阿部ブログ

日々思うこと

超高層ビルの呪い ~バベルの塔の完成は経済恐慌を呼ぶ~

2012年03月20日 | 日記
今日、面白い話しを聞いた。
何でも世界一高いビルが完成すると不況になると言う。
それは高さに比例するとも。これを「超高層ビルの呪い」と言うらしい。

耳タコかも知れないが、5月22日(火)には東京スカイツリーが完成お披露目、営業開始となる。
スカイツリーは自立式電波塔としては世界一高く高さは634mに達する。

このスカイツリーの完成が超高層ビルの呪いを呼び起こすかどうかは判然としないが、聞いた話では、現在世界一高いビル、ブルジュ・ハリファ(建設段階ではブルジュ・ドバイと呼ばれていた)828mを遙かに超える1001mの「マディナ・アル=ハリール」がクウェートに今年2012年完成する。
地価の安いクウェートに、こんな高いビル建ててどうするのか理解出来ないが、高さだけみると前代未聞の不況と言う大恐慌がきそうな高さだ。

さて、ブルジュ・ハリファが完成したのは2010年1月。当初は2009年6月完成だったが、2009年11月のドバイ・ショックと呼ばれる経済危機に見舞われ、完成が遅れたのだ。その後の経済停滞から未だにドバイは抜け出せていない。
ブルジュ・ハリファ以前の世界一は台北の「台北101」。2004年完成で高さは509.2m。このビル完成後、何故か台湾も経済不振に陥り、やがて建設中のブルジュ・ドバイが2007年7月に台北101を抜くと、これまたリーマン・ショックが発生、その後の世界経済の状況は、今を生きる我々れには良く理解出来る事だろう。

そもそもバベルの塔の呪いが掛けられたのは、言わずと知れた「エンパイヤーステートビル」。1931年完成だが、建設途上の1929年には世界大恐慌が発生している。

911で倒壊したワールド・トレード・センタ(528m)が1973年4月4日に完成すると10月6日には第四次中東戦争が勃発。これを契機として第一次オイルショックが発生、日本ではトイレットペーパー買い占め騒動が起きるなど世界は経済不況に突入。

次は、マレーシアの首都クアラルンプールに「ペトロナス・ツインタワー」452mが建設中の1997年にはアジア通貨危機が発生。「ペトロナス・ツインタワー」が完成した1998年には韓国も含むアジア諸国の経済が危機に瀕した。

さて1000mを超える「マディナ・アル=ハリール」と自立式電波塔「東京スカイツリー」が同時に完成する2012年、世界経済はどうなるのだろうか? 神の怒りは米国においてはドル崩壊、中国の不動産バブル崩壊、EU&日本の債券バブル崩壊を引き起こし、新興途上国も含めその影響は地球全域に及ぶだろうか?

この超高層ビルの呪い、この手のジンクスは不思議だが何らか人知を超えた示唆を、我々人類にしめしているのだろう。

気になるのはイスラエル参謀総長ベンジャミン・ガンツ氏の発言だ。
彼は2012年は決定的な年になるだろうと、発言しているが表面上はイラン核施設への攻撃を言っているように思われるが、実は彼はまったく別の事を言っているのかも知れない。
多分、世界経済が危殆したドサクサに紛れて、イラン攻撃を敢行するかも知れない。ただイラクやシリヤの時のような直接空爆ではなく別の破壊工作で行われる可能性を否定出来ない。
曰く、空爆は派手すぎる。

まあ、何れにせよ人類は謙虚になるべきだ。

バルチィック・ドライ指数 (Baltic Dry Index) 12月から2月にかけて暴落 ~ その後

2012年03月20日 | 日記
バルチック・ドライ指数とは、バルチック取引所(the Baltic Exchange )の指数。バルチック取引所の起源はバルト海での交易に携わる商人の情報交換の場から現在の取引所となった。ドライ指数のドライとは ドライカーゴのこと。鉄鉱石、石炭、穀物、肥料など乾き物を運ぶ貨物船を指す。

バルチック・ドライ指数は、今後の世界経済の行く末を移す重要な指標と考えられており、ドライカーゴの指数、即ち運賃が上昇するということは、資源輸送が活発であることを示しており、今後の景気を示す。

このバルチック・ドライ指数が、昨年2011年12月20日の「1878」から2012年2月3日の「647」まで急落している。

バルチック・ドライ指数は、リーマン・ショック後は2008年2日に「672」と言うボトムを記録。今回の「647」は、これをを下回るもので、単純に考えるとリーマンショックを超える恐慌状態の到来を示唆する。

バルチック・ドライ指数が1000を下回ったのは2009年1月。1月20日には「862」となり、下落率は-47%となったが、背景には中国の鉄鉱石海運需要が鈍化してる状況で船舶の供給過剰が悪化していることがあった。
これは、バルチック・ドライ指数を左右するのは鉄鉱石の需要であることが理解できる。
これは世界の海上物流の3割を鉄鉱石が占め、その内中国向け鉄鉱石は60割を占める。つまりバルチック・ドライ指数は中国の実態経済を表している。
これが、昨年12月から2月にかけて暴落した。しかもリーマンショックを超える下げ幅である。

またバルチック・ドライ指数は、上海総合指数と2ヶ月から3ヶ月の時間を経て連動している事が知られている。
上海総合指数はバルチック・ドライ指数の先行指数となっているのだ。
リーマン・ショックの時も上海総合指数のボトムが2008年10月に1664を記録した後、バルチック・ドライ指数は2ヵ月後の2008年年12月に679となっている。

上海総合指数の影響を受けるバルチック・ドライ指数は、東証株価指数(TOPIX)に波紋する。
さてこの影響は?

ちなみに3月16日(金)のバルチック・ドライ指数は874である。