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日本男道記

ある日本男子の生き様

75歳からの生き方ノート

2024年09月07日 | 読書日記
 
【内容】
500人超を取材して見えた「老いの価値」
統計的なデータによれば、人は概ね75歳前後から、医学的、経済的、社会的に人生のステージが大きく変わります。最後まで豊かに生き抜くためには、元気なうちに「75歳からの生き方」を考えておきたいものです。「はじめに」より
ベストセラー『定年後』の著者が、「75歳」という新たな分水嶺を乗り越えるための居場所や生きがい、人間関係、お金、仕事などとの向き合い方を緊急提言!
定年後の60代、70代から新たな仕事や活動を始めた人、80代以降も現役バリバリで働く人。第二、第三の充実した日々を過ごす500人以上の高齢者に、10年以上取材を積み重ね見えてきた「100年時代を楽しみ尽くす」指針や方策。

●「四つの命」を意識
●本当の学びは定年後から
●過去の思い出に浸る効果
●夫婦間の意思疎通のあり方
●死を語り合える友人も必要
●「最後の晩餐」を考える
●最後の「お役目」は……

巻末には著者考案の「リ・スターティングノート」「財産増減一括表」を収載!

前者は、「自分史」を振り返りながら「やりたいこと」を見出すために利用。後者は、資産の変化の把握とお金の有効な使い方を考えるのに活用できます!
【編集担当からのおすすめ情報】
25万部超のベストセラー『定年後』にて、50代以降の生き方を提言してから約6年。まもなく70代になる著者は、90代の母親の介護と向き合いながら、60代と90代を同じ「高齢者」と一括りにする世の風潮に違和感を抱きます。
二人が活動できる範囲や周りからの援助の有無、欲しているものがまったく異なることを、切実に実感したからです。定年後も、加齢に応じた過ごし方に大きな変化があることを前提に、晩年のあり方を事前に考えておく必要があるのではないか、と。
本書は、そんな課題を解決するヒントになるだけでなく、75歳前後からの「心身の衰え」に対する不安を癒やし、将来の展望を創り上げるのに役立つ教科書的な一冊となります!
また、本書で著者が提案する「リ・スターティングノート」は、定年後の生き方について悩みや不安が尽きない私にとっても有用なものでした。
今の仕事を定年退職した後、自分が何をしたいのか。どこで、どんな仲間と時間を過ごしたいのか。最初は何も書けませんでしたが、楠木さんの勧めるように、まずは「自分史」をざっくり書いてみたところ、新たにやりたいことが次々と浮かんだのです。
本書は、生き方やお金の貯め方、使い方の展望を描くための実用書としても活用いただけます。私の父は75歳の団塊の世代ですが、まだまだ長生きしてほしい親世代へのプレゼントにも最適です!

【著者】
楠木 新(くすのき あらた)
神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。大手生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。47歳の時うつ状態で休職。その後、50歳から勤務と並行して、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。大阪府立大学大学院経営学研究科でMBAを取得。関西大学商学部非常勤講師を務める。2015年60歳で定年退職。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師[2]を経て、2018年4月より神戸松蔭女子学院大学人間科学部都市生活学科教授。2022年3月大学を退任。楠木ライフ&キャリア研究所代表。 

【読んだ理由】
書名に惹かれて。現在私は74歳。

【コメント】
読んでいて、あまり心に残るものは残念ながら無かった。

35年目のラブレター

2024年08月17日 | 読書日記
 
【内容】
2025年3月7日 全国劇場公開される感動の実話が、一冊のノンフィクションに――。
今年(2024年)、米寿を迎えた西畑保さんは、奈良県に住んでいます。
和歌山県の山間で生まれ育った西畑さんは、小学2年生の途中から学校に通っていません。山間で高値で売れる木の皮を集めて貯めたお金だったのに、小学校で落とした財布は自分のものだと名乗り出たら泥棒扱いされたのです。貧しい暮らしの西畑さんが、そんなお金を持っているはずがないと、クラスメートも教師も彼を責めました。その一件があってから、西畑さんは学校に行くのをやめました。
中学校に通う年齢になって働きに出た西畑さんですが、その人生につきまとったのは、「読み書きができないこと」でした。
つとめた飲食店では、電話で受けた注文の内容をメモに記すことができず、職場の先輩からは「字も読めないやつ」と差別的な扱いをされました。
劣等感を抱き、結婚なんて夢のまた夢とあきらめていた西畑さんのもとに、お見合いの話が舞い込みます。読み書きができないことを隠して結婚した西畑さんでしたが、町内の回覧板にサインができず、妻の皎子(きょうこ)さんの知るところとなります。その事実を知った皎子さんは、西畑さんにこう声をかけました。
「ずっと、つらい思いをしてきたんやろな」
子どもも生まれ、孫も生まれ、還暦を過ぎた西畑さんの日常に、ある変化が訪れます。64歳になって、夜間中学に通うことに決めたのです。それは、読み書きのできない自分に長年連れ添ってくれた妻に、感謝の気持ちを伝えるラブレターを書くためでした――。
西畑さんの人生からは、たくさんのメッセージが受け取れます。「明るく、前向きに生きる」、「自分の人生を他人や環境のせいにしない」、そして「学ぶのに遅すぎるということはない」――。そんな西畑さんに毎日新聞論説委員である小倉孝保氏が寄り添い、これまで西畑さんが見てきた風景、抱えてきた思いを一冊の書籍にまとめました。それが『35年目のラブレター』です。

【著者】
小倉 孝保
ノンフィクション作家。滋賀県生まれ。1988年、毎日新聞社に入社。カイロ支局長、ニューヨーク支局長、欧州総局長、外信部長を経て論説委員。『柔の恩人 女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小学館)で、小学館ノンフィクション大賞(2011年)、ミズノスポーツライター賞最優秀賞(2012年)をダブル受賞。2014年、乳がんの予防切除に道を開いた女性を追ったルポで日本人として初めて英外国特派員協会賞受賞。他の著書に、『十六歳のモーツァルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの』(KADOKAWA)、『踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代』(講談社)などがある。

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【コメント】
偶然にも、結果的に同じ著者によるノンフェクションを続けて読むことになった。長嶋茂雄を同じ年に生まれた主人公は私より14歳年上であるが、昭和の貧しい時代を思い出すことが出来た。
当たり前のことが、当たり前でないものとして生きる者の大変さが、よく伝わった。私にはその心情を想像することしかできないが。

菊屋敷

2024年08月10日 | 読書日記
 
【内容】
志保は庭へおりて菊を剪きっていた。いつまでも狭霧さぎりの霽はれぬ朝で、道をゆく馬の蹄ひづめの音は聞えながら、人も馬もおぼろにしか見えない。生垣のすぐ外がわを流れている小川のせせらぎも、どこか遠くから響いてくるように眠たげである、……露でしとどに手を濡らしながら、剪った花をそろえていると、お萱が近寄って来て呼びかけた。
「お嬢さま、もう八時でございます、お髪をおあげ致しましょう」

【著者】
山本周五郎

【読んだ理由】
山本周五郎作品。いつまでも狭霧さぎりの霽はれぬ朝で、道をゆく馬の蹄ひづめの音は聞えながら、人も馬もおぼろにしか見えない。生垣のすぐ外がわを流れている小川のせせらぎも、どこか遠くから響いてくるように眠たげである、……露でしとどに手を濡らしながら、剪った花をそろえていると、お萱が近寄って来て呼びかけた。
「お嬢さま、もう八時でございます、お髪をおあげ致しましょう」

【著者】
山本周五郎

【読んだ理由】
山本周五郎作品

【最も印象に残った一行】
けれどもあなたに近づき、あなたと言葉を交わしていると、云いようのない美しさ、心の奥まで温められるような美しさにうたれる。

【コメント】
ひさしぶりの山本周五郎作品。主人公志保の滅私の生き方には心打たれる。

踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代

2024年08月03日 | 読書日記
 
【内容】
不幸で、嘘つきで、どこまで優しく。昭和の男社会を「溢れるしずく」を武器に、その身ひとつで生き抜いたストリッパーの本格評伝。
ウーマンリブが台頭してきた時代、わいせつ裁判を通して、図らずも「反権力の象徴」に祭りあげられた一条。普通の生活がしたいと願うも、周囲はそれを許さず、本人もまた酒と嘘と男に溺れていく。
極貧の幼少期、絶頂期、刑務所暮らし、夫の自死、大やけど、生活保護、ドヤ街での暮らし、孤独死……。ひとりの女性としては幸せだったと言えないかもしれないが、芸人としては最高の人生だったと、生前の彼女を知る者は口を揃える。
人間が持つ美点と欠点を、すべて曝け出しながら駆け抜けた彼女の生涯を描く。
プロローグ 中田カウスの恩人
第一章   溢れるしずく
第二章   一条さゆりの誕生
第三章   警察との攻防
第四章   時代が生んだ反権力の象徴
第五章   芸術か、わいせつか
第六章   塀の中、束の間の平穏
第七章   暗転
第八章   釜ケ崎に暮らす
第九章   ドヤ街の酔いどれ女神
第十章   過ぎゆく日々のなかで
第十一章  見事な最期
エピローグ 拝まれる人

【著者】
小倉孝保(おぐら・たかやす)
1964年滋賀県生まれ。88年毎日新聞社入社、カイロ、ニューヨーク両支局長、欧州総局(ロンドン)長、外信部長を経て、現在論説委員。2014年、乳がんの予防切除に道を開いた女性を追ったルポで日本人として初めて英外国特派員協会賞受賞。『柔の恩人 「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小学館)で第18回小学館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞最優秀賞をダブル受賞。著書に『三重スパイ イスラム過激派を監視した男』(講談社)、『ロレンスになれなかった男 空手でアラブを制した岡本秀樹の生涯』、『十六歳のモーツァルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの』(ともにKADOKAWA)などがある

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【最も印象に残った一行】
昭和三十(一九五五)年代から五十年代にかけ、全国津々浦々にストリップ劇場が生まれ、その数は約三百にもなった。これに温泉場の舞台を加えると、最盛期には四百館ほどの劇場がこの島国に存在したことになる。

歌謡界に美空ひばり、銀幕に石原裕次郎、プロ野球に長嶋茂雄がいたように、ストリップには一条さゆりがいたのだ。

【コメント】
彼女の生きた時間をたどることは、戦後の日本の復興、高度成長、そしてバブル経済とその崩壊を生きた、私の生きた時間をたどることであった。
大学生になって、はじめてストリップをみてから、いま思い出すと、あちこちで10回くらい見たであろうか。
転勤先の宮崎でストリップをみて、ハッスルという曲で踊った踊り子の踊りにいたく衝撃を受けた翌日、出張で宮崎から熊本への電車に乗ったら、彼女の属する一座に偶然で出くわし、驚いた記憶が蘇った。彼女はその後どんな人生を歩んだのであろうか?

福耳落語

2024年07月27日 | 読書日記
 
【内容】
史上初・無類の抱腹絶倒落語探検記! 
四歳で光を失った著者が、脅威の「聴く力」を全開にして、所作を習い、太神楽にさわり、鳴り物に挑戦、堀の内を歩き、ドジョウ屋に潜入、寄席の楽屋を訪問。そして噺家さんに取材しまくりながら書いた一冊。
「鳥が教えてくれた空」「そっと耳を澄ませば」で豊かな感性の世界を表現した著者の、持ち前の行動力とユーモアが存分に発揮された新たな魅力満載の書。

【著者】
三宮 麻由子
東京都生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業後、同大学院博士前期課程修了。外資系通信社で報道翻訳を手がける一方、エッセイストとしても活躍。『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞を受賞、『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。その他の著書に『目を閉じて心開いて』『ロング・ドリーム』など

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【最も印象に残った一行】
「昔はね。生きるのに必要な最低限ものが買えないことが貧乏でした。でもいまはね、ほしいものが買えないのが貧乏になったんです。かわったんですねえ」
「落語はちょっぴり「やばい」こともあり、ちょっぴり「アヤシイ」ところもある大人ぼ芸術といわれる。でも同時に、いじめ役をつくらない「幸福の芸術」として世界に類を見ない話術の道をたどってきた」

【コメント】
著者独特の視点で、旺盛なる体当たりの行動力で、落語の深奥を痛快に見せていただき、なお一層落語が好きになりました。
また、著者の視点で再度聞き直して、「幸福の芸術」落語を楽しみたいと思いました。
なお、この度75歳で落語協会の会長に就任された古典落語の名手として知られ る柳家さん喬 との交流も素晴らしく、微笑ましい。新会長の人間性に心打たれる。

我らかく生き、その時を迎えり: 六人の定年物語

2024年07月20日 | 読書日記
 
【内容】
ごく普通でありながら、現代の荒波を生き抜き、苦闘しつつ己を磨いてきた六人。
自ら定年を控えた著者が、同時代人への共感を込めて描く。
『朝日新聞』連載「仕事の風景-定年その時に」に書き下ろしを加えて単行本化。

【著者】
森哲志
1943年生まれ。長崎県出身。ジャーナリスト・作家。元朝日新聞富山総局長。豊田商事事件、グリコ・森永事件、日航ジャンボ機墜落事故などの取材に当たる。バブル期の「地上げ屋」取材などの経験を活かしてノンフィクションノベルの執筆も。プロ野球選手の“その後”を描いた連載が二〇〇一年度のミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞 。

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【最も印象に残った一行】
中でも強く印象に残る言葉があった。それは苦難の歴史を背負う沖縄の人々が大切にしているという「ヌチデュータカラ・・・・命こそた宝」である。その意をかみしめた定年後にしたいと願っている。

【コメント】
わたしも来年には後期高齢者の仲間入り、60歳で定年退職し、セカンドキャリアも15年になる、現在週4日、40時間働いているが、最近完全リタイアを意識し始めている。

余命一年、男をかう

2024年07月13日 | 読書日記
 
【内容】
「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語
節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、無料で受けた検診で子宮がんと告知される。
病院のロビーで会計待ちをする唯に、ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。
幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
突然話しかけてきた。
「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。

【著者】
吉川トリコ(ヨシカワ・トリコ)
1977年生まれ。名古屋市在住。2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」第3回大賞および読者賞を受賞。同年、同作が入った短編集『しゃぼん』にてデビュー。『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』はドラマ化された(『グッモーエビアン!』はのちに映画化)。2022年『余命一年、男をかう』(本作)が第28回島清恋愛文学賞を受賞。他の著書に『少女病』『ミドリのミ』『名古屋16話』『光の庭』「マリー・アントワネットの日記」シリーズ『夢で逢えたら』『流れる星をつかまえに』『あわのまにまに』『コンビニエンス・ラブ』などがある。

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【最も印象に残った一行】
すこやかなるときもやめるときもと誓うとき、具体的に「やめるとき」のことを思い描ける人間がどれだけいるんだろう。幸せの絶頂にいる人たちの想像する「やめるとき」なんてたかが知れている。だからみんなけっこうな頻度で離婚するんだろう。

【コメント】
年配者に理解に苦しむ場面がおおいが、不思議と楽しみながら読める。

落語家魂! - 爆笑派・柳家権太楼の了見

2024年07月06日 | 読書日記
 
【内容】
寄席ってえのは、あたしたち噺家にとっての聖地です。修業、しくじり、憧れ。寄席には噺家のすべてがある――。
70歳を迎えて老いや病気と向き合いながら、なお熱い高座で観客を沸かせずにはおかない現代の名人が怒涛の半生を語りおろす全30席!
第1席 大震災と噺家の誇り
第2席 志ん朝のカラオケ
第3席 おふくろは自由人
第4席 「雪椿」で最後の孝行
第5席 梅原君のひとり落語部
第6席 オチケンと落語就活
第7席 つばめに賭けた人生
第8席 ほたるの前座修業
第9席 サヨナラ、つばめ師匠
第10席 墓前に問、初めての壁
第11席 生涯の伴侶、見つけた
第12席 二ツ目と師匠前結婚
第13席 深夜寄席で巻き返し
第14席 同期に負けて「化ける」
第15席 「お達者くらぶ」
第16席 おばちゃんの透視術
第17席 稽古場は無人の寄席
第18席 抜かれても悔しくない!仲入り 権太楼自薦「十八番」プラス2
第19席 おう、権太楼はいいぞォ
第20席 綱渡りの真打ち披露
第21席 ずっこけた「人生計画」
第22席 感謝! 三つの原動力
第23席 ヒロクミさんと丁々発止
第24席 戦え! 宿命のライバル
第25席 稽古場はすし屋のカウンター
第26席 寄席とゴルフとお家芸
第27席 踊る円朝まつり
第28席 ああ、ジャンバラヤ!
第29席 落語でがんに克つ!
第30席 噺家にゴールなし  
【著者】
柳家 権太楼
1947年東京生まれ。本名・梅原健治。落語家。明治学院大学卒業。70年、五代目柳家つばめに入門。74年、五代目柳家小さん門下へ。82年、真打ち昇進し、三代目柳家権太楼を襲名。2012年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。13年、紫綬褒章受章。著書に『権太楼の大落語論』(彩流社)。

【読んだ理由】
爆笑落語家 柳家 権太楼のファンだから。

【最も印象に残った一行】
人生には「もう」と「まだ」がある。「もう」だと思うと、もっと「もう」になっちゃう。「まだ若いぞ」思うとまだ先に何かあるのかもしれない・・・・。

【コメント】
種々の昔話も楽しかった。例えば倍賞美津子さんと同級生だとか。

むこう岸

2024年05月25日 | 読書日記
 
【内容】
【対象:小学上級以上】第59回日本児童文学者協会賞受賞作品。貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞受賞作品。2019年、国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に選定。
和真は有名進学校で落ちこぼれ、中三で公立中学に転校した。父を亡くした樹希は、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。『カフェ・居場所』で顔を合わせながら、お互いの環境を理解できないものとして疎ましく思う二人だったが、「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に、できることを模索していく。立ちはだかる「貧困」に対し、中学生にも、為す術はある。児童文学作家のひこ・田中氏推薦。
児童文学作家、ひこ・田中氏がイッキ読み! 「『貧乏なのはそいつの責任』なんて蹴っ飛ばし、権利を守るため、地道に情報を集める二人。うん。痛快だ。」

【著者】
安田 夏菜
兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選した『あしたも、さんかく 毎日が落語日和』でデビュー。第5回上方落語台本募集で入賞した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。
ほかの著書に、『ケロニャンヌ』『レイさんといた夏』『おしごとのおはなし お笑い芸人 なんでやねーん!』(以上、講談社)、『あの日とおなじ空』(文研出版)がある。日本児童文学者協会会員。「季節風」「こてまり」同人。

【読んだ理由】
NHKのドラマを見て。
https://www.nhk.jp/p/ts/DK2XRNMRXM/

【最も印象に残った一行】
哀れんでいるものは、自分の放つ匂いに気づかない。
哀れまれているものだけが、その匂いに気づくのだ。
「けれど、嘆いても責めても、人って決してかわらないんだよね。返す言葉もなくて、ただうずくまってしまう。変われるとした、誰かと上手に関わりをもてたときだけ」
君は施しを受けているんじゃない。社会からトーシされているんだよ。

【コメント】
生活保護の実態をよく調べ上げて探求している。

一日一生 愛蔵版

2024年04月20日 | 読書日記
 
【内容】
「一日を一生のように大切に生きよ。明日はまた新しい人生が生まれて来る」──。千日回峰行を2度満行した酒井雄哉・大阿闍梨の20万部突破のベストセラー『一日一生』が待望の愛蔵版となって登場。あたたかく深い言葉にきっと励まされ勇気づけられる。

【著者】
酒井雄哉(さかい ゆうさい) 
天台宗の僧侶。比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者として知られる。天台宗北嶺大行満大阿闍梨、大僧正、比叡山一山飯室谷不動堂長寿院住職を務めた。 

【読んだ理由】
大阿闍梨の著書。

【最も印象に残った一行】
だから、やっぱりどんなことでもごまかさないで、一生懸命やって、正直にして、王道を歩いていけば、だれからも後ろ指をさされれることもないし、心はいつもはれやかにいられるからね。それが人間生きていく基本なんだよね。

【コメント】
阿闍梨と大新聞社が出版した本だろうかね。

与之助の花 (新潮文庫)

2024年04月13日 | 読書日記
 
【内容】
ふとした不始末からごろつき侍にゆすられる身となった与之助が、思いを寄せていた娘から身を引き、ごろつきを斬って切腹するまでの心の様を描いた表題作。わがままで武術自慢の藩主の娘を、一介の藩士が無遠慮にこらしめる「奇縁無双」。維新戦争に赴いた恋人の帰りを40年間も待つ女心を哀切に謳った「春いくたび」。ほかに「一代恋娘」「友のためではない」など全13編を収める。
恋芙蓉、孤島、非常の剣、磔又七、武道宵節句、一代恋娘、奇縁無双、春いくたび、与之助の花、万太郎船、噴き上げる花、友のためではない、世間、
【著者】
山本周五郎

【読んだ理由】
山本周五郎作品。

【最も印象に残った一行】
春は足早に過ぎていった。
甲斐駒の峰々から残雪がすっかり消えると、朝毎の濃霧いつか間遠になり、やがて春霞が高原の夕を染めはじめた渓川の水は溢れるように嵩を増し畑の麦は日毎に伸びた。・・・辛夷が散り桃がさき、やがて桜も葉に変わる頃が来ると、高原はいっぺんに初夏の光と色と似包まれる、時鳥や郭公の声が朝から森に木魂し、溪谷の奥から野猿が下りて来る。

【コメント】
「春いくたび」のストリィーも胸打たれるが、季節の移ろいの描写も素晴らしい。

甘いお菓子は食べません

2024年04月06日 | 読書日記
 
【内容】
頼む……僕はもうセックスしたくないんだ。仲の良い夫から突然告げられた妻の動揺。〈土下座婚活〉が功を奏して知り合った男性に、会って3時間でプロポーズされた女の迷い。念入りに掃除をし、息子に手作りのおやつを欠かさない主婦が抱える秘密。諦めきれない悟れない、けれど若さはもう去った。中途半端な〈40代〉をもがきながら生きる、私たちの物語。心に深く刻み込まれる6編。
著1 結婚について私たちが語ること、語らないこと
著2 花車
著3 母にならなくてもいい
著4 残欠
著5 熊沢亜理紗、公園でへらべったくなってみました
著6 べしみ

【著者】
田中/兆子
1964年富山県生まれ。2011年、短編「べしみ」で第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞する。
14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。18年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞。
その他の著書に、『劇団42歳♂』『私のことならほっといて』『あとを継ぐひと』がある。

【読んだ理由】
『今日の花を摘む 』に次ぐ田中兆子作品。

【最も印象に残った一行】
年を取るとは、失い続けることに耐えることなのだろう。

【コメント】
第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞作短編「べしみ」は衝撃である。世の男性諸氏の意見を聞いてみたいが、誰にするかが問題だ。聞きにくいな。

ボブという名のストリート・キャット

2024年03月30日 | 読書日記
 
【内容】
2017年8月公開、映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の原作本。
世界28カ国以上で翻訳出版。
全英70万部のベストセラーノンフィクション、待望の邦訳化!
路上生活・薬物中毒・夢に破れ絶望の中にいた青年(ジェームズ・ボーエン=著者)と茶トラの野良猫ボブ。
運命的に2人は出会い、支え合い、互いの人生を変えていく……! ホームレスと野良猫の心温まる奇跡の友情物語。
(原題:A Street Cat Named Bob)

【著者】
ジェームズ・ボーエン James Bowen
1979年サリー(イギリス南東部)生まれ。
幼少期にオーストラリアに移住。
1997年、プロのミュージシャンを志しイギリスに戻るが、様々な困難に遭い路上生活者となる。
バスキング(路上演奏)で生計を立てていた2007年春、生涯の相棒、野良猫のボブと出会う。

【読んだ理由】
映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』見て。

【最も印象に残った一行】
誰にでも幸運は訪れるし、かならずセカンドチャンスはめぐってくる。ぼくとボブが手にしたように。
※second chance=help given to someone who has failed, in the hope that they will succeed this time 
セカンドチャンスとは、犯罪者、 不登校者、中退者、ホームレス、リストラなどによって失敗した人生をもう1度やり直すことで ある。

【コメント】
イギリス、ロンドンを舞台にした実話であるが、日本の猫駅長の話も出てきて驚いた。


繁あね 美しい女たちの物語 (講談社文庫)

2024年03月23日 | 読書日記
 
【内容】
繁あねは女のエッセンスである。――山口瞳(作家)艶やかに、ときに凜とし、ときに意地悪く――。作家が見つめた女という生き方とは。木場の畔に暮らす作家の私。釣竿をおろす私に突然声をかけてきたのは、繁あねだった。年は十二、三、妹と二人両親に捨てられ、肌にはひどい腫れ物があり、その生い立ちのため人に対して好戦的であることから、町でもその娘を引き取る者はいなかった。少女から女に変わる途上の繁あねとの会話を通し浮かび上がる、その生の在り方や人間の美しさ。表題作「繁あね」のほか、「この女とは一緒にいてはいけない……」そう思い別れた女・おさんへの複雑な思いから、その消息をたずねる男。おさんは、移り住んだ家に次々に男を引き込んでいると聞くが……。女の生を通し、人の心、男女の想いのありようを艶やかに描き出した名作「おさん」など。女性の美しさ、その生の在り方を艶やかに描く名作七篇。
1 おさん   7-762 三十二刻   77-1153 柘榴   117-1424 つばくろ   143-1915 あだこ   193-2426 蜜柑の木   243-2567 繁あね   257-270

【著者】
山本周五郎。
1903年、山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。
小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。
1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビュー。
その後、不遇の時代が続くが、時代小説作家として認められはじめる。
戦中から戦後まで連載が続けられた『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるが辞退。
主な代表作に『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『青べか物語』(1960)、『おさん』(1961)などがある。1967年、逝去。
 
【読んだ理由】
山本周五郎作品。

【最も印象に残った一行】
人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し、いそぐべからず。

みんなが重い荷を負っている。境遇や性格によって差はあるが、人間はみなそれぞれなにかしら重荷を負っている、・・・生きてゆくということはそういうものなんだ。そして道は遠い・・・・。

私が苦しんだように、おまえも、そして森も苦しんだろう、・・・私だけが苦しんだとは思わない。三人ともお互いに苦しんできた。おいち、・・・この苦しみを活かす方法を考えよう。今一番大事なのは、それだと思う・・・この苦しみをむだにしてはいけない、これをどうきりぬけるか、お互いが傷つかぬように、できることならお互いが仕合せになるように、・・・それをよく考えてみよう。

【コメント】
「繁あね」は「青べか物語 七章」であり短編で私にはあまり響かなかったが、つばくろの主人公紀平高雄の生き方には心打たれた。

今日の花を摘む

2024年03月16日 | 読書日記
 
【内容】
私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、私はひそかに「花摘み」と呼んでいる――。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性。だが人生を折り返し、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。20歳近く年上の茶の湯の粋人、万江島だ。だが彼には、ある秘密があった……。肉体の衰えを感じ始めた世代のリアルな性愛を軸に、自分を偽らずに生きる女たちの姿と、その連帯を描いた著者初の長編小説。

【著者】
田中/兆子
1964年富山県生まれ。2011年、短編「べしみ」で第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞する。
14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。18年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞。
その他の著書に、『劇団42歳♂』『私のことならほっといて』『あとを継ぐひと』がある。
 
【読んだ理由】
新聞の書評を見て。

【最も印象に残った一行】
中年の恋とトイレは行けるときに行っとけ、である。

年老いて、自分でも気づかないうちに、独善的で不快な人間になっているのではないか。もちろんすべてが、私の人が理由で起こったことではない。

私はそういう断捨離の逆張りをいく父の話を聞き、何とはなしに明るい気持ちになった。たとえ八十過ぎようが九十過ぎようが、意欲とお金があるなら、新しいことを始めたり新しくモノを買ったりするほうが人生楽しいに決まっている。

陰で悪口を言い合うのが、人と人とが心を通じ合わせる一番簡単な方法ではある。

【コメント】
最初は読みながら退屈で逢ったが、読み進むにつれて引き込まれてしまった。主人公の恋人の男が私と同じ年代であり、切実さを感じたが、加齢黄斑変性
という網膜の病気で最後に失明したには驚いた。