RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

クリスマスより花祭りな日本人は天上天下唯我独尊

2008-04-08 14:39:23 | なんだろう?
今日の心眼写メ撮り 春の花はこぶし


(ちょっと高貴な佇まいの白い花)


(羽ばたく前の白い鳥の群れにも似て)

先週のある日
るるが出かける準備をしていたら
自転車君が仕事部屋から出て来て
言った
『かあちゃん、ちょっと相談があるんだけど』
あたしゃあなたの母じゃない!
と思いつつ
背中を母親が走る
いやおかん、悪寒が走る(笑)
おかんだけに、いやな予感
『相談てなあに?』
と言うと
『阿蘇のマラソン大会に出たいんやけど~だめかな?』
と自転車君
『阿蘇・・・でそれって何時?』
『六月』
『フルマラソン?』
『ううん・・・100キロマラソン』
『ひゃひゃ百キロて~百キロ
『うんそう』
『う~んどうかな。う~んちょっと待って帰ってからね』
とるるは急いでいないが、急いで家を出た

その次の日、自転車君は
『マラソンの参加登録今日までに
参加料振り込まんと・・・お金下さい』
とのたまった
『ふん結局、相談て、もう出るつもりやん』
いつもなんでもぎりぎりに言うのよね
ぷりぷりとじゃけんに返事しながら
も財布からお金を出するるであった
『でも百キロも走れると?』
『フルマラソンより楽と思う、自分のペースで走れるから』
そんな訳ない!と思う・・・が
フルマラソンも自分のペースで
走るんとちゃうんか?と心の中で突っ込んだが
よくワカランから口には出さなかった
走りたい人の気持ちがわからない
もう知らん
と言う他は思いあたらん
しかし阿蘇かあっそ~か
山よね高地よね?ホンマに大丈夫かい?
100キロて何キロ?
って言いたくなるね
阿寒に果つ!やなくて
阿蘇に果てんでよ!と思う
走る男を走らせない方法を
誰か知らないかね
ていうか~
その辺の道を走るだけじゃ
あかんのかい?
と歩く女は思う

ふんとに自転車君は
天上天下唯我独尊よね~
というわけで枕は此の辺で置いといて

天上天下唯我独尊と言えばです
4月8日の今日は甘茶でかっぽれ
ゴータマ・シッタルダ
ことお釈迦様の誕生日ですな
何ゆえキリスト様の誕生日
クリスマスは大騒ぎなのに
こんなにも日本に浸透している仏教
の釈迦の誕生日は騒がないのか?
日本人のお祭り好きの精神は
いまひとつ偽者じゃ
と思っておる次第です

釈迦の母マカ・マーヤは35歳のある夜
6つの牙を持つ白い象が右脇より体内に入る夢を見て
聖獣による吉夢で懐妊の後
出産の為実家へ帰る途中立ち寄った
ルンビニ園の花園で花を手折ろうとした
そのときかのとき
右脇より生まれでた釈迦は
周囲を見渡し
七歩歩いて
右手は天を左手は地を指して

「天上天下唯我独尊」と

おっしゃった
(人間一人ひとりが宇宙にただ一つしかない命を
いただいている尊い存在だという意味)

そしてその時天から龍が舞い降りて
甘い露(香湯)ソーマアムリタを注いだという
この故事から4月8日の潅仏会(かんぶつえ)
明治以降は「花祭り」とも呼ばれる行事が
釈迦を本仏とする寺では行われる
起源は
聖徳太子が元興寺で行なったのが最初といわれている

花御堂と呼ばれる花で飾った器の中に
(ルンビニ園をイメージするもの)
金属製の幼仏像を飾り甘茶で満たし
柄杓で甘茶をすくって仏像にかける
甘茶でかっぽれ~というわけである
甘茶というのは
ユキノシタ科ガクアジサイの変種アマチャ
もしくはウリ科のアマチャズルの若葉を乾燥させて
煎じてつくった甘苦くとろりとした飲み物
フィロズルチン、イソズルチン、タンニン
などの成分でカフェインは入っていないから
お子様でも大丈夫よ~
というわけで花祭りふた口メモでした

るるの母は夫が早くに亡くなったけれど
仏壇も置かない無宗教人だったせいか
おばあちゃん家が寺だったにもかかわらず
お釈迦さんのことはいまひとつ知識としては少なく
手塚治虫の「ブッダ」を読んで知ったりする
いいかげんな事ですが
知らぬまま小さい頃は花祭りの行事に出たり
お化粧して平安衣装着てお稚児さん行列したり
もちろん仏教徒というにはおこがましい限りなので
クリスマスより花祭りを広めようという
そんな訳でもない
とりあえず釈迦の誕生日も忘れずにって思って
ブログ玉手箱にメモメモることにした

桜餅でも食べて皆さんもちょっと祝ってみてくだされ
餅にローソクは立てないでね



(お稚児行列ですわ)