阿部ブログ

日々思うこと

韓国に駐留する 『第501軍事情報旅団』

2012年04月10日 | 日記

韓国の龍山駐屯地には、米軍の「第1通信旅団」(Signal Brigade)、「第8憲兵旅団」、「第18医療コマンド」、「第501軍事情報旅団」が駐屯する。

このブログでは「第501軍事情報旅団」について記載する。

第501軍事情報旅団の編制は、
①「第3軍事情報大隊」
②「第524軍事情報大隊」
③「第527軍事情報大隊」
④「第532軍事情報大隊」
⑤「第368軍事情報大隊」(予備役)である。

「第3軍事情報大隊」はRC-12偵察機とRC-7偵察機を装備する。

「第524軍事情報大隊」は、カウンター・インテリジェンス(防諜)とヒューミントを担当する部隊。
「第524軍事情報大隊」は、大隊本部、本部管理中隊、2個作戦中隊によって編成されている。
当該「第524軍事情報大隊」の作戦地域は朝鮮半島に限定されず、タイ、南西アジア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア等にも部隊が展開する。
(※この部隊の展開が何を示すかは読者が考えること。)

「第527軍事情報大隊」は、戦略&戦術情報を担当する部隊。

「第532軍事情報大隊」は、収集した情報の分析評価を行う事。

【補足】
『第501軍事情報旅団』以外にも、第2歩兵師団隷下であるが「第102軍事情報大隊」が『第501軍事情報旅団』と同じ龍山に駐屯する。

「第102軍事情報大隊」は“シャドー200”という無人偵察機を運用する。『第501軍事情報旅団』における「第3軍事情報大隊」と同様の任務を遂行する部隊である。

米陸軍の偵察機、無人偵察機と関係する部隊が、烏山にある。
烏山には、空軍情報局(AIA)に所属する第303情報隊が配備され航空機に対するセンシティブな通信を支援しているが、詳細は不明。

太平洋統合情報センター (Joint Intelligence CenterPacific;JICPAC) の概要

2012年04月10日 | 日記
太平洋軍司令部の隷下に「太平洋統合情報センター」(JICPAC, Joint Intelligence CenterPacific)がある。
「太平洋統合情報センター」の情報は極めて少ない。が、下記に概要を示す。

「太平洋統合情報センター」は、
(1)「情報システム支援業務部」(Directory of Info System & Support Service)
(2)「作戦部」(Directorate of Operations) の2部から構成される。

(1)「情報システム支援業務部」は、
①「情報管理配布課」(Info Management and Dissemination Department)
②「システム運用課」(System Operations Department)
③「情報応用課」(Information ApplicationDepartment)
④「支援課」(Support Department)
⑤「視覚情報課」(Visual Information Department)
⑥「エンジニアリング・システム管理課」(Engineeringand System Administration Department)
⑦「資料課」(Resources Department)

(2)「作戦部」は、
①「北アジア課」(North Asia Department)
②「南アジア課」(South Asia Department)
③「戦闘応用課」(Combat Applications Department)
④「作戦情報課」(Operational Intelligence Department)

日本においては、横田基地に「太平洋統合情報センター分遣隊」がおり、資料課、作戦支援課、作戦情報課からの部隊編成となっている。

因みに「太平洋統合情報センター」は真珠湾にある。

熱水鉱床からレアメタル&レアアース回収

2012年04月10日 | 日記

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、沖縄近海で水深約1000メートルの海底に穴を掘って熱水を噴出させ、工業原料として重要なレアメタルや貴金属を効率的に回収する実地試験に成功した。

これは既に当ブログでも既報済みだが、朗報には違いない。

平朝彦理事がJOGMEC海底熱水鉱床開発委員会委員長とJAMSTEC理事の2つの顔ではじめて講演

JAMSTECは2010年秋から、地球深部探査船「ちきゅう」で沖縄近海で有望な熱水鉱床を4か所選定し、海底着座型のドリルで掘削し、噴出した熱水に含まれる鉱物が、海水で冷やされてできる煙突状の構造物(チムニー)の成長の速さや含有成分などを調べている。

10か月後再調査して見ると、チムニーは最大で高さ11メートルに達しテルルやビスマスのほか、金、鉛などを含む、所謂「黒鉱」と同じ成分である。秋田県などで産出する黒鉱の起源は海底熱水噴出孔から出る熱水にあることが証明された。

JAMSTECは、今後も『熱水噴出孔』を人工的に掘り、熱水を噴出させ成長したチムニーを船上に回収する技術を確立したい意向。

これに歩調を合わせるように海洋研究開発機構(JAMSTEC)と連携しながら海底資源探査を行っている、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、現状において法規制により水深200メートルより深い海底しか調査できない状況を打破する、法律の改正を利用して、今の深度制限を撤廃し、日本近海の浅い海域での海底資源の探査及び資源回収をおこなう方針に転換する。

日本近海には、「コバルトリッチクラスト」や「海底熱水鉱床」が多数見つかっており、特に昨年ただ、岡山大学や東京大学などのグループが発見した鹿児島湾のアンチモン鉱床は、水深200メートル程度の海底で発見されている。このタイミングでJOGMECが調査海域を水深200メートル以深とすることの意義は高く評価に値する。
尤も以前から日本近海での海底探査を行うべしとの声があったが、漁業関係者などの反対を恐れて対応出来ていなかったが、中国のレアアース輸出規制と言う外圧で環境は大きく変わり、今回の改正となった。

それと日本近海以外でも、既に南沖鳥島でのレアアース回収プロジェクトが東京大学、三井海洋開発、三井物産主導で行われてつつある。これまた既報済みだ。

重希土類を含む海底レアアース泥を南沖鳥島で開発


日本本土近海での探査と開発を進める事が出来るのは朗報、朗報だ。