あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

佐倉市 国立歴史民俗博物館

2016-08-24 23:58:41 | 美術展
 
 国立歴史民俗博物館に初入館し、「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展を
 移動も含めて色々達成感に包まれながら、
 この歴博の全体像がわからないまま、出るわけにはいかなかったので、
 常設展巡りもしてみました。

 常設の中でも企画展というのがあって、
 「柳田國男と考古学」という展示に遭遇しました。
 民俗学の大先生は、ご立派な業績すぎでまぶしいのですが、
 まめまめしく収集した石器に丁寧なラベルが貼られていたりして、
 研究者の仕事ぶりに、コツコツ型を一層やはり、まぶしく思ったのでした。
 樺太から出土した針入れが大変愛らしいものでしたし、
 やっぱり、土偶のかおや、土器などは素直に親しみを持ってしまうのでした。

 歴博はいったいどんな構造となっているのか、
 展示の仕方とか、順番がどうなっているのか、
 理解してから突入すべきでした。
 柳田先生の企画展は 第4展示室のなかで、
 いきなり民俗学ジャンルに突入してしまったのでした。
 なぜか、お節の見本がずらり、現代社会へと変化してきた生活の用品、
 家族の変容、暮らし方、家の変化などなど、
 江戸博の常設的要素もあって、
 昭和の懐かしい現場に立ち入った気分となりました。
 奥に行くと、そこは日本各地の祭りの現場。
 沖縄からのものであったり、広島の大神楽、
 妖怪や大きなお人形様が出てきたり、
 はたまた盆飾り、様々な工芸品、民芸品が並んで
 見ている方はちょっと混乱気味です。
 
 ここでいったん休憩です。
 ミュージアムショップなんかもチェックします。



 帰りのバスの時間を気にかけながら、
 第1展示室は改装中で残念ながら閉室となっていましたので、
 第2〜3展示室をざっとどんなものがあるのか、足早に通り抜けてみました。

 大変な展示数があって、
 丁寧に見ていたら、一日じゃ終わらないでしょう。
 歴博、おそるべし、なのでした。

 目にとまったものを写メしてきました。
 基本フラッシュはいけませんが、カメラOKのようでした。

 第2展示室は王朝文化〜安土桃山までの時代。
 京都の町並みの復元が見事でした。








 
 第3展示室は江戸時代、19世紀までの生活文化が紹介されています。
 平面展示と模型や復元の展示品が色々あって
 リアルな時空体験ができるようになっていてワクワクしました。






















 第5,6展示室は残念ながらタイムup。
 次回にリベンジしたいと思います。
 底なし沼にはまったようです。

 博物館近くのくらしの植物園では
 「伝統の朝顔」展が開催されていました。
 8月27日まで。
 江戸時代に朝顔の様々な変化を楽しんだそうですが、
 そのころの多種にわたる変化朝顔を見ることができるようです。

 我らオバサンズは名残惜しく思いつつも、
 帰りのバスに身を託すのでした。

 それにしても、佐倉、深いです。
 慶長15年、1610年から7年がかりで佐倉城が築城されてから
 城下町が形成され、順天堂の前身が開設されたり、
 近代化に一躍をになっていた所のようです。
 近くには印旛沼もあり、水源豊かな所でもあります。
 観光船に乗って一回りということも面白そうです。
 
 川村美術館にもしかしていけるか、だなんて所詮無理だったことが
 しみじみ疲労したオバサンズ身体が無言で訴えてきたのでした。

 それにしても、盛り沢山な佐倉ツアーでした。
 これ以上、盛り込めず、帰りの京成線の中では
 無言となった私たちでした。 

 いやはや楽しい一日でした!!!
 シーボルト先生も日本の様々を興味津々で驚嘆し、惹かれていったのだとしたら、
 佐倉歴博ツアーは「みんなでシーボルト先生になってみよう!!」
 の一日体験コースであったのかもしれません。

 佐倉、また行って見たくなりました。


*愛称、「歴博」をずっと「民博」と誤記してました。8/25日に訂正しました。誤認誤記失礼致しました。

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