ほんの少しの間、夢を見た。

ほんの少しの間、夢を見た。

サッカーワールドカップ　ロシア大会、日本vsベルギー戦。

午前4時過ぎ、後半早々に日本がゴール！この嬉しさを長男に伝えた。

その数分後、2点目が入った！長男が中学生の次男を起こしに行った。

寝ぼけ眼の次男が問う。「どういうこと？」

そう訊くのも無理はない。格上のベルギー相手に2-0でリードしているのだから。

しかし、この喜びは17分後に不安に変わる。

後半30分までに2失点。ゲームは振り出しに戻った。

そして、アディショナルタイム2分台。少し遠目だがフリーキックのチャンスを得る。キッカーは本田。

「これは遠いから誰かに合わせて蹴るだろう」という長男の予想を裏切り、直接狙って行った！コース、無回転のボールも完璧に見えたが、やはり距離があったこともあり、GKに弾かれた。

アディショナルタイム3分台、コーナーキック。キッカーは本田。コロンビア戦が重なるシチュエーション。これで決めたら逃げ切れる…誰もがそう思ってたにちがいない。

しかし、ボールはGKがキャッチ。あっ、と言う間にカウンター攻撃を受けて失点をしてしまった。2-3で試合終了。

もし、ボールがファーに飛んでいたら…。もし、GKにファールをして時間を稼いでいたのなら…。「たられば」を言ったらキリがない。

最後、GKが捕球してからゴールするまで10秒かからなかったそうだ。

あっけない幕切れに、喪失感が半端なかった。