人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

小樽の忍路

2008年08月09日 | 野歩き山歩き

小樽と余市の間にある忍路(オショロ)は、海に突き出た小さな岬で先端を竜ヶ岬といいます。

端っこバカ人間は、まだ行ったことが無いので様子を見てきた。

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先端の竜ヶ岬から積丹半島方面の風景。とても風光明媚な所で、一度は行ってみる価値は有るのですが、

ここへ至るには私有地の中の農道を通り、さらに笹藪の中の踏み分け道を辿って行かなければなりません。

一般観光客には、全く開放されていないのです、モッタイナイ!

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なぜか岬にはツリガネニンジンが沢山咲いていました。

下は断崖絶壁、恐ろしくてこれ以上近づけませんでした。

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忍路湾の風景、この場所も人の背丈より高い防波堤に遮られ見る事が出来ないのですが、

防波堤の上によじ登り撮ってきました。

したがって此処も海水浴客などには開放されていない様です。

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忍路漁港の正面にデーンと見える塩谷丸山(629.2m)。

この方面から見れば、手稲山と同じく上部に溶岩流を載せた台地状の山である事が解ります。

中央の白い建物は海辺のレストラン、その他色々観光地としての施設は有るのですが、

肝心の海岸へのアクセスが全く整備されていません、中途半端な所でした。

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漁港の中のコンブです。

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漁港背後の崖に有る安山岩の枕状溶岩です、地元では「菊岩石」と呼んでいるそうです。


余市岳の植物

2008年08月08日 | 野の花山の花

今日の日付は2008年8月8日、北京オリンピックの開会式は北京時間の午後8時だそうだ。

もしかして聖火台の点火は、午後8時8分8秒?中国人ならやりそうだ。

昨日余市岳で見た植物。

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余市岳の中腹にはダケカンバの巨木が多い。

何度も幹が折れ、風雪に耐えそれでも成長する植物の逞しさをかいま見る思いがする。

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今年のハイマツは豊作だ、5cmは有るマツボックリがたわわに実っていた。

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頂上近くのハイマツ白骨林、山火事跡か。

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三角形をした奇妙な木の実、クロツリバナの実らしい。

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ツバメオモトの実は、何度見てもキレイ。

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エゾリンドウが一本だけ有った。

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これはミソガワソウ(味曽川草)だろうか。

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コケモモの実がすでに赤くなっている、ウカウカしていると山はすぐに冬と成ってしまう。


余市岳

2008年08月07日 | 野歩き山歩き

さて今日は何処の山へ行こうか、暑いのであまりハードな所はヤダし。

そこで余市岳(1488m)、キロロの登山口まで車で行けば後は標高差500m弱、二時間チョイで頂上だ。

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ところがなんと、林道入り口のゲートが閉まっている。ここは標高550m付近だから頂上までの標高差は

約940mで距離8.6kmも有るのだ。これではチョイどころか本格的登山だぁ~。

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コル手前の尾根から見た余市岳頂上。最後の登りがキツそうだ。

十数年前に一度来たこと有るのだが、山の様子が全く記憶に無い。そう言えばキリの中を登った様な?

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三角点の真上あたりにウッスラと羊蹄山の頂上が見える。

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頂上付近から定山渓天狗岳(1144.9m)を望む、左奥は神威岳と烏帽子山か。

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少しだけイワイチョウが咲き残っていた。

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登山道脇のオトギリソウ。


夜遊び・その2

2008年08月06日 | 自然観察

天気が良いのに、暑いので昨日から家でゴロゴロ、寒いのも暑いのも嫌いなのです。

これでは唯の物ぐさな年寄りに成ってしまいそう、イカンなぁ~明日は何処かへ出かけよう。

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アンドロメダ大星雲を狙ったのですが、市街地の明かりに紛れ良く解りません。

40mmニコンの双眼鏡で見たのですが、やはりハッキリしませんでしたが多分此でしょう。

来週 12日から13日にかけてはペルセウス座流星群、何処かの山中で一晩明かすつもりだが

天気がどうなるか?


夜遊び

2008年08月05日 | 自然観察

天体観察とは、基本的に夜遊びである。

昨夜は十時半頃中山峠から帰ってきて、写真の整理をしていたら午前様になってしまった。

今朝はなぜか朝五時に起きてしまったので寝不足気味。

札幌市と喜茂別町の境にある標高870mの中山峠は、知る人ぞ知る天体観測のメッカである。

であるが、札幌市中心部から直線距離で30kmも離れているのに、やはり空が明るかった。

昨今は大雪山の山中へでも行かなければ、真の暗闇は得られない様だ。昔は夜になれば必然的に

暗闇の世界だったのに、暗闇を得ようとすれば金と時間がかかるとは、変な世の中になったものだ。

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午後6時50分落日、羊蹄山の右側はニセコアンヌプリ。

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午後7時30分、羊蹄山にかかる三日月。

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夏の大三角形、はくちょう座と天の川を挟んでこと座とわし座。

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南天の天の川とさそり座、この方向に大きな市街地は無いはずなのに、やはり空が明るい。午後9:00頃。


手稲山地滑り

2008年08月03日 | 自然観察

6月14日の岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢ダム上流地滑りは、長さ1300m  幅900m  落差148mで

過去最大と報道されています。

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(写真は毎日新聞のホームページから転載)

過去とは、いつからの過去か解りませんが、日本にはこの程度の地滑りはゴロゴロしています。

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これは私が月に一度は足を運ぶ手稲山の地滑りです。

写真中央部の比較的地形がなだらかな所、テイネハイランドからゴルフ場、国道5号線に至る長さ2700m

程の範囲がすべて地滑り地形です。

本来手稲山系は地形的に険しい所なのですが、地滑りのおかげでなだらかに成り、土地の有効利用

が可能になったのです。

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増毛町雄冬岬地滑りの滑落崖の一部です。

雄冬岬地滑りは、二つの地滑りが複合したもので、両方会わせれば長さ2500m  幅2700m  落差250m

程の規模になります。

詳しくはegeoさんのブログ 「増毛町雄冬の山体崩壊」 をどうぞ。

 


天塩川河口

2008年08月02日 | 野歩き山歩き

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水と空との狭間(はざま)に小さな人間の営みがある、唯其れだけの風景、他にはナ~にも有りません。

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天塩川の流れ、左上に此処から6.0km先に有るオトンルイ風力発電所が見えている。

入り組んだ河岸の地形は、ここが泥炭地であることを示している。

昔此処でアイヌの人達は、今では幻の大魚となったイトウを獲っていたのでしょう。

イトウが子鹿の足をくわえ水中に引きずり込もうとしていた、なんてウソみたいな話が有りますが(本当はウソ)

ネズミぐらいは食べていたようです。

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雲の上から顔を出す利尻山(1719m)、右端はオトンルイの風車群。

天塩川河口部は、日本海との間に8.0kmにおよぶ細長い砂州が発達しています。


サロベツ原野

2008年08月01日 | 野歩き山歩き

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 プロカメラマンがモンゴルの風景を撮りに行ったのですが、機材を投げ出し逃げて帰ってきた、と言う話が

 有ります。ただただ真っ平らで、写真に撮りようが無かったという事でしょう。

 真っ平らなものは真っ平らにしか写りません。

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 天塩川河口から西稚内までの道道106号線は、60kmに渡りズーッとこんな風景が続きます。

 大きな荷物を背負い歩いている若者が居ました。今夜どこに泊まるんだろう、それとも夜通し歩いて

 稚内まで行くんだろうか?心配になると同時に、若者の体力と無謀さが羨ましくなりました。

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 オトンルイ風力発電所です。端から端まで3.0km有ります。近くに見えているのですが、走っても走っても

 なかなか近づかないという不思議な体験ができます。

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 パンケ沼湖畔のクガイソウ(トラノオ)とオニシモツケです。

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 幌延ビジターセンターの有る長沼に咲くネムロコウホネです。

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 モウセンゴケの花。