(2023年01月25日[水])
《愚かな戦争で犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない》。《人柱》をやろうとしている。自公お維コミの議員らあるいは〝本土〟のその支持者らは何も感じないのだろうか?
琉球新報のコラム【<金口木舌>遺骨への尊厳を】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1644732.html)によると、《▼戦没者の無念に思いを寄せ、遺骨の帰りを待つ遺族たちがいる。国の責務で遺族に返すべきだ。ところが、遺骨が残る激戦地の土砂が国の米軍基地建設に使われようとしている。愚かな戦争で犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない》。
(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん)《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか? 《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。それを平気でやろうとしたのがアベ様や当時の最低の官房長官。そして、首相となった最低の官房長官も、キシダメ首相も、沖縄の声を聞こうともしない。
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)』
『●《そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力がある
のかもしれない》(北原みのりさん)――― 辺野古破壊と《人柱》』
『●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間
飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」』
『●遺骨の混ざった土砂が辺野古破壊の(出来もしない)新基地建設に
使用か? カースーオジサンらはヒトデナシなことをやろうとしている』
『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…』
『●確実に《人柱》計画断念を! 《助けてぃくみそーれー!》
頼みの玉城デニーさんが〝折れて〟しまえば、沖縄県にとって致命的』
『●4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の
新基地建設中止》…自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味する』
『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》』
4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設中止》でしたので、自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味していた訳ですが…。さて、いま、立憲主義の看板を下げようとしている〝論憲〟民主党の皆さんは、この《共通政策》についてどのように考え、この政策を撤回するのであれば、どの様に責任を取るのでしょうか? 他の3党はこの政策を堅持されるはずです。〝論憲〟民主党となり、《共通政策》を撤回されるのであれば、最早、野党ではなく、お維コミ同様、ゆ党。軍事費倍増を国会で議論することもとなく決め、特に、沖縄に《標的》を強いる自公政権や自公お維コミの議員ら。これで良いのですか?
沖縄イジメは止まず、辺野古は息も絶え絶えだ。普天間飛行場が返還されることも無く、新基地も完成することはない。辺野古は単なる破壊「損」である。
『●玉城デニー沖縄県知事の再選の一方で、自公政権はまだ「辺野古移設
が唯一の解決策」と嘯く…《民主主義や…地方自治の原則》はどこに?』
『●土地利用規制法というイジメ…《法が指定する注視区域は沖縄では
全域がなり得る…。人が注視対象とは。法で守るべき利益主体があべこべ》』
『●辺野古抗告訴訟、《原告の資格がないとして県敗訴とした一、二審判決
が確定》――― アベ様《政権を忖度した判決が連発》危惧が的中…』
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1644732.html】
<金口木舌>遺骨への尊厳を
2023年1月11日 05:00
金口木舌 魂魄の塔 遺骨収集
4日、糸満市米須の「魂魄の塔」の前で開かれた「戦没者遺骨の尊厳を守る集会」に、直前まで出たいと願っていた人がいた。翁長安子さん(93)だ
▼78年前の沖縄戦で激しい戦火を生き抜き、戦後すぐに一帯で遺骨収集にあたった旧真和志村民の1人でもある。参加予定だったが、体調が許さなかった
▼沖縄戦の組織的戦闘が終わって半年後。米須一帯にはおびただしい遺骨があった。「ほとんどが住民だった」。翁長さんは、2人の子どもと母親らしい3人の遺骨を泣きながら拾った
▼遺骨を納め、鎮魂の祈りを込めて魂魄の塔が建てられた。4日の集会には地元の人々の姿もあった。防衛隊の父親を亡くした市内の女性は「万年筆でも靴でもいいから」と必死に遺骨収集を続けてきた
▼戦没者の無念に思いを寄せ、遺骨の帰りを待つ遺族たちがいる。国の責務で遺族に返すべきだ。ところが、遺骨が残る激戦地の土砂が国の米軍基地建設に使われようとしている。愚かな戦争で犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない。
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(2023年01月06日[金])
(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん)《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか? 《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。それを平気でやろうとしたのがアベ様や当時の最低の官房長官。そして、首相となった最低の官房長官も、キシダメ首相も、沖縄の声を聞こうともしない。
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)』
『●《そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力がある
のかもしれない》(北原みのりさん)――― 辺野古破壊と《人柱》』
『●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間
飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」』
『●遺骨の混ざった土砂が辺野古破壊の(出来もしない)新基地建設に
使用か? カースーオジサンらはヒトデナシなことをやろうとしている』
『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…』
『●確実に《人柱》計画断念を! 《助けてぃくみそーれー!》
頼みの玉城デニーさんが〝折れて〟しまえば、沖縄県にとって致命的』
『●4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の
新基地建設中止》…自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味する』
『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》』
4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設中止》でしたので、自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味していた訳ですが…。さて、いま、立憲主義の看板を下げようとしている〝論憲〟民主党の皆さんは、この《共通政策》についてどのように考え、この政策を撤回するのであれば、どの様に責任を取るのでしょうか? 他の3党はこの政策を堅持されるはずです。〝論憲〟民主党となり、《共通政策》を撤回されるのであれば、最早、野党ではなく、お維コミ同様、ゆ党。軍事費倍増を国会で議論することもとなく決め、特に、沖縄に《標的》を強いる自公政権や自公お維コミの議員ら。これで良いのですか?
沖縄イジメは止まず、辺野古は息も絶え絶えだ。普天間飛行場が返還されることも無く、新基地も完成することはない。辺野古は単なる破壊「損」である。
『●玉城デニー沖縄県知事の再選の一方で、自公政権はまだ「辺野古移設
が唯一の解決策」と嘯く…《民主主義や…地方自治の原則》はどこに?』
『●土地利用規制法というイジメ…《法が指定する注視区域は沖縄では
全域がなり得る…。人が注視対象とは。法で守るべき利益主体があべこべ》』
『●辺野古抗告訴訟、《原告の資格がないとして県敗訴とした一、二審判決
が確定》――― アベ様《政権を忖度した判決が連発》危惧が的中…』
琉球新報の【<社説>激戦地土砂採掘抗議 新基地断念し遺骨収集を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1642697.html)によると、《沖縄戦で亡くなった人の骨が今も残る激戦地の土が、戦争のための基地建設に使われる。戦没者の尊厳に対するこれほどの冒涜(ぼうとく)はない。沖縄中から土砂を調達しなければ成り立たない名護市辺野古での新基地建設を、政府が早く断念することだ》。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1642697.html】
<社説>激戦地土砂採掘抗議 新基地断念し遺骨収集を
2023年1月6日 05:00
沖縄戦で亡くなった人の骨が今も残る激戦地の土が、戦争のための基地建設に使われる。戦没者の尊厳に対するこれほどの冒涜(ぼうとく)はない。沖縄中から土砂を調達しなければ成り立たない名護市辺野古での新基地建設を、政府が早く断念することだ。
糸満市の沖縄戦慰霊碑「魂魄(こんぱく)の塔」で4日、激戦地の土砂を新基地建設に使うことに反対する集会が開かれた。
沖縄戦跡国定公園内にある糸満市米須の鉱山から土砂を採掘する計画の届け出が、昨年末に受理された。名護市辺野古の埋め立て資材として採掘土砂が使われる可能性があることへの危機感が、戦争体験者や遺族、平和ガイドらの間で高まっている。
現状では、糸満市内で採掘した土砂は辺野古の埋め立てに投入できない。沖縄防衛局が仲井真県政時に承認を得た埋め立て申請書で、県内での土砂調達先を本部・国頭地区と明記しているからだ。
それがなぜ本島南部の土砂採掘に警戒が強まっているのか。辺野古埋め立て工事が見込み違いとなり、国が土砂調達先を県全域に広げることを計画しているためだ。
埋め立て予定海域の大浦湾側にある「マヨネーズ並み」とされる軟弱な地盤を固めるため、埋め立てに必要な土砂の量が当初の6.7倍に膨らんでいる。沖縄防衛局は県に申請した設計変更で、土砂の調達先を石垣、宮古島を含む7地区9市町村に拡大変更した。県内で調達可能とする量のうち南部地区(糸満市・八重瀬町)が7割超に達する。
これに対し玉城デニー知事は設計変更を不承認とした。軟弱地盤は国内で改良工事の施工例がない海面下90メートルにまで及んでおり、完成したとしても沈下や液状化の恐れがある。不承認は当然だ。
だが、防衛省の不服申し立てを受けた国土交通相が県の不承認を取り消した。内閣の「身内」同士の手続きで県の処分を無効にし、新基地建設を強行している。土砂の調達先が県全域に広がることになれば、各地の景観や自然の改変を伴いながら、遺骨が混じった土ごと埋め立てに投入される可能性は高まる。
厚生労働省は遺留品などの手がかりがなくてもDNA鑑定を行う取り組みを沖縄で試行し、2021年から全国に広げた。戦没者を遺族の元に返す戦後処理はまだ途上だ。激戦地での遺骨の保全、収集は重要性を増している。
沖縄戦の犠牲者は沖縄県民だけではない。昨年12月までに、県内外の227議会が新基地建設への激戦地土砂の使用中止を求める意見書を可決し、要請は全国に広がる。
民間事業者の鉱業権は尊重されるが、米軍基地建設は政治の問題だ。工期、工費が膨張する埋め立て工事の行き詰まりに加え、戦没者の遺骨が混じる可能性がある土砂を基地建設に使うという道義的な責任も生じる。辺野古新基地建設は中止しかない。
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑] (2021年04月11日[日])
【<金口木舌>南部の地に眠る遺骨と不穏な風】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1299416.html)。
《糸満市米須に終戦後「真和志ハイスクール」という学校があった。糸満高校の分校で、校長は翁長雄志前県知事の父・助静(じょせい)氏。米軍の指示で米須に集められた真和志村民が遺骨を集め、「魂魄(こんぱく)の塔」を建てた》。
『●《この期に及んで、まだ傍観者》?
《憲法を維持するための「不断の努力」を怠った…加害者側に立つ人間》』
『●《玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否…》
アベ様には《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》は届かず』
「沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]自衛官の集団参拝】…によると、
《▼夜が明け、魂魄(こんぱく)の塔では…に出会った。
「愛国団体」を掲げるが、司令官ではなく名もなき犠牲者を弔う
この塔に手を合わせていた。「自衛隊は日本軍の過ちを
謝罪していない」と厳しい ▼スパイ視による住民虐殺、持久戦による
犠牲拡大。「歴史を認識しないまま自衛隊が沖縄に寄り添うことは
できない。侵略と受け取られても仕方がない」と憂う▼琉球弧で
自衛隊基地の新設が進む。宮古島では住民が不安視した弾薬庫の
存在を隠していた。与那国島の住民も、知らない間に弾薬庫と
同居させられていた。沖縄戦は、軍隊は住民を守らない、という事実を
私たちに教えている。改めて問う。自衛隊は日本軍の後継者なのか、
違うのか。(阿部岳)》」
「社説[全戦没者追悼式]チムグクル内外に発信 …「慰霊の日」の
23日、県内各地で慰霊祭が執り行われた。戦後74年。時折、
強い風雨が吹き付ける中、参列者は鎮魂の祈りと平和への思いを
新たにした。糸満市米須の「魂魄(こんぱく)の塔」。沖縄戦後、
野ざらしにされた遺骨を収集し初めて建立された慰霊碑である。親族が
どこで戦死したかわからない遺族らが手を合わせる場所だ」
「沖縄中のいたるところから遺骨は見つかる」とのコメントを頂いた。だから、南部の遺骨交じりの土砂を辺野古破壊に使ってもよいという主旨らしい。逆じゃないのか、遺骨をきちんと回収できるまでは、沖縄の土砂を使うべきではないのではないか。ましてや、戦争のための米軍の新基地のために使うなど以ての外。《人柱》など悍ましい。
単なる破壊「損」な辺野古破壊と《人柱》…カースーオジサンらはヒトデナシなことをやろうとしている。
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)』
『●《そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力がある
のかもしれない》(北原みのりさん)――― 辺野古破壊と《人柱》』
『●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間
飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」』
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1299416.html】
<金口木舌>南部の地に眠る遺骨と不穏な風
2021年4月7日 05:00
金口木舌 糸満市 沖縄戦 遺骨
糸満市米須に終戦後「真和志ハイスクール」という学校があった。糸満高校の分校で、校長は翁長雄志前県知事の父・助静(じょせい)氏。米軍の指示で米須に集められた真和志村民が遺骨を集め、「魂魄(こんぱく)の塔」を建てた
▼村民の戦後はここから始まった。金城和信(わしん)真和志村長が呼び掛けた遺骨収集には、ハイスクールの生徒も加わった。塔の近くでは今も遺骨が見つかる。この地は沖縄戦の犠牲者の血が染み込み、遺骨が埋もる地である
▼犠牲者の眠りを乱すつもりなのか。糸満や八重瀬の採掘場から、名護市辺野古への埋め立てに使う土砂の搬出が問題になっている。骨が混ざった土砂が新基地建設に使われようとしている
▼各市町村議会では、南部の土砂を埋め立てに使わないよう意見書の決議が相次ぐ。しかし糸満市と豊見城市の市議会では否決された。いずれも激戦地だったのに
▼「遺骨が眠る土を新基地建設に使うのは人道的に許せない」。トマト農家の金城博俊さん(43)=豊見城市=は3日から豊見城市役所前で座り込みをしている。市議会に再度採決を要望、可決を求める署名も募る
▼「和魂(にぎたま)と なりてしづもる おくつきの み床の上を 渡る潮風」。助静氏の歌で、魂魄の塔にある。犠牲者が穏やかに眠る地に吹く、優しい潮風を詠んでいる。今、この地に不穏な風が吹いている。金城さんの座り込みは、8日まで続く。
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑] /
(2021年03月27日[土])
沖縄タイムスの【社説[「南部土砂」反対広がる]沖縄戦認識の試金石に】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/726320)。
北原みのりさんによる、dot.のコラム【「涙出た」目覚めると頭上に「総理官邸前」の標識 1人でハンストの女性が見た景色とは】(https://dot.asahi.com/dot/2021032400022.html)。
山口哲人記者による、東京新聞の【遺骨眠る土を基地に使うな 官邸前でハンスト中 沖縄の女性が辺野古新基地計画に抗議】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/93920)。
《菅義偉首相は「ご遺骨に配慮した上で土砂の採取が行える」と容認の姿勢を崩していない。官房長官時代に翁長雄志前知事との会談で「私は戦後生まれなので、沖縄の置かれた歴史については分からない」と述べ、翁長氏の言葉を受け止めようとしなかったことを思い出す。首相は沖縄戦についてどのような認識を持っているのか国会で歴史観を語るべきだ。歴史を顧みていかに学び取るかが政治家の仕事である。山中貞則氏や野中広務氏ら戦争を知る自民党の重鎮が健在だったら、この問題にどう反応しただろうか》。
《辺野古新基地建設の埋め立てに、多くの遺骨が埋もれている南部地域の土が使われることに抗議し、沖縄戦遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんが3月1日から6日間のハンストを決行した。驚いたのは、具志堅さんがハンストを終えてすぐ、東京に暮らすウチナーンチュ(沖縄人)の女性が具志堅さんに連帯しハンストをはじめたことだ。それもたった一人、永田町の首相官邸前でだ。金武(きん)美加代さん、1973年生まれ、宜野湾市出身、祖父母は沖縄戦のサバイバーだ。「激励しに行こう」と友だちに誘われ、私が女友だち数人と首相官邸前に行ったのは3月21日、嵐の日だった。ハンストは14日目に入っていた》。
《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に沖縄本島南部の土砂を使う防衛省の計画に抗議し、宜野湾市出身の内装業金武(きん)美加代さん(47)=東京都世田谷区=が首相官邸前でハンガーストライキを行っている。31日まで続ける予定。土砂問題は、すぐそばの国会でも議論された》。
出来もしない新基地のために犠牲となる破壊「損」な辺野古。普天間が返還されることもない、踏んだり蹴ったりな辺野古。これを進めてきたのはアベ様と元・最低の官房長官=カースー首相だ。そしてここ数カ月で、トンデモないヒトデナシな行為が進められている。《人柱》をやろうというのだ…。《歴史を顧みていかに学び取るかが政治家の仕事である》はずなのに、このお二人や自公お維議員らは何も学ぼうとはしていないし、知った上でやっているのなら、それこそ、ヒトデナシ。《歴史を見ない首相に、遺骨のために座るこの声は届くのだろうか》。
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)』
こんな政府や与党国会議員のヒトデナシ行為に対して《意見が一致せず》?? こんな沖縄野党県議を選んでいていいのか?
【遺骨残る土砂の使用反対…意見書案は見送り 沖縄県議会、具志堅氏ら招致へ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/726353)によると、《沖縄県議会の土木環境委員会(瑞慶覧功委員長)は23日、沖縄本島南部からの土砂採取問題を巡り、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表と、糸満市米須で鉱山採掘計画を提出した業者を参考人招致することを決めた。委員長が提案する予定だった遺骨を含む可能性がある土砂を米軍基地建設に使用しないよう政府に求める意見書案は意見が一致せず見送った。…与党は遺骨の混入した土砂の基地建設への使用反対では与野党が一致している点を強調。県内市町村でも同様の意見書が相次いで可決されているとし、委員会での意見書採択を求めた。一方、野党や中立は調査を尽くした上で判断すべきだと主張。県議会に陳情を出した具志堅代表と業者の参考人招致、委員会として市米須の鉱山の視察を要求し、全会一致で決まった。…ただ野党・中立は参考人招致と現場視察が優先だと指摘。招致などがずれ込めば、会期最終日の30日に間に合わない可能性もある》。
出来もしない新基地にドブガネし、今日も大量の土砂をぶちまけ続けている…辺野古は破壊「損」。《人柱》…しかもヒトデナシぶりが酷過ぎる。
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/726320】
社説[「南部土砂」反対広がる]沖縄戦認識の試金石に
2021年3月24日 07:16
沖縄戦の戦没者の遺骨を含む可能性がある土砂を、埋め立てに使うことは認められない。その意思表示が県内の議会で広がっている。
少なくとも9市町村議会が月内に、埋め立てに使用しないよう政府に求める意見書を可決する見通しだ。県議会を含め、提案へ調整を続けている議会もある。大きな動きだ。
既に可決した那覇市議会は、激戦地だった本島南部地域では戦没者の遺骨収集が戦後76年たった今も続いている、と指摘し、土砂使用の断念を求めている。
南城市議会は「激戦地の南部地区から採取した遺骨混入土砂が、普天間代替施設の埋め立てに使われることは人道上許されない」と新基地建設との関わりを明記した。
相次ぐ意見書可決は、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんの訴えに端を発した。
新基地建設工事は軟弱地盤の改良のため、当初の予定を大幅に上回る大量の埋め立て用土砂(岩ズリ)が必要になった。その調達先に激戦地だった糸満市と八重瀬町も含む計画が判明した。
「戦没者の骨が混じり血が染み込んだ土砂を新基地で使うのは人道上許されない」。具志堅さんの訴えが県民の共感を広げ、各地の議会を動かしたのである。
戦没者遺骨収集推進法は遺骨収集を「国の責務」と定め、2024年度までを集中実施期間に位置付ける。にもかかわらず土砂採取を優先させようとする政府の対応は県民の心を踏みにじるもので、受け入れられない。
■ ■
沖縄戦では日本軍が本土を守るための持久戦で南部撤退を決行した結果、住民が巻き込まれ本島南部ではとりわけ多大な犠牲者を出した。
戦後に収集されたものの、残った遺骨は少なくない。南部一帯は今も祈りの地だ。
だからこそ具志堅さんが抗議の意思を示したハンガーストライキの場には、沖縄戦体験者ら多くの賛同者が訪れ思いを共有した。新基地建設を容認する自民党県連さえ、沖縄防衛局へ「県民感情に深く配慮」するよう求めたのだ。
沖縄戦体験者は年々少なくなり、やがて誰もいなくなる「ポスト体験時代」が現実味を帯びる。沖縄戦の社会的記憶を風化させてはならない。体験者が急激に減少していく中で次世代への継承は急務であり、戦没者が眠る祈りの地をどう守っていくのか、全ての県民が試される場面だ。
■ ■
菅義偉首相は「ご遺骨に配慮した上で土砂の採取が行える」と容認の姿勢を崩していない。官房長官時代に翁長雄志前知事との会談で「私は戦後生まれなので、沖縄の置かれた歴史については分からない」と述べ、翁長氏の言葉を受け止めようとしなかったことを思い出す。
首相は沖縄戦についてどのような認識を持っているのか国会で歴史観を語るべきだ。
歴史を顧みていかに学び取るかが政治家の仕事である。山中貞則氏や野中広務氏ら戦争を知る自民党の重鎮が健在だったら、この問題にどう反応しただろうか
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【https://dot.asahi.com/dot/2021032400022.html】
「涙出た」目覚めると頭上に「総理官邸前」の標識 1人でハンストの女性が見た景色とは
連載「おんなの話はありがたい」
北原みのり 2021.3.24 16:00
(金武美加代さん(提供))
(夜の官邸前の様子(提供))
作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、官邸前でハンガーストライキを決行した一人の女性について。北原さんは先日、友人らに誘われて激励に行ったという。
(【写真】周囲の様子は?たった一人のハンガーストライキ)
* * *
沖縄では、戦争で亡くなった人々の遺骨が今も見つかるという。県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦、76年後の今年2月末から3月初めにかけても糸満市で8柱の遺骨が収集された。そのうちの2柱は幼い子どもとみられる。
辺野古新基地建設の埋め立てに、多くの遺骨が埋もれている南部地域の土が使われることに抗議し、沖縄戦遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんが3月1日から6日間のハンストを決行した。驚いたのは、具志堅さんがハンストを終えてすぐ、東京に暮らすウチナーンチュ(沖縄人)の女性が具志堅さんに連帯しハンストをはじめたことだ。それもたった一人、永田町の首相官邸前でだ。金武(きん)美加代さん、1973年生まれ、宜野湾市出身、祖父母は沖縄戦のサバイバーだ。
「激励しに行こう」と友だちに誘われ、私が女友だち数人と首相官邸前に行ったのは3月21日、嵐の日だった。ハンストは14日目に入っていた。ゴアテックスに身を包み、沖縄の塩をなめ、水を口にふくみ、時にたばこを吸う一日、一日、一日の積みかさね。文字通り雨の日も風の日も、強く照る日も、夜は8時には寝袋の中に潜り、朝は6時ごろに目を覚ます。トイレは近くの国会記者会館を借り、支援者が携帯の充電や下着の替えなどのサポートをし、賛同者の医師が定期的に診にくる。ハンストの過酷さは想像を絶するが、良い仲間に囲まれているからか、金武さんに悲壮感はなく、声に強い張りがあった。むしろ私のほうが無意味に悲壮感をまとっていたかもしれない。ハンストという命がけの行為に出た人にどう向き合えばいいのか構えていたのだと思う。結果的にそれは無駄な心配だった。私たちには話すことが、たくさんあったのだ。
ハンストの初日の夜が明けて目がさめると、金武さんの目に真っ先に飛び込んできたのは、頭上にある「総理官邸前」というものものしい標識だったという。「涙出た」と金武さんは笑いながら話してくれた。
「なんでこんなところで寝ているんだろう。ロンドンに留学して、自由になって、さぁこれから日本で生きてこうって思って帰ってきたら、この国のとんでもないミソジニーに驚いた。Femaleとして生きていくために闘ってたら、気がついたら、今、ここ官邸前だよ?」
その言い方があまりにおかしくて、私も涙出そうになりながら大声で笑ってしまう。わかる、わかる、私もこんな雨の夜に、首相官邸前でハンストするウチナーンチュと語りあう人生は想定していなかった。私ももっと楽に生きられると思っていた。先を生きる女性たちが耕してくれた道の真ん中を、軽やかに歩くつもりだったのに、気がついたら路上で石をどかしたり、道路拡張のためにヘルメット被って毎日工事し続けたりしているような気分だよ。
“沖縄問題”といわれるものは“女性問題”と同様、差別の話だ。沖縄はあとまわし、女性はあとまわし、沖縄は声に入らない、女性の声は必要ない、空気のようにあたりまえにある差別を私たちは生きてきた。金武さんは「私はウチナーンチュであり、LGBTQであり、Femaleであり、障害をもったもの」と自身を表現している。そしてそのアイデンティティーで生きるには、ここはあまりに厳しい。
金武さんは高校時代にレズビアンであることをカミングアウトし、そのことで排除された。生きぬくために90年代にロンドンに留学しデザインを学び、日本の外に出なければ見えない景色、得られない自由、深い自尊心を十分に手に入れ2000年代に帰国した。ところが時代はバックラッシュで強烈なミソジニー。経済は低迷し、女性が一人で生きていくのはやさしいことではなかった。さらに沖縄差別は基地をめぐり年々あからさまになっていく。
話を聞きながら空を見上げれば、雨上がりの湿った夜の空気のなか、「総理官邸前」と記された信号機がぼんやり赤い光を放っている。この国の首相公邸(官邸の隣にある)は、もう何年も主が暮らしていないもぬけの殻。なぜ、こんなもぬけの殻に、私たちは振り回されているんだろう。
途中、金武さんがトイレに行くというので、女友だちと「総理官邸前」信号下で立ち話をしていた。するとそばにずっと立っていた警察官が近づいてきて「知り合いですか?」と聞いてきた。私たちは顔を見合わせ警戒しながら、「ええ、知り合いです(けど、なにか?! のニュアンスを入れて)」と返すと、20代と思われるその警察官はほっとしたようにほほ笑み、「ありがとうございます」と言ったのだった。「来てくれて、ありがとう」という思いが伝わる言い方だった。若い警察官も、このもぬけの殻がおかしいと思っているのかもしれない。金武さんのハンストは、メディアに大きくアピールをすることなく、ただ一人、ボストンバッグ一つで首相官邸前に来て、近くにいた警察官たちに「しばらくここにいますのでよろしく」と挨拶をして始めたのだという。そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力があるのかもしれない。
朝はどんな景色なの?と聞くと、目の前をざくざくざくと無数の官僚たちが目の前を通り過ぎていくという。官僚とも話す?と聞くと、誰も立ち止まらないという。でも数日前、下を向いたまま目を合わせず、それでもはっきりと「お疲れ様です」と言って通り過ぎたスーツ姿の人がいたという。官僚の中にもそういう人が、いるのだ。
静かな夜、首相官邸前。そういえばここの主は官房長官時代の2015年、故・翁長雄志沖縄県知事に「私は戦後生まれなので、歴史をもちだされても困る」と言ったのだった。歴史を見ない首相に、遺骨のために座るこの声は届くのだろうか。故・翁長知事は「イデオロギーよりアイデンティティー」と、沖縄の声を一つにした。沖縄の基地問題は、アイデンティティーの闘いなのだ。だからこそ、私は沖縄の人と共闘したいのだと思う。女であること、沖縄人であること、レズビアンであること、それはイデオロギー以前の、私たちの命の声なのだ。
金武美加代さんのハンストはまだしばらく続くという。静かに始まった静かな闘いに、私たちがどう応えるかが問われているのだと思う。
■北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/93920】
遺骨眠る土を基地に使うな 官邸前でハンスト中 沖縄の女性が辺野古新基地計画に抗議
2021年3月26日 11時29分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に沖縄本島南部の土砂を使う防衛省の計画に抗議し、宜野湾市出身の内装業金武美加代さん(47)=東京都世田谷区=が首相官邸前でハンガーストライキを行っている。31日まで続ける予定。土砂問題は、すぐそばの国会でも議論された。
(辺野古新基地建設に遺骨混入の恐れある土砂を使うことに
首相官邸前でハンスト抗議をする金武美加代さん
=いずれも25日、東京・永田町で)
◆「本土にも熱を伝えたい」
本島南部は米軍に住民や日本兵が追い込まれた激戦地で、戦没者の遺骨が今も多く残る。防衛省は本島北部や県外などで調達した土砂で辺野古沿岸部を埋め立てる予定だったが、昨年4月に計画を変更。収骨が続く南部の糸満市と八重瀬町を追加した。遺骨まじりの土砂が埋め立てに使われる懸念が強まっている。
遺骨収集に取り組むボランティア団体の具志堅隆松代表らは反発し、土砂採取中止を求め、今月1~6日まで沖縄県庁前でハンストを断行。金武さんは「ウチナーンチュ(沖縄の人)として本土にも熱を伝えなければ」とバトンを継いだ。
(金武美加代さん)
◆開始から2週間
金武さんは普天間飛行場のすぐ近くで育ち、米軍機の騒音被害に悩まされた。金武さんの祖母らは沖縄戦で、住民の亡きがらを踏み越え逃げ惑った。戦没者の血と涙が染みた土砂を基地建設に使うのは「人間のやることではない」と憤る。
金武さんは「本土の人たちも、遠い島での出来事と思わず、沖縄の現状に目を向けてほしい」と話す。ハンスト開始から2週間が過ぎ体力は消耗しているが、医師の指導で水と塩分、糖分は補給している。
◆国会でも議論
土砂問題は、今週の国会でも議論された。立憲民主党の白真勲氏が24日の参院本会議で、南部で調達しないよう求め、岸信夫防衛相は「遺骨の問題は大変重要でそれを踏まえて検討する」と答弁した。
立民の川田龍平氏は参院厚生労働委員会で、遺骨収集を所管する厚労省に、土砂の採取地から南部地域を除外するよう、防衛省への働き掛けを要請。田村憲久厚労相は「防衛省のことなのでコメントを控える」と答えた。 (山口哲人)
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑] (2021年03月11日[木])
琉球新報のコラム【<金口木舌>戦没者は二度、殺される】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1282515.html)。
《▼沖縄戦戦没者の遺骨が多く見つかってきた糸満市米須で、土砂採掘が予定されている。業者は辺野古新基地への参入の意思を示す。遺骨が混じらない地層から使用する考えだが、具志堅さんは懐疑的な見方だ》。
『●《玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否…》アベ様には
《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》は届かず』
『●《思いやり予算日本要請…必死に米軍を引き留めつつ、沖縄に負担を
押し付け続ける日本政府の手法はかつての植民地主義をほうふつさせる》』
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
『●《1995年9月4日…あれから25年…沖縄の「負担軽減」といい
ながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地…》』
『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン』
『●(琉球新報社説)《「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間じゃ
ないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない》』
『●《陸上自衛隊と米海兵隊が、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに、
陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させる…極秘合意》』
『●<金口木舌>《「私たちはウサギやヤギと同じだった」…人々の
怒りは、半世紀前に米軍車を取り囲んだウチナーンチュの叫びと地続きだ》』
『●《沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と
自衛隊が共用する…極秘合意》、その行きつく先は《標的の島》……』
《戦没者は二度、殺されることになる》。
《人柱》《戦没者に対する冒とく》…元・最低の官房長官=現首相らが沖縄でやっているヒトデナシぶり。
《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。「戦争で亡くなった人の遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断」「遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために使うなど言語道断」…そんなことも理解できない元・最低の官房長官や新官房長官ら。
辺野古は破壊「損」の上に、さらなるデタラメを重ねる元最低の官房長官ら。ようやく〝本土〟でも報じられるように……。一方、県や玉城デニー知事の動きが鈍く見えてしまうことがとても残念。
マガジン9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第101回:「助けてぃくみそーれー!」~戦没者を二度殺すのか? 具志堅隆松さんら県庁前でハンスト~】(https://maga9.jp/210303-2/)によると、《「助けてぃくみそーれー」。この言葉をパソコンで打ち込むだけで、私は手が震える思いがする。沖縄の言葉で「助けてください」という意味だが、助けてくださいと打つのはなんでもないが、「助けてぃくみそーれー」は、胸が苦しくなって打てない。沖縄戦の聞き取りをした人ならばわかると思う。この言葉が1945年、島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた。その光景を何度も想像した者にとっては、この言葉を県庁に向かって叫ぶ具志堅さんの姿は正視できない》。
【「助けてぃくみそーれ!」具志堅さんハンスト】
(https://youtu.be/hPlFmpe6xn8)
〔マガジン9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第101回:「助けてぃくみそーれー!」~戦没者を二度殺すのか? 具志堅隆松さんら県庁前でハンスト~】(https://maga9.jp/210303-2/)〕
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1282515.html】
<金口木舌>戦没者は二度、殺される
2021年3月7日 06:00
金口木舌 戦没者 具志堅隆松 ハンガーストライキ 遺骨 沖縄戦
1人の骨の数は、誕生した直後が306個ほどで、成長に伴い結合して成人が206個ほどになる。赤ん坊の前頭部には「大泉門」と呼ばれるへこみがあり、頭蓋骨の骨と骨がくっついていないことが分かる
▼戦争に奪われた尊い命を思い、遺骨を今も探す人たちがいる。地上戦で多くの命が奪われた沖縄の地では、今も遺骨収集が続く。シベリアやハワイなどの抑留地でも探す活動もあり、行方が分からないままの人がいる
▼遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さん(67)は1人の骨の数に触れた上で強調した。「時間の経過とともに骨は崩れる。指や子どもの骨は小さく、どうしても見逃してしまう」
▼沖縄戦戦没者の遺骨が多く見つかってきた糸満市米須で、土砂採掘が予定されている。業者は辺野古新基地への参入の意思を示す。遺骨が混じらない地層から使用する考えだが、具志堅さんは懐疑的な見方だ
▼措置命令権がある県に採掘への中止を出すことを求め、具志堅さんは1日から6日まで、県庁前でハンガーストライキをした。支援の集会が県内外で開かれ、賛同は広がりを見せた
▼2016年施行の戦没者遺骨収集推進法は、遺骨収集を「国の責務」と明記したが、政府は土砂を軍事基地建設に用いるのか。玉城デニー知事はどう判断するのか。その結果次第で、戦没者は二度、殺されることになる。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
沖縄タイムス【社説[全戦没者追悼式]チムグクル内外に発信】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/436493)と、
琉球タイムス【<社説>知事の平和宣言 沖縄の心を内外へ発信を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-941828.html)。
《玉城知事の平和宣言で特徴的だったのは、結びをウチナーグチと英語で発信したことである。「先祖から受け継いだ、平和を愛し、(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクルを子や孫に伝えなければなりません」との趣旨で、戦争のない安心して暮らせる世界を構築していこうと呼び掛けた。多様性と寛容性にあふれた社会の実現についても全身全霊で取り組むことを誓った》。
《梅雨が明けぬまま迎えた戦後74年の沖縄全戦没者追悼式で、玉城デニー知事が初の平和宣言に臨んだ。うちなーぐちと英語を交え、平和を願う沖縄の心(チムグクル)を内外へアピールしようとする思いがにじむ内容だった。…安倍首相は…昨年とほぼ同じ文言だが、民意と向き合わない決意表明は空疎にしか響かない。一つ一つ結果を出すというなら、沖縄の声を受け止めてまずは辺野古の工事を止め、民主主義国の宰相にふさわしい政治判断を取り戻すべきである》。
『●「まん延する差別」な、「御持て成し」どころでない
「うらあり」だったニッポン…「病んだ空気」が蔓延』
《▼差別や偏見は人を傷つける。日本が誇る「おもてなし」を台無しにし、
観光にも大きなダメージを与えかねない。チムグクル(思いやりの心)と
歓待の文化を磨き、沖縄から見本を示したい》
『●「戦争屋のアベ様」やアノ木原稔氏のココロには
響かない女性の訴え…「基地を造ったら沖縄が戦場になる」』
『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…』
『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する
最低の官房長官に怒声…「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?』
沖縄「慰霊の日」…《玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否する安倍首相の姿勢は平和宣言を軽んじているとしか思えない。実際、会場でも、見送りの空港でも知事と首相が対話する場面は一度もなかった。異様というほかない》。
《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》《平和を願う沖縄の心(チムグクル)》はアベ様には届かず。
『●沖縄デマによる市民の分断: 『沖縄スパイ戦史』の両監督
…「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根』
《県民の約4分の1が死亡した沖縄戦。6月23日の慰霊の日に行われた
沖縄全戦没者追悼式で、翁長雄志知事は「辺野古に新基地を造らせない
という私の決意は県民とともにあり、みじんも揺らぐことはない」と力を込めた。
一方、安倍首相は「基地負担軽減に全力を尽くす」と述べた。嘘だ。
政権に辺野古新米軍基地の建設強行を止める気配は微塵もない。石垣島、
宮古島、与那国島への大規模な自衛隊とミサイル基地の配備も推し進めて
おり、石垣市では中山義隆市長が7月18日に陸自配備受け入れの方針を
正式に表明した。
安倍政権の建前は「防衛強化」だ。過去最大、約5兆3000億円の来年度
予算を要求する防衛省の長・小野寺五典防衛相は、沖縄全戦没者追悼式の
直後に「我が国の平和と安全は自衛隊が担っている」との訓示を出した。
しかし、“戦争に備える軍隊”は、本当に人々を守るのか。》
それにしても、玉城デニー県知事が、未だに「内」へ発信せねばならぬ状況とは、呆れるしかない…。アベ様や最低の官房長官らの沖縄でのやりたい放題と、「本土」の無関心。
『●与那国島や石垣島、《沖縄は名護市辺野古だけでなく、
宮古島もまた国防のために政府に翻弄されている》』
『●沖縄イジメ…《この74年間、沖縄戦以来、
陸兵が軍服を着て宮古島を闊歩する姿など誰も見たことはない》』
沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]自衛官の集団参拝】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/436506)によると、《▼夜が明け、魂魄(こんぱく)の塔では…に出会った。「愛国団体」を掲げるが、司令官ではなく名もなき犠牲者を弔うこの塔に手を合わせていた。「自衛隊は日本軍の過ちを謝罪していない」と厳しい ▼スパイ視による住民虐殺、持久戦による犠牲拡大。「歴史を認識しないまま自衛隊が沖縄に寄り添うことはできない。侵略と受け取られても仕方がない」と憂う▼琉球弧で自衛隊基地の新設が進む。宮古島では住民が不安視した弾薬庫の存在を隠していた。与那国島の住民も、知らない間に弾薬庫と同居させられていた。沖縄戦は、軍隊は住民を守らない、という事実を私たちに教えている。改めて問う。自衛隊は日本軍の後継者なのか、違うのか。(阿部岳)》
日本軍から解き放たれ、今度は、米軍と一体化。《沖縄戦は、軍隊は住民を守らない、という事実》からすれば、自衛隊は、特に沖縄の市民を《守ろ》うとしているか? 市民は分断されゆき、自衛隊と米軍が相まって、《アメリカが中国の軍事的脅威に対抗》するための〝防波堤〟としての役割を押し付けてはいないか。
『●「日米地位協定が米軍に“特権”を与えているからだ。
「半分主権国家」…編集者で作家の矢部宏治氏」』
『●日米地位協定では《受け入れ側》ニッポンの
《国内法を米軍に適用している》のか? 沖縄はニッポンでは?』
『●番犬様との地位協定…《何のたがもはめず、
米軍のやりたい放題を許している》ニッポン、主権は何処に?』
『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも』
『●<金口木舌>《よほど国策ごり押しの現場を
見せたくないらしい。それこそ基地隠蔽》、辺野古破壊隠蔽』
最後に、琉球新報のコラム【<金口木舌>月桃の花咲く頃に】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-941510.html)によると、《海勢頭豊さんが作詞作曲し、映画「GAMA 月桃の花」の主題歌にもなった曲の一節だ。慰霊の月になると、自然と口ずさむ ▼映画のモデルになった県内最高齢の沖縄戦の語り部、安里要江(としえ)さん(98)が先月、体調不良を理由に活動を終えた。「命ある限り語るのが私の使命だった」と約40年、沖縄戦で夫と2人の子どもら親族11人を失った体験を県内外で語り、戦争の悲惨さを訴えた…▼戦争体験者の生の声を聞ける時間は限られている。一言一言を胸に刻み、次代につなぐことが大切だ。22日の真壁区の慰霊祭では、優しい「月桃の花」が戦没者のみ霊を慰めた。今日は「慰霊の日」。深い祈りの中で、改めて平和な世を誓いたい》。
《戦争の悲惨さを訴えてきた》方々にあまりに失礼な話が続いている。
『●《戦争が廊下の奥に立つてゐた》…
《そんな時代にしてはならない》はずが、癒党お維や与党議員ときたら』
《県内最高齢の沖縄戦の語り部で、映画「GAMA 月桃の花」のモデルにも
なった安里要江(としえ)さん(98)…「命ある限り語るのが私の使命だった。
二度と悲惨な戦争が起きないよう、みなさんも後世に伝えていってほしい」
と話し、若い世代にバトンを託した》
「《これまで約40年間にわたって戦争の悲惨さを訴えてきた》方にあまりに
失礼な話が続いている。修学旅行で訪れた大阪府の中学生には伝わっても、
いい大人が戦争ごっことはね。こんな国会議員がいるとはねぇ、
呆れかえります。まぁ。(アノお維から除名された、議員辞職勧告された元)
お維議員ですものね。ましてや、行政府の長や副総理・財務相、
最低の官房長官らがアンナ人達ばかりですものね」
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/436493】
社説[全戦没者追悼式]チムグクル内外に発信
2019年6月24日 05:00
「慰霊の日」の23日、県内各地で慰霊祭が執り行われた。戦後74年。時折、強い風雨が吹き付ける中、参列者は鎮魂の祈りと平和への思いを新たにした。
糸満市米須の「魂魄(こんぱく)の塔」。沖縄戦後、野ざらしにされた遺骨を収集し初めて建立された慰霊碑である。親族がどこで戦死したかわからない遺族らが手を合わせる場所だ。
早朝から多くの家族連れが参拝した。宜野湾市の知念康子さん(81)は車いすを娘に押してもらいながら孫7人を含む11人で訪れた。父親が南部で死亡した。「子ども4人を残して悔しかっただろう。基地があるとまたやられる」と過重な基地負担と沖縄戦を重ね合わせた。
今年新たに判明した42人の氏名が刻まれ、戦没者の総数が24万1566人となった「平和の礎」。
刻銘板に刻まれた親族を確認すると、ごちそうやお茶、線香を手向けた。泡盛で名前を清め、いとおしそうになぞるお年寄りの姿も。
南城市の宮城和子さん(76)は義理の両親が南部で犠牲になった。夫が3年前に亡くなったため、次男とその孫4人で傘を差しながらやって来た。「いつまでも平和が続き、子や孫たちを見守ってください」と祈った。
戦争体験者が年々減少し、沖縄戦の風化が叫ばれる。
そんな中で、2人のお年寄りは子や孫の世代と魂魄の塔や平和の礎をいっしょに訪ねることで苛烈な沖縄戦や戦後の苦難の歴史体験を伝えようとしているようにみえた。
■ ■
糸満市摩文仁の平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が営まれた。
玉城デニー知事が就任後、初めて平和宣言をした。
辺野古新基地建設問題では、2月の県民投票を取り上げた。圧倒的多数の県民が辺野古埋め立てに反対していることが明確に示されたにもかかわらず、工事を強行する政府を「民意を尊重せず、地方自治をも蔑(ないがし)ろにする」と批判。翁長雄志前知事と同じように、辺野古移設断念を強く求めた。
玉城知事の平和宣言で特徴的だったのは、結びをウチナーグチと英語で発信したことである。「先祖から受け継いだ、平和を愛し、(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクルを子や孫に伝えなければなりません」との趣旨で、戦争のない安心して暮らせる世界を構築していこうと呼び掛けた。
多様性と寛容性にあふれた社会の実現についても全身全霊で取り組むことを誓った。
■ ■
玉城知事は辺野古新基地建設問題で「対話によってこの問題を解決していく」と平和宣言で述べた。
しかし、安倍晋三首相は追悼式後の記者会見で、米軍普天間飛行場の「一日も早い全面返還に向けて全力で取り組みたい」と、新基地建設を進める考えを変えなかった。
玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否する安倍首相の姿勢は平和宣言を軽んじているとしか思えない。実際、会場でも、見送りの空港でも知事と首相が対話する場面は一度もなかった。
異様というほかない。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-941828.html】
<社説>知事の平和宣言 沖縄の心を内外へ発信を
2019年6月24日 06:01
梅雨が明けぬまま迎えた戦後74年の沖縄全戦没者追悼式で、玉城デニー知事が初の平和宣言に臨んだ。うちなーぐちと英語を交え、平和を願う沖縄の心(チムグクル)を内外へアピールしようとする思いがにじむ内容だった。
県などが主催する同追悼式は1952年に始まった。知事による平和宣言の最初は、戦没者の三十三回忌の年だった77年の平良幸市知事だ。以降、玉城氏を含め計7人の知事が宣言を読み上げた。
歴代の知事は宣言で、住民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦の悲惨さに触れ、不戦を誓い、世界の恒久平和実現に向けた決意を示してきた。そして保守系、革新系などの政治的立場を超え、いずれも基地問題の解決を訴えてきたことの意味を考えたい。
広大な米軍基地は言うまでもなく、沖縄戦に起因する。だが敗戦から74年、さらに施政権が米国から日本に返還され47年がたっても、国土面積の0・6%の沖縄に在日米軍専用施設面積の7割が集中している。戦没者を追悼する場で、今も沖縄県知事は外国軍駐留の重圧とそこから派生する多くの問題に言及せざるを得ない。この現実は極めて異常なことなのである。
玉城知事は宣言で、普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を問う2月の県民投票に触れ「圧倒的多数の県民が辺野古埋め立てに反対していることが明確に示された」と述べた。その言葉を会場の大きな拍手と指笛が包んだ。
辺野古埋め立てへの反対が7割を超えた県民投票や、玉城氏が過去最多の得票数を得た昨年秋の知事選をはじめ辺野古移設が争点となった一連の選挙で県内の有権者は幾度も反対の民意を示した。
選挙結果を無視して移設工事を強行している政府に対し玉城知事は宣言で「民意を尊重せず、地方自治をないがしろにするもの」と批判し、普天間の早期の危険性除去や辺野古移設断念を求めた。だが式典に出席した安倍晋三首相はこれらに直接触れなかった。
安倍首相は「沖縄は永きにわたり米軍基地の集中による大きな負担を担っている。この現状は何としても変えていかなければならない」「基地負担の軽減に向けて一つ一つ確実に結果を出していく決意だ」「できることは全て行う」などと語った。
昨年とほぼ同じ文言だが、民意と向き合わない決意表明は空疎にしか響かない。一つ一つ結果を出すというなら、沖縄の声を受け止めてまずは辺野古の工事を止め、民主主義国の宰相にふさわしい政治判断を取り戻すべきである。
知事は政府との対話を重視する姿勢を示し、「多様性と寛容性にあふれる平和な社会を実現」など、随所に「玉城カラー」を打ち出した。今月からは全国を行脚して辺野古の問題などを訴える取り組みも始めている。沖縄からの平和メッセージ発信の新たな取り組みを意義あるものにしたい。
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