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●80年目の沖縄慰霊の日…《先人たちの前に反戦平和を誓う場所》戦没新聞人の碑、《「新たな戦前」にしない報道…戦争のために二度とペンを執らない…》

2025年06月28日 00時00分23秒 | Weblog

(20250625[])
80年目の6月23日、沖縄慰霊の日、「沖縄全戦没者追悼式」。
 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓はどこに? 中村哲さん《戦争の準備よりも、平和の準備を》。

   『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
      ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…
    「「慰霊の日」に際して、「沖縄全戦没者追悼式」でのアベ様の挨拶の
     前に、「平和の礎あらゆる戦争を正当化させない思いでつくった
     県民の礎でしょ。そこへ戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体が
     県民として許せません」(『報道特集』2017年6月24日)。
     県民の怒りの声は届かないロバ耳東風な「戦争屋のアベ様」」

   『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを
     繰り返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》
   『●水木しげるさんの言葉を…《戦争に向かうハードルが低く…
         戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世に
    《沖縄タイムスの【社説[慰霊の日に]知ることから始めよう】…
     《こういう時期だからこそ、沖縄戦の実相をより深く学び、
     戦争の記憶を引き継ぐ意味を心に刻みたい。きょう沖縄は
     「慰霊の日」を迎える。県民の4人に1人が犠牲になった
     沖縄戦から75年の節目となるが、今年の「6・23」は新型コロナ
     ウイルスの影響で慰霊祭の中止や規模縮小を余儀なくされている》》

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、
     食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》
   『●《「慰霊の日」を迎えた。…鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の悲劇が
      伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった》
   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、
      平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
    (琉球新報)《防衛省・自衛隊の動きも気になる。沖縄の
     陸自第15旅団は公式ホームページに牛島満32軍司令官の
     辞世の句を載せ、問題視されている。今年1月には
     陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社を集団参拝した。日本軍との
     連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない

   『●中谷元防衛相「平和への願い」って、西田昌司議員同様、認識が歪んでいる…
     具志堅隆松さん「そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」?

 《先人たちの前に反戦平和を誓う場所がこの碑》(琉球新報)、「戦没新聞人の碑」。
 琉球新報の記事【「戦争のためにペン握らない」誓う 沖縄戦で犠牲の新聞関係者を悼む 琉球新報社員ら参加】(https://ryukyushimpo.jp/news/living/entry-4363046.html)によると、《沖縄戦中、新聞発行に携わり亡くなった新聞関係者14人を悼む集いが21日、那覇市若狭の「戦没新聞人の碑」前で開かれた。琉球新報社の社員有志ら十数人が参加した。琉球新報社が取り組んでいる「新たな戦前にしない報道を念頭に、戦争のために二度とペンを執らないことを誓った》。

   『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」
    《ただ先人たちの霊を慰めるだけでなく、先人たちの前に反戦平和を
     誓う場所がこの碑ではないか》

   『●「安倍政権が旗をふる「極右プロパガンダ映画」が
      世界中に発信されるという恥ずかしい事態が現実に」!?
    《是枝裕和監督は…「映画がかつて、国益国策
     一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば
     「公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つ
     のが正しい振る舞いなのではないか
」…▼沖縄の新聞も
     戦前戦中にかけては、軍の意向に沿った「戦意高揚」の
     報道に終始した。那覇市若狭の「戦没新聞人の碑」では、
     毎年の慰霊の集いで記者が戦争のためにペンを取らない誓いを
     重ねる

   『●「戦争のためにカメラを回しません。戦争のために
      ペンを持ちません。戦争のために輪転機を回しません」
   『●琉球新報《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》
        《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない》

    《▼戦後77年を「戦前Xにしてはならない慰霊の日に、
     沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない
     もう二度と、絶対に。》

 権力に忖度する新聞で良いのか? 「権力を監視」しない報道者、ジャーナリストで良いのか? 「報道機関・ジャーナリストは「闘って」いるだろうか?」

『■城山三郎さん「戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/46cffbbda63235587e36a8f40865b28b)、「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07980877a3742cbd8a23034f725a7386)』

『■福島菊次郎さん《安保関連法の成立を心配し『戦争なんて始まらないと頭のどこかで考えているだろうね。でも、もう始まるよ』と最後まで危ぐしていた》…代表作に「ピカドン ある原爆被災者の記録」「戦争がはじまる」「証言と遺言」など(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5254d4afac7034e06e96deca02372701)』

『■反骨の報道写真家・福島菊次郎さん…『証言と遺言』の最後に赤々と押印、「闘え」「菊」と…「問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を犯しても構わない」……すごく重い、福島さんの言葉。いま、報道機関・ジャーナリストは「闘って」いるだろうか?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5254d4afac7034e06e96deca02372701)』


 サセは都議選で3議席も取るわ、西田昌司参院議員は、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の参院議員候補であり続け、下駄の雪党も氏を推薦。正気か? キチンと報じられているか、有権者の耳に届いているか? 今年の参院選は、3連休の中日に設定された。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党など与党やゆ党は、投票率が上がることをお嫌いなようだ。投票率が上がることを放棄する、世界的にも珍奇な国。このままでは、またしても投票率50%前後でしょうね。
 太田理英子記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/沖縄県民がこぼした怒りと不安 戦後80年の「慰霊の日」…米軍基地問題も戦争の影も、暮らしの中にあって】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/414075?rct=tokuhou)によると、《沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、沖縄県内の各地で平和の祈りがささげられた。戦後80年の節目の今年、「ひめゆりの塔」を巡り、県民の心を踏みにじる政治家の発言が飛び出し、中東をはじめ世界で戦火がやまない。慰霊に訪れた沖縄の人々は今、どんな思いを抱いているのか。(太田理英子)》


   『●2016年7月参院選、「あとの祭」…「本土」マスコミは
           「沖縄・地域住民弾圧隊」「照明弾誤射」を報じず
    「アベ様は夏休み満喫中だそうですが、《沖縄・地域住民弾圧隊》が沖縄へ
     …やることなすこと無茶苦茶です。2016年7月参院選直後から、
     沖縄で何が行われているのか、「本土」ではほとんど報じられていません。
     「安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん…「第二の加害者」は、
     あなたたちです。」
は続き、マスコミが報じもしないため、
     「第二の加害者」は気づきもしません。「沖縄差別」「住民分断」「捨て石」に
     苦しむ沖縄の皆さんの「怒り」を全く共有できていません。
     「本土」の報道機関は、今や、アベ様に楯突けない状況でしょうか? 
     「本土」の報道機関の皆さんは、沖縄に建つ「戦没 新聞人の碑」に
     顔向けできないのではないですか?」

   『●カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党西田昌司参院議員が歴史
     捏造発言…「認識錯誤も甚だしい」(玉城デニー県知事)、即刻議員辞職を!
   『●中谷元防衛相「平和への願い」って、西田昌司議員同様、認識が歪んでいる…
     具志堅隆松さん「そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」?
   『●《排他的なところと、それを許容する人たちの評価が高い》参政党を支持し、
      投票する方々…差別・ヘイト、カルト支援への加担の自覚が無さ過ぎる

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https://ryukyushimpo.jp/news/living/entry-4363046.html

「戦争のためにペン握らない」誓う 沖縄戦で犠牲の新聞関係者を悼む 琉球新報社員ら参加
公開日時 2025年06月22日 05:00
更新日時 2025年06月22日 15:34

     (「戦争のためにペン握らない」誓う 沖縄戦で犠牲の
      新聞関係者を悼む 琉球新報社員ら参加沖縄戦で亡くなった
      新聞関係者を記した「戦没新聞人の碑」前で戦争につながる
      一切の報道をしないと誓う琉球新報社員ら
      =21日、那覇市若狭の旭ヶ丘公園

 沖縄戦中、新聞発行に携わり亡くなった新聞関係者14人を悼む集いが21日、那覇市若狭の「戦没新聞人の碑」前で開かれた。琉球新報社の社員有志ら十数人が参加した。琉球新報社が取り組んでいる「新たな戦前にしない報道を念頭に、戦争のために二度とペンを執らないことを誓った

 戦没新聞人の碑には、沖縄戦で犠牲になった沖縄新報、朝日新聞、毎日新聞、同盟通信(共同通信などの前身)の記者らの名前が刻銘されている。犠牲者の出身・関係社で1961年に建立された。

 琉球新報の小那覇安剛論説委員長が、沖縄戦中は戦意高揚の紙面づくりだったと解説した。かつて取材した沖縄戦当時の記者たちの言葉として「強い戦争責任を感じていた」と紹介した。滝本匠統合編集局長は「今の新聞人の私たちは二度と戦争のためにペンは握らないことを誓う」と話した。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/414075?rct=tokuhou

こちら特報部
沖縄県民がこぼした怒りと不安 戦後80年の「慰霊の日」…米軍基地問題も戦争の影も、暮らしの中にあって
2025年6月24日 06時00分

 沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、沖縄県内の各地で平和の祈りがささげられた。戦後80年の節目の今年、「ひめゆりの塔」を巡り、県民の心を踏みにじる政治家の発言が飛び出し、中東をはじめ世界で戦火がやまない。慰霊に訪れた沖縄の人々は今、どんな思いを抱いているのか。(太田理英子


◆海外の戦火に「沖縄戦を思い出す」

 沖縄戦で最後の激戦地となった糸満市摩文仁にある平和祈念公園。犠牲者らの氏名を刻む公園内の「平和の礎(いしじ)」には、早朝から花や線香を手向ける遺族らの姿があった。

     (犠牲者の氏名が刻まれた平和の礎に手を合わせる遺族ら
      =23日、沖縄県糸満市で)

 「ウートートー(お祈り)しようねー」。糸満市の玉寄光子さん(91)は孫らに声をかけ、手を合わせた。防衛隊の一員だった父親、召集された兄2人を戦地で亡くし、栄養失調で生後まもない妹も命を落とした。自身は米軍の攻撃から逃げ惑い、捕虜に。3カ月ほど収容所で過ごした。

 ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとイランの交戦激化や米国の参戦など、海外では戦火が絶えない。報道で戦地の状況を見るたび「(沖縄戦を)思い出す」と顔をこわばらせた。


◆記憶をつなぐ場所で、警察官との「にらみ合い」が

     (平和学習のために平和の礎を訪れたという小学生たち
      =23日、沖縄県糸満市で)

 父やおじが中国と南方で戦死したという屋宜宣治さん(92)は「沖縄本島南部の海岸で、海を米軍の黒い軍艦が埋め尽くす光景が目に焼き付いている」という。在日米軍専用施設の7割が沖縄に集中し、負担は軽減されるどころか、政府は「台湾有事」を念頭に南西地域の防衛力強化を掲げ、沖縄で自衛隊増強を進める。「何年後かに、また戦争が始まるかもしれない。最初に沖縄が攻撃されそうで不安」

 那覇市の小学6年、比嘉宇海(うみ)さん(11)は友人2人を誘い、訪れた。公園内にずらりと並ぶ刻銘碑に、「これだけ多くの人が亡くなったんだ」とつぶやく。長男(11)を連れて訪れた南城市の小学校教員、金城さおりさん(50)は「戦争の記憶がどんどん風化し、どう継承するかは教員にとっても課題。子どもたちに『自分だったら』と考えてもらうことが大事なのかも」と話す。

     (警察官に平和の礎への立ち入りを抗議する
      具志堅隆松さん(中央)=23日、沖縄県糸満市で)

 近くでは、沖縄戦の犠牲者らの遺骨収集に取り組む具志堅隆松さん(71)が、警察官とにらみ合っていた。「ここは祈りの場静謐(せいひつ)な環境を壊さないで」。不審物の警戒で、警察官が平和の礎のエリア内に立ち入っていたという。昨年も大勢の警察官が歩き回って線香などを調べたことを問題視し、17日に具志堅さんらが警察庁に立ち入りの取りやめを申し入れたばかりだった。


◆「今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 平和の礎から西に約3.5キロ。沖縄戦で看護要員として動員され、犠牲になった「ひめゆり学徒隊」や教員を悼む「ひめゆりの塔」(糸満市伊原)では昼前から、慰霊祭が開かれた。遺族や、生徒の多くが学徒隊に動員された沖縄師範学校女子部・県立第一高等女学校の同窓生ら約250人が集った。

 「戦場で命を落とした方々の無念さ、動員された方々の苦しみを考えると、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです」。同窓会の知念淑子会長(96)は、あいさつで声を震わせた。

     (ひめゆりの塔での慰霊祭で校歌を歌う学徒の同窓生ら
      =23日、沖縄県糸満市で)

 塔に隣接する「ひめゆり平和祈念資料館」は、学徒らの犠牲を語り継ぎ平和を訴えようと、同窓会が1989年に設立。膨大な記録を集め、元学徒も証言活動をしてきた。だが今年、展示説明について、自民党の西田昌司参院議員が「日本軍が入ってきてひめゆり隊が死に、米軍が入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている」として歴史の書き換えと発言し、関係者や地元住民が猛抗議した。


◆資料館は「血のにじむ思いで残してくれた遺産」

 知念さんはあいさつで、西田氏の発言について「資料館の展示や沖縄の平和教育を否定する発言がなされ、非常に憤りを感じている」と批判。名護市辺野古での米軍の新基地建設などにも触れ「戦争の影は………………。
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●中谷元防衛相「平和への願い」って、西田昌司議員同様、認識が歪んでいる…具志堅隆松さん「そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」?

2025年05月22日 00時00分51秒 | Weblog

[↑ 西田議員、ひめゆりの塔「歴史の書き換え」/沖縄戦の実相 ここに/館長「証言踏みにじるもの」/地元反発 自民も(朝日新聞、2025年05月08日[木])]


(2025年05月09日[金])
中谷元・防衛相「平和への願い」って、酷すぎないか? 西田昌司議員同様、認識が歪んでいる。具志堅隆松さん「…だが、そもそも青草沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」。(こちら特報部)《15旅団は昨年10月に掲載をいったんやめたが、今年1月、HPのリニューアルに合わせて再掲載した》そうだ。なぜ、再掲載したのだろう? 沖縄の、《「軍隊は住民を守らないという教訓》は?
 《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」》!? 辺野古破壊について、《中谷元・防衛相が…参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場の全面返還が実現していないことについて「もっと沖縄県が努力をしていただければ、もっと早く…」》に続く、アホすぎる《あってはならない発言》《信じがたい認識》。

   『●《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和
     をしっかりと願う歌と受け取っている」》!? 《…歌は、平和とはほど遠い》

 中川紘希中根政人両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/沖縄戦司令官の「辞世の句」は本当に「平和への願い」? 自衛隊が地元の反発を無視し、HP掲載を続ける理由は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/403322?rct=tokuhou)によると、《沖縄戦を指揮した旧日本軍の牛島満司令官の「辞世の句」を巡る問題が続いている。島民から「過去の美化」と抗議されても、陸上自衛隊第15旅団(那覇市)はホームページ(HP)への掲載をやめない上、中谷元・防衛相が国会で「(句は)平和を願う歌」という解釈を示したからだ。本当に平和への願いといえる内容なのか。自衛隊の在り方に照らし、看過できる話だろうか。(中川紘希中根政人)》。

   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、
      平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
    (琉球新報)《防衛省・自衛隊の動きも気になる。沖縄の
     陸自第15旅団は公式ホームページに牛島満32軍司令官の
     辞世の句を載せ、問題視されている。今年1月には
     陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社を集団参拝した。日本軍との
     連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない

   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…
    (こちら特報部)《◆国民に尽くす公務員の仕事を
    《ただ、この回答は、3月の参院予算委員会で社民党の福島瑞穂氏が
     質問した際の、木原稔防衛相の回答とほぼ同じ。時にうつむき
     ながら、「私からは適切に進める以上の回答はできません」と話す
     担当者に、具志堅さんは「あなたを批判するためにやっている
     のではない。国家公務員は国民に尽くすのが仕事なら、
     どうかそれに立ち返ってください
」と語りかけた。
      また、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句
     「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦らなむ」を
     陸上自衛隊がウェブサイトに掲載し続けている問題に絡み、
     具志堅さんは「抗議の返歌」を琉歌で綴(つづ)り、会場で詠み上げた。
     「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」》
    《◆「沖縄を枯れさせたのは誰なのか
    《「牛島司令官は、沖縄の住民は枯れ果ててしまうけども天皇の
     国家が春を迎える時に再びよみがえるだろうと詠んだでも、
     枯れさせたのは誰なのか」と具志堅さんは問うた。「沖縄の住民は
     日本軍の戦争が滅ぼし、遺骨は土になっているそれを埋め立てに
     使うため海に捨てることを私は受け入れることができない」》

   『●《実際に南部地域から出土した遺骨も持参…肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ
      掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒り…》
    (長周新聞)【「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に
     沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す
     辺野古事業】


 2024年6月23日の長周新聞の記事の一部を、再々度、引用します:

――――――――――――――――――――――――――――――
https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/30945

「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す辺野古事業
2024年6月23日

 ………………。

戦死者冒涜する防衛省 遺骨捨てるのが「適切」か

 具志堅氏は、那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の公式HPに、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句が掲載(現在は削除)されていることにもふれた。「牛島司令官の辞世の句が、今になって自衛隊によって世に出されたことは、自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明であり、県民としては意志表示をしなければならない。辞世の句は『秋待たで/枯れ行く島の/青草は/皇国の春に/甦(よみがえ)らなむ』というものだ。青草とは沖縄の住民を意味する。沖縄の住民は枯れ果ててしまっても、皇国(天皇の国家)が春を迎えるとき、ふたたび蘇るであろうという内容だ。だが、そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」とのべ、みずから琉歌(沖縄に伝わる歌謡)の形式で編んだ返歌を詠み上げた。

 「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ 枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」

 「沖縄の住民は日本軍の戦争が滅ぼした。戦没者遺骨は土になっているという意味だ。その遺骨はどんどん土になっており、今度はその土を海に捨てようとしている。私たちはこれを受け入れるわけにはいかない。そのなかには沖縄に送られた本土出身の若い日本兵たちの遺骨も入っている。沖縄だけの問題ではないのだ。南部の土砂を埋め立てに使う計画は、全国のご遺族、国民のためにも撤回してもらいたい」と語気を強め、誠意ある回答が示されない場合、20日から23日にかけて沖縄現地で抗議のハンガーストライキをおこなうことを宣言した。

 この要請に対して防衛省は、「沖縄県では、先の大戦において県民を巻き込んだ凄惨な地上戦がおこなわれ、軍民あわせて20万人もの尊い生命が失われた。特に本島南部一帯では、多くの住民の方々が犠牲になったものと認識している。そのうえで、今後新たに発注する工事の埋立土砂の調達先については決まっていないが、このような歴史のある沖縄において、御遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識しており、こうしたことも踏まえながら、適切に事業を進めていく考えだ」との一文を読み上げて回答とした。

 「適切とは具体的にどういうことなのか?」「沖縄戦の犠牲の重さを認識し、遺骨の問題を真摯に受け止めるといいながら、その遺骨を含む南部の土砂を埋め立てに使うことは適切といえるのか?」「土砂の調達先から南部を外すという検討はされたのか?」という質問に対しても、防衛省は「調達先はまだ決まっていない」「歴史を踏まえたうえで適切に進める」と判をついたような回答をくり返した。

 ………………。
――――――――――――――――――――――――――――――


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https://www.tokyo-np.co.jp/article/403322?rct=tokuhou

こちら特報部
沖縄戦司令官の「辞世の句」は本当に「平和への願い」? 自衛隊が地元の反発を無視し、HP掲載を続ける理由は
2025年5月8日 06時00分

 沖縄戦を指揮した旧日本軍の牛島満司令官の「辞世の句」を巡る問題が続いている。島民から「過去の美化」と抗議されても、陸上自衛隊第15旅団(那覇市)はホームページ(HP)への掲載をやめない上、中谷元・防衛相が国会で「(句は)平和を願う歌」という解釈を示したからだ。本当に平和への願いといえる内容なのか。自衛隊の在り方に照らし、看過できる話だろうか。(中川紘希中根政人


◆中谷防衛相「平和を願っている印象が強い」

 批判の声があるのになぜHPに載せるのか。4月18日の衆院安全保障委員会で、沖縄選出の赤嶺政賢氏(共産)がただすと、中谷元・防衛相はこう擁護した。「さまざまな意見があることは承知しているが、平和を願っているという意味の印象が強い」

     (中谷元・防衛大臣(資料写真))

 防衛省の担当者も「部隊のこれまでの歩みを正確かつ丁寧に説明することが、地元に旅団を身近な存在と感じてもらうために不可欠」という主張を展開した。

 24日の参院外交防衛委員会でも、中谷氏は「部隊の情報発信の在り方は、地元と身近に接し地元の実情に通じている各部隊が判断し対応すべきものだ」と削除を求めない姿勢を示した。


◆サイトのリニューアルに合わせて再掲載

 問題となっている牛島司令官の句は「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦(よみがえ)らなむ」。15旅団は2018年からHPに、旅団の前身となる「臨時第1混成群」の群長が1972年5月の沖縄の日本復帰の際に訓示した内容と合わせて、句を掲載していた。

 地元紙「琉球新報」が昨年6月に句の掲載について報じると、沖縄戦体験者らから「戦争を美化している」「日本軍と自衛隊の連続性を示すなどと批判がわき起こり、複数の地元団体が削除を要請した。

     (昨年、陸上自衛隊第15旅団のホームページに掲載された
      旧日本軍の牛島満司令官の辞世の句)

 15旅団は昨年10月に掲載をいったんやめたが、今年1月、HPのリニューアルに合わせて再掲載した。


◆沖縄戦で「軍民混在状態」招き批判

 この際、従来のHPで皇国の春」と書かれていたのが「御国の春」に。また、従来は句を大きな文字にして目立たせていたが、リニューアル後は、訓示と句について記した部隊史の該当ページの画像をそのまま掲載する形に変えた。

 牛島司令官は太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍第32軍を率いた。米軍の攻勢を受け、1945年5月、住民が避難している本島南部への撤退を決めた。

 軍の主力が住民の避難地区に移動することで「軍民混在状態」を招いた。先の句を残し、6月23日に自決。住民に多大な犠牲を強いたとして批判されている。


◆県民からの肯定的評価は「掌握していない」

 なぜ「地元の実情に通じる」はずの部隊が、地元の反発を無視し、批判がある人物の句をHPに再掲載したのか

 15旅団司令部総務課の担当者は「こちら特報部」の取材に「歴史的事実を示す資料として部隊史をそのまま掲載しているだけ」と主張。批判があることには「県民に旅団への理解を深めてもらい、各種活動への信頼を得るため、(日ごろの)取り組みを進めたい」と述べた。

     (牛島満司令官の辞世の句が掲載された陸上自衛隊第15旅団
      のウェブサイト。旅団沿革のコーナーで取り上げられている)

 再掲載で句の中の皇国」が「御国」になったことについて、担当者は「部隊史では『御国』となっていることに気づき修正した」と説明。「県民から『歴史を学べた』などの肯定的な評価はあるか」との問いには「掌握はしていない」と述べた。


◆「軍事化推進の道具に『平和』という言葉を」

 社会運動団体「沖縄平和運動センター」(那覇市)は昨年6月、牛島司令官の句の掲載に抗議する声明を発表した。この時「HPからの削除という小手先の対応では、皇国史観に基づく軍隊の本質を変えることはできない」と主張。削除は求めなかった。

 センターの岸本喬事務局長は「旧日本軍と自衛隊の何が違うのか、私たちには全く理解できない軍隊は軍隊でしかない。削除によって………………。
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●《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和をしっかりと願う歌と受け取っている」》!? 《…歌は、平和とはほど遠い》

2025年05月21日 00時00分24秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2025年04月30日[水])
civili-UNcontrol、コントロールを失っている自衛隊…《自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明》(長周新聞)、《日本軍との連続性を否定しようとしない自衛隊の姿勢と、戦前回帰をとがめない防衛省トップの認識》(琉球新報社説)。《日本軍との連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない》(琉球新報)。
 そんなに戦争したいものかね? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党や公明等、お維やコミに投票している皆さんは、自身の子や孫を戦場に送り、人殺しに行かせたいのね? 愛国な政治家の皆さんによって「我が軍」となってまで、自衛隊もそんなに戦場に行きたいのかね? あの敗戦はなんだったのか、平和主義や平和憲法は…?

 (デモクラシータイムス)《平和をつくるものはなにか、アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師の活動を振り返り9条を考えます。…軍隊で平和な暮らしは生み出せるのか人々がその地で豊かに暮らせるようにすることこそが大事ではないかと、ぼそぼそと語り丸腰でひょうひょうと生きる姿で中村さんは私たちに教えてくれたのではないでしょうか。「政府の仕事は二つあります一つは国民を飢えさせないこともう一つは絶対に戦争をしないこと」と言った菅原文太さんを思い出しました》。
 そして、城山三郎さん《平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命だ》、《戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない》、《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》。

   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、
      平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
    (琉球新報)《防衛省・自衛隊の動きも気になる。沖縄の
     陸自第15旅団は公式ホームページに牛島満32軍司令官の
     辞世の句を載せ、問題視されている。今年1月には
     陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社を集団参拝した。日本軍との
     連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない

   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…
    (こちら特報部)《◆国民に尽くす公務員の仕事を
    《ただ、この回答は、3月の参院予算委員会で社民党の福島瑞穂氏が
     質問した際の、木原稔防衛相の回答とほぼ同じ。時にうつむき
     ながら、「私からは適切に進める以上の回答はできません」と話す
     担当者に、具志堅さんは「あなたを批判するためにやっている
     のではない。国家公務員は国民に尽くすのが仕事なら、
     どうかそれに立ち返ってください
」と語りかけた。
      また、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句
     「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦らなむ」を
     陸上自衛隊がウェブサイトに掲載し続けている問題絡み、
     具志堅さんは「抗議の返歌」を琉歌で綴(つづ)り、会場で詠み上げた。
     「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」》
    《◆「沖縄を枯れさせたのは誰なのか」
    《「牛島司令官は、沖縄の住民は枯れ果ててしまうけども天皇の
     国家が春を迎える時に再びよみがえるだろうと詠んだでも、
     枯れさせたのは誰なのか」と具志堅さんは問うた。「沖縄の住民は
     日本軍の戦争が滅ぼし、遺骨は土になっているそれを埋め立てに
     使うため海に捨てることを私は受け入れることができない」》

   『●《実際に南部地域から出土した遺骨も持参…肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ
      掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒り…》
    (長周新聞)【「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に
     沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す
     辺野古事業】


 2024年6月23日の長周新聞の記事の一部を、再度、引用します:

――――――――――――――――――――――――――――――
https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/30945

「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す辺野古事業
2024年6月23日

 ………………。

戦死者冒涜する防衛省 遺骨捨てるのが「適切」か

 具志堅氏は、那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の公式HPに、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句が掲載(現在は削除)されていることにもふれた。「牛島司令官の辞世の句が、今になって自衛隊によって世に出されたことは、自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明であり、県民としては意志表示をしなければならない。辞世の句は『秋待たで/枯れ行く島の/青草は/皇国の春に/甦(よみがえ)らなむ』というものだ。青草とは沖縄の住民を意味する。沖縄の住民は枯れ果ててしまっても、皇国(天皇の国家)が春を迎えるとき、ふたたび蘇るであろうという内容だ。だが、そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」とのべ、みずから琉歌(沖縄に伝わる歌謡)の形式で編んだ返歌を詠み上げた。

 「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ 枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」

 「沖縄の住民は日本軍の戦争が滅ぼした。戦没者遺骨は土になっているという意味だ。その遺骨はどんどん土になっており、今度はその土を海に捨てようとしている。私たちはこれを受け入れるわけにはいかない。そのなかには沖縄に送られた本土出身の若い日本兵たちの遺骨も入っている。沖縄だけの問題ではないのだ。南部の土砂を埋め立てに使う計画は、全国のご遺族、国民のためにも撤回してもらいたい」と語気を強め、誠意ある回答が示されない場合、20日から23日にかけて沖縄現地で抗議のハンガーストライキをおこなうことを宣言した。

 この要請に対して防衛省は、「沖縄県では、先の大戦において県民を巻き込んだ凄惨な地上戦がおこなわれ、軍民あわせて20万人もの尊い生命が失われた。特に本島南部一帯では、多くの住民の方々が犠牲になったものと認識している。そのうえで、今後新たに発注する工事の埋立土砂の調達先については決まっていないが、このような歴史のある沖縄において、御遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識しており、こうしたことも踏まえながら、適切に事業を進めていく考えだ」との一文を読み上げて回答とした。

 「適切とは具体的にどういうことなのか?」「沖縄戦の犠牲の重さを認識し、遺骨の問題を真摯に受け止めるといいながら、その遺骨を含む南部の土砂を埋め立てに使うことは適切といえるのか?」「土砂の調達先から南部を外すという検討はされたのか?」という質問に対しても、防衛省は「調達先はまだ決まっていない」「歴史を踏まえたうえで適切に進める」と判をついたような回答をくり返した。

 ………………。
――――――――――――――――――――――――――――――

 《牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は…「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」》!? 辺野古破壊について、《中谷元・防衛相が…参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場の全面返還が実現していないことについて「もっと沖縄県が努力をしていただければ、もっと早く…」》に続く、アホすぎる《あってはならない発言》《信じがたい認識》。
 琉球新報の【<社説>辞世の句「平和」発言 文民統制は機能するのか】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4169077.html)によると、《シビリアン・コントロール文民統制)を揺るがす、あってはならない発言だ。日本軍第32軍で沖縄戦を指揮した牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は自衛隊第15旅団のホームページへの掲載を問題視しないどころか、「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」という信じがたい認識を言ってのけた》。

   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
    「東京新聞のコラム【私説・論説室から】シビリアンの戦争』…。
     《安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に
     道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は
     歴史の教訓だ。シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を
     阻むと信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない》…
       「積極的平和主義」なアベ様というciviliUNcontrolCivilian uncontrol
     主権在民どころか、俺様なアベ様は違憲な閣議決定で壊憲する始末、
     それを許す国会、自公投票者。この国はunder controlでもないし、
     out of controlなアベ様に目茶目茶にされている」

   『●「これは相当に見つけにくかろう」…というか、
      真に《不存在》な無い物(国民の信用)は見つけようがない
    「いま、正にコレ ⇒ 《しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない
     私たち有権者が声を上げなければ、シビリアンは時として有権者を
     だましてでも、暴走し始める。「こんなはずじゃなかった」と
     後悔してからでは遅い。(豊田洋一)》。
       日刊ゲンダイの記事【文民が影の主犯だろう 破廉恥政権が
     被害者ヅラの驚愕】…では、《それは、われわれ国民の側のセリフだ
     と言いたくなる。「非常に驚きと同時に怒りを禁じ得ない」――。5日、
     稲田元防衛相はイラク日報問題について、こう言って防衛省を批判してみせた》」

   『●壊憲への暴走: シビリアンが暴走し、アベ様の「我が軍」も
                既に暴走を始めているようだ…戦慄を覚える
    《文民統制軍事組織が主権者代表の統制に従うのは民主主義国家の
     基本原理ですが、それを危うくしかねない動きも目立ちます。
     日本国憲法の危機です》
    「自民党の政治家の劣化・腐敗ぶりが激し過ぎる。その悪臭・腐臭は、
     アベ様信者、自公支持者には届かぬものか…。
     そして、civili-UNcontrol状態。「この国はunder controlでもないし、
     out of controlなアベ様に目茶目茶にされている」」

   『●《「背広を着た関東軍」ほどおそろしいものはない》(半田滋さん)
                 …アベ様や自民党《シビリアンの暴走》
   『●直ぐに辺野古破壊の中止を! 《最悪の場合、埋め立てた
     盛り土が崩れ、護岸が崩壊する恐れ…安全な施工は保証できない》
   『●高江破壊…アベ様らによる《沖縄で、座り込み住民らの強制排除は、
               辺野古の新基地建設現場などでも続いている》

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4169077.html

<社説>辞世の句「平和」発言 文民統制は機能するのか
2025年04月20日 04:00

 シビリアン・コントロール文民統制)を揺るがす、あってはならない発言だ。

 日本軍第32軍で沖縄戦を指揮した牛島満司令官の「辞世の句」をめぐり、中谷元・防衛相は自衛隊第15旅団のホームページへの掲載を問題視しないどころか、「これからの平和をしっかりと願う歌受け取っている」という信じがたい認識を言ってのけた。

 戦前の軍部の暴走に対する反省から生まれた文民統制を厳格に運用し、自衛隊は日本軍とは別の組織として民主的に運営されているというのが政府の立場ではなかったか。現職の防衛相から日本軍の司令官の言動を美化・称揚する認識が飛び出したことは、文民統制の機能不全と言うべき危うい事態だ。中谷氏の防衛相としての適性が問われる。

 1945年4月1日に本島中部西海岸から上陸した米軍が那覇に向け進軍を続ける中、牛島司令官は5月に首里の司令部壕を放棄し、摩文仁への撤退を決めた。本土決戦の時間稼ぎのため、沖縄戦を長引かせる持久戦を続けた。

 司令部の移動に伴って日米の戦闘は本島南部に拡大し、多くの住民を地上戦に巻き込むことになった住民は米軍の無差別攻撃にさらされるだけでなく、敗残兵となった日本兵による殺害や壕の追い出しの犠牲となった。

 6月22日(23日説もあり)に自決した牛島司令官は、「秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦(よみがえ)らなむ」の句を詠んだ。沖縄は草木残らず焼け野原となっても天皇の国である日本の勝利する時を信じて待つという歌は、平和とはほど遠い軍民共生共死を住民に強い、沖縄戦の地獄を拡大させた責任者としての罪の意識は見当たらない

 第32軍の南部撤退がなければ組織的戦闘はもっと早く終わっていた。牛島司令官は自決を前に「最後迄敢闘し悠久の大義に生くべし」と最後の命令を出していた。投降を許さないことで、残存将兵による斬り込み攻撃や山中でのゲリラ戦がその後も続いた。

 45年2月の時点で、元首相の近衛文麿昭和天皇に「敗戦はもはや必至」と上奏し、戦争終結を進言していた。だが、天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと、話はなかなか難しい」と拒んだ。進言を聞き入れていれば沖縄戦も原爆投下も回避できた

 天皇も軍部も第32軍も国民を守るために戦争を止めるという意思など持たず、むやみに犠牲を拡大させた

 皇国史観そのものの句に「平和」を結びつける倒錯した発言を許せば、戦後の民主主義や歴史認識はゆがめられる。「軍隊は住民を守らないという沖縄戦の実相は覆い隠され、沖縄を再び要塞(ようさい)化して国防の盾とするのに都合のよい状況を招くだろう。

 日本軍との連続性を否定しようとしない自衛隊の姿勢と、戦前回帰をとがめない防衛省トップの認識を見過ごすわけにいかない。
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●カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党西田昌司参院議員が歴史捏造発言…「認識錯誤も甚だしい」(玉城デニー県知事)、即刻議員辞職を!

2025年05月09日 00時00分56秒 | Weblog

(20250508[])
番組冒頭、弁護士・升味佐江子さんの怒り爆発。デモクラシータイム【<万博大赤字/関税交渉のウラ>【山田厚史の週ナカ生ニュース】】(https://www.youtube.com/watch?v=g3DTHoAAU6c)、《◆西田議員「ひめゆり」展示を歴史の書換えと 米兵暴行事件米は呼び出し応じず》。

【<万博大赤字/関税交渉のウラ>【山田厚史の週ナカ生ニュース】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=g3DTHoAAU6c

 ここまで露骨で、醜悪な歴史修正発言…。《アメリカによって沖縄が解放された》ってどんな歴史観? 《(自身の選挙区である)京都》ではどのような間違っていない《歴史教育》が行われているのか? 杉田水脈氏と双璧か? すぐさま議員辞職すべきだ。
 琉球新報【ひめゆりの塔「歴史書き換え」 自民・西田参院議員、シンポで発言 沖縄】(https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-4207707.html)によると、《自民党の西田昌司参院議員が、憲法記念日の3日に那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」(主催・県神社庁など、共催・自民党県連)の講演で、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて、日本軍が沖縄に入って来たことでひめゆり学徒隊の生徒が亡くなりアメリカによって沖縄が解放されたという内容だったとした上で「ひどい。歴史の書き換えだ」などと言及した。…「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」と批判した。また戦後の米統治で日本人が「完全に洗脳された」とし、その後の教育や報道を批判する持論を展開。県の沖縄戦教育についても、「ここまで間違った歴史教育は(自身の選挙区である)京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」と述べた》。

   『●《西田昌司は「差別の禁止や法的な措置を強化すると…人権侵害など逆の
       問題が出てくる」…。つまり差別する側の主張も守れというわけだ》
   『●その10万円、《官房機密費…国庫から引き出される金でありながら領収書
     不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」…「官邸の裏金」》ですよね?
    《それにしても笑えないのは、ここぞとばかりに退陣を求めてハッスル
     しているのが西田昌司とか裏金問題の張本人にほかならない安倍派の
     議員たちという点で、三桁万円とか四桁万円の裏金作りに勤しんで
     いた連中がなにをかいわんやである。10万円商品券をきっかけに
     して予算成立後の退陣なんて日程で政局が動いていきそうな気配が
     漂っており、「石破おろし」の暗闘が始まったことを伺わせている。
     いわゆる清和会に連なる右派セクターが小躍りしているような光景
     でもある》(コラム 狙撃兵)



[↑ 西田議員、ひめゆりの塔「歴史の書き換え」/沖縄戦の実相 ここに/館長「証言踏みにじるもの」/地元反発 自民も(朝日新聞、2025年05月08日[木])]


 露骨で醜悪…。杉田水脈氏同様、ウソ吐きであり、デマやヘイトをまき散らす国会議員。《沖縄戦の史実をゆがめ、体験者証言や沖縄戦研究を愚弄》(琉球新報社説)。
 沖縄タイムスの【[社説]西田議員「ひめゆり」発言 学徒の証言に向き合え】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1577715)によると、《どこがひどいのか。いつどこで、何を見て、そう感じたのか。具体的な説明は一つもない。それなのに「亡くなった方々は、ほんとに救われませんよ」とまで語っているのである。「ひめゆり平和祈念資料館」の建設・運営に後半生の全てをささげてきた元学徒の感情を逆なでするような一方的決めつけである。生き残った元学徒らは、戦場で多くの学友や恩師を失い自分が生き残ったこと、負傷した学友を壕に置き去りにせざるを得なかったことに、強い罪責感情を抱いていた》。
 琉球新報の【<社説>西田氏発言 沖縄戦証言、研究愚弄した】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4209416.html)によると、《沖縄戦犠牲者や遺族を含む県民を傷つける暴論だと言わざるを得ない。自民党参院議員の西田昌司氏が憲法記念日の3日、那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」で、ひめゆりの塔の説明板に関して歴史の書き換えだなどと発言した。…西田氏は「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」とも述べた。さらに、自身の選挙区の京都府を引き合いに「ここまで間違った歴史教育は京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」とまで言い切った。それこそ、沖縄戦の史実をゆがめ、体験者証言や沖縄戦研究を愚弄〔ぐろう〕するものだ》


 それにしても本土のマスコミは静かですね。漸く5月7日頃になって、ぼちぼちと報じ始める。さて、下駄の雪党。そんな露骨な歴史修正主義者・差別主義者であり、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党議員を、下駄の雪党は推薦するそうだ。杉田水脈氏同様、裏金議員だ。一体どこが「愛国」なの? 一体どんな「正しい教育」を受けてきたのか? (政界地獄耳)《自民党を始め閣僚も首相も西田をとがめようとしない党として許容していると言わざるを得ない》…杉田水脈氏問題と同じやん。
 東京新聞【公明、裏金候補を初推薦 参院選、旧安倍派の3人】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/400710)によると、《公明党は24日の党中央幹事会で、夏の参院選に自民党公認で立候補する現職4人の推薦を決めた。このうち3人は旧安倍派議員で、自民派閥裏金事件に関係していた。公明が裏金関係候補を推薦するのは初めて。4人は岩本剛人氏(北海道選挙区)、宮本周司氏(石川選挙区)、西田昌司氏(京都選挙区)、堀井巌氏(奈良選挙区)。岩本氏以外の3人が旧安倍派出身。自民候補への推薦は今回が第5次で計23人となった。公明の河西宏一選対副委員長は記者会見で、旧安倍派の3人は参院政治倫理審査会で弁明したと強調し「十分な説明や再発防止への意思表明があった」と述べた。自公は2月28日、相互推薦で合意した》。

 カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」《党として許容していると言わざるを得ない》。カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の沖縄選出の国会議員や沖縄県連関係者は、その場で、なぜ抗議しなかったの?
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/いつ捨てられたのか、次世代へのバトン 歴史に向き合わない保守政治などない】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202505070000041.html)によると、《かなり適当な話に聞こえる。またおかしなことに共催した自民党県議からも「ひどい、歴史の書き換えだ」と西田に謝罪と撤回を求めるという。お好みの歴史を語る西田発言の検証は無用だが、自民党結党70年、党の山中貞則野中広務小渕恵三先人たちの戦後の沖縄への思いはここまで踏みにじられたのか、次世代にバトンを渡すどころかバトンはいつ捨てられたのか。自民党の持つ穏健保守の精神は既になくなった。なぜなら連休にかこつけ、自民党を始め閣僚も首相も西田をとがめようとしない党として許容していると言わざるを得ない》。
 アサヒコムの記事【ひめゆりは「歴史の書き換え」 自民・西田昌司議員が発言、批判拡大】(https://www.asahi.com/articles/AST571S1TT57UTIL00NM.html)によると、《この発言に対し、身内の自民党県連も含めて批判が広がっている。…西田氏は朝日新聞の4日の取材に対し、発言内容を認めた上で、「歴史の全体像を分からないといけないという文脈で、ひめゆりの話を持ち出した」と説明。ひめゆりの展示や説明のどこが歴史の書き換えなのかについては具体的に答えず、「何十年か前に見に行った。(展示内容の)一つひとつを見ていくと、私にとってはそういう印象だった」と述べた。西田氏の講演内容について、玉城デニー沖縄県知事は7日、報道陣に「認識錯誤も甚だしい」と語った。自民党県連の座波一幹事長も7日、報道陣に「大変残念に思っている。県民の反発を招くような表現は避けるべきだったと抗議せざるを得ない」と述べ、発言の撤回を求める考えを示した》。
 日刊ゲンダイの記事【自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/371434?utm_source=x&utm_medium=sns)によると、《票目当てにしたって、タチが悪すぎる。夏の参院選で改選を迎える自民党旧安倍派の西田昌司議員(京都選挙区)が3日に那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」で、住民の4人に1人が命を落とした沖縄戦にイチャモンをつけ、県民の猛反発を招いている。県議会では抗議決議をまとめる動きが加速。裏金議員の西田氏に推薦を出し、内輪モメしている公明党はどうするのか。支持母体の創価学会と沖縄は浅からぬ縁がある。…この展開に大汗をかいているのは公明だ。昨秋の衆院選は裏金非公認議員を推薦して大惨敗。にもかかわらず、政治倫理審査会で弁明したとかいう理由で西田氏らに推薦を出し、学会員らからブーイングを浴びせられている最中。…「都合が悪い歴史にフタをし、平然と修正する安倍元首相がそうだったように、周辺にもその手合いが多い目立ちたがり屋なのも彼らの特性です。口火を切った『石破降ろし』が不発に終わり、奇をてらったのでしょう。それにしても筋が悪い。県議会には公明会派もある。この際、問題だらけの議員は叩きのめさなければいけません」(政治評論家・本澤二郎氏) 今年は戦後80年の節目。不逞の輩を国政に残してはダメだ》。

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https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-4207707.html

ひめゆりの塔「歴史書き換え」 自民・西田参院議員、シンポで発言 沖縄
公開日時 2025年05月05日 05:00 更新日時 2025年05月05日 17:49

     (沖縄憲法シンポジウムで講演する西田昌司参院議員)

 自民党の西田昌司参院議員が、憲法記念日の3日に那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」(主催・県神社庁など、共催・自民党県連)の講演で、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて、日本軍が沖縄に入って来たことでひめゆり学徒隊の生徒が亡くなり、アメリカによって沖縄が解放されたという内容だったとした上で「ひどい。歴史の書き換えだ」などと言及した。戦後日本の教育を批判する文脈での発言。ひめゆり平和祈念資料館普天間朝佳館長は西田議員の指摘した内容について「塔や資料館の記述にはない」と指摘し、「史実や歴史に誠実に向き合って発言してほしい」と語った。

 西田議員は講演で、何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について、「要するに日本軍がどんどん入ってきてひめゆりの(学徒)隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている」と発言。「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」と批判した。

 また戦後の米統治で日本人が「完全に洗脳された」とし、その後の教育や報道を批判する持論を展開。県の沖縄戦教育についても、「ここまで間違った歴史教育は(自身の選挙区である)京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」と述べた。

 普天間館長は、資料館の設立課程には「生存者自身が長い間語ることができなかった戦争体験を見つめ直し、戦前の学校生活から振り返った重要な蓄積がある」と説明。「展示内容には沖縄戦の教訓を次世代に伝える思いがちりばめられている」と強調し、「多くの人に理解してもらうためにも、われわれはぶれずにしっかり腰を据えて発信していく」と語った。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1577715

[社説]西田議員「ひめゆり」発言 学徒の証言に向き合え
2025年5月6日 4:01

 自民党の西田昌司参院議員が、憲法記念日に那覇市で開かれた憲法シンポジウムで講演し、ひめゆりの塔を参拝した時の「説明のしぶり」を問題視した。

 「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり(学徒)隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて、沖縄が解放されたと。そういう文脈で書いている」

 西田氏は「何十年か前、国会議員になる前」に訪ねた時の話を「今はどうか知りませんが」とことわりながら、あそこはひどい」「歴史の書き換えだと批判した。

 どこがひどいのか。いつどこで、何を見て、そう感じたのか。具体的な説明は一つもない

 それなのに「亡くなった方々は、ほんとに救われませんよ」とまで語っているのである。

 「ひめゆり平和祈念資料館」の建設・運営に後半生の全てをささげてきた元学徒の感情を逆なでするような一方的決めつけである。

 生き残った元学徒らは、戦場で多くの学友や恩師を失い自分が生き残ったこと、負傷した学友を壕に置き去りにせざるを得なかったことに、強い罪責感情を抱いていた

 トラウマ的な記憶を抱える当事者たちは、戦争が終わっても長い間、自らの体験を語ることがなかった

 「ひめゆりの塔」のそばに、ひめゆり平和祈念資料館が開館したのは、1989年6月のことである。ひめゆり学徒の視点で沖縄戦を捉えるという基本姿勢は今も変わっていない。


■    ■


 「ひめゆり」を巡っては、殉国美談の語りが戦後ずっと生産され続けてきた

 ある時期から、女子学徒隊は他にもあるのに「なぜひめゆりだけ」という声も上がるようになった。

 体験者の証言を聞いた若い世代からは「自分に酔っている」「退屈」だという感想も上がった。

 実は、資料館の活動で特筆されるのは、こうした問題に正面から取り組んできたことだ。

 資料館は資料集として各校同窓会の協力を得て「沖縄戦の全学徒隊」を出版したほか、毎年、感想文集を発行し、見学者の声を丁寧に拾い上げている。

 亡くなった学友の名前を記した「過去帳」には「その短い生涯の名に永遠の願いをこめ ご冥福をお祈りし あわせて世界の平和を祈願します」とある。

 そこには生き残った学徒、教師らの掛け値のない思いが込められている。


■    ■


 45年6月18日、ひめゆり学徒隊に解散命令が出た。

 捕虜になることを許さなかった日本軍は、学徒らを保護する措置も取らなかった学徒らは米軍が目の前に迫る戦場に放り出されたのである

 ひめゆり学徒の戦没者の約8割は、18日以降に亡くなっている。

 米軍が運営する野戦病院で傷ついた沖縄県民を手当てしたのは、学徒隊の生き残りである。

 そのような重い事実を、西田氏は知っているのだろうか。
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4209416.html

<社説>西田氏発言 沖縄戦証言、研究愚弄した
公開日時 2025年05月06日 04:00 更新日時 2025年05月06日 14:17

 沖縄戦犠牲者や遺族を含む県民を傷つける暴論だと言わざるを得ない。

 自民党参院議員の西田昌司氏が憲法記念日の3日、那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」で、ひめゆりの塔の説明板に関して歴史の書き換えだなどと発言した。

 西田氏は、何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について「要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている」と述べた。

 基本的な事実関係を指摘しておく。少なくとも、ひめゆりの塔の前にある1975年建立の石碑に刻まれている「ひめゆりの塔の記」には西田氏が言うような「文脈はない。「歴史の書き換え」と断ずるような文章をいつ、どこで目にしたのか。あいまいな記憶で沖縄戦の事実をゆがめるような発言をしてはならない。

 西田氏は「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」とも述べた。さらに、自身の選挙区の京都府を引き合いに「ここまで間違った歴史教育は京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」とまで言い切った。

 それこそ、沖縄戦の史実をゆがめ、体験者証言や沖縄戦研究を愚弄〔ぐろう〕するものだ。

 ひめゆりをはじめ、旧制中学校や師範学校の生徒が1945年3月、学徒隊や鉄血勤皇隊、通信隊などとして組織化され、戦場に駆り出されたのは、まさしく日本軍の方針に基づくものだった。県も名簿提出のかたちで鉄血勤皇隊の動員に関わった。

 45年5月末、時間稼ぎのための戦略持久戦を続けるために本島南部に撤退した日本軍と共に生徒たちも移動し、激しい地上戦の中で命を落とした。6月18日の解散命令以降、戦場に放り出された生徒は弾雨の中をさまよい、命を落とした。まさに日本軍の作戦による犠牲である。このような事実を西田氏はどこまで認識しているのか。

 平和教育に対する偏見も許しがたい。

 沖縄の平和教育は、惨禍を二度と繰り返さないという県民の決意、「軍隊は住民を守らないという教訓を踏まえている。体験者証言と沖縄戦研究に基づき平和教育の実践がある。そこには沖縄戦のみならず、日本全体の平和教育にも通じる普遍性がある。

 さらに言えば、沖縄戦の実相をゆがめようとしているのは国の側である。歴史教科書の検定の過程で、日本軍による住民虐殺や「集団自決」(強制集団死)に関する記述が削られたり、書き換えを強要されたりした。それに対し、超党派の県民運動で記述回復を求めたこともある。

 講演会を共催した自民党県連の責任は重い。なぜ、このような発言を許したのか、自民党県連は説明責任を果たさなければならない
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202505070000041.html

コラム
政界地獄耳
2025年5月7日7時42分
いつ捨てられたのか、次世代へのバトン 歴史に向き合わない保守政治などない

★3日に神道政治連盟県本部と県神社庁、日本会議県本部でつくる実行委員会(自民党県連共催)が那覇で開いた「憲法シンポジウム」で沖縄の自民党衆院議員・国場幸之助とともに講演した同党参院議員・西田昌司は何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について言及。「要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの(学徒)隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて、沖縄は解放されたという文脈で書いている」「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」とした。県の沖縄戦教育についても「ここまで間違った歴史教育は(自分の選挙区)京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」と全面批判した。

★ひめゆり平和祈念資料館館長・普天間朝佳は「塔や資料館の記述にはない」と完全否定、ひめゆりの塔の前にある1975年建立の「ひめゆりの塔の記」に西田の言う記述もない。かなり適当な話に聞こえる。またおかしなことに共催した自民党県議からも「ひどい、歴史の書き換えだ」と西田に謝罪と撤回を求めるという。お好みの歴史を語る西田発言の検証は無用だが、自民党結党70年、党の山中貞則野中広務小渕恵三先人たちの戦後の沖縄への思いはここまで踏みにじられたのか、次世代にバトンを渡すどころかバトンはいつ捨てられたのか。自民党の持つ穏健保守の精神は既になくなった。なぜなら連休にかこつけ、自民党を始め閣僚も首相も西田をとがめようとしない党として許容していると言わざるを得ない。

★1月に本年度沖縄振興予算の増額を求めた野党全党の決議案に対して棚ざらしにした挙げ句、4月11日の沖縄北方問題特別委員会理事会で「すでに来年度予算は成立し、決議は不要」と拒否した。公共事業費(一括交付金)は沖縄県の要求額700億の半分になった。自民党沖縄選出議員は沖縄のためにも働かず減額に汗をかくと言われても仕方あるまい。戦後80年でこのざまだと、あと数年で自民党は沖縄戦はなかったと教科書に書けと言い出すのではないか歴史に向き合わない保守政治などない。(K)※敬称略
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●《児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年…沖縄の空には今も変わらず危険が存在》

2024年07月29日 00時00分29秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年07月04日[木])
沖縄県《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府が断念、しかし、沖縄《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》。
 《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し》 ← 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●沖縄《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府
     が断念、しかし、《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》

 さて、旧石川市(現うるま市石川)…宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で、《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》でした。一方、(琉球新報社説)《墜落事故のリスクは65年前と何も変わっていない》のが現状。《「軽んじられる命」》。歴史の記憶の継承語り継ぐこと。記憶の澱をかき乱し、呼び覚ます。記憶に刻む。
 06月30日の琉球新報の【<社説>宮森小米軍機墜落65年 子ども守る誓い新たに】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3241292.html)。《65年前の今日、安全なはずの学校が地獄と化した全身に火が付き悲鳴を上げる児童、炎と黒煙に追われ教室の窓から飛び降りる子どもたち、子の名を叫び学校に押し寄せる親たち。「助けて、助けて」。火の海となった学校に泣き叫ぶ声が響いた児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年がたった。戦後79年を経ても、沖縄の空には今も変わらず危険が存在している。子どもたちが犠牲になる悲劇を二度と繰り返してはならない事故を語り継ぎ、子どもたちを守る誓いを新たにしたい》。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
      沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも
    「琉球新報の高田佳典記者の記事【「沖縄、民意より米軍」 戦後の重荷、
     74年変わらず】…。宮森小ジェット機墜落事故(1959)、
     沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事故(2004)、オスプレイ墜落……
     何が起ころうとも、何も変わらない沖縄。今も《不条理の連鎖》が続く。
     《一方、沖縄では何度事故が起きようとも主要な基地は撤去されない》。
     安仁屋眞昭さんは、《沖縄では民意よりも米軍が優先沖縄の戦後は
     終わっていない》《戦後74年がたっても沖縄は重荷を背負っている

   『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
     日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…
    《▼「琉大文学」同人で、宮森小米軍ジェット機墜落事故を取材した
     作品「恐怖と血の代償」を残した。子どもの命を奪った墜落機から
     操縦者がパラシュートで脱出していた。詩人は悲痛な叫びを刻す。
     「われわれには、パラシュートはない!」…▼太平洋戦争の末期、
     日本は沖縄を捨て石にし、サンフランシスコ講和条約で米国に
     差し出した。「屈辱の日」の4・28から69年。今も続く閉塞感の
     で県民は自問する。「われわれにパラシュートはあるのか」》

   『●1959年6月30日、戦後最悪の米軍機事故・宮森小米軍ジェット機墜落
      事故…今も変わらず? 番犬様にとっては「普通の出来事」との認識
   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》
   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たとい石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわに
     なった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3241292.html

<社説>宮森小米軍機墜落65年 子ども守る誓い新たに
2024年06月30日 05:00

 65年前の今日、安全なはずの学校が地獄と化した全身に火が付き悲鳴を上げる児童、炎と黒煙に追われ教室の窓から飛び降りる子どもたち、子の名を叫び学校に押し寄せる親たち

 「助けて、助けて」。火の海となった学校に泣き叫ぶ声が響いた

 児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年がたった。

 戦後79年を経ても、沖縄の空には今も変わらず危険が存在している。子どもたちが犠牲になる悲劇を二度と繰り返してはならない事故を語り継ぎ、子どもたちを守る誓いを新たにしたい。

 1959年6月30日午前10時40分ごろ、米軍嘉手納基地所属の戦闘機F100石川市(現うるま市石川)上空を飛行中、エンジンが爆発。機体は民家をなぎ倒して墜落し、機体の一部が宮森小に激突した。

 機体は引火した大量の燃料もまき散らし、辺りを激しく炎上させた。同校3教室、民家17棟、公民館が全焼、民家8棟と同校の2教室が半焼する大惨事に、ミルク給食の時間を迎えていた多くの児童が巻き込まれた。

 墜落したF100は、最も重い「クラスA」の事故の発生率が高い“欠陥機だった。墜落原因について米軍は「エンジン故障による不可抗力の事故」と発表していた。しかし、米空軍がまとめた調査報告書は「最大の要因は整備ミス」と結論付けている。

 72年に沖縄が日本に復帰して以降も、県によると海域含めて49件の米軍機の墜落が起きている。そのたびに整備不良や人的ミスが報告されてきた。しかし、オスプレイのように構造的な欠陥が指摘される機体が今も頭上を飛び交う。嘉手納基地では無人偵察機の配備など機能強化が顕著だ。墜落事故のリスクは65年前と何も変わっていない

 実際に2004年の沖縄国際大へのヘリコプター墜落、17年の普天間第二小学校グラウンドでのヘリ窓落下のように、奇跡的に人身被害がなかっただけで学校を巻き込む事故は繰り返されてきた

 宮森小墜落時の小学生は今では70代となる。2010年に「石川・宮森630会」が発足し、証言集の発刊など事故を風化させない運動に取り組んできた。証言はトラウマ(心的外傷)を呼び起こすつらい作業だ。体験者の思いを無駄にしてはいけない

 うるま市石川では、ゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する防衛省の計画を巡り、撤回の訴えが党派を超えるうねりとなった。計画地は住宅地に近接し、教育施設の県立石川青少年の家も近くにあった。65年前の悲劇を地域の体験として受け継いできたことが、子どもたちの将来に禍根を残さないために立ち上がる原動力になった

 記憶を語り継ぐ石川・宮森の取り組みに学び、安全な沖縄の空を取り戻そう
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●前泊博盛さん《日米安保と米軍基地がある限り、米兵の犯罪行為はなくならない。これは宿痾だ。今の政権では米国にものは言えない。再発防止も…》

2024年07月22日 00時00分10秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


/// (2024年06月30日[日])
慰霊の日」…《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓はどこに? 東京新聞社説《約3カ月続いた沖縄戦では県民の4人に1人が犠牲になったとされますが、32軍の南部撤退以降の約1カ月間に住民の犠牲が集中しています。軍隊は住民を守らない-沖縄戦の多大な犠牲から得た県民の教訓です》。
 にもかかわらず、戦争法、敵基地攻撃能、軍事費倍増、軍事要塞化、殺傷兵器輸出…平和憲法が蔑ろに。軍需産業でメシを食っていこうという落ちぶれよう。戦争を回避する努力どころか、戦争を煽るバカさ加減。台湾の世論「現状維持」を無視。番犬様もニッポン政府も中国の領土であることを認めておきながら、「台湾有事」と煽り立て、番犬様の代わりにニッポンは中国と戦争でもおっぱじめるつもりかね? あまりにアホ過ぎないか? それに、食糧安全保障はどうすんの? 《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね

 一方で、先日の沖縄県議選では、「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党の議席が増えました。投票率も低く、とても残念で仕方がありません。米兵の事件の〝隠蔽〟が選挙の結果にも少なからず影響したことと思いますが、「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党に投票しても沖縄にとって何も良いことがない、と確信させられました。《前泊博盛教授…「事件が選挙前に明らかになっていたら、大きなハレーションが起きたのは間違いない」と断じる》(こちら特報部)、当然でしょ。さらに、前泊博盛さんは《「日本政府は国民の人権、生命財産よりも、政局を優先して隠蔽(いんぺい)したのか、と勘繰りたくなるタイミングで明らかになった」と憤》る。前泊博盛さんは《「日米安保と米軍基地がある限り、米兵の犯罪行為はなくならないこれは宿痾(しゅくあ)今の政権では米国にものは言えない再発防止もおぼつかないだろう」》と指摘、全く同感です。

 6月23日の東京新聞の【<社説>週のはじめに考える 沖縄を再び戦場にしない】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/335448?rct=editorial)。《太平洋戦争末期、住民を巻き込んだ激烈な地上戦の戦場となった沖縄県。きょう「慰霊の日」を迎えました。1945(昭和20)年の6月23日、日本軍による組織的戦闘が終わった日とされます。あれから79年沖縄には依然、多くの米軍基地が残り、情勢緊迫を理由に自衛隊も増強されています。再び戦場になるのでは…。県民の不安は募りますが、沖縄を再び戦場にしてはなりません。今年4~5月、沖縄戦跡の一つが報道公開されました。那覇市の「首里城」地下に旧日本軍が構築した第32軍司令部壕(ごう)」。総延長約1キロに及ぶ5本の坑道のうち司令部中枢に近い「第2坑道」と「第3坑道」と呼ばれる区域です。第3坑道は「守礼門」の地下にあり当時の牛島満司令官の「司令官室」があったとみられます》、《◆住民巻き込まれ犠牲に》、《◆「基地のない島」は遠く》。

   『●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と
     強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く
   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を
     悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
   『●「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党に投票しても沖縄にとって何も
     良いことがない…《少女を強姦した米兵まで隠していた》理由は何ですか?
   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/335448?rct=editorial

<社説>週のはじめに考える 沖縄を再び戦場にしない
2024年6月23日 07時38分

 太平洋戦争末期、住民を巻き込んだ激烈な地上戦の戦場となった沖縄県。きょう「慰霊の日」を迎えました。1945(昭和20)年の6月23日、日本軍による組織的戦闘が終わった日とされます。

 あれから79年沖縄には依然、多くの米軍基地が残り、情勢緊迫を理由に自衛隊も増強されています。再び戦場になるのでは…。県民の不安は募りますが、沖縄を再び戦場にしてはなりません

 今年4~5月、沖縄戦跡の一つが報道公開されました。那覇市の「首里城」地下に旧日本軍が構築した第32軍司令部壕(ごう)」。総延長約1キロに及ぶ5本の坑道のうち司令部中枢に近い「第2坑道」と「第3坑道」と呼ばれる区域です。第3坑道は「守礼門」の地下にあり当時の牛島満司令官の「司令官室」があったとみられます。

 県が管理する坑道内部への立ち入りは通常、崩落の危険があるとして禁止されていますが、今回、地元メディアが記録のため内部に入りました。報道公開は2020年の「第5坑道」以来です。

 坑道は地下13メートルにあり、高さ1・2~2・8メートル、幅1・3~2・8メートル。所々に落石や水たまりがあり一部は崩落していました。

 太平洋戦争中の44~45年に米軍の進攻に備えて築いた旧日本陸軍の拠点で、壕内には司令官室のほか参謀室、将校室、作戦室、通信室、救助室などがあり、千人以上の将兵らがいたとされます。


◆住民巻き込まれ犠牲に

 沖縄攻略のために太平洋地区の戦力を結集した米軍は45年3月26日、慶良間列島に上陸。4月1日には1500隻近い艦船と、延べ約54万人の兵員で沖縄本島に上陸を開始しました。苛烈な沖縄戦の始まりです。

 日米両軍の激しい攻防の末、米軍は5月11日、司令部のある首里に総攻撃を加えました。第32軍は同22日に首里から南部への撤退を決め、放棄した壕を自ら爆破したとされます。

 しかし、南部撤退は住民保護を度外視した展望のない消耗戦でした。すでに南部に避難していた住民を戦闘に巻き込み、多大な犠牲を強いることにもなりました

 南部に逃れた住民の多くが「鉄の暴風」とも呼ばれる米軍の猛攻撃で犠牲になったのも、将兵と混在していたため、攻撃対象とされたからでした。壕に避難していた住民が日本軍の兵士に壕から追い出されたり、自決を強いられたという証言も多く残ります。

 沖縄本島南部に撤退した第32軍は糸満市摩文仁周辺の壕に司令部を移しましたが、戦況は好転することなく、6月23日、牛島司令官の自決によって日本軍による組織的な戦闘は終わります。

 約3カ月続いた沖縄戦では県民の4人に1人が犠牲になったとされますが、32軍の南部撤退以降の約1カ月間に住民の犠牲が集中しています。軍隊は住民を守らない-沖縄戦の多大な犠牲から得た県民の教訓です


◆「基地のない島」は遠く

 沖縄は戦後、日本本土と切り離され、米軍による住民の人権軽視の苛烈な統治が続きました

 沖縄の施政権が日本側に返還された1972(昭和47)年5月15日の本土復帰は、沖縄の人々にとって、戦争放棄と戦力不保持、基本的人権の尊重などを定めた日本国憲法への復帰であり、願い続けた基地のない平和な島が実現する機会でもありました。

 しかし、米軍基地はそのまま残り、基地に起因する騒音や環境被害、米兵らによる事件・事故など深刻な被害は変わりません

 復帰当時、在日米軍専用施設が所在する比率は本土と沖縄県で4対6でしたが、今では3対7に拡大しています。基地負担を沖縄県民に押し付ける構図です。

 名護市辺野古沿岸部では多くの県民が反対する中、普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設建設が強行されています。同じ県内移設では基地負担の抜本的な軽減にはならないにもかかわらず、です。

 さらに近年、台湾や沖縄県・尖閣諸島を巡る緊張を背景に「有事への備え」として米軍に加えて自衛隊も増強されています。米軍や自衛隊の基地が攻撃対象となり、再び戦場になるのでは、との懸念が県民の間で高まっています。

 もちろん、沖縄を戦場にして県民に犠牲を強いるようなことは、二度とあってはなりません。そのためには軍事力ではなく、あらゆる外交力を駆使して紛争を抑止する。そのことを、すべての日本国民がいま一度確認しなければならない、沖縄慰霊の日です。
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●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》

2024年06月25日 00時00分36秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年06月23日[日])
沖縄「慰霊の日」。沖縄では、《慰霊の日を前に増える沖縄メディアの報道は「6月ジャーナリズム」なのか》(金口木舌)。着々と軍事要塞化=《標的の島へと…。相変らず、日々、美ら海に土砂をぶちまけ続けてている。ドブガネ。新基地は完成しないし、普天間は返還されない。踏んだり蹴ったりの辺野古。辺野古は単なる破壊「損」。《沖縄にとって戦争は遠い昔話ではない沖縄は、今も一年中、戦争の延長線上を生きている》(大矢英代さん)。
 再度引用。昨年の琉球新報のコラム【<金口木舌>沈黙している暇はない】によると、《「8月ジャーナリズム」という言葉がある。毎年、広島、長崎への原爆投下や、8月15日に合わせて、戦争について集中的に報道される様を指す。記念日までの雄弁さと対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信もあるだろう》、《沖縄は戦後78年の慰霊の日を迎えた。100年、200年と「戦後」を重ねていくために沖縄メディアに沈黙している暇(いとま)はない》。

 それにしても、先週6月16日[日]の沖縄県議会選挙、投票率も低く、また、大変に大変に残念な結果に。悔しくて仕方ない。玉城デニー沖縄県知事が《辺野古の新基地建設に関しては「移設反対は揺るぎない思いこれからもできうることはしっかりと取り組んでいきたい」と強調》したことがせめてもの救いではあるが、ニッポン政府のごり押しを止めることがより一層困難に。決して普天間は返還されず、日々ドブガネし、出来もしない新基地建設のために、美ら海に土砂をぶちまける愚行が続く。軍事費は倍増され、戦争を煽る。番犬様の下請けとして軍需産業で生きていこうというさもしい国、情けない国に落ちぶれたニッポン。平和憲法はどこに行ってしまったの? (琉球新報社説)《日本は戦争ができる国づくりから戦争準備へ大きく踏み出したのではないか、私たちは危惧する》。狂った自公政権によって沖縄に《多少の犠牲は仕方ない》《軽んじられる命》が押しつけられる。わずかな希望の光《ミュニシパリズム地域自治主義)》の芽も、沖縄では摘み取られる…。(琉球新報社説)《私たちに求められているのは戦う覚悟を拒み平和を築く意思と行動》。
 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●『沖縄スパイ戦史』と《記憶の澱》…
     「護郷隊…中高生の年頃の少年たち…スパイと疑われた仲間の処刑…」

    《▼日本軍第32軍の周辺で起きた本島中南部の激戦を「表の沖縄戦」と
     すれば、映画が描くのは北部の少年ゲリラ兵部隊護郷隊」や八重山
     戦争マラリアなどの「裏の沖縄戦」。綿密な取材による証言と資料映像で、
     6月23日以降も続いた遊撃戦の実相をつづる》

   『●【<金口木舌>差別を乗り越える】…《アイヌ民族…差別を乗り越え固有
      の歴史、文化を守るすべを模索する状況は沖縄にも通じている》(1/2)
    《香山リカ×三上智恵対談…》《ただ、遺族感情はそれとは別です。
     久高良夫さんという戦死した少年兵のお母さんが唯一、村上さんに
     食って掛かった人でした。「何でおまえが生きているんだ」とつかみ
     かかったという話を、映画の中で弟さんがしています》

   『●《「慰霊の日」を迎えた。…鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の悲劇が
      伝わる一方、護郷隊の過酷な運命は長年ほとんど知られていなかった》
   『●「戦争マラリア」…いま再び自衛隊配備で先島諸島住民を分断し、
                 「戦争や軍隊の本質」の記憶を蘇らせる…
   『●《戦争体験の継承はどうして必要》? 大矢英代さん《二度と同じ手段で
      国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》
   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、
     食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》
   『●6月ジャーナリズム…《戦争について集中的に報道される様を指す。記念
     日までの雄弁さと、対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信》
   『●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と
     強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く

 軍事費倍増、沖縄で自衛隊基地をどんどんと増強…「平和」を築く気はあるのか?
 琉球新報の記事【沖縄全戦没者追悼式 デニー知事が平和宣言 自衛隊増強に「強い不安」 交流による信頼関係を 慰霊の日】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-3225796.html)。《沖縄県は23日、沖縄戦で命を落とした20万人余に心を寄せ、平和を誓う「慰霊の日」を迎えた。79年前の激戦地、糸満市摩文仁平和祈念公園では、県と県議会が主催する …》。

 対馬丸事件の教訓…《この悲劇は、いったん戦争に巻き込まれればいかなる対象も、攻撃される対象となる危険性》。
 沖縄タイムスの【[社説]きょう慰霊の日 平和創造の次の一歩を】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1383334)。《学童疎開船「対馬丸」の引率教員だった新崎美津子さんは多くの教え子を死なせ、自分は生き残ったと自責の念にとらわれ、生前、私は生きるべき人間ではなかった」と語っていたという(上野かずこ著「蕾のままに散りゆけり」)。蟻塚亮二医師らの研究によると、生活の場が戦場になり、戦後、基地と隣り合わせの生活をしている人が、米軍の事件事故などに接すると、戦争のつらい記憶が呼び覚まされ、ストレス症状が表れたりするという》。
 琉球新報の【<社説>沖縄戦79年「慰霊の日」 「戦争準備」拒み平和築け】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3224163.html)。《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」である。年を追うごとに戦争体験者は減っている。しかし、沖縄戦体験を継承する意義が薄れることはない。むしろ「新しい戦前と呼ばれる状況に抗(あらが)ため、戦争自体と、そこに至った経緯を検証する作業が強く求められている沖縄戦の実相と向き合い、体験を語り継ぐことで平和を創造する県民の歩みを続けよう》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1383334

[社説]きょう慰霊の日 平和創造の次の一歩を
2024年6月23日 4:01

 県内各地に慰霊塔や慰霊碑があり、地域や団体による慰霊祭が、6月23日の「慰霊の日」前後に執り行われる。

 この日に合わせて、企画展や芝居の上演、講演会、講座など平和を考える催しもめじろ押しだ。

 沖縄戦体験は、沖縄にとって地域アイデンティティーの核である

 広島・長崎の被爆体験や東京・大阪などの空襲体験と、住民を巻き込んだ沖縄の地上戦体験は、多くの民間人が犠牲になったという点では共通するが、その質は異なる

 米国の2人のジャーナリストの証言を紹介したい。

 80年前の1944年6月、サイパン戦を取材した米誌タイムのシャーロッド記者は従軍日誌に書き記した。

 「サイパン島戦こそ、あらゆる戦争中でもっとも残忍なものであった

 日本軍にとってサイパン戦は多数の民間人を巻き込んだ最初の地上戦だった。沖縄県人の戦没者だけでも約6200人に上る。

 沖縄戦を取材した米紙ニューヨーク・タイムズのボールドウィン記者は指摘する。

 「沖縄戦は、戦争の醜さの極致だ

 2人の文章が同じような表現になっているのは、サイパンでも沖縄でも、目を覆いたくなるような惨劇が起き、多くの民間人が犠牲になったからだ。

 サイパン戦や沖縄戦で表面化した「戦争と民間人保護」の問題は、ウクライナやガザの戦争にもつながる現代の課題でもある。


■    ■


 多くの民間人が犠牲になっただけではない。

 沖縄戦のもう一つの特徴は、子どもや親きょうだい友人を死なせ自分が生き残ったことに罪責感を抱き、心身の不調を来す人が多かったことである

 心の傷、心的外傷のことをトラウマという。住民を巻き込んだ激烈な地上戦は、生き残った人々の中に深い心の傷を残した

 学童疎開船「対馬丸」の引率教員だった新崎美津子さんは多くの教え子を死なせ、自分は生き残ったと自責の念にとらわれ、生前、私は生きるべき人間ではなかった」と語っていたという(上野かずこ著「蕾のままに散りゆけり」)。

 蟻塚亮二医師らの研究によると、生活の場が戦場になり、戦後、基地と隣り合わせの生活をしている人が、米軍の事件事故などに接すると、戦争のつらい記憶が呼び覚まされ、ストレス症状が表れたりするという。


■    ■


 慰霊の日のきょう、糸満市摩文仁沖縄全戦没者追悼式が開かれる。

 慰霊の日は県条例によって「平和を希求し、戦没者の霊を慰める」日だと定められている。

 戦争で生き残り、米軍統治下の沖縄で新たな苦難に直面し、それでも希望を失わず、語り部として平和の尊さを若い世代に伝え続け人生を全うした人々に対しても、慰霊の日に感謝の気持ちをささげたい。

 平和創造の次の一歩を踏み出す誓いを込めて。
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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-3225796.html

沖縄全戦没者追悼式 デニー知事が平和宣言 自衛隊増強に「強い不安」 交流による信頼関係を 慰霊の日
公開日時 2024年06月23日 12:39
更新日時 2024年06月23日 16:10
宮沢之祐

     (沖縄全戦没者追悼式であいさつする玉城デニー知事=23日午後、
      糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影)

 沖縄県は23日、沖縄戦で命を落とした20万人余に心を寄せ、平和を誓う「慰霊の日」を迎えた。79年前の激戦地、糸満市摩文仁平和祈念公園では、県と県議会が主催する沖縄全戦没者追悼式が開かれた。

 玉城デニー知事は平和宣言の中で「自衛隊の急激な配備拡張が進み、県民は強い不安を抱いてる」と、国が沖縄で進める防衛力強化に言及。参列した岸田文雄首相らを前に「沖縄の現状は、無念の思いを残して犠牲になられた御霊を慰めることになっているのか」と問いかけた。

 式には遺族らに加え、額賀福志郎衆院議長や尾辻秀久参院議長も参列。正午の時報と共に黙とうした。

     (沖縄全戦没者追悼式で正午の時報に合わせ黙祷する人たち
      =23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影))

 玉城知事は平和宣言で「抑止力の強化が地域の緊張を高めている」とした上で、平和を願う沖縄のこころを国内外に発信することが世界の恒久平和につながると指摘。しまくとぅばと英語を交え、交流による信頼関係の構築を訴えた

 また、県遺族連合会の我部政寿会長は、終戦から79年がたつ中、遺児の平均年齢が83歳となった組織の維持の難しさに触れつつ「二度と戦没者遺族を出さないという強い信念をもって、これからも活動する」と誓った。

 沖縄戦などで亡くなった人の名前を記す同公園の「平和の礎」には、今年も181人の追加があり、刻銘総数は24万2225人に。日曜の慰霊の日とあって訪れる人は早朝から途切れず、碑の前には手向けられた花束が並んだ。(宮沢之祐)


>>【全文】玉城デニー知事による平和宣言
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3224163.html

<社説>沖縄戦79年「慰霊の日」 「戦争準備」拒み平和築け
2024年06月23日 05:00

 戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」である。

 年を追うごとに戦争体験者は減っている。しかし、沖縄戦体験を継承する意義が薄れることはない

 むしろ「新しい戦前と呼ばれる状況に抗(あらが)ため、戦争自体と、そこに至った経緯を検証する作業が強く求められている沖縄戦の実相と向き合い、体験を語り継ぐことで平和を創造する県民の歩みを続けよう。

 日本は戦争ができる国づくりから戦争準備へ大きく踏み出したのではないか、私たちは危惧する。

 集団的自衛権の行使を可能とする憲法の解釈変更敵基地攻撃を可能とする安全保障3文書の閣議決定によって日本の防衛政策は大転換した。それに続く「特定利用空港・港湾」指定、米軍基地自衛隊基地周辺を対象とした土地利用規制法地方に対する国の指示権を拡大する改正地方自治法なども警戒すべき動きだ。

 これらは国家総動員法軍機保護法などと重なる言論の自由を制限し、人的・物的資源を国に集中する法制度が戦時体制を支えたのである。

 沖縄の島々では自衛隊増強と米軍基地の機能強化が進んでいる。ミサイル攻撃を想定した住民参加の避難訓練も実施された。この動きも戦前期の沖縄と重なる

 1941年に中城湾、西表・船浮で臨時要塞(ようさい)が築かれる。44年3月の32軍創設以後、飛行場整備や陣地構築が急速に進み、沖縄が本土防衛の防波堤に位置付けられた今日の軍備増強も沖縄を中国の脅威に対する防波堤として想定しているのではないか

 防衛省・自衛隊の動きも気になる。沖縄の陸自第15旅団は公式ホームページに牛島満32軍司令官の「辞世の句を載せ、問題視されている。今年1月には陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社を集団参拝した。日本軍との連続性を疑わざるを得ず、平和憲法の精神にそぐわない

 教育の分野では皇国史観に偏重した令和書籍の中学校歴史教科書が検定に合格した。沖縄戦に関して旧制中学校・師範学校生の戦場動員志願というかたち」、特攻隊員の戦死散華」と記述している。子どもたちに軍国主義を植え付けた戦前の国定教科書をほうふつとさせる。

 政治家の発言に驚かされる。中国を念頭に抑止力向上を主張した昨年8月の麻生太郎元首相の「戦う覚悟」発言は波紋を広げた。県内でも糸数健一与那国町長が今年5月の講演で「一戦を交える覚悟を説いた

 私たちに求められているのは戦う覚悟拒み平和を築く意思と行動

 新たな戦争犠牲者を出す事態を回避できるか。私たちは時代の分岐点に差し掛かっていることを戦後79年の「慰霊の日」に確認したい。
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●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く

2024年06月20日 00時00分44秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年06月17日[月])
昨日6月16日[日]の沖縄県議会選挙、投票率も低く、また、大変に大変に残念な結果に。悔しくて仕方ない。《辺野古の新基地建設に関しては「移設反対は揺るぎない思いこれからもできうることはしっかりと取り組んでいきたい」と強調》したことがせめてもの救いではあるが、ニッポン政府のごり押しを止めることがより一層困難に。決して普天間は返還されず、日々ドブガネし、出来もしない新基地建設のために、美ら海に土砂をぶちまける愚行が続く。軍事費は倍増され、戦争を煽る。番犬様の下請けとして軍需産業で生きていこうというさもしい国、情けない国に落ちぶれたニッポン。平和憲法はどこに行ってしまったの? 狂った自公政権によって沖縄に《多少の犠牲は仕方ない》《軽んじられる命》が押しつけられる。わずかな希望の光《ミュニシパリズム地域自治主義)》の芽も、沖縄では摘み取られる…。
 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●沖縄《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府が
      断念、しかし、《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》

 嘉良謙太朗記者による、沖縄タイムスの記事【「オール沖縄」大敗で表情がこわばる玉城デニー知事 県議会は自公などが多数に 「真摯に対応したい」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1379436)によると、《玉城デニー知事は17日未明、自身を支持する県政与党が沖縄県議選で過半数を割り込んだことを受け「真摯(しんし)に受け止め、県政運営をどのように図っていくか、改めて考えていかなければならない」とこわばった表情で述べた。那覇市内の知事公舎で記者団の取材に答えた。野党・中立が多数の議会構成となり、知事は厳しい県政運営を迫られる。「これまで計画と予算はおおむね順調に進められたが、これからは議会からの要求も強くなってくるだろう。しっかり受け止め、真摯に対応したい」と説明した。名護市辺野古の新基地建設に関しては「移設反対は揺るぎない思いこれからもできうることはしっかりと取り組んでいきたい」と強調。ただ、予算を伴う議案では困難が予想されるとし「真摯に、誠実に説明し、理解を求めていきたい」との考えを示した。選挙直前に発表した給食費無償化支援策にも影響が及ぶ可能性が出てきた。知事は「市町村と連携・協議を図っていきながら、子どもたちの育ち、県民の暮らしを支える努力をしていきたい。議会にも丁寧に説明していきたい」とした。(政経部・嘉良謙太朗)》。

   『●<金口木舌>《辺野古の基地建設は納得しがたいことばかり。政府の
     工事は間違いだと批判する反骨精神をネット上でもっと見せてほしい》

 2024年04月11日の琉球新報のコラム【<金口木舌>ぐらつく権威】(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2974450.html)によると、《▼シンガーソングライターの大熊啓さんが警官隊と市民が相対する現場を語っていた。平和の大切さをお年寄りに諭される警官の姿から、その心中を察する。「無表情を装う聞いちゃうと、見ちゃうと人間に戻ってしまう排除ができなくなってしまう」 ▼ただでさえ軟弱地盤を埋める難工事だ。説得で心が揺れる警官もいるだろう。人垣をつくらせる政府に権威はあるか。冷静に考えよう》。

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https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2974450.html

<金口木舌>ぐらつく権威
2024年04月11日 05:00

 相手を力で従わせるのが権力ならば、自発的に従ってしまうのが権威の特徴だそう。権威の真贋(しんがん)は時として見誤る。肩書や過去の実績などが冷静な考えを奪うからだ


▼作家のなだいなださんの著書「権威と権力」には、こんな話がある。街で人垣ができる占い師をのぞくと「テレビ出演」の宣伝文句。深く考えもせず「当たる占い師」と勝手に権威づけてしまう

まやかしと知りながら権威のまわりには、それをまもろうとする人垣ができる」。誤った権威をぐらつかせるには、まず人垣と闘うことになるそうだ。辺野古新基地建設現場で見る警官隊の列はどうか

▼シンガーソングライターの大熊啓さんが警官隊と市民が相対する現場を語っていた。平和の大切さをお年寄りに諭される警官の姿から、その心中を察する。「無表情を装う聞いちゃうと、見ちゃうと人間に戻ってしまう排除ができなくなってしまう

▼ただでさえ軟弱地盤を埋める難工事だ。説得で心が揺れる警官もいるだろう。人垣をつくらせる政府に権威はあるか。冷静に考えよう。
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●沖縄《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府が断念、しかし、《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》

2024年04月28日 00時00分51秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年04月22日[月])
県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し》 ← 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》
   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわにな
      った不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓
   『●《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節…県民の4人に1人が犠牲
     に…。そんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》


 《軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代さんは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。

 よりによって、宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で…。《本当に「沖縄のため」なのか》? そんなことがある訳ないでしょ!
 琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄の真ん中から】(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2996915.html)、《うるま石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画と政府の断念住民の力で国策を覆した喜びに沸く「計画の断念を求める会」の会見写真に目を奪われた…県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回しに、真正面からノーと言い続ける覚悟をもらう》。

 再度の引用。(2024年3月27日)東京新聞の記事【こちら特報部/不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」】によると、《沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子)》。
 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

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https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2996915.html

<金口木舌>沖縄の真ん中から
2024年04月19日 05:00

 うるま石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画と政府の断念住民の力で国策を覆した喜びに沸く「計画の断念を求める会」の会見写真に目を奪われた


▼泣き笑いの顔。知らない人には何の場面に見えるだろう。代表らが並んだのは、終戦直後の石川市政が置かれた築90年余の石川部落事務所だ。沖縄の新たな歩みが歴史の上に積み重なる

▼政府の断念表明直前、うるま市長や自民県連の代表らが防衛相に計画撤回を要請した時の写真もある。昨年12月の計画表面化から断念までの経緯、さまざまな思惑を反映しているのだろう。居並ぶ面々の表情は微妙な緊張感を帯びている

▼いくら文字を重ねても、時に一枚の写真にはかなわない。この日の紙面に沖縄の人々を活写し続けて土門拳賞を受賞した石川真生さんの姿が並んだのは偶然か

▼「沖縄を真正面から見据え、写真で生きる」と名乗るワークネームは、本島の真ん中の石川に由来する。県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回しに、真正面からノーと言い続ける覚悟をもらう。
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●《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節…県民の4人に1人が犠牲に…。そんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》

2024年04月27日 00時00分53秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(20240410[])
軍隊は住民を守らない》という教訓。《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節だ。第2次大戦末期の1945年3月、慶良間諸島から米軍の大部隊が上陸し、住民を巻き込む地上戦で県民の4人に1人が犠牲になったそんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》…、そして、《武装ばかりで島は守れない》(佐藤直子東京新聞論説委員)。
 戦闘機の輸出を可能にし、死の商人国家に成り下がることを閣議決定で進めるキシダメ政権。国会での審議など一切なく。どう見ても憲法違反。違憲に破憲。一体どんな独裁国家なのか? 武器輸出でゼニ儲け、どこまで卑しい国に堕ちていくのか。

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》

 このしわ寄せが最も顕著なのが沖縄。最早、沖縄差別、沖縄イジメ。《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓は一体どこに行ってしまったのか。
 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、食
     料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》
   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわに
     なった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

 佐藤直子論説委員による、東京新聞のコラム【〈視点〉沖縄、高校教員の思い 武装で島は守れない 論説委員・佐藤直子】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/320070?rct=shiten)。《だが、その山の隣は目下、陸自の訓練場整備計画で揺れている。政府がゴルフ場跡地を用地として取得する計画を進めていると、昨年末に地元の琉球新報が報じた。地元には寝耳に水。周辺は幼稚園児の散歩道や、青少年が自然と触れ合う教育施設もある。保革党派を超えて白紙撤回を求める事態となった問題はこの訓練場だけではない》。


   『●「従わぬ者には容赦ない、国家の暴力性が作品を貫く」…
            松下竜一さん「豆腐屋の四季」の舞台が取り壊し
    「東京新聞の佐藤直子記者のコラム【【私説・論説室から】
     竜一の愛した書斎】…。毎日新聞の大漉実知朗記者の記事
     【松下竜一さん 自宅取り壊し 「豆腐屋の四季」舞台消える】」

   『●東電核発電人災、「だれひとり刑事罰を問われなくて
           いいのか」? 「市民の正義」無き国ニッポン
    《長い困難な裁判になるのだろうが、みんな裁判にかけている。
     団長の前いわき市議佐藤和良さんは「有罪に持ち込むため、
     スクラムを組もう」と訴えた。副団長の武藤類子さんも
     「最悪の事故を経験した大人として、未来に対して何ができるか」
     と問うた。私も、市民の正義を求める人びととともに
     「われらゆるがず」の歌声に連なりたい。(佐藤直子)》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/320070?rct=shiten

〈視点〉沖縄、高校教員の思い 武装で島は守れない 論説委員・佐藤直子
2024年4月9日 06時00分

     (春の日、伊波さんの父と娘が並んで歩く山道は、
      新緑が芽吹いていた=伊波さん撮影)

 沖縄で高校教員をしている伊波園子さんから久しぶりにメールが届いた。時間割の作成など新学期の準備に忙しい合間に、4歳の娘と父と3人、地元うるま市の山をハイキングしたそうだ。新緑が芽吹く山を歩く。添えられた家族写真はみんな笑顔だった。

 だが、その山の隣は目下、陸自の訓練場整備計画で揺れている。政府がゴルフ場跡地を用地として取得する計画を進めていると、昨年末に地元の琉球新報が報じた。地元には寝耳に水。周辺は幼稚園児の散歩道や、青少年が自然と触れ合う教育施設もある。保革党派を超えて白紙撤回を求める事態となった

 問題はこの訓練場だけではない。同市では先月、陸自の勝連分屯地地対艦ミサイル連隊が始動した。宮古島駐屯地石垣駐屯地など八重山諸島から、鹿児島の奄美群島までに築かれた地対艦部隊の司令部で、侵攻する艦艇を迎撃する力を持つ。すべては「台湾有事」という名の戦争を想定しての体制であり、同時に敵の標的となるリスクを抱え込むことでもある

 私が国語教員の伊波さんと出会ったのは2年前。生徒たちとの日々を魅力的に語る彼女に取材を申し込んだのが始まりだったが、当時に比べても沖縄はさらに軍事化が進み、伊波さんは「無力感にさいなまれるばかり」と嘆く。

 沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節だ。第2次大戦末期の1945年3月、慶良間諸島から米軍の大部隊が上陸し、住民を巻き込む地上戦で県民の4人に1人が犠牲になったそんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている

 うるま市には訓練場の計画地から1・5キロに宮森小がある。米軍統治下の59年6月、米軍のジェット戦闘機の墜落事故に巻き込まれ、児童や周辺住民18人が死亡、200人以上がけがを負った現場だ。当時同小の1年だった伊波さんのお父さんは大惨事を目の前で見たという。

 取材の日、私を同小に案内してくれた伊波さんは、事故犠牲者を悼む碑の前で目を閉じた。何を思っていたのか。それは、沖縄の子どもたちの未来に戦のない世を、という祈りしかなかったと思う。

 想像したい自分の街で戦争が想定されるとはどういうことか。夜間のヘリ訓練も空砲を使った訓練も、装甲車が走ることも、政府が言うところの沖縄のため。沖縄の声を無視して米国の戦略に従い、計画を押し付ける政治に道理はないはず。沖縄の痛みを黙認してきた大多数の国民の想像力が問われている。

 伊波さんの娘さんは朗らかに歌い、踊る。時に「まーま(母さん)」と甘えながら、伸びやかに育っている。

 武装ばかりで島は守れない。「若い世代に希望を届けるために草の根で粘りたい」。この伊波さんの思いを共有したい。少数派である沖縄の人たちに問題解決を押し付けないためにも。(論説委員


【関連記事】<あしたの島 沖縄復帰50年>(1)本土に響け琉球箏 川崎沖縄芸能研究会
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●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

2024年03月31日 00時00分03秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(20240327[])
戦闘機の輸出を可能にし、死の商人国家に成り下がることを閣議決定で進めるキシダメ政権。国会での審議など一切なく。どう見ても憲法違反。違憲に破憲。一体どんな独裁国家なのか?

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》

 このしわ寄せが最も顕著なのが沖縄。最早、沖縄差別、沖縄イジメ。《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓は一体どこに行ってしまったのか。

   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけに自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、食
     料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》

 《軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代さんは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。
 よりによって、宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で…。《本当に「沖縄のため」なのか》? そんなことがある訳ないでしょ!
 西田直晃木原育子両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/317541)によると、《沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子)》


 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》
   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
      もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)
   『●米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの
      戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く
   『●軍事費倍増、軍事国家化して《標的の島》々へ…「対馬丸」生存者・
      平良啓子さん「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」
   『●《対馬丸撃沈79年》《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、
     避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできない…「戦争の実相」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/317541

こちら特報部
不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」
2024年3月27日 12時00分

 沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子


◆保革を超えて『負けてーならん』

     (陸上自衛隊(資料写真))

 今月20日、うるま市内で開かれた訓練場新設に反対する集会。計画地の周辺自治会や地方議員でつくる「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」が主催、約1200人が詰めかけた。登壇者は政治的立場を超え、計画への怒りを訴えた

 元自民党県議の伊波常洋共同代表は「(普天間飛行場の)辺野古の移設では、故翁長雄志元知事が保革を超えて戦った。私たちも、保革を超えて負けてーならん』ということ」と気勢を上げ、「いきなり新聞報道で計画が分かった地元にひと言もない」と国への不信感を吐露した。中村正人市長も「国の動向を注視し、訓練場をつくらせないという強い反対の意志を伝えていく」と語った。

 今回の計画が表面化したのは、新年度予算案に防衛省がゴルフ場跡地の取得費を計上すると報じた、昨年12月の地元紙のスクープ記事だった。閣議決定はそのわずか2日後。年が明けると、地元の旭区自治会が反対決議を採択し、抗議の輪は周辺自治会や議会関係者へと広がっていった。

 県議会とうるま市議会は、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決。自民県連は今月18日、「土地取得の断念を含めた白紙撤回」を木原稔防衛相に申し入れた。中村市長や玉城デニー知事も土地取得自体の断念を求める。

 「島ぐるみ」とみえる強固な反発のうねり。その背景には訓練場計画地の立地がある。年間4万人の子どもたちが訪れる県立石川青少年の家が隣接し、周辺は幼稚園児の散歩コースとしてなじみの場所。住宅街も間近に広がっている。

 「訓練場が完成すれば、日常生活が根底から脅かされてしまう。まさに『寝耳に水』だ」と憤るのは、求める会事務局長の伊波洋正さん(71)。「自然とふれ合う教育施設や民家があるのに、住民の意向を事前にくみ取る様子もなかった。場所が確保できるという一方的な理由だけで、決定事項を押し付けるやり方には我慢できない」


◆事故の記憶があるのにまた危険と隣り合わせ?

 過去の苦い記憶もある。計画地の1.5キロほど南西にある宮森小学校を襲った悲劇だ。1959年6月、米軍のジェット戦闘機墜落事故に巻き込まれた。近くに落ちたジェット機は家屋をなぎ倒しながら、児童が過ごすコンクリート校舎に激突した周辺は大規模火災に襲われ、児童と住民の計18人が死亡、200人以上が重軽傷を負った

 事故の体験者でもある伊波事務局長は「午前中の休み時間、とてつもない破壊音がした。私の教室は無事だったが、衝突現場の方角から聞こえた児童の悲鳴を今も忘れられない」と声を絞り出す。

 担任教師に帰宅を指示された下校中、やけどで肌が変色し、荷車に乗せられた全裸の男児を目撃した。「荷車を押していた女性は真っ青な顔。男の子は目をつぶり、身動き一つしなかった。後遺症が残った人も多かった」。65年前に事故に遭った住民が今も暮らす中、今回の計画で多くの人が当時の過酷な状況を思い出しているという。伊波事務局長は語気を強める。「この場所に訓練場をつくる動き自体が、体験者の尊厳を踏みにじる行為だ」


◆「つくられてしまえば何をされるか分からない」

 うるま市で保革を超えて反対が広がった理由は、他にもあるという。

     (ミサイル部隊が配備された
      陸上自衛隊宮古島駐屯地(資料写真))

 今月、同じ市内にある陸自勝連分屯地に、陸地から艦艇を攻撃する地対艦ミサイル部隊が新編された。防衛省によると、名称は「第7地対艦ミサイル連隊」。連隊の本部と指揮下の中隊など計約200人規模となる。県内の宮古島駐屯地宮古島市)や石垣駐屯地石垣市)のほか、鹿児島県・奄美大島の地対艦部隊の指揮を担う。

 地対艦部隊の発足は沖縄本島では初で、配備された21日も分屯地の前で多くの人が抗議の声を上げた。

 さらに同時期に、米空軍輸送機V22オスプレイ墜落事故と、強行な飛行再開も重なった。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた8人死亡の事故の後、米軍は、全世界でオスプレイの飛行を停止。その後、「特定の部品の不具合」が事故原因としながら、詳細を明かさないまま今月8日、停止措置を一方的に解除防衛省も追随する形で飛行を再開した

 「基地を巡るさまざまな出来事が起きる中で、訓練場の計画も地元の頭越しに決められ、『つくられてしまえば何をされるか分からない』と市民に強い憤りと危機感が広がった」と地元議員の1人は振り返る。

     (米軍のMV22オスプレイ(資料写真))

 6月16日投開票の沖縄県議選や来春のうるま市長選といった今後の政治日程も影響したという。「市民からの強い突き上げがあって、最初は静観していた議員らも訓練場計画の白紙撤回を求めざるを得ない状況に追い込まれた」と話す。


◆木原稔防衛相「白紙にする考えはない」

 2022年に閣議決定された安保3文書には、那覇市内にある陸自第15旅団の師団への格上げが盛り込まれている。自衛隊の人員増への対応として、沖縄に訓練場を増やすのは政府の命題でもある。

 今月22日の参院外交防衛委員会で、会派「沖縄の風」の伊波洋一議員(無所属)は「訓練場が足りなくなるから購入するのか」と迫った。木原防衛相はそれをあっさり認め、取得後の土地利用のあり方は「検討する」と譲歩の姿勢を見せた。

 ただ、ゴルフ場跡地への整備が見送られたとしても、県内の他の土地に訓練場がつくられるという可能性もある。伊波議員は「地元住民には『オスプレイは来ません、ミサイルは配備しません、弾薬は持ち込みません、米軍は来ませんって口約束をし、全て後でひっくり返してきた。土地の取得自体を断念してください」と促したが、木原氏は「白紙にする考えはない」と一蹴。「これは沖縄のためでもある。沖縄での訓練を増やさせていただきたい」と理解を求めた。


◆「県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」

     (沖縄県庁(資料写真))

 防衛問題に詳しいジャーナリストの布施祐仁氏は、「本当に沖縄のためかと疑問を呈する。新年度予算の防衛費は7兆円を超え過去最大を更新。「日本政府が想定しているのは台湾有事。具体的には中国の侵攻から台湾を防衛するために米国と一体で参戦していく準備だ。台湾防衛のために日本の国土を戦場にするのか県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」と首をかしげる。

 「日本政府は、沖縄に基地を集中させることで『基地問題』を沖縄に封じ込めようとしてきた。だが、いざ戦争になった時、沖縄だけが攻撃されるのか。被害は日本全体に及ぶと考えるのが自然だ」とし、沖縄の軍備拡張も「日本の安全保障の問題だ」ととらえる。

 「沖縄の過重な基地負担を解消するためにも、日本の国土を再び戦場にしないためにも、日本全体で考えていかなければならない問題だ」と訴えた。


◆デスクメモ

 「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー」。2015年、辺野古新基地反対の県民集会。翁長雄志氏の叫びに歓声が広がった。集会後、沖縄の人をないがしろにしないで、という意味と知る。戦争を経てなお過重な基地を抱える痛みと平和への願い。心に焼きついている。(恭)


【関連記事】「国策なら」基地でも処分場でも自由に造れる?…沖縄県敗訴の辺野古判決にちりばめられた「矛盾」
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●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》

2024年03月30日 00時00分57秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(20240316[])
デモクラシータイムスのインタビュー記事【三上智恵 戦雲(いくさふむ) 【著者に訊く!】20240301】(https://www.youtube.com/watch?v=QBtCBClXr7g)。東京新聞の記事【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ないその多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)。


【三上智恵 戦雲(いくさふむ) 【著者に訊く!】20240301】(https://www.youtube.com/watch?v=QBtCBClXr7g
《モクラシータイムス》
《映画と新書を同時に紹介。いずれもタイトルは『戦雲いくさふむ』。
タイトルは同一だが、内容はそれぞれ完全に独立、お互いが補完する。
沖縄が米軍基地によって苦悩してきたのは周知だが、さらに「台湾有事」に名を借りた自衛隊基地の、凄まじいほどの展開が住民たちを苦しめている
穏やかで静かな島にミサイルが配備され、島の道路を戦車が走り回る
屈せずに闘う人たちの姿と、その陰の日常の光景が鮮やかな対比で描かれる。
2024年3月1日収録

*著書『戦雲 要塞化する沖縄、島々の記録
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721299-0

*映画『戦雲
3月16日(土)より[東京]ポレポレ東中野、[横浜]シネマ・ジャック&ベティ、[大阪]第七藝術劇場、[神戸]元町映画館、[愛媛]シネマルナティックにて公開、ほか全国順次公開*
各地で三上智恵監督の舞台挨拶開催予定。くわしくは映画公式サイト
https://ikusafumu.jp/



【『戦雲(いくさふむ)』(三上智恵監督)本予告篇】
 (https://youtu.be/nBPhfgi2CUM



【映画『戦雲』(いくさふむ)特報予告|三上智恵監督最新作】
 (https://youtu.be/tURGC0NVVQg


 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」…《自衛隊基地が次々と整備され、軍事拠点化が進む沖縄県の先島諸島を追ったドキュメンタリー映画「戦雲いくさふむ」が16日からポレポレ東中野などで公開される。沖縄を追い続ける三上智恵監督が向き合ったのは、基地や自衛隊の是非ではなく「軽んじられている命があるのではというシンプルな問いだ。(石原真樹)》

   『●《沖縄と戦争をテーマ…三上智恵さん…軍事拠点化が進む南西諸島…「観
     客に終わらず、戦争を止めるため一緒に走ってほしい」と呼びかける》

 2023年6月の記事の再度の引用。石原真樹記者による、東京新聞のインタビュー記事【南西諸島を戦地にしたくない 映画監督・三上智恵さんが公開前の映画素材をDVDで無料貸し出し【インタビュー詳報あり】】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/245619)によると、《沖縄と戦争をテーマに取材を続けている映画監督の三上智恵さん(58)が、軍事拠点化が進む南西諸島の様子を収めたDVDを無料で貸し出している。来年の劇場公開を目指すドキュメンタリー映画用の素材だが、より早く全国の市民と危機感を共有したいとの思いで始めた。三上さんは「観客に終わらず、戦争を止めるため一緒に走ってほしい」と呼びかける。(石原真樹)》。
 三上智恵さん《「軍隊は住民を守らなかった」ということが沖縄戦の最大の教訓であるにもかかわらず、まったく学びがなく、「中国が怖いから軍隊がいたほうがいいよね」という今の空気をなんとかしたい、と。》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou

こちら特報部
多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」
2024年3月14日 12時00分

 自衛隊基地が次々と整備され、軍事拠点化が進む沖縄県の先島諸島を追ったドキュメンタリー映画「戦雲いくさふむ」が16日からポレポレ東中野などで公開される。沖縄を追い続ける三上智恵監督が向き合ったのは、基地や自衛隊の是非ではなく「軽んじられている命があるのではというシンプルな問いだ。(石原真樹


◆「最前線」の島々で起きている現実

 沖縄の民意がNOを示しても米軍の基地建設が止められない無力感などから、「的の島 かじかたか」(2017年)以降、現場で取材しても映画にまとめられずにいた三上監督。昨年3月、撮りためた映像の一部をつないだ「スピンオフ」の無料貸し出しを試みたところ、10月末までに全国1300カ所で上映会が開かれた。全国に生まれた「平和のサテライト」に励まされ、無事に映画化にこぎ着けた。

 映画の中心は与那国石垣宮古島。米国と中国がにらみ合う中で台湾有事に備える”最前線”とされた島々で、自衛隊基地にミサイルが持ち込まれ、日米共同軍事演習が実施される。三上監督のカメラは、基地建設を巡って分断され疲弊しながらも、自分で自分を奮い立たせて座り込みや牛歩で反対の声を上げる住民を捉える。

     (映画「戦雲」の一場面=(c)2024『戦雲』製作委員会)

 「『多少の犠牲は仕方ない』の『多少』に私たちは入っている」「一番命を粗末に扱われている国民なんだと町民に感じてもらいたい」。彼らはリアルな身の危険」を口にする。

 三上監督は「命が軽んじられるのは自衛隊員も同じ」と強調する。「軍隊は住民を守らない」とは県民の4人に1人が命を落とした沖縄戦の教訓だが、歴史を学ぶほどに軍人を「かわいそう」と感じるようになった。「食料も弾薬も補給されず、住民から奪うしかなかった。それで憎まれて死んでいったのは、彼らの本意じゃなかったはず」


◆「徴兵忌避が一番かっこいい、という価値観」

 今、島々に配置されている自衛隊員が同じ運命を背負わされているのではないか―。そんな思いで、軍神に祭り上げられた島の若者の逸話を取り入れた。戦死した特攻隊員をたたえる石垣島の石碑の前で、沖縄戦経験者の山里節子さんが「(遺詠の)『散るぞたのしき』は本音ではなかったと思う」と語る場面。わざと栄養失調になり徴兵を逃れて生き延びた父を持つ本島の男性の語りと合わせて、半ば強引に挿入した。「徴兵忌避が一番かっこいい、という価値観を伝えたい」との願いを込めた。

     (「祈りのような映画になった」と語る
      三上智恵監督=東京都新宿区で)

 中国の脅威が盛んに喧伝(けんでん)され、「多少の犠牲は仕方ないという空気がはびこり始めていると三上監督は指摘する。多少とは誰なのか本当に仕方がないのか、改めて考えてほしいと訴える。「『仕方がない』を黙殺している側にいることを知って、モヤモヤして、そんなの嫌だなと思う。そこから始めるしかない」


【関連記事】南西諸島を戦地にしたくない 映画監督・三上智恵さんが公開前の映画素材をDVDで無料貸し出し【インタビュー詳報あり】
【関連記事】本家・野木亜紀子さん「そんなことある?」沖縄のリアル、米軍基地と性暴力 「連続ドラマW フェンス」
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●最「低」裁の《忖度判決》…<金口木舌>《自治と民主主義は今にも吹き飛ばされそう。誰も気付かないようでは、この国の行く末は危うい》

2023年09月18日 00時00分33秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(2023年09月11日[月])
軍隊は住民を守らない》…軍事費倍増・軍事国家化のいま、語られない《歴史上明らかなこの教訓》。《標的の島

   『●6月ジャーナリズム…《戦争について集中的に報道される様を指す。記念
     日までの雄弁さと、対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信》


【「軍隊は住民を守らない」スパイと言われた沖縄住民 (大城勇一さん)【うりずん通信特別号】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=YNnRdK2Sces

 デモクラシータイムスの映像記事【「軍隊は住民を守らない」スパイと言われた沖縄住民 (大城勇一さん)【うりずん通信特別号】】(https://www.youtube.com/watch?v=YNnRdK2Sces)。《うりずん通信MC三宅千晶が1945年の沖縄戦を生き延びた大城勇一さんにききます。いざというとき、軍隊は住民を守るのか、台湾有事に東京が関与を決めた時、戦場となる沖縄で自衛隊は県民を守るのか。もやもやとある疑問に、沖縄戦の経験者は答えます。「戦場では、住民は邪魔者。軍隊は住民を守らなかった」。歴史上明らかなこの教訓は、いま意図的に無視され、国の政策決定に反映されることもありません。沖縄で地上戦が始まった1945年4月から日本軍の組織的抵抗が終わったという6月23日の後、7月初めに米軍の捕虜になるまで、わずか3か月に大城少年が目の当たりにした戦争と、その戦争の兆しであった戦陣訓と日本軍の駐留についてもうかがいました。今、沖縄では、日々の平和に見える生活に並行して、なし崩し的に軍事化が進みます。その雰囲気は、あの沖縄戦前夜に重なります。歴史の教訓を知ることで、戦わずに済む方法を模索することの重要性をあらためて確認しました》。

   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行
     場も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…

 さて、デタラメなキシダメ首相。N値はゼロで、工期と工費は∞。決して新基地は完成せず、普天間も返還されない。踏んだり蹴ったりな辺野古は、単なる破壊「損」
 山田祐一郎木原育子両記者による、東京新聞の記事【軟弱地盤の沖縄・辺野古 県が未承認でも工事契約なんて…地元で渦巻く怒りが向かう先は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/273772?rct=tokuhou)。《マイナカード原発処理水で岸田政権の強権ぶりが際立つ中、この問題も見過ごせない。沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画。軟弱地盤の改良工事を巡り、国は設計変更の承認を県から得ないうちに、関連工事の契約に踏み切った。29日には県が行政指導を出して強く反発。新基地反対派の間にも「建設ありきの先走り」と憤怒の渦が広まる。(山田祐一郎木原育子)》、《つじつまが合わず、自分たちの言葉を無視。…政権の姿勢を的確に表す。原発処理水も「関係者の理解なしに処分せず」と約束したのに、つじつまが合わない放出強行に踏み切るため、自分たちの約束を無視したまさに何でもあり近代国家とは到底思えない》。

 ホントに最「低」裁だな! 政治判断乱発し、マトモな判決・司法判断無し。
 沖縄タイムスの記事【沖縄の新基地建設巡る裁判 県の敗訴確定 知事に承認義務 国連までに是非判断か 最高裁が上告棄却】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1216747)。《名護市辺野古の新基地建設の防衛省の埋め立て変更申請を巡り、国土交通相が県に承認を迫った「是正指示」は違法な国の関与として県が取り消しを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は4日、是正指示を適法とした一審福岡高裁支部判決を維持し、県の上告を棄却した。裁判官5人全員一致の結論県側の主張への判断は示さず、補足意見もなかった。敗訴確定で県側は承認する義務を負った。県関係者によると、玉城デニー知事は9月中旬に出席予定の国連人権理事会までに承認に関し何らかの判断を示す考えだという。(社会部・新垣玲央、政経部・又吉俊充)》。
 沖縄タイムスの【[社説]辺野古 県敗訴確定 自治踏みにじる判決だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1216670)。《名護市辺野古の新基地建設に伴う設計変更申請を巡る裁判で、最高裁第1小法廷は、県の上告を棄却した。県の敗訴が確定したことで、民意を背景に反対の姿勢を貫いてきた玉城デニー知事は、重大な決断を迫られることになった。軟弱地盤改良工事のための設計変更申請を不承認とした県に対し、国土交通相は不承認を取り消す「裁決」と、承認するよう求める「是正の指示」を行った。「裁決」は無効だとする訴訟は上告不受理が決定しており、今回の辺野古訴訟は「是正の指示」を違法な国の関与だとして県が取り消しを求めていたものである。最高裁の判決は、県がこれまでさまざまな場で主張し、司法の場でも問題にしてきた辺野古埋め立てを巡る重要な論点がまったくと言っていいほど取り上げられていない。取り上げているのは、本来国の業務である法定受託事務の審査請求に関する法解釈などの問題である。判決は、県の不承認を取り消す裁決が出された場合、県知事は「裁決の趣旨に従った処分をする義務を負う」と指摘する。裁決後も同じ理由で申請を認めないと「紛争の解決が困難になる」というのが最高裁の言い分だ。国の関与について地方自治法は「必要最小限度のものとし、普通地方公共団体の自主性、自立性に配慮しなければならない」と規定する。最高裁判決は、反対する地元の民意を切り捨て、地方自治の視点を著しく欠いた内容だ》。

 最「低」裁、もはや沖縄イジメ沖縄差別。司法がそれに加担してどうする。
 琉球新報の【<社説>設計変更敗訴確定 沖縄の不条理を直視せよ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1778556.html)。《2000年施行の地方分権一括法による地方分権改革の意義は失われてしまったのか。辺野古新基地建設の設計変更申請に対する玉城デニー知事の不承認に対する国交相の「是正の指示」取り消しを求めた訴訟で、最高裁は県の主張を退け、県敗訴が確定した。沖縄の基地集中を考慮しない形式的判断に終わった》。

 川内博史さんのつぶやき:

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https://twitter.com/kawauchihiroshi/status/1698606887430914343

川内 博史@kawauchihiroshi

明かな不当判決
県が不承認の理由とした「国の地盤調査の不足」は明らかであり、最高裁の忖度判決
最高裁は後世に恥をかくことになった

【速報】辺野古訴訟、沖縄県の敗訴確定 最高裁判決 - 記事詳細|Infoseekニュース
………
午後5:00  2023年9月4日
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 琉球新報のコラム【<金口木舌>むちゃな話なのに】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1779846.html)。《暦の上では既に秋。秋と夏の空気の境目となる秋雨前線が南下する時季を迎えた。北から冷たい空気がやってくる。そんな“冷たい空気”が沖縄に向かっていきなり南下してきた ▼最高裁判所は4日、辺野古の新基地に関わる軟弱地盤の改良工事を巡る県の訴えを退けた。「マヨネーズ並み」の粘土層の上に新基地を建設するのだから危ない。工事の設計変更を県は認めなかったが、最高裁は認めろという ▼環境面を含む危うさの審査には踏み込まず、国に従えでは乱暴に過ぎよう。自治の否定だ。危険を回避できるのかも不明なのに予算を軟弱地盤に埋没させ続けるとは ▼風をまともに受けた沖縄。玉城デニー知事は「憲法が定める地方自治の本旨をもないがしろにしかねない」と語った。日本本土の人々は沖縄に吹きつける風の強さと冷たさ想像できるだろうか ▼国は相変わらず公金を散財しむちゃな工事を続ける。そんな中、おかしな風にあおられ、自治と民主主義は今にも吹き飛ばされそう誰も気付かないようでは、この国の行く末は危うい》。

 この沖縄差別、沖縄イジメ。自民県連やその会派「辺野古、人権問題に結びつけないで」!? いうに事欠いて。何故にこんな《釘を刺》されなけらばならぬのか? 「国内政治の場で議論を深めるべき」!? よく言うよなぁ。さんざん「国内法秩序をないがしろ」にしてきたのは自公お維コミじゃないのかね? 自民県連の酷い腐敗具合よ。沖縄の皆さん、こんな自民党議員に絶対に投票してはいけない。
 琉球新報の記事【「辺野古、人権問題に結びつけないで」 沖縄の自民県連が玉城知事にくぎ刺す 国連出席を前に 】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1779731.html)。《9月後半に予定される玉城デニー知事の国連人権理事会への出席を前に、自民党県連と同会派は6日、県庁で知事と面談し、人権理事会での発言について「辺野古問題を人権問題と結びつけず、冷静な発言をしてほしい」などと申し入れた。自民県連の座波一政調会長が申し入れ書を読み上げた。米軍基地から派生するさまざまな問題について「国際世論ではなく、まず国内政治の場で議論を深めるべきだ」と強調した。名護市辺野古の新基地建設で、軟弱地盤改良工事に伴う沖縄防衛局の設計変更申請を県が不承認とした処分を巡る訴訟で、県敗訴とした最高裁判決についても言及し「行政権の一翼を担う地方行政の長たる知事は(県敗訴の)確定判決に従って承認すべき」とした。その上で、人権理事会において「国内法秩序をないがしろにしかねない言動は慎んでいただきたい」などと述べ、くぎを刺し。知事は「日米安保体制の中で70%もの米軍専用施設面積を(県が)持たされていることについての考え方。人として平穏なあり方を考えて政府、国際社会とも協力していきたいということについて、一定、われわれの考えを述べたい」とした》。

 司法判断できない最「低」裁、政治判断連発の最「低」裁。(川内博史さん)《最高裁の忖度判決》。さすが、泉房穂さん《“裁判”といっても、これは“政治”そのもの》。
 沖縄タイムスの記事【辺野古判決は「裁判といっても、これは政治そのもの」 前明石市長・泉房穂さんがXに投稿】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1218150)。《沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡る最高裁判決で県敗訴が確定したことを受け、前明石市長で弁護士の泉房穂さん(60)=写真=は5日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「“裁判”といっても、これは“政治”そのもの最高裁の裁判官を決めるのは、ときの政権」と投稿した。泉氏はさらに「政権が許容できる範囲の裁判官しか今は選ばれていない政権が許容できない判決が出ることはなく、結局は“政治”だ」と断じた。泉氏は今年4月まで兵庫県明石市長を務め、子育て政策などで注目を集めた。(社会部・榧場勇太)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/273772?rct=tokuhou

こちら特報部
軟弱地盤の沖縄・辺野古 県が未承認でも工事契約なんて…地元で渦巻く怒りが向かう先は
2023年8月31日 12時00分

 マイナカード原発処理水で岸田政権の強権ぶりが際立つ中、この問題も見過ごせない。沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画。軟弱地盤の改良工事を巡り、国は設計変更の承認を県から得ないうちに、関連工事の契約に踏み切った。29日には県が行政指導を出して強く反発。新基地反対派の間にも「建設ありきの先走り」と憤怒の渦が広まる。(山田祐一郎木原育子


◆「そこまでやるのか。沖縄だからか」

 「何でもあり。あきれて物が言えない」。ため息交じりに吐き出すのは名護市議の東恩納琢磨さん(61)。

 米軍普天間飛行場(宜野湾市)を移設する名目で進む新基地建設。県の承認を得ないまま国が関連工事を契約したことに「そこまでやるのかと。これも沖縄だからか」と不信を強める。

 今月上旬の台風6号の影響で護岸が壊れ、工事は一時止まっている。国の計画では、米軍キャンプ・シュワブの南側と東側の海域で埋め立てが予定される。

 南側の海域では2018年12月、土砂の搬入が開始された。浜田靖一防衛相は今年4月の衆院安全保障委員会で埋め立ての進捗(しんちょく)率に触れ、3月末時点で92%と説明。まもなく土砂投入は終了するとみられる。


◆国は100万立方メートルの土砂を仮置きへ

 一方、軟弱地盤の存在が問題視されたのが、東側の海域だ。防衛省は20年、地盤改良工事のために設計変更を申請したが、県は翌年に不承認とした。

 防衛省の不服審査請求を受けた国土交通相は22年、不承認を取り消す裁決を下し、承認を求める是正指示を出した。これに対し、県は裁決と是正指示に異を唱えて提訴。今年3月の高裁判決で県側は敗訴となったが、上告を申し立てた。

 県は是正指示に応じていないため、「未承認の状態となっている」(辺野古新基地建設問題対策課の担当者)のだという。

 それでも沖縄防衛局は4月、2件の入札を公告。既に埋め立てが進む南側の区域に土砂を仮置きする方針で、その量は100万立方メートル。今月3日には工事契約を業者と締結した。浜田防衛相はこれまでの会見で「(東側の)埋め立て工事に必要となる土砂を準備しておくもの」「現行の承認処分で可能」と認識を示した。

 県は反発を強め、29日には仮置き工事に着手しないよう、沖縄防衛局に行政指導した。県海岸防災課の与儀(よぎ)喜真副参事は「今の工事の根拠は当初の計画書。これほどの大規模な仮置きは規定されておらず、認められない」と防衛省側の主張を批判する。


◆「国は、県にも市民にも余力がないとみている」

 新基地反対派は司法判断にも懐疑的な見方を示す。

 最高裁は今月24日、設計変更の不承認を取り消した裁決を巡り、不服としていた県の上告を受理しない決定をした。冒頭の東恩納さんは「内容に踏み込まず門前払い」と憤る。

 承認を求める是正指示を巡っては9月4日に最高裁で判決が言い渡されるが、高裁判決の変更に必要な弁論は開かれていないため、県にとって厳しい結果が見込まれる。

     (本紙のインタビューに答える沖縄県の玉城デニー知事)

 「沖縄ドローンプロジェクト」の活動を続ける土木技師の奥間政則さん(57)は「最高裁の判断が全てではない。新基地建設は軟弱地盤だけではなく、耐震設計の問題もあり、徹底的に闘う必要がある」と語る一方、危惧を強める。

 「知事は毅然(きぜん)と対応しているが、土木事務所が仮置き土砂の搬送のためのベルトコンベヤーの使用を許可するなど、対応に矛盾がある。国の方は、県にも市民にも余力がないとみているのでは」


◆工事を認めたとは一言も言っていないのに

 新基地建設の埋め立て工事を巡っては他にも懸念がある。土砂の問題だ。特に重要なのが、岩石以外の砕石や砂などがどれだけ含まれるかを示す「細粒分含有率」になる。

 沖縄防衛局が2013年、県に承認を求める文書で明記していたのは「おおむね10%前後」。だが18年末から始まった南側の海域の埋め立て工事で、国は県に無断で40%以下として業者側に発注した。細粒分の割合が増すほど、土砂を投入した時に濁りが起きやすく、環境に影響を及ぼす懸念がある。

     (埋め立てが始まった当初の辺野古沿岸部
      =2018年12月14日、沖縄県名護市で)

 元土木技師で「沖縄平和市民連絡会」の北上田毅さん(77)は「とんでもない話だよ」と憤まんやる方ない。30日も県庁で工事をやめさせるよう、担当課との交渉に奔走していた。

 前出の県海岸防災課の与儀副参事は「国側は『40%以下でも護岸に囲まれているため危険性は少ない』との説明だった。県としては工事を認めたとは一言も言っていないが、勝手に進められてしまった」と話す。

 東側の海域の埋め立ての仕様規格も「10%前後」から「40%以下」に変更された。19年当時、防衛局は細かい土が増えても、護岸で外海と遮断されるため、周辺海域への影響はないと主張していた。

 県などによれば、今回は護岸の完成前に埋め立てに着手する。「こちら特報部」は30日、防衛省に確認を求めたが「時間がかかる」と回答するにとどまった。北上田さんは「国は自分たちの弁明のつじつまが合わなくなり、自分たちが主張してきた言葉を無視せざるをえないようになっている」とあきれる。


◆サンゴは、遺骨は…

 東側の海域は砂地や藻場、サンゴ礁など生物および地形に富んだ環境を持つ。国は埋め立て予定海域に生息していた4万群体の小型サンゴ類を既に移植し、さらに小型サンゴ類約8万4000群体などの移植に必要な特別採捕許可を申請。県が不許可とすると、農相が是正指示を出したため、県が提訴している。

 日本自然保護協会の保護・教育部主任の安部真理子さん(57)は「すでに進められている護岸工事で、海の環境は大きくダメージを受けている」と指摘する。「日本生態学会など19の学会から工事の一時停止を求める要望が出るほど、国が実施した環境アセスメントではの海域が持つ生物多様性を把握できていない

 国は埋め立ての土砂採取予定地に本島南部を加えることを計画している。沖縄戦の激戦地だった本島南部で採取した場合、遺骨の混じった土砂が使用される可能性があり、市民団体などが強く反発している。

 「地元の不信も何のそのと強引に進める岸田文雄首相。福島第1原発事故に伴う処理水を巡り、地元の漁業関係者の理解を十分に得ることなく、海洋放出に踏み切ったさまと通底しているようにも見える。


◆岸田首相はいつも結論ありき

 沖縄大の高良沙哉教授(憲法学)は「岸田首相はいつも結論ありきで進める。地元に寄り添う』『丁寧に説明する』『理解を求めていくとおっしゃるが、実現した試しがない。福島も沖縄もよく見ている。これでは信頼関係を築くことはできない。世界を見渡してみても、今の時代、環境への配慮をこれだけ気にしない国も珍しい」とする。

 翁長雄志前知事が亡くなって今夏で5年。「翁長知事だからつなぎとめられていた経済界を中心とした保守層も離れてしまっている。オール沖縄として一枚岩になれていない一面もある」と高良さん。ただ、それにしても「地元の意見を聞かず、歩み寄りさえせず、断行していく国の姿勢は、大変問題だと感じる。政治姿勢を変えなければ、問題が解決するどころか、ねじれたままだ」と指弾する。


◆デスクメモ

 つじつまが合わず、自分たちの言葉を無視。北上田さんの指摘は政権の姿勢を的確に表す。原発処理水も「関係者の理解なしに処分せずと約束したのに、つじつまが合わない放出強行に踏み切るため、自分たちの約束を無視したまさに何でもあり近代国家とは到底思えない。(榊)

【関連記事】「機動隊派遣は違法」の最高裁判決が意味すること 米軍基地問題で蹂躙されてきた「沖縄の意思」
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●6月ジャーナリズム…《戦争について集中的に報道される様を指す。記念日までの雄弁さと、対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信》

2023年07月14日 00時00分51秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(2023年06月27日[火])
着々と軍事要塞化=《標的の島へと…。相変らず、日々、美ら海に土砂をぶちまけ続けてている。ドブガネ。新基地は完成しないし、普天間は返還されない。踏んだり蹴ったりの辺野古。辺野古は単なる破壊「損」

 《沖縄にとって戦争は遠い昔話ではない沖縄は、今も一年中、戦争の延長線上を生きている》(大矢英代さん)。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>沈黙している暇はない】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1734579.html)によると、《「8月ジャーナリズム」という言葉がある。毎年、広島、長崎への原爆投下や、8月15日に合わせて、戦争について集中的に報道される様を指す。記念日までの雄弁さと対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信もあるだろう》。

   『●《8月ジャーナリズム》と《沖縄にとって戦争は遠い昔話ではない。
     沖縄は、今も一年中、戦争の延長線上を生きている》(大矢英代さん)
   『●《欠陥飛行場》米軍普天間飛行場…《本来なら移設条件を付けずに直ちに
        閉鎖すべき軍事施設だ。閉鎖できないのは政治の不作為である》

 軍事要塞化=《標的の島へと…《「集団的自衛権の行使」容認や「敵基地攻撃能力の保有」によって、沖縄が再び戦場となる危険性》が日に日に…。
 日刊スポーツのコラム【大谷昭宏のフラッシュアップ/沖縄慰霊の日に 日本社会の病がごろんと転がっているように見えてくる】(https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202306260000083.html)/《日本が米軍基地の7割を沖縄に押しつけ、辺野古の海に、きょうも土砂を投入し続ける。日本社会の病が、ごろんと転がっているように見えてくる。沖縄は23日、78回目の慰霊の日を迎えた》。

   『●軍隊は住民を守らない: 《情報保全隊…住民の調査・
       監視のほか、島嶼戦争の際の対スパイ戦任務も想定》…
   『●軍事要塞化=標的の島々…《「集団的自衛権の行使」容認や「敵基地
     能力の保有」によって、沖縄が再び戦場となる危険性》が日に日に…
   『●悪法《防衛費増額の財源を確保する特別措置法…貴重な財源は少子化
     対策や物価高への対応など国民にとっての喫緊の課題に充てるべき》
    《青木理さん「甘い見積もりの防衛費倍増上手くいっている保険証
     なくすマイナ保険証、財源先送りの少子化対策差別増進法という
     批判があるLGBT法原発回帰の法案、難民を追い返す入管法
     そして解散権を振りかざして首相がニヤニヤ
     この国会は戦後最悪だと思います」》

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、
     食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1734579.html

<金口木舌>沈黙している暇はない
2023年6月24日 05:00
金口木舌 慰霊の日 沖縄戦 8月ジャーナリズム

 「8月ジャーナリズム」という言葉がある。毎年、広島、長崎への原爆投下や、8月15日に合わせて、戦争について集中的に報道される様を指す。記念日までの雄弁さと対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信もあるだろう

慰霊の日を前に増える沖縄メディアの報道は「6月ジャーナリズム」なのか。沖縄戦という単語を含む本紙の記事は2022年の1年間で1546本、うち233本が6月1日~24日の掲載だ

▼確かに6月は沖縄戦報道が増えるが、平均の2倍弱程度だ。7月のサイパン陥落、10・10空襲、4月1日の米軍上陸など、6月以外にも節目が多いことも一因だろう

▼それ以上に、沖縄戦を過去の出来事にはできない現状がある。戦争を起点に存在する米軍基地は騒音や環境汚染、事件事故の発生源として残る。南西諸島の防衛強化は隣国との緊張感を高め「新たな戦前」も想起させる

▼沖縄は戦後78年の慰霊の日を迎えた。100年、200年と「戦後」を重ねていくために、沖縄メディアに沈黙している暇(いとま)はない。
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https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202306260000083.html

コラム
大谷昭宏のフラッシュアップ
元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

2023年6月26日8時0分
沖縄慰霊の日に 日本社会の病がごろんと転がっているように見えてくる

取材で沖縄県宮古島を訪ねてきた。地方に足を延ばした時の私の楽しみは地元紙を読むこと。宮古には宮古新報と宮古毎日の2紙があり、さらに沖縄本島から沖縄タイムスと琉球新報が送られてくる、ちょっとぜいたくな地方紙事情だった。

手にした日の沖縄タイムスのコラム、「大弦小弦」の筆者は編集委員の阿部岳さん。辺野古のある北部支社員だった7、8年前からのお付き合いだ。この日のテーマは先の国会で成立した「LGBT理解増進法」。

G7広島サミットで高まった外圧に苦慮し、嫌々制定した情けない事情が伝わる ▼性的少数者が、差別の被害に遭っている必要なのは差別を禁止する法律だったー

だが現実はどうか。これまで「国家の暴力」「フェンスとバリケード」(共著)などの著書がある阿部さん。ここにも国家のバリケードが見え隠れしているようだ。

日本維新の会国民民主が「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」趣旨の条文追加を提案…法の性格は一変した。▼…「安心して生活」に客観基準はない。多数者が「不安だ」と言うだけで、性的少数者を抑圧する仕組みができてしまった>。

そして最後は<多数者の責任で差別をやめるのではなく、少数者に分をわきまえるよう強要する。日本社会の病が、この前代未聞の法律に凝縮されて、私たちの前にごろんと転がっている>と結ばれている。

日本が米軍基地の7割を沖縄に押しつけ、辺野古の海に、きょうも土砂を投入し続ける日本社会の病が、ごろんと転がっているように見えてくる。

沖縄は23日、78回目の慰霊の日を迎えた。


大谷昭宏(おおたに・あきひろ)ジャーナリスト。TBS系「ひるおび」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。
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●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》

2023年07月09日 00時00分19秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(20230623[])
軍事要塞化=《標的の島》々…《「集団的自衛権の行使」容認や「敵基地攻撃能力の保有」によって、沖縄が再び戦場となる危険性》が日に日に…。(琉球新報社説)《何よりも「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓に照らしても、現在の軍備増強の動きは否定されるべきものだ》《沖縄の島々が再び戦禍に巻き込まれることがあってはならない》。

   『●軍隊は住民を守らない: 《情報保全隊…住民の調査・
       監視のほか、島嶼戦争の際の対スパイ戦任務も想定》…
   『●軍事要塞化=標的の島々…《「集団的自衛権の行使」容認や「敵基地
     能力の保有」によって、沖縄が再び戦場となる危険性》が日に日に…
   『●悪法《防衛費増額の財源を確保する特別措置法…貴重な財源は少子化
     対策や物価高への対応など国民にとっての喫緊の課題に充てるべき》
    《青木理さん「甘い見積もりの防衛費倍増上手くいっている保険証
     なくすマイナ保険証、財源先送りの少子化対策差別増進法という
     批判があるLGBT法原発回帰の法案、難民を追い返す入管法
     そして解散権を振りかざして首相がニヤニヤ
     この国会は戦後最悪だと思います」》

軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代んは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>地獄をもう二度と】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1733851.html)によると、《▼先日、宜野湾市立博物館が「慰霊の日」に向けて開催している企画展で逆の光景を見た。爆弾を背負って米軍に突撃しようとしたものの銃撃され、無残に息絶えた少年兵の写真だ ▼博物館の平敷兼哉館長は、中学生への平和学習でもこの写真を紹介する。同年代の子が青春を奪われ無念の死を遂げた写真は戦争のむごさを伝える ▼訓練を強制された学徒にさえも年が満たず、「根こそぎ動員で爆弾を背負い、ただ敵軍に向かって走らされる少年。どんな思いで走ったのだろうか。無謀な戦争はここ沖縄で起きた ▼沖縄を再び軍事要塞(ようさい)する動きが加速している。戦争をどう抑止するか、安全保障は確かに一筋縄ではいかない。だが、いたずらに緊張を高め行き着いた先の地獄をウチナーンチュは見た。全ての施政者に、この島々を戦場にしないと決意してほしい》。

   『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
         破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」
   『●《歴代内閣が「憲法上許されない」としてきた「集団的自衛権の
            行使」を可能とする》違憲な戦争法の成立から4年
    「《法学的には「クーデター」と呼ぶ》…
     (2015年09月19日 00時00分08秒 | ブログ)
     「「憲法の制定権は主権者である国民に」、その「国民を置き去りに
     した状態で法秩序の連続性を破壊する行為を、法学的には
     「クーデター」と呼ぶ」。その第3幕を、参院特別委員会で
     目の当たりに。あれで「採決」? どこが「可決」??
     Mr.ワタミ渡辺美樹参院議員や(ツイッターでは、
     ヒゲの隊長ならぬ)ヒゲの組長佐藤正久参院議員が大活躍。
     サモシさを感じるね。国会の外が全く見えていない」」

   『●2014年7月1日「7・1クーデター」の第二幕
       …違憲な手法で壊憲するアベ様ら自公政権の暴走
   『●〝戦争法〟施行、5年も経ってしまった…《有事となれば真っ先に狙わ
      れるのは国境の島であり、米軍、自衛隊基地が集中する沖縄である》
   『●《総理によるテロだ》《あれは安倍政権によるクーデターだった》
     《政治的なクーデターだ》《法学的には『法の破壊』がなされた》
   『●《岸田政権が…「軍拡路線」を推し進め…専守防衛を形骸化…その起点は
       安倍晋三政権が二〇一五年に成立を強行した安保関連法にあります》

 戦後78年「慰霊の日」の沖縄タイムスの【[社説]慰霊の日に 「平和な島」を手放すな】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1174646)によると、《沖縄戦は、幼児からお年寄りまで、あらゆる世代を巻き込んだ戦争だった。本来、保護されるべき一般住民も、逃げ場を失って戦場をさまよい、米軍の容赦ない攻撃の犠牲となった。住民を守ってくれると信じていた「友軍」(日本軍)は、住民を壕から追い出し、食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと見なして殺害した》。
 戦後78年「慰霊の日」の琉球新報の【<社説>戦後78年「慰霊の日」 沖縄は「戦場」を拒否する】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1733780.html)によると、《貴い生命を奪う殺りくが続く。抑止力向上を名目とした軍備増強が急速に進む。平和に逆行する動きの中で私たちはこの日を迎えた。きょうは敗戦から78年の「慰霊の日」である。昨年来、平和はもろく、その回復は極めて困難であることを思い知らされてきた。平和を脅かす戦争準備に強い危機感を抱いてきた。それでも私たちは平和構築の不断の歩みを断念するわけにはいかない沖縄の島々が再び戦場となることを県民は明確に拒否する。そのためにも沖縄戦の実相を見つめ直す日としたい》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1174646

[社説]慰霊の日に 「平和な島」を手放すな
2023年6月23日 5:01

 沖縄戦は、幼児からお年寄りまで、あらゆる世代を巻き込んだ戦争だった。

 本来、保護されるべき一般住民も、逃げ場を失って戦場をさまよい、米軍の容赦ない攻撃の犠牲となった。

 住民を守ってくれると信じていた「友軍」(日本軍)は、住民を壕から追い出し、食料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと見なして殺害した

 当時、沖縄県庁で疎開業務に携わっていた浦崎純さんは、本島南部の戦場で、死んだ母親にすがって乳房を含んでいる幼子の姿を見た。どうすることもできなかったという。

 「そこには前線もなければ後方もなく、戦闘員、非戦闘員の区別もなかった」(『消えた沖縄県』)

 なぜ、このような凄惨(せいさん)無残な戦争になってしまったのか。

 敗戦の結果、沖縄は本土と切り離され、冷戦の最前線に置かれた。そして今、「新たな戦前ともいわれる危機の真っただ中にある。

 沖縄はきょう、慰霊の日を迎える。二度と戦争を起こしてはならないという切実な声をもっと広げ、世界に向かって伝えていく必要がある。

■    ■

 「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓は、戦時下にあって、兵士にも民間人にも深く浸透し、行動をしばった。

 軍人は事実上、捕虜になることを禁じられた。民間人も「米兵に捕まったら女性は強姦される」などという流言にしばられ、捕虜になるより死を選ぶケースが相次いだ

 第32軍司令部は戦略持久作戦にこだわり、住民保護も適切に行わないまま、南部に撤退したが、その結果、軍民混在という最悪の状況が生まれ、住民の犠牲を多くしたのである。

 住民保護の明らかな失敗であった。

 南風原にあった沖縄陸軍病院には多くの重傷患者が収容されていた。南部に撤退する際、兵士に青酸カリが配られ、「処置されたことはよく知られている。

 退却の際、重傷者をどう扱うかは、沖縄戦のずっと前から、日本軍の中で問題にされていた。

 ここに見られるのは、ハーグ陸戦条約ジュネーブ条約など非戦闘員の保護や捕虜の取り扱いなどを定めた国際条約に対する日本の後ろ向きの姿勢である。

 ジュネーブ条約(赤十字条約)には傷病兵が捕虜になることを認める条文がある。

 硫黄島に配属された混成第2旅団野戦病院は、この条約を根拠にして米軍と交渉し、投降勧告を受け入れ、組織ごと捕虜になった。

 彼らはグアムに送られた後、米軍側の要請で沖縄に移動し、軍病院で沖縄住民の治療に当たった。日本が降伏する前の戦争中の話である。

 沖縄陸軍病院と第2旅団野戦病院のこの違いはどこからくるのだろうか。

 日本は1929年に不戦条約を批准し、国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する、という国際法上の義務を負うことになった

 この考え方は、国連憲章や日本国憲法第9条に取り入れられている

 だが、日本を含め多くの国々がこの条約に反するような戦争を続けてきた

 ロシアによるウクライナ侵攻で、世界の光景は一変した。核大国が核使用をちらつかせて他国を威圧するということは、国際法上あってはならないことだ。

 中国や北朝鮮は軍備増強、核・ミサイル開発を続け、日本政府も防衛費の大幅増額、敵基地攻撃能力の保有を表明し、対抗姿勢を鮮明にした。

 歯車が完全に逆回転し始めているのである

■    ■

 23日の慰霊の日、糸満市摩文仁平和祈念公園では、「沖縄全戦没者追悼式」(主催・県、県議会)が開かれる。

 国籍や軍人、民間人の区別なく戦没者の名前を刻銘した「平和の礎」は、二度と戦争を起こさないという誓いのモニュメントである。

 「新たな戦争の犠牲者の名前が追加刻銘されるようなことがあってはならない
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1733780.html

<社説>戦後78年「慰霊の日」 沖縄は「戦場」を拒否する
2023年6月23日 05:00

 貴い生命を奪う殺りくが続く。抑止力向上を名目とした軍備増強が急速に進む。平和に逆行する動きの中で私たちはこの日を迎えた。きょうは敗戦から78年の「慰霊の日」である。

 昨年来、平和はもろく、その回復は極めて困難であることを思い知らされてきた。平和を脅かす戦争準備に強い危機感を抱いてきた。

 それでも私たちは平和構築の不断の歩みを断念するわけにはいかない沖縄の島々が再び戦場となることを県民は明確に拒否する。そのためにも沖縄戦の実相を見つめ直す日としたい。

 沖縄に住んでいる私たちは今、国際社会の分断と脅威論の広がりを目の当たりにしている。沖縄にとっては、いずれも平和構築の障害であり、克服しなければならない。

 ロシアによるウクライナ侵攻は無辜(むこ)の民に犠牲を強いるとともに国際社会に深刻な分断をもたらした。侵攻から1年で、双方の軍民の死者数は当局者らの公表分だけで計約2万7千人を数えた。停戦の糸口は見えないままだ。

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)は国際社会の分断を融和へと導く場とすべきであった。しかし、ロシアへの制裁強化を確認し、包囲網を固めたことで分断はより深まったように見える。

 ロシアに影響力を持つ中国との連携や、戦闘を続ける両国に対し中立を保つ「グローバルサウス」の国々との対話を踏まえた停戦の働き掛けが必要だ。停戦を促す国際的枠組みづくりが急がれる。先進国の取り組みを求めたい。

 ロシアのウクライナ侵攻は台湾有事という脅威論につながった。それらを背景とした防衛の「南西シフト」によって宮古石垣与那国の軍備増強が急激に進んだ。北朝鮮によるミサイル発射や衛星打ち上げも脅威論の横行に拍車をかけている。3島への地対空誘導弾パトリオットPAC3)配備は2カ月近くになる。

 これらの軍備増強は他国との緊張を高めるものでしかなく地域住民の平安な暮らしに寄与するものではない他国の標的となることへの危惧を住民は抱いている。何よりも「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓に照らしても、現在の軍備増強の動きは否定されるべきものだ。

 「慰霊の日」に当たって沖縄が政府に求めることは、台湾有事や中国、北朝鮮の脅威をあおることではなく、緊張緩和に向けた外交努力である。防衛費増額の財源を確保する特別措置法は成立したが国民は防衛費増に否定的だ。政府は国民世論を直視し、軍備増強政策を改めるべきだ。

 きょうの全戦没者追悼式では玉城デニー知事が発表する平和宣言と合わせ、岸田文雄首相があいさつを述べる沖縄の島々が再び戦禍に巻き込まれることがあってはならない。県民の思いに沿うメッセージを求めたい。
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