日本男道記

ある日本男子の生き様

皿屋敷

2007年08月15日 | 私の好きな落語
【まくら】
古典的な怪談である番町皿屋敷を下敷きとした噺で、お菊が増長する部分は現代のアイドル事情にも通じる所がある。別名『お菊の皿』。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

【あらすじ】
かつて、麹町の番町に『青山鉄山』と言う旗本の屋敷があり、そこにお菊と言う美貌の女中が勤めていた。
鉄山はお菊に岡惚れし、何とか自分の物にしようとするがお菊はなびかない。
頭にきた鉄山は、お菊の留守中に家宝の『10枚組みの皿』のうち一枚を隠し、帰宅したお菊に盗みの罪を着せた揚句、井戸に吊るしてなで斬りにして遺体を井戸の中へ放り込んだのだ。
結局、鉄山は幽霊となって現れたお菊に取り殺されてしまい、屋敷は荒れ果ててしまった・・・。
と言う話を聴いた物好きな江戸っ子。
仲間数人を誘い、幽霊見物の為麹町に乗り込んできた。
荒れ果てた屋敷の中、井戸の前でスタンバイしているとお菊が現れ『一枚・・・二枚・・・』。
九枚まで聞くと狂い死にすると言う噂があるため、六枚で逃げてきた江戸っ子達だが、スリルが欲しいのか、はたまたお菊に惚れたのか翌日も見に行こうと言う事になった。
噂が噂を呼び、皿屋敷のあたりは大勢の人でごった返すようになってしまった。
お菊もすっかり乗せられてしまい、やってくる客に愛想を振りまくようになっていた。
さて、ある日、黒山の人だかりが出来ている中お菊のワンマンショーが始まった。
『一枚・・・二枚・・・』
いよいよ六枚、逃げようとするが、凄まじい混雑のせいで動けない。
『七枚・・・八枚・・・九枚・・・』
ギャー!!
『十枚・・・十一枚・・・』
とうとう十八枚までやってしまった。
帰ろうとするお菊さんに、客が何故18枚まで数えたのかを質問すると
『明日はお盆、休みますのでその代わりに・・・』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

【オチ・サゲ】
間抜け落ち(間の抜けたことがオチになるもの )

【語句豆辞典】
【魂魄(こんぱく)】
たましい。

【この噺を得意とした落語家】
・九代目 桂 文治
・三代目 桂 春団冶
・九代目 桂 枝雀

【落語豆知識】
【あがり口】芸人が高座に出るための出入り口。
 




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