ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

努力と切磋琢磨がチーム力を引き上げる

2019-04-07 20:46:05 | アルビレックス新潟
サッカーJ2リーグ第8節。
アルビレックス新潟は、ファジアーノ岡山とアウエー戦を戦った。

前節走り回りながらも途中で負傷退場した矢野貴章は、今日は先発メンバーにも控えメンバーにも入っていなかった。
それだけケガの具合が影響しているということか。
代わりに先発メンバーに入ったのが、今までベンチ入りもしていなかった平松宗。
もう一人のツートップが、渡邉新太ではなく、田中達也。
新鮮な組み合わせだった。
平松は、おそらく矢野貴章の代わりに「走ってボールを追え!」ということかと考えた。
渡邉新太とは違う持ち味が期待されたのだろう。

試合は、前半1分台で突然動く。
新潟が、DF大武のヘディングシュートで先制点をあげたのだ。
好事魔多し、というが、この後5分台にはその大武がペナルティエリア内で相手選手を倒したという判定で、PKを与えてしまった。
そのPKを大谷が止めたものの、頭から飛び込んだ岡山の選手に決められ、同点。

前節同様に、後ろから前へ蹴り出すような試合運びが多かったのだが、途中からどちらもパスをつなぎ、チャンスをうかがう展開になった。
そのチャンスはあったが、田中達也、平松らが決め切れないまま前半終了。

後半開始早々に、岡山のFWイ・ヨンジェのすばらしい個人技からのシュートで勝ち越しを許すと、その3分後に、またまたイ・ヨンジェに決められてしまった。
なんとアウエーの地で、2点差をつけられてしまった。
いくら後半まだ時間はあるとはいえ、得点力不足の新潟が2点は難しいと思った。

片渕監督は、選手交代で打開を図る。
54分、今季初のベンチ入りを果たしたフランシスを達也に代えて起用。
61分には、高木に代えてシルビーニョ、と相次いでブラジル人選手を起用した。

これがやがて実を結ぶ。
動きのいいフランシス、シルビーニョの働きもあり、新潟の攻勢が目立つようになった。
フリーキックやコーナーキックのチャンスが多くなった。
そして、73分、シルビーニョのCKから、フランシスが胸で合わせて待望のゴール!
1点差に迫りさらに攻勢をかける。
83分にはボランチの加藤大を外して攻撃的な渡邉新太を起用した。
しかし、アディショナルタイムに入り、与えられた4分が過ぎようとしているとき、相手GKとDFがぶつかって、試合が中断した。
もう残された時間は1プレーくらいしかない。
渡邉泰基がロングスローで放り込んだボールは、ゴール前でフランシスが落とし、シルビーニョの足元へ。
これが再びフランシスの足元に転がり、フランシスはこれをゴールマウスに蹴り入れた。
土壇場で、同点!

ボールはセンターラインまで戻されたものの、すぐに試合終了。

新潟としては、2点差の負け試合を引き分けに持ち込んだのだから、まるで勝ったような気分になった。
負けないことが何より大切だ。
フランシスのインタビューも片渕監督のインタビューも、一生懸命努力している選手が結果を残すというようなことを言っていた。
練習から努力しているからこそ、平松やフランシスが起用されたのだろう。
そして、それが試合で実ったのだろう。
とてもうれしいフランシスの2ゴールだった。

新潟は、今季ブラジル人の新戦力が多い。
シルビーニョしかり、フランシスしかり。
2試合前のサムエル・サントスもよかった。
その選手たちが、練習で力を出して、試合でも結果を出し始めた。
外国人選手が、というわけではなく、平松も含め控えメンバーたちがチームのレベルを引き上げているようにも思える。
だから、この切磋琢磨を、今後は勝ち試合につなげてほしいと思う。
そうすることによって、さらなる自信が生まれ、勝利が重なり、チームとしても上位に上がっていくことにつながると思う。


去年の今頃、結果的にJ2優勝した松本は15位だった。
今季の新潟だって、これからだ。
そういう期待を持たせる、2点差に負けないアウエー戦であった。

努力と切磋琢磨がチーム力を引き上げる。

VAMOS NIIGATA!


コメント
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