フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

ザルツブルグの雨

2009-09-06 23:30:10 | Weblog
ザルツブルグは、どんな人もよく知っているので、ここで繰り返すまでもない。じつはザルツブルグは学生時代に来てから今回が2度目だが、ようやくわかったことがある。

アメリカの留学が終わって、日本に帰る前に大西洋を渡ったのだが、ちょうど誕生日にザルツブルグにいたのだ。暗い雲がたれ込めて、草木のない岩山が不気味な様子で街の周囲に並んでいた。そしてまもなく雨が降り出した。6月なのにとても冷たく、傘がなかったぼくはぬれびしょになって暗澹とした気分にならざるをえなかった。だからザルツブルグに良い印象は1つもない。

そして27年ぶりに今回来てわかったのは、ここは要するに山の気候なのだということだ。だから朝のうちは快晴のようでも、午後になると急に暗くなり、激しい雨が降り出す。傘を持ち歩くのがここでの常識なのだと思う。だから雨に降られたからといって暗澹とする必要もなかったわけだ。

今回も最初の2,3日は雨がよく降った。昼ご飯を狭い小路のレストランの外で食べていると、やはり雨が滝のように降り出した。テーブルの上には覆いがあってこちらは問題がないのだが、観光客はたまらない。2歳程度の男の子をつれたお母さんとおばあさんが来たので、いすをあげていっしょに雨宿りをした。子供なので、少し話しかけてみようと思い、ついWie heissen Sie?といいかけたが、子供だからWie heisst du?に切り替えた。Duなんて初めて使ったのでとても変な気がした。

写真は思い出したドイツ語の1つ。Zwetschken(ツヴェチケン)。要するにプルーンのこと。生のプルーンなんてウィーンにいた頃はまだ慣れていなかったから、カラスのような色のこのくだものを手に取る勇気はなかった。名前の不思議な音だけ覚えている。娘はそんな勇気など必要もなく、勝手に3個買って、おいしそうに食べてしまった。となりの黄色いものは人気のキノコ。
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