goo blog サービス終了のお知らせ 

ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

3月31日、年度の最終日は別れの日

2025-03-31 20:45:38 | 生き方

3月31日。

令和6年度の最終日。

 

国会では、来年度予算が、本日参議院での修正可決を経て衆議院に回され、衆議院本会議での同意を得て、年度内成立にこぎつけることができた、と大きなニュースになっている。

なんだかバタバタしたが、数にモノを言わせて与党が好き放題に決めてしまうよりうんといい結果になったのだろうな、と思った。

それはさておき、今日は年度の最終日で明日から新しい年度の初日となる。

この年度がわりで、人事異動の対象となった人の中には大変な人もいるのだろうな、などと考えてしまった。

この国会関係の仕事など、刻々状況が変わる仕事をしている人などで、異動の対象となっている場合は、今夜遅くまで残務整理しなくてはいけないということだろう。

大変な仕事をしている皆さん、本当にお疲れさまです。

 

私は、去年から月曜日だけ約1日出かけて行って、お手伝いのようなことをしているのだが、そこでは正規の職員の方々が働いている。

同じフロアには4人の方々がいるのだが、今回はそのうち3人が異動の対象だ。

1人は定年退職、2人は異動となることになった。

本当にお世話になったなあと思う。

今日の彼らは、それぞれの仕事と合わせて、片付けなどの作業も行っていた。

 

異動するうちの1人は、家から120km以上離れた遠い地へ行くことになった。

さすがにこれは、家族と離れて単身赴任せざるを得ないだろう。

当地からだって、160kmくらい離れているところへの異動だ。

同じ県内での勤務だが、新潟県は広い。

県境の端から端までの直線距離でも250kmを超える。

幅を測ってみても200kmくらいになる。

関東の方だと、200kmといえば、隣県を突破してさらに別な県に行ってしまうくらいの距離だろうと思う。

明日の朝は、そんなに離れたところまで行って、勤務を開始しなければならない。

疲れた体で大変だなあ。

そして、これからの2,3年、大変な生活になるなあ、と同情する。

健康、安全に気を付けて生活してほしいと思う。

最後は、お世話になったことへの感謝とねぎらいの言葉をかけ、握手して別れた。

どうか、お元気で。

 

それにしても、自分が定年退職してから、もう8年もたってしまった。

その後2年間は再任用で働き、さらにその2年後、2か月間だけ働いた。

その時からだって、もう4年もたつ。

3月31日の別れのつらさを、今日は久々に思い出した。

今日で今までの職場を離れ、明日から新しい職場に勤めるという皆さん、

今までのお仕事、本当にお疲れさまでした。

明日からの新しいお仕事も、どうか心身を大切にしてがんばってください。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「駐在日誌」(小路幸也著;中央公論新社(中公文庫))~まずは続編の名にひかれて~

2025-03-30 21:35:32 | 読む

先日、図書館に行ったとき、書棚の間を歩いていたら、ある棚の前で歌が好きな私の目に留まった本の名前があった。

「あの日に帰りたい 駐在日記」

「君と歩いた青春 駐在日記」

 

「君と歩いた青春」も「あの日に帰りたい」も、私が学生時代に流行った歌だ。

しかも、どちらの曲も、私が好きな歌だった。

前者「君と歩いた…」は、最初に聴いたのは「風」のアルバムで。

作者の伊勢正三が歌っていたのがよかった。

その後、太田裕美も歌って、後にシングルでリリースされた。

若いときは、伊勢正三の声で聴くのが好きだったが、齢をとってからは太田裕美の声の方が切なく聴こえるようになった。

また、後者の「あの日に…」は言わずと知れたユーミンの楽曲。

♫青春の後ろ姿を 人はみな忘れてしまう

懐かしくもはかない青春時代の歌だった。

 

「君と歩いた青春 駐在日記」そして「あの日に帰りたい 駐在日記」は、シリーズものだとわかった。

その2冊のそばには、「駐在日記」という1冊があった・

ということは、先の2冊は、この「駐在日記」の続編ということか。

それならまず、この「駐在日記」を読まなくてはいけないなあ、なんて思って借りてきた。

 

著者の小路幸也氏は、人気シリーズ「東京バンドワゴン」の著者だというが、「東京バンドワゴン」自体、私は知らない。

 

「駐在日記」は、もちろんフィクション、小説である。

その舞台となっているのは、神奈川県皆柄下郡の雉子宮駐在所。

時代は、昭和50年の春という、今からすれば昔むかし。

最初の話題に、ザ・ピーナッツが引退公演をしたという話が出てくるくらいだ。

ちなみに、昭和50年の私は、高校を卒業して家を離れて最初の大学に入った年ということになる

まずその話は、おいといて…。

山懐に抱かれた平和な田舎に、中心人物となる蓑島周平という警官と元外科医だったという妻の花の夫婦が赴任してきて、物語は始まる。

その平和が日常の田舎に、たまたま起きる事件を、その夫婦が解決(?)していくという話。

指名手配の強盗犯の出現、嵐の夜に盗まれた寺の秘仏、身元不明の遺体の発見など、諸事件を解決していく、連作の短編集となっている。

読みやすくて、一気に読んでしまった。

さすがに、元刑事という周平は、観察眼が鋭いが、解決策もまた独特。

地域の人たちと協力して、あの当時ならではのほっこりした解決策を選んでいく。

ただ、時代や世相が違う今の時代に育った人たちが読むと、こんな解決策を選ぶのは間違っている、という思いを抱く人もきっと少なくないだろう、と思ってしまった。

でも、第1巻に起こった4つの事件を読んで、これからもこの土地で、この二人は生きていくんだろうなと思わせてくれた。

 

日頃警察の捜査モノの本を読んでいると、事件の複雑さや推理の鋭さ・巧みさなどが読みどころとなるのだが、本書はそういう類の本ではなかった。

全編とおして、妻の「花さん」が話者となって事件を語る形で話が進んでいく。

だから、事件についても「です・ます」の敬体文で語られている。

その語り口があるから、ほっこりした気分になって読んでいくことができるのだろう。

 

設定では、妻の花が外科医時代に患者家族にナイフで襲撃されて勤務医を退職したとのこと。

その事件でかかわった周平と出会ったことになっている。

周平は、花を気遣って刑事をやめて駐在所勤務を希望したことになっていた。

物語のどこかで、その花がけがを負った事件について掘り下げられる話が出てくるのだろうと思っていたら、出てこなかった。

ちょっとそこが心残りな感じがした。

 

この本は2017年に単行本として出版され、19年に「あの日に…」、21年に「君と歩いた…」と、続編が出ている。

そして、今は3冊とも文庫で出版されている(順に20年、21年、23年)。

まあ、とりあえず1冊目は読んだ。

これで、続編の「君と歩いた青春 駐在日記」や「あの日に帰りたい 駐在日記」を読む資格はできたということかな。

そのうちいつか、読み進んでいってみることにしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホームで3戦連続「潟って」しまったけど、まだホームでは負けていないんだよ! ~2025第7節ホーム ガンバ大阪戦~

2025-03-29 21:27:32 | アルビレックス新潟

 

うわあ~、まさかここで潟るとは!!?

ホーム戦3戦連続「潟る」試合となってしまい、初勝利ならず。

 

今日こそ勝てる。

初勝利だ。

どの選手も、鬼気迫る闘志でボールを追っている。

3対2。

アディショナルタイムも、もうすぐ終わる。

これが、最後のゴール前のピンチだ。

はね返せ!

新潟ゴール前に上がったボールが下に落ちてピンチを脱出した。

そう思ったときに、長い笛が吹かれた。

主審は、ペナルティエリアの1点を指差していた。

PK?

そんなばかな!!?

なんで?

その疑問に対して、隣で見ていた人は言った。

「宮本が頭を抱えたり下を向いたりしている」

じゃあ、ハンドか?

宮本がハンドしたということか?

 

PKを蹴ろうとしているのは宇佐美だった。

藤田、止めてくれ。

宇佐美は、右利きだから、左側の方へ蹴る方が蹴りやすい。

ゴールの右へ跳べ!

そう思って念を送った。

やはり宇佐美はゴール右へ蹴った。

しかし、藤田が跳んだのは左側だった。

土壇場で同点に追いつかれてしまった。

 

まだワンプレーさせてくれるなら、そこで決めて勝ち越せ!

と思ったが、さすがにそれは無理だった。

 

あと20秒余り守り切れれば、試合は終わっていたのに、なんでそこではね返ったボールが手に触れてしまうかなあ…。

頭の中で、40年前の萩本欽一が叫んだ。

 

「なんでこうなるの!?」

 

前節の町田戦、ルヴァン1回戦の八戸戦の時のような、中途半端な戦いではなく、自分たちのチームならではの戦いをしようという、選手たちの気持ちが伝わってくるような前半だった。

18分、今季初出場の小野裕二のクロスに、長谷川元希がドンピシャのヘッドを決めて先制したのは見事だった。

新潟が全体的に押し気味で、いい感じで試合が進んでいたのに、43分、ゴール前でこぼれたボールが相手FW の前にこぼれてしまった。

それを決められ、不運な同点ゴール。

 

後半になると、ガ大阪の前への圧力が少し強まった。

不用意なパスは命取りになるぞ、と思っていたら、パスの名手秋山からDFへのパスが中途半端に短かった。

これをかっさらわれたのがもとで、67分、逆転ゴールを許してしまった。

 

やっぱり今日も勝てないのかと思ってしまったが、選手たちは攻める。

74分、後半から出場した奥村仁が、左サイドからの橋本のクロスに反応して、右足アウトサイドで簡単ではないゴールを決めた。

仁くん、すごい!

同点に追いついたぞ。

あと1点ほしい。

 

新潟の勝利への意欲はさらに高まる。

小野裕二と交代出場したストライカー矢村が、82分、ゴール前で相手DFをかわし、見事なゴールを決めた。

3-2。これで勝ち越しだ。

 

この後は、ボールキープして時間をかせいだり、相手ボールをつながせずに切ったりして、新潟の選手たちは勝利のために必死な姿を見せてくれていた。

こんなに相手に圧をかけているのだから、今日は勝てると確信したのだが…。

 

なのに、最後の最後に…PKで…。

 

「なんでこうなるの!?」

 

ホームでの3試合、いずれもリードして終盤を迎えているのに、そこで「潟って」しまうのはなぜ!?

なんとも運がない。

ツキにも見放されている感がある。

試合後の挨拶に回る選手たちの姿が痛々しかった。

 

これで、ついに新潟はJ1の最下位に転落した。

未勝利仲間だった名古屋は、初勝利をあげて、新潟より上位になった。

それが何だ!

まだ7試合終わったばかりじゃないか。

 

だいたいね、今日は、3点も入れたんだよ。

攻撃力は戻ってきた。

あとは運やツキをものにできれば、勝ち点3が手に入るのだ。

 

4日後のホーム福岡戦では、今度こそ勝利を挙げよう。

大丈夫。

新潟は、まだホームでは一度も負けていないのだ。

今季ホームで3戦連続の引き分けになっているだけだ。

次節は、4月上旬の夜の試合となる。

冷え込むだろうナイトゲームを熱くする。

そんな試合を期待したい。

 

Visca Albirex !!

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本格的な野球シーズンの始まり

2025-03-28 21:43:55 | スポーツ

朝はMLB。

昼はセンバツ高校野球。

夜はプロ野球。

 

1日中野球中継の観戦三昧だったような日だったなあ。

 

午前中は、MLBドジャース対タイガース。

日本でホームランを打った大谷だが、アメリカに戻って、本拠地でも打てるだろうかとドキドキ。

しっかりヒットとホームランを打って、チームを勝利に導いた。

さすがだねえ。

期待されていても委縮しないで自分の力を発揮する。

だいたい、第1打席の第1球から打ちに行くなんて簡単にできることじゃないと思う。

緊張でバットが振れないんじゃないかと思ったが、初球から振って打ちに行ったことに驚いた。

ファーストゴロに過ぎなかったが、甘い球は見逃さずに打ちに行く、というところに感心した。

また、その大谷が第4打席でホームランを打ったときも、すごいと思った。

2ストライクを取られて追い込まれているのに、難しい外角のボールをレフトの方に流し打って、それをホームランにできるのだから、やっぱり大谷すごいよ。

これからまた、大谷の1打席1打席に魅せられる日々となりそうだ。

 

選抜高校野球は、準決勝。

関東勢が3校も残っていたが、本命は横浜高校だろうと思っていた。

第1試合、横浜は健大高崎のリリーフした話題の速球投手も打ち込み、5-1で勝利した。

第2試合は、初出場の浦和実より経験豊富で力強いバッティングの智弁和歌山のものだろうと思ったが、やはりそうなって5-1の結果だった。

この大会で強いなと思っていた2校が決勝に進み、明後日対決する。

どちらが優勝するか、楽しみな対戦が決まった。

力勝負のいい試合になるのではないかと期待している。

 

夜はプロ野球。

今日が開幕戦。

私が見たかったのは、広島―阪神戦。

阪神ファンとして、試合放送をLIVEで見たいと思っていたのだが、なんとこの対戦は、当地では、民放でもBSでも、テレビ放送がないばかりか、DAZNでも放送がなかった。

スカパーなどではあったのだろうけど、わが家では見られない。

仕方がないので、パソコンの一球速報で見ていたら、佐藤輝明が初回に先制2ランホームランを放ち、阪神がリードしたのを知った。

その映像を見たくて、Xで「#佐藤輝明」と検索したら、しっかり見ることができた。

今は、こんな見方もできるんだよね。

子どものころは電波の悪いラジオ放送で耳を澄ましてナイター放送を聴いて、耳でしか情報を得られなかったことを思い出すと、まさに隔世の感。

阪神は、村上が好投し、最後の一人を岩崎が抑え、開幕戦勝利。

藤川球児新監督、開幕戦勝利で、好発進となった。

 

MLBもNPBも、長いシーズンが始まった。

本格的な野球シーズンを迎えた。

これから、大谷の活躍やひいきのチームの勝敗に一喜一憂する毎日となる。

サッカーのほかに、野球があるというのは、やはりうれしい。

長いシーズン、大いに楽しませてもらうことにしよう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春先の樹木花見て、ウキウキ

2025-03-27 20:49:58 | 草木花

今日は、久々に街なかを散歩した。

気温が異常に高くなるとは聞いていたが、歩いていたときには暑くてたまらないというところまではいかなかった。

 

関東地方や太平洋側では、今、もっぱらソメイヨシノの開花やその開き具合が話題になっている。

だが、当地では、桜なんてまだまだだよ、という感じ。

ではあるが、街なかで何か花が咲いていないかな、と探しながら歩くことにしたのだった。

 

歩いてみると、最初に見ることができていた、マンサクやロウバイなどの花は、終わりを迎えていた。

代わりに、ようやく赤い梅の花が開いているのを見た。

だけど、すべての梅の花が咲いているわけではない。

まだ種類が限られている。

きっと今咲いているのは、寒梅の仲間なのだろうと思う。

普通の梅は、まだつぼみというものばかりだった。

 

続いて見かけたのは、サンシュユの花。

サンシュユの黄色い花からは想像できない赤い実がなると知って驚き、ここに書いたこともあったっけ。

 

赤い実、何の木? - ON  MY  WAY

プチお出かけでは、え?この木の実、きれいな実だなあ…!と思うものを見つけたのだ。縦長で、グミの実に似ていると思った。何という植物の実だろう?こんなきれいな実をつけ...

goo blog

 

このサンシュユ、ミズキ科ミズキ属なのだそうだ。

 

次に会ったのは、この花。

これは、トサミズキの花。

ミズキという名がつくのに、ミズキ科ではなくマンサク科なのだという。

サンシュユがミズキ科なのに、トサミズキはマンサク科トサミズキ属なのだそうだ。

なのに、どうしてミズキの名なのだろう、と思ったよ。

 

さらに歩いていくと、公園の1本に白梅が咲いていた。

他の白梅がまだだということは、この木も寒梅の一種なのだろうなあ。

 

45年前、大学生活を終えて帰ってきて4月、梅の花を見て驚いたものだった。

東京では、梅の花を見たのは2月上旬だったのだから。

2か月も経って、新潟ではようやく梅が咲くのか、とそのとき知ったのだった。

それ以前は、新潟で梅が咲くのはいつかなんて気にしたことがなかったのだな。

 

白い花といえば、ビャクレン(ハクモクレン)だが、ようやくつぼみらしくなってきた。

でも、これまた1本だけ、花がほころび始めているものを見つけた。

きっとあと数日で咲いてくれることだろう。

 

街歩きの最後に見つけたのは明るい黄色い花。

これはたぶんレンギョウの花。

わが家のレンギョウはまだつぼみも付けていないが、ここのがよく咲いているのは、日当たりがよいせいだろう。

 

いろいろな春先の樹木花を見られて、今日の街歩きはいい気分だった。

 

その後午後から車で出かける機会があった。

キクザキイチゲが咲いている道路脇に車を止めて写真を撮っていた。

すると、近くにキブシの花も咲いていた。

 

今日は春先の樹木花をたくさん見ることができて、よかったなあという思いがまたわいてきた。

気分がウキウキしてきたよ。

 

今日の県内では、あちこちで夏日となり、上越が真夏日になったという。

3月に、新潟県で真夏日が観測されたのは初めてだとか。

まだ春の花を満喫していないのだから、真夏だなんてカンベンしてほしいなあ…。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「レッドスワンサーガ」 最高の青春サッカー小説!

2025-03-26 19:56:25 | 読む

 

「エス・エー・ジー・エー さが」

と歌っていたのは、はなわが歌ってヒットした「佐賀県」。

「エス・エー・ジー・エー」

をアルファベットで書くと、

saga

これが、れっきとした英語の単語にあるとは知らなかった。

 

「Weblio辞書」によれば、

「saga」は、英語の単語で、長大な物語や叙事詩を指す言葉である。特に、一族や国家の歴史を描いた物語や、神話や伝説を含む長篇の物語を指すことが多い。また、一連の出来事や一連の作品全体を指すこともある。

という。

「saga」の発音・読み方についても書いてあった。

「saga」の発音は、IPA表記では /ˈsɑːɡə/ となる。カタカナでのIPA読みは「サーガ」で、日本人が発音する際のカタカナ英語の読み方も「サーガ」である。

とのこと。

 

今回、私は、1つのサーガを読み終えたのである。

それは、「レッドスワンサーガ」である。

これは、綾崎隼氏による、連続した6巻の青春サッカー小説である。

この第1巻は、「レッドスワンの絶命」である。

この作品については、前にこのブログで書いたことがあった。

 

「レッドスワンの絶命」(綾崎隼著;KADOKAWA・メディアワークス文庫) …続編を読みたくなった - ON  MY  WAY

読み終わって、続編があるならすぐにそれを読みたくなった。本書の著者は、先月読んだ「冷たい恋と雪の密室」、「青の誓約」を書いた綾崎隼氏。「青の誓約」を読んでみたら...

goo blog

 

「続編が読みたくなった」とも書いた。

それで、単行本で出ていた第2、第3巻の「レッドスワンの星冠」「レッドスワンの奏鳴」も、借りて読んだ。

ここまで読んで、レッドスワンこと新潟県赤羽高校サッカー部のさらなる戦いが読みたくなった。

 

すると、この後の続編は、書き下ろしの文庫本となってさらに3冊発行されたのだった。

表紙は、やはりワカマツカオリ氏の独特で魅力的なイラストで、いい。

もちろん、先に出された3冊もあわせて文庫本化されていた。

文庫本の3冊を借りて、続きを一気に読んだ。

その3冊が、「レッドスワンの飛翔」「レッドスワンの混沌」「レッドスワンの死闘」だ。

【写真は、最後の2冊】

最初に単行本として出ていた3冊が、主人公高槻優雅が高1秋から高2冬の高校選手権の戦い。

書き下ろし文庫本として出た3冊が、高槻優雅高3の夏、インターハイの戦いであった。

最初に「saga」のことを書いたが、確かにこれは長編の物語であった。

 

だけど、ある種サッカーマンガを読んでいるような感覚で読み進むことができた。

それだけ魅力的なサッカー小説であった。

サッカーに詳しくないと、戦術的な部分にまで突っ込んだ小説は書けない。

だが、綾崎氏は、それぞれ難敵と戦うたびに新しい戦術や戦型を使って、試合を興味深く描いていく。

サッカーが好きな人でなければ書けない、魅力あるサッカー小説なんて、私は今まで出会ったことがなかった。

 

そしてまた、高校生であるから、恋バナも当然出てくるから、引きつけられる。

綾崎氏は、若者の恋愛小説を描くことにも長けている。

私が最初に読んだ綾崎作品は、「冷たい恋と雪の密室」だったもの。

 

「冷たい恋と雪の密室」(綾瀬隼著;ポプラ社)を読む  - ON  MY  WAY

1月といえば、雪の季節。近年の降雪量・積雪量はかつてほどではなくなったとはいうが、いざ降るとなると「やめてくれ!」と叫びたくなるほど降るときがある。今、北海道や青...

goo blog

 

だから、サッカーに恋愛をからめながら話が進んでいくのだが、そこが非常に面白い。

当たり前じゃないような恋愛話もあるのだが、そこはネタバレになってしまうので、ここでは紹介はやめておく。

 

だけど、新潟のサッカーファンにはお勧めしたいのだ、このレッドスワンサーガ。

なぜかというと、ちょくちょくアルビレックス新潟の話題が出てくる。

アンデルソン・リマのフリーキックの話が出たときには、もう垂涎もの。

最後のシーンの描写には、ジーンとするものがあった。

 

男が纏ったスーツに刺繍されたエンブレムを見るまでもなく、気付いてしまった。

彼は僕らが小学生の頃に活躍していた、元プロサッカー選手だ。

(略)

彼はアルビレックス新潟で十年以上活躍した憧れの選手だ。海外でのプレー経験もあり、引退後はクラブの強化部でスカウトの仕事をしていたはずである。その彼が赤羽高校のグラウンドに現れたということは…。

(以下略)

 

この「彼」が誰のことかなんて、アルビサポなら分からない人はいない。

もう、こんな物語の終末を描けるなんて、綾崎氏が新潟県人でなければ、生粋のアルビファンでなければできないことだ。

つくづく、このサーガを読んで満足感でいっぱいになったよ。

 

だけど、高校生のサッカーなら、まだ高3の秋から冬の全国高校選手権だって残っているだろう。

綾崎氏、さらなる続編の続編、書いてくれないかな、なんて思ってしまった。

「レッドスワンサーガ」の虜になってしまった私であった…。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今さらながら、ワープロのフロッピーを大量処分

2025-03-25 21:32:07 | 生き方

3月下旬、年度末。

人事異動のシーズンだ。

たくさんの人が、どんなものでも任された仕事なら、責任とプライドをもってがんばってきたことだろう。

それが異動の内示を受けてかわる。

残り少ない毎日を、残務整理とスムーズな引き継ぎのために誠意を尽くす。

今はそんな時期だったと、現職時代を思い出す。

事務引き継ぎ。

自分が任されていた業務のすべてを紙に書き出し、遺漏なく次の人に引き継げるようにしていたっけ。

大変だった。

それが楽になったと感じたのは、ワープロが普及してからだった。

手書き文書からフロッピー渡しになったのである。

業務で提案する文書が、前任者な文字で出てきたら興ざめもいいところだったが、引き継いだフロッピーを利用して提案すれば、それはない。

うまくない部分は、たやすく修正して出すことができたのだった。

1990年代は、それが当たり前の文化慣習になっていった。

こんなことを書いたのは、部屋の片隅の引き出しに残っていた、大量のフロッピーを処分したからだ。

私は、東芝のRupoを何回か買い替えて使ったのだった。

最後に使っていたRupoは、部屋の隅に袋に入ってほこりをかぶっている。

使わなくなって四半世紀だが、使おうと思えば、まだ使えるはず。

だから、なんだか捨てる気になれなかった。

…というより、あの時代自分と共に戦った(何と?)盟友のようで、捨てられないのだな、きっと。

 

自分がした仕事の内容を表す、大量のフロッピーも、部屋の隅の引き出しに静かに眠るだけになっていた。

大半が当時の仕事に関するものだ。

その一部。

これらのフロッピー、また使うことがあるか?

いや、ない。絶対にない。

それは断言できる。

ただのゴミでしかない。

 

そんな思いから、1枚1枚のフロッピーを、金属部分とプラスチック部分に分別して、大量に処分した。

1枚1枚のフロッピーを壊して破棄しながら、当時30代だった自分に別れを告げているような気分にもなった。

 

文字通り、仕事に、Rupoに、「打ち込んでいた」証のフロッピーとサヨナラしていたのだから、そんな気持ちにもなるのだろうな…。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野草の花たちも咲きたかったことを知った、7kmRUN

2025-03-24 22:11:53 | RUN

今夜から天気が崩れるという。

明日は黄砂の影響が大きくなるという。

新潟ハーフマラソンを走った後、体調を考えてしばらく走っていなかったが、明日明後日も走れなくなると考えると、いつ走れるか分からない。

だから、今日は用事が終わった4時半頃から、少しでいいから走って来ようという気になった。

まあ、少しでいいと言っても、私の場合の少しは7kmくらいを指すのだが。

 

せっかくだから、どれだけ春になってきたか、少しでも野草の花が見られるところを走ってみよう、と走り出した。

 

体調を考えて走らなかったと書いたが、いったん走り出すと、体が走りたがっていたようで弱い向かい風だったのに、ピッチが上がった走りになった。

そうか、これは、新潟ハーフマラソンのときに、追い風RUNで楽しく速く走ったことを体が覚えていたのだな。

だから、速く足が進むのだなと思っていくと、最初の3kmくらいは実に調子よく走れた。

 

さて、野の花だが、2週間前にもこのランニングコースを走ったときはほとんどなかったマンサクが、ちゃんと咲いていた。

あれから2週間もたっているから、当たり前だな。

 

おっと、ショウジョウバカマが、咲いている。

色の違いがあって、この花は面白い。

白っぽいもの、赤っぽいもの、ピンクっぽいものなどなど。

もうこんなに咲き始めているとは、びっくりだった。

 

そして、この春の初めに咲く花では大好きな可愛いピンクの花のイワナシまで、一つ咲いている株を見つけた。

 

雪がとけ終わってから、そんなに日数がたっていないのに、もう咲いていることに驚いてしまった。

ショウジョウバカマとイワナシの花が早く咲いているのを見て、思った。

そうか。野の花たちも早く咲きたかったんだな。

それだけ、今年の冬は長くて春を待ち望んでいたというわけだ。

人間だけじゃなく、野の花たちもそうだったんだね。

 

それなら、例年は咲いているはずのキクザキイチゲも少しは咲いているだろう。

そう思って、走るコースを外れ、見に行ってみると、いつもたくさん咲く場所にキクザキイチゲの早咲きの花があった。

夕方近くなので、全閉じか半閉じ状態の花が多かったのは残念だが、しっかり咲いている状態になっているのを確認できたから、よかった。

キクザキイチゲの花は、白いものと青いものがあるのだが、ここで咲くのはほとんどが青い花だ。

花が開いて、陽光を受けたものはもっときれいなのだよなあ。

近いうちに、いい天気の日中に見に来ることにしよう。

 

帰り道は、春の野草の花たちを見られていい気分だったことに加えて、新潟ハーフマラソンの時のような強い風ではなかったが、追い風だったのでピッチもスピードも上がった。

後半、上がりの3kmは、1kmごとのラップが5分19秒、5分09秒、5分15秒だった。

近ごろはゆるいジョギングしかしたことがなかったので、5分10秒台やそれを切る速さで走ったことなんかなかった。

なのに、足はその速さで走りたがった。

上半身は、勘弁してくれ、とでも言いたい感じになってきつくなった。

自分の体なのに、この違いが現れるなんて、面白いなあと思った。

 

久々の速さで、さすがに走り終わった後は、ふだんのジョギング終了後よりも息が上がった。

でも、久しぶりの走りたかったRUN。

そして、咲きたがっていた野草の花たちを見られた。

満足の7kmRUNであった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「最後の証人」(柚月裕子著;宝島社)を読む 

2025-03-23 19:23:02 | 読む

柚月裕子という作家の名前は知っていたから気になってはいたが、まだ読んだことがなかった。

先日、キュンパスを使って旅をしたとき、新幹線の座席に置いてあるサービス月刊誌を開いたら、彼女の書いた旅のエッセーが載っていた。

これは、彼女の作品を読めという天の啓示だな、と思った。(そんな大げさな…⁉)

 

借りてみたのは、2010年に出された「最後の証人」という作品。(その後、角川文庫から文庫本が出版されている。)

法廷ものの小説だなと思って、ぺらぺらめくって見たら、章立てが面白い。

プロローグ、公判初日、二日目、三日目、判決、エピローグ。

よし、これを読んでみようと決めた。

 

ちなみに、本書の紹介は、以下のようなもの。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。

 

プロローグでは、殺人に至りそうなシーンが描写される。

そこから物語は、法廷のことだけでなく、2つの事件を交えながら進んでいく。

1つは、医者夫婦の一人息子が車にはねられ亡くなった事件。

はねた運転手が酒臭く、信号無視をしたという目撃証言にもかかわらず、無罪となったという話。

そして、もう1つがその数年後に起きた、痴情のもつれから起きたと思われるホテルでの殺人事件。

 

話が進んで、「公判三日目」の章までどんな事件を巡っての裁判かはわかるのだが、被告人と被害者という表現で書かれていた。

固有名詞が出てこないのは何か変だな、と思いながら気になってさらに読み進んでいった。

そこに一つのどんでん返しがあった。

それについては、「ひょっとしたらと思ったら、やっぱりか」という思いはあった。

でも、殺人事件の真実にも、もう一つのどんでん返しがあった。

ここは、柚月氏、さすがだなと思った。

 

 

だけど、肝心なのは「最後の証人」というタイトルだ。

弁護側の証人に、佐方弁護士が誰を連れてくるか、ということ。

その意外な証人の語りから、事件のすべての真実が明らかにされていく。

 

「一度の過ちは誰にでもある。二度くり返せばその人の生き方だ」という表現が、ヒューマニズムにあふれていると感じた。

なるほど、主人公の佐方弁護士、すごい切れ者だなあと感心。

権力のある者たちの働きかけに左右されない、法律をもって正義で罪を裁き、事件の真相を明らかにしていくという佐方弁護士。

テレビでよく見ていた「相棒」で、罪を犯した者は裁かれなければならないと唱える右京さんと重なるところがあった。

 

そういう主人公のキャラ立て、どんでん返しのストーリー。

初めて読んだ柚月裕子作品。

うん、面白かった。

この佐方貞人の登場は、シリーズとなっていて、検事でしばらくあって、この作品が弁護士シリーズの最初のものだということをあとで知った。

検事にせよ弁護士にせよ、そのうち、また別な作品で佐方貞人に会いたくなりそうだ。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「暑さ寒さも彼岸まで」

2025-03-22 21:42:21 | 自然・季節

「暑さ寒さも彼岸まで」

よく言い当てている言葉だな、と改めて思った。

それを、わが家の雪で示してみる。

 

2月23日にはこれだけあった家の雪。

 

それを、毎日消していこうとしていたのがほぼひと月前。

2月25日

2月27日

2月28日

3月2日

3月3日

こんなふうにほぼ毎日除雪をがんばっていたのだった。

3月7日

この日以降、雪消し作業はやめたけれど、約2週間、隣家との境にはまだ雪が残っていたのだった。

なにしろ、ひと月前には1mくらいの積雪だった場所で、日当たりも午後から当たるくらいの場所だったからね。

 

3月20日、彼岸の中日には、わずかこのくらいの残雪となった。

翌朝見たら、「風前の灯火」という言葉が思い出されるくらいしかなかった。

昼には、ついに消えてなくなってしまった。

まさに「彼岸まで」だったなあと思った。

 

代わって、雪に埋もれていたクロッカスの花が、明るいオレンジ色の花を咲かせた。

 

雪に耐え迎えた春。

これから様々な花が咲くのが楽しみだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする