日本男道記

ある日本男子の生き様

目黒のさんま

2007年05月31日 | 私の好きな落語
【まくら】
落語の中では「寿限無」や「まんじゅうこわい」に並ぶ有名な噺。
江戸時代、目黒は将軍の鷹狩場として知られ、また近辺に徳川幕府の庇護(ひご)下にあって繁栄した目黒不動があり、参詣、鷹狩のあとに近辺の茶屋で休息することがあったという。
この茶屋は彦四郎と言う名の百姓が開いたとされ、将軍家光が彦四郎の人柄を愛し「爺」と呼びかけたことから、爺が茶屋という名がついた。
この爺が茶屋は歌川広重の「名所江戸百選」にも題材とされている。
「目黒のさんま」の話は、この茶屋での出来事だといわれる。
なお、この噺での「殿様」は、将軍とともに鷹狩に出掛けた松江藩主、松平出羽守(何代目かは不詳、寛永年間の話といわれることから、松平直政か)と言われる。
目黒のさんま祭り公式サイト
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

【あらすじ】
ある江戸の殿様が、目黒まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出た際に、供が弁当を忘れて殿様(大抵の場合赤井御門守)一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。
殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。
決して殿の口合う物ではございません」と言う。
殿様は、「たわけ! こんなときにそんなことを言っていられるか! さんまを持ってこい!」と言い、供にさんまを持ってこさせた。
食べてみるととても美味しく、殿様はさんまが大好きになった。
それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。
ある日、殿様の親族の集会で、好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。
殿様がさんま魚など食べるわけがないから、さんまなど置いてない。
急いで、さんまを買ってくる。
しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。
こんな形では出せないので、碗の中に入れて出す。
殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。
「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」
「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」
殿様の体を慮ったとはいえ、醍醐味を台無しにした状態で出されたさんまを食べた殿様が、目黒のような海から遠い場所(直線距離で4km程度)のさんまの方が良かった・・・と言うくだりが落ち
出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】ぶっつけ落ち
(勘違いをして終わるもの )

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『カタカナのトの字に一の引きようで、上になったり下になったり』
『世の中は「中」がいい。「中」という字は口を書いて上下へ棒が抜けている。だから上下へ口がきける。』

【この噺を得意とした落語家】
・三代目三遊亭金馬
・十代目金原亭馬生

【落語豆知識】 いろもの
落語・講談以外の寄席の演芸。まねき(寄席の入り口に掲げられる芸名を書いた看板)等で朱文字を使った事による。
 




 

Daily Vocabulary(2007/05/31)

2007年05月31日 | Daily Vocabulary
4031.fever pitch(最高潮)
The excitement about their Hollywood marriage reached fever pitch.
4032.pileup(玉突き衝突)
There was a six-car pileup on the expressway.
4033.cure-all(万能薬)
Scientists have yet come up with a cure-all for the common cold.
4034.consolation(慰めること、慰め、安らぎ、慰安)
When Tom's dog died, he got consolation from his boss.
4035.diabetes(糖尿病)
The doctor diagnosed diabetes which would mean that the old man would have to be very careful about his sugar intake.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  



Daily Vocabulary(2007/05/30)

2007年05月30日 | Daily Vocabulary
4026.egg on(扇動して~させる、唆す、けしかける)
Two teen-agers began egging on.
4027.daybreak(夜明け)
Daybreak should be in about another twenty minutes.
4028.hale and hearty(特に老人が元気旺盛な)
I have not heard from my grandmother lately, but I believe she is quite hale and hearty.
4029.dictate(~を書き取らせる、口述する)
He was asked to dictate the instructions to everyone.
4030.diagnose(診断する、原因を突き止める)
We need a doctor to diagnose his injury.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  



凶犯

2007年05月29日 | 読書日記
凶犯

新風舎

このアイテムの詳細を見る

【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
中国内陸部の国有林に派遣された誇り高き傷痍軍人・李(リー)狗子(ゴウズ)。
国有林監視の仕事をまっとうしようとしていた彼を待ちうけていたものは、金力の前にひれ伏す腐敗した権力と状況に流されるだけの「庶民」だった。
対立は深まり、ついには衝撃的な大事件へと発展する。
次々と明らかになるあまりにも残虐で戦慄すべき事件の全貌。
人間・狗子(ゴウズ)はどう生きたのか。人々は何を考えたのか……。
実際に起きた事件をモチーフに現代中国の社会問題を描き、その背後にひそむ人間精神の深淵をえぐる筆致は、目を見張るほどリアルで鮮烈だ。
興奮と感動のるつぼに叩き込まれる現代中国の衝撃作!
中国の社会派人気作家・張平、待望の日本初上陸作品!

【読んだ理由】
ロシア語同時通訳・エッセイストの故米原万理さんの書評を読んで。

【コメント】
「凶犯」とは中国語で、凶悪残忍な罪を犯した人をいう。
「張平の書く小説は、憂き世の憂さを一時でも忘れさてくれる、そんな読みモノではない。中国の抱える政治や社会の矛盾--幹部の腐敗、道義の退廃、貧富の格差の拡大など--に真正面から切り込んでいる。人間の醜さ、弱さ,狂気を容赦なく描きもする。読者は読みながら、この相当重たい現実に向き合い、考え込まなければならない。なのに、多くの読者に読まれている。その理由は、何よりもまず、読んでいて面白いのだ。そして、読み終えたとき、ずしりと何かが心に残る。不思議な暖かさが胸に流れ込む」と、訳者あとがきに在るが、全くそのとおりの小説。一読を是非お奨めしたい。
2000年のベストセラー大賞、金盾文学賞、中国図書賞の三冠を得た『十面埋伏』も是非読んでみたい。
 



Daily Vocabulary(2007/05/29)

2007年05月29日 | Daily Vocabulary
4021.matrix(行列、母体、母組織、基盤)
Scientists say that the sea is the matrix of life.
4022.eat up(食べ尽くす、食べ物を残さず食べる、ぺろりと平らげる)
Inflation could eat up half your return in real terms.
4023.afflicted by(~に悩まされる、~にかかる)
Tom,in particular,was afflicted by sick building syndrome after the move.
4024.spectrum of(~全領域、あらゆる~)
Antibiotics are useful in destroying a broad spectrum of pathogenic bacteria.
4025.captivate(魅了する、心を奪う、とりこにする)
She captivated the audience with her expressive voice.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  



Daily Vocabulary(2007/05/28)

2007年05月28日 | Daily Vocabulary
4016.eye-opener(はたと目を開かせるもの[体験]、目を見張るもの、驚くべき経験、意外なこと)
The incident was an eye-opener for the students.
4017.ready to roll(準備オッケー)
Everything is set up and I'm ready to roll.
4018.in the grip of(~にとらわれて、~に襲われて)
We are in the grip of the most severe energy crisis since the oil shocks of the 1970s.
4019.chronic(慢性の)
I can't imagine what the life of a chronic patient is like.
4020.insomnia(不眠(症))
Suffering from insomnia, he awoke in the middle of the night.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  



香取神社(亀戸七福神 No.1)

2007年05月27日 | 映画日記
私が東京での単身赴任時代に巡った七福神を紹介していきます。
第四陣は「亀戸七福神」です。
名称     亀戸七福神
寺社名   香取神社
ご朱印

七福神 恵比寿神・大国神
所在地 東京都江東区亀戸3-57-22 地図
最寄駅 JR総武線「亀戸」駅
参拝日 1997(平成9年)/01/12
コメント 
創立は、中臣鎌足が東国へきたとき、この亀島に船をよせて太刀をひとふりおさめて旅の安泰を祈ったことが始まりであると伝えられ、鎮祭は、天智天皇の4年(665)と伝えられる区内で最も古い神社。
また、平将門の乱のとき、俵藤太秀郷が当社に戦勝を祈り、祈願成就の後、弓矢を奉納し、以後武運長久を祈ることが多くなったといわれる。
この古事に因む祭「勝矢祭」が、毎年5月5日に行われている。  
   


Daily Vocabulary(2007/05/27)

2007年05月27日 | Daily Vocabulary
4011.deliver the goods(期待に沿う)
The new website really delivered the goods.
4012.sleep disorder(睡眠障害)
The government has started research on the relationship between sleep disorders and accidents.
4013.task force(特別作業班、特別捜査班)
The task force commander admitted that the missile attacks made protection of the fleet a great deal more difficult.
4014.doze off(うたた寝する、うつらうつらする)
They got so relaxed that they dozed off.
4015.symposium(シンポジウム、討論会)
The symposium was held in the university lecture hall.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  



Daily Vocabulary(2007/05/26)

2007年05月27日 | Daily Vocabulary
4006.outweigh(~に勝る、~を上回る、~を超える)
The benefits outweigh the negatives.
4007.if need be(必要なら、必要とあれば)
If need be, you can reach me at this number.
4008.come through(やり遂げる、成し遂げる)
He came through in spite of all the troubles he had.
4009.let someone down(人を落ち込ませる、人の気持ちを沈める、人を失望させる)
Don't let us down.
4010.staggering(ずれた、ジグザグの、交互交代的な、時差的な、千鳥足の、驚くべき、信じ難いほどの、膨大な)
His gait became staggering.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  


蓮華王院(三十三間堂(207/05/03)

ダンゴの丸かじり

2007年05月25日 | 読書日記
ダンゴの丸かじり

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
イチゴショートケーキのせめ方、コロッケには醤油かソースか、愛しき茹で卵、タコを仲間と思う大阪人他、身近な食べ物に鋭く迫る

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
イチゴショートケーキの攻めかた、シイタケは天下りの役人、茹で卵の愛しさ、つまらなそうに食べるとおいしいシュウマイ、プロのカツサンド鑑定士とは?コロッケには醤油かソースか、チクワブは何者か?ショージ君を前にとけてゆく身近な食べ物のなぞ。

◆内容(「MARC」データベースより)◆
ダンゴの集団主義、スーパーのレジ際心理、中国における麺の苦労…。
食とニンゲンをおいしく語る「丸かじりシリーズ」第13弾。
東海林さだおの天性の味覚が冴える。

【読んだ理由】
ロシア語同時通訳・エッセイストの故米原万理さんの書評を読んで。
この本の「解説」も米原さん。

【印象に残った一行】
さて、ここで、理想の居酒屋の条件を、少し書き加えてみましょう。(中略)
まず、第一に「サワーものがない」こと。ハイサワーとか梅サワーとかですね。おじさんたちはサワーものが嫌いなので、サワーがないからといってサワがない。
第二に、これは異論があることを承知で書くが、「吟醸酒がない」こと。
三つ目は、ナメコおろしやシラスおろしなどの「おろしものがある」こと。
四番目はワケギのぬたとかウドのぬたなどの「ぬたものがある」こと。ぼくは酸っぱいものは余り好きではないので、「ぬたもの」をたのむことはないのだが、メニューの中には「ぬた」の文字があってほしいのです。(われながらヘンな趣味だが)
五つ目は「カイワレサラダ」とか「チーズピザ」とかのヤング向け新趣向メニューがないこと。

【コメント】
日常の何気ないワンシーンに著者独特の「クスグリ」が共感を呼び起こし、思わず「クスッ」との連続となる。
「ショージ君」・「丸かじり」シリーズがこんなにたくさんあるとは知らなかった。少し間をおいてまた楽しもう。

 



Daily Vocabulary(2007/05/25)

2007年05月25日 | Daily Vocabulary
4001.be subject to(~にさらされている、~の影響を受けやすい)
This region is subject to earthquakes.
4002.device(装置、道具、発明品)
The washing machine is a device that saves people a lot of time and effort.
4003.devise(~を工夫する、発明する)
The company devised a plan to stop the problem.
4004.on the dot(時間どおりに)
The meeting started at 3 o'clock on the dot.
4005.philosopher(哲学者、悟りを開いた人、哲人)
Socrates is perhaps the most famous philosopher in the world.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  


京都大原三千院(2007/05/02)

漢字(2007/05/24)

2007年05月24日 | 私の読めなかった・読み間違えていた漢字
私が日々の生活の中で読めなかった漢字・読み間違えていた漢字を記録していきます。
意味は広辞苑などから引用させていただきました。(英訳付き。)       
626.【はが】 tear (off); peel
よく使う言葉だが漢字を意識したことはなかった。「剥奪」(はくだつ)は読めるが。
627.綯い交ぜ【ないま】 mix; compound
始めて見た。「無い交ぜ」と勝手に思っていた。辞書によれば「縄を綯う」の「綯う」だ。
したがって、意味は(1)色・素材・太さなどの違うものを合わせて一本の紐(ひも)や綱に綯(な)うこと。(2)いろいろなものをまぜ合わせて一つの物に作り上げること。
「綯う交ぜ」(なうまぜ)が訛ったのでは?

628.【ひび】a crack
これもよく使うが、漢字を意識したことはなかった。こんな字を書くんだという感じ。
629.【こな】《消化》digest; 《使いこなす》manage
今週は、日常よく使う言葉だが漢字を意識していなかった漢字ばかりだ。この字もそう。熟す(じゅくす)を「こなす」と読むとは!
したがって、「みごなし」は「身熟し」

630.【つか】える
「喉に餅がつかえる」「切なさで胸がつかえる」の「痞える」この漢字もお初。
 



                     
                    

Daily Vocabulary(2007/05/24)

2007年05月24日 | Daily Vocabulary
3996.breadwinner(稼ぎ手、大黒柱)
My father was the breadwinner in our family.
3997.downside(下側、下降、下落傾向、マイナス面)
The only one downside about us is that Japanese consumers don't know about us very well.
3998.drawback(障害、不利、欠点、難点)
One of the drawbacks of Tokyo is the high cost of housing.
3999.live up to(期待や評判などに沿った生活をする)
If newlyweds have unrealistic expectations, they will probably end up divorced because neither could live up to them.
4000.genuine(本物の、真の)
This is a genuine first edition book from the 17th century.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  


京都大原宝泉院(2007/05/02)

井戸の茶碗

2007年05月23日 | 私の好きな落語
【まくら】
講談「細川茶碗屋敷」を落語化した,清廉で正直者のくず屋清兵衛とこれまた清廉で正直者の武士千代田卜斎/高木佐久左衛門の三人が織りなす人情噺。
井戸茶碗とは高麗茶碗の一種で、「一井戸二楽三唐津」といわれ、室町以降、茶人に最も珍重された、すべての茶碗の中でも最高のものとされている。
名称は室町時代に奈良の豪族井戸氏の所持したのが起こりと言われている。

【あらすじ】
屑屋で正直者の清兵衛が、清正公様の脇を「屑ぃ、お払い」と流し歩いていると、なりは粗末だが上品な娘に声をかけられる。
招かれて裏長屋へ行くと、その父親(千代田卜斎)から、屑の他に仏像を200文で引き取ってもらいたいと頼まれる。
目利きに自信がないと清兵衛は断るが、「昼は素読の指南、夜は売卜をするも、長雨続きで商売ができず、加え病気の薬代として金がいるため、引き取ってもらいたい。」と切願される。
清兵衛は200文で引き取り、それ以上で売れた場合は、儲けの半分を持ってくると約束する。
仏像を籠に入れ、街を流し歩いていると、細川屋敷の長屋下を通りかかったところで、「おい屑屋」と若い勤番(高木作左右衛門)に声をかけられる。
「カラカラと音がするから、腹籠りの仏像だ。縁起が良い。」と言い、その仏像を300文で買い上げる。
高木が仏像を一生懸命磨いていると、台座の下の紙が破れ、中から50両もの小判が出てくる。
中間は運がよいと喜ぶが、高木は「仏像は買ったが、中の50両まで買った覚えはない。元の持ち主に返したい。」と言う。
しかし元の持ち主が分からない。
そのため、この仏像を売った屑屋を探すために、翌日から長屋下を通る屑屋に声をかけ、顔を改めていく。
屑屋達の間で、高木の顔改めが話題となる。「父親の敵捜し」とまで噂が飛び交う。
そこへ清兵衛が現れて、仏像を売ったことを話す。
すると、「仏像を磨いていたら首が折れてしまった。これを売った屑屋も同じ目に遭わせてやる。」と、おまえを捜して居るんじゃないかと脅されてしまう。
清兵衛は、細川屋敷の長屋下は静かに通ろうと気をつけるが、商売癖で「屑ぃ~」と声を出して捕まってしまう。
首を切られるかと怯えた清兵衛だったが、高木から事の真相を聞き、千代田の元へ50両を持っていく。
千代田は50両を前にして、「仏像を売ってしまったのだから、中から何が出てきても、私のものではない。」と受け取らない。
清兵衛は、「この50両があれば、娘さんにもっとよい服を着させることもできる。」と言うが、刀に代えても受け取らないと突っ返されてしまう。
清兵衛は高木へ50両を持って帰るが、こちらでも受け取るわけにはいかないと突っ返され、困り果ててしまう。
裏長屋の家主が仲介役に入り、「千代田様へ20両、高木様へ20両、苦労した清兵衛へ10両でどうだろう。」と提案する。
しかし、千代田はこれを断り受け取らない。
「20両の形に何か高木様へ渡したらどうだろうか。」という提案を受け、毎日使っていた汚い茶碗を形として、20両を受け取る。
この美談が細川家で話題になり、高木が細川様へ目通りを許され、茶碗も見てみたいと言われる。
汚いままでは良くないと、茶碗を一生懸命磨き、細川様へ差し出した。
すると、側に仕えていた目利きが「青井戸の茶碗」という逸品だと鑑定する。細川様はその茶碗を300両で買い上げた。
高木は300両を前にして、もらうべき金ではないと困ってしまう。
「このまま千代田様へ返しても絶対に受け取らないであろうから、半分の150両を届けて欲しい。」と清兵衛に頼む。
しかし清兵衛は「50両で斬られかかったのだから、150両も持っていったら大砲で撃たれてしまう。」と断る。
しかし高木に切願され、しぶしぶ千代田に150両を持っていく。
千代田は受け取るわけにはいかないと断るが、困り果てた清兵衛を見て、「高木様が娘を嫁にとってくれるのであれば、支度金として受け取る。」と言う。
清兵衛は高木の元へ帰り経緯を伝えると、千代田の娘であればまちがいはないだろうと、嫁にもらうことを決める。
そこで清兵衛が、「今は裏長屋で汚いなりをしているが、こちらへ連れてきて一生懸命磨けば、きっと美しい娘さんになる。
いや、磨くのはよそう、また小判が出るといけない~」という落ち。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】まわり落ち(結末が、噺の最初に戻るもの) とたん落ち(決めの台詞で終わるもの)

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『欲深き人の心と降る雪は 積もるに連れて 道を失う』

【語句豆辞典】
【売卜(ばいぼく)】金をとって占いをすること。
【素読(そどく)】意味を考えないで文字だけを声を出して読むこと。
【かけ茶屋】休息する人に茶や菓子を出す小さな店。

【この噺を得意とした落語家】
・五代目春風亭柳朝
・五代目古今亭志ん生
・三代目古今亭志ん朝
・三代目 柳家権太桜

【落語豆知識】 定席
一年中落語が聞けるところ。
東京では、鈴本演芸場・浅草演芸ホール・末広亭・池袋演芸場などがある。
 





Daily Vocabulary(2007/05/23)

2007年05月23日 | Daily Vocabulary
3991.grumble(不平、不満、 ゴロゴロ鳴る、うなる、不平を言う)
The workers grumbled in anger about the new contract.
3992.remedy(治療薬、医薬品、治療)
Do you know of a good remedy for being sleepy at work?
3993.indication(指示、暗示するもの)
I received an indication from our client that they might double their order.
3994.tactic(戦術、戦法、方策)
The teacher tried another tactic to get the students interested.
3995.irksome(厄介な、イライラするような、退屈な、気骨が折れる)
It was an irksome task.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ
  


清水寺(2007/05/02)