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フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

ポーズ研究の再開

2007-12-16 23:34:13 | research
ここ2週間、USBメモリーが故障して以来、頓挫していたポーズ研究の再調査をしていました。さらに5組の会話とフォローアップ・インタビューが終わったところです。

中国人日本語話者と日本語母語話者の会話に見られるポーズを見てきたわけですが、これまでの研究で考えてきた大筋と違いはなく、
(a)やはり中国人日本語話者側が積極的に話題を出し、ポーズを回避しようとしていることがわかります。彼らがそうしながらも日本語母語話者にもっと話題を出して会話を作っていって欲しいと思っている。
(b)話者交代を相づちによってゆっくりと進めていくための表現が少なく、むしろ話題提供でポーズを回避しようとする、ということは同じです。

ただし、こうした傾向は消えないとは言え、日本人との接触が増えていく過程で、何かをきっかけに話題の出し方や相手の応答の待ち方などの日本語の会話のあり方を理解していくらしいことも見えています。

とりあえず、年内に再開できてよかったよかった(笑い)。

そう言えば、土曜日は学部3年生による恒例の卒論題目発表会でした。冬型の気圧配置で快晴の空が拡がっていましたが、3時過ぎまで日本語教育学、日本語学の学生さんの発表を聞いていました。前日のゼミでは、3年間の自分の考えを述べる機会だから、ぜひ熱意を持って話して下さいと気合いを入れたんですが、どうでしたかね。
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