なんでそこで「潟る」かなあ…!!?
まったく何やってんだよぉ!
一人足りなくなっても、負けてる方は、勝つために残っている力を最大限に出そうとするのは、変わりないだろ、なんで油断してんだよ。
それは、磐田の選手が荒いプレーで一発レッドをもらい、退場、
新潟が数的有利に立った直後のプレーだった。
ぽっかり空いた新潟の選手たちの心のスキを突くように、ボールを前線に放り込んだ磐田。
ずるずると下がるように、相手のボールからゴールまでの距離が縮まっていく。
新潟のディフェンス陣、舞行龍やトーマス・デンの守備の隙間から放たれたシュートは、あっさりゴールネットを揺らした。
………………
もうアディショナルタイムだぞ。
数的優位だし、あと少し守れば勝ちなのに、なんでそこで勝利を手放す!!?
痛恨のドローで試合はそのまま終わってしまった。
前半の入りから、新潟の積極性はすばらしかった。
好守両面において、磐田を凌駕した。
開始直後のPK判定がVARで覆っても、それは変わらなかった。
得点は時間の問題、と思っていたら、前半15分、けがが治り切っていないからヘディング禁止の宮本が圧巻の変則バイシクル(?)シュート!
これが決まって、先制し試合を優位に運ぶ。
追加点が欲しいと思っていたら、27分、秋山のミドルシュートが決まって、2-0。
ボールをつなごうとする相手に厳しくいってボールを奪取する新潟の選手たち。
前線のFW長倉も小野もなんて見事なチェイシング、前からの守備もすごかった。
それでいて自分たちのボールは取られない。
新潟の選手たちは、うまいなあ、と自分の応援するチームながら、感心して見ていた。
長年、アルビを見てきたが、以前カウンターサッカー中心の頃は、Jリーグ上位のチームの選手を見て「うまいなあ」と思って、うらやましく思っていたのがうそのようだ。
今や新潟は、選手たちに技術があるチームになったのだなあ…、とうれしく思う私であった。
中断期間中によいトレーニングができたのだな、と確信した。
今日は、今季のベストゲームになるかもしれない、と思いながらハーフタイムに入ったのだった。
それなのに、追加点が取れず、だらだらしたこう着状態に入り、時間とともにムードが怪しくなっていった。
そのあげく………、潟った…。
試合後のサポーターたちからは、大きなブーイングが浴びせられた。
いつもは選手たちに短くポジティブで柔らかく語りかける松橋監督だが、試合後はいつもより厳しい言葉が8分余りも続いた。
一番悔しいのは選手たちだろう。
だれが出ても、その悔しさを晴らすゲームを次には見せてほしい。
その試合京都戦は、もう4日後でしかない。
Visca Albirex !!!