RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

水の中に棲む桜守に会いに行かなくちゃ春

2010-04-06 01:12:30 | 超おすすめ

(水の中に棲むという桜花に会いにゆく)

土曜日
久留米まで出かけた
桜を見に
いつも
桜の頃になると
新聞に満開の桜の
名所写真が掲載されて
とにかく
咲き誇る名所大木の桜の写真に
魅せられつつも
見にいくことはなかったが
この前新聞の付録
くらしの情報誌とやらの中
九州花見情報が15ヶ所
写真付きで載っていて
福岡県は5ヶ所だった
福岡市舞鶴公園
福津市宮地嶽神社
北九門司の白野江植物公園
うきは市巨瀬川沿い流川桜並木

もう一つ
久留米の浅井の一本桜
があった


(枝ぶりがランダムでタダものじゃないダンディな男前桜)

幹回り4.3m
樹高18m
樹齢約100年
の山桜
地元で大切に保護されていて
池に写る『逆さ桜』や
ライトアップされた夜桜も
幻想的であるという
これは
行くしかない。
もう行くしかない

満開を待って行くしかない
と(笑)
日々開花ネット情報を見て
チェックしていた
そしたら
新聞にほぼ満開写真が載りやんすの!



(こんなるるのやわな写真じゃなくもっと美しかったの)


金曜日の事だった
土曜日
行くしかない。もう行くしかない
もう行くしかない

ぬさもとりあえず
ゆくのでした
はらはらと
ゆくのでした



桜炭 活けた炬燵で うたたねすれば
夢じゃ 吉野の花盛り
 
高杉晋作の句を
春になるたび思い浮かべる
わたくしは
吉野の里に降れる白雪
のごとき花吹雪を心にちらせて

桜の花びらの薄い薄い形態に
ひらがなの春をみるのです

のどけし春
おだやかにあたたかな春
のびやかにひらけし春
はれやかにうきうきし春
ほがらかにときめきし春
さくらさく はるは
いとしき春




できれば生きているうちに
あまりに歳を食う前に
死んでしまう前に

一度さくらの開化と共に
南から北へ旅をしたい
日本列島桜花縦断旅

書いておかなくちゃ
きっと はかなくも
忘れ去るから 書き留めよう
しぬるまでにしたいことは
書き留めよう ね




そうだ!かしおぺあ
列車カシオペアにも乗って見たい
ちりぬるを ちりゆくまえに
書き留めておこう

桜さく頃になると
心が背中から飛び立つ
だけど
カラダは飛ばない
地べたに引きつけられ
引力にさからうことも
あがなうことも
できぬゆえに
さくらの花びらかきあつめ
風呂桶いっぱいにして
桜はなびら風呂に入る夢うつつ
縁側の住人
ほんのりはんなり
薄きはなの湯の夢




東縁側の縁板を揚げて
風呂桶に花びらかきあつめ
桜炭活けて風呂を焚く
ええ湯やな~

ほわほわして はらはらして
ひらりはらり して
ほんまほんのり
さくら色にほほ染まる



さくらはなびら湯には日本酒
やな
『庭のうぐいす』がきっと合う
久留米の桜思い浮かべ
久留米の地酒で一献
かな
「庭のうぐいす」は久留米山口酒造
冷やして飲んでね
すっきり春の味がします

つまみは茶豆がいい
春野菜の蒸したのでもいい
甘味噌を少しつけて
荒塩を少しつけて
春を祝いながら
ほうホケキョ




地べたに居ることを感謝しなさい
背中から飛び立つ前に
地べたをはい回り
春を存分に呼吸する

春と引き合う力
引力は春と引き合う
あなた こなた そなた
引き合う力で
花を めでたい
地を めでたい
めでたいやつほど めでたい
めでてやれば
ほどけるのが はる
いそがず さわがず まどわされず
日本のはるは ひらがなのはる




守るべき春に出会ったら 
ちょっとだけ募金しよう


(入れてきました。ちょっぴりだけど)

守るべき景観に
感謝。感謝。であります故。



(夜もすがら春は鏡の裏に居た。)