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礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

『氷の福音』を読んで懐かしい気持ちになった

2019-12-09 04:16:37 | コラムと名言

◎『氷の福音』を読んで懐かしい気持ちになった

 今月二日に、「帝銀事件と天地真理さん(『氷の福音』より)」というコラムを書いた。その中で、思想家の塩崎雪生氏が、『氷の福音』と題する本を出されたことを紹介した。同書の正確なタイトルは、『氷の福音――《天地真理をめぐりたる象徴学的研究》』(塩崎研究所、二〇一三年五月)である。
 この本を読みながら、たいへん懐かしい気持ちになった。かつて、「天地真理」(あまち・まり)というアイドル歌手がいた。その人気は、絶大なものがあった。この本は、その「天地真理」という歌手についての、おそらく、唯一の研究書である。
 同書を通読したあと、インターネットで「天地真理」を検索してみた。天地真理さんには、今でも、根強いファンがいること、「スクリーン・コンサート」というものが全国各地で開催されていることなどを知った。また、ウィキペディア「天地真理」の項、いろいろなブログ記事などで、しばしば、塩崎さんの『氷の福音』が引用されていることを確認した。遅ればせながら、この研究書の占める位置の重要性に気づかされた。
 インターネットを検索していて最も驚いたのは、天地真理さんが歌っている動画が、いとも簡単に視聴できたことである。便利な時代になったものである。中でも、一九七四年の第二五回紅白歌合戦で、「想い出のセレナーデ」を歌っている動画が印象に残った。当時、テレビで見ていた時は気づかなかったが、天地真理さんの眼には、うっすら涙が浮かんでいた。
 天地真理さんの紅白出場は、この時が三回目だった。一九七二年の第二三回の紅白が初出場で、「ひとりじゃないの」を歌っている。また、一九七三年の第二四回紅白では、「恋する夏の日」を歌っている。もちろん、これらの曲の動画も、インターネット上で視聴できるが、動画によっては、画像が荒れているものがある。
 このほか、天地真理さんが歌う「あの素晴らしい愛をもう一度」を、今回、初めて聞くことができた。動画でなく、音源のみだったが、これがまた、実によかった。
 ところで、第二五回紅白では、山口百恵さんが初出場し、紅組のトップバッターとして、「ひと夏の経験」を歌っている。このほか、この第二五回では、小坂明子さん、ペドロ&カプリシャス、あべ静江さん、桜田淳子さん、渡哲也さん、海援隊、殿さまキングス、中条きよしさん、西城秀樹さんが、それぞれ「初出場」を果たした。この第二五回紅白をリアルタイムで視聴していた中高年の皆さんは、子や孫の世代に、そのことを自慢してよいだろう。
 ちなみに、第二三回紅白では、天地真理さんが紅組のトップバッターで、紅組のトリは、十七回目出場の美空ひばりさんだった。美空さんは、しかし、そのあと、第三〇回(一九七九)の「特別出演」を除いては、再び紅白に出ることはなかった。【この話、続く】

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