ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

新潟産大付、初出場で強豪花咲徳栄を下す

2024-08-09 20:59:20 | 新潟

夏の甲子園、今年の新潟県代表の新潟産業大附属高校は、なかなかの好チームだと以前ここに書いた。

 

夏の甲子園、新潟県代表は新潟産大付 - ON  MY  WAY

夏の甲子園を目指した高校野球の地方大会も、愛媛を除いて代表校が決まった。新潟県は、先週26日に決勝が行われ、新潟産業大学附属高校が、帝京長岡高校を4-2で破って初...

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だから、甲子園でもそこそこの活躍をしてくれるのではないかと期待した。

だが、初戦の対戦相手は、埼玉県代表の花咲徳栄高校。

春夏の甲子園大会の出場回数も多く、10年前の大会では優勝するなど、全国に名の知れた、優勝候補の強豪が相手となった。

しかも、このチームは、埼玉県内公式戦負け知らず。

秋、春、夏の埼玉県の大会すべてを制していた。

ちょっと名前負けするよなあ、初出場の産大付としては、委縮したプレーにならなきゃいいけどなあ…などと思っていた。

 

ところが、試合が始まってみると、最初の守りから、産大付は好プレーを連続した。一塁手のライナーキャッチ、三塁手のライン上のゴロの処理等、見事だった。

決して気後れしていないことが伝わってきた。

初ヒットも産大付だったが、得点に至らず。

先取点は、やはり花咲徳栄だった。

プロ注目の好打者、4番にレフト前にヒットを打たれると、2塁に盗塁された。

一死3塁からセンターに犠牲フライを打たれて先制を許した。

 

しかし、ここからエース宮田が踏ん張る。

打線も、毎回のようにヒットを打つ。

互いに、ランナーを出しながら、後続を抑える展開が続いた。

 

その均衡を破ったのは、新潟産大付だった。

6回表に、二死3塁のチャンスをつかむと、7番千野が左中間へタイムリーツーベースを放ち、同点に追いついた。

 

いい流れの産大付、吉野監督は県大会でもそうだったように、宮田から田中へ投手を交代させた。

最初のバッターにヒットを打たれた田中だったが、バックの好守もあり併殺で切り抜けた。

 

いい流れで入った7回、先頭バッターのヒットから、二死3塁のチャンスに、4番の多田がしぶとく三遊間を抜いて、2-1。

勝ち越した。

なんと、逆転してしまった。

 

だが、このまま終わる花咲ではあるまいと思っていると、その裏、四球で出したランナーが2盗を決めて一死2塁のピンチ。

しかし、投手田中は冷静に、三振と内野ゴロで打ち取った。

 

8回も9回もヒットでランナーを出したが無得点に終わった産大付。

いつのまにか、ヒットは産大付が11本、花咲徳栄が7本と、新潟産大付が上回っていた。

強打の花咲よりも多くのヒットを打っていて、最終回を迎えているなんて、すごいじゃないか。

最終回に信じられないドラマが生まれるのが高校野球だ。

しかも、相手は3,4,5番のクリーンアップだから、ただで済むとは思えなかった。

 

そう思っていたのに、

3番をセンターフライ、怖い4番をサードゴロに打ち取って、あと1アウト。

このまま勝ち切れるのか?

半信半疑でいるうちに、5番打者が打ったセンターフライで3アウト目を取った。

…ということは、2-1で試合終了。

新潟産大付が、堂々の初陣初勝利を飾った。

 

いやあ、すばらしい!!

初出場で強豪を破るなんて。

何しろ、新潟県勢としては、7年ぶりの勝利で、令和になって初勝利だった。

近年は、県代表がよい試合をしても1点差で敗れるようなことばかりだった。

それが、今日の試合は、がっぷり四つに組んで戦った。

エラーもなく、負けないどころか勝ってしまうのだから、「あっぱれ!」だ。

吉野監督も、甲子園は初出場だったらしいが、選手たちに普段通りの力を発揮させ、投手交代のタイミングなども含め、どうしてどうして、名采配だった。

 

初勝利おめでとう、新潟産大付!

次は、京都国際高が相手。

1戦1戦存分に力を発揮して、全国に、聞き慣れないその校名と新潟県強しということを広めてほしい、と願いつつ、大いに期待している。

コメント (2)
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