あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

白洲正子ときもの展 松屋銀座8階

2017-01-16 11:02:16 | 美術展
 


 年末年始の企画展として、ここのところ着物を特集するようになった
 松屋銀座店ですが、今回は白洲正子さんのきものをとりあげました。

 銀座界隈の和装店との協賛でもあり、ショップも和装店が出店し
 銀座各店の和装店のサービスを銀ぶらしながら楽しめるような企画ももりこまれました。

 旧友との恒例新年会は京都の香りがただようこじんまりとしたお店で
 お正月らしい京都のお雑煮ランチをし、日本酒なども一口頂戴し
 晴れやかな新年を頂いた気持ちとなりました。

 ほろ酔い気分で会場入りすると、
 能を稽古してきた白洲正子さんの舞台で着用した黒の着物が松の大ぶりの枝を入れた
 大壺とセットが迎い入れてくれました。

 いわずと知れた白洲正子さんの審美眼で集められた着物の展示に
 いちいち工芸美の素晴らしさにため息を吹きかけ、
 これなら着てみたい、と思える色使い、コーディネイトにうっとりしました。
 自身の染織工芸の店「こうげい」で扱われた商品の丁寧なものつくりと
 美しさは主の目に叶わないと制作者も大変だったのではないかと思いますが
 妥協を許さないもっといいものを、と思う上昇志向、その思いの強さが
 やわらなか着物となって人々を豊かにしてくれるのだと改めて思います。
 
 あぁ、やはり、着物は織物がいいなぁ、とつくづく見惚れた
 極上の着物の姿でした。

 武相荘の冬景色も美しいことでしょう。
 椿、見に行きたいと友と話したところです。

 16日、月曜日までの開催です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入江泰吉作品展「心の原風景... | トップ | あなたに続く森 青木美歌 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。