私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

切り替えは早く

2009-11-11 | 雑観
指名手配の容疑者が漸く確保された。

連日のマスコミの報道の成果ではありましょうが、ここから先は、賢明な捜査当局の対応によるべきであって、確保された容疑者をこぞって追いかけて何の意味があるだろうか。

猟奇殺人の様相を呈しているバラバラ殺人も、中年女詐欺師の事件も、市民の耳目を集めることでどれだけの利益がニッポンの社会にあるだろうか。

その場、その場のプロたちによって、的確に処理がなされればそれで良いのだ。

以前のニッポンで、年に一度起こるか起こらないかの犯罪の詳細を知ることで、市民はどれだけの利益を得ているのか。
視聴率は高いのだろうが、市民社会にどれだけの利益があるのか。

確かにニッポンの社会は変化してしまったのだろう。

お行儀よく、従順で、生真面目な国民性も、いつの間にか変貌を遂げているのかもしれない。

ニッポンのドラマはどれもこれも殺人事件を追うストーリーで、それに飽きた諸氏は韓国ドラマにくぎ付けだったりする。

実際、時間帯によっては、いったい今いる国はどこなのか?と疑いたくなるくらいどのチャンネルもハングルで溢れている。

ニッポンはニッポン人の国だと思うのだが、永らく単一民族国家の体裁を保って、ツーといえばカーと答えが返ってきて当然だった社会に、戦国乱世に向かう可能性を開くことも無きしもあらず…といったほころびが、意図的につくられつつあるのかも知れない現実を、もっと注視する必要があるのではないか。

中庸的立場に立ち続け、思想信条からも自由な立場にあったはずの私の胸に兆す、ナショナリズム的な気分をどうすればよいのか。

旧与党の議員さん達にもっと奮起していただきたい。

そりゃあ、壊れるべくして壊れた旧与党だという気がするけれど、再生にかけるチャンスでもあるはずなのだ。
もっとも、比例で議席を確保した現議員さん達より、個人で戦って玉砕してしまった旧議員さん達にこそ可能性を感じるが。

「J党をぶっ壊す」といって本当にぶっ壊してしまった元首相は、現在のニッポンの状況に、何を感じているのだろうか。
今度は、政党ではなく、ニッポンがぶっ壊れる番かもしれないと思うのだが…。

新与党参謀のO議員やY議員は、新人議員さん達のノーマルな感覚を封じ込めて、どこへ連れて行こうとしているのだろう。

与党になってしまえば、旧態依然とした立場に立ち、国民の声など関係なくセンセーがたの想いで突っ走れと言うことなのか?

私の過敏なセンサーが、崩壊の気配を感じとる。
喪失の予感の中で、初めてアイデンティティは確立されるものなのかもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 体調バロメーター | トップ | 虚飾における性差 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。