呼びかけるなど独自色をにじませた。戦争を再び起こさないためには敗戦の歴史を直視しなければならないとの首相の思い入れは強く、閣議決定しない形での見解の発表時期を模索する構えだ。(長崎高大、木谷孝洋)


◆過去の3政権との差別化図る

 「反省の上に教訓がある。ある意味で一体のものだ」。首相は15日、式辞に「反省」の文言を入れた理由に関して、官邸で記者団にそう説明した。

     (天皇、皇后両陛下が参列された全国戦没者追悼式で
      式辞に臨む石破首相(手前)=15日、東京都千代田区の
      日本武道館で(久野千恵子撮影))

 先の大戦を巡る「反省」は、社会党の村山富市首相による1995年の戦後50年談話に盛り込まれている。そこで示された歴史認識を歴代政権は継承しているが、アジアへの加害責任を認め、「侵略」や「おわび」といった文言もあることから、自虐史観だという批判は保守層に根強い。

 追悼式での「反省」の言葉は、その後の政権が受け継いでいたが、2012年以降の安倍晋三、菅義偉、岸田文雄の3首相は一度も使わなかった岩盤支持層とされた保守層に配慮して「反省」に触れなかったとの見方もあった。首相はあえて「戦争………………」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/428898?rct=editorial

<社説>首相の「反省」 個人でなく政府が示せ
2025年8月16日 07時46分

 政府主催の全国戦没者追悼式が15日開かれた。石破茂首相は式辞で先の大戦への「反省」に言及したが、閣議決定による首相談話や見解の公表は見送った自民党内の反発を恐れたためだ。

 戦後80年の終戦の日に平和国家として歩み続ける政府としての決意表明を見送ったことは残念だ。首相個人の式辞にとどまらず、戦後80年談話や見解の表明を引き続き探るよう石破氏に求めたい。

 近年の首相は、所属政党にかかわらず戦没者追悼式の式辞で、アジア諸国に対する加害への反省を表明してきたが、安倍晋三氏は2013年以降、反省の表現を使わず、菅義偉、岸田文雄両氏も踏襲した。石破氏が反省の文言を復活させたことをまずは評価する。

 ただ、石破氏も何を反省するのか、具体的には示していない

 戦後50年以降、10年ごとの節目に、時の内閣は首相談話を閣議決定してきた。石破氏も戦後80年に当たり、軍部の独走を許した戦前戦中の歴史を、文民統制の観点から検証する考えを示してきた

 自民党内の石破氏に批判的な議員たちには、戦後70年の安倍談話でひと区切りが付いたとして新たな談話に反対する意見もある。

 しかし、節目の年に過去の過ちを振り返り、戦争への反省と不戦の決意を内外に表明することは、平和国家の道を歩んできた日本政府として当然の責務だ

 石破氏は党内の反対にひるまずに談話や見解の内容を詰め、公表の時期や形式も併せて検討すべきだ。その際、閣議決定に基づくことが望ましい。首相個人のメッセージにとどまれば、談話や見解の位置付けが曖昧になり、内外に正しく伝わるか疑わしいからだ

 首相個人という形式での見解表明すら見送るのなら、首相の地位にとどまる保身優先の姿勢を批判されて当然だ。

 国際社会では、ウクライナやパレスチナで戦争が続くなど「法の支配が崩れ力の支配が横行している。トランプ大統領が復権した米国は、自国が構築してきた戦後秩序の崩壊止めるどころか、あおっている状況だ。

 日本国内でも一部の政治家が歴史をゆがめ、排外主義を扇動するなど戦前回帰の言動が目立つ。だからこそ、日本の指導者が政府として戦争を謙虚に反省し、世界の平和と繁栄に尽くす姿勢を示すことの意味は増している
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/428410?rct=tokuhou

こちら特報部
戦後80年「首相メッセージ」どうなる? 歴史否定発言が相次ぐ今、「石破おろし」に負けずに発信する意味
2025年8月14日 06時00分

 戦後80年に石破茂首相が出すメッセージはどうなるのか。閣議決定を経た「談話」は見送られるが、個人の見解となる「メッセージ」については依然として意欲を示す石破首相。参院選の敗北を受け、党内で総裁選前倒しを求める声が相次ぐ中、首相メッセージへの是非は割れている。後世に戦争をどう伝えるのか。節目の年に首相が振り返る意味を改めて考える。(山田雄之中根政人


◆「過去の談話を踏まえて考えていきたい」

 広島市での6日の会見で、戦後80年の節目に合わせたメッセージについて問われた石破首相。「どうすれば戦争が起こらないのか、(戦後)50、60、70年談話を踏まえて考えていきたい」と意欲を示した。

     (6日、広島の平和記念式典であいさつのため
      登壇する石破首相=広島市中区の平和記念公園で)

 東京新聞が加盟する日本世論調査会が10日にまとめた全国調査の結果でも、首相が談話やメッセージを出すことを8割が望んでいる。もっとも石破首相は、具体的な発表の形式や時期は「よく考えたい」との姿勢。玉音放送があった15日や降伏文書に調印した9月2日が想定されていたが、参院選後に吹き荒れる「石破降ろし」で不透明に。今月8日に開かれた自民党の両院議員総会を受け、総裁選前倒しに向けた検討も始まった。

 戦後50年の1995年以降、10年おきに首相談話が出されてきた。全閣僚が署名する閣議決定は政府の統一見解となるため、新たな閣議決定で上書きされない限り、内閣が交代しても効力が及ぶ


◆安倍談話では「謝罪外交」への区切りとも取れる表現が

 1995年の村山富市首相は先の大戦でのアジア諸国に対する「植民地支配と侵略を認め、「痛切な反省と心からのおわびを表明。2005年の小泉純一郎首相は村山談話の歴史認識を受け継ぎ、ほぼそのまま踏襲した

     (戦後70年談話を発表し、記者の質問に答える
      安倍晋三首相(当時)=2015年8月14日、首相官邸で)

 戦後70年となった2015年の安倍晋三首相の談話は、有識者会議を設けて作成された。「歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」として「侵略」や「おわび」といった文言を用いたものの、首相自身の考えや思いとしては語らなかった。また「子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と謝罪外交への区切りとも取れる表現も加えた

 石破首相も当初、これまでと同様に、閣議決定を経た首相談話の形式を念頭に置いたが、今年3月には早々に見送る方針を固めたと報じられた。その代わりとして、先の大戦を検証した上で見解を表明するとされたが、有識者会議の人選も、日米関税交渉や参院選など政治日程が立て込んだことで進まず、見送った状況となっている。


◆「加害の歴史と真摯に向き合ったメッセージを」

 長く石破首相を取材してきたジャーナリストの鈴木哲夫氏は「彼が参院選後、続投の理由として挙げたのが、米国との関税交渉と戦後80年のメッセージの二つだった」と明かす。「政治家としてライフワークにしてきた安全保障の原点にあるのが、先の大戦だった。政治が軍を統治する『文民統制がなぜ機能しなくなったのか強い関心を持っていた。15日には間に合わなさそうだが自身の検証を発信したいはずだ」とみる。

 石破首相は6日の広島、9日の長崎の平和式典であいさつした。広島では「被爆歌人」と呼ばれた正田篠枝さんの短歌、長崎では被爆しながら救護に尽力した医師の永井隆博士の言葉と、それぞれにゆかりのある一節を盛り込んだ。市民団体「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は「自身の言葉で話し、気持ちが感じられた」と評価する。その上で戦後80年のメッセージに対し、「保身を優先して首相談話を断念したのは残念だが、加害の歴史と真摯(しんし)に向き合ったメッセージを出してほしい」と願う。


◆自民保守派は「安倍談話」上書きを警戒…歴史の専門家は

 閣議決定を経た「談話」であれ、個人としての「メッセージ」であれ、石破首相が発表しようとするコメントに対し、自民党の保守派議員の反発は根強い。背景には、自分たちが支持してきた安倍晋三首相(当時)による2015年の戦後70年談話が「上書き」されるのではないかとの強い警戒感がある。

     (自民党の小林鷹之氏(資料写真))

 昨年の総裁選に立候補した小林鷹之元経済安全保障担当相は3日のネット番組で、「出す必要は全くない」と主張。70年談話を踏襲すべきだとの立場を鮮明にした。自民の保守系議員連盟「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」代表を務める青山繁晴参院議員は7...
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●《農家から通常の半値の1万円で買い上げた備蓄米を、「価格の高騰を解消する」といいながら、倍の値段で売りつけるのだ》(長周新聞)…デタラメ!

2025年06月01日 00時00分12秒 | Weblog

[※ ↑「世界を照らす日本国憲法次世代につなげる願い」「裏金議員に送る言葉は汚れた手で憲法にさわるな」」(週刊金曜日 1470号、2024年4月26日・05月03月合併号)](https://twitter.com/ActSludge/status/1783821873312411852


(2025年05月25日[日])
《農家から通常の半値の1万円で買い上げた備蓄米を、「価格の高騰を解消する」といいながら、倍の値段で売りつけるのだ》(長周新聞)…デタラメ! 差額は国が儲けたということ? この〝非常時〟に? 当然、その儲けた差額分は、農家の皆さんに戻すのですよね? でっ、冗談なのか何なのか、次の農相が「セクシー」大臣・小泉進次郎元環境大臣とはねぇ? 競売を止めて、随意契約という「利権」まがいの方法で備蓄米を放出…、早々に群がる…。3000円台という首相、「2000円の備蓄米」という「セクシー」大臣、古古米(K2米)・古古古米(K3米)、それでも高いのだが? さて、古古米(K2米)・古古古米(K3米)・古古古古米(K4米)が尽きたら、元の木阿弥? 何の問題解決にもなっていない。

   『●《コメの生産量が圧倒的に不足していることが露呈…すべての国民にとって直接的
      で最重要課題である「食」の危機が可視化》…政府の無能ぶりが露呈・可視化
    (長周新聞)【コメ農家から見た「令和のコメ騒動」 減反政策で
     農業潰してきた国 富山県の米農家に聞く】《以下、インタビューで
     農家が語った内容を紹介する》

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https://www.chosyu-journal.jp/shakai/34722

コメ農家から見た「令和のコメ騒動」 減反政策で農業潰してきた国 富山県の米農家に聞く
2025年4月22日 (2025年4月16日付掲載)

 …………………。

備蓄米放出にいいたい

 こうして農家の作るコメを減産させながら備蓄米を集めてきた政府は、このたび「米価を抑える」といって放出を決めた。この備蓄米放出について、コメ農家としてどうしてもいいたいことがある。

 私は、国が求める減反に協力するという名目で、耕地面積に対して約四割もの減反率を当てはめて、その分だけ備蓄米を作ってきた。

 備蓄米の買取価格は、2023年産で1俵当り1万円、2024年産が1万1000円だった。これは政府からの補助も含めた金額だ。一方昨年のコメの価格は、概算金と追加支払いを合わせて2万円だったので、通常の半値で国に備蓄米を納めていることになる。私の場合、大まかに計算すると収穫した米のうち250俵分を備蓄用米として1万円で売り、400俵分を通常の買取価格2万円で売るという計算になる。

 だが、このたび国が放出した備蓄米の落札価格は1俵2万円以上もしたというニュースを見て、驚くと同時に本当に怒りが湧いた農家から通常の半値の1万円で買い上げた備蓄米を、「価格の高騰を解消する」といいながら、倍の値段で売りつけるのだ。政府がやっていることは、政府自身が犯人扱いする転売ヤーと何ら変わりないではないか。今回の備蓄米放出のやり方はあまりにもひどいし農家をバカにしている。私と同じように納得がいかず怒っている農家はたくさんいるはずだ。

 これではコメの値段なんて下がるわけがない。日本政府は農家のことをなんだと思っているのか。一生懸命育てたコメを、政府の投機の具としてだましとられたような気がして、はらわたが煮えくりかえる思いだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

   『●《「国民を飢えさせない」――は為政者にとって最低限の責務であり、こうした
      問題について反射神経の鈍い者はさっさと退場すべきである》(長周新聞)

 長周新聞のコラム【ただ飯食べて切迫感ない男/コラム 狙撃兵】(https://www.chosyu-journal.jp/column/34948)によると、《さて、話は元に戻って江藤拓である。だいたい、自分で作ってもいないコメについて「売るほどある」とは何様なのだろうか というのが素朴な疑問である。苦労して作ってもいない者が、人様からもらったコメを売るという発想自体がまず驚きである。みんながコメが手に入らず困っている折に、コメを買ったことがない農林水産大臣がへらへらと薄笑いを浮かべて、自分だけは「もらったコメが売るほどある」と自慢し、要するに「私はなんにも困っていない」と下級国民との違いを披瀝しただけである。農林水産大臣の任務が国民全体の食料の心配をすることにあるのなら、即刻更迭すべき男といえる。もらったコメ=ただ飯を食っている人物には令和のコメ不足への切迫感はないのだろうし、農林水産大臣のポストはふさわしくない》。

   『●沖縄の《遺骨が残る激戦地の土砂が国の米軍基地建設に…。愚かな戦争で
       犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない》
    (琉球新報)【<金口木舌>遺骨への尊厳を】(2023年1月11日 05:00)
     《4日、糸満市米須の「魂魄の塔」の前で開かれた
     「戦没者遺骨の尊厳を守る集会」に、直前まで出たい
     と願っていた人がいた。翁長安子さん(93)だ】

 軍事費倍増、軍事国家化してるのだから、ホントにオメデタイ、トンチンカンな国。
 長周新聞の記事【沖縄戦から80年「15歳で死線を生き延びて」 当時・沖縄県立第一高等女学校学徒 翁長安子氏の体験から】(https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/34951)によると、《1945年4月の米軍上陸から本格化し、県民12万人を含む20万人以上もの人々が犠牲になった沖縄戦から80年を迎えた。沖縄には現在も広大な米軍基地が盤踞し、近年は南西諸島にも自衛隊ミサイル部隊の配備が進むなど急速に軍事化が進んでいる。自民党政府が強化を謳う「日米安保」は、ふたたび沖縄をはじめとする日本列島を米軍覇権維持の捨て石として差し出すものであることが切実に実感されている。日本の敗戦が決定的だった当時、膨大な犠牲を出した沖縄戦とは何だったのか――。当時、沖縄県立第一高等女学校の動員学徒として沖縄戦に従軍した那覇市在住の翁長安子氏(現在95歳)から2018年に聞きとった体験談を改めて掲載する》。

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/西田“ひめゆり”江藤“コメ”も後手後手 世論動向つかめぬ自民】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202505230000072.html)によると、《★「つい最近の西田発言と重なって見える」とは自民党ベテラン議員。西田も放言が報じられると最初は訂正しないと突っぱね、官邸と党幹部は大型連休中を盾に放置した。国民の反発が大きくなり、西田は一部訂正謝罪。謝罪になっていないと火に油を注いだ。石破以下、党内は厳しい発言を避け、役職のない西田は処分もない。ところが江藤は就任して一貫してコメ不足、コメ高騰の打開策を持たず、農水省の言いなりだった。更迭は当然だが、事態の収拾がいずれも後手後手で傷を深くして収拾せず終わらせている。自民党に抑え込む力がなくなっているだけでなく、これほど国民世論の動向がつかめぬなら、選挙も今まで通りで勝てると思うだろう。絶望的だ》。

 おコメが無くなれば、シェルターの中で兵器でも喰うつもりらしい。そして、《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかねぇ…。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の無能さよ。それを支持するオメデタイ人達。
 やはた愛議員(東大阪のれいわ新選組衆議院議員)は「トマホークはかじれない」(福山和人さんのつぶやき[https://x.com/kaz_fukuyama/status/1924483929295524108]: 《米がなくて困ってるときに 「トマホークはかじれない」 やはた愛衆院議員(れいわ) ホンマやな》)と。そして、社民党の参院選公約「がんこに平和 ミサイルよりコメを

   『●食料と農業を守らないニッポン『乳牛をしぼればしぼるほど赤字になる。
     まったく希望が持てない』…《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね?

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https://www.chosyu-journal.jp/column/34948

ただ飯食べて切迫感ない男
コラム 狙撃兵 2025年5月21日

 令和のコメ騒動で誰もが高騰する米価に頭を悩ませ、地域によっては店頭での入手すら困難になっているというのに、あろうことか食料政策を司る農林水産大臣がウケ狙いで「コメは買ったことがない」「正直、支援者の方々がたくさんコメをくださるんで」「まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」などと国民感情を逆なでするような発言をしてひんしゅくを買っている。身内の自民党関係者を集めたセミナーでの一言とはいえ、このご時世にさすがに看過できない発言として受け止められ、首相の石破茂からも厳重注意を受け、顔面蒼白で発言の修正をするに至った。

 しかし既に後の祭りである。苦労知らずの世襲議員が調子に乗っているのかなんなのか、歴代農政のツケにほかならない昨今のコメ不足、米価高騰について深刻さや当事者としての真剣さがまるで乏しいことだけを自己暴露したのだ。国民全体の胃袋、食料を心配しなければいけない大臣が、自分はコメなど買ったことがなく、売るほど支援者からもらったコメが家の食品庫にあるのだという主張が、このタイミングで誰にどうウケると思ったのかはまるで意味不明である。

 「あんなのが農林水産大臣をやって、この国は大丈夫なの?」と巷で話題にされるのも当然で、「あんなの」を「バカ」に置き換えてもしっくりくるくらいである。世間の怒りは食料政策の舵取りを任されている行政トップの大臣が、主食のコメがないという緊急事態に緊張感もなくへらへらと薄ら笑いを浮かべて対応に終始してきたところに今回の問題発言というわけで、MAXへと高まった。引き続き大臣職にとどまって、あの顔がへらへらしてニュースに出てくる度にイライラ度は増すことになり、7月の参院選での自民党惨敗に江藤拓は大きく貢献するのだろう。「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」とはよくいったものである。コメ不足への農水省の対応は、備蓄米の放出も含めて無能そのものであり、現実になにか一つでも状況が改善したとかの実績がないのである。

 中山間地ではトラクターが稼働して田んぼには水がはられ、いよいよ今年も田植えの時期を迎えた。先祖伝来の田んぼを丁寧に守り続けてきた農家にとって、1年に1回きりのコメ作りである。産地によって、あるいは地形や土の成分、水質、水温によって、同じ地域や品種でも場所によってコメの味は千差万別で、「○○さんの田んぼのコメ」と話題にされるほど同質のものなどない。「大規模化してスマート農業へ」がまるで理想のように持て囃されるものの、国内のほとんどの中山間地、生産者は零細であり、平野のない山間では小さな棚田等をこまめに管理し、水を引き、そのために水路を維持してみながコメ作りに励んできた。こうした生産者の労力のおかげで主食のコメはあたりまえのようにまかなわれてきたのだ。「時給10円」ともいわれる見合わぬ農家の低収入のもとで――。子どもの頃、ご飯茶碗に一粒でも米粒を残したら、婆ちゃんから「目がつぶれるよ!」と叱られていたのは、コメを作ってくれた農家の皆さんに感謝しなさい! あたりまえじゃないんだよ教えであり、「いただきます」「ごちそうさまでした」と唱和するのもそのためである。令和のコメ騒動に遭遇して改めて「あたりまえじゃないんだよ!」「生産者あっての消費者なんだよ!」と突きつけられているような気すらする。

 さて、話は元に戻って江藤拓である。だいたい、自分で作ってもいないコメについて「売るほどある」とは何様なのだろうか というのが素朴な疑問である。苦労して作ってもいない者が、人様からもらったコメを売るという発想自体がまず驚きである。みんながコメが手に入らず困っている折に、コメを買ったことがない農林水産大臣がへらへらと薄笑いを浮かべて、自分だけは「もらったコメが売るほどある」と自慢し、要するに「私はなんにも困っていない」と下級国民との違いを披瀝しただけである。農林水産大臣の任務が国民全体の食料の心配をすることにあるのなら、即刻更迭すべき男といえる。もらったコメ=ただ飯を食っている人物には令和のコメ不足への切迫感はないのだろうし、農林水産大臣のポストはふさわしくない

 吉田充春
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●《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和をしっかりと願う歌と受け取っている」》!? 《…歌は、平和とはほど遠い》

2025年05月21日 00時00分24秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2025年04月30日[水])
civili-UNcontrol、コントロールを失っている自衛隊…《自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明》(長周新聞)、《日本軍との連続性を否定しようとしない自衛隊の姿勢と、戦前回帰をとがめない防衛省トップの認識》(琉球新報社説)。《日本軍との連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない》(琉球新報)。
 そんなに戦争したいものかね? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党や公明等、お維やコミに投票している皆さんは、自身の子や孫を戦場に送り、人殺しに行かせたいのね? 愛国な政治家の皆さんによって「我が軍」となってまで、自衛隊もそんなに戦場に行きたいのかね? あの敗戦はなんだったのか、平和主義や平和憲法は…?

 (デモクラシータイムス)《平和をつくるものはなにか、アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師の活動を振り返り9条を考えます。…軍隊で平和な暮らしは生み出せるのか人々がその地で豊かに暮らせるようにすることこそが大事ではないかと、ぼそぼそと語り丸腰でひょうひょうと生きる姿で中村さんは私たちに教えてくれたのではないでしょうか。「政府の仕事は二つあります一つは国民を飢えさせないこともう一つは絶対に戦争をしないこと」と言った菅原文太さんを思い出しました》。
 そして、城山三郎さん《平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命だ》、《戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない》、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》。

   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、
      平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
    (琉球新報)《防衛省・自衛隊の動きも気になる。沖縄の
     陸自第15旅団は公式ホームページに牛島満32軍司令官の
     辞世の句を載せ、問題視されている。今年1月には
     陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社を集団参拝した。日本軍との
     連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない

   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…
    (こちら特報部)《◆国民に尽くす公務員の仕事を
    《ただ、この回答は、3月の参院予算委員会で社民党の福島瑞穂氏が
     質問した際の、木原稔防衛相の回答とほぼ同じ。時にうつむき
     ながら、「私からは適切に進める以上の回答はできません」と話す
     担当者に、具志堅さんは「あなたを批判するためにやっている
     のではない。国家公務員は国民に尽くすのが仕事なら、
     どうかそれに立ち返ってください
」と語りかけた。
      また、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句
     「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦らなむ」を
     陸上自衛隊がウェブサイトに掲載し続けている問題絡み、
     具志堅さんは「抗議の返歌」を琉歌で綴(つづ)り、会場で詠み上げた。
     「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」》
    《◆「沖縄を枯れさせたのは誰なのか」
    《「牛島司令官は、沖縄の住民は枯れ果ててしまうけども天皇の
     国家が春を迎える時に再びよみがえるだろうと詠んだでも、
     枯れさせたのは誰なのか」と具志堅さんは問うた。「沖縄の住民は
     日本軍の戦争が滅ぼし、遺骨は土になっているそれを埋め立てに
     使うため海に捨てることを私は受け入れることができない」》

   『●《実際に南部地域から出土した遺骨も持参…肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ
      掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒り…》
    (長周新聞)【「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に
     沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す
     辺野古事業】


 2024年6月23日の長周新聞の記事の一部を、再度、引用します:

――――――――――――――――――――――――――――――
https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/30945

「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す辺野古事業
2024年6月23日

 ………………。

戦死者冒涜する防衛省 遺骨捨てるのが「適切」か

 具志堅氏は、那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の公式HPに、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句が掲載(現在は削除)されていることにもふれた。「牛島司令官の辞世の句が、今になって自衛隊によって世に出されたことは、自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明であり、県民としては意志表示をしなければならない。辞世の句は『秋待たで/枯れ行く島の/青草は/皇国の春に/甦(よみがえ)らなむ』というものだ。青草とは沖縄の住民を意味する。沖縄の住民は枯れ果ててしまっても、皇国(天皇の国家)が春を迎えるとき、ふたたび蘇るであろうという内容だ。だが、そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」とのべ、みずから琉歌(沖縄に伝わる歌謡)の形式で編んだ返歌を詠み上げた。

 「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ 枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」

 「沖縄の住民は日本軍の戦争が滅ぼした。戦没者遺骨は土になっているという意味だ。その遺骨はどんどん土になっており、今度はその土を海に捨てようとしている。私たちはこれを受け入れるわけにはいかない。そのなかには沖縄に送られた本土出身の若い日本兵たちの遺骨も入っている。沖縄だけの問題ではないのだ。南部の土砂を埋め立てに使う計画は、全国のご遺族、国民のためにも撤回してもらいたい」と語気を強め、誠意ある回答が示されない場合、20日から23日にかけて沖縄現地で抗議のハンガーストライキをおこなうことを宣言した。

 この要請に対して防衛省は、「沖縄県では、先の大戦において県民を巻き込んだ凄惨な地上戦がおこなわれ、軍民あわせて20万人もの尊い生命が失われた。特に本島南部一帯では、多くの住民の方々が犠牲になったものと認識している。そのうえで、今後新たに発注する工事の埋立土砂の調達先については決まっていないが、このような歴史のある沖縄において、御遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識しており、こうしたことも踏まえながら、適切に事業を進めていく考えだ」との一文を読み上げて回答とした。

 「適切とは具体的にどういうことなのか?」「沖縄戦の犠牲の重さを認識し、遺骨の問題を真摯に受け止めるといいながら、その遺骨を含む南部の土砂を埋め立てに使うことは適切といえるのか?」「土砂の調達先から南部を外すという検討はされたのか?」という質問に対しても、防衛省は「調達先はまだ決まっていない」「歴史を踏まえたうえで適切に進める」と判をついたような回答をくり返した。

 ………………。
――――――――――――――――――――――――――――――

 《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」》!? 辺野古破壊について、《中谷元・防衛相が…参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場の全面返還が実現していないことについて「もっと沖縄県が努力をしていただければ、もっと早く…」》に続く、アホすぎる《あってはならない発言》《信じがたい認識》。
 琉球新報の【<社説>辞世の句「平和」発言 文民統制は機能するのか】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4169077.html)によると、《シビリアン・コントロール文民統制)を揺るがす、あってはならない発言だ。日本軍第32軍で沖縄戦を指揮した牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は自衛隊第15旅団のホームページへの掲載を問題視しないどころか、「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」という信じがたい認識を言ってのけた》。

   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
    「東京新聞のコラム【私説・論説室から】シビリアンの戦争』…。
     《安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に
     道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は
     歴史の教訓だ。シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を
     阻むと信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない》…
       「積極的平和主義」なアベ様というciviliUNcontrolCivilian uncontrol
     主権在民どころか、俺様なアベ様は違憲な閣議決定で壊憲する始末、
     それを許す国会、自公投票者。この国はunder controlでもないし、
     out of controlなアベ様に目茶目茶にされている」

   『●「これは相当に見つけにくかろう」…というか、
      真に《不存在》な無い物(国民の信用)は見つけようがない
    「いま、正にコレ ⇒ 《しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない
     私たち有権者が声を上げなければ、シビリアンは時として有権者を
     だましてでも、暴走し始める。「こんなはずじゃなかった」と
     後悔してからでは遅い。(豊田洋一)》。
       日刊ゲンダイの記事【文民が影の主犯だろう 破廉恥政権が
     被害者ヅラの驚愕】…では、《それは、われわれ国民の側のセリフだ
     と言いたくなる。「非常に驚きと同時に怒りを禁じ得ない」――。5日、
     稲田元防衛相はイラク日報問題について、こう言って防衛省を批判してみせた》」

   『●壊憲への暴走: シビリアンが暴走し、アベ様の「我が軍」も
                既に暴走を始めているようだ…戦慄を覚える
    《文民統制軍事組織が主権者代表の統制に従うのは民主主義国家の
     基本原理ですが、それを危うくしかねない動きも目立ちます。
     日本国憲法の危機です》
    「自民党の政治家の劣化・腐敗ぶりが激し過ぎる。その悪臭・腐臭は、
     アベ様信者、自公支持者には届かぬものか…。
     そして、civili-UNcontrol状態。「この国はunder controlでもないし、
     out of controlなアベ様に目茶目茶にされている」」

   『●《「背広を着た関東軍」ほどおそろしいものはない》(半田滋さん)
                 …アベ様や自民党《シビリアンの暴走》
   『●直ぐに辺野古破壊の中止を! 《最悪の場合、埋め立てた
     盛り土が崩れ、護岸が崩壊する恐れ…安全な施工は保証できない》
   『●高江破壊…アベ様らによる《沖縄で、座り込み住民らの強制排除は、
               辺野古の新基地建設現場などでも続いている》

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4169077.html

<社説>辞世の句「平和」発言 文民統制は機能するのか
2025年04月20日 04:00

 シビリアン・コントロール文民統制)を揺るがす、あってはならない発言だ。

 日本軍第32軍で沖縄戦を指揮した牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は自衛隊第15旅団のホームページへの掲載を問題視しないどころか、「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」という信じがたい認識を言ってのけた。

 戦前の軍部の暴走に対する反省から生まれた文民統制を厳格に運用し、自衛隊は日本軍とは別の組織として民主的に運営されているというのが政府の立場ではなかったか。現職の防衛相から日本軍の司令官の言動を美化・称揚する認識が飛び出したことは、文民統制の機能不全と言うべき危うい事態だ。中谷氏の防衛相としての適性が問われる。

 1945年4月1日に本島中部西海岸から上陸した米軍が那覇に向け進軍を続ける中、牛島司令官は5月に首里の司令部壕を放棄し、摩文仁への撤退を決めた。本土決戦の時間稼ぎのため、沖縄戦を長引かせる持久戦を続けた。

 司令部の移動に伴って日米の戦闘は本島南部に拡大し、多くの住民を地上戦に巻き込むことになった住民は米軍の無差別攻撃にさらされるだけでなく、敗残兵となった日本兵による殺害や壕の追い出しの犠牲となった。

 6月22日(23日説もあり)に自決した牛島司令官は、「秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦(よみがえ)らなむ」の句を詠んだ。沖縄は草木残らず焼け野原となっても天皇の国である日本の勝利する時を信じて待つという歌は、平和とはほど遠い軍民共生共死を住民に強い、沖縄戦の地獄を拡大させた責任者としての罪の意識は見当たらない

 第32軍の南部撤退がなければ組織的戦闘はもっと早く終わっていた。牛島司令官は自決を前に「最後迄敢闘し悠久の大義に生くべし」と最後の命令を出していた。投降を許さないことで、残存将兵による斬り込み攻撃や山中でのゲリラ戦がその後も続いた。

 45年2月の時点で、元首相の近衛文麿昭和天皇に「敗戦はもはや必至」と上奏し、戦争終結を進言していた。だが、天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと、話はなかなか難しい」と拒んだ。進言を聞き入れていれば沖縄戦も原爆投下も回避できた

 天皇も軍部も第32軍も国民を守るために戦争を止めるという意思など持たず、むやみに犠牲を拡大させた

 皇国史観そのものの句に「平和」を結びつける倒錯した発言を許せば、戦後の民主主義や歴史認識はゆがめられる。「軍隊は住民を守らないという沖縄戦の実相は覆い隠され、沖縄を再び要塞(ようさい)化して国防の盾とするのに都合のよい状況を招くだろう。

 日本軍との連続性を否定しようとしない自衛隊の姿勢と、戦前回帰をとがめない防衛省トップの認識を見過ごすわけにいかない。
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●軍事費倍増して軍事国家になり下がるというトンチンカンな国…ニッポンの《有事》は少子化であり、食料と農業を守ることが安全保障である

2025年03月02日 00時00分22秒 | Weblog

[『俺たちはどう生きるか』(大竹まこと著) 《みんなが協力し、かばいあい、ヨタヨタと時間が過ぎた》(https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/special/otake/)↑]


(2025年02月10日[月])
軍事費倍増して軍事国家になり下がるというトンチンカンな国・ニッポン…ニッポンの《有事》は少子化浜田敬子さん)であり、《食料と農業を守ることが安全保障》(鈴木宣弘さん)である。

   『●軍事費倍増して軍事国家となり下がり、やたらに戦争したがる一方で、
     増税し、社会保障費を削りまくり、そんなにも狭量なニッポンにしたいのかね?

 すいません、ブログからの引用、ご容赦ください。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/「季刊 目取真俊」40回】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/1e217cdbfe72b80593a45105d45a2843)によると、《〈自衛官の採用と少子化戦闘員確保に苦慮軍事より子育てに予算を〉という見出しで掲載されたものです。…》《愚の骨頂 これは自衛隊だけの問題ではない。海上保安庁や警察も同じ問題を抱えることになる。いくら国の安全、防衛力強化を叫んでも、少子化の進行はそれを足元から崩していく。エマニュエル・トッドが言うように、日本にとっての危機は中国ではなく、人口動態なのである》。

 軍事費倍増して軍事国家となり下がり、やたらに戦争したがる一方で、増税し、社会保障費を削りまくり、そんなにも狭量なニッポンにしたいのかね? 農業・畜産もズタズタじゃないか…。
 アベ様の政権下、3歳児が万引き。当時、アベ様のニッポン、とんでもなく病んでいないか?、と思ったものだが、今も変わらぬ病み具合だと思う。「子供の貧困」、「子どもの6人に1人はシングル家庭です。とくに母子家庭の半分の家庭は貧困ラインの下だと言われています」(前川喜平さん)、「…労働者としての諸々の権利は後退させられ、今日のような貧困社会がもたらされたのだろう。そのしわ寄せがご飯をまともに食べられない子どもたちの増大につながり、6人に1人の子どもたちの貧困、つまり親の貧困に収斂(れん)されているように思えてならない」(狙撃兵)…このような報道が出始めたのもその頃だ。「6人に1人の子どもたちの貧困」って、言葉を失う状況。そして、少子化。子供をつくりたい社会と思えるだろうか? 少子化の折、徴兵制でも布いて…食料と農業を守らないニッポン『乳牛をしぼればしぼるほど赤字になる。まったく希望が持てない』…《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね? 自衛隊員もまともに集まらず、経済的なものも含めた徴兵制。子どもや若者に赤紙が送り届けられるような、経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制の世、そんな悍ましい世にしていて本当に良いのですか? 
 ズブズブ壺壺ヅボヅボな自民党・公お維コミの直接的・間接的支持者の皆さん、いい加減に目覚めて下さい。彼や彼女らに投票したツケ、投票に行かなかったツケ、易々とウソ吐きやデマゴーグ、ヘイト吐きに騙されたツケが、この国・ニッポンの凋落です。《戦争などできない国…「戦争などやるもんじゃないの一言に尽きる》《戦争に向いてない国》《柳沢協二氏「日本は…食料やエネルギーなどを全て自給できず、海外とつながらなければ生きていけない。…戦争を得意とする国ではない」》。台湾有事を煽って、ニッポンに何のメリットがあるのか? ニッポンの《有事》は少子化浜田敬子さん)。なのに、軍事費倍増って、バカなのか? これは、農業や酪農にも言えること。鈴木宣弘さんの農畜産業への危機意識、なぜにカルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党、お維コミの直接的・間接的支持者の皆さんには伝わらないのか…。鈴木宣弘さん《食料と農業を守ることが安全保障》。

   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
      「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●未来に投資しない国: 「そういうせりふは、
      ハコモノではなく、子どもたちのために言ってほしいものだ」
   『●そもそも、子どもたちのためにこそ 
       「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?
   『●沖縄県「子どもを育てている県内世帯の
     3分の1以上が貧困」…アベ様らは「思いやる」先を間違ている
   『●自公選挙公約「子育て…」…その結果、
      「日本の子供の貧困は「途上国並み」と断じられたのに等しい」
   『●アベ様参院選公約「子育て…」:
     「3歳児、おなかすいて盗んだ」…アベ様のニッポン、病んでいないか?
    【3歳児、おなかすいて盗んだ 両親は借金背負い不在】
     (アサヒコム)《万引きで補導されたのは3歳の保育園児だった
     …ほぼ子どもだけでアパートで暮らしていた
     …空腹を満たすため万引きした》

   『●食料と農業を守らないニッポン『乳牛をしぼればしぼるほど赤字になる。
     まったく希望が持てない』…《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね?
    (文化放送)【大竹まこと「日本の食料自給率は38%しかない」
      防衛費が増えても”兵糧攻め”されれば……

   『●問題解決はとっても簡単だと思いますよ、軍事費倍増を止めればよいのです。
     その分の税金を子供たちのため、教育のため、市民のために使えばよいだけ
   『●《誰もが豊かに生きていける社会にたどり着くまでに…未来はそのように
      して変化を恐れずに、その時代を生きている人間が作っていくもの…》
   『●カネがない? 軍事費倍増を止めよ! 《突きつけられているのは、食料、
     種、肥料、飼料などを海外に過度に依存していては国民の命を守れない…現実》
    (長周新聞)【世界で最初に飢えるのは日本――食の安全保障を
     どう守るか」 東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授・
     鈴木宣弘氏が下関市で講演】《鶏卵の国産率は97%というが、
     エサが止まれば自給率は12%。ヒナが止まれば今でもほぼ0%だ。
     それも含めて日本の食料自給率を計算し直す必要がある。現在の
     食料自給率は38%ぐらいといっているが、
     肥料や種の話は入っていない。さらに化学肥料原料の調達が
     できなければ収量が半分になる。実質自給率はそれだけで22%だ
     さらに野菜の種の9割が輸入であることを考慮すれば
     実質自給率は9・2%。おそるべき数字だ》

   『●軍事費倍増して軍事国家となり下がり、やたらに戦争したがる一方で、
     増税し、社会保障費を削りまくり、そんなにも狭量なニッポンにしたいのかね?

 生活保護の不正受給なんて極々僅かなのに、同じ《税金の支給》に関わる犯罪には緩々で、ズブズブ壺壺ヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党議員らは何の罪にも問われず、一方で、生活保護をバッシング。「さもしい」議員ら、それを支持する「さもしい」支持者ら。なんでこんなにニッポンは「さもしく」なったのかね。

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https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/1e217cdbfe72b80593a45105d45a2843

海鳴りの島から
沖縄・ヤンバルより…目取真俊
「季刊 目取真俊」40回
2025-02-09 10:08:44

 以下の文章は2025年1月21日付琉球新報に「季刊 目取真俊」40回として、〈自衛官の採用と少子化戦闘員確保に苦慮軍事より子育てに予算を〉という見出しで掲載されたものです。



 数年前から2025年問題が話題になってきた。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療・介護など社会保障費の増大、労働力不足、空き家の増加など多方面で問題が発生するというものだ。

 いよいよその年を迎えたのだが、問題をさらに深刻にしているのが、少子化に歯止めがかからないことだ。敗戦後、第一次ベビーブームが起こり、1947年には出生数が267万人余となる。さらに翌48年には268万人余、49年には269万人余に達する。それに対し2024年の出生数は70万人を切ることが確実となっている。日本の出生数はピーク時の4分の1程度になろうとしているのだ。

 自民党・公明党政権は少子化対策を強調してきたが、実際の効果は挙げていない。日本の出生数が100万人を維持していたのは2015年が最後であり、それからわずか9年で30万人以上減少ているのである。自民党に政治献金をする大企業の利益を優先し、非正規雇用を拡大してきたため貧困層が増大した。その結果がこれである。


 7割満たず

 少子化によって各産業分野では人手不足が深刻化している。あまり話題にならないが、自衛隊においても例外ではない。防衛省・自衛隊のホームページによれば、2024年3月31日時点での自衛隊の定員は24万7154人。現員は22万3511人で充足率は90・4%となっている。

 10パーセント程度の定員割れを起こしているが、階級別の充足率の内訳をみると次のようになる。

 幹部(将官・佐官・尉官) 92・6%
 准尉           96・7%
 曹(曹長・1~3曹)   98・2%
 士(士長・1~2士)   67・8%

 将官や佐官などの幹部クラスと准尉、曹(旧日本軍の下士官)の充足率が高いので、全体的に9割に達している。だが、実際に戦場で戦う若い士(旧日本軍の兵)の充足率は67・8%で7割に満たないのである。

 少子化による人手不足の中、若い士の確保に自衛隊は苦慮している。

 防衛省・自衛隊のホームページに「人的基盤の抜本的強化に関する検討委員会の概要」が載っている。そこで2023年度の自衛官の採用数を確認できるが、陸上自衛隊に限ってみると次のような数字になっている。

【一般曹候補生】
 陸上自衛隊
  計画数  4,200人
  採用人数 2、532人
  対計画比 60%

【自衛官候補生】
 陸上自衛隊
  計画数  7,030人
  採用人数 1,897人
  対計画比 27%

 この数字を見ると、少子化の進行が自衛隊に与えている影響の大きさが分かる。自衛隊全体では計画数(募集)に対し採用人数の対計画比は51%となっている。報道によればこの数字は過去最低で、2022年度は66%であったから、それより15%も低下している。


 危険性

 先にふれたように実際に戦場で戦闘を担うのは、曹や士の自衛官が大半である。それが陸上自衛隊においては一般曹候補生で募集の60%、士となる自衛官候補生では募集の27%しか採用できていないのである。現在の士の充足率67・8%は、今後さらに低下する可能性がある。

 景気が良くなれば民間企業の採用が増加する。どの産業分野でも人手不足が深刻化するなか、自衛官の採用も競合となる。国家公務員とはいえ、自衛官の定年は佐官級の幹部で57~56歳、尉官級と曹は56~54歳である。民間企業に比べればかなり早い

 政府・防衛省は自衛官の定年年齢引き上げを打ち出しているが、せいぜい1歳加える程度だ。年金の支給開始が65歳となり、今後は70歳まで引き上げられる可能性もある。自衛隊は組織的に再雇用に取り組んでいるが、若い世代の目にはどう映るだろうか。

 ロシアのウクライナ侵略やイスラエルによるパレスチナ侵攻など、悲惨な戦場の映像をメディアやインターネットで目にする。自衛隊と米軍の一体化が進み、海外派兵で戦場に行く危険性が高まれば、募集はさらに困難となるだろう。

 現在の自衛官の中には、3・11などの災害派遣で被災者のために活動する自衛隊を見て、募集に応じた人も多いのだ。実際に戦場に出て、人を殺す覚悟を持てるのか


 愚の骨頂

 これは自衛隊だけの問題ではない。海上保安庁や警察も同じ問題を抱えることになる。いくら国の安全、防衛力強化を叫んでも、少子化の進行はそれを足元から崩していく。エマニュエル・トッドが言うように、日本にとっての危機は中国ではなく人口動態なのである

 いま日本が取り組むべきは、軍事強化に予算を拡大するのではなく出産・育児や教育への予算を大幅に拡大し、新たな産業を創出するための研究開発予算を増やすことだ。中国が台湾を攻撃できないのは、TSMCなどの半導体産業があることも大きな理由であり、武器を持つだけが能ではない

 辺野古の新基地建設など愚の骨頂である。滑走路が短く、輸送機が運用できない新基地は、普天間基地の代替施設にはなり得ない。那覇空港の米軍使用を認めなければ、新基地ができても普天間基地は返還されないその予算を教育に回す方がはるかに社会のためだ
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●畠山理仁さん《そうした人たちが悪意ある不確かな情報の波にのみ込まれないためにも、既存メディアは選挙期間中も確かな情報発信を続ける必要がある》

2025年01月22日 00時00分20秒 | Weblog

[↑ ※「私たち親子ではなく記者仲間です/「日本中学生新聞」川中だいじ✕「NÒ選挙,NO LIFE畠山理仁」(週刊金曜日 1458号、2024年2月2日)]


晴れ (2025年01月05日[日])
2024年の選挙を振り返る、畠山理仁さんによる、日刊ゲンダイの5つのシリーズ記事【岐路に立つSNSと選挙制度】。

   『●『記者会見ゲリラ戦記』読了
   『●畠山理仁さん《沖縄県民は民主主義の手続きに則って民意を示し続けて
      いる…愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》
   『●ニッポンの国会の惨状、キシダメ政権のデタラメ乱発…そんな悲惨な
     さ中、かすかなかすかな希望は ⇨《世界的なミュニシパリズムの潮流…》
   『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払って
       いるのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》
   『●ドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』〝主演〟の畠山理仁さん
          《…半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》
   『●《兵庫県知事選に見た選挙の根本的な問題 「自由競争ができる選挙には
     なってない」…畠山理仁氏》《馬鹿にするのではなく…まずは考えた方がいい》

 【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【つばさの党騒動】他候補を追い回しYouTubeで連日生配信 「報道の自粛」を逆手に取った現場荒らし】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365334)によると、《マスメディアは選挙が始まると、過度に「公平性」を意識して情報発信が少なくなる。そこに不満を持つ有権者の関心を逆手に取った形だ。そうした人たちが悪意ある不確かな情報の波にのみ込まれないためにも、既存メディアは選挙期間中も確かな情報発信を続ける必要がある》。

 水島朝穂さん《ポピュリズム的傾向が加速化していく兆候》。
 【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【石丸伸二現象】東京都知事選での「切り抜き動画」は既存メディアに匹敵する影響力を示した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365417)によると、《石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の人口はわずか2万6000人。しかも、石丸氏は1期目の途中で市長を辞しての都知事選初挑戦。選挙前の知名度は低かった。ところが選挙戦が進むにつれ、ネット上では石丸氏の言動を紹介する「切り抜き動画」が爆発的に拡散された。その結果、石丸氏の街頭演説には多くの人が集まり、実際の得票数で蓮舫氏をあっさり抜き去った》。

 「どうかしている人」ときたら…。
 【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【東京都知事選】56人が立候補…N党のジャックでポスター掲示板はカオスと化した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365482)によると、《7月7日に執行された東京都知事選挙には都知事選史上最多となる56人が立候補した。筆者はもちろん今回も56人全員を取材した。この都知事選では東京都選挙管理委員会が設置した公営ポスター掲示板が大きな問題となった。都選管はポスター枠を48人分しか用意しておらず、ポスターを張れない候補者が出たからだ》。

 カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の誰が首相になっても変化なし、政権交代しかない。
 【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【明暗分けた衆院総選挙】赤旗スクープに裏金自民は頭を抱え、ネット巧者政党は議席増】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365549)によると、《石破氏は総裁選の期間中、「国民の皆さんに十分な情報を提供してご判断をいただく」「解散権はきわめて厳格に行使しなければならない」と発言していたが、総裁就任後はすぐに前言を翻して解散総選挙に打って出た》。

 お維案件な兵庫県知事やN党の「どうかしている人」ら《デマゴーグに易々とだまされて
 【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【兵庫県知事選】恐ろしいまでの熱狂は「政治離れ」の放置が生み出した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365619)によると、《選挙期間中、斎藤氏を応援する立場でのユーチューブ動画やSNSでの発信量は他候補を圧倒していた。候補者の一人である立花孝志氏(政治団体「NHKから国民を守る党」党首)が実質的に斎藤氏を応援する立場で脱法的な2馬力選挙を行ったことも斎藤氏の勢いに拍車をかけた。その結果、投票率は前回の41.1%から55.65%へと大幅アップ。》

   『●#パワハラ体質 #恫喝体質 #デマ体質 なお維に何故に投票、何故に
     支持できるのか…?  大阪から遠く離れた我が街にもお維が浸食…
   『●【吉村洋文知事の3つの大言壮語/今西憲之】《予算は膨張に膨張》
     《阪神・オリックスの優勝に便乗するも》《空飛ぶクルマもトーンダウン》
   『●斎藤元彦兵庫県知事、新たなお維案件…ホイッスル・ブロワー《組織の
       不正をただす告発者が、守られる環境》が全く実現されていない悲劇
   『●《情報提供がもっぱら公益的な目的であり、なおかつ重大な違法行為を摘発
      する目的である場合に限り、公務員は公務員法の守秘義務が免除され…》
   『●お維案件…斎藤元彦兵庫県知事《被害者ヅラまで…疑惑を隠すために元局長を
      処分するという公益通報者保護法違反をはじめ、斎藤知事の責任の重さ…》
   『●斎藤元彦兵庫県知事というお維案件…《「優勝パレード」問題…信用金庫
     への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った》
   『●《10月の衆院選の投票率は53.85%と全体でも5割台、18、19歳の投票率
      (小選挙区)に至っては速報値で43.06%とさらに低い》(鈴木穣さん)
   『●2人の職員を自死させた斎藤元彦氏によく投票できますね、お維案件「優勝
      パレード」問題の責任者をよく支持できますね…案の定、手のひら返し…
   『●(リテラ)《斎藤知事は2022年11月7日に開催された政府主催の全国知事会
       を欠席…。ちなみに…斎藤知事は「西播磨地域づくり懇話会」に出席》
   『●なぜ、今、削除する必要があるの? 斎藤元彦知事「法に抵触することは
     していない」と仰ってる訳で、「誇れ」ばいいのにね、よほど疚しいのかね?
   『●デマや《フェイクで選挙が盗まれ》た! お維案件な兵庫県知事やN党の
    「どうかしている人」ら《デマゴーグに騙されるな!》(デモクラシータイムス)
   『●《兵庫県知事選に見た選挙の根本的な問題 「自由競争ができる選挙には
     なってない」…畠山理仁氏》《馬鹿にするのではなく…まずは考えた方がいい》
   『●《盗まれ》た選挙を取り戻せるかの岐路…村上総務相《SNSでの虚偽情報の
      投稿や他候補の当選を目的とした選挙運動が公職選挙法違反になり得る》
   『●神戸地検と兵庫県警、「斎藤劇場」の幕引きは許されない…二人の兵庫県職員
      を死に追い込んだ問題、《斎藤元彦知事の買収、折田楓社長の被買収》事件
   『●もう怒りしかない…2人の職員を自死させた斎藤元彦氏に投票した人々、
     N党の「どうかしている人」を支持・支援した人達、何も感じないのか…

 そして、案の定、悲劇が繰り返されたもう怒りしかない…2人の職員を自死させた斎藤元彦氏に投票した人々、N党の「どうかしている人」を支持・支援した人達、何も感じないのか…

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365334

畠山理仁 フリーランスライター
1973年、愛知県生まれ。各地の選挙現場を訪れ、面白さを伝える「選挙漫遊」の提唱者。著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞。「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。


畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【つばさの党騒動】他候補を追い回しYouTubeで連日生配信 「報道の自粛」を逆手に取った現場荒らし
公開日:2024/12/24 06:00 更新日:2024/12/24 06:00

     (逮捕は選挙終了後(「つばさの党」代表の黒川敦彦氏)/
      (C)日刊ゲンダイ)

 2013年にインターネットを使った選挙運動が解禁されてから11年。今年は「選挙におけるSNSの影響力」が決定的になった一年だった。

 これまでもネット上における候補者の情報発信や有権者による選挙運動は行われてきた。しかし、今年ほどSNSが実際の選挙戦に大きな影を落としたことはない。

 4月に行われた衆議院議員東京15区補欠選挙(定数1)では、政治団体・つばさの党による他陣営への「選挙妨害」が大問題となった。同党の幹事長である根本良輔候補が黒川敦彦代表らとともに他候補の街頭演説会場に現れ、「公開質問」と称して大音量のマイクで他候補を追いかけ回したからだ。

 その様子は「朝からカーチェイス」などの刺激的なタイトルがつけられ、同党のユーチューブチャンネルで連日生配信された。現在までに16万回以上視聴されたライブも複数ある。

 筆者は現地で取材をしていたが、各陣営はつばさの党からの襲撃を避けるため、同党のユーチューブライブをチェック。同党の動向を見て演説場所を変更したり、予定を非公開にしたりするなどの対応に追われていた。

 一方、つばさの党は生配信のコメント欄やSNSを通じて他陣営の活動情報をリアルタイムで提供するよう呼びかけた。同党は視聴者からもたらされる情報をもとに他候補の演説場所へと急行し、「突撃の意味を持つネットスラング)」を繰り返した。

 まるでネットとリアルが融合した鬼ごっこ。選挙の現場が現在進行形で荒らされていく様子は、SNSの速報性がもろ刃の剣であることを世間に強く印象づけた。


■「既存メディアの不信感」が背景に

 つばさの党のメンバーや支援者たちに共通していたのは「既存メディアへの不信感」だ。同党は「メディアの追及が足りない」と叫び、各候補の政策だけでなく、過去の不倫問題や応援弁士の学歴詐称疑惑などを追及したのである。

 もっとも大きな問題は、つばさの党の暴走を選挙期間中に止められなかったことだ。根本氏、黒川氏ら同党関係者3人が公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の容疑で逮捕されたのは、選挙終了後の5月17日だった。

 マスメディアは選挙が始まると、過度に「公平性」を意識して情報発信が少なくなる。そこに不満を持つ有権者の関心を逆手に取った形だ。そうした人たちが悪意ある不確かな情報の波にのみ込まれないためにも、既存メディアは選挙期間中も確かな情報発信を続ける必要がある
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365417

畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【石丸伸二現象】東京都知事選での「切り抜き動画」は既存メディアに匹敵する影響力を示した
公開日:2024/12/25 06:00 更新日:2024/12/25 06:00

     (「続きはウェブで」/(撮影)筆者)

 7月7日に執行された東京都知事選挙では現職の小池百合子氏が圧勝して3選を決めた。その一方で大きな注目を集めたのが前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)だ。

 当初は小池氏と蓮舫氏の争いになるとみられていたが、フタを開けると石丸氏が165万票以上を獲得。蓮舫氏を抜いて2位に大躍進したのだ。

 石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の人口はわずか2万6000人。しかも、石丸氏は1期目の途中で市長を辞しての都知事選初挑戦。選挙前の知名度は低かった。

 ところが選挙戦が進むにつれ、ネット上では石丸氏の言動を紹介する「切り抜き動画」が爆発的に拡散された。その結果、石丸氏の街頭演説には多くの人が集まり、実際の得票数で蓮舫氏をあっさり抜き去った。

 この石丸人気を支えたのが、ネットユーザーによる「切り抜き動画」だ。切り抜きとは、ユーチューブなどで公開された動画から印象的なシーンをカットし、字幕や効果音をつけて短く再編集する行為である。


■ボランティア参加女性の「政治的初恋」に

 この動画は一度しか放送されないテレビとは違い、好きな時間に何度でも再生できる。しかも、類似の動画が次々におすすめされる仕組みだから接触機会が増える。再生回数の多い動画はユーザーの収益にも結びつくため、新たな動画が再生産される。この循環が石丸人気を爆発させ、「石丸現象」と呼ばれるほど大きなうねりになった。

 石丸氏の演説が従来の政治家像とかけ離れていたことも特徴だった。「東京を動かそう」というフワッとした主張で絶叫はしない。具体的な政策は街頭でほとんど語られず、石丸氏は「続きはウェブで」と言い放った

 その一方、旧来の権威を攻撃する言葉は力強い。だから切り抜きやすい。石丸氏の選挙戦にボランティアとして参加していた女性(71)は筆者にこう語った。

「今まで政治に興味はなかったが、ユーチューブで石丸さんの動画を見て驚いた。彼は古い政治家に対して、私たちが言いたかったことを忖度せずに言ってくれる」

 彼女が選挙に関わるのはこれが初めて。「政治的初恋ですね」と言うとうれしそうに笑った。

 石丸氏は聴衆を「仲間」と呼び、演説の最後にはこう呼びかけた。

「スマホに入っているLINE。上から下まで、友だちに(動画を)送りつけてあげましょう!」

 今回の都知事選は「切り抜き動画」がマスメディアに匹敵する影響力を示した選挙だった。 (つづく)
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365482

畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【東京都知事選】56人が立候補…N党のジャックでポスター掲示板はカオスと化した
公開日:2024/12/26 06:00 更新日:2024/12/26 06:00

 7月7日に執行された東京都知事選挙には都知事選史上最多となる56人が立候補した。筆者はもちろん今回も56人全員を取材した。

 この都知事選では東京都選挙管理委員会が設置した公営ポスター掲示板が大きな問題となった。都選管はポスター枠を48人分しか用意しておらず、ポスターを張れない候補者が出たからだ。

 困った都選管は49番目以降の候補者に薄いクリアファイルを配布。候補者が自力で掲示板の枠を拡張してポスターを張らせる対応を取った。

 49番目の候補者となったホカリジン氏は「自分はポスターを作らないから問題ない」とまったく意に介さなかった。

 しかし、50番目の候補者となった小林弘氏は事前に業者にポスターを発注。掲示板に張ることも含めて依頼していたため大誤算となった。

 用意されたポスター掲示場は全部で1万4000カ所以上ある。その一つ一つに手作業でポスター枠を拡張することになるため「通常の料金ではできない」と業者に言われてしまったのだ。


■選挙の公平性にも疑義

 選挙の公平性を考えれば、届け出順で差が出てしまうのは大問題だ。小林氏は当初、「逆に目立っていい」と言っていたが、選挙後には都選管に対して選挙無効の異議を申し立てた。

 同時に選挙費用2000万円の損害賠償を求めて提訴した。他候補も都選管に対して類似の訴訟を提起した。

 もう一つ問題になったのが、政治団体NHKから国民を守る党(以下、N党)による「掲示板ジャック」だ。N党は公認候補19人と関連候補5人の計24人を擁立してポスター枠を確保。この枠にポスターを張る権利を同党に寄付した人に譲渡したため事実上の販売と問題視された。

 N党の掲示板ジャックは来年夏に行われる参院選で国政政党になるための前宣伝という位置付けだ。N党候補のポスターが張られるはずの枠には選挙とは全く関係がない風俗店などのポスターが張られた。また、N党以外にも「ほぼ全裸の女性」のポスターを張って大問題となり、張り直しに追われる候補者も出た。

 今回、N党関係候補24人が収めた供託金の総額は7200万円。一方、ポスターを張る権利のために同党に寄付された金額は約550万円(約1000カ所)。N党の収支は完全なる赤字だ

 もし、掲示板ジャックがビジネスとして成立していたら、同様の手口が繰り返された可能性がある有権者の良識がなんとか示された形だ。 (つづく)
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365549

畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【明暗分けた衆院総選挙】赤旗スクープに裏金自民は頭を抱え、ネット巧者政党は議席増
公開日:2024/12/27 06:00 更新日:2024/12/27 06:00

     (敗戦の弁(丸川珠代下村博文両氏)/(C)日刊ゲンダイ)

 10月27日に投開票が行われた衆議院議員総選挙は「裏金で始まり裏金で終わる」選挙だった。

 この総選挙に先立って行われた自民党総裁選では、石破茂氏が高市早苗氏との決選投票の末、悲願の初当選を果たした。

 石破氏は総裁選の期間中、「国民の皆さんに十分な情報を提供してご判断をいただく」「解散権はきわめて厳格に行使しなければならない」と発言していたが、総裁就任後はすぐに前言を翻して解散総選挙に打って出た

 ここで問題になったのが「裏金議員」の公認・非公認だ。党執行部は裏金議員のうち12人を非公認として幕引きを図ったが、逆風は止まらなかった。

 そんな自民党にとって大打撃となったのは、選挙中の10月23日に「しんぶん赤旗」が放ったスクープだ

 自民党本部は公認候補だけでなく、「非公認」候補が代表を務める支部にも政党助成金2000万円を振り込んでいた。この事実が判明すると、自民党内からも疑問の声が上がった。

 筆者が取材した自民党新人候補は「スジが通らない」「普通の感覚では考えられない」と驚いていた。新人候補のサポートにあたった地方議員たちも頭を抱えていた。

 この赤旗のスクープが決定打となり、自民党は改選前の247議席から191議席へと大きく減らした

 裏金候補のうち当選できたのは、萩生田光一氏、西村康稔氏、無所属の世耕弘成氏ら18人。下村博文氏、丸川珠代氏ら28人は落選した。一方、改選前の98議席から148議席へと大きく勢力を伸ばしたのが野党第1党の立憲民主党だ。しかし、冷静に分析すると、比例での得票数は前回総選挙から7万票程度しか増えていない。

 この選挙で大躍進したのは「手取りを増やす」とのキャッチフレーズが若年層に支持された国民民主党だ。同党はSNSを活用して注目度を上げた結果、7議席から28議席へと大躍進した。


■来夏参院選で真価問われる

 れいわ新選組は地道な活動が実を結び、3議席から9議席へと伸ばした。参政党日本保守党も比例を中心に3議席を獲得。日本保守党は比例での得票率が2%を上回ったことで国政政党となった。いずれもネットをうまく活用した政党である。

 そんな中、以前は野党第1党を狙う勢いを見せていた日本維新の会は6議席減で退潮傾向。236人の候補者を擁立した日本共産党も10から8へと議席を減らした

 ネットでの注目度が選挙結果に大きな影響を与える時代になった。各党の真価が問われるのは来夏の参議院選挙である。  =つづく
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365619

畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【兵庫県知事選】恐ろしいまでの熱狂は「政治離れ」の放置が生み出した
公開日:2024/12/28 06:00 更新日:2024/12/28 06:00

 11月17日に執行された兵庫県知事選挙は、SNSが選挙結果に大きな影響を与えた選挙だった。

 選挙前の9月、現職の斎藤元彦氏はパワハラ疑惑などの「告発文書問題」をめぐって窮地に立たされていた。県議86人から全会一致での不信任を突きつけられたからだ。

 失職後の斎藤氏は、出直し選挙前に行われた世論調査でも圧倒的劣勢だった。ところがSNSを起点に応援団を爆発的に増やし、劇的な逆転勝利を収める結果となった。

 選挙期間中、斎藤氏を応援する立場でのユーチューブ動画やSNSでの発信量は他候補を圧倒していた。候補者の一人である立花孝志氏(政治団体「NHKから国民を守る党」党首)が実質的に斎藤氏を応援する立場で脱法的な2馬力選挙を行ったことも斎藤氏の勢いに拍車をかけた

 その結果、投票率は前回の41.1%から55.65%へと大幅アップ。筆者は序盤、中盤、終盤の3回現地入りしたが、斎藤氏を囲む聴衆は最終的に1000人を超えた。ネット上の盛り上がりが街中にも飛び火し、実際の得票に結びついたのだ。

 既存メディアは選挙が始まると、公平性を意識して情報発信が少なくなる。そこに物足りなさを感じた老若男女がSNSの海にこぎ出していた。

 驚いたのは、今まで選挙に無関心だった人たちが予想以上に多かったことだ。つまり、「政治的初恋」の渦中にいる人たちによる「SNS大航海時代」が到来していた。

 誰もが発信できるSNSには、真偽不明な噂話を含めて刺激的な情報があふれている。デマ情報も拡散される。既存メディアを疑い、ネットを情報源とする人たちが「斎藤さんは悪くないという真実」を見つけるまでに時間はかからなかった。


■既存メディアの敗北

 選挙は候補者が試されると同時に有権者も試される機会である。恐ろしいまでの熱狂は「パワハラ疑惑」「県民局長の自殺」「全会一致での不信任」という論点や事実をあっさりのみ込むうねりとなった。これは「政治離れ」を放置してきた既存マスコミや既存政治勢力の敗北でもある

 知事選が終わり、斎藤知事の2期目はスタートした。しかし、12月16日には斎藤氏とPR会社社長に対する公選法違反容疑での告発状が神戸地検と県警に受理された。

     (ネットを情報源に「斎藤元彦さんは悪くない」/(C)日刊ゲンダイ)

 12月20日には、次点だった稲村和美氏(元尼崎市長)の後援会が容疑者不詳のまま偽計業務妨害と公選法違反(虚偽事項公表など)の疑いで県警に提出した告訴・告発状も受理された。選挙後も火種はくすぶっている。

 「SNS大後悔時代」が来るかも知れない。 (おわり)
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●東京新聞【こちら特報部/「海に眠るダイヤモンド」がスルーした軍艦島もう一つの過酷 「働きます」と言うまで殴られた朝鮮人労働者】

2025年01月21日 00時00分13秒 | Weblog

(2025年01月05日[日])
上野英信さん『追われゆく坑夫たち』には、《Yさん…「…」と鉄棒をさすりながら勤労係が言いました。こうして私は海のなかの恐ろしい監獄島――三菱端島炭鉱で働くことになりました》。

   『●《内閣官房は文化審議会とは別の有識者会議を設けて「明治日本の
     産業革命遺産を推薦する」と…。最後は官邸主導の政治決断となり…》
   『●軍艦島を始めとする「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に
     …ユネスコでの日本側のアノ「約束」から履行してみては如何だろうか?
   『●〝宿題〟も提出せずに、佐渡島金山を持ち出す…《「約束破りな上、
     二枚舌を使う」という国際社会からの信頼を失墜させる自殺行為》…
    「佐渡金山、その前に。軍艦島について、ユネスコでの日本側のアノ
     「約束」はどうなったの…? まずは、アノ「約束」から履行して
     みては如何だろうか? ニッポンに対して、2021年7月、
     《ユネスコが、守られていないと批判する決議を採択》したわけ
     ですが、その後、どうなったのですか? (リテラ)《こんな
     不誠実な態度、下劣な二枚舌を使えば、国際社会は呆れ返り、
     すでにガタ落ちしている信頼はさらに失墜し、相手にされないのは
     目に見えている》《「約束破りな上、二枚舌を使うという
     国際社会からの信頼を失墜させる自殺行為にほかならず、日本が
     歴史修正主義による“ならず者国家”だと印象づけるだけの、
     愚行以外の何ものでもない。世界遺産登録をめぐって「歴史戦」
     などというネトウヨ用語が飛び交う状況こそが異常なのだ》
     …あぁ、情けなく、恥ずかしいニッポン。」

   『●まだ〝宿題〟をやってなかったのか…。国際的な信用を落とす一方だ…
     《自国の歴史観だけに拘泥すれば国際的な理解は得られまい》(東京新聞)
   『●記憶の継承…《植民地支配下…企画展「『強制連行』『強制労働』の否定に
     抗う…」…「歴史がなかったことにならないように、学び伝えていきたい」》

 『アンナチュラル』などを担当した野木亜紀子さん脚本ということで、期待して見たし、期待に違わなかった。戦後を描くものであり、《スルー》されることは仕方のない側面も…。
 西田直晃太田理英子両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/「海に眠るダイヤモンド」がスルーした軍艦島もう一つの過酷 「働きます」と言うまで殴られた朝鮮人労働者】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/375477)によると、《長崎市の端島(はしま、通称・軍艦島)が「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産に登録されて来年で10年。今年はテレビドラマの舞台にもなり、かつての過酷な炭鉱労働や廃虚化に伴う保全が注目されたが、戦時動員された朝鮮人労働者の存在は伝わっていない。日本が朝鮮を植民地としていた時代、端島の朝鮮人たちはどう暮らしていたのか。知られざる歴史の断片を追った。(西田直晃太田理英子)》。
 アノ「約束」はどこまで履行されたのだろうか?

   『●TBS「ドラマ部門が勇気ある行動を起こした
      ということなのかもしれない」…その「放送された意義」
    「リテラ…【石原さとみ主演『アンナチュラル』で山口敬之氏の
     準強姦疑惑を想起させるシーン…詩織さんへのバッシング批判も】」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/375477

こちら特報部
「海に眠るダイヤモンド」がスルーした軍艦島もう一つの過酷 「働きます」と言うまで殴られた朝鮮人労働者
2024年12月24日 06時00分

 長崎市の端島(はしま、通称・軍艦島)が「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産に登録されて来年で10年。今年はテレビドラマの舞台にもなり、かつての過酷な炭鉱労働や廃虚化に伴う保全が注目されたが、戦時動員された朝鮮人労働者の存在は伝わっていない。日本が朝鮮を植民地としていた時代、端島の朝鮮人たちはどう暮らしていたのか。知られざる歴史の断片を追った。(西田直晃太田理英子


◆来島者増加、「最近は若者が目立つ」

 長崎港から南西に約18.5キロの海上に浮かぶ端島。東京ドーム1.3個分の人工島に最盛期は5300人が暮らし、1974年の閉山まで最高級の炭を産出していた。2015年には端島を含む8カ所が「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された。

     (長崎市の端島(通称・軍艦島)の全景)

 長崎市世界遺産室によると、11月末時点の年間来島者が1万9000人に達し、すでに昨年1年間の数字を上回ったという。「年を追うごとに認知度が高まり、特に最近は若者が目立っている」と担当者。10月から島を舞台にしたドラマが始まり、遺構の保存に焦点を当てた特集も展開された。

 一方、炭鉱で働く朝鮮人の存在が注目される機会はあまりない。NPO法人長崎人権平和資料館の新海智広さん(68)は「日本人労働者に比べ、敗戦までに強制動員された朝鮮人は非常に劣悪な労働・生活環境に置かれていたその伝承が全く不十分だ」と声を落とす。


◆集団での連行開始後、より劣悪に

 長崎駅近くにある資料館は1995年に開館。市民団体「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」の戦後の調査をもとに、朝鮮人被爆者や強制労働の実態、日本のアジアに対する加害行為に関する資料を展示し、敗戦時に500〜800人の朝鮮人がいたとされる端島の内情も紹介している。

     (長崎市の端島(通称・軍艦島)に残る建物)

 朝鮮人労働者はどんな扱いを受けたのか。新海さんによると、1910年の韓国併合以降、1939年の日本政府の労務動員計画策定以降という2つの時代区分で、どちらの時期に日本に来たかで大きく異なる。

 新海さんは「植民地化しており、日本人よりも劣位に置かれた点では同じ」と前置きし、「日本語を学んだり、炭鉱労働者としての技量を高めたりする時間があった前者と比べ、集団で連行された後者は過酷な労働を強いられた。住まいについても『極度に日当たりが悪く、湿気の多い低層に追いやられ、みじめな状況だった』と戦後に回想した日本人男性がいる」と説明する。


◆「仕事を休もうものならリンチが」

 展示資料には、14歳で朝鮮半島から徴用され、炭鉱労働に従事した徐正雨(ソジョンウ)さん(故人)の証言もある。

 「朝鮮人は、1人1畳にも満たない部屋に7、8人一緒でした。到着の翌日から働かされました。日本刀をさげた者、さげない者があれこれと命令しました」

 「下痢をして、激しく衰弱しました。それでも仕事を休もうものなら、リンチを受けました。どんなにきつくても『はい、働きに行きます』と言うまで殴られました


◆戦後も経営が続いていた「遊郭」

     (長崎市の平和祈念像)

 資料館によると、長崎県では被爆した朝鮮人も約2万人と推計され、徐さんも島外に出た後に長崎市内で被爆した。理事長の崎山昇さん(66)は「海外の人々は戦前の日本をよく知っている。しかし、日本の特に若い世代は、日本は戦争の被害者という認識を持つ一方、加害者としての意識が希薄だアジアの人々との信頼関係を築くため、植民地化や戦時の加害行為の事実を伝えたい」と資料館の意義を語る。

 端島には、さらに知られざる歴史がある。戦時中に炭鉱労働者らを相手とする性的施設で働いていた朝鮮人女性たちの存在だ。長崎県で三菱が経営していた端島、高島、崎戸の各炭鉱周辺には、飲食店……
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●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?

2025年01月10日 00時00分02秒 | Weblog

[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑]


(2024年12月24日[火])
控訴断念なのに、畝本直美検事総長談話「…被告人が犯人であることの立証は可能であり…」? (袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》。今回、畝本氏の手下の手下の…手下に謝罪させる。ご自身は謝罪に行かないつもり? 畝本直美検事総長が直接謝罪に行きべきだし、「袴田さんを犯人視することない」と仰るべきなのでは。それにしても、「人の人生」を何だと思っているのだろうか? 袴田巖さんやひで子さんの人生を滅茶滅茶にしておいて、アノ言い草。福岡事件飯塚事件のように死刑執行されていたら…と思うと怖ろしい。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!
   『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
     しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●西村カリンさん《これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、
       巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で…違法な行為を検証して下さい》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
   『●検察は控訴せず、無罪が確定…自白の強要や証拠の捏造など、袴田冤罪事件
     の被害者、袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間の残酷な日々に報いるには?
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●控訴断念、畝本直美検事総長談話…(袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)
      《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》

 東京新聞の記事【袴田巌さんに静岡地検の山田英夫検事正が謝罪 検察トップの「承服できない」発言には「判決を受け入れた以上…」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/369858)によると、《1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)であった一家4人強盗殺人事件で、袴田巌さん(88)の再審無罪判決が確定したことを受け、静岡地検の山田英夫検事正が27日、浜松市内の袴田さん宅を訪れ、「相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況となり、検察としても大変申し訳なく思っています」と謝罪した》。

 本間久志記者による、アサヒコムの記事【「袴田さんを犯人視することない」 静岡地検の検事正が直接謝罪】(https://www.asahi.com/articles/ASSCW1R4WSCWUTIL00QM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《検察が再審無罪への控訴を断念した際に「(判決は)承服できない」などと発表した検察トップの畝本直美検事総長の談話をめぐっては、「袴田さんを犯人視することもない」と語った。ただ、証拠捏造(ねつぞう)を認定した判決に「矛盾や誤りがある」とした部分については触れなかった》。

 《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》…会見でも開いて、畝本直美検事総長はなぜそう言わないの?
 本間久志・青田秀樹両記者による、アサヒコムの記事【静岡地検検事正が直接謝罪】(https://www.asahi.com/articles/ASSCW4FXJSCWUTPB00DM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《「(袴田さんが)相当、長期間にわたり法的な地位が不安定となり、つらい日々を過ごすことになった」。会見の冒頭、山田検事正は今回の謝罪の趣旨を説明した。続いて、検察側の控訴断念の際に出された検事総長談話について袴田さんを犯人視しているわけではないと釈明した。検察側が無罪判決を受け入れ、控訴をしていない点が、袴田さんを犯人とはみていないことを示していると繰り返し強調した》。

 《1966年に静岡県のみそ製造会社専務一家4人が殺害された事件》である…。《敗戦後の一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄という警部補がいた。幸浦事件二俣事件小島事件島田事件など…後にすべて逆転無罪が確定》、《拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、静岡県警に伝統として受け継がれていた》(長周新聞)…。

   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》

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https://www.asahi.com/articles/ASSCW1R4WSCWUTIL00QM.html?iref=pc_ss_date_article

「袴田さんを犯人視することない」 静岡地検の検事正が直接謝罪
本間久志 2024年11月27日 14時56分

     (袴田巌さん(右から2人目)と姉の秀子さん(右)に
      頭を下げる静岡地検の山田英夫検事正(手前)
      =2024年11月27日午前11時19分、代表撮影)

 1966年に静岡県のみそ製造会社専務一家4人が殺害された事件で、強盗殺人罪などで死刑確定後に再審(裁判のやり直し)で無罪になった袴田巌さん(88)と姉の秀子さん(91)に対し、静岡地検の山田英夫検事正が27日、謝罪した。

 浜松市の2人の自宅であった面会は約15分。袴田事件弁護団の事務局長・小川秀世弁護士が立ち会った。

   検察内にいまも根強い「不満」とは ➙
   【特集】 巌より  袴田さん 獄中からの手紙 ➙

 山田検事正は面会で、再審開始の可否を審理する裁判などを通じ、袴田さんが長期間にわたり法的地位が不安定になった点について「言葉にできないようなつらいお気持ちで過ごされたことを大変申し訳なく思っており、伝えに参りました」と述べた。

 検察が再審無罪への控訴を断念した際に「(判決は)承服できない」などと発表した検察トップの畝本直美検事総長の談話をめぐっては、「袴田さんを犯人視することもない」と語った。

 ただ、証拠捏造(ねつぞう)を認定した判決に「矛盾や誤りがある」とした部分については触れなかった。

 秀子さんは「検察にどうのこうの言うつもりはございません。私も巌も運命だと思っております。無罪が確定し今は大変喜んでおります」と答えた。

 袴田さんらに対しては、静岡県警トップの本部長が先月21日、「逮捕から無罪確定までの58年間の長きにわたり、言葉では言い尽くせないほどのご心労、ご負担をおかけし申し訳ありません」と謝罪している。(本間久志)
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https://www.asahi.com/articles/ASSCW4FXJSCWUTPB00DM.html?iref=pc_ss_date_article

静岡地検検事正が直接謝罪
本間久志 青田秀樹 2024年11月28日 10時00分

     (静岡地検検事正の袴田巌さんへの謝罪に同席し、
      記者団の取材に応じる弁護団の小川秀世弁護士
      =2024年11月27日午前11時57分、
      浜松市中央区、青田秀樹撮影)

 58年前に静岡県旧清水市(静岡市清水区)で起きた一家4人殺害事件で、無罪が確定した袴田巌さん(88)と姉の秀子さん(91)が27日、静岡地検の山田英夫検事正から浜松市の自宅で直接、謝罪を受けた。謝罪後、山田検事正は同市内で記者会見し、「袴田さんを犯人視していない」と説明したものの、判決で認定された証拠の捏造(ねつぞう)については「承服できない」とした。

 「(袴田さんが)相当、長期間にわたり法的な地位が不安定となり、つらい日々を過ごすことになった」。会見の冒頭、山田検事正は今回の謝罪の趣旨を説明した。続いて、検察側の控訴断念の際に出された検事総長談話について袴田さんを犯人視しているわけではないと釈明した。

 検察側が無罪判決を受け入れ、控訴をしていない点が、袴田さんを犯人とはみていないことを示していると繰り返し強調した。

 一方で静岡地裁の無罪判決が認定した証拠の捏造については判決の捏造認定はおかしい。承服しがたいと改めて証拠の捏造は否定する考えを示した。

 「私は、巌は無実だから無罪になると思っていたの、最初から。だからびくともしなかった。せっかくおいでいただいたから、ご苦労様でしたと申し上げた」

 弟の袴田巌さん(88)と一緒に静岡地検の山田検事正に面会した姉の秀子さん(91)はこう話した。謝罪については「誠意は感じましたよ」。巌さんには「今日は検察庁の偉い人が謝りに来てくれるよ」と伝えておいた。「理解して話を聞いていたようだった」という。

 同席した小川秀世弁護士も「謝罪に来られたことには一定の誠意を感じた」と語った。組織のトップとしての行動だとの印象を持ったという。

 「袴田さんを犯人視することはない」との山田検事正のこの日の発言と、検事総長の談話との整合性について質問した。検事正は「(総長は)私と同じ気持ちだ」などと話したという。しかし、小川弁護士は「私はそうは理解できていない」との認識を示し、改めて談話について検察側に問うたり、撤回を求めたりする考えだ。

 県警本部長に続いて地検検事正の謝罪を受けた巌さんについては、「納得、満足、落ち着いたような表情を見せた」と説明した。(本間久志 青田秀樹)

     ◇

 山田検事正の記者会見での主なやりとりは次の通り。


 ――本日、謝罪に至った経緯は。

 「5月の結審まで対立する当事者という関係だった。直接謝罪することでお二人の気持ちに波風を立ててしまうのではないか、思い出させてしまうのではないかと内部で慎重に検討した。最終的に謝罪する話になり、私が直接することになった」


 ――検事総長談話に控訴して上級審の判断を仰ぐべきとの表現があり、犯人視という批判が出ている。

 「一審判決の内容に論理的に考えて、証拠に照らしてもおかしい点がある。おかしいところ明らかにした。あくまでも判決内容について問題と考える


 ――「犯人視していない」という発言と総長談話は矛盾しているのではないか。

 「ご批判は承知しているが、それは誤解だ。判決内容に不服がある。無罪判決を受け入れることは談話でも述べている」


 ――長く時間がかかったことに検察も無関係ではないとのことだが、抗告も含むのか。

 「それだけに限らない。全般。立証方法も含めて結果として長くなってしまった」


 ――証拠の捏造(ねつぞう)認定についてのスタンスは。

 判決の捏造認定はおかしい承服しがたい


 ――当時の検察官調書が判決で非人道的と指摘されている。これについて謝罪はしないのか。

 「今回の謝罪の対象には入っていない」………
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●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないようにするために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》

2025年01月07日 00時00分09秒 | Weblog

(20241213[])
冤罪で死刑執行されてしまった「福岡事件西武雄さん《無実の罪の吾が身に涙のにじむのである》《叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど》。

   『●『冤罪File(2010年3月号)』読了
     「2008年10月28日、無実を訴えながら死刑執行された
      久間三千年(くまみちとし)さんに対する「殺人問題」、
      取り返しのつかない、その手遅れな再審にも重大な影響」
     「池添徳明氏「コラム/「福岡事件」題材に裁判員裁判劇/
      関東学院大生ら無罪評決」(pp.68-69)。博多駅近く。
      一審段階で戦後初めて死刑判決が言い渡された事件。
      射殺を認めた石井氏は1975年に恩赦で無期懲役に減刑、その後、
      仮釈放。西武雄さんは「一貫して容疑を否認し無罪を主張したが、
      石井さんに恩赦減刑の決定が伝えられた同じ日に、
      死刑が執行された」。熊本県玉名市の生命山シュバイツァー寺
      古川龍樹代表」

   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
    「…など職業裁判官の怠慢の例は
     数え上げたらきりがありません。ましてや、福岡事件西武雄さん
     飯塚事件久間三千年さんといった無罪な人を死刑・私刑にして
     しまった可能性(控え目に表現しています)さえあります。村木厚子さん
     や志布志事件の裁判結果などは極々稀な例です」

   『●東電OL殺人事件元被告マイナリさん、冤罪15年間への償いはできるのか?
     「▼〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉の一句を思い出す。
      無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ」

   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
    (『ドキュメント九州』)【その月が割れるまで ~福岡事件・再審請求
     の行方~】(テレビ熊本TKU)《警察は計画的強盗殺人事件として
     捜査し、取引の手付金を手にしていた西武雄さん(当時32)を主犯、
     2人を撃った石井健治郎さん(当時30)を実行犯、5人の男を
     共犯として逮捕した。西さんは関与を否定し…。…石井さんは
     西さんを含め冤罪を主張し、2005年5月に福岡高等裁判所に
     6度目の再審請求をした。日本の裁判史上初めての死刑執行後の
     再審請求である。しかし、石井さんは去年11月に死亡。この
     西さんと石井さんの名誉回復のため、
     『叫びたし寒満月の割れるほど』という西さんが獄中で
     詠んだ句を合い言葉に》

 神戸金史報道局解説委員長による、RKBオンラインの記事【「私は無実だ」えん罪を訴えるも死刑に処せられた男性「福岡事件」50回忌】(https://rkb.jp/contents/202406/189677/)、《1. 「福岡事件」とは》《2. 神道・仏教・キリスト教が集う50回忌》《3. 「無実の罪の我が身に、涙のにじむ」》《4. 父から引き継いだ思い》。

 飯塚事件久間三千年さんは、最早、自分の口で無罪を訴えることも出来ない、冤罪なのに死刑にしてしまったから…。同様に、《「飯塚事件」より45年も前の1947年》、(これも福岡…)《「福岡事件」で冤罪を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん》…〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉、《無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》(天声人語)そうだ。《西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を…主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。…「現場にいなかった」と訴える西さん》…。《日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求》。最早、関係者も亡くなり、再審請求も出来ない。

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https://rkb.jp/contents/202406/189677/

「私は無実だ」えん罪を訴えるも死刑に処せられた男性「福岡事件」50回忌
2024/06/19 11:10
神戸金史 報道局解説委員長


目次

1. 「福岡事件」とは
2. 神道・仏教・キリスト教が集う50回忌
3. 「無実の罪の我が身に、涙のにじむ」
4. 父から引き継いだ思い


  radiko podcastで聴く


死刑が執行されてしまったのに、えん罪の可能性がある。そんな問題をはらむ事件が、福岡には「飯塚事件」のほかにもう一つある。死刑執行から数えて50回忌を迎えた「福岡事件」だ。RKB神戸金史解説委員長が6月18日に出演したRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で、元死刑囚の法要のもようを伝えた。


「福岡事件」とは

先日(4月30日)この番組で「飯塚事件」についてお伝えしました。1992年、福岡県飯塚市の小学1年生の女の子2人が殺害され、実行犯とされた男性が死刑に処せられた事件です。「えん罪だ」と主張する遺族が裁判のやり直し=再審を求めていました。死刑が執行された事件で再審が認められていれば、史上初めてのことでしたが、6月5日に棄却されました(遺族は抗告)。


   女児を殺したのは本当に死刑囚だった? 映画『正義の行方』の“真実”
   https://news.radiko.jp/article/station/RKB/106888/


実は同じような事件があります。「飯塚事件」より45年も前の1947年、終戦直後に福岡市で起きた「福岡事件」です。

今から77年前の敗戦直後の混乱の中、現在の福岡市博多区堅粕で、軍服のヤミ取引の最中に、中国人と日本人の商人2人が射殺され、現金が持ち去られました。警察は強盗殺人事件と断定して捜査し、西武雄さん(32)らを逮捕しました。

西さんは、取引の手付金として現金を持ち帰ったことは認めた一方、事件とは無関係だと全面否認しました。被害者2人を射殺した30歳の男性も逮捕されていますが「抗争相手と誤って撃ってしまった」と、強盗目的であることは否定しました。しかし2人は、強盗殺人罪で死刑が確定しました。

     (祭壇に飾られた西武雄さんの写真)

2人を射殺した男性が、恩赦で無期懲役に減刑されたのが1975年6月17日。罪を認めていなかった西さんには恩赦が認められず、同じ日に死刑が執行されました。獄中28、えん罪を信じて支援してきた方もたくさんいた事件です。


神道・仏教・キリスト教が集う50回忌

それから49年が経った今年6月15日、西武雄さんの50回忌の法要が「生命山シュバイツァー寺」(熊本県玉名市立願寺)で開かれました。ノーベル平和賞を受賞したシュバイツァー医師の遺髪を本尊としている寺院です。

先代の住職、古川泰龍さんが西さんのえん罪を信じて、再審を開くため全国を奔走してきた経緯があります。仏教のお寺で開かれた50回忌ですが、神道・仏教・キリスト教の3宗派でそれぞれの弔いが行われました。

     (カトリック、大本など50回忌の参列者)

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大本:(かしわ手)謹みかしこみ、かしこみ申す。福岡事件に関わる無実の罪にて、福岡刑務所に…
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 まず、神道の宗派・大本(おおもと)教です。「大本」は死刑廃止運動を続けています。


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神父:わたしを、あなたの平和の道具として、お使いください。

 

(讃美歌)♪主は われらの 牧者
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 キリスト教の讃美歌と祈りに続いて、最後は仏教です。


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(鉦に続いて読経)仏説 阿弥陀経…

僧侶・古川龍衍さん: 顧みれば、西武雄さんは無実を訴えながらも、獄中28年の苦吟の果てに処刑されし方なり。西さんのえん罪を晴らさんとする積年の悲願、道半ばなれど、確かに受け継がれ、今に至る。このような悲劇が二度と繰り返されぬよう、その実現に尽力せんことを誓う。

叫びたし寒満月の割れるほど

西武雄さんの魂の叫び、時空を超えて、世界に響き渡らんことを。
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     (寺の前に掲示された西さんの句「叫びたし寒万月の割れるほど」)

 こうして3宗派の祈りが捧げられました。「叫びたし寒満月の割れるほど」は、獄中で西武雄さんが読んだ句です。西さんは死刑確定後も、仏の絵を描き、写経を続け、無実を訴え続けました


■「無実の罪の我が身に、涙のにじむ」

 再審請求を続けてきた古川泰龍さんの「生命山シュバイツァー寺」は今、息子の龍樹さんが住職を務めています。50回忌に当たり、龍樹さんは西武雄さんが書き残した日記を読み上げました。


     (西さんが書いた仏画を紹介する古川龍樹さん)

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(西武雄さんが1961年に書いた獄中句日記より)

無実の罪の吾が身に涙のにじむのであるこの生ける屍と耐えることの苦痛は誰がしろう。ある人はいう、それは宿業なりと。しかし宿業なりというだけでこの苦悩をはかり越えることは不可能であろう。

一日のうちで一時間だけ獄庭に出て日光に立てるうれしさ。しかし、しみじみと思うのである。冤罪で十四年、生きがたい人生であることに号泣したい思いである

自殺を何度考えたことか――自殺したあとで冤罪の晴れてくれればいいが、これさいわいとして闇から闇に扱われるのがおちだろうと思うと、死ねない。

俺は生きながらの仏鬼となって自らを見守りたいと思う。誰も信ずる必要はない。私は私を信じているしそれだけが安らぎである。口先の、ていさいのいい慰めや励みなどは悲しみが深い。念仏のみである。
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■父から引き継いだ思い

ヤミ商人2人を射殺した男性は89年に仮釈放された後、涙ながらに、死刑が執行されてしまった西さんはその場には一切いなかった」と訴え、先代・古川泰龍さんとともに再審を求め続けましたが、2009年までに事件の関係者は全員が亡くなり、再審請求は終了しました。今、えん罪を晴らす術は失われている状態です。

戦後まもなくの混乱期に起きた事件でした。被害者の1人は中国人ですが、当時の日本は敗戦国で占領下にあり、被害者は戦勝国・中国の国民なんです。そういうこともあって、裁判では戦勝国への忖度が働いたのではないかと、えん罪を訴えてきた人たちは主張していました。

古川龍樹さんは、人生をかけてずっと運動を続けてきた父・泰龍さんの言葉を紹介しました。


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古川龍樹さん: えん罪で、身に覚えのないような破廉恥罪の強盗殺人の濡れ衣を着せられて死刑になるという不幸、つらさ、悲しさがあるだろうか、「こういう不幸はもう私だけでやめにしてほしい」と西さんが言っていたことは耳の底に残っている、と。

古川龍樹さん: こんな無残な死に方をさせていいものか。国家公権力によって力の弱い者が蹂躙(じゅうりん)されることが許されていいのか。そういう世の中そういう日本に生きていることが、私は情けない感じがする。15年間も努力してついに通らなかったけれども、このままではやっぱり済まされない、という気持ちがあった、という風に最後に父が話しています。「このままでは済まされない」という言葉は、私の耳にも残っています。

古川龍樹さん: 「まだ何でやるんですか」「福岡事件て何の意味があるんですか」と言われるんですね。西さんのこの無念をもっと世の中に問いたい、知ってもらいたい。前はやっぱり司法に対しての戦いのような気もしていたけど、これはそうじゃない。西さんのことを知ってもらうことは、社会に対する問いかけとして考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思っています。
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 多くの警察官、検察官が真剣に事件を捜査して「真実を明らかにしたい」と思っていることは間違いありませんが、時に誤りもあるかもしれません。だから死刑制度そのものに対する疑問や問題点もあるわけです起きてはいけないことが起こらないようにするために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる、ということをお伝えしたいと思って取材しました。
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●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》

2024年12月14日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑]


(2024年10月30日[水])
《敗戦後の一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄という警部補がいた。幸浦事件二俣事件小島事件島田事件など…後にすべて逆転無罪が確定》。《拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、静岡県警に伝統として受け継がれていた》(長周新聞)。デモクラシータイムスでも、『戦後一時期の静岡県の特異性』、「・静岡県警は冤罪のデパート」、「・一人の警部の存在 紅林麻雄 最後は警視」…この全ての事件はひっくり返っていく。〝殺しの神様〟〝拷問王〟…。

     ウィキペディア: 「紅林麻雄

 講談社ビジネスには、工藤隆雄氏による記事【静岡県警が生んだ《昭和の拷問王》の呪縛に終止符か…再審判決「袴田事件」が突き付けた冤罪大国・日本の「司法のいい加減さ」】(https://gendai.media/articles/-/137974?page=1&imp=0)が出ている。《そうなると、冤罪大国・日本司法のいい加減さ」がさらけ出され、国民から警察、検察、裁判所は信頼を一層なくすことだろう。この袴田事件は突如として起きた冤罪と思う人もいるかも知れないが、そうではない日本の司法には昔から冤罪体質があり、それが起こしたといってもよい。中でも袴田事件が起きた静岡県内では戦後に次のような冤罪事件が起きていた。…これらの事件の背後には後に「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄(1908~1963)という静岡県警の刑事がいた。例えば二俣事件。静岡の片田舎で一家4人が何者かに惨殺された事件だが、地元の二俣署では犯人が中々捕まえられなかった。そこへ名刑事と呼び声高い紅林が派遣され捜査をした。紅林は証拠もないのに地元の少年を犯人だと決め付け逮捕し、部下に少年がボロ雑巾のようになるまで拷問させ、嘘の自白をさせた。それを知った二俣署の山崎巡査が少年にはアリバイがあり犯人ではないと批判する。すると、紅林は「少年がアリバイのために時計の針をずらして工作した」と言いがかりをつけて、少年を犯人に仕立て上げた。そればかりか批判した山崎巡査を捜査から除外し、精神異常者であると医師に診断させ、警察も辞めさせた。…そんなことばかりして「手柄」を上げていったのである。そんな紅林の姦計を知ってか知らでか警察上層部や検察が紅林は優秀な刑事だとし表彰した。それが在職中に351回もあったというから常軌を逸している。…その後、二俣事件など一連の裁判が行われ、次々と死刑判決が無罪判決に転じると、さすがの警察上層部も不信を抱かざるをえなくなり、紅林を訊問した。それに対し、紅林は「私は間違っていない国の治安のために家族の幸せも顧みずに働いたこの私のどこが悪いのか」と自己弁護をしたという。しかし、結局紅林は警察を退職した。その後、家で酒浸りになると体を壊し、昭和38年に55歳の若さで脳出血により死去した。これを機に静岡県警での冤罪体質は是正されると誰しもが思ったのではないか》…? その後に起きたのが袴田冤罪事件
 記事はさらに続く、《■日本の司法は発展途上国並み》《現在、日本では「北稜クリニック事件」「日野町事件」「大崎事件」などのように牢獄から冤罪を訴えている人たちはまだまだたくさんいる。流れ作業のように判決が済んだからそれで終わりと刑務所、拘置所に放り込んでおくのではなく、無実を訴える者には納得するまで裁判を開き意見を聞いてやるべきだろう。そうでなければ、無実の人たちを司法殺人で闇に葬ることになる。そうならないためにも警察、検察、裁判所にはより一層の慎重さを望むと共に、市民の我々も司法の動向を見据える必要がある。具体的には証拠開示の制度化再審開始に関する検察の抗告禁止などの法改正である。それらが確立しなければいつまた静岡だけでなく、自分の身の回りでも冤罪事件が起きないとも限らないからだ》。

 《兵八の「正義」を押しつぶした警察・検察、さらには捜査側に寄った裁判所の不当な判決は、昭和から平成へと続き、真実や人権よりもメンツを重んじて自己検証を拒絶する姿勢は、令和の時代にも地続きのように受け継がれている》…畝本直美検事総長や鹿児島県警大川原化工機でっち上げ事件を起こした公安警察などを見ても、重要な指摘だ。
 秦融氏による、(2023/7/22(土))Yahoo!ニュースの記事【「拷問」を告発した警察官の夫は逮捕され、異常者扱い――105歳が語る「冤罪」の長い苦しみ #昭和98年】(https://news.yahoo.co.jp/articles/63b0122819afac666d15c428f0be5a5548e72d36)、《1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」は、戦後最大の冤罪の一つと言われ、死刑判決が確定していた袴田巌さん(87)のやり直し裁判が近く静岡地裁で始まる。死刑確定事件の再審では戦後5例目だが、この事件の前にはいくつもの冤罪事件が同じ静岡県で起きていることをご存じだろうか。その一つ、「二俣事件」では、拷問によって無実の少年に一家4人惨殺を“自白”させたばかりか、拷問の事実を告発した刑事を偽証罪で逮捕した揚げ句、精神疾患に仕立て上げるという警察・検察の報復があった。家族もろとも偏見の目にさらされた刑事の妻・山崎まさは今も存命だ。今月27日、106歳になるまさは「当時の苦しみは言葉にできない」と涙ながらに振り返った。(文・写真:秦融/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部/文中敬称略)》。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
    「長周新聞の【書評/『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』
     著・青柳雄介】」
    《■根深い警察・検察の癒着と腐敗 著者は、杜撰(ずさん)な捜査
     確固たる証拠がないまま、拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる
     
一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、
     静岡県警に伝統として受け継がれていたとのべている。敗戦後の
     一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄
     という警部補がいた。幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件など、
     静岡県下で死刑や無期懲役が下された多くの事件を紅林は以上の
     ような手法で「解決」したが、後にすべて逆転無罪が確定している
     そうだ》

   『●検察は控訴せず、無罪が確定…自白の強要や証拠の捏造など、袴田冤罪事件
     の被害者、袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間の残酷な日々に報いるには?
    「この中に『戦後一時期の静岡県の特異性』というパネルが出てくる。
     「・静岡県警は冤罪のデパート」「・「二俣事件」「幸浦事件
     「島田事件」「児島事件」」「・一人の警部の存在 紅林麻雄 
     最後は警視」。後日、この全ての事件はひっくり返っていく
     〝殺しの神様〟〝拷問王〟…。」

   『●冤罪者の「死」を待つという残酷な国家の犯罪と、《正義の名の下に死刑
     執行》された飯塚事件…何の検証もすることなく、全く反省の無い警察や検察
    「例えば、《「名張毒ブドウ酒事件」(1961年) の奥西勝死刑囚》
     のように、冤罪者の「死」を待つという残酷な国家の犯罪と、
     《正義の名の下に死刑執行》された飯塚事件…袴田さん冤罪事件に
     ついて、全く反省の無い畝本直美検事総長に感じる恐怖。」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/63b0122819afac666d15c428f0be5a5548e72d36

「拷問」を告発した警察官の夫は逮捕され、異常者扱い――105歳が語る「冤罪」の長い苦しみ #昭和98年
2023/7/22(土) 17:07配信

1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」は、戦後最大の冤罪の一つと言われ、死刑判決が確定していた袴田巌さん(87)のやり直し裁判が近く静岡地裁で始まる。死刑確定事件の再審では戦後5例目だが、この事件の前にはいくつもの冤罪事件が同じ静岡県で起きていることをご存じだろうか。その一つ、「二俣事件」では、拷問によって無実の少年に一家4人惨殺を“自白”させたばかりか、拷問の事実を告発した刑事を偽証罪で逮捕した揚げ句、精神疾患に仕立て上げるという警察・検察の報復があった。家族もろとも偏見の目にさらされた刑事の妻・山崎まさは今も存命だ。今月27日、106歳になるまさは「当時の苦しみは言葉にできない」と涙ながらに振り返った。(文・写真:秦融/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部/文中敬称略)


■取り調べの拷問を告発した警察官

     (山崎まささん(左)と次女の天野功子さん)

まさが住む愛知県みよし市は、名古屋市と豊田市に挟まれた位置にある。市街地から少し離れた一軒家で呼び鈴を押すと、次女の天野功子(のりこ、76)が出迎えてくれた。

まさの夫であり、功子の父である山崎兵八(ひょうはち)は静岡県の警察官だった。

昭和の冤罪・二俣事件は1950年1月、同県二俣町(現・浜松市天竜区)で発生した。就寝中の夫妻が刃物で刺されて死亡、2歳の長女が首を絞められ、11カ月の次女が母親の下敷きになり窒息死した。事件後、近所に住む18歳の少年が強盗殺人罪などで起訴され、一審、二審で死刑判決。その後に逆転無罪となった。

兵八は、現職の警察官ながら警察組織を敵に回し、拷問による取り調べがあったと告発、少年の刑事裁判で証言台に立った人物だ。告発は審理の終盤。巡査だった兵八は読売新聞社と弁護人に宛てて手紙を書き、「(少年は)犯人ではない。新憲法下今なお人権を無視した拷問により罪をなすりつけられたものだ」「江口捜査課長と紅林主任は少年に会った時の第一印象で“彼は犯人だ”と判定、証拠集めの指令を発した」などと記した。

告発前、妻のまさは「そこまでしなくても」と夫の行動に反対だった。夫は「(少年が)自分の子どもだったらどうする?」と妻に問い、固い決意を伝えた。

当時を振り返るまさの受け答えは、とても100歳過ぎとは思えないほど明瞭だ。

「はい、そう言われました。『もしか、この子が私らの子どもだったらどうするかね?』と。間違いないです」

兵八は、弱い人や苦しんでいる人を放っておけない性格だったらしい。夫について、まさはこう語った。

「お父さんにはものすごく、そういうところがあった。きっと、生まれるときからそういう性格を授かってきたんだよね。私も、人を陥れるようなことは絶対にしたくないと思ってね。困っている人には、ねんごろ(親切)にしてね。人が難儀してると『ああ、かわいそうだなあ』って、すぐ思っちゃうんだよね」


■妻が語る“告発後”の苦悩

     (事件の舞台となった二俣警察署は数回の統廃合を経て、
      天竜警察署になった ©Google Earth)

しかし、告発は一直線には実を結ばなかった。

二俣警察署の捜査本部で捜査に関わっていた兵八は法廷で「拷問による自白と証言したにもかかわらず、一審の静岡地裁浜松支部は死刑判決を下す。それどころか、判決の日、兵八は偽証罪で逮捕された。

「正義」の代償は、それにとどまらず、家族もろとも路頭に迷わせる“仕打ち”へと進んでいく。

逮捕後、兵八は名古屋大学医学部の教授による精神鑑定で「妄想性痴呆症」と診断された。裁判では、証人出廷した警察署長が「変人」などと兵八の人格を否定。一審で少年に死刑判決が下ったことから「警察の捜査は正しかった」ということになり、判決に異を唱える兵八は異常者とされたのだ。

辞表を出すと、兵八は精神疾患という診断を理由に、運転免許証をはく奪された。警察を辞めた後は、家族を養うため、トラックの運転手になるつもりだったが、免許なしではそれもできず、他の仕事も簡単に見つからない。逮捕・投獄された兵八は世間の偏見の目にさらされた

当時10代だった長女・児玉澄子(故人)の手記によると、家族は耐え難い苦しみを味わうことになった

「父は職も地位も奪われて、仕事を探し、失敗し、書を読み、そして苦しみの多い日は母や私達に当たり散らした」「父母を助けなくては。新聞配達を始めた(のは)五年生の冬でした。学校を休んで早引きをして手伝った畑仕事」「冷たい近所の人たちの目、 幼い弟はいつもいじめられ泣いて帰ってきた。『ボクのおとうちゃんどうしてブタ箱にいるの?』 と…」「母の土方の荒れた手とあかぎれの足のひびわれ」(手記から)

苦難はさらに続く。

1961年3月には自宅が全焼した。報道では「火の不始末が原因」などと伝えられたが、当時中学生だった次女の功子は、火災の数日前、自宅の前で見知らぬ男から「山崎さんのお宅はここか」と尋ねられたことを覚えている。また、功子の弟は「火が出る前に半長靴の男が家から出ていくのを見た」と家族に話し、警察にも伝えた。ところが、警察では「半長靴の男」の目撃証言が、弟自身の火遊びをごまかすためだったのではないかと疑われてしまう。

当時を思い起こし、功子は言った。

「最後は、母の火の不始末にされてしまいました。弟に傷がつくよりはまし、ということで母が全てをかぶったんです……父は名誉を回復するため裁判に訴えることも考え、二俣事件の資料を集めていました。“放火”はその資料を灰にすることが目的だったとしか思えません」

火災の真相は今や確かめようもないが、兵八が裁判を起こせば、警察側は捜査の正当性を主張しただろう。兵八を「変人扱い」した者たちの「偽証」も問われかねない。そのようなタイミングで火災が起きたことは事実だった。


■「ようやく、ほっかむりが取れた」

     (山崎まささん(右)、天野功子さん)

二俣事件の上告審で最高裁は、死刑を言い渡した静岡地裁の原判決を破棄し、1958年1月に少年の無罪が確定した。

無罪への転機は、東京高裁が控訴を棄却(1951年9月)した後、らつ腕の弁護士、清瀬一郎(1884‐1967年)が弁護人に就いたことだった。清瀬は衆議院議長などを歴任した大物政治家。戦勝国による極東軍事裁判(東京裁判)では東条英機の弁護人を務めた。

清瀬の無罪主張を受け、最高裁は2年余に及ぶ審理を経て「事実誤認の疑いがある」と原判決を破棄。その後の差し戻し審では、拷問によって警察の筋書き通りに自白させた供述の信用性が否定され、地裁、高裁とも無罪判決となった。筋書きと事実との矛盾が次々に明らかになり、検察は上告を断念、少年(逮捕当時)の冤罪は事件から8年を経てようやく晴れた。少年を犯人と決めつけ、筋書きに合う捜査しかしていない警察が再捜査に動くことはなかった。

傍らに座る母・まさを見やりながら、天野功子が言う。

「少年の無罪判決が出たときに、母は『これでようやく“ほっかむり”が取れた』と言ったんです。ね、そうだよね? お父さんの疑いが晴れた時に言ったよね? それまでお母さんはずっとほっかむりして生きとったんだよね」

顔を隠す頬かむりをせず、堂々と外を歩けるようになったという意味だ。当時を思い出したように、まさが涙ぐむ。

「お父さん(兵八)が逮捕され、自分一人で子どもたちを守らなくてはいけなくなったときの不安や苦しさは、言うに言えません。本当につらい思いをしました」

兵八は2001年、87歳で他界した。

その4年前には『現場刑事の告発 二俣事件の真相を自費出版している。告発に至る経緯については、次のように記されている。

「心の片隅で『お前は正義の味方ではないのか警察は国民の生命財産を守るのが使命ではないか。立ち上がるのだ』と叫ぶ声が聞こえてくるのだった。片一方の隅では、『黙っていて見過ごすのだ。あと五年経てばお前には恩給もつくのだ。恩給だけで暮らしてゆけるのだ。何も正義ぶりをする事はない。寄らば大樹の陰。大きな(長い)物には巻かれろ、ではないか』と叫ぶ声が五体に響いてくるのだった」

     (島田事件対策協議会で、無実の男性救済を話し合う兵八
      (正面左から2人目)ら(鈴木昂さん提供))

兵八によると、二俣事件の取り調べで少年に拷問していることを薄々知っていた警察官は他にもおり、「少年は無実」と思っていた署員もいた。しかし、誰もが「見ざる聞かざる言わざる」となり、法廷では「捜査は正しかった」と偽証を繰り返した

この“拷問”に関わった刑事の一人が、捜査チーム主任の紅林麻雄警部補だったとされる。紅林は二俣事件だけでなく、同じ静岡県で起きた1948年の幸浦事件(被告は死刑判決、後に無罪)、1950年の小島事件(無期懲役判決、後に無罪)の捜査に関わり、多くの冤罪を生んだ1966年の袴田事件では、拷問まがいの取り調べで自白を引き出し、警察が犯行の手口を考え出し、それに合う証拠や証言をつくって自白を裏付ける、という同じ手法が使われた

二俣事件など同時期に続発した冤罪事件が「袴田事件の源流」と呼ばれる理由はそこにある。

同じ時期に起きた島田事件(1954年、死刑確定後の89年に再審無罪)の支援活動に奔走した元高校教師、鈴木昂は「山崎兵八さんには支援集会で講演をお願いし、熱意にあふれる話に引き込まれた。袴田事件の支援要請にも応じておられ、尽力を惜しまない人だった」と話す。


■警察官として違法は見逃せなかった

兵八・まさの夫婦は3男2女をもうけ、それとは別に2人の子どもを養っていた。そのうちの1人は勤務先の警察署で補導された、身寄りのない男児だった。まさによると、兵八が「面倒をみてやってほしい」と連れてきたという。

「放っておくのがつらかったらしくてね。(警察官という)職業柄もそうしてやらないかんと思ってだろうね」

まさの話によると、兵八の人柄をしのぶエピソードは他にもある。

「お百姓さんが、あるとき『これを食べてくれ』と駐在所に麦を2袋持ってきてね。お父さんは『絶対に手をつけるな』と言って。腐るかどうかという寸前で、やっと村の人と分けて食べた。それくらいの人でした」

弱い人、苦しんでいる人を助け、不正には手を染めない。まさが語る「警察官・山崎兵八」からは、組織内での孤立を恐れて自己保身に走るのではなく、人の心を大切にし、正しいと信じる道を貫くという人物像が浮かび上がる


■昭和から今も続く「冤罪」

     (冤罪被害者を支援する団体の会議に呼ばれ、発言する
      兵八(右)。60代のころとみられる(天野功子さん提供))

兵八の「正義」を押しつぶした警察・検察、さらには捜査側に寄った裁判所の不当な判決は、昭和から平成へと続き、真実や人権よりもメンツを重んじて自己検証を拒絶する姿勢は、令和の時代にも地続きのように受け継がれている

96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する。

     (鴨志田祐美弁護士(本人提供))

「一つは証拠開示の問題です。大崎事件の第2次再審では高裁の裁判長の積極的な訴訟指揮で、それまで検察官が『ない、ない』と言い続けてきた証拠が213点出てきました。さらに第3次再審になると新たに18点出た。なぜ、こんなことが起きるのか。証拠開示を定めたルールがないからです。大崎事件だけでなく、布川事件東電女性社員事件松橋事件などは、再審を求める中で重要な証拠が開示され、再審開始決定の決め手になった。規定がないために、検察は隠し通そうとし、開示が個々の裁判官の“やる気”に左右されるのです」

二つ目は検察官の抗告(不服申し立て)の問題だという。

「再審開始決定が出ても、検察官が抗告し、いつまでも再審公判が開かれない。再審は本来、無実の人を救済する制度で、検察官といえども立場は同じはず。ドイツでは検察官の抗告は禁止されている袴田事件では最初の開始決定から9年、大崎事件は21年、名張毒ぶどう酒事件では奥西勝・元死刑囚の命が尽きてしまった。抗告の弊害による悲劇をなくさなければいけない」

     (袴田事件の再審開始決定を喜ぶ袴田巌さんの
      姉・ひで子さん(中央)ら=今年3月13日、東京高裁前)

二俣事件の関係者がほとんど他界した中で、まさは穏やかな日々を生きている。

「天寿をいただいているんだよね。まだこれだけ元気でね、みんなのエネルギーをもらっている。人を見放しておくよりも助けてやりたい、という気持ちで生きてきて本当に良かった、と。そう思ってね。やっぱり人に意地悪はするもんじゃないな、ってね。人を助ければ助けてもらえるな、って思うよね。毎日そう思いながらこうしていますよ」


秦融(はた・とおる)1961年、愛知県生まれ。ジャーナリスト。フロントラインプレス所属。元中日新聞編集委員。滋賀・呼吸器事件の調査報道を描いた著書『冤罪をほどく……“供述弱者”とは誰か』(風媒社)で、2022年の講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。至学館大学コミュニケーション研究所客員研究員。


「#昭和98年」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。仮に昭和が続いていれば、今年で昭和98年。令和になり5年が経ちますが、文化や価値観など現在にも「昭和」「平成」の面影は残っているのではないでしょうか。3つの元号を通して見える違いや残していきたい伝統を振り返り、「今」に活かしたい教訓や、楽しめる情報を発信します。
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コメント (3)
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●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴…「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》

2024年09月27日 00時00分12秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]

※2024年09月26日(木): 当然の判決が漸く! 検察がこの再審判決「無罪」に対して控訴するなど許されない!! ➙ 【袴田巌さん再審で無罪判決、静岡一家4人殺害で 確定死刑囚で5例目】(https://www.asahi.com/articles/ASS9S2G6GS9SUTIL021M.html?linkType=article&id=ASS9S2G6GS9SUTIL021M&ref=app_flash)、《1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪(求刑死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となったのは戦後5件目》、《検察の対応が今後の焦点に》。



(2024年09月25日[水])
袴田事件、《再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る》(長周新聞)。
 袴田事件の《被害者孫の心情「真実明らかに」を胸に刻み込むべきは誰か? それは、少なくとも、袴田巌さんやひで子さんではない。同時に、真犯人を取り逃すという、被害者やその遺族にも大変な被害をもたらしている。(ボクサーに対する偏見と思われる)袴田巌さんを犯人視し、軌道修正を怠り、思い込みや偏見により初動捜査を誤った警察や検察、さらにそれを見抜けない裁判所の罪はあまりに重い。

   『●《「袴田事件」で死刑判決を書きながら、後に「無罪の心証だった」
        と明かした元裁判官熊本典道さん》がお亡くなりになりました
    《自責の念から酒におぼれ、生活保護受けた時期も 袴田事件の取材を
     続けているジャーナリストの青柳雄介さんは、初めて会ったときに
     話の途中で何度も嗚咽を漏らし、涙を流す熊本さんの姿が目に
     焼き付いている。「いちずな人だった。判決によって自分の人生も
     随分、曲がってしまったのでしょう」。弁護士になった後は、酒に
     おぼれ、家族と離別。肝硬変や前立腺がんを患い、生活保護を
     受けながら暮らした時期もあった。告白後は再審開始のために
     支援を続けた》

 長周新聞の【書評/『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介】(https://www.chosyu-journal.jp/review/31846)。《しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した》、《とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった》。

 《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖袴田巌)さん。
 西田直晃記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou)。《再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃)》。

 もう一点、付け加えるならば、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

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https://www.chosyu-journal.jp/review/31846

『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介
書評・テレビ評 2024年9月23日

 今から半世紀以上前の1966年6月30日、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)にあった味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の焼死体が発見された。4人の遺体には合計40カ所以上の刺し傷があった。そして、強盗殺人と放火などの容疑で、同社従業員の袴田巖氏(当時30歳)が逮捕された。

 しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した。

 これに対して本人や姉、支える人々によって再審請求が出され、弁護側の求めと裁判所の勧告によって、それまで検察側が独占していた未提出の証拠が2013年頃から開示され始めた

 とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった。

 2014年3月、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、その捏造証拠による死刑判決によって長期間、死の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」「拘置をこれ以上継続することは、耐えがたいほど正義に反する」とし、再審の開始と死刑および拘置の執行停止を決定した。ところがこれで終わらなかった。メンツを潰された検察は異議を唱えて即時抗告し、昨年3月に東京高裁が再審開始を決定するまで、さらに9年の歳月を要している。


■執拗な取り調べと拷問で自白を強要

 この本は、袴田事件を18年追い続け、関係者にインタビューをくり返してきたフリーのジャーナリストが、この冤罪事件の全貌と袴田氏の思いをまとめたものだ。

 まず第一の特徴は、具体的な証拠がないなかでの、長時間の執拗な取り調べと拷問による自白の強要である。自白以外の客観的な証拠がないまま逮捕したことは、当時静岡県警が作成した「捜査記録」からも明らかだ。

 警察は事件から4日後、袴田氏を参考人として事情聴取したが、この時点でほぼ犯人だと断定していた。8月18日に逮捕すると、炎天下の警察署で、連日12~16時間以上の取り調べを20日間、休みなく続けた本人は明確に容疑を否認しているのに、「犯人はお前だ。早く自白して楽になれ」と、二人一組や三人一組の警察官が交替で罵声を浴びせ、殴ったり蹴ったりしたことがわかっている。

 ついに勾留期限の3日前、1966年9月6日に、袴田氏は意識が朦朧(もうろう)とするなかで「自供させられ、警察と検察に合計45通の自白調書をとられている。このときどういう状態だったかは、2015年に開示された録音テープで明らかになった。

 取り調べを担当した警部補は、「(袴田が)本当に今まで長い間、お手数をかけて申し訳ない」と謝罪し、涙を流しながら動機や犯行内容、奪った金の処理、凶器の購入経緯を具体的に語ったと法廷で証言した。ところがテープには涙や謝罪の場面はなかった。さらに検察が提出した調書も、作成順を並べ替えて、いかにも真犯人の調書らしく偽装していたことが明らかになった。そのうえ4人の取調官がその口裏合わせを組織的におこない、公判で偽証していたことも暴露された。

 もう一つは、重要証拠として持ち出された、袴田氏が犯行時に着ていたとされるパジャマだ。事件直後から大手メディアは「血染めのパジャマ」と大々的に報じたが、これは警察のマスコミへのリークによるもので、実際には血は肉眼では確認できないほどわずかなものだった。

 ところが、事件から1年2カ月後の第一審の公判中、味噌工場のタンクの底から、鮮やかな赤色の血痕のついたズボンなど5点の衣類が発見された。タンクの中は事件直後に徹底的に捜索され、何も発見できなかったのにである。警察・検察は、それまでパジャマを犯行着衣だと袴田氏に自白させていたのに、それでは証拠能力があまりにも低いため、公判中にもかかわらず重要証拠を「5点の衣類」に改めたと見られる。

 だがその後、そのズボンを袴田氏ははけるかどうかの実験が何度もおこなわれたが、ズボンは太腿までしか入らず、チャックも閉められなかった。また、実験結果からは、1年2カ月も味噌に漬かると衣類についた血液は黒色化することがわかった。さらに血痕をDNA鑑定すると、袴田氏のものと一致しなかった

 弁護団は「事件直後でなく、発見直前に捜査機関が仕込んだ捏造証拠だ」と指摘し、これが認められて再審決定になっていく。袴田氏を真犯人にしようとする警察・検察側の証拠が、逆に無実を証明する証拠になったわけだ。


■根深い警察・検察の癒着と腐敗

 著者は、杜撰(ずさん)な捜査で確固たる証拠がないまま、拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、静岡県警に伝統として受け継がれていたとのべている。

 敗戦後の一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄という警部補がいた。幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件など、静岡県下で死刑や無期懲役が下された多くの事件を紅林は以上のような手法で「解決」したが、後にすべて逆転無罪が確定しているそうだ。

 この本のなかでは、1967年の静岡地裁死刑判決を下した裁判官の一人が、約40年にわたる沈黙を破って、「自分は無罪を主張したが、裁判官3人の合議に1対2で敗れ、意に反して死刑判決を書かざるを得なかった」「袴田氏を獄中から救出し、直接謝りたい」と訴えたことにも触れている。この元裁判官に対する著者のインタビューは、彼の号泣で何度も中断したそうだ。守秘義務に抵触することも恐れないこの勇気ある訴えは、逆に、警察・検察・裁判所という権力機構内部の癒着がいかに根深いかを浮き彫りにしている

 安倍政権の「モリ・カケ・桜」に警察・検察は動かず今回の裏金問題もしかり。自分の出世のために、権力者を忖度し巨悪を野放しにする連中が、一般庶民に対しては権力を笠に着て襲いかかり、その人生を奪ってはばからない。「法の支配」とはいいながら、統治のモラルが失われ、損得や忖度で「白」が「黒」になることがあるのだ。それは戦後の一時期に限って起きたことでも、静岡県だけの話でもないことは、最近の大川原化工機事件を見ても明らかだろう。今年も鹿児島県警が「再審や国家賠償請求訴訟などで捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはない」と、捜査書類の廃棄を内部文書で促したことが明らかになったばかりだ。

 袴田事件は事件発生から58年経ち、再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る。

 (文春新書、286ページ、定価1100円+税)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou

こちら特報部
袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利
2024年9月23日 12時00分

 再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃


◆「おとなしく、非常に寡黙」な人柄

     (笠井千晶さん=東京都渋谷区で)

 「足腰が弱り、口数も少なくなった。急速な老いを実感させられる」

 こう話すのは、2014年の釈放後、袴田さんが暮らす浜松市に拠点を構えた笠井千晶さん(49)。家族との日常を映像に収めてきたが、「この1、2年で衰えが目立ってきた」と述懐する。

 「裁判は終わり」「袴田事件はない」などと事実と異なる発言を繰り返す袴田さん。裁判は複雑な経過をたどり、18年6月、再審開始の決定を東京高裁が取り消したことも。笠井さんは「日常生活での応答に支障はないが、死刑囚のままだという事実、再審の現状は認識していない」とみる。とはいえ、決定取り消しの当日には、自宅に集まった報道陣の多さに「外出先からの帰宅を嫌がった。周囲を注意深く観察するので、ざわついた雰囲気に不安なそぶりが垣間見えた」と振り返る。

 袴田さんの人柄を「おとなしく、非常に寡黙」と評する一方、「ボクサーとしての経験が極限の状況を生き抜かせた」とも。袴田さんが頻繁に発する「闘い」「勝利」などのフレーズを念頭に「まっさらな気持ちで耳を傾けると、袴田さんが構築した世界には一貫性がある」と語る。「虐げられた過去を思いつつ、自分なりの答えを探しているようだ。いかに闘い、いかに生き延び、最後に勝利できるかを求めてきた。全てを拘禁反応に起因する妄想とは一蹴できない」

     (青柳雄介さん=東京都千代田区で)


◆「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」

 袴田さんには別の口癖もあるようだ。こちらも浜松市に移り、取材を続けていた青柳雄介さん(62)によると、周囲に「自分は23歳だ」と吹聴してきた。「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢だ。最も脂が乗り、強かった時期に重ね合わせ、今も闘っているのだと思い知らされた」

 釈放後、かつて勤務した静岡市内の飲食店を訪れる袴田さんに同行し、半世紀を経ても全く道に迷わない記憶力に「舌を巻いた」。昨春、東京高裁が再審開始を決定する直前には、袴田さんが「今日はいい決定が出る日なんだ」とつぶやくのを耳にした。「9月26日がどういう日かも分かっているかもしれない。無罪が確定すれば、拘禁反応も快方に向かうかもしれない」と思うのはこのためだ。

     (支援者とドライブへ出かける袴田巌さん=5月22日、浜松市内で)

 袴田さんが「仕事」と称する日課の散歩に何度も付き合った。「以前は1日8時間も歩き、同世代よりも速かったが、今は車での移動ばかり。最近はヨボヨボと歩幅が小さくなった」と老いがやはり気にかかる。「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない


  ◇ 


 
笠井さんのドキュメンタリー映画「(けん)と祈り―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開される。青柳さんは「袴田事件 神になるしかなかった男の58年」(文春新書)を8月に刊行した。


【関連記事】袴田巌さん再審のゴングは鳴るのか…輪島功一さんらボクサーたちが支援を続けてきた理由
【関連記事】袴田巌さんの姉が白いジャケット姿を選んだ理由 死刑求刑にも表情変えず「検察側の都合でやっていること」
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●泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、ドアホノミクスの失敗を認めず…高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末

2024年09月25日 00時00分09秒 | Weblog

[※ 「日本だけ賃下げ」(週刊金曜日 1353号、2022年01月21日) ↑]


/ (2024年09月22日[日])
壺神様のドアホノミクスを後生大事に…。

   『●(狙撃兵)《その死を呼び寄せた原因が反日カルト組織である統一教会と
     ズブズブだった関係にあり…なぜ「ファザームーン」みたく神格化…?》
   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
     =《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》
    【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/岸田政権が打ち出した
     「1億総株主」構想 愚かすぎる国に経済成長などあり得ない】

   『●「大切なものは決してお金に換えてはいけない」:
       「宇沢弘文氏が蛇蝎の如く嫌った新自由主義」
   『●《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》
        …《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟か?
   『●東京新聞【<社説>新しい資本主義 「分配」は掛け声倒れか】
     《岸田へ投資を》…「インベスト・イン・キシダ・DEATH」ではねぇ…
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
    「《約束したことに着手せず新しいことに飛びつくが1年》。
     《何もしない男だよね》《煮え切らない男》(狙撃兵)。国会で
     審議することも無く、国葬強行、〝背番号〟を強制…。壺神様の
     ドアホノミクスを後生大事にし、経済政策はゼロ。堕ちる一方の
     ニッポン。まずは、自公お維コミ議員のオデコに〝番号〟を
     シール貼りして見せてくれ。」

   『●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、
     自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》

 《TBS『news23』自民党総裁選9候補が出演 Q:統一教会と自民党との関係について何らかの再調査を行う方がいらしたら挙手を》…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党《手を挙げる候補者はゼロ》《自民総裁候補9人全員が回答なし》の衝撃…何故に、そして、何を怖れているんでしょうね?

   『●やはりヅボヅボでした、アベ様ら…《教団側による自民党候補者の選挙支援
      を確認する場だった》わけで、《党として教団との組織的な関係》が明確化
   『●(リテラ)《2012年4月30日に安倍氏は小川[榮太郎]氏…昭恵夫人…らと
     高尾山の登山…「世界戦略総合研究所」の事務局次長…や筆頭理事…が参加》
   『●カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党《手を挙げる候補者は
      ゼロ》《自民総裁候補9人全員が回答なし》の衝撃…何を怖れているの?

 《裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)。(リテラ)《裏金事件や統一教会問題で金権政治やカルトとの癒着が問われているというのに、まるで何事もなかったかのように総裁選をショーアップする。…このポスターは「金権政治にまみれた腐臭漂うジジイどもの詰め合わせ」》。政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「広報」「宣伝」に勤しむ始末…。(青木理さん)《「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」》、《「…これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない。そのあたりの報道の仕方、メディアも、問われてくるだろうなという気もします」と、報道のあり方にも言及。これには、膳場も「おっしゃる通りですね」と応じた》。
 泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、アベ様のドアホノミクスの失敗を認めず。アベ様の「遺言に従って」なんて口走る(傲慢なエラーヒューマン大臣河野太郎デジタル相と並び、個人的に最も嫌な候補者の1、2位な)アベ様「命」な高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末。正気でないというよりも、その口ぶりは狂気すら感じる。

   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の
       政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末
   『●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、
     厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)
   『●「財界」《富の再分配に無頓着な人たち》が、カルト協会とヅボヅボな
     「利権」「裏金」「脱税」党から《巨額献金で政策を買う》という醜悪な図
   『●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら
      領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

 《誰もアベノミクスの検証の必要性を口にしないまま、それぞれに勝手な経済政策を主張している》。
 神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする マル激トーク・オン・ディマンド (第1223回)】(https://www.videonews.com/marugeki-talk/1223)。《大沢真理氏は、2016年以降の実質賃金の低下は消費税増税や円安の影響で物価が上がったことによるものだが、デフレだった2016年くらいまで、本来は上がるはずの実質賃金が下がってきたのは、雇用が非正規化したことが大きいと指摘する。ここ数年はアベノミクスによる円安で、輸入に頼っている食料品やエネルギーの価格はますます高騰し、国民の6割もが生活困窮を訴える状況になった。そもそもアベノミクスとは「大胆な金融政策機動的な財政政策民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢から成るものだと喧伝されてきた。しかし大沢氏はこのスローガンには偽りがあると指摘する》。

   『●自公や翼賛野党に投票する人々:
       「無関心や「大丈夫そうだね」の「鬼」」…イッパイ過ぎる
   『●長周新聞書評『増税地獄』…《収入の48%を上納させられる日本》
     《医療費負担増える一方》《「死ぬまで働け」政策 低所得者ほど厳しく》
   『●《竹信三恵子さんを交え、日本社会を支える中小企業で賃金が上がら
      ない構造や格差が広がる産業の現実、政治の貧困などを語り合います》

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https://www.videonews.com/marugeki-talk/1223


【大沢真理×宮台真司×神保哲生:日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする【ダイジェスト】】
https://youtu.be/XAd13LNtvOI


2024年09月14日公開
日本の次の総理を決める選挙でアベノミクス継承の是非を問わずにどうする
マル激トーク・オン・ディマンド マル激トーク・オン・ディマンド (第1223回)

ゲスト
大沢真理 (おおさわ まり) 東京大学名誉教授
1953年群馬県生まれ。76年東京大学経済学部卒業。81年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。東京都立大学経済学部助教授、東京大学社会科学研究所助教授などを経て98年より東京大学社会科学研究所教授。2019年定年退任。著書に『企業中心社会を超えて 現代日本を〈ジェンダー〉で読む』、『生活保障のガバナンス ジェンダーとお金の流れで読み解く』など。


概要

 岸田首相の後継を決める自民党の総裁選が9月12日に告示され、27日の投開票に向けて選挙戦が始まった。15日間という異例の長い選挙期間が設けられ、その間9人の候補者が討論会や立会演説会などで盛んに政策論争を交わす設定になっているが、ここまでの政策には疑問を禁じ得ない。それは、誰もアベノミクスの検証の必要性を口にしないまま、それぞれに勝手な経済政策を主張しているからだ。

 今の日本にとって最大の懸案事項は、世界の先進国で唯一30年間、まったくといっていいほど経済成長ができず、生産性の向上も実現できなかったために、日本の国際的な地位がつるべ落としのように低下していることだ。しかも、最新の政府調査では生活が苦しいと感じている人の割合が半数を超えている自民党はこの先もアベノミクス路線、すなわち新自由主義路線を継続するのか、それとも岸田首相が提唱はしたものの結局実現できなかった再分配路線に舵を切るのかは、この先の日本の針路を占う上でも最も重要な選択肢になるはずだ。

 今年7月に公表された最新の国民生活基礎調査では、「生活が苦しいと答える人の割合が59.6%に上った。国民の生活苦の原因は、賃金が上がらないことと物価の上昇が止まらないことだ。この30年間、アベノミクスによる円安のおかげで大企業は空前の利益を記録してきたが、その果実の大半は株主配当内部留保に消え、労働者には還元されずに来た。しかも、その間も非正規雇用の割合が増え続けたため、実質賃金は低下し続けてきた

 東京大学名誉教授の大沢真理氏は、2016年以降の実質賃金の低下は消費税増税や円安の影響で物価が上がったことによるものだが、デフレだった2016年くらいまで、本来は上がるはずの実質賃金が下がってきたのは、雇用が非正規化したことが大きいと指摘する。ここ数年はアベノミクスによる円安で、輸入に頼っている食料品やエネルギーの価格はますます高騰し、国民の6割もが生活困窮を訴える状況になった。

 そもそもアベノミクスとは大胆な金融政策機動的な財政政策民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢から成るものだと喧伝されてきた。しかし大沢氏はこのスローガンには偽りがあると指摘する。

 大沢氏の考えるアベノミクスの正体とは、雇用の非正規化の拡大や消費税増税、円安によるインフレで賃金を低下させた一方で、国民負担の逆進性を強める低所得層や中間層に対する「負担増と給付減」、とりわけ社会保障費の給付減に力点が置かれていた。第二次安倍内閣の最初の骨太の方針にある、「健康長寿、生涯現役、頑張る者が報われる社会の構築」、「社会保障に過度に依存しなくて済む社会」とは、「病気になるな」、「要介護になるな」、「頑張らない者は見捨てると宣言したものだったと大沢氏は言う。そして、実際に安倍政権はそれをことごとく実現した。

 第一の標的に上がったのが、セーフティネットの中でも最後の砦ともいうべき生活保護だった。安倍政権は「生活保護費の1割削減」をスローガンに掲げ、生活保護の受給の手助けをする市民団体には警察の捜査を入れてまで、生活保護の削減に取り組んだ

 地域保健体制の脆弱化の加速もアベノミクスの一環で推進された。コロナ禍で日本のPCR検査数が一向に増えないことが度々問題視されたが、これは地域衛生研究所の職員数が削減される中で起きるべくして起きたことだった。

 そうした中で、日本の中間層は没落し生活困窮者が急増した。

 そうした国民生活の現状に目を向け、これまでの「アベノミクス」路線を継承するのか修正するのか、修正するとすればどのように修正するのかが、自民党の総裁選で最も先に問われるべきことではないか。小泉構造改革に始まりアベノミクスでとどめを刺した感のある新自由主義的な切り捨て経済政策が、失われた30年の間に日本に何をもたらしたのか、それをふまえて日本は今どのような選択をするべきなのかなどについて、東京大学名誉教授の大沢真理氏と、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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●もっと報じてくれよ…《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》

2024年09月22日 00時00分22秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑]


(2024年09月15日[日])
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒集団・犯罪者集団・反社の総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》…。何もかもなかったことに? その一つ、中国新聞のスクープ、官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し支出する公金」を「利権」「裏金」「脱税」党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用した件は全く報じられないのだが、一体どうなっているのか? (リテラ)《大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺》する理由は? 《その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。…政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”》。
 (麻生太郎政権時に官房長官を務めた河村建夫氏か?)《総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」というメモ…前述した元官房長官経験者は今回、「…(500万円は官房長官はやろうと思えばできる」と語っている》。予てからそうではないかと疑っていましたが、やっぱりアノ《ヤミ金官房機密費を選挙に使っているのではないか? アノ「買収の原資原資の出所は《ヤミ金》だったのでは?

   『●《すがっち500》は予想通り…官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し
     支出する公金」を利権裏金脱税党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用
   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の
       政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末
   『●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、
     厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)

 リテラの記事【傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも】(https://lite-ra.com/2024/09/post-6344.html)。《とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ》、《■菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金” 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ》。

   『●《広島県府中町議が、昨年5月に克行容疑者に白封筒に入った現金
     30万円を渡された際、克行容疑者から「安倍さんから」と言われた》
    「アベ様マネー1.5億円の原資は? 税金でしょ? アベ様のポケット
     マネーな訳がない。《安倍マネー》の原資は、まさか、税金?
     #素淮会方式? 官房機密費? 河井夫妻の捜査が進めば、その辺も
     掘り繰り返されるのかな?」

   『●《官房機密費…3つからなり、このうち「調査情報対策費」「活動
     関係費」は領収書が必要となる。問題は「政策推進費」》…〝ヤミ金〟
    「リテラの記事【菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は78億円!
     河井夫妻や安倍応援団にも? マスコミはパンケーキよりこの問題を
     報じろ】」

   『●しんぶん赤旗スクープ…《官房機密費(内閣官房報償費)は95億
     4200万円超…菅氏が自身に支出したのは86億8000万円超にものぼる》
   『●中國新聞の大スクープ(2020年1月家宅捜査時押収メモ)「総理2800
     すがっち500 幹事長3300 甘利100」…検察は捜査のメスを入れず!?
    「「すがっち」は、まさか官房機密費、《領収書不要の「政策推進費」》
     から支出していないでしょうね? 「買収の原資」の原資の出所は?」
     (リテラ)《また、官房長官だった菅氏には、官房長官の裁量で
     機動的に使える「官房機密費」があり、2019年には自民党本部から
     二階氏個人に約10億円もの「政策活動費」が渡っている。これらの
     政治資金は使途公開の義務がないため、買収のための原資として
     流れていても、何ら不思議はないものだ》」

   『●《検察は行政機関でありながらも政治からの中立性と独立性が求めら
     れる。しかし、安倍官邸は法務省を通じて検察の捜査に介入していた…》
   『●やはり《ヤミ金》を使用…《裏金だけじゃない! 官房機密費を選挙資金
      に不正使用疑惑も次々…安倍首相から現金100万円手渡しとの証言も》
   『●《すがっち500》は予想通り…官房機密費=《ヤミ金》「政府が保管し
     支出する公金」を利権裏金脱税党の選挙運動に支出、趣旨目的外に使用

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https://lite-ra.com/2024/09/post-6344.html

傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
2024.09.06 06:00

     (小泉進次郎公式HPより)

 「長年、議論ばかりをつづけ、答えを出していない課題に決着をつけたい」──本日午前、小泉進次郎氏が自民党総裁選への出馬表明会見をおこなった。進次郎氏は今回の総裁選で本命視されている候補のひとりで、注目度の高さはダントツ。ワイドショーもこぞって進次郎氏の出馬会見の模様を大々的に取り上げている。

 そして、この「進次郎フィーバー」の裏でほくそ笑んでいるのが、菅義偉・元首相だ。

 進次郎氏の推薦人に菅グループの「ガネーシャの会」の議員が名を連ねたように、今回の総裁選では菅氏が進次郎氏をバックアップ。進次郎陣営では議員票のかき集めに奔走する関係者に菅氏が「それじゃ足りない」と発破をかけているという(「デイリー新潮」5日付)。すっかりキングメーカーきどりの菅氏だが、進次郎氏がもし総裁、総理となった場合、菅の傀儡政権となるのは火を見るより明らかだ。

 現に、進次郎氏が出馬会見で掲げた政策は、菅氏が重点を置いてきた「規制改革」が目玉。解雇規制の見直しライドシェア全面解禁など、菅氏が乗り移ったかのような新自由主義政策を並べ立てた

 さらに、進次郎氏は「政策活動費を廃止。旧文通費は公開、残金は国庫に返納」とぶち上げたが、裏金議員については「国民への説明責任を果たし、選挙で信認を得るまで、要職に起用しない」ということのみ。ようするに、すぐにやると明言した解散総選挙に当選すれば、要職に起用すると言っているのだ

 しかし、先述したように、菅氏がバックにいるならこうしたごまかし姿勢も当然だろう。無派閥の菅氏は裏金問題こそ無関係だが、さまざまな金の疑惑で名前が上がってきた人物だからだ。

 とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ。


■菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金”

 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がないヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ。

 そして、この「官邸の裏金使いまくってきたのが菅氏だ。第二次安倍政権下の約7年8カ月のあいだに支出された官房機密費は95億4200万円にものぼるが、そのうち約91%を占める86億8000万円が領収書不要で官房長官の裁量で自由に使える政策推進費。菅氏の官房長官在任期間は2822日だから、単純計算で1日307万円も「官邸の裏金」を使ったことになるのだ。

 しかも、菅氏はこの「官邸の裏金」を、自身の総裁選に使った疑惑まである。

 菅氏は2000年9月2日に自民党総裁選への出馬を表明したが、前日の9月1日に菅氏は官邸内にあった官房機密費1億3200万円余のうち9020万円を、自分が自由に使うことができる「政策推進費」に振り分けていた。さらに、菅氏が首相に指名された同月16日に官房機密費の引き継ぎがおこなわれたが、9月に入ってからそれまでに菅氏が使った金額は4820万円だった。

 総裁選出馬直前に1億円をその自分が自由に使える「ヤミ金」に振り分け、たったの16日間で約5000万円も使うとは。もはや菅氏が自分の総裁選対策費に使ったとしか考えられないだろう。

 実際、安倍政権時代は安倍晋三首相や菅官房長官が、官房機密費を国家の利益のためなどではなく自分の政治的工作のために湯水のように使っているという疑惑が指摘されてきた。たとえば、菅官房長官が陣頭指揮を執り、すさまじい物量作戦が展開された沖縄県知事や市長選でも巨額の官房機密費が投入されたという疑惑が囁かれてきた。

 とりわけ重大なのは、菅氏は2019年の参院選における河井案里克行夫妻による大規模買収事件の資金にも官房機密費を使ったのではないか、と見られていることだ。

 河井夫妻の選挙買収事件をめぐっては、中国新聞が2020年1月に検察当局が河井元法相の自宅を家宅捜索した際に発見されたメモの存在をスクープ。そのメモには、自民党本部から振り込まれた計1億5000万円を指す記述の下に、「+現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きで記されていたという。つまり、河井陣営に対しては自民党本部からの支出のほかに、安倍首相や菅官房長官、二階俊博幹事長らといった政権幹部から「現金」で計6700万円が提供され、選挙買収の資金に充てられたのではないかと見られているのだ。

 むろん問題は、その金の出処だ。自民党本部は2019年、政策活動費として二階官房長官に約10億円、選対本部長だった甘利氏に8060万円を渡しており、二階・甘利氏は政策活動費から河井氏に資金提供したと考えられる。一方、安倍首相と菅官房長官のふたりは、官房機密費から出ていた可能性が極めて高い

 というのも、中国新聞は今年5月、安倍首相が2013年の参院選において、東日本の選挙区の自民党公認候補に現金100万円を渡していた疑いを報道。取材に応じた複数の元政権幹部は官房機密費から支出されたのではないかという見方を示した。さらに、2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた人物が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に官房機密費を使ったことを同紙に証言したのだ。


■河井克行・案里夫妻の選挙買収事件で「すがっち500」メモを中国新聞がスクープするも、大手マスコミはスルー!

 本来、「施策の円滑かつ効果的な推進のため」に使われるべき金を、使途を明かす必要がないことを悪用し、自民党候補の大規模選挙買収の原資となっていた──。これが事実であれば重大事だが、検察はメモという証拠まで掴みながら安倍氏や菅氏をはじめとする政権幹部への事情聴取さえ実施しなかった

 中国新聞「決別 金権政治」取材班による2021年出版の書籍『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録』に大幅加筆した文庫本『ばらまき 選挙と裏金』(集英社)が今年8月に発売されたが、政権中枢に捜査のメスが入らなかったことの背景をこのように記している。

〈捜査がヤマ場を迎える前の早い段階で、関係者から「河井夫妻より上には捜査の手は伸びない」と聞いていた〉
〈買収罪で克行との共謀に問うためには、買収に使われることを分かっていながら資金を提供していたと立証することが必要で、捜査のハードルが高いことは分かる。それでも一般の事件なら、こうした疑惑メモがあれば、関係者として任意で事情を聴くことは当然するときの政権幹部ということで、忖度が働いたとしか思えなかった
疑惑の証拠をつかんでいるにもかかわらず、政権幹部に聴取しないことがあっていいのだろうか

 そのうえ、大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺。その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。

 実際、「政治評論家やジャーナリストへの支出」は、選挙資金への支出と同様に官房機密費についてまわってきた疑惑だ。たとえば、2000年には写真週刊誌の「FOCUS」(新潮社/休刊)が「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」と題し、田原総一朗竹村健一三宅久之俵孝太郎ら政治評論家に官房機密費から数百万円の金が渡っていると報道。これはあくまで「極秘メモ」でしかなかったが、そうした政治評論家への金の流れについても、官房長官経験者が口を開いたことがある。小渕内閣で官房長官を務めた故・野中広務氏だ。

 野中氏は2010年にテレビ番組や講演で官房機密費について証言をおこない、「(政治)評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのが(引き継ぎ帳に)額までみんな書いてありました」と言及。「政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3000万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった」「持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と語り、金を受け取った政治評論家に対してこう述べた。

あんだけテレビで正義の先頭を切るようなことを言っている人が、こんなのを平気で受け取るのかなと思いましたね

 野中氏は官房機密費が投入されたと取り沙汰された1998年の沖縄県知事選時の官房長官であり(本人は否定)、しかも政治評論家に金を配った立場であって、あれこれ言えたものでもないと思うが、少なくとも、ここまでオープンに語るほど、政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”だという何よりの証拠だろう。


■進次郎総理誕生で安倍・菅政権下の言論圧力再びか… “安倍・菅政権の広報マン”田崎史郎はさっそく“進次郎アゲ”

 そして、この評論家の抱え込み工作のために公金を使うという伝統的な官房機密費の使途は、第二次安倍政権下、さらに露骨になっていった可能性が高い。事実、第二次安倍政権では、メディア、ジャーナリスト、評論家が雪崩を打ったように御用化し、安倍応援団に組み込まれていったが、そのマスコミ工作の中心人物は、官房機密費の裁量権を握る菅官房長官だった。官房長官時代の菅氏が新聞・テレビ各社の幹部、週刊誌の編集幹部、政治評論家、さらにはワイドショーのMCやコメンテーター、芸能プロダクション幹部とも頻繁に会食していたことは有名な話だ。

 菅氏による、官房機密費が投入された疑いのあるメディア懐柔と圧力により、マスコミでは安倍政権に対する忖度が蔓延り、批判を厭わないキャスターやコメンテーターたちが次々に降板に追い込まれていったことは記憶に新しい。菅氏が自民党総裁、総理となったときも、マスコミは「パンケーキおじさん」などとさんざんもてはやし、番記者とのオフレコ懇談会に嬉々として参加したり、記者会見ではなくグループインタビューなどという暴挙唯唯諾諾と従うばかりで、日本学術会議の任命拒否問題菅氏の長男による総務省接待問題では忖度報道が横行した。

 現に、今回の総裁選でも、菅氏によるマスコミ工作の影響が見え隠れしている。たとえば、安倍政権のみならず菅政権でもスポークスマンと化していた田崎史郎氏は、以前から進次郎氏の対談本を手掛けるなど進次郎氏と距離が近かったが、今回も露骨な「進次郎アゲ」と「他候補サゲ」に余念がない。実際、小林鷹之氏と共演したときも「ChatGPTみたいな方」と腐して話題となったが、石破茂氏に対しても「後ろから鉄砲撃つ人」、高市早苗氏についても「人間関係を作るのがどうも苦手」などとコメントしている。

 「すがっち500問題をスルーしつづけ、官房機密費の問題も追及しようとしないマスコミが、菅氏が背後にいる進次郎氏の批判をできるのか。御用ジャーナリストが幅を利かせ、メディア懐柔と圧力によって批判が封じられる悪夢が、進次郎総裁が生まれた場合には再びやってくることになるだろう。

(編集部)
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●「利権」「裏金」「脱税」党総裁選…《裏金事件や…統一教会…問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか》(こちら特報部)

2024年09月02日 00時00分56秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(2024年08月28日[水])
(こちら特報部)《裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか。そして、そろいもそろって中年以上のスーツ姿の男性ばかり》。(リテラ)《裏金事件や統一教会問題で金権政治やカルトとの癒着が問われているというのに、まるで何事もなかったかのように総裁選をショーアップする。…このポスターは「金権政治にまみれた腐臭漂うジジイどもの詰め合わせ」》。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党内の政争…報道ではなく、マスコミも「広報」「宣伝」に勤しむ。
 税金も一部含まれるであろうそのカネ使いなど、何もかも、党の誰もかれもがデタラメなのだが、特に凄く違和感があるのが平井卓也氏。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社集団であるのだが、平井氏がなぜ大手をふって、デカい顔をして、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の「広報」の表舞台に出てくるのか? なぜに未だに党広報本部長なのか? リテラの記事【自民党総裁選広告「THE MATCH」は「おじさん」どころか「腐敗ジジイの詰め合わせ」だ! 担当の平井広報本部長は親族ぐるみ税優遇】によると:

 《平井氏といえば、今年6月に自身が代表を務める党支部へ2020年に個人名義で1000万円を寄付し、所得税が減額される優遇措置を受けたことが発覚。平井氏はその事実を認めたものの、「おそらく同じことをしている議員はたくさんいる」などと開き直ったような態度を取っていた。
 だが、今月17日には、平井氏のみならず平井氏の妻と母親、長女の親族3人が2020年から2021年に計4000万円を平井氏が代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることを毎日新聞がスクープ。ちなみに、平井氏の実家は地元・香川で大きなシェアを誇る四国新聞などメディア企業を経営する「華麗なる一族」と呼ばれており、母親は四国新聞社の社主だと言われている。
 親族の税控除疑惑について平井氏は「税理士からは何も問題はないと聞いています」と回答しているが、法の抜け穴を悪用して家族ぐるみで税優遇を受けていたとなれば、政治家としての倫理観が欠如していると言わざるを得ない。
 そして、裏金事件と同様に政治家の税優遇問題も批判されてきたというのに、その批判を受けての総裁選ポスターを発表する会見を、親族の税優遇疑惑までもが報じられたばかりの平井氏が平然と取り仕切るとは……。恥も外聞もないとは、まさにこのことだろう。
 しかも、ほとんどのメディアが、この自民党の宣伝でしかない総裁選ポスター発表会見の内容を無批判に垂れ流す始末。さらに、会見に税優遇問題を抱えた平井氏が登場したことの問題を指摘しないばかりか、平井氏の親族の税優遇疑惑をスクープした毎日新聞を後追いするメディアも皆無の状態だ》。

 以下の東京新聞の記事にも、さらりと出てくる宣伝本部長ワニ氏。
 まったくもって、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党も、喧伝しまくるメディアも正気ではない。《裏金事件など「自民党とカネ」の問題を終わったことにしようと必死の自民党と、お祭り騒ぎに便乗し、批判をなおざりにするメディア。》

 《国民のニーズと党の政策を「マッチング」させる、イノベーションや成長力に「火を付ける」との意味も込めた》(こちら特報部)…市民のニーズと何もマッチしていないし、市民生活に「火をつける」ばかりではたまったものではない。そもそも、「国民主権の縮小戦争放棄の放棄基本的人権の制限」をし、さらに、緊急事態条項の新設による壊憲だの、碌なことは言わないし、まともな「党の政策」を主張している総裁候補者など皆無。政治信条や理念を語らない。ドアホノミクスについて失敗を認めることも無い。「裏金」「脱税」問題に限っても、《問題は、前提となる事件の真相が分からないことだ》《その金は何に使われたのか。一つ一つを明らかにすることが》(沖縄タイムス)。そもそもの真相の解明も無く、ドロナワ。これはマトモな法治国家か? また、数多のアベ様案件をどうするのか? (こちら特報部)《総裁選ポスターで安倍氏を強調したのはなぜか。旧統一教会や裏金の問題を吟味し直すため? どうもそんな雰囲気はない》。
 宮畑譲山田祐一郎両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/「闘い」だからプロレス風? 総裁選ポスターはまるで「興行の宣伝」 レイアウトににじむ「自民党の理屈」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/349883?rct=tokuhou)。《自民党が総裁選(9月12日告示、27日投開票)の宣伝ポスターを発表した。歴代の総裁たちが演説する写真をコラージュさせ、キャッチフレーズを含めて芝居がかったデザインだ。裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか。そして、そろいもそろって中年以上のスーツ姿の男性ばかり。このポスターを作製した狙いは何か。(宮畑譲山田祐一郎)》。

   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の
       政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/349883?rct=tokuhou

こちら特報部
「闘い」だからプロレス風? 総裁選ポスターはまるで「興行の宣伝」 レイアウトににじむ「自民党の理屈」
2024年8月27日 12時00分

 自民党が総裁選(9月12日告示、27日投開票)の宣伝ポスターを発表した。歴代の総裁たちが演説する写真をコラージュさせ、キャッチフレーズを含めて芝居がかったデザインだ。裏金事件や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で、厳しい批判を受けたのに、いまやお祭り気分なのだろうか。そして、そろいもそろって中年以上のスーツ姿の男性ばかり。このポスターを作製した狙いは何か。(宮畑譲山田祐一郎


◆「火を付ける」意味もこめ「マッチ」

     (総裁選のポスターが目を引いた自民党広報の
      X(旧ツイッター)の画面キャプチャ)

 歴代総裁26人の白黒写真がちりばめられた真ん中に大きな赤字で「THE MATCH」(ザ・マッチ)。その上に「時代は『誰』を求めるか?」とキャッチコピーが配されている。

 「自民党が戦後一貫して日本の政治を牽引(けんいん)してきた歴史と実績、日本のリーダーを選択する選挙である、重責感と歴代総裁の思いを受け継ぎ、日本の未来を切り開いていく党の覚悟を示した」。ポスターが発表された21日、記者会見した同党の平井卓也広報本部長は、狙いをこう説明した。

 「マッチ」には、文字どおり選挙戦という「闘い」の意味に加え、国民のニーズと党の政策を「マッチング」させる、イノベーションや成長力に「火を付ける」との意味も込めたという。


◆「ジグソーパズルより難しかった」

     (平井卓也氏(資料写真))

 キャッチコピーや画像の修正には、党の人工知能(AI)を使用。縦、横バージョン計1万枚を党都道府県連や各選挙区支部などに配布する。動画版もホームページに掲載している。

 歴代総裁そろい踏みの総裁選のポスターは初めてだという。そんな力の入れようには唐突感もある。というのも、前回2021年までの総裁選ポスターは「日本を守る責任」「時代を拓(ひら)く覚悟」といったキャッチコピーが書かれた程度のシンプルなデザインだったからだ。

 さらに気になるのは、歴代総裁の写真の大きさに差がある点だ。

 平井氏は会見で「在任期間をベースに、現在の認知度などを考慮した」と理由を説明。「誰かに相談すると、100人いたら100人の意見がある。ジグソーパズルより難しい作業だった」と言い、最後は自身の責任で決めたと明かした。


◆「小さい扱い」菅氏の地元では…

 最も目立つのは、中央上の安倍晋三氏。その左横にやや小さく田中角栄氏。右下ながら、小泉純一郎氏も大きな扱い。一方、現総裁の岸田文雄首相はこの3人より小さく、首相になれなかった谷垣禎一氏とあまり変わらない。今回の総裁選の鍵を握るともいわれる、菅義偉前総裁はさらに小さい。ある程度、在任期間に比例しているとはいえ、判断基準はよく分からない。

 ややさびしい扱いとなった菅氏の地元・神奈川2区(横浜市西区、南区など)で有権者に感想を聞いた。

     (2020年9月14日、自民党の新総裁に選ばれた菅義偉氏)

 横浜橋通商店街で店舗を営む60代の女性は「党の中でやっているだけのこと。党員でもないし関係ない」と冷ややか。これまでは自民を支持してきたが、裏金問題などもあって、「今は全く信用していない総裁選では何も変わらないでしょ」と突き放す。菅氏への温かい言葉はなかった。


◆「いくらかかったか」は言及せず

 近くに住む石原利男さん(69)は「菅さんは任期も短かったので『そんなもんかな』という感じ」と淡々。それよりもポスターの制作費が気になるようで、「お金がかからない選挙をしようと言っているけど、このポスターを作るのに結構かかってるんじゃないの」と突っ込んだ。

     (2018年09月20日、自民総裁に連続3選を決め
      記者会見する安倍晋三氏)

 ちなみに、会見で制作費を聞かれた平井氏は「通常の広報の予算をやりくりできる範囲内」と述べ、具体的な金額には言及しなかった。

 「THE MATCH」のタイトルを囲むように歴代総裁の写真が配置されたデザインは、映画やドラマのポスターのようだと声が上がる。元宮崎県知事の東国原英夫氏はSNSで、登場人物のやくざの写真をちりばめた映画「アウトレイジ」(北野武監督)のポスターとの類似性に言及した。


◆刷新感を演出「次の顔探しでしかない」

 「モノクロを基調とし、赤文字でタイトルを記したのは、往年のプロレス興行、格闘技イベントの広報物を彷彿(ほうふつ)させる。意匠としてはよく練られている」と話すのは、日本大の西田亮介教授(社会学)。「過去も含め、総裁選の広報には広告代理店がかかわり、状況に応じた提案をしてきた」と説明する。

     (2021年9月に実施された自民党の前回総裁選
      =東京都内のホテルで)

 国政選挙と違い、総裁選は党の代表を選ぶ手続きで公選法の規制対象外。自民党はかねて大きな費用をかけてきたという。「前回の総裁選では、オンラインと対面を組み合わせた討論会で国民参加を演出した。現状では、国民がより注目することが党の利益になると判断した」。アイキャッチを意識した新たなポスターのデザインに、その判断が表れているという見方だ。

 西田氏は自民党の狙いについて「総裁選を盛り上げたいということと、総裁選を通じて『刷新』を出すこと。総裁選は来たるべき総選挙と来年の参院選の前哨戦と位置付けられている」と指摘する。歴代総裁の写真の配置にも、党の論理がにじみ出ているという。「歴代最長の安倍氏を中央にすえるなど党内で人気があった順に大きく並べている。総裁選は次の『顔』探しでしかない」


◆「エンターテインメント化がかっこいいという姿勢」

     (7月の都知事選では同一のものが多数貼られるなど
      ポスターが問題視された)

 ポスターを巡っては、テレビ番組で意見を求められた女性コメンテーターが「おじさんの詰め合わせ」と表現したことに賛否の声が上がった。広告などのジェンダー表象を研究する小林美香氏は「歴代総裁の写真のアーカイブを使ったコラージュであり、実際におじさんばかり。見た側が『詰め合わせ状態になっている』と受け止めたという的確な説明だ」と話す。

 自民党の平井広報本部長は記者会見で「戦後一貫して日本の政治を牽引してきた歴史と実績」とポスターに込めた思いを強調した。これに対し、小林氏は「見る側の多くに選択権が与えられていない総裁選のキャンペーン自体が『やっている』でしかない。エンターテインメント化、劇場型にすることがかっこいいという姿勢が見え、ばかにされた気持ちだと厳しく批判する。


◆金権政治の脱却こそが問われる

 ポスターと併せて制作された動画についても女性目線の欠如を嘆く。「女性は子どもとともに群衆から政治家を見上げるという位置付け。今の政治の停滞状況は、家父長制に基づく政治体制そのものに存在している。時代錯誤でしかない

     (前回自民党総裁選で、告示を知らせるポスターの
      前を通りすぎる女性=2021年9月、浜松市で)

 7月投開票の東京都知事選では、掲示板に同一の選挙ポスターが多数貼られ、問題視された。自民党は、公選法に選挙ポスターに関する品位保持規定を新設する方針で検討を進めている。法政大大学院の白鳥浩教授(政治学)は「目を引けばいいというだけの浮ついた考えならば、都知事選のポスター問題と根底は同じだ」と苦言を呈する。

 今回、総裁選の選挙期間は現行規程ができてから最長の15日間。ポスターと同様、裏金事件などで低迷した党のイメージ払拭を図る広報戦略とみられるが、政策論議は盛り上がりに欠ける。「本来、問われているのは、自民党がどう生まれ変わるのかということだ。政治とカネの問題は、岸田首相の不出馬でみそぎが済んだわけではない」。その上で白鳥氏はこう訴える。「総裁選でも金権政治の脱却を名実共にやっていく必要がある。総裁選での資金の使途をつまびらかにするなどの透明性がなければ、政治とカネの問題は解消できない」


◆デスクメモ

 先日見た映画「キングダム」のポスターを思い出した。こちらも登場人物がちりばめられているが、目立つのは主人公や準主人公。配置基準が分かりやすい。総裁選ポスターで安倍氏を強調したのはなぜか。旧統一教会や裏金の問題を吟味し直すため? どうもそんな雰囲気はない。(北)


【関連記事】自民党総裁選に出ると「億単位」のカネがいる? 2021年各候補の収支を調べたら、党にもカネを払っていた
【関連記事】自民党総裁選の仕組みは? 9月12日告示、27日投開票に決定 前回との違いは?
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●政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「宣伝」に勤しむ始末

2024年08月31日 00時00分17秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(20240827[])
(リテラ)《裏金事件や統一教会問題で金権政治やカルトとの癒着が問われているというのに、まるで何事もなかったかのように総裁選をショーアップする。…このポスターは「金権政治にまみれた腐臭漂うジジイどもの詰め合わせ」》。政策は? 理念は? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の政治屋どもの政争…「報道」ではなく、マスコミは「広報」「宣伝」に勤しむ始末…。(青木理さん)《「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」》、《「…これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない。そのあたりの報道の仕方、メディアも、問われてくるだろうなという気もします」と、報道のあり方にも言及。これには、膳場も「おっしゃる通りですね」と応じた》。
 保坂展人さん《10人を超える自民党総裁候補に聞きたい。「統一教会との議員の関係の再調査はしないのか」「政治倫理審査会に裏金対象議員が出席し証言するべきか」「国民との対話、野党との対話に取り組むか」…岸田首相が出来なかったことを自分なら出来ると考えるか?

   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●青木理さん「先の大戦を振り返るというイベントすら、完全に自民党の『次は
      誰なのか?』という、ある種、党内争いみたいなもの一色に塗り潰された」
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)

 《首相になりたいだけの人だった理念なきキシダメ首相、そんなキシダメ政治に「民」は無し。空っぽだった3年間。空疎、空虚な3年間。後退に後退を続け、凋落に凋落を重ねた無意味な3年間。破壊に次ぐ破壊。やったことと言えば、国葬強行と軍拡、原発回帰。災害復旧では、何もせず…。数多のアベ様案件の解決と清算は? ドアホノミクス、どうすんの? 総裁の看板を掛け代えても、何も変わらない。
 リテラの記事【自民党総裁選広告「THE MATCH」は「おじさん」どころか「腐敗ジジイの詰め合わせ」だ! 担当の平井広報本部長は親族ぐるみ税優遇】(https://lite-ra.com/2024/08/post-6342.html)。《告示は9月12日とまだまだ先であるにもかかわらず、メディアはすでに自民党総裁選の話題一色。テレビでは今月30日に立候補を表明すると見られる小泉進次郎氏や出馬表明第一号となった小林鷹之氏を取り上げては、「国民的人気が高い進次郎」「高学歴・高身長のコバホーク」などとお祭り騒ぎを繰り広げている。自民党や候補者は「派閥なき総裁選」だの「新しい自民党に生まれ変わる」だのと喧伝し、メディアもそれに同調したかのように報じているが、まったくとんでもない話だ。自民党は何も変わっていないどころか、変わる気配さえない。そのことを象徴するのが、21日に自民党が発表した「総裁選ポスター」とネット動画だ》。

 カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社集団にマトモな議員は居るのかね? そこから誰を総裁・首相にするのかを選ぶような地獄はもう御免だ。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党から泥棒・犯罪者・反社な国会議員を辞めさせ、塀の中に落とし、政権交代を。
 もう一度。小沢一郎氏は「表紙だけ若い人気者に変えてボロが出ないうちにさっさと選挙をやる。『自民党は変わります!』なんてやれば、統一教会も裏金も全部忘れて選挙は楽勝…という企みこんな茶番劇に何人が騙されるかという問題。刮目(かつもく)を」という、その通りだカルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党、お維・コミに二度と投票するのを止めてくれ。選挙に行かないことで、間接的に支持するのを止めてくれ。

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https://lite-ra.com/2024/08/post-6342.html

自民党総裁選広告「THE MATCH」は「おじさん」どころか「腐敗ジジイの詰め合わせ」だ! 担当の平井広報本部長は親族ぐるみ税優遇
2024.08.24 11:00

     (自民党HPより)

 告示は9月12日とまだまだ先であるにもかかわらず、メディアはすでに自民党総裁選の話題一色。テレビでは今月30日に立候補を表明すると見られる小泉進次郎氏や出馬表明第一号となった小林鷹之氏を取り上げては、「国民的人気が高い進次郎」「高学歴・高身長のコバホーク」などとお祭り騒ぎを繰り広げている

 自民党や候補者は「派閥なき総裁選」だの「新しい自民党に生まれ変わる」だのと喧伝し、メディアもそれに同調したかのように報じているが、まったくとんでもない話だ。

 自民党は何も変わっていないどころか、変わる気配さえない。そのことを象徴するのが、21日に自民党が発表した「総裁選ポスター」とネット動画だ。

 「THE MATCH」と題されたそのポスターには、安倍晋三・元首相をセンターに小泉純一郎田中角栄麻生太郎森喜朗佐藤栄作岸信介など「歴代総裁の雄姿」(自民党HPより)を散りばめ、〈時代は「誰」を求めるのか?〉というコピーを配置。「来年、立党70年を迎えるわが党が戦後の政治をリードしてきたことを表す重厚なデザイン」に仕上げたという。

 さらにネット動画では、「守るべきものは守り、変えるべきときは躊躇しない。この国を導けるのは誰だ」などというナレーションが流れ、アクション映画の予告のようなBGMとともに歴代総裁たちの演説シーンが次々に流れるというシロモノだ。

 裏金事件や統一教会問題で金権政治やカルトとの癒着が問われているというのに、まるで何事もなかったかのように総裁選をショーアップする。パンを配ることもなく、自前のサーカスですべてを水に流そうとは自民党の姑息さにほとほと呆れるほかないだろう。

 しかも、このポスターについて「おじさんの詰め合わせって感じがするんですけど」とコメントしたトラウデン直美が「男性差別だ」などと攻撃を受けているが、過去の自民党総裁がすべて男性なのは歴然たる事実。このように女性を排除してきた自民党の歴史をわざわざポスターにして掲げることに躊躇しなかったことを考えれば、「おじさんの詰め合わせ」というのは差別どころか十分にクリティカルなコメントではないか。

 いや、「おじさんの詰め合わせ」なんて表現では生ぬるいぐらいだろう。本サイトに言わせれば、このポスターは「金権政治にまみれた腐臭漂うジジイどもの詰め合わせ」だ。

 安倍派裏金問題の黒幕とも目される森喜朗に、ロッキード事件や金脈問題に揺れた田中角栄、「黒い霧事件で政治不信を招いた佐藤栄作リクルート事件で未公開株を受け取っていた中曽根康弘竹下登宮澤喜一小渕恵三日歯連ヤミ献金事件橋本龍太郎と、政界汚職の実態が明らかになっても責任逃れに終始した小泉純一郎。そして、河井克行案里夫妻の大規模選挙買収事件への関与がいまも根強く囁かれる安倍晋三と菅義偉……

 今回の総裁選は、裏金事件に対して自民党がどのような態度を取るのかを世間に示すものであるはずだ。にもかかわらず、金で政治を動かし、金で票を買い、さらには疑惑に蓋をしてきた歴代の総裁たちを総裁選の“顔”に選び、広報に使う──。ようするに、この期に及んでも自民党は「金権腐敗政治に対する反省などまったくない、ということを誇示しているのだ。


裏金問題の反省ゼロ!「自民党と金」 “刷新”する気なく“刷新感”演出でごまかしなかったことに

 そのうえ、さらに呆れたのは、この総裁選ポスターの発表会見をおこなったのが、自民党の広報本部長を務める平井卓也・元デジタル大臣だったことだ。

 平井氏はポスターの発表会見で、党で開発したAIを活用したことなどを得意満面で語っていたが、平井氏といえば、今年6月に自身が代表を務める党支部へ2020年に個人名義で1000万円を寄付し、所得税が減額される優遇措置を受けたことが発覚。平井氏はその事実を認めたものの、「おそらく同じことをしている議員はたくさんいる」などと開き直ったような態度を取っていた。

 だが、今月17日には、平井氏のみならず平井氏の妻と母親、長女の親族3人が2020年から2021年に計4000万円を平井氏が代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることを毎日新聞がスクープ。ちなみに、平井氏の実家は地元・香川で大きなシェアを誇る四国新聞などメディア企業を経営する「華麗なる一族」と呼ばれており、母親は四国新聞社の社主だと言われている。

 親族の税控除疑惑について平井氏は「税理士からは何も問題はないと聞いています」と回答しているが、法の抜け穴を悪用して家族ぐるみで税優遇を受けていたとなれば、政治家としての倫理観が欠如していると言わざるを得ない。

 そして、裏金事件と同様に政治家の税優遇問題も批判されてきたというのに、その批判を受けての総裁選ポスターを発表する会見を、親族の税優遇疑惑までもが報じられたばかりの平井氏が平然と取り仕切るとは……。恥も外聞もないとは、まさにこのことだろう。

 しかも、ほとんどのメディアが、この自民党の宣伝でしかない総裁選ポスター発表会見の内容を無批判に垂れ流す始末。さらに、会見に税優遇問題を抱えた平井氏が登場したことの問題を指摘しないばかりか、平井氏の親族の税優遇疑惑をスクープした毎日新聞を後追いするメディアも皆無の状態だ。

 裏金事件など「自民党とカネ」の問題を終わったことにしようと必死の自民党と、お祭り騒ぎに便乗し、批判をなおざりにするメディア。この異常な状況のなか、『news23』(TBS)では時事芸人のプチ鹿島がこんな重要な指摘をしていた。

「忘れてはいけないのは、この11人のまさに裏には、80人近くの裏金議員が、息を潜めて総裁選に期待しているということ。顔が替われば自分たちは何の説明もせずに刷新できる

「僕が気になるのは『刷新』という言葉で、『刷新』ではない。みんな『刷新感が必要』と言っている」

 刷新ではなく「刷新」。「やってる」と同じく、「刷新されたようなイメージさえ刷り込めればいいと考えているのではないか、というわけだ。

 自民党とカネの問題に切り込もうとしない総裁選に、何の期待もできるはずもない。メディアは今後も1カ月以上も騒ぎつづけることになりそうだが、「刷新」という自民党の詐術を批判していくしかないだろう。

(編集部)

最終更新:2024.08.24 11:01
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●青木理さん「…これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをする…報道の仕方、メディアも、問われてくるだろう…」

2024年08月22日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 「自民党と旧統一教会の闇」(週刊金曜日 1386号、2022年07月22日) ↑]


(2024年08月19日[月])
敗戦の日の喧騒…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社集団を政権から引きづり下ろすべきなのに…。
 これは一体報道なのか、宣伝なのか? (青木理さん)《これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない》…それを支えるマスコミ。(リテラ)《裏金事件や統一教会問題、あるいは防衛増税といった問題を真正面から問うことなく、ほとんどの国民にとって関心のない憲法改正を争点化することで、お手軽な「改革」イメージを演出しようとする姑息さ……》、それを側面支援するマスコミ。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党内の政争を宣伝するぐらいならば、そんなことより、11人の候補者と各20人の推薦人について、《裏金事件や統一教会問題》等との関わりを調査報道すべき。保坂展人さん《10人を超える自民党総裁候補に聞きたい。「統一教会との議員の関係の再調査はしないのか」「政治倫理審査会に裏金対象議員が出席し証言するべきか」「国民との対話、野党との対話に取り組むか」…岸田首相が出来なかったことを自分なら出来ると考えるか?》 居ればの話だが、一切の関わりのない国会議員を自民党総裁にすべきでは? 居ればね。

 日刊スポーツの記事【青木理氏、裏金問題は「自民党の組織犯罪」総裁選めぐり「表紙変えても変わらないのはその通り」】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202408180000382.html)。《青木氏はその上で「一方で、自民党がしたたかと思うのは、これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない。そのあたりの報道の仕方、メディアも、問われてくるだろうなという気もします」と、報道のあり方にも言及。これには、膳場も「おっしゃる通りですね」と応じた》。

   『●「我々はいまだに核軍縮の取り組みを行っていない国々に対し、全廃という
       最終的な目標に向けて核兵器を削減するよう求めていく」…誰の言葉?
   『●(東京新聞)【こちら特報部/朝ドラ「虎に翼」の三淵嘉子さんと
      共に「原爆裁判」を担当した元裁判官、いま振り返る判決の意味】
   『●広島選出のキシダメ首相の政府が「拡大核抑止」「核拡大抑止」を言う
     始末…《「拡大抑止」を強化する方向に舵》《核廃絶から遠のくばかり》
   『●「拡大抑止」って他国に喧嘩を売ってる? 7月《28日は、いずれ最悪の
     記念日として後世に記録されることになるのではないか》(斎藤貴男さん)
   『●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、
     自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》
   『●《「集団的自衛権」容認10年 戦争する国》に…《戦後日本の「平和
     国家の歩み」を踏み外した起点》以降、やりたい放題な利権裏金脱税党政権
   『●自らの延命のために壊憲論議まで利用するキシダメ首相が目指すもの…
     「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、緊急事態条項の新設
   『●《佐久間邦彦理事長…は「平和とは自由が保障されていることだ。恒久
     平和の象徴である平和記念公園の意義を正しく理解できているのだろうか」》
   『●食料と農業を守らないニッポン『乳牛をしぼればしぼるほど赤字になる。
     まったく希望が持てない』…《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね?
   『●問題解決はとっても簡単だと思いますよ、軍事費倍増を止めればよいのです。
     その分の税金を子供たちのため、教育のため、市民のために使えばよいだけ
   『●《誰もが豊かに生きていける社会にたどり着くまでに…未来はそのように
      して変化を恐れずに、その時代を生きている人間が作っていくもの…》
   『●カネがない? 軍事費倍増を止めよ! 《突きつけられているのは、食料、
     種、肥料、飼料などを海外に過度に依存していては国民の命を守れない…現実》
   『●[続き] カネがない? 軍事費倍増を止めよ! 《突きつけられているのは、
     食料、種、肥料、飼料などを海外に過度に依存していては国民の命を守れない…現実》
   『●キシダメ首相の総裁選不出馬が《責任》? カルト協会とヅボヅボな議員や
     「利権」「裏金」「脱税」議員ら全員の議員辞職こそが《責任》をとること
   『●《首相になりたいだけの人だった》理念なきキシダメ首相…自民党とカネ、
     カルト協会とヅボヅボ、経済無策、軍拡、原発回帰、広島出身でも核拡大抑止…
   『●敗戦の日を《政治の喧騒に巻き込んだことは、岸田氏にとって終戦の日は
     それほど重要でなかったことを意味するのかもしれません》(ぎろんの森)
   『●保坂展人さん《10人を超える自民党総裁候補に聞きたい。「統一教会との議員
      の関係…」…岸田首相が出来なかったことを自分なら出来ると考えるか?》

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https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202408180000382.html

青木理氏、裏金問題は「自民党の組織犯罪」総裁選めぐり「表紙変えても変わらないのはその通り」
[2024年8月18日13時26分]

     (青木理氏(2019年撮影))

 ジャーナリスト青木理氏は18日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、岸田文雄首相(67=自民党総裁)が不出馬を表明したことに伴う9月の自民党総裁選について、「メディア報道のあり方も問われる」と指摘した。

 番組では、冒頭で岸田首相の不出馬表明や、それを受けた自民党総裁選の動きなどを詳報した。MCのフリーアナウンサー膳場貴子から見解を問われた青木氏は「あえて言うと、岸田さんは少しお気の毒だったところもあると思う。統一教会の問題にしても裏金の問題にしても、どちらかというと安倍政権の残しものみたいなところもあって、それで(岸田内閣の)支持率が急速に下がっちゃった」と指摘。一方で「ただ、これはチャンスでもあった。本当に真相解明をして再発防止を目指していれば、こんな局面にならなかったそれを岸田さんはされなかった」と述べ、岸田首相が党が指摘されたさまざまな問題について、抜本的な改革に踏み切れなかったことに言及した。

 「(不出馬会見で)『政治不信を招く事態が相次いだ』と言ったが、それをきちんと処理できなかったから、こういうふうになったのではないか」とも指摘し。「裏金(事件)は、従来型の、一部の実力者の個人犯罪ではなく、今回に関しては自民党の組織犯罪だった。ということは、表紙を変えても自民党が変わらない、というのはその通りと思う」とも指摘し、今回の総裁選で総裁を替えることで、今の自民党の中身も真に改革できるかどうかには、疑問を示した。

 青木氏はその上で「一方で、自民党がしたたかと思うのは、これ(総裁選)で表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをすることになれば、支持率が上がるかもしれない。そのあたりの報道の仕方、メディアも、問われてくるだろうなという気もします」と、報道のあり方にも言及。これには、膳場も「おっしゃる通りですね」と応じた。
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