前回のつれづれ雑感コーナー(このブログは週刊で発行しているメルマガのメインコラムバックナンバーを公開しているものです。メルマガ本編にご興味おありの方は⇒http://www.mag2.com/m/0001596640.html から登録してみてください)では飲み会の幹事や盛り上げ役も立派なプロジェクトの一つ、ということをお話ししました。この話を書きながら考えたことを紹介したいと思います。
それは「自分が取り組んでいることをつまらないものと考え始めたら本当につまらなくなってしまう」ということです。
なぜ自分が飲み会の取りまとめ役ばかりやらなければいけないのか
なんで毎回議事録取りばかりさせられるのか
どうしていつも相手先からのクレームを聞く役を任されているのか
などなど、つまらないなぁと思う仕事、役割がありませんか?読者の皆様にも心当たりがあるかもしれません。
ただ、これらの仕事、役割をつまらないものと考えて取り組むとただただつらい時間が確定してしまいます。早く終わらないかなぁと感じている時は時間が過ぎるのはとても遅いですよね。同じように早く終えたい、やめたい、といったことばかり考えているとなかなかその仕事は終わらせられません。我々の考え方が↑のような仕事をより「つまらない」ものにしてしまうのです。
ザ・リッツ・カールトンホテルの日本支社長である高野登さんも
「小さな仕事を雑にやるから『雑用』になる。どんな小さな作業であっても『雑用』という種類の仕事はない。『雑用』を創り出すのはあなたの考え方や仕事のやり方です」
というような趣旨の発言をされていたように記憶しています。まさに考え方、仕事に向かう姿勢が雑用を生み、仕事をつまらなくする原因、そんな考え方ですよね。
どんな仕事であっても本気で取り組む、
つまらない仕事にはしないぞ!と決めて取り組む、
なんとか面白い仕事にしてやろう!と工夫してみる、
そうすることで、同じ作業であっても見え方が変わってくるように思います。
飲み会の幹事であれば、主賓が心から楽しめるように挑戦してみる、
議事録であれば、発言の意図、発言者の立場を想像してみる、
お客様のクレームを聞きながら、自社の改善プロジェクトをイメージする、
などなど、つまらないと思っていた仕事の先に、思いがけず自分が楽しめる世界が広がっているかもしれません。
経営コンサルタントとして世界的に著名なトム・ピータースという方がいます。その方の著書に「セクシープロジェクトで差をつけろ」というものがあります。ここで言うセクシーとは即ち自分が楽しめる、またカッコいいと思える、そんな意味合いですね。皆さん自身が仕事を楽しく変えていく、カッコいいと思えるプロジェクトに携わることで成長していくのですよ、という内容の名著です。(もっともこの本はもっと過激な表現で読者を焚き付けるのですが)
自分がネガティブに考えれば仕事は「雑用」になります。一方で、自分の捉え方次第で仕事は「セクシープロジェクト」にもなります。どちらに転がるか、は自分自身の心の中身次第なのではないでしょうか?
もしあなたが毎日雑用ばかりやっている、そんな風に思っているのなら…。実はその「雑用」はあなたが創り出しているのかもしれません。