まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

イチゴのあじ

2009-05-19 14:25:24 | こども
プランターに植えたイチゴが色づき始めました


昨日は下校後すぐ、
ユちゃんはさっさとRちゃんの家に遊びに行ってしまって
6時間目を終えてユより遅く帰ってきたタが
宿題とピアノを終えた頃、ようやく帰ってきましてね

「宿題とピアノ、やっときなさいよ~」と声をかけたら、
「はいは~いピアノからやろうっと」と、
始めたはいいんですけど。

また、いつの間にか、ええかげん弾きになってるよ

楽譜を見ずに「こんなかんじ~」と調子よく弾いては
間違いポイント・難しいエリアに入ると、とたんにストップ
ここで初めて楽譜をチラッと見て
「そうそう、そうやった~」とそこだけ弾き直し。
そして最後までたどり着いて「弾けたっ

‥アカンのよ
それやったら、いつもいつも同じ場所で同じ間違いをしちゃうでしょ?
まだ完全に覚えてないんやから、ちゃんと楽譜を確認しながら弾かないと
間違えたところ、止まっちゃったところは、その少し前に戻って
『間違わないように』弾けるまで、練習しないと!!

って、何万回言ったか知れない注意をし始めると、
ユの態度は、コレですわ

(いっぺん、鼻血でるくらい、どついたろかっ

‥ってな気分になりながら、
ピアノのイスの上でだらだらと寝そべっているそのおシリを
「それが、ひとの話をきくときの態度ですカっ
と、平手でしばくのに留めておきました

すると。
私のテンションが上がるのに反比例して
ヤツのやる気は急下降

(間違おうが、何しようが、別にいいやん
 好きにやらしてよね

‥くらいに思ってるんよね、あのヒト

(あぁあ~
 また、お互いに良くないスイッチが入ってもた~

と思いながら、もうそれ以上は何も言わなかったんですけど、
ユの、もともと乏しいやる気は、もう宇宙の彼方へ

かといって、私がさらにカッカしたところで、
逆効果にしかならないから、
もう、完全に無視して晩ご飯の用意にとりかかったんですよ


‥そして。
米のとぎ汁をベランダの植物たちにあげようとしてふと見ると。
あ、イチゴ

「ユちゃん。このイチゴさぁ。朝、エくんが見つけて食べてて、
 『もっと』って言ったけど、タとユのぶんを残しといたんだ~。
 さっき、タが1個食べて『まだあるよ?』って言ってたけど、
 ユちゃんのぶんだから、ってとっておいたんだ~。
 だから1個しかないんだけど、ユちゃんのぶんだから、食べといて。」

と声をかけました。

ユちゃん「そうなんだ~」とその1個残ったイチゴを、
「すごいね~。大きくなったね~。うわぁ、あまいよっ」と
食べてました。

思わず私が「元気がでて、やる気がでる味でしょ?」
と声をかけると。

「うんっ元気がでてきたっ
と、再び楽しい気分で(今度は楽譜をちゃんと見ながら)
ピアノを弾き始めたのでありました

‥ユちゃん、あなたって、なんて安上がりなヒトなんでしょうか


『北風と太陽』って有名なお話がありますが
ユちゃんみたいなコを相手にしてると、
「風をふきつけてコートを脱がす」以外の方法を思いつくことの重要さ、
そして、そのとてつもない難しさを、思い知ります

思いつこうったって、簡単には思い浮かばないよ~

大事なのは、こちらが「何とかしよう!」と、
必死になりすぎない‥ことかなぁ??


この「自分のために、わざわざとっておいてもらった」イチゴのあじ
(私が味わったわけじゃないけど
しっかり、心に刻んでおこうと、思ったのでありました