阿部ブログ

日々思うこと

日立製作所がレアアース不要のモータを開発

2012年04月12日 | 日記

今日午前、丸の内の日立製作所を訪問し、様々お話をお聞きした。

徒歩で帰社して、おもむろに同社に関するインターネットの記事を見ていると、ナント「レアアース不要産業用モーターを日立製作所が開発」とあるではないか!

日立製作所が、今回開発したモーターは磁石にレアアースを一切不使用なるも、同社独自開発のアモルファス金属を鉄心にすることによりネオジムやディスプロシウムが一切不要でしかも同等の性能を発揮する磁石と言う。

流石、日立製作所!

日立製作所の産業用モーター占めるシェアは10%弱なるも、国内市場3兆円の10%だから、これのインパクトは大きい。東芝も三菱電機もレアアース不要モーターを開発しているので、国内電機メーカーは“脱レアアース”に向けた技術開発で、一定の目処をつけた形となっている。

北朝鮮の核実験と監視&観測

2012年04月12日 | 日記

韓国メディアによると北朝鮮は弾道ミサイル発射と平行して核実験の準備を進めていると報道している。
北朝鮮の核実験については、WC-135W「コンスタントフェニックスで監視する事となる。

WC-135Wによる核実験の測定は、核実験が行われるであろう北朝鮮の地下施設11カ所の気象条件から最適な測定位置を算定し、WC-135Wをその空域に配置する事となる。

北朝鮮の地下施設とは、平安北道の西位里地域、両江道の四洞地域、慈江道の下甲地域、平安南道の永徳洞地域など北朝鮮の北部地域である。それと平安北道の金倉里、咸鏡北道の豊渓里などが重点監視地域である。

さて核爆発を確実に検知するためには、核爆発の検知に有効な半減期が6時間から1000年の核種で、ガンマー線を放出する核分裂生成物46の核種と、放射化生成物42の核種を観測装置で捕捉する。
これら放射性核種のうち、特に不活性ガスの放射性キセノン(131mXe, 133mXe, 133Xe, 135Xe)をフィルター上に捕集し,Ge半導体検出器によるガンマー線スペクトロメトリーによって観測し測定される。

WC-135Wは、大気中の粒子状放射性核種を気象条件を勘案した空域において、フィルター(ポリプロピレン樹脂製等)を通して粒子状放射性核種を集する。捕集フィルターはフィルター面を移動させつつ、常に新しいフィルター面で粒子状放射性核種を捕集する。

新しい面で捕集を行っている間、捕集された粒子状放射性核種に含まれるウラン及びトリウム系列の短寿命の天然放射性核種であるラドンの娘核種の放射能を減衰させるため、速やかに冷却する。これがポイント。
冷却したフィルターを鉛遮蔽体のGe半導体検出器エンドキャップ部に巻きつけて、帰還後を測定するのだ。当該フィルターは,ポリエチレンシートに封入して保管される。

因みに粒子状放射性核種の測定装置は、米国製のRASA6とフィンランド製のCINDERELLAが一般的な観測装置である。

放射性キセノン測定装置としては、SAUNA(スウェーデン製)、SPALAX( フランス製)、 ARIX(ロシア製)など3種類の測定装置があり現在も使用されている。

WC-135Wが実装する粒子状放射性核種を捕捉するフィルターは、前述の半減期が6時間から1000年の核種の核分裂生成物46の核種と、放射化生成物42の核種の全てを測定する事が、機上の分析装置で可能で、その結果は速やかに最高レベルに報告される。