カムチャツカ半島付近で起きた大地震の影響で津波が来て、今日一日、太平洋岸の地域はなかなか大変な日だったようだ。
津波による被害が少なかったのは何よりだった。
私が住む日本海側には影響がなかったけれども、今日は酷暑にあえいでいた。
昨日よりさらに暑かった。
家のアジサイの葉は暑さで葉の一部がこげたようになり、ハナミズキの葉はすっかり黄色くなって、今にも枯れてしまいそうだ。
全県的に水不足で、農作物づくりは大変だ。
水が、雨がほしい。
水といえば、先日訪れた四万は、水がきれいな地域だった。
宿の水道から出る水もおいしかった。
そして、宿を出発した後も、きれいな水の風景を2か所で見たのだった。
四万温泉の宿の近くを散策したとき、ある方向から奥の方にずいぶん高い建造物を見ることができた。
宿を出発して、この日最初に行ったのは、この建造物の上だった。
その建造物とは、ここのダムだった。
ここは、四万川ダム。
驚いたのは、その反対側のダム湖、奥四万湖だった。
なにより、この湖水の美しいこと。
あまりの青さに、びっくりだった。
また、空の青さと湖水の濃い青が一緒になって、さらに美しさが増した気がした。
見る角度によって、湖水の色も少し変わって見えるのも楽しかった。
しばし見ていると、湖の向こうからこちら側へ漕いでくるカヌーを見ることができた。
前日の四万湖といい、この奥四万湖といい、こうやって湖面を開放しているのだなと思った。
もちろん、事前の許可は必要なのだろうけれども、こういう美しい風景の中でいいなあと思ったよ。
この奥四万湖は、ぐるりと回る道があり、一方通行で車で1周することが可能だ。
ダムの上も車で通行することができるから、歩いていた私たちも何台かすれ違った。
今までこんなに美しいダム湖は見たことがなかった。
奥四万湖。とてもよかった。
湖を後にして、四万温泉のそばを通り過ぎしばらくいくと、もう1か所寄ってみたい水の名所があった。
それが、「四万の甌穴群」というポイント。
「甌穴」という字は、なかなか見かけないし、ふつう読めない。
「おうけつ」という読み方をするのだと知った。
では、その「甌穴(おうけつ)」って何かというと、川底で小さな石が水流により一か所でクルクル回るうちに、少しずつその表面を削り、長い年月をかけて開いた穴のこと。
四万の甌穴群は、四万川を間近で見学することができるスポット。
何万年という時の流れの間に、川底の石が流されずに同じ場所で揺れ動き、その摩擦により川底に巨大な穴が空いたのだ。
ここでの甌穴は、130m程の間に、大小あわせ8つあるのだそうだが、残念ながら近年流水量が増して穴が隠れてしまったらしい。
それを無理して見ようという人が多くて危険、ということなのか、下まで降りて行くことが禁止となっていた。
だから、どこに甌穴があるのかよくわからなかったが、きっと、川の流れが白くなっている辺りが甌穴のあるところなのだろう。
甌穴をはっきりと確認することはできなかったが、四万川は文字通りの清流で、こんなに美しい川の景色を見せてくれるのだなあと、うれしかった。
四万川でつながった奥四万湖と四万の甌穴群。
美しさの種類は違うが、水の美しさを存分に味わえて感激した2か所であった。
なお、当ブログ「ON MY WAY」は、次のところに引っ越し作業を終えました。
https://s50foxonmyway.hatenablog.com/
当分の間、ここと同じ記事を載せています。