フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

Interacting with the Japanese

2006-10-24 00:28:55 | today's seminar
月曜日に3人の先生でやっている日本語授業演習で、今日は私の番。

インターアクションのための日本語教育とシラバスデザインというお題をもらって、学生達に1992年に作成したモナシュ大学の教科書、Interacting with the Japaneseを分析させました。オーディオリンガルで作られているなんてとんちんかんな報告もあったけど、久しぶりに教科書を見て、感慨がありました。今もなおこれほど実験的な教科書は存在していないし、いつかもう一度、似たアイデアで作ってみたいものです。

授業で最後に強調したのは、普通の教科書が文法を並べてからそこに話題や場面を付け加えるので、文法は一貫してもその他はアドホックになってしまうということ。逆に、モナシュの教科書は場面とそこでのインターアクションからスタートするわけです。

話す時間がなくて言えなかったのは、モナシュ大学の教科書では逆に、文法がアドホックになる危険があるということ。しかし、それで良いというのがそのときの信念だったし、今でも基本的にそれでよいのではないかと思っています。
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